JPH01148551A - プラスチックシート成形容器 - Google Patents

プラスチックシート成形容器

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JPH01148551A
JPH01148551A JP62307463A JP30746387A JPH01148551A JP H01148551 A JPH01148551 A JP H01148551A JP 62307463 A JP62307463 A JP 62307463A JP 30746387 A JP30746387 A JP 30746387A JP H01148551 A JPH01148551 A JP H01148551A
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chloride resin
scrap
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Muneki Yamada
山田 宗機
Shoji Ito
伊藤 荘司
Seiichi Nishiyama
西山 清市
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチックシート成形容器に関するもので、
より詳細には、塩化ビニリデン系樹脂を含有するスクラ
ップを再利用した、ガス透過性、フレーバー保持性及び
外観特性に優れている多層のプラスチックシート成形容
器に関する。
(従来の技術) 塩化ビニリデン樹脂は、酸素バリヤー性に優れ、しかも
種々の酸素バリヤー性樹脂の内でも水蒸気に対する透過
性か著しく小さく、また酸素透過度の湿度依存性も著し
く少ないことからカス遮断性の包装材料として広く使用
されるに至っている。
塩化ビニリデン樹脂を包装材料の用途に用いる場合、こ
の樹脂は熱分解傾向を示すことから、所謂水性ラテック
スの形で容器の成形に用いたり、或いは予じめ熱成形さ
れた他の樹脂ラテックスの形で塗布することか行われて
おり(例えば米国特許第4,370,368号明細書)
、また延伸ブロー成形用のポリエステル製プリフォーム
(パリソン)に水性ラテックスの形で塗布することが行
われている(米国特許第4,393,106号明細書)
また、塩化ビニリデン樹脂を熱成形してボトル等の容器
を製造することも既に知られており、例えば、米国特許
第4,041,235号明細書には、内部熱安定剤とし
て05乃至10重量%のグリシジルメタクリレートを含
む塩化ビニリデン共重合体を、パリソンに押出し、ブロ
ー成形でボトルとすることか記載されている。また米国
特許第4.123,477号明細書には、75乃至95
重量%の塩化ビニリデンと5乃至25重景%のコモノマ
ーとから成る共重合体100重量部当り塩素化エチレン
ーヒニルエステル共重合体3乃至60重量部を配合した
樹脂組成物は、インフレーション製膜法により、透明性
とガスバリヤ−性とに優れたフィルムを与えることか記
載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 塩化ビニリデン系樹脂をガスバリヤ−層として衛生的特
性やヒートシール特性等に優れた他の熱可塑性樹脂層と
組合せて多層積層シートとし、この積層シートをプレス
成形、絞り成形して成る容器は、食品の密封包装、特に
食品の密封殺菌包装に望ましいものであるが、シート成
形容器の製造に際してシート素材の40乃至50%にも
達するスクラップを必らず発生し、その有効利用かコス
ト低下、省資源及び公害防止の点で要求されている。
しかしながら、塩化ビニリデン樹脂を熱成形に必要な高
温に曝すときには、熱分解による着色、発泡、物性低下
環を生ずることが問題である。塩化ビニリデン樹脂の熱
分解は重合体鎖の脱塩化水素反応であり、しかも熱分解
により生成する塩化水素が分解反応の触媒となる自動接
触反応である。また、この分解反応には鉄、亜鉛、クロ
ム等の金属が微量存在したとしても、触媒として作用す
る。
塩化ビニリデン樹脂を含有する多層積層シートのスクラ
ップを容器の製造に再利用する場合には、溶融押出及び
シート成形等の熱履歴を反復して受けるため、このスク
ラップリターン層が着色するのを避は得ない。しかもス
クラップリターン層における塩化ビニリデン樹脂の着色
は、熱のみならず、光によっても促進される。また、塩
化ビニリデン樹脂の分解物の異味、異臭による、容器内
容物への好ましくない影響もある。
従って、本発明の目的は、塩化ビニリデン樹脂を含有す
るスクラップを再利用する場合に生じる上記欠点を解消
し、カス透過性、フレーバー保持性及び外観特性の組合
せに優れている多層プラスデックシート成形容器を提供
するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、 (A)塩化ビニリデン系樹脂の中間層、(B) 220
℃以下の温度て押出可能な熱可塑性樹脂の内外層、 (C)前記中間層の両側に設けられた極性基含有オレフ
ィン共重合体を主体とし且つ220℃以下の温度で押出
可能な接着剤層、及び (D)前記接着剤層と内外層の少なくとも一方とのとの
間に設けられたスクラップリターンの層から成り且つ内
外層のうち少なくとも外層に、鉄、亜鉛及びクロム成分
を実質上含有しない無機系又は有機系の白色乃至着色顔
料が配合されている共押出し多層シートを熱成形して成
るシート成形容器が提供される。
このシート成形容器において、スクラップリターン層(
D)は、塩化ビニリデン系樹脂、熱可塑性樹脂、接着剤
樹脂及び塩化水素吸収剤としての縮合リン酸塩を含有す
る組成物から成る。
(作用) 本発明の多層プラスチックシー1−成形容器を示す第1
図において、この容器は、一体に成形された側壁部1、
側壁部の下端に連なる底部2及び側壁部の上端に連なる
密封用フランジ部3から成っており、その容器壁は第2
図に示す様に塩化ビニリデン系樹脂の中間層4.220
℃以下の温度で押出可能な熱可塑性樹脂の内層5及び外
層6、中間層4の両側に設けられた。極性基含有オレフ
ィン共重合体を主体とし且つ220℃以下の温度で押出
可能な接着剤層7a及び7b、及び接着剤層7a (7
b)と内外層の少なくとも一方6(5)との間に設けら
れたスクラップリターン層8から成っている。
本発明の容器は、上記の積層構成を有すると共に、内外
層のうち少なくとも外層6に、鉄、亜鉛及びクロム成分
を実質上含有しない無機系又は有機系の白色乃至着色顔
料を含有せしめたことか重要な特徴である。
即ち、外層中に白色乃至着色顔料を含有せしめたことに
より、容器壁中に塩化ビニリデン系樹脂層や、これを含
有するスクラップリターン層を含有せしめた場合にも、
前記顔料による光線の反射や吸収で、これらの樹脂層へ
の光線の入射が防止され、その結果として塩化ビニリデ
ン系樹脂の光変色が防止されることになる。また、塩化
ビニリデン系樹脂、特にスクラップリターン層における
塩化ビニリデン系樹脂か熱履歴により既に着色し、或い
は光変色を生じた場合でも、外層中に白色乃至着色顔料
が含有されているため、これらの変色乃至着色が隠蔽さ
れ、容器の外観特性が著しく向上するという利点がある
この場合、用いる白色乃至着色顔料は、鉄、亜鉛及びク
ロム成分を実質上含有していないことも重要であり、こ
れらの成分を含有する顔料を用いた場合には、塩化ビニ
リデン系樹脂の重合体鎖からの脱塩化水素反応を促進す
る触媒となるので、これを避けねばならない。
内外層を構成する熱可塑性樹脂及び接着剤層を構成する
エチレン−ビニルエステル共重合体は何れも220℃以
下の温度で押出可能なものでなければならない。内外層
樹脂や接着剤樹脂の押出温度がこの温度よりも高くなる
と、これらの層からの伝熱により、塩化ビニリデン系樹
脂の熱分解による着色、発泡、物性低下等が著しくなる
本発明の容器におけるスクラップリターン層は、前述し
た層構成に関連して、内外層の熱可塑性樹脂、中間層の
塩化ビニリデン系樹脂及び接着剤樹脂を含有するが、こ
のスクラップリターン層を、第2図に示す通り、接着剤
層と内層又は外層との間に設けることも極めて重要であ
る。即ち、本発明の積層構造では、塩化ビニリデン系樹
脂中間層とスクラップリターン層との間に必らず接着剤
樹脂層が介在するため、スクラップリターン層中の塩化
ビニリデン系樹脂(熱分解反応をより受は易い状態とな
っている)の脱塩化水素反応(連鎖反応である)の連鎖
移動が、接着剤樹脂層で遮断されて、中間層の塩化ビニ
リデン系樹脂に脱塩化水素反応が伝播されるのが防止さ
れ、その結果として、中間層塩化ビニリデン系樹脂の熱
分解が抑制され、容器壁のガスバリヤ−性が高いレベル
に抑制されることになる。また、スクラップリタ   
 ゛−ン層の内側及び外側に熱可塑性樹脂の内外層がサ
ンドイッチされているため、例えは塩化ビニリデン系樹
脂の熱分解物が内容物に移行するのが防止され、容器の
香味(フレーバー)保持性も向上する。この香味保持性
は、接着剤樹脂層と外層との間にのみ、スクラップリタ
ーン層を設けたときに、最も向上することが認められる
本発明においては、塩化ビニリデン系樹脂を含有する層
、特にスクラップリターン層に、縮合リン酸塩を塩化水
素吸収剤及び脱塩化水素反応抑制剤として含有せしめる
のがよい。即ち、この縮合リン酸塩が塩化ビニリデン系
樹脂の高温時の熱分解を抑制するように作用するのは、
縮合リン酸塩が塩化ビニリデン系樹脂から離脱する塩化
水素を有効に捕捉する作用を示すと共に、塩化ビニリデ
ン系樹脂の脱塩化水素反応における連鎖移動を抑制し、
更に混線装置及び金型等から混入する金属を封鎖するこ
とによるものである。
塩化ビニリデン樹脂系中間層 本発明で中間層に用いる塩化ビニリデン系樹脂は90乃
至99重景%、特に92乃至98重量%の塩化ビニリデ
ンと、1乃至10重量%、特に2乃至8重量%のアルカ
リ系乃至メタクリル系単量体の少なくとも1種の共重合
体から成る。アクリル系乃至メタクリル系単量体として
は、下記式式中、R1は水素原子又はメチル基であり、
Xはニトリル基(−CミN)又は式−C−0−R2鴇 (式中、R2は有機基である)で表わされる基である で表わされる単量体を挙げることができ、その適当な例
はこれに限定されないが、次の通りである。アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸グリンジル、メタクリル
酸β−メトキシエチル、メタクリル酸β−アミノエチル
等。
本発明の目的に適した塩化ビニリデン系樹脂は、(i)
塩化ビニリデンと、アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステルから成る群より遷ばれた少なくとも1種の単
量体とから成る共重合体、又は(ii)塩化ビニリデン
と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから
成る群より選ばれた少なくとも1fiの単量体と、アク
リロニトリル及びメタクリロニトリルから成る群より選
ばれた少なくとも1種の単量体とから成る共重合体であ
る。
この塩化ビニリデン系樹脂の分子量は、一般にフィルム
を形成するに足る分子量を有していればよい。この塩化
ビニリデン系樹脂は、20℃、100%RHの条件にお
いて酸素透過係数が9×10−” cc−cm/cm2
・sec−cmHg以下であり且つ水蒸気透過係数(J
IS  Z−0208)が3 x 10−3g−cm/
cm2・day以下であることが望ましい。
上記塩化ビニリデン系樹脂に溶融成形性を付与するため
に、低分子量及び/又は高分子量の可塑剤を含有させる
のが一般的である。低分子量の可塑剤としては、エポキ
シ系可塑剤、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化ヒマ
シ油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化すフラワー油、
エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシステアリン
酸メチル、ブチル又はオクチルエステル等が最も適して
いるが、フタール酸エステル系可塑剤、アジピン酸、セ
パチン酸又はアゼライン酸のジエステル系可塑剤、リン
酸エステル系可塑剤、ヒドロキシ多価カルボン酸エステ
ル系可塑剤、脂肪酸エステル系可塑剤、多価アルコール
エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤等の他の可塑
剤もエポキシ系可塑剤との組合せで或いは単独で用いる
ことができる。
高分子量の可塑剤、即ち溶融成形助剤としてはエチレン
とビニルエステル、特に酢酸ビニルとの共重合体が最も
適している。このエチレン−酢酸ビニル共重合体として
は、エチレン含有量が50乃至95重量%、特に65乃
至90重量%で、酢酸ビニル含有量が5乃至50重量%
、特に10乃至35重量%のものが最適であり、そのメ
ルト・フロー・レート(MFR)は0.2乃至20g/
10min、特に1乃至10g/10minの範囲にあ
るものが最適である。高分子量可塑剤としては他に、エ
チレンとアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル
との共重合体で、MFRが上記範囲内にあるものも使用
可能である。
低分子量可塑剤及び高分子量可塑剤の一方のみを使用す
ることもできるが、一般には両者を組合せて用いること
が望ましい。
上述した低分子量可塑剤(B−1)と高分子量可塑剤(
B−2)との量比は広範囲に変化させ得るが、一般に B−1: B−2=100 : 5乃至100:400
特に100:30乃至100:300 の重量比て用いるのかよい。
熱安定剤としての縮合リン酸塩としては、リン酸根が線
状又は環状につながった構造を有する塩、特にアルカリ
金属塩が挙げられる。線状の縮合リン酸塩としては、下
記一般式 式中、Mはアルカリ金属、特にナトリウム又はカリウム
を表わし、nは2以上の数であり、で表わされる縮合リ
ン酸塩、例えばビロリン酸塩、トリポリリン酸塩、テト
ラポリリン酸塩等が挙げられる。また環状リン酸塩とし
ては、下記−般式 %式%(2) 式中、Mは前述した意味を有し、mは3以上の数である で表わされる環状縮合リン酸、例えば三メタリン酸塩、
四メタリン酸塩、六メタリン酸塩等が挙げられる。メタ
リン酸カリウムやメタリン酸ナトリウムについては、低
分子量のものから、分子量か1×104以上にも達する
高分子量のものクローム塩、グレアム塩等が知られてお
り、これらの何れもが使用される。ピロリン酸ナトリウ
ムが好ましい。
この縮合リン酸塩は、塩化ビニリデン樹脂中への分散が
容易であるように、微粉末の状態で使用するのがよく、
その平均粒径は5乃至80μm、特に10乃至30μm
の範囲内にあるのがよい。
可塑剤の含有量は塩化ビニリデン樹脂当り05乃至5重
量%、特に1乃至3重量%と比較的少ない量でよく、一
方縮合リン酸塩は塩化ビニリデン樹脂当り0.2乃至5
重量%、特に05乃至3重量%の量で用いるのがよい。
熱可塑性樹脂内外層 本発明で内外層に用いる熱可塑性樹脂は、220℃て押
出可能な比較的低融点乃至は低軟化点の樹脂であり、衛
生的特性に優れた樹脂であることが望ましい。
このような熱可塑性樹脂の適当な例は、結晶性ポリプロ
ピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性
プロピレン−ブテン−1共重合体、低−9中−或いは高
−密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレ
ン−ブテン−1共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリ
スチレン、スチレン−ブタジェン共重合体の如き耐衝撃
性スチレン樹脂、ABS樹脂(スチレン−ブタジェン−
アクリロニトリル共重合体)等のスチレン系樹脂である
加熱殺菌(レトルト殺菌)用途の包装容器の場合には、
これらの内でも、結晶性ポリプロピレンや結晶性プロピ
レン−エチレン共重合体等のプロピレン系重合体を用い
ることが好ましい。
内外層のうち少なくとも外層に含有させる白色乃至着色
顔料としては、従来食品容器等に使用されている無機系
又は有機系の顔料の内、鉄、亜鉛及びクロム成分を実質
上含有しないものであり、次のものが使用される。
白色顔料 チタン白(二酸化チタン)、 黒色顔料 カーボンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、 黄色顔料 バンザイエロー、ナフトールイエロー、チタンイエロー
、ベンジジンイエロー、パーマネントイエロー、 橙色顔料 パーマネントオレンジ、パルカンオレンジ、ベンジジン
オレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジ、 赤色顔料 リソールレッド、ブリリアントカーミン、パーマネント
レット、 紫色顔料 マンガン紫、ファーストバイオレット、メチルバイオレ
ットレーキ、キナクリトンバイオレッ青色顔料 群青、紺青、フタロシアニンブルー、ファストスカイブ
ルー、 緑色顔料 マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、
ナフトールグリーン。
これらの顔料は単独でも、2種以上の組合せても使用す
ることができ、更に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、
硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、シリカ、
タルク、アルミナホワイト等の体質顔料との組合せでも
用いることができる。本発明においては、上述した顔料
のうちでもチタン白(ルチル)を使用するのか好ましい
。というのは、この顔料は極めて大きい隠蔽力を有する
からである。
樹脂中への顔料の配合量は、用いる顔料の隠蔽力によっ
ても相違するか、樹脂当り1乃至15重量%、特に2乃
至10重量%の範囲であるのがよい。
容器の内外層を、同し樹脂組成物から形成する(この場
合には内層にも顔料か含有される)こともてきるし、外
層と内層とを異った樹脂組成物から形成することもてき
る。
接着剤樹脂層 接着剤として用いる極性基含有オレフィン共重合体とし
ては、カルホン酸、カルホン酸塩、カルホン酸無水物或
いはカルボン酸エステル等に由来するカルボニル基(−
C−)を10000乃至2000000■ ミリモル/100g樹脂、特に100000乃至100
0000ミリモル/100g樹脂の濃度で含むオレフィ
ン共重合体が使用される。このオレフィン共重合体は、
上述した官能基を有するエチレン系不飽和単量体をオレ
フィン類と共重合させるか、或いはポリオレフィンにグ
ラフト共重合させたものである。
このような接着剤樹脂の適当な例は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
、アイオノマー(イオン架橋オレフィン共重合体)、無
水マレイン酸グラフトポリチレン、無水マレイン酸グラ
フトポリプロピレン等である。
本発明においては、これらの樹脂の内でも、酢酸ビニル
含有量が15乃至30重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体を接着剤樹脂として用いることが特に望ましい。
スクラップリターン層 本発明に用いるスクラップリターン層には、多層容器の
層厚構成に応じた量比で、熱可塑性樹脂、塩化ビニリデ
ン系樹脂及び接着剤樹脂が含有される。それらの含有量
の一般的範囲は次の通りである。
熱可塑性樹脂     70〜90重量%塩化ビニリデ
ン系樹脂  5〜15 接着剤樹脂       5〜15 縮合リン酸塩は、このスクラップ組成物に対して1乃至
15重量%、特に2乃至10重量%の量で配合するのか
よい。
スクラップ組成物に縮合リン酸塩を配合するには、メル
トフローレート(230℃)が30g/10min以上
、特に50g/10min以上のオレフィン系樹脂と縮
合リン酸塩との混練組成物を予じめ製造し、この組成物
のベレットをスクラップ組成物に配合するのかよく、こ
うすることにより、スクラップ組成物への縮合リン酸塩
の分散を急速にしかも均一に行うことができ、スクラッ
プ組成物中の塩化ビニリデン系樹脂の熱分解を抑制する
ことがてきる。
積層容器 積層容器の製造は、樹脂層の種類に対応した数の押出機
を使用し、多層多重ダイスを通して、前述した積層構成
の多層シートを同時溶融押出し、この多層シートをサー
モフォーミングすることにより得られる。
積層容器における厚み構成は、塩化ビニリデン系樹脂中
間層は、容器のガスバリヤ−性の点て少なくとも10μ
mの厚みを有するべきであり、−方熱可塑性樹脂の内外
層は、フレーバー保持性の点で少なくとも100μmの
厚みを有するべきであり、また接着性樹脂層は、接着性
の点で少なくとも10μmの厚みを有するべきである。
一方、積層容器全体の厚みは、容器の部分によっても相
違するか、一般に100乃至1500μm、特に200
乃至1000μmの範囲にあることか望ましい。積層容
器の全厚み当りのスクラップリターン層の厚みの比率は
、種々変化させ得るがスクラップリターン層が全厚みの
10乃至80%、特に20乃至60%を占めるのかよい
積層シートのサーモフォーミングは、積層シートを加工
温度に加熱し、例えば真空成形、圧空成形、プレス成形
、プラグアシスト成形、等の手段で容易に行われる。
(発明の効果) 本発明によれは、塩化ビニリデン系樹脂をガスバリヤ−
性中間層として用いた多層シート成形容器の製造の際に
生ずるスクラップを、この容器形成用の素材として有効
に利用しながら、このプラスチック多層シート成形容器
のガス透過性、フレーバー保持性及び外観特性を顕著に
向上させることができる。
(実施例) 実施例1 メチルアクリレートか7重量%の塩化ビニリデン/メチ
ルアクリレート共重合体樹脂に可塑剤としてエポキシ化
大豆油、塩化水素吸収剤として無水ビロリン酸ソーダを
含有する塩化ビニリデン系樹脂(VDC)を中間層とし
、酢酸ビニル含有量が28wt%てメルトフローインデ
ックス(190℃)が6g/10minのエチレン/酢
酸ビニル共重合体樹脂(EVA)を接着剤とし、メルト
フローインデックスか0.6 g / 10 min(
230℃)のエチレン/プロピレン共重合体にチタンホ
ワイトを4 w t%混合したブレンド樹脂(PB)を
内外層した1mm厚み、600mm巾の3種5層(PB
/EVA/VDC/EVA/PB450/25150/
25/450厚み比)シートを共押出成形した。
次にこのシートを約190℃に加熱して口径80mm、
高さ35mmの丸型力・ンプを真空成形法にて成形した
。この際シートの有効利用率は約55%(スクラップ発
生率は約45%)であった。発生したスクラップを粉砕
機で粉砕し、これに平均粒径が30μmの無水ピロリン
酸ナトリウム(H)と融解指数(メルトフローインデッ
クス)が100g/10min  (230℃)のホモ
ポリプロピレン(M)を60/40 (重量比)混合し
たブレンド物を4wt%混合したものをスクラップリタ
ーン樹脂(S R)として、P B/S R/E VA
/VDC/EVA/PB=150/300/25150
/2.5/450 (厚み比)の層構成及び構成比から
成る4種6層シーh(1mm厚、600mmdl)を成
形した。
このシートから前述と同じ様にしてカップを成形した。
以上の操作を10回繰り返して行ったところ、スクラッ
プリターンはスクラップ層の発泡・劣化(スクラップリ
ターン層中の塩化ビニリデン系樹脂の発泡・熱劣化)な
く行う事が出来また各操作から得られたカップの機械的
性能(強度)、物理的性能(色、カスバリヤー性等)に
も何等問題はなかフた。
比較例1 実施例1中のPB樹脂の代りにメルトフローインデック
スがQ、3 g / 10 minのエチレン−プロピ
レン共重合体(PI3−1)を使用して実施例1と同様
の操作を行ったが、PB−1樹脂は220℃以下での押
出が不可能であり押出時の樹脂温か235℃に上昇し、
第1回目の操作でVDC層か著しく黄色化した。またス
クラップリターンはスクラップ層か著しく発泡し不可能
であフた。
比較例2 実施例1中のEVAの代りにメルトフローインデックス
が0.6 g / 10 minの無水マレイン酸変性
ポリプロピレン(AD−1)を使用して実施例1と同様
の操作を行ったが、AD−1は220℃以下での押出か
不可能てあり押出時の樹脂温か230℃に上昇し、比較
例1と同様の結果を得た。
比較例3 実施例1のホモポリプロピレン(M)の代りに融解指数
が25g/10minのホモポリプロピレン(M−1)
を使用して実施例1と同様の操作をを行ったが第1回目
のスクラップリターン時にスクラップ層が全体的に発泡
しスクラップリターンは不可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多層プラスチックシート成形容器の縦
断面図: 第2図は第1図の側壁部IIを拡大し層構成を示す図で
ある。 1・・・成形容器の側壁部 2・・・底部 3・・・フランジ部 4・・・塩化ビニリデン系樹脂から成る中間層5・・・
内層 6・・・外層 7a・・・接着剤層 7b・・・接着剤層 8・・・スクラップリターン層 第1図 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)塩化ビニリデン系樹脂の中間層、(B)2
    20℃以下の温度で押出可能な熱可塑性樹脂の内外層、 (C)前記中間層の両側に設けられた極性基含有オレフ
    ィン共重合体を主体とし且つ 220℃以下の温度で押出可能な接着剤 層、及び (D)前記接着剤層と内外層の少なくとも一方との間に
    設けられたスクラップリターンの 層 から成り且つ内外層のうち少なくとも外層に、鉄、亜鉛
    及びクロム成分を実質上含有しない無機系又は有機系の
    白色乃至着色顔料を含有せしめた共押出し多層シートを
    熱成形して成るシート成形容器。
  2. (2)スクラップリターン層が塩化ビニリデン系樹脂、
    熱可塑性樹脂、接着剤樹脂及び塩化水素吸収剤としての
    縮合リン酸塩を含有する組成物から成る特許請求の範囲
    第1項記載のシート成形容器。
  3. (3)スクラップリターン層がスクラップリターンに、
    融解指数(230℃)が30g/10min以上のオレ
    フィン系樹脂と縮合リン酸塩とのブレンド組成物を塩化
    水素吸収剤として配合したものである特許請求の範囲第
    1項記載のシート成形容器。
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