JPS60253539A

JPS60253539A - 多層容器

Info

Publication number: JPS60253539A
Application number: JP59108291A
Authority: JP
Inventors: 東谷　治; 宮崎　宣二
Original assignee: Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date: 1984-05-30
Filing date: 1984-05-30
Publication date: 1985-12-14
Also published as: JPH0354625B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は多層容器に関し、詳しくは各種食品容器、飲料
容器、特に自動販売機用の飲料容器として好適な多層容
器に関する。

（従来の技術）リーの低下や優れた剛性などにより、特に中空成形によ
る容器として広く使われている。しかしながら、射出成
形や中空成形と異なりこれら熱可塑性樹脂組成物のシー
トを用いて真空成形などの熱成形により容器を得る場合
、シート製造時の押出による表面の荒れ、深絞り成形の
困難性、特に比較的低温下での熱成形の場合には、含有
する無機充填剤が表面に露出することにより、表面特性
が悪化するなどの欠点がある。このため、この無機充填
剤により食品や飲料が汚染されるおそれがある。したが
って、使用しうる無機充填剤は溶出性などを考慮して選
択する必要があり、その使用は大巾に制限されていた。

しかも、このようにしても完全に汚染を防止することは
できず、安全衛生上においても問題があった。さらに、
炭酸飲料用の深絞り容器にあっては飲料中の炭酸ガスが
損失し、風味が損われるという欠点があった。

（発明が解決しようとする問題点）そこで本発明者らは、無機充填剤により内容物である飲
料や食品が汚染されるおそれがなく、しかも飲料や食品
への悪影響がなく、かつ成形性。

寸法安定性９強度、剛性などにも優れた容器を開発すべ
く鋭意検討を重ねた。その結果、特定の樹脂積層体から
なる深絞り熱成形容器が目的に適合するものであること
を見出し、この知見に基いて本発明を完成するに至った
。

（問題点を解決するための手段）すなわち本発明は、無機質充填剤を２０〜８０重量％含
有する熱可塑性樹脂からなる層（Ａ）の少なくとも内側
に、無機質充填剤を含有しない熱可塑性樹脂からなる層
（Ｂ）を有する深絞り熱成形多層容器を提供するもので
ある。

本発明において層（Ａ）における熱可塑性樹脂としては
特に制限はなく種々の熱可塑性樹脂を用いることができ
る。具体的には、ポリエチレン（高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなど）
、ポリプロピレン（ホモポリマー、プロツプ）リマー、
ランダムコポリマー）などのポリオレフィンやポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、アクリロニトリ
ル−スチレン樹脂、スチレンーブタジエンブロソク共重
合体あるいはこれらの混合物などが挙げられる。特にポ
リオレフィンやポリスチレンが好ましい。ここでポリオ
レフィン系樹脂を用いる場合、ポリエチレン系樹脂、ポ
リプロピレン系樹脂あるいはポリブテン樹脂などを単独
で用いても、また適当に混合してもよいが、本発明の多
層容器を真空成形などの熱成形により連続多量生産を行
なうためには、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系
樹脂の混合物を用いることが効果的である。

この混合物におけるポリエチレン系樹脂とポリプロピレ
ン系樹脂の混合比は特に制限はないが、一般には前者：
後者＝９＝１〜１：９（重量比）、好ましくは７：３〜
３ニア（重量比）である。

また、無機充填剤としては種々のものを使用することが
でき、例えばタルク、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、カオリン、クレー、亜硫酸カルシウム
、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム
、炭酸マグネシウム。

シリカあるいはこれらの混合物などを用いることができ
る。特にタルク単独或いはタルクと酸化チタンの混合物
が好適である。

ここでタルクを用いる場合、タルクはその種類。

形状などについて特に制限されないが、通常は平均粒子
径５〜３０μ、好ましくは１０〜２０μの含水ケイ酸マ
グネシウムであり、その組成はＳｉＯ□５０〜６５％、
Ｍｇ０２５〜４０％および他の成分よりなると共に灼熱
減量１％以下のものが特に好ましい。

また、タルクとしては前述したように種々のものを使用
することが可能であり、例えば高度に精製されたもの、
あるいは酸処理されて不純物などを除去したものを用い
ることもできる。なお、このタルクは特に表面処理など
の付加的手段は必要としない。

また、無機充填剤として上記タルクと共に酸化チタンを
用いる場合、酸化チタンは、通常二酸化チタン（ＴｉＯ
□）を指称するが、これに少量の一酸化チタン（ＴｉＯ
）や三酸化二チタン（Ｔｉ２ｏｚ　）の混入したものを
用いても差支えない。この酸化チタンの形状等について
は特に制限はないが、一般に平均粒子径０．０５〜２μ
、好ましくは０．１〜１μ程度の粒状、粉末状などであ
る。

本発明における層（Ａ）は”上記の如き熱可塑性樹脂８
０〜２０重量％、好ましくは７０〜３０重量％および無
機質充填剤２０〜８０重量％、好ましくは３０〜７０重
量％を配合し、混練することにより得られる。無機質充
填剤の配合割合が８０重量％を超えると、成形性が悪化
し、また２０重重量未満であると、剛性や廃棄処理性な
どに劣るため好ましくない。

また、無機質充填剤としてタルクと酸化チタンを併用す
る場合の酸化チタンの配合量は樹脂組成物に対して０．
５〜１０重景％重量ましくは１〜６重量％である。

本発明の多層容器は上記層（Ａ）の少なくとも内側、す
なわち少なくとも内層に、無機質充填剤を含有しない熱
可塑性樹脂からなる層（Ｂ）を有している。第１図は、
層（Ａ）の内側のみに層（Ｂ）を有する二層容器を示し
ている。

ここで層（Ｂ）における熱可塑性樹脂としては特に制限
はなく、上記層（Ａ）において示したものを挙げること
ができ、層（Ａ）と層（Ｂ）の熱可塑性樹脂は同一であ
ってもよく、或いは異なっていてもよいが、通常同一の
ものが用いられる。

さらに、本発明においては層（Ａ）の内側だけでなく、
第２図に示すように、その外側にも、すなわち層（Ａ）
を介して内層および外層に、無機質充填剤を含有しない
熱可塑性樹脂からなる層（Ｂ）を有するものであっても
よい。この場合、層（Ａ）の内外の層（Ｂ）に用いる熱
可塑性樹脂は互いに同一のものであってもよく、或いは
異なっていてもよいが、通常同一のものが用いられる。

なお、木発イにおいてはさらに必要により、上記層（Ａ
）および／゛または層（Ｂ）の成分中にエチレン−プロ
ピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴムなどの
ゴム類、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸または
その誘導体によって変性されたポリオレフィン樹脂など
を加えることもできる。また、各種の酸化防止剤、紫外
線吸収剤。

帯電防止剤、滑剤、Ｒ料などを加えることもできる。

本発明の多層容器は上記の如き層（Ａ）および層（Ｂ）
からなり、層（Ａ）および層（Ｂ）の層厚比は特に制限
はなく、用いる熱可塑性樹脂や無機質充填剤の種類、配
合量などにより適宜選択して決定すればよい。通常、層
厚比は二層容器の場合、全層厚を１００とすると層（Ｂ
）を２〜３０に対し層（Ａ）を９８〜７０、好ましくは
層（Ｂ）３〜２０に対し層（Ａ）を９７〜８０の割合と
すればよい。また三層容器の場合、上記割合の二層容器
の外側に層（Ｂ）を、内側の層（Ｂ）と同一の割合で積
層すればよい。また、多層容器の平均肉厚上しては０．
３〜０．８　Ｗ程度である。

本発明の容器は種々の方法により製造することができ、
特に制限はない。例えば、上記の如き層（Ａ）および層
（Ｂ）を有する積層体シートをＴ〜グイ法などにより成
形し、これをさらに真空成形、真空・圧空成形などの熱
成形により所望の容器を得ることができる。本発明にお
いて多層容器の形状は特に限定はないが、絞り比、すな
わち容器の高さ／平向径あるいは平均辺長が０．７以上
、好ましくは１．０以上の深絞り熱成形多層容器である
。

本発明の容器は通常、第１図や第２図に示す如き飲料用
などに用いられるカップ状のものが好適である。これは
横断面が円形の深絞り容器であり、極めて成形４１よく
連続的に生産することができる。

成形される容器は、−その強度、安全性などの向上のた
め開口周縁部をカーリング処理することが好ましい。

（発明の効果）本発明の多層容器は、内層が無機質充填剤を含′　有し
ていない素材であるため、無機質充填剤により内容物で
ある飲料や食品が汚染されるおそれがない。しかも、飲
料や食品への悪影響がない。特に炭酸飲料用の容器とし
て用いたとき′、飲料中の炭酸ガスの損失がなく、風味
が損われるおそれがない。またこのため、”層（Ａ）に
おける無機質充填剤の選択範囲を拡大することができる
。

さらに、本発明の多層容器はその製造にあたり、少なく
とも二層の積層体を用いるため、成形性、特に深絞り容
器の成形性が非常にすぐ埃でおり、得られる容器の寸法
安定性２強度、剛性が高い。

しかも、耐環境応力亀裂性（Ｅ　Ｓ　ＣＲ）も高く、カ
ール性も良好である。

また、第２図の如き三層の容器の場合、容器外側が無機
質充填剤を含有していないため、シートや容器成形時の
表面の荒れが少ない。したがって、容器表面に長期間に
わたりムラ、カスレのない美麗な印刷を施すことができ
るなどの利点を併有する。

したがって、本発明の多層容器は各種食品容器−飲料容
器、特に自動販売機用の飲料容器として好適に利用する
ことができる。゛（実施例）次に本発明の実施例を示す。

実施例１〜６および比較例１〜２第１表に示す樹脂、樹脂組成物２層比により、共押出Ｔ
−グイシート製造装置を用いて厚み１．２鶴、中５０鶴
の多層あるいは単層シートを成形した。次いで真空圧空
成形機により口径７５顛φ。

底径５０ｗφ、高さ８０ｍの飲料用容器をシート温度１
５０℃にて成形した。次いで三本ロール型１連続カーリ
ング処理機でカーリング処理し、第１図あるいは第２図
に示す飲料用容器を得た。得られた容器の剛性、外観、
印刷性、炭酸飲料特性を第１表に示す。

＊１　：　ホモポリプロピレン（密度０．９１ｇ／Ｃｌ
ｍ３．　メルトインデックス０．５　ｇ　／１０分）＊２　：　高密度ポリエチレン（密度０．９６４　ｇ／
ｃｍ３．　メルトイ・ンデソクス０．４ｇ／１０分）＊３　：　平均粒径　１３μ ＊４　：　内側の層（Ｂ）７層（Ａ）／外側の層（Ｂ）水５　：　容器中央部を圧縮したときの荷重＊６　：　
表面光沢で評価＊７　：　曲面印刷機により容器側壁中央部に６０ｍ１
巾でベタ印刷し、連続印刷性で評価水８　：　炭酸ガス
飲料を注入し、炭酸ガスの保持性で評価

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の多層容器の１態様を示す一部切欠正面
図であり、第２図は他の態様を示す一部切欠正面図であ
る。Ａ・・・層（Ａ）、Ｂ・・・層（Ｂ）第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）無機質充填剤を２０〜８０重量％含有する熱可塑
性樹脂からなる層（Ａ）の少なくとも内側に無機質充填
剤を含有しない熱可塑性樹脂からなる層＃　（Ｂ）を有
する深絞り熱成形多層容器。
（２）層（Ａ）の内側および外側に層（Ｂ）を有する特
許請求の範囲第１項記載の多層容器。
（３）容器が、高さ／平均径あるいは平均辺長＝１以上
である特許請求の範囲第１項記載の多層容器。
（４）容器の横断面形状が円形であ−る特許請求の範囲
第１項記載の多層容器。
（５）容器開口周縁部がカーリング処理されたものであ
る特許請求の範囲第１項記載の多層容器。