JPH073918A - 簡易構造間仕切壁 - Google Patents

簡易構造間仕切壁

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JPH073918A
JPH073918A JP29228191A JP29228191A JPH073918A JP H073918 A JPH073918 A JP H073918A JP 29228191 A JP29228191 A JP 29228191A JP 29228191 A JP29228191 A JP 29228191A JP H073918 A JPH073918 A JP H073918A
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JP
Japan
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partition wall
composite panel
simple structure
synthetic resin
dimensional metal
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JP29228191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Noguchi
口 博 司 野
Hisao Iguchi
口 久 生 井
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TOHO KENZAI KK
Original Assignee
TOHO KENZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、遮音性能と断熱性能を満足し得る
と共に、強度と耐火性を向上させ、しかも作業性を向上
させ、さらに効果的に建築物等の構築物の内部を仕切る
ことが出来るようにした簡易構造間仕切壁を提供するこ
とにある。 【構成】 簡易構造間仕切壁1は、複合パネル2と、該
複合パネル2の表裏両側に一体的に設けられた遮断ボー
ド3、3とから構成されている。 【効果】 本発明によれば、予め建築現場以外の工場等
において簡易構造間仕切壁を形成することができる為、
現場における遮断材料の打込み作業が不要となり、現場
作業が簡易となり、作業性が向上して迅速に作業できる
と共に、製作誤差が減少して精度を向上させることがで
きる利点がある。 さらに、金属線で強化された芯材と
耐火ボードからなる為、遮音性能と断熱性能を満足でき
ると共に、強度と耐火性を向上させ、しかも建築物等の
構築物の内部を効果的に区分でき、火災時や地震時の不
測の事態を未然に防止することができる利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡易構造間仕切壁に関
し、特に遮音性能と断熱性能を満足し得ると共に、強度
と耐火性を向上させ、しかも作業性を向上させ、さらに
効果的に建築物等の構築物の内部を仕切ることが出来る
ようにした簡易構造間仕切壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物等の構築物にあっては、間
仕切壁によって内部を区分(仕切)することにより、部
屋や廊下等を形成している。 ところで、該部屋が大で
ある場合には、該部屋をさらに小部屋に区分する必要を
生ずることがあり、この場合には、上記間仕切壁よりも
簡易な構成の間仕切壁、すなわち簡易構造間仕切壁が用
いられる。
【0003】従来、この簡易構造間仕切壁としては、
天井スラブCと床スラブFとの間に間柱を立設し、該間
柱に金属板等からなるパネルを貼着したものや、天井
スラブCと床スラブFとの間に金属板等からなるパネル
を立設したもの等があった。
【0004】ところで、この簡易構造間仕切壁は、建築
構造物内部の各部屋を区分するものであるから、遮断性
が要求されるのは当然として、遮音性、断熱性、耐熱性
が要求される他、簡易な耐火性も要求される。
【0005】この為、従来、この要求を満たす為に、上
記パネルを下記のようにしていた。石綿、植物繊維綿
等の吸音性物質を表面に吹付けて形成したものや、石
綿、植物繊維綿等の吸音性物質で形成した無機質成形板
を表面に貼付けて形成したものや、パネルの中間部に
空気層を形成したもの等があった。
【0006】しかしながら、吸音性物質を吹付けて形
成したものは、重量が大であるばかりでなく、作業性が
悪く、かつ断熱性にも欠けるという欠点があった。 ま
た、遮音性を有する無機質成形板を貼付けて形成した
ものは、コストも大となり、しかも断熱性に欠け、さら
に重量が大であるという上記欠点は依然として解消し得
ないという問題点があった。 さらに、中間部に空気
層を形成したものは、遮音性が著しく劣悪であるという
問題点があった。
【0007】そこで、従来ぺーパーハニカム等の吸音性
物質を中間部に充填するものが提案されたが、該吸音性
物質の強度(剛性)がない為、間仕切壁としては強度不
足であって不都合であるという問題点があった。 ま
た、吸音性を向上させるために多層構造としたものが提
案されたが、壁厚が厚くなる為、重量やコストとが大と
なるという問題点があった。 さらに、これらはいずれ
も現場施工であるため、作業性が悪いばかりでなく、工
事期間も長期(一週間以上)となるという問題点があっ
た。
【0008】一方、前記簡易な耐火性の要求に応える
為、上記パネルを下記のようにしていた。 すなわち、
従来、パネルにモルタル等の耐火材を吹付けて形成し
たものや、珪酸カルシウム板や石膏ボード等の簡易な
耐火性を有する無機質成形板としたものがあった。
【0009】しかしながら、モルタル等の耐火材を吹
付けて形成したものは、重量が大であるばかりでなく、
作業性が悪く、かつ断熱性にも欠けるという欠点があっ
た。
【0010】また、耐火性を有する無機質成形板を張
付けて形成したものは、コストも大となり、しかも断熱
性に欠けるという上記欠点は依然として解消し得ないと
いう問題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、建築等の構築物の
区分に使用される耐火間仕切を特定の構成とすることに
よって、充分な遮音性能と断熱性能を有し、かつ強度と
耐火性を向上させることができ、しかも作業性を改善さ
せ、さらに構造が簡単で、容易かつ確実に間仕切壁施工
を行なうことが出来ると共に、重量軽減とコストダウン
を図ることができ、効果的に建築等の構築物の区分がで
きるようにした簡易構造間仕切壁を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、建築物等の構築物の内部を仕切る間仕切壁
において、複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に一
体的に設けられた遮断ボードとを備えてなることを特徴
とする簡易構造間仕切壁を提供することにより達成され
る。
【0013】
【作用】このような本発明によれば、複合パネルと、該
複合パネルの両面に一体的に設けられた遮断ボードとを
備えてなる簡易構造間仕切壁としたので、複合パネルと
遮断ボードとを接合材料を使用することなく、一体的に
構成することが出来る為、それら両者が剥離したり、脱
落する虞を阻止することができる。
【0014】また、複合パネルを構成する芯材及び遮断
ボードとは、立体状金属網材と一体化されている為、金
属線で強化された簡易構造間仕切壁となっており、強度
的に優れたものとすることができる。 さらに、簡易構
造間仕切壁は、軽量発泡石膏やファインセラミック材料
等の硬質材料のみでなく、芯材として発泡合成樹脂材を
使用している為、遮音性と断熱性に優れる他、重量を軽
減することができる。
【0015】従って、遮音性を満足するばかりでなく、
さらに断熱性をも満足し、しかも軽量で、かつ耐火性も
向上し、また強度も充分に具備した簡易構造間仕切壁1
となるから、これによって建築物等の構築物の内部を効
果的に区分(仕切)することができる。 しかも、予め
建築現場以外の工場等において立体状金属網材と芯材と
を一体化して複合パネルを形成すると共に、複合パネル
と、複合パネルの表裏両側に遮断ボードを一体的に設け
る為、建築現場における両者の固着作業を不要とするこ
とができる。 この為、現場における打込み作業が不要
となり、現場作業は上記簡易構造間仕切壁を天井スラブ
と床スラブと外壁その他の壁部等に結合すれば良いか
ら、従来建築現場における作業性が悪い点や、製作誤差
を生じて精度を充足出来ない点等の問題点が解消され、
作業性が向上して迅速に作業できると共に、製作誤差が
減少して精度を向上させることができる。 さらに、建
築物等の構築物の内部を効果的に区分することができ、
強度および遮音性を満足すると共に、耐火性を満足する
ことができ、日常の使用性を向上することができる他、
火災時や地震時の不測の事態を未然に防止することがで
きるようになる。 また、簡易構造間仕切壁は、金属線
で強化されたものとなっており、強度的に優れている
為、撓みや、変形の虞がなくなり、耐久性に優れたもの
となる。
【0016】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0017】図1〜図8は、本発明の第一実施例を示
し、簡易構造間仕切壁1は、図5と図6に良く示されて
いるように、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両
側に一体的に設けられた遮断ボード3、3とから構成さ
れている。
【0018】該複合パネル2は、図3と図4に良く示さ
れているように、立体状金属網材21と芯材22とが一
体化されたものである。 該立体状金属網材21は、図
1と図2に良く示されているように、ワイヤ等の金属細
線を碁盤目状やダイヤ状(斜交状)やハニカム状(蜂の
巣状)その他の格子状(本実施例にあっては碁盤目状と
斜交状)で、縦方向と横方向の両方向に連続して立体的
に形成して、全体として見たときに略直方体となる立体
格子状としたものである。 また、芯材22は、発泡ポ
リウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡合成樹脂材から
なる。 そして、図3と図4に良く示されているよう
に、例えばポリウレタンやポリスチレン等の合成樹脂材
を立体状金属網材21の芯部に配置した状態で、該合成
樹脂材を発泡させることにより、該立体状金属網材21
の芯部に発泡ポリウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡
合成樹脂材からなる芯材22を該発泡合成樹脂材自身の
自己接着性を利用して一体的に設け、複合パネル2を形
成する。 この際、該複合パネル2は、立体状金属網材
21の芯部に発泡合成樹脂材からなる芯材22を有する
が、該発泡合成樹脂材からなる芯材22の表裏の両面か
ら立体状金属網材21が突出した状態となっており、該
突出した状態となっている立体状金属網材21の表裏の
両側、すなわち複合パネル2の表裏の両側には空間部S
を有する状態となっている。
【0019】一方、上記遮断ボード3は、遮音性に優れ
ると共に、断熱性を有し、かつ耐火性にも優れている遮
断材料である軽量発泡石膏からなる。
【0020】そして、該軽量発泡石膏を上記複合パネル
2の表裏の両側に打設することによって、図5と図6に
良く示されているように、立体状金属網材21を内部に
有する遮断ボード3が、発泡合成樹脂材からなる芯材2
2の表裏の両側に形成されると共に、簡易構造間仕切壁
1が一体的に形成される。
【0021】この際、該複合パネル2は、図3と図4に
良く示されているように、上記のように発泡合成樹脂材
からなる芯材22の表裏の両面から立体状金属網材21
が突出して、複合パネル2の表裏の両側には空間部Sを
有する状態となっているから、この空間部Sに上記遮断
材料を打設すると、図5と図6に良く示されているよう
に、立体状金属網材21を内部に有する遮断ボード3が
形成されると共に、該遮断材料自身の接合性を利用して
遮断ボード3は上記立体状金属網材21及び発泡合成樹
脂材からなる芯材22と一体的となり、簡易構造間仕切
壁1が一体的に形成されることになる。
【0022】従って、接着剤等の接合材料を何等使用す
ることなく、複合パネル2と該複合パネル2の両面に設
けられる遮断ボード3、3とを、一体的に構成すること
によって、簡易構造間仕切壁1を形成することができ、
それら両者が剥離したり、脱落する虞を阻止することが
できる。
【0023】尚、この空間部Sに上記遮断材料を打設す
る際、上記のように複合パネル2の表裏の両側に打設す
る他、該複合パネル2の表裏の両側と共に、複合パネル
2の側面の全周に渡って空間部Sを有する状態として、
該側面全周の空間部Sにも遮断材料を打設することによ
って、複合パネル2の全周に渡って遮断材料を打設する
ことが出来る。
【0024】また、簡易構造間仕切壁1に出入口等の開
口部を形成する場合にあっては、図示は省略するが、上
記と同要領にて、複合パネル2に出入口用等の開口部を
形成すると共に、該開口部の内側面の全周に渡って空間
部Sを有する状態として、該内側面全周の空間部Sにも
遮断材料を打設することによって、複合パネル2の開口
部内側面の全周に渡って遮断材料を打設することが出来
る。
【0025】さらに、図7と図8に良く示されているよ
うに、上記のようにして形成された簡易構造間仕切壁1
を天井スラブCと床スラブFと外壁その他の壁部Wとに
結合すれば、建築物等の構築物の各階の内部を効果的に
区分することができる。
【0026】これによって、建築物等の構築物に簡易構
造間仕切壁1を設けることができる。
【0027】従って、遮音性と断熱性を満足し、しかも
軽量で、かつ耐火性を向上させ、また強度も充分に具備
した優れた簡易構造間仕切壁1とすることができ、これ
によって建築物等の構築物の内部を効果的に区分(仕
切)することができる。
【0028】次に、本実施例に係る簡易構造間仕切壁の
作用について説明する。
【0029】このように、本実施例によれば、複合パネ
ル2と、該複合パネル2の表裏両側に一体的に設けられ
た遮断ボード3、3とからなる簡易構造間仕切壁1とし
たので、これら複合パネル2と遮断ボード3、3とを接
合材料を使用することなく、一体的に構成することが出
来る為、それら両者が剥離したり、脱落する虞を阻止す
ることができる。
【0030】また、複合パネル2を構成する芯材22及
び遮断ボード3とは、立体状金属網材21と一体化され
ている為、金属線で強化された簡易構造間仕切壁1とな
っており、強度的に優れたものとすることができる。
【0031】さらに、該簡易構造間仕切壁1は、軽量発
泡石膏やファインセラミック材料等の硬質材料のみでな
く、芯材22として発泡合成樹脂材を使用している為、
遮音性と断熱性に優れる他、重量を軽減することができ
る。
【0032】従って、本実施例の簡易構造間仕切壁1に
よれば、遮音性と断熱性を満足し、しかも軽量で、かつ
耐火性を向上させ、また強度も充分に具備した優れた簡
易構造間仕切壁1とすることができ、これによって建築
物等の構築物の内部を効果的に区分(仕切)することが
できる。
【0033】しかも、予め建築現場以外の工場等におい
て立体状金属網材21と芯材22とを一体化して複合パ
ネル2を形成すると共に、該複合パネル2と、該複合パ
ネル2の表裏両側に遮断ボード3、3を一体的に設ける
為、建築現場における両者の固着作業を不要とすること
ができる。 この為、現場における遮断材料の打込み作
業が不要となり、現場作業は上記簡易構造間仕切壁1を
天井スラブCと床スラブFと外壁その他の壁部W等に結
合すれば良いから、従来建築現場における作業性が悪い
点や、製作誤差を生じて精度を充足出来ない点等の問題
点が解消され、作業性が向上して迅速に作業できると共
に、製作誤差が減少して精度を向上させることができ
る。
【0034】さらに、上記簡易構造間仕切壁1とするこ
とによって、建築物の各階の内部を効果的に区分するこ
とができ、遮音性と断熱性とを共に満足し、しかも軽量
で、かつ耐火性を向上でき、また強度も充分に具備した
ものとなるから、内部を多数に区分した構築物である集
合住宅やホテルや事務所等に適用でき、該建物内部の遮
音性と断熱性とを共に満足する他、耐火性も向上させる
ことができる為、日常の使用性を満足するばかりでな
く、火災時や地震時の不測の事態をも未然に防止するこ
とができるようになる。
【0035】また、簡易構造間仕切壁1は、金属線で強
化されたものとなっており、強度的に優れている為、撓
みや、変形の虞がなくなり、耐久性に優れたものとな
る。
【0036】尚、芯材22は、上記発泡合成樹脂材に限
られることなく、グラスウールやロックウールその他の
繊維系無機質材や、該繊維系無機質材で強化した発泡合
成樹脂材等、断熱性を有する遮断材料から形成すること
ができる。
【0037】また、遮断ボード3は、上記軽量発泡石膏
に限られることなく、軽量発泡珪酸カルシウム等の耐火
材料、気泡コンクリート(AEコンクリート)や超軽量
気泡コンクリート(ALCコンクリート)等の特殊コン
クリートの他、セラミック材その他の遮音性、断熱性、
耐火性、強度等に優れる遮断材料から形成することがで
き、軽量化と作業性の向上とを図ることができる。
【0038】図6および図7は、本発明の第二実施例を
示すものである。
【0039】本第二実施例は、上記第一実施例と異な
り、簡易構造間仕切壁1は、複合パネル2と、該複合パ
ネル2の両面に一体的に設けられた遮断ボード3、3及
び該遮断ボード3、3の外側に一体的に形成された外装
材4、4とから構成されている。
【0040】すなわち、該外装材4は、上記遮断ボード
3の保護及び美観の為のものであり、鋼板、ステンレス
スチール板、アルミニウム板や銅板等の金属板材からな
り、遮断ボード3、3の外側に一体的に形成されてい
る。
【0041】この際、複合パネル2が、前記のように発
泡合成樹脂材からなる芯材22の表裏の両面から立体状
金属網材21が突出して、複合パネル2の表裏の両側に
は空間部Sを有する状態となっているから、複合パネル
2の表裏の両面に接触させて外装材4を立設し、該空間
部Sに前記遮断材料を打設すると、立体状金属網材21
を内部に有する遮断ボード3が形成されると共に、該遮
断材料自身の接合性を利用して遮断ボード3は上記立体
状金属網材21と発泡合成樹脂材からなる芯材22と外
装材4、4とが一体的となって、簡易構造間仕切壁1が
一体的に形成されることになる。 その他は、前記第一
実施例と同様である。
【0042】本実施例の場合には、遮断ボード3、3の
外側に外装材4、4が一体的に形成されたものとなって
いるから、前記第一実施例に比べて、遮断ボード3が保
護されると共に、美観に優れたものとなる。
【0043】尚、前記各実施例では、簡易構造間仕切壁
1は、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両面に一
体的に設けられた遮断ボード3、3との3層構造のもの
や、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両面に一体
的に設けられた遮断ボード3、3と、該遮断ボード3、
3の両外側に一体的に形成された外装材4、4との5層
構造のものについてであったが、本発明はこれらに限ら
れることなく、必要に応じて6層以上の構造のものとし
て同様にして適用することができるのは、勿論である。
【0044】
【発明の効果】このように、本発明によれば、複合パネ
ルと、該複合パネルの表裏両側に一体的に設けられた遮
断ボードとを備えた多層構造の簡易構造間仕切壁とした
ので、これら複合パネルと遮断ボードとを接合材料を使
用することなく、一体的に構成した為、遮音性と断熱性
とを満足し、また軽量で、かつ耐火性が向上し、しかも
強度も充分に具備した優れた簡易構造間仕切壁とするこ
とができ、これによって建築物等の構築物の内部を効果
的に区分(仕切)することができる簡易構造間仕切壁を
提供できる利点がある。
【0045】すなわち、複合パネルと遮断ボードとを備
えた多層構造の簡易構造間仕切壁を、接合材料を使用す
ることなく一体的に構成出来る為、それら各層が剥離し
たり、脱落する虞を阻止することができる利点がある。
また、多層構造の簡易構造間仕切壁の複合パネルを構
成する芯材と遮断ボードとは、立体状金属網材と一体化
されている為、金属線で強化された簡易構造間仕切壁と
なっており、強度的に優れたものとすることができる利
点がある。 さらに、簡易構造間仕切壁は、軽量発泡石
膏やファインセラミック材料等の硬質材料のみでなく、
芯材として発泡合成樹脂材等の断熱性材料を使用してい
る為、断熱性と遮音性に優れる他、重量を軽減すると共
に、耐火性を向上させることができる利点がある。
【0046】しかも、本発明の簡易構造間仕切壁によれ
ば、予め建築現場以外の工場等において立体状金属網材
と芯材とを一体化して複合パネルを形成すると共に、該
複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に各遮断ボード
を一体的に設ける為、建築現場における両者の固着作業
を不要とすることができる為、現場における遮断材料の
打込み作業や貼付け等の現場作業が不要となり、現場作
業は上記簡易構造間仕切壁を天井スラブと床スラブと外
壁その他の壁部とに結合すれば良いから、従来建築現場
における作業性が悪い点や、製作誤差を生じて精度を充
足出来ない点等の問題点が解消され、作業性が向上して
迅速に作業できると共に、製作誤差が減少して精度を向
上させることができる利点がある。
【0047】さらに、上記簡易構造間仕切壁とすること
によって、建築物の各階の内部を効果的に区分すること
ができ、強度および遮音性能を満足すると共に、耐火性
が向上し、火災時や地震時の不測の事態を未然に防止す
ることができるようになる利点がある。 また、簡易構
造間仕切壁1は、金属線で強化されたものとなってお
り、強度的に優れている為、撓みや、変形の虞がなくな
り、耐久性に優れたものとなる利点がある。
【0048】また、このような構成とすることにより、
従来現場作業が困難で簡易構造間仕切壁を形成すること
が不適であったところにも使用可能となる為、用途が拡
大する利点がある。
【0049】さらに、予め建築現場以外の工場等におい
て簡易構造間仕切壁を一体的に形成することができる
為、建築現場における遮断材料の打込み作業や貼付け等
の現場作業が不要となり、作業性が向上し、従来の作業
性が悪い点や精度を充足出来ない点等の問題点が解消さ
れ、迅速に作業でき、しかも従来現場作業が困難で簡易
構造間仕切壁を形成出来なかった箇所にも適用できる
為、建築コストを大幅に安くすることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一実施例の簡易構造間仕切壁
のうち複合パネルを構成する立体状金属網材を示す斜視
図である。
【図2】同立体状金属網材を示す要部縦断面図である。
【図3】本発明に基づく第一実施例の簡易構造間仕切壁
のうち複合パネルを示す斜視図である。
【図4】同複合パネルを示す要部縦断面図である。
【図5】本発明に基づく第一実施例の簡易構造間仕切壁
を示す斜視図である。
【図6】同簡易構造間仕切壁を示す要部縦断面図であ
る。
【図7】本発明に基づく第一実施例の簡易構造間仕切壁
を建築物に取付けた状態を示す斜視図である。
【図8】同簡易構造間仕切壁を建築物に取付けた状態を
示す要部縦断面図である。
【図9】本発明に基づく第二実施例の簡易構造間仕切壁
を示す斜視図である。
【図10】同簡易構造間仕切壁を示す要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 簡易構造間仕切壁 2 複合パネル 3 遮断ボード 4 外装材 21 立体状金属網材 22 芯材 S 空間部 C 天井スラブ F 床スラブ W 壁部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物等の構築物の内部を仕切る間仕切壁
    において、複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に一
    体的に設けられた遮断ボードとを備えてなることを特徴
    とする簡易構造間仕切壁。
  2. 【請求項2】複合パネルは、立体状金属網材と芯材とが
    一体化されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の簡易構造間仕切壁。
  3. 【請求項3】立体状金属網材は、ワイヤ等の金属細線を
    碁盤目状やダイヤ状(斜交状)やハニカム状(蜂の巣
    状)その他の格子状で、縦方向と横方向の両方向に連続
    して立体的に形成して、全体として見たときに略直方体
    となる立体格子状としたものであることを特徴とする請
    求項2記載の簡易構造間仕切壁。
  4. 【請求項4】芯材は、発泡ポリウレタンや発泡ポリスチ
    レン等の発泡合成樹脂材や、グラスウール、ロックウー
    ル等の繊維系無機質材や、該繊維系無機質材で強化した
    発泡合成樹脂材その他の断熱性を有する材料から形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の簡易構造間仕
    切壁。
  5. 【請求項5】立体状金属網材の芯部に配置したポリウレ
    タン、ポリスチレン等の合成樹脂材や、繊維系無機質材
    で強化した合成樹脂材を発泡させることにより、発泡ポ
    リウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡合成樹脂材や、
    繊維系無機質材で強化した発泡ポリウレタンや発泡ポリ
    スチレン等の発泡合成樹脂材からなる芯材を該発泡合成
    樹脂材自身の自己接着性を利用して、立体状金属網材の
    芯部に一体的に設けられた複合パネルであることを特徴
    とする請求項2記載の簡易構造間仕切壁。
  6. 【請求項6】遮断ボードは、軽量発泡石膏、軽量発泡珪
    酸カルシウム等の耐火材料、気泡コンクリート(AEコ
    ンクリート)や超軽量気泡コンクリート(ALCコンク
    リート)等の特殊コンクリートの他、セラミック材その
    他の遮音性、断熱性、耐火性、強度に優れた遮断材料か
    ら形成されていることを特徴とする請求項1記載の簡易
    構造間仕切壁。
  7. 【請求項7】芯材の表裏両面から立体状金属網材が突出
    して形成された複合パネルの表裏両側の空間部に遮音材
    料を打設して、立体状金属網材を内部に有する遮断ボー
    ドを芯材の表裏両側に形成すると共に、該遮音材料自身
    の接合性を利用して、遮断ボードが立体状金属網材及び
    芯材と一体的に設けられた簡易構造間仕切壁であること
    を特徴とする請求項1記載の簡易構造間仕切壁。
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