JPH073908Y2 - 密封してなる有臭性食品 - Google Patents

密封してなる有臭性食品

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JPH073908Y2
JPH073908Y2 JP1989104491U JP10449189U JPH073908Y2 JP H073908 Y2 JPH073908 Y2 JP H073908Y2 JP 1989104491 U JP1989104491 U JP 1989104491U JP 10449189 U JP10449189 U JP 10449189U JP H073908 Y2 JPH073908 Y2 JP H073908Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
plastic
film
tray
deodorant
food
Prior art date
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Application number
JP1989104491U
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JPH0343994U (ja
Inventor
茂男 藤谷
兼弘 久保田
Original Assignee
日本ユニカー株式会社
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、密封包装してなる有臭性食品に関する。
更に詳しくはプラスチックトレーに入れられプラスチッ
クフィルムで包装された有臭性食品に関する。
〔従来の技術〕
従来、生魚、干魚、貝類、肉類、にら、らっきょう、漬
物特にたくあん、きむち等の動物性食品、植物性食品、
加工食品は固有の強い臭気をもっており、店頭ではプラ
スチックトレーに入れられ、プラスチックフィルムを被
覆して密封されて販売されている。
しかしながら、これらの包装形態ではある程度の臭の密
封効果はあるものの、完全に臭いが封鎖されている訳で
はなく、特に家庭に持ち帰り、冷蔵庫に入れて保管する
場合、冷蔵庫内に臭が充満し他の冷蔵庫内の食品に不快
な臭をつけたり冷蔵庫を開けるたびに臭が発散し、望ま
しくない。
一方、プラスチックトレーの底部に、ゼオライトシリカ
ゲル等の吸臭性無機粒子を、そのまま、又は不織布の袋
に入れ、敷きつめ、有臭性食品を入れ、ラップフィルム
で被覆して密封する方法もあるが、作業が煩雑であり、
消臭効果も十分でなく、改良が望まれている。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、従来のプラスチックトレーとプラスチックフ
ィルムを使って有臭性食品を包装する場合の、包装作業
の煩雑さ、消臭効果がすぐれ、なおかつ、消臭剤が入っ
ておりながら透明で、内部の包装されている有臭性食品
がよく見えるプラスチックトレーとプラスチックフィル
ムで密封包装されている有臭性食品を提供することを課
題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案者は、プラスチックトレーを構成するプラスチッ
ク中に消臭剤を入れることによりその都度、プラスチッ
クトレーに消臭剤を入れるという煩雑な作業が省略でき
ること、又、プラスチックフィルムを構成する材料中に
フィルムを不透明にしない消臭剤を添加することによ
り、消臭効果の増強と、内部に包装されている有臭食品
が外部から確認できる効果があることに想到し、本考案
を完成させた。
即ち本考案は、消臭剤を含有するプラスチックトレー
と、緑茶より抽出したフラボノイド系化合物を含有する
プラスチックフィルムで密封してなる有臭性食品であ
る。
本考案において、プラスチックトレーを構成するプラス
チック中に含有させる消臭剤とはプラスチックに混練で
き、食品の安全衛生性を損わないものであり、 例えば、クリスバール、天然ゼオライト、合成ゼオライ
ト、活性白土、モレキュラーシーブ、シリカゲル、大谷
石、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、麦飯石、イオ
ン交換樹脂、活性炭、珪藻土、活性アルミナ、ドーソナ
イト等の細多孔質で悪臭吸着性を有する無機質材料の微
粉末である。
特にクリスバールが効果があり、クリスバールとはシリ
カ系天然多孔質鉱物であり、クリストバライトを主成分
とする細孔径15〜200A°比表面積110〜130m2/gの多孔質
物質であり、空隙率40〜50%、見掛比重1.2で親水性が
あり、ガス吸着性のうち硫化水素については、2.5〜2.8
×10-3g/原石gで天然ゼオライトの約10倍(2.5〜2.8
×10-3g/原石g)であり容積当り(g/cm3)にすると活
性炭の約30倍のアンモニアガスを吸収する。メチルメル
カプタンは、1.09×10-3g/原石g、エチレンは、0.65
×10-3g/原石gというように低分子ガスの吸着力も大
きい。
本考案において使用するプラスチックトレーとは、各種
プラスチックを材料としてこれに本発明の消臭剤を混入
し、シートをつくり所定の形状に切断し、金型中で熱を
かけながら圧縮成形し、舟型、箱型等各種形状のトレー
がつくられる。
各種プラスチックとしては、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテ
レフタレート等が代表的なものであり、これらに発泡剤
を入れて発泡させたシートを使用してもよい。
トレーは、一旦シートをつくることなく直接射出成形、
ブロー成形、圧縮成形等でつくってもよい。
本考案でプラスチックフィルムに含有させる緑茶より抽
出したフラボノイド系化合物とは、緑茶より抽出したも
のであって、範囲が20mmHgの場合で沸点180〜200℃にあ
り紫外線吸収スペクトルが276±2mμ(1,000倍水溶液)
に極大吸収を示し、かつその20%(w/w)プロピレング
リコール溶液が、 屈折率:▲a2゜ D▼=1.418±0.02 旋光度:▲a2゜ D▼=+0.007°±0.002° 比重 :▲d2゜ 2゜▼=1.025±0.02 である成分からなるフラバノール、フラボノール類その
他多数の有機化合物から構成され、特公昭61−8694号に
詳細に記載されている このものは、白井松新薬(株)より「フレッシュライマ
ツ」という商品名で販売されており、本考案では、これ
を使用した。
本考案で使用するプラスチックフィルムはポリ塩化ビニ
リデン、ポリ塩化ビニル、高圧法ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、ポリブタジエン等の単独フィルム、又
は相互に多層に組合せたフィルムであり、これらの材料
中に緑茶より抽出されたフラボノイド系化合物が混入さ
れてるものである。
フラボノイド系化合物はプラスチックフィルムを構成す
るポリマー100重量部に対して0.05〜5.0重量部を添加す
る。0.05重量部以下であると消臭効果がなく、5.0重量
部以上は消臭効果が飽和点に達し経済的ではない。
本考案において、有臭性食品とは、生魚、干魚、貝類、
肉類、にら、らっきょう、漬物特にたくあん、きむち等
の動物性食品、植物性食品、加工食品である。
有臭性食品をプラスチックトレーとプラスチックフィル
ムとで密封する態様としては、第1図に示すようにプラ
スチックトレー1に有臭性食品3を入れこれらをプラス
チックフィルム2により包む場合、或いは、第2図に示
すように、プラスチックトレー1に有臭性食品3を入
れ、その上にプラスチックフィルム2をかぶせ、プラス
チックトレー1の上周縁部4に於てプラスチックフィル
ム2とプラスチックトレーとをヒートシールすることに
より密封する場合等、従来から慣用されている密封手段
を採用することができる。
なお第2図では、プラスチックフィルム2が半ば開いた
状態のものが示されているが、製品としては、フィルム
又はプラスチックトレーの上縁部全周にわたってヒート
シールされている。
〔実施例〕
次に実施例により本考案を更に説明する。なお、下記実
施例によって本考案は限定されない。
(実施例1) ポリエチレン100重量部に対し、クリスバール10重量部
を入れ、発泡押出機を使ってブタンを発泡剤として、3m
/m厚さの発泡シートをつくり、舟形金型にて熱圧縮し
て、長さ20cm幅7cm、高さ5cmの舟型トレーを作成した。
一方、高圧法ポリエチレン100重量部にフレッシュライ
マツ(白井松新薬(製))2重量部を添加した組成物か
ら0.04m/mのフィルムをつくり、長さ30cm、幅15cmのラ
ップフィルムをつくり、トレー中にらっきょう200gを入
れ、ラップフィルムでオーバーラップさせてしっかりと
被覆した。
これを冷蔵庫に入れ5日保存した後、冷蔵庫の扉を開け
たが、臭気は全く感じられなかった。
(比較例1) 消臭剤を全く使用しない事以外は、全く同じ方法でトレ
ーとラップフィルムをつくり実施例1と同じテストを行
った。5日保存した後、冷蔵庫の扉を開けたところ臭気
が充満していた。
(実施例2) 高圧法低密度ポリエチレン100重量部に、クリスバール1
0部を添加した樹脂組成物から1m/m厚さのシートをつく
り、舟形金型にて熱圧縮して、長さ20cm、幅7cm、高さ5
cmの舟型トレーを作成した。
一方、直鎖状低密度ポリエチレン100重量部に、フレッ
シュライマツ(白井松新薬(製))3重量部を添加した
組成物から0.05m/mのフィルムをつくり、長さ30cm、幅1
5cmのラップフィルムをつくり、トレー中に鰯3匹を入
れラップフィルムでオーバラップさせてしっかりと被覆
した。
これを室温(20℃)で1日放置した。一方、消臭剤を全
くいれない事以外は上記と全く同じテストを行った後、
ラップフィルムをとり除いたところ、前者は臭気はあま
り感じられなかったが、後者は強い臭気が感じられた。
〔考案の効果〕
本考案の消臭剤を含有するプラスチックトレーとフラボ
ノイド系化合物を含有するプラスチックフィルムで密封
した有臭性食品は、外部に臭気が発散せず、内部をあけ
た場合も臭気があまり感じられず、又、消臭性を有しな
がらプラスチックフィルムは透明であるので、外部より
内部が確認でき、フラボノイド系化合物は、緑茶より抽
出したものであり、食品衛生上安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の有臭性食品の斜視図であ
る。 1……プラスチックトレー 2……プラスチックフィルム 3……有臭性食品 4……上周縁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】消臭剤を含有するプラスチックトレーと 緑茶より抽出したフラボノイド系化合物を含有するプラ
    スチックフィルムで密封包装してなる有臭性食品。
JP1989104491U 1989-09-06 1989-09-06 密封してなる有臭性食品 Expired - Lifetime JPH073908Y2 (ja)

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JP1989104491U JPH073908Y2 (ja) 1989-09-06 1989-09-06 密封してなる有臭性食品

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Publication Number Publication Date
JPH0343994U JPH0343994U (ja) 1991-04-24
JPH073908Y2 true JPH073908Y2 (ja) 1995-02-01

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ID=31653286

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JP2001107436A (ja) * 1999-10-12 2001-04-17 Kvk Corp 水処理器

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