JPH052416Y2 - - Google Patents

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JPH052416Y2
JPH052416Y2 JP1987037195U JP3719587U JPH052416Y2 JP H052416 Y2 JPH052416 Y2 JP H052416Y2 JP 1987037195 U JP1987037195 U JP 1987037195U JP 3719587 U JP3719587 U JP 3719587U JP H052416 Y2 JPH052416 Y2 JP H052416Y2
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thermoplastic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、特にシメジ、キユウリ、ニラ、イチ
ゴ及びリンゴ等の野菜や果物等の生鮮食品の包装
に有用であり、且つ内容物である生鮮食品等の鮮
度、香気成分及び香味成分等を長期間良好に保持
することができる食品容器に関する。
(従来の技術) 従来、野菜や果実等の生鮮食品等の大量保存は
低温保存や冷凍保存によつて行われているが、小
売店等の店頭で小分けして陳列及び販売される場
合には、上記の如き大量保存は不可能である。従
つて小売店等ではこれらの生鮮食品等を皿状の簡
便な容器に収納し、合成樹脂フイルムによりラツ
プして店頭で陳列及び販売している場合が多い。
(考案が解決しようとしている問題点) しかしながら、野菜や果実等の生鮮食品は、自
己の生理作用によりエチレンガス等の有害物質を
発生し、該エチレンガスの雰囲気下に置かれた生
鮮食品は、エチレンガス等の作用によりそれらの
老化や劣化が促進され、上記店頭で陳列及び販売
される際には非常に日持ちが悪いという問題があ
る。
このような問題点を解決する方法としては、活
性炭やゼオライトの如きガス吸着性に優れた吸着
剤を容器内に入れたり、容器壁に内包させる方法
が知られているが、これらの方法では活性炭等の
吸着力が大であり、且つガス成分に対する吸着選
択性が悪いため、内容物である食品の鮮度維持に
有害であるエチレンガスのみならず、食品の好ま
しい香気成分や香味成分をも吸着するため、包装
を開封した時に消費者が期待する食品の香気成分
や香味成分が失われ、消費者に対して味気ない感
じを与えるという問題がある。
又、上記の内容物の老化や劣化現象は取扱い時
の衝撃等により損傷を受けた場合にはいつそう顕
著となる。
従つて、生鮮食品等の食品を小分けして店頭に
陳列及び販売するに際して、内容物の鮮度の保存
性が良好で、しかも内容物の食品の香気成分や香
味成分等が失われない食品容器が要望されてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案者は上記の如き従来技術の要望に応える
べく鋭意研究の結果、包装内容物である生鮮食品
等の食品に対して有害なエチレンガスを選択的に
吸収し、且つ望ましい香気成分や香味成分は吸着
しない材料を見い出し、これを食品包装に利用す
ることにより、上記の従来技術の要望が満たされ
ることを知見し、本考案を完成したものである。
すなわち、本考案は、熱可塑性樹脂シートと多
孔質結晶性無水珪酸を含有する熱可塑性樹脂フイ
ルムとの積層体からなり、上記熱可塑性樹脂フイ
ルムが内面に位置していることを特徴とする食品
容器である。
(好ましい実施態様) 次の本考案を本考案の好ましい実施態様の1例
を図解的に示す添付図面を参照して更に詳しく説
明する。
第1図は本考案の食品容器10の外観の1例を
示す図であり、第2図は該食品容器10の壁部の
構造を図解的に説明する図であり、1は容器本体
を形成する熱可塑性樹脂シートであり、2は該熱
可塑性樹脂シート1に積層された多孔質結晶性無
水珪酸を含有する熱可塑性樹脂フイルムである。
本考案の食品容器は以上の如き構成を有するも
のであり、これらの構成を有する限り、その形状
は何ら限定されず、図示の皿状の形状の外、いず
れの任意の形状のものでもよいものである。更に
上記熱可塑性樹脂シートや多孔質結晶性無水珪酸
を含有する熱可塑性樹脂フイルムは白色或いは無
色に限定されず、任意の色相に着色されてもよ
く、又、任意の印刷模様等を有してもよく、更に
必要に応じて容器の外面には別のフイルム等が積
層されているものでもよい。
以上の如き本考案の食品容器の構成に使用する
熱可塑性樹脂シート及び熱可塑性樹脂フイルムと
はいずれも従来公知の材料でよく、例えば、ポリ
スチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体、各種ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、各種ポリアミド、ポリエステル
等が例示される。
上記材料からなる熱可塑性樹脂シートは、無発
泡のものであつても発砲されたものであつてもよ
いが、特に収納する生鮮食品が衝撃を受けた場合
に著しく劣化等を生じ易いものについては発砲さ
れたものを使用するのが望ましい。
上記材料からなる熱可塑性樹脂発泡体シートと
は、上記の材料からシートを成形するに際して、
その内に低沸点有機液体や熱分解型の化学発泡剤
を混合し、成形と同時に或いは成形後に発泡処理
したものであり、従来公知の熱可塑性樹脂発泡体
シートはいずれも本考案において使用できるが、
本考案の目的に好ましいものは、例えば、発泡倍
率が約3乃至30倍であり、且つ厚みが約0.5乃至
5mm程度の熱可塑性樹脂発泡体シートである。
一方、熱可塑性樹脂無発泡シートの場合には通
常0.2乃至1.5mm程度の厚みのものが採用される。
又、上記の熱可塑性樹脂シートに積層する多孔
質結晶性無水珪酸を含有する熱可塑性樹脂フイル
ムは、上記の如き各種材料からフイルムを成形す
るに際し、材料中に多孔質結晶性無水珪酸の微粉
末を混合してフイルム状に成形したものであり、
その多孔質結晶性無水珪酸の混合方法及びフイル
ムの成形方法はいずれも従来技術に準ずればよ
い。
本考案の目的に好ましい上記のフイルムは一般
的には約5乃至100μm程度の厚みのフイルムであ
り、該フイルム中に包含される多孔質結晶性無水
珪酸の量は、特に限定されないが、あまりに少量
であると本考案の所期の目的達成が不十分にな
り、又、あまりに多すぎるとフイルムが硬くなり
すぎたり、その物理的及び機械的特性が失われ
る。従つて好ましい使用量は樹脂100重量部あた
り約3乃至30重量部の範囲である。
上記の熱可塑性樹脂フイルム中に包含させる多
孔質結晶性無水珪酸は主として本考案を特徴付け
るものであり、例えば、クリストバル石、リンケ
イ石、石英等として主として天然に産する鉱物で
あり、その主成分は無定形でなく結晶したSiO2
である。勿論このような多孔質結晶性無水珪酸は
単独でも混合物としても使用でき、更に不純物と
して他の成分、例えば、少量のTiO2、Al2O3
Fe2O3、CaO、MgO、Na2O、K2O等を含有し
ていても問題はない。
本考案者の知見によれば、上記の如き多孔質結
晶性無水珪酸は結晶性であるためにガスに対する
吸着性は殆ど期待されなかつたものであるが、全
く予想外にもエチレンガスに対しては選択的に吸
収性を示し、一方、実験的な事実によれば生鮮食
品等の食品の香気成分や香味成分に対しては殆ど
吸着性を示さないことを見い出したものであり、
更にこのような多孔質結晶性無水珪酸は前記の如
き熱可塑性樹脂フイルム中に包含させても上記の
特異な選択的ガス吸着性を失われないものであつ
た。
(作用・効果) 以上の如き本考案によれば次の如き作用効果を
奏する。
(1) 容器の内側に非透水性の熱可塑性樹脂フイル
ムが積層されているために、容器の強度が補強
されるとともに、内容物が水分の多いものであ
つても食品等の液汁の漏出がない。
(2) 上記の熱可塑性樹脂フイルム中に多孔質結晶
性無水珪酸が適量包含されており、且つ該結晶
性無水珪酸が内容物である生鮮食品等の食品の
老化や劣化に有害であるエチレンガスのみを選
択的に吸着し、一方、内容物の香気成分や香味
成分は吸着しないので、内容物の鮮度維持が良
好であるとともに、消費者が開封した時に内容
物の好ましい香気成分や香味成分が残つてお
り、消費者に対して良い感触を与えることがで
き、且つ良好な食味の食品を提供することがで
きる。
(3) 食品容器本体として熱可塑性樹脂発泡体シー
トを採用した場合は、ある程度の衝撃等が容器
に加わつても、熱可塑性樹脂発泡体シートがク
ツシヨン作用を有するので内容物に損傷を与え
ることがなく、損傷による内容物の劣化や老化
を防止することができる。
従つて本考案の食品容器は、あらゆる食品の
包装に有効であるとともに、特に生鮮食品の包
装容器として有用である。
次に実施例を挙げて本考案を更に具体的に説明
する。
実施例 1 発泡倍率15倍及び厚さ1.5mmのポリスチレン発
泡体シートの片面に、樹脂100重量部に対し、多
孔質のクリストバル石の微粉末5重量部を含む厚
さ10μmの低密度ポリエチレンフイルムを積層し、
フイルム面が内面側になる様にトレー状に真空成
形し本考案の食品容器を得た。
得られたトレー内にシロタモギダケ(ホンシメ
ジ)を入れ、ポリエチレンストレツチフイルムに
て上面を覆つた。その後25℃の雰囲気下に放置
し、ホンシメジを観察した。
実施例 2 実施例1のフイルムに代えて、多孔質リンケイ
石の微粉末を樹脂100重量部に対して20重量部を
含有する20μmのポリエチレンフイルムを使用し
たことを除き、他は実施例1と同様にして本考案
の食品容器とし、同様にして内容物を観察した。
比較例 1 実施例1のフイルムに代えて、多孔質のクリス
トバル石の微粉末を全く含有しない10μmのポリ
エチレンフイルムを使用したことを除き、他は実
施例1と同様にして比較例の食品容器とし、同様
にして内容物を観察した。
比較例 2 容器内に粒状活性炭1gを入れた他は、比較例
2と同様にした。
観察結果 比較例1の場合には約6日間経過後にホンシメ
ジの全体に渡り気中菌糸が発生して腐敗を始め、
変色したのに対し、実施例1、実施例2及び比較
例2のの場合には2週間後であつても、何ら外観
の変化は認められなかつた。
又、比較例2の場合と実施例1及び実施例2の
場合について、共に1週間後に包装を解き、その
時のホンシメジの香りをかいだところ、実施例1
及び実施例2の場合にはホンシメジの十分な香気
が感じられたが、比較例2の場合にはホンシメジ
の香りは殆どなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の食品容器の外観の1例を示
し、第2図は本考案の食品容器の壁部の構造を図
解的に示す図である。 1……熱可塑性樹脂発泡体シート、2……熱可
塑性樹脂フイルム、10……食品容器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱可塑性樹脂シートと多孔質結晶性無水珪酸
    を含有する熱可塑性樹脂フイルムとの積層体か
    らなり、上記熱可塑性樹脂フイルムが内面に位
    置していることを特徴とする食品容器。 (2) 多孔質結晶性無水珪酸の含有量が熱可塑性樹
    脂フイルム100重量部あたり3乃至30重量部で
    ある実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の食
    品容器。
JP1987037195U 1987-03-16 1987-03-16 Expired - Lifetime JPH052416Y2 (ja)

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JP1987037195U JPH052416Y2 (ja) 1987-03-16 1987-03-16

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JPS63144414U JPS63144414U (ja) 1988-09-22
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154232A (en) * 1979-05-08 1980-12-01 Toppan Printing Co Ltd Multilayer hollow container
JPS60253539A (ja) * 1984-05-30 1985-12-14 出光石油化学株式会社 多層容器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55154232A (en) * 1979-05-08 1980-12-01 Toppan Printing Co Ltd Multilayer hollow container
JPS60253539A (ja) * 1984-05-30 1985-12-14 出光石油化学株式会社 多層容器

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