JPH073917A - 遮音構造間仕切壁 - Google Patents

遮音構造間仕切壁

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JPH073917A
JPH073917A JP29228091A JP29228091A JPH073917A JP H073917 A JPH073917 A JP H073917A JP 29228091 A JP29228091 A JP 29228091A JP 29228091 A JP29228091 A JP 29228091A JP H073917 A JPH073917 A JP H073917A
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JP
Japan
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sound insulation
partition wall
composite panel
sound
insulation structure
Prior art date
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JP29228091A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Noguchi
口 博 司 野
Hisao Iguchi
口 久 生 井
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TOHO KENZAI KK
Original Assignee
TOHO KENZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、遮音性能を満足し得ると共に、強
度と断熱性を向上させ、しかも作業性を向上させ、さら
に効果的に建築物等の構築物の内部を仕切ることが出来
るようにした遮音構造間仕切壁を提供することにある。 【構成】 遮音構造間仕切壁1は、複合パネル2と、該
複合パネル2の表裏両側に一体的に設けられた遮音ボー
ド3、3とから構成されている。 【効果】 本発明によれば、予め建築現場以外の工場等
において遮音構造間仕切壁を形成することができる為、
現場における遮音材料の打込み作業が不要となり、現場
作業が簡易となり、作業性が向上して迅速に作業できる
と共に、製作誤差が減少して精度を向上させることがで
きる利点がある。 さらに、金属線で強化された芯材と
遮音ボードからなる為、遮音性能を満足できると共に、
強度と断熱性を向上させ、しかも建築物等の構築物の内
部を効果的に区分でき、火災時や地震時の不測の事態を
未然に防止することができる利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遮音構造間仕切壁に関
し、特に遮音性能を満足し得ると共に、強度と断熱性を
向上させ、しかも作業性を向上させ、さらに効果的に建
築物等の構築物の内部を仕切ることが出来るようにした
遮音構造間仕切壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物等の構築物にあっては、そ
の内部を区分(仕切)する為に間仕切壁が用いられる
が、一部の間仕切壁には遮音性能を有するべきことを建
築基準法が義務ずけている。
【0003】この為、従来、この遮音性能を有するべ
く、石綿、植物繊維綿等の吸音性物質を表面に吹付け
て形成した遮音間仕切壁や、石綿、植物繊維綿等の吸
音性物質で形成した無機質成形板を表面に貼付けて形成
した遮音間仕切壁や、多数本のスタッド等の両側に成
形板を張付けて中間部に空気層を形成した遮音間仕切壁
等があった。
【0004】しかしながら、吸音性物質を吹付けて形
成した遮音間仕切壁は、重量が大であるばかりでなく、
作業性が悪く、かつ遮音性にも欠けるという欠点があっ
た。
【0005】また、遮音性を有する無機質成形板を貼
付けて形成した遮音間仕切壁は、コストも大となり、し
かも遮音性に欠け、さらに重量が大であるという上記欠
点は依然として解消し得ないという問題点があった。
さらに、中間部に空気層を形成した遮音間仕切壁は、
遮音性が著しく劣悪であるという問題点があった。
【0006】そこで、従来グラスウール等の吸音性物質
を中間部に充填する遮音間仕切壁が提案されたが、該吸
音性物質の強度(剛性)がない為、間仕切壁としては強
度不足であって不都合であるという問題点があった。
また、吸音性を向上させるために多層構造とした遮音間
仕切壁が提案されたが、壁厚が厚くなる為、重量やコト
とが大となるという問題点があった。 さらに、これら
はいずれも現場施工であるため、作業性が悪いばかりで
なく、工事期間も長期(一週間以上)となるという問題
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、建築等の構築物の
区分に使用される遮音間仕切を特定の構成とすることに
よって、充分な遮音性能を有し、かつ強度と断熱性を向
上させることができ、しかも構造が簡単で、容易かつ確
実に間仕切壁施工を行なうことが出来ると共に、重量軽
減とコストダウンを図ることができ、効果的に建築等の
構築物の区分ができるようにした遮音構造間仕切壁を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、建築物等の構築物の内部を仕切る間仕切壁
において、複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に一
体的に設けられた遮音ボードとを備えてなることを特徴
とする遮音構造間仕切壁を提供することにより達成され
る。
【0009】
【作用】このような本発明によれば、複合パネルと、該
複合パネルの両面に一体的に設けられた遮音ボードとを
備えてなる遮音構造間仕切壁としたので、複合パネルと
遮音ボードとを接合材料を使用することなく、一体的に
構成することが出来る為、それら両者が剥離したり、脱
落する虞を阻止することができる。
【0010】また、複合パネルを構成する芯材及び遮音
ボードとは、立体状金属網材と一体化されている為、金
属線で強化された遮音構造間仕切壁となっており、強度
的に優れたものとすることができる。 さらに、遮音構
造間仕切壁は、軽量コンクリートやファインセラミック
材料等の硬質材料のみでなく、芯材として発泡合成樹脂
材を使用している為、遮音性と断熱性に優れる他、重量
を軽減することができる。
【0011】従って、防音等の建築基準法に規定された
遮音性能を満足するばかりでなく、しかも軽量で断熱性
に富み、また強度も充分に具備した遮音構造間仕切壁1
となるから、これによって建築物等の構築物の内部を効
果的に区分(仕切)することができる。
【0012】しかも、予め建築現場以外の工場等におい
て立体状金属網材と芯材とを一体化して複合パネルを形
成すると共に、複合パネルと、複合パネルの表裏両側に
遮音ボードを一体的に設ける為、建築現場における両者
の固着作業を不要とすることができる。 この為、現場
における遮音材料の打込み作業が不要となり、現場作業
は上記遮音構造間仕切壁を天井スラブと床スラブと外壁
その他の壁部とに結合すれば良いから、従来建築現場に
おける作業性が悪い点や、製作誤差を生じて精度を充足
出来ない点等の問題点が解消され、作業性が向上して迅
速に作業できると共に、製作誤差が減少して精度を向上
させることができる。
【0013】さらに、建築物等の構築物の内部を効果的
に区分することができ、遮音性能を満足すると共に、強
度および断熱性を向上することができ、日常の使用性を
向上することができる他、火災時や地震時の不測の事態
を未然に防止することができるようになる。
【0014】また、遮音構造間仕切壁は、金属線で強化
されたものとなっており、強度的に優れている為、撓み
や、変形の虞がなくなり、耐久性に優れたものとなる。
【0015】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0016】図1〜図8は、本発明の第一実施例を示
し、遮音構造間仕切壁1は、図5と図6に良く示されて
いるように、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両
側に一体的に設けられた遮音ボード3、3とから構成さ
れている。
【0017】該複合パネル2は、図3と図4に良く示さ
れているように、立体状金属網材21と芯材22とが一
体化されたものである。 該立体状金属網材21は、図
1と図2に良く示されているように、ワイヤ等の金属細
線を碁盤目状やダイヤ状(斜交状)やハニカム状(蜂の
巣状)その他の格子状(本実施例にあっては碁盤目状と
斜交状)で、縦方向と横方向の両方向に連続して立体的
に形成して、全体として見たときに略直方体となる立体
格子状としたものである。 また、芯材22は、発泡ポ
リウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡合成樹脂材から
なる。 そして、図3と図4に良く示されているよう
に、例えばポリウレタンやポリスチレン等の合成樹脂材
を立体状金属網材21の芯部に配置した状態で、該合成
樹脂材を発泡させることにより、該立体状金属網材21
の芯部に発泡ポリウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡
合成樹脂材からなる芯材22を該発泡合成樹脂材自身の
自己接着性を利用して一体的に設け、複合パネル2を形
成する。 この際、該複合パネル2は、立体状金属網材
21の芯部に発泡合成樹脂材からなる芯材22を有する
が、該発泡合成樹脂材からなる芯材22の表裏の両面か
ら立体状金属網材21が突出した状態となっており、該
突出した状態となっている立体状金属網材21の表裏の
両側、すなわち複合パネル2の表裏の両側には空間部S
を有する状態となっている。
【0018】一方、上記遮音ボード3は、遮音性に優れ
ると共に、断熱性を有し、かつ耐火性にも優れている遮
音材料である軽量コンクリート(ALAコンクリート)
からなり、セメント、人工骨材、水等の混合物からな
る。
【0019】そして、該軽量コンクリート(ALAコン
クリート)を上記複合パネル2の表裏の両側に打設する
ことによって、図5と図6に良く示されているように、
立体状金属網材21を内部に有する遮音ボード3が、発
泡合成樹脂材からなる芯材22の表裏の両側に形成され
ると共に、遮音構造間仕切壁1が一体的に形成される。
【0020】この際、該複合パネル2は、図3と図4に
良く示されているように、上記のように発泡合成樹脂材
からなる芯材22の表裏の両面から立体状金属網材21
が突出して、複合パネル2の表裏の両側には空間部Sを
有する状態となっているから、この空間部Sに上記遮音
材料を打設すると、図5と図6に良く示されているよう
に、立体状金属網材21を内部に有する遮音ボード3が
形成されると共に、該遮音材料自身の接合性を利用して
遮音ボード3は上記立体状金属網材21及び発泡合成樹
脂材からなる芯材22と一体的となり、遮音構造間仕切
壁1が一体的に形成されることになる。
【0021】従って、接着剤等の接合材料を何等使用す
ることなく、複合パネル2と該複合パネル2の両面に設
けられる遮音ボード3、3とを、一体的に構成すること
によって、遮音構造間仕切壁1を形成することができ、
それら両者が剥離したり、脱落する虞を阻止することが
できる。
【0022】尚、この空間部Sに上記遮音材料を打設す
る際、上記のように複合パネル2の表裏の両側に打設す
る他、該複合パネル2の表裏の両側と共に、複合パネル
2の側面の全周に渡って空間部Sを有する状態として、
該側面全周の空間部Sにも遮音材料を打設することによ
って、複合パネル2の全周に渡って遮音材料を打設する
ことが出来る。
【0023】また、遮音構造間仕切壁1に出入口等の開
口部を形成する場合にあっては、図示は省略するが、上
記と同要領にて、複合パネル2に出入口用等の開口部を
形成すると共に、該開口部の内側面の全周に渡って空間
部Sを有する状態として、該内側面全周の空間部Sにも
遮音材料を打設することによって、複合パネル2の開口
部内側面の全周に渡って遮音材料を打設することが出来
る。 さらに、図7と図8に良く示されているように、
上記のようにして形成された遮音構造間仕切壁1を天井
スラブCと床スラブFと外壁その他の壁部Wとに結合す
れば、建築物等の構築物の各階の内部を効果的に区分す
ることができる。
【0024】これによって、建築物等の構築物に遮音構
造間仕切壁1を設けることができる。
【0025】従って、防音等の建築基準法に規定された
遮音性能を満足するばかりでなく、しかも軽量で断熱性
に富み、また強度も充分に具備した優れた遮音構造間仕
切壁1とすることができ、これによって建築物等の構築
物の内部を効果的に区分(仕切)することができる遮音
性を備えた遮音構造間仕切壁1とすることができる。
【0026】次に、本実施例に係る遮音構造間仕切壁の
作用について説明する。
【0027】このように、本実施例によれば、複合パネ
ル2と、該複合パネル2の表裏両側に一体的に設けられ
た遮音ボード3、3とからなる遮音構造間仕切壁1とし
たので、これら複合パネル2と遮音ボード3、3とを接
合材料を使用することなく、一体的に構成することが出
来る為、それら両者が剥離したり、脱落する虞を阻止す
ることができる。
【0028】また、複合パネル2を構成する芯材22及
び遮音ボード3とは、立体状金属網材21と一体化され
ている為、金属線で強化された遮音構造間仕切壁1とな
っており、強度的に優れたものとすることができる。
【0029】さらに、該遮音構造間仕切壁1は、軽量コ
ンクリートやファインセラミック材料等の硬質材料のみ
でなく、芯材22として発泡合成樹脂材を使用している
為、断熱性と遮音性に優れる他、重量を軽減することが
できる。
【0030】従って、本実施例の遮音構造間仕切壁1に
よれば、防音等の建築基準法に規定された遮音性能を満
足するばかりでなく、しかも軽量で断熱性に富み、また
強度も充分に具備したものとなるから、遮音性を備えた
遮音構造間仕切壁1として、建築物等の構築物の内部を
効果的に区分(仕切)することができる。
【0031】しかも、予め建築現場以外の工場等におい
て立体状金属網材21と芯材22とを一体化して複合パ
ネル2を形成すると共に、該複合パネル2と、該複合パ
ネル2の表裏両側に遮音ボード3、3を一体的に設ける
為、建築現場における両者の固着作業を不要とすること
ができる。
【0032】この為、現場における遮音材料の打込み作
業が不要となり、現場作業は上記遮音構造間仕切壁1を
天井スラブCと床スラブFと外壁その他の壁部Wとに結
合すれば良いから、従来建築現場における作業性が悪い
点や、製作誤差を生じて精度を充足出来ない点等の問題
点が解消され、作業性が向上して迅速に作業できると共
に、製作誤差が減少して精度を向上させることができ
る。
【0033】さらに、上記遮音構造間仕切壁1とするこ
とによって、建築物の各階の内部を効果的に区分するこ
とができ、遮音性能を満足し、しかも軽量で断熱性に富
み、また強度も充分に具備したものとなるから、内部を
多数に区分した構築物である集合住宅やホテル等に適用
でき、該建物内部の遮音性能を満足する他、建物内部の
断熱性能をも満足することができる為、日常の使用性を
満足するばかりでなく、火災時や地震時の不測の事態を
も未然に防止することができるようになる。
【0034】また、遮音構造間仕切壁1は、金属線で強
化されたものとなっており、強度的に優れている為、撓
みや、変形の虞がなくなり、耐久性に優れたものとな
る。
【0035】尚、芯材22は、上記発泡合成樹脂材に限
られることなく、グラスウールやロックウールその他の
繊維系無機質材や、該繊維系無機質材で強化した発泡合
成樹脂材等、遮音性を有する材料から形成することがで
きる。
【0036】また、遮音ボード3は、上記軽量コンクリ
ート(ALAコンクリート)に限られることなく、気泡
コンクリート(AEコンクリート)や超軽量気泡コンク
リート(ALCコンクリート)等の特殊コンクリートの
他、セラミック材その他の遮音性と強度に優れる遮音材
料から形成することができ、軽量化と作業性の向上とを
図ることができる。
【0037】図6および図7は、本発明の第二実施例を
示すものである。
【0038】本第二実施例は、上記第一実施例と異な
り、遮音構造間仕切壁1は、複合パネル2と、該複合パ
ネル2の両面に一体的に設けられた遮音ボード3、3及
び該遮音ボード3、3の外側に一体的に形成された外装
材4、4とから構成されている。
【0039】すなわち、該外装材4は、上記遮音ボード
3の保護及び美観の為のものであり、鋼板、ステンレス
スチール板、アルミニウム板や銅板等の金属板材からな
り、遮音ボード3、3の外側に一体的に形成されてい
る。
【0040】この際、複合パネル2が、前記のように発
泡合成樹脂材からなる芯材22の表裏の両面から立体状
金属網材21が突出して、複合パネル2の表裏の両側に
は空間部Sを有する状態となっているから、複合パネル
2の表裏の両面に接触させて外装材4を立設し、該空間
部Sに前記遮音材料を打設すると、立体状金属網材21
を内部に有する遮音ボード3が形成されると共に、該遮
音材料自身の接合性を利用して遮音ボード3は上記立体
状金属網材21と発泡合成樹脂材からなる芯材22と外
装材4、4とが一体的となって、遮音構造間仕切壁1が
一体的に形成されることになる。 その他は、前記第一
実施例と同様である。
【0041】本実施例の場合には、遮音ボード3、3の
外側に外装材4、4が一体的に形成されたものとなって
いるから、前記第一実施例に比べて、遮音ボード3が保
護されると共に、美観に優れたものとなる。
【0042】尚、前記各実施例では、遮音構造間仕切壁
1は、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両面に一
体的に設けられた遮音ボード3、3との3層構造のもの
や、複合パネル2と、該複合パネル2の表裏両面に一体
的に設けられた遮音ボード3、3と、該遮音ボード3、
3の両外側に一体的に形成された外装材4、4との5層
構造のものについてであったが、本発明はこれらに限ら
れることなく、必要に応じて6層以上の構造のものとし
て同様にして適用することができるのは、勿論である。
【0043】
【発明の効果】このように、本発明によれば、複合パネ
ルと、該複合パネルの表裏両側に一体的に設けられた遮
音ボードとを備えた多層構造の遮音構造間仕切壁とした
ので、これら複合パネルと遮音ボードとを接合材料を使
用することなく、一体的に構成でき、さらに防音等の建
築基準法に規定された遮音性能を満足するばかりでな
く、軽量で断熱性に富み、しかも強度も充分に具備した
ものによって、建築物等の構築物の各階の内部を効果的
に区分(仕切)することができるという優れた遮音構造
間仕切壁を提供できる利点がある。
【0044】すなわち、複合パネルと遮音ボードとを備
えた多層構造の遮音構造間仕切壁を、接合材料を使用す
ることなく一体的に構成出来る為、それら各層が剥離し
たり、脱落する虞を阻止することができる利点がある。
また、多層構造の遮音構造間仕切壁の複合パネルを構
成する芯材と遮音ボードとは、立体状金属網材と一体化
されている為、金属線で強化された遮音構造間仕切壁と
なっており、強度的に優れたものとすることができる利
点がある。 さらに、遮音構造間仕切壁は、軽量コンク
リートやファインセラミック材料等の硬質材料のみでな
く、芯材として発泡合成樹脂材等の断熱性材料を使用し
ている為、遮音性と断熱性に優れる他、重量を軽減する
ことができる利点がある。
【0045】しかも、本発明の遮音構造間仕切壁によれ
ば、予め建築現場以外の工場等において立体状金属網材
と芯材とを一体化して複合パネルを形成すると共に、該
複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に各遮音ボード
を一体的に設ける為、建築現場における両者の固着作業
を不要とすることができる為、現場における遮音材料の
打込み作業が不要となり、現場作業は上記遮音構造間仕
切壁を天井スラブと床スラブと外壁その他の壁部とに結
合すれば良いから、従来建築現場における作業性が悪い
点や、製作誤差を生じて精度を充足出来ない点等の問題
点が解消され、作業性が向上して迅速に作業できると共
に、製作誤差が減少して精度を向上させることができる
利点がある。
【0046】さらに、上記遮音構造間仕切壁とすること
によって、建築物の各階の内部を効果的に区分すること
ができ、遮音性能を満足すると共に、強度および断熱性
を向上することができ、火災時や地震時の不測の事態を
未然に防止することができるようになる利点がある。
また、遮音構造間仕切壁1は、金属線で強化されたもの
となっており、強度的に優れている為、撓みや、変形の
虞がなくなり、耐久性に優れたものとなる利点がある。
【0047】また、このような構成とすることにより、
従来現場作業が困難で遮音構造間仕切壁を形成すること
が不適であったところにも使用可能となる為、用途が拡
大する利点がある。
【0048】さらに、予め建築現場以外の工場等におい
て遮音構造間仕切壁を一体的に形成することができる
為、建築現場における遮音材料の打込み作業等が不要と
なり、作業性が向上し、従来の作業性が悪い点や精度を
充足出来ない点等の問題点が解消され、迅速に作業で
き、しかも従来現場作業が困難で遮音構造間仕切壁を形
成出来なかった箇所にも適用できる為、建築コストを大
幅に安くすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一実施例の遮音構造間仕切壁
のうち複合パネルを構成する立体状金属網材を示す斜視
図である。
【図2】同立体状金属網材を示す要部縦断面図である。
【図3】本発明に基づく第一実施例の遮音構造間仕切壁
のうち複合パネルを示す斜視図である。
【図4】同複合パネルを示す要部縦断面図である。
【図5】本発明に基づく第一実施例の遮音構造間仕切壁
を示す斜視図である。
【図6】同遮音構造間仕切壁を示す要部縦断面図であ
る。
【図7】本発明に基づく第一実施例の遮音構造間仕切壁
を建築物に取付けた状態を示す斜視図である。
【図8】同遮音構造間仕切壁を建築物に取付けた状態を
示す要部縦断面図である。
【図9】本発明に基づく第二実施例の遮音構造間仕切壁
を示す斜視図である。
【図10】同遮音構造間仕切壁を示す要部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 遮音構造間仕切壁 2 複合パネル 3 遮音ボード 4 外装材 21 立体状金属網材 22 芯材 S 空間部 C 天井スラブ F 床スラブ W 壁部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物等の構築物の内部を仕切る間仕切壁
    において、複合パネルと、該複合パネルの表裏両側に一
    体的に設けられた遮音ボードとを備えてなることを特徴
    とする遮音構造間仕切壁。
  2. 【請求項2】複合パネルは、立体状金属網材と芯材とが
    一体化されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の遮音構造間仕切壁。
  3. 【請求項3】立体状金属網材は、ワイヤ等の金属細線を
    碁盤目状やダイヤ状(斜交状)やハニカム状(蜂の巣
    状)その他の格子状で、縦方向と横方向の両方向に連続
    して立体的に形成して、全体として見たときに略直方体
    となる立体格子状としたものであることを特徴とする請
    求項2記載の遮音構造間仕切壁。
  4. 【請求項4】芯材は、発泡ポリウレタンや発泡ポリスチ
    レン等の発泡合成樹脂材や、グラスウール、ロックウー
    ル等の繊維系無機質材や、該繊維系無機質材で強化した
    発泡合成樹脂材その他の断熱性を有する材料から形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の遮音構造間仕
    切壁。
  5. 【請求項5】立体状金属網材の芯部に配置したポリウレ
    タン、ポリスチレン等の合成樹脂材や、繊維系無機質材
    で強化した合成樹脂材を発泡させることにより、発泡ポ
    リウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡合成樹脂材や、
    繊維系無機質材で強化した発泡ポリウレタンや発泡ポリ
    スチレン等の発泡合成樹脂材からなる芯材を該発泡合成
    樹脂材自身の自己接着性を利用して、立体状金属網材の
    芯部に一体的に設けられた複合パネルであることを特徴
    とする請求項2記載の遮音構造間仕切壁。
  6. 【請求項6】遮音ボードは、軽量コンクリート(ALA
    コンクリート)、気泡コンクリート(AEコンクリー
    ト)、超軽量気泡コンクリート(ALCコンクリート)
    やセラミック材その他の遮音性と耐火性と強度に優れた
    遮音材料から形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の遮音構造間仕切壁。
  7. 【請求項7】芯材の表裏両面から立体状金属網材が突出
    して形成された複合パネルの表裏両側の空間部に遮音材
    料を打設して、立体状金属網材を内部に有する遮音ボー
    ドを芯材の表裏両側に形成すると共に、該遮音材料自身
    の接合性を利用して、遮音ボードが立体状金属網材及び
    芯材と一体的に設けられた遮音構造間仕切壁であること
    を特徴とする請求項1記載の遮音構造間仕切壁。
JP29228091A 1991-10-11 1991-10-11 遮音構造間仕切壁 Pending JPH073917A (ja)

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JP29228091A JPH073917A (ja) 1991-10-11 1991-10-11 遮音構造間仕切壁

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