JPH0739002A - 電気自動車の制御装置 - Google Patents

電気自動車の制御装置

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JPH0739002A
JPH0739002A JP5319784A JP31978493A JPH0739002A JP H0739002 A JPH0739002 A JP H0739002A JP 5319784 A JP5319784 A JP 5319784A JP 31978493 A JP31978493 A JP 31978493A JP H0739002 A JPH0739002 A JP H0739002A
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晴司 綿谷
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者が要求しているトルク値以上のトルク
が出力され車両が暴走するということのない電気自動車
の制御装置を得る。 【構成】 電源と、この電源から供給される電力を変換
する電力変換部と、この電力変換部の出力を受け電気自
動車を走行させる電動機と、アクセルの開度を検出する
アクセル開度検出手段と、このアクセル開度検出手段の
検出出力に応じて前記電力変換部を制御する制御部と、
前記電源から前記電動機に供給される電流を検出する電
流検出手段と、この電流検出手段の検出出力がアクセル
の開度に対応して予め定められた比較値以上のとき故障
と判定し前記電動機の駆動を中止する故障判定手段とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気自動車を走行さ
せる制御装置に関し、特に制御装置の故障による車両の
暴走を防止することができる電気自動車の制御装置を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図13に示すような電
気自動車の制御装置が提案されていた。図において、1
は図示しない発電機により充電され電気負荷に電力を供
給する電源であるバッテリ、2はバッテリ1から供給さ
れる電力を変換する電力変換部であるインバータ主回
路、3はこのインバータ主回路2の出力を受け電気自動
車を走行させる電動機であるインダクションモータ、4
はバッテリ1からインバータ主回路2への電力供給経路
に配設された開閉手段であるコンタクタ、5はインダク
ションモータ3の回転数を検出するパルスゼネレータ、
6はインダクションモータ3に流れる電流を検出するA
C電流センサ、7は図示しないアクセルの開度を検出す
るアクセル開度検出手段であるアクセル開度センサで、
例えばアクセル開度に対応した電圧を発生するポテンシ
ョメータで構成される。ここで、アクセルの開度は、運
転者が踏み込んでいる図示しないアクセルペダルの踏み
込み量に対応するものであって、運転者が要求するトル
ク値を示すものである。8はアクセル開度センサ7の検
出出力に基づいて所望する発生トルクに対応した信号
(以下トルク指令値と称する)を出力する開度/トルク
変換メモリである。開度/トルク変換メモリ8は、図1
1に示す出力特性を有しており、例えばインダクション
モータ3の回転数が2100rpmであるとき、アクセ
ル開度センサ7の出力が3.86Vであればインダクシ
ョンモータ3が15.8Kgf・mを出力するようなト
ルク指令値を出力する。なお、図11において、アクセ
ル開度0の時は、電気制動状態である回生制動時あるい
は車両停止時に相当し、回生制動時においてはインダク
ションモータ3の回転数に対応して0から−15.8K
gf・mのトルク指令値が出力される。9はパルスゼネ
レータ5、AC電流センサ6、開度/トルク変換メモリ
8等の出力信号および図示しない各種入力信号に基づき
インダクションモータ3への印加電圧および周波数をベ
クトル演算しインバータ主回路2を制御する関数発生器
で、開度/トルク変換メモリ8とともに制御部を構成し
ている。なお、開度/トルク変換メモリ8および関数発
生器9はマイコン等によって構成されている。
【0003】上記のように構成された電気自動車の制御
装置は、トルク指令値、関数発生器9の出力に基づいて
インバータ主回路2のトランジスタ2a乃至2fを制御
してインダクションモータ3を駆動し、図10に示す駆
動力特性を得る。図10は、一般的な電気自動車に要求
される駆動力特性を示している。なお、トランジスタ2
a乃至2fは、インダクションモータ3に供給する印加
電圧および周波数をPWM方式により変更するものであ
る。
【0004】なお、上述したインダクションモータの制
御技術は既に公知のものであるため詳細な動作説明は省
略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気自動車の制
御装置は、以上のように構成されているので、例えば、
開度/トルク変換メモリ8や関数発生器9に故障が発生
した場合、即ち、制御に用いられるマイコンやADコン
バータの故障など、各種部品の故障の仕方によっては、
アクセルの開度以上、即ち運転者が要求しているトルク
値以上のトルク指令値が出力されインバータ主回路2か
らインダクションモータ3に過大な電力が供給され車両
が暴走するという問題点があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、運転者が要求しているトルク値
以上のトルクが出力され車両が暴走するということのな
い信頼性の高い電気自動車の制御装置を得ることを目的
としている。
【0007】また、この発明は、電動機が電気制動状態
にあるとき制御装置が正常であるにも拘らず故障である
と誤判定することのない信頼性の高い電気自動車の制御
装置を得ることを目的としている。
【0008】また、この発明は、制御装置の故障を検出
した際、電動機の駆動を中止するとともに、電動機の駆
動中止後に開閉手段を開放して確実に電動機の駆動を中
止する安全性の高い電気自動車の制御装置を得ることを
目的としている。
【0009】また、この発明は、ノイズ等に起因して制
御装置が故障であると誤検出するということのない信頼
性の高い電気自動車の制御装置を得ることを目的として
いる。
【0010】また、この発明は、任意のアクセル開度で
あっても制御装置の故障を検出できる電気自動車の制御
装置を得ることを目的としている。
【0011】また、この発明は、任意のアクセル開度で
あっても制御装置の故障を検出できるとともに、アクセ
ル開度センサが故障しても停止中の車両が暴走したりす
ることがない安全性の高い電気自動車の制御装置を得る
ことを目的としている。
【0012】また、この発明は、任意のアクセル開度で
あっても制御装置の故障を検出できるとともに、アクセ
ル開度センサが故障しても停止中の車両が暴走したりす
ることがない安全性の高い電気自動車の制御装置を得る
ことを目的としている。さらに、この発明は、ノイズ等
に起因して制御装置が故障であると誤検出するというこ
とがなく、また、故障検出したときは確実に電動機の駆
動を中止することができる信頼性の高い電気自動車の制
御装置を得ることを目的としている。
【0013】また、この発明は、構成が簡単で信頼性の
高い故障判定手段を備えた電気自動車の制御装置を得る
ことを目的としている。
【0014】また、この発明は、構成が簡単で信頼性の
高い故障判定手段を備えるとともに、ノイズ等に起因し
て制御装置が故障であると誤検出するということがな
く、また、故障検出したときは確実に電動機の駆動を中
止することができる信頼性の高い電気自動車の制御装置
を得ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の電気自動車の
制御装置は、電源から電動機に供給される電流を検出す
る電流検出手段と、この電流検出手段の検出出力がアク
セルの開度に対応して予め定められた比較値以上のとき
故障と判定し電動機の駆動を中止する故障判定手段とを
備えたものである。
【0016】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電動機が電気制動状態にあるときは故障判定を禁止
する故障判定禁止手段を備えたものである。
【0017】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電力変換部への電力供給経路に配設された開閉手段
と、電流検出手段の検出出力がアクセルの開度に対応し
て予め定められた比較値以上のとき故障を検出する故障
検出手段と、この故障検出手段の出力を遅延する第1の
遅延手段とを備えたものである。
【0018】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電流検出手段の検出出力がアクセルの開度に対応し
て予め定められた比較値以上のとき故障を検出する故障
検出手段と、この故障検出手段の出力を遅延する第2の
遅延手段とを備えたものである。
【0019】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセル開度検出手段の検出出力に対応して予め定
められた比較値を演算する比較値演算手段と、電流検出
手段の検出出力と比較値演算手段の出力とに基づき故障
を検出する故障検出手段とを備えたものである。
【0020】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルの閉状態を検出するアクセル閉状態検出手
段と、アクセル閉状態検出手段がアクセルの閉状態を検
出したときは予め定められた第1の所定値を出力する比
較値演算手段とを備えたものである。
【0021】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電力変換部への電力供給経路に配設された開閉手段
と、故障検出手段の出力を遅延する第2の遅延手段と、
第2の遅延手段の出力を遅延する第3の遅延手段とを備
えたものである。
【0022】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルの閉状態を検出するアクセル閉状態検出手
段と、電流検出手段の検出出力と予め定められた第2の
所定値とを比較し、この比較結果とアクセル閉状態検出
手段の検出出力とに基づき故障を検出する故障検出手段
とを備えたものである。
【0023】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電力変換部への電力供給経路に配設された開閉手段
と、故障検出手段の出力を遅延する第2の遅延手段と、
第2の遅延手段の出力を遅延する第3の遅延手段とを備
えたものである。
【0024】
【作用】この発明の電気自動車の制御装置は、電流検出
手段の検出出力がアクセルの開度に対応して予め定めら
れた比較値以上のとき故障と判定し電動機の駆動を中止
する。
【0025】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、電動機が電気制動状態にあるときは故障判定を禁止
する。
【0026】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、故障検出手段の出力に基づいて電動機の駆動を中止
するとともに、故障検出手段の出力を遅延した信号に基
づいて開閉手段を開放する。
【0027】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、故障検出手段の出力を遅延し、この遅延した信号に
基づいて電動機の駆動を中止する。
【0028】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルの開度に対応して比較値を演算し、電流検
出手段の検出出力が比較値以上のとき故障と判定し電動
機の駆動を中止する。
【0029】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルの閉状態を検出したとき予め定められた第
1の所定値を比較値とし、電流検出手段の検出出力が比
較値以上のとき故障と判定し電動機の駆動を中止する。
【0030】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルが閉状態でかつ電流検出手段の検出出力が
第1の所定値以上のとき故障を検出し、故障検出手段の
出力を第2の遅延手段で遅延した信号に基づいて電動機
の駆動を中止するとともに、第2の遅延手段の出力を第
3の遅延手段で遅延した信号に基づいて開閉手段を開放
する。
【0031】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルが閉状態でかつ電流検出手段の検出出力が
予め定められた第2の所定値以上のとき故障と判定し電
動機の駆動を中止する。
【0032】また、この発明の電気自動車の制御装置
は、アクセルが閉状態でかつ電流検出手段の検出出力が
予め定められた第2の所定値以上のとき故障と判定し、
故障検出手段の出力を第2の遅延手段で遅延した信号に
基づいて電動機の駆動を中止するとともに、第2の遅延
手段の出力を第3の遅延手段で遅延した信号に基づいて
開閉手段を開放する。
【0033】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
よって説明する。図1は、この発明の実施例1を示す構
成図である。なお、図1において、図13と同一符号の
ものは図13と同一または相当部分を表す。また、各手
段の基本的な動作は前述と同様である。
【0034】図1において、10は電流検出手段である
DC電流センサで、インバータ主回路2への電力供給回
路に配設されている。11はアクセル開度センサ7の出
力を受け、アクセルの開度に対応して予め定められた比
較値を演算して出力する比較値演算手段である開度/電
流変換メモリであって、アクセル開度センサ7の検出出
力を受けアクセル開度に対応して予め定められた比較値
である設定電流記憶値を読み出して出力するメモリ回路
である。メモリ回路の設定電流記憶値は、図9に示す斜
線でハッチングされた部分の下限値であって、破線で示
された任意のアクセル開度に対して制御が正常に行われ
ているときのインバータ主回路2の出力電流の最大値よ
りも若干大きな値(例えば1割程度大きな値)となって
いる。12はDC電流センサ10の検出出力と開度/電
流変換メモリ11の出力とが入力される電流比較器であ
って、DC電流センサ10の検出出力が開度/電流変換
メモリ11の出力よりも大きいことにより制御装置の故
障を検出して”1”レベルの信号、即ち故障検出信号を
出力する故障検出手段である。13は電流比較器12か
ら出力される故障検出信号を受けてインダクションモー
タ3の駆動を中止する演算回路である。演算回路13の
出力は関数発生器9あるいはインバータ主回路2に与え
られ、インダクションモータ3への電力供給を中止す
る。また、演算回路13の出力はコンタクタ4の励磁コ
イル4aを駆動する図示しないトランジスタのベースあ
るいはコンタクタ4の励磁コイル4aを駆動する図示し
ないリレーにも与えられている。なお、開度/電流変換
メモリ11、電流比較器12および演算回路13は、故
障判定手段を構成している。また、故障判定手段である
開度/電流変換メモリ11、電流比較器12および演算
回路13は、制御部である開度/トルク変換メモリ8お
よび関数発生器9を構成するマイコンとは別に設けられ
たハードウエアのみで構成されている。
【0035】次に、この発明の実施例1の動作について
説明する。今、運転者が図示しないアクセルペダルを操
作して電気自動車を走行させている状態について述べ
る。DC電流センサ10はバッテリ1からインバータ主
回路2を介してインダクションモータ3に供給される電
流あるいはインダクションモータ3からインバータ主回
路2を介してバッテリ1に回生される電流を常時検出し
て正(モータ力行時)あるいは負極性(モータ回生時)
の信号を電流比較器12に出力する。一方、アクセル開
度センサ7はアクセルペダルの踏み込み量、即ちアクセ
ルの開度を検出する。開度/電流変換メモリ11は、こ
のアクセル開度センサ7の検出出力に対応して予め定め
られた設定電流記憶値を前記メモリ回路から読み出し、
これを出力する。電流比較器12は、DC電流センサ1
0の出力のうち正極性の信号のみを選別し、この選別し
た信号と設定電流記憶値とを比較して、前記選別した信
号の方が大きいときに制御装置の故障を検出し”1”レ
ベルの信号を出力する。即ち、設定電流記憶値は、現在
のアクセル開度に対して制御が正常に行われているとき
のインバータ主回路2の出力電流の最大値よりも若干大
きな値であるから、インダクションモータ3に与えられ
る電流がこれよりも大きければ制御装置が故障している
と考えられる。ここで、DC電流センサ10の出力のう
ち正極性の信号のみを選別する理由は、制御装置が正常
であってもインダクションモータ3を回生制動している
とき、即ち電気制動状態にあるときはDC電流センサ1
0の出力が負極性でかつ設定電流記憶値以上となること
があり、これを故障として誤検出することを防止するた
めである。このDC電流センサ10の出力の選別は、例
えば、電流比較器12の入力部にダイオードを設置し、
このダイオードのカソードをDC電流センサ10の信号
出力線に、アノードをアースに接続してやればよい。こ
の場合、ダイオードは故障判定禁止手段を構成する。演
算回路13は、電流比較器12の故障検出信号を受けイ
ンバータ主回路2の動作を停止させインダクションモー
タ3の駆動を中止する。故障検出信号を受けてインバー
タを停止させる方法については種々の方法がありこここ
では詳述しないが、例えば故障検出信号を関数発生器9
あるいはインバータ主回路2に与え、関数発生器9の信
号を無効にする(例えば信号を0にする)、あるいはト
ランジスタ2a乃至2fのベース信号を全て0とする等
の方法が挙げられる。これにより、任意のアクセル開度
に対応して故障検出することが可能となり、故障検出し
た際にはインダクションモータ3に電流が供給されなく
なり、車両の暴走が防止される。また、インダクション
モータ3が電気制動状態にあるときは故障判定を禁止し
ているので故障を誤検出することがない。
【0036】ところで、故障検出してインバータ主回路
2の動作を停止し、インダクションモータ3の駆動を中
止すれば、一応の目的が達成されるものの、安全を確保
するためにはコンタクタ4の励磁コイル4aを非励磁
(正常時は常時励磁されている)とし、コンタクタ4を
開放してバッテリ1とインダクションモータ3とを切り
離すことが望ましい。なお、コンタクタ4の開放はアー
クを避けるためにインバータ主回路2を停止した後が望
ましい。図2は、演算回路13の要部を示す回路図であ
る。13aは電流比較器12の出力を受けるバッファ、
13bはバッファ13aの”1”レベルの信号を受けて
積分動作を開始する第1の遅延手段としてのCRフィル
タである。このCRフィルタ13bによる遅延時間は、
電流比較器12が故障を検出してからインバータ主回路
2が停止されるまでの時間よりも長く設定されている。
13cはフリップフロップで、故障検出信号を記憶する
とともに励磁コイル4aを駆動している図示しないトラ
ンジスタをオフする。
【0037】次に、動作について説明する。バッファ1
3aは電流比較器12の故障検出信号を受け、”1”レ
ベルの信号を出力する。演算回路13はバッファ13a
の”1”レベル信号に基づきインバータ主回路2を速や
かに停止する。一方バッファ13aの”1”レベル信号
はCRフィルタ13bにも入力されている。CRフィル
タ13bはこの”1”レベル信号を受けて積分動作を開
始する。CRフィルタ13bの出力は0から徐々に大き
くなりやがてフリップフロップ13cが”1”レベルと
認識する値(スレッシュホールドレベル)に至る。ここ
で、CRフィルタ13bが”1”レベルの信号を受けて
積分開始してから、CRフィルタ13bの出力がフリッ
プフロップ13cのスレッシュホールドレベルに至るま
での時間は、バッファ13aが”1”レベル信号を出力
してからインバータ主回路2を停止させるまでの時間よ
りも長くなっている。従って、フリップフロップ13c
はインバータ主回路2が停止した後に、CRフィルタ1
3bの出力を”1”レベルと認識して記憶するととも
に”1”レベルの信号を出力する。この”1”レベル信
号は、励磁コイル4aを駆動している図示しないトラン
ジスタ等をオフし、コンタクタ4を開放する。
【0038】このような構成によれば、インバータ主回
路2を停止した後にバッテリ1とインダクションモータ
3とを切り離して、インダクションモータ3への電力供
給を確実に中止することができる。また、バッファ13
aの故障検出信号も信号を記憶する手段であるフリップ
フロップで記憶するようにすれば、インダクションモー
タ3の駆動をより確実に中止することができる。なお、
上記フリップフロップおよびフリップフロップ13cの
リセットは、キースイッチのオフ操作、あるいはオン操
作により行えばよい。また、図2において、バッファ1
3aは省略することができる。
【0039】さらに、演算回路13の要部は、図3に示
す構成のものでもよい。図3では、図2の構成にさらに
CRフィルタ13dおよび比較器13eを追加したもの
である。13dは、バッファ13aの”1”レベル信号
を受けて積分動作を開始するCRフィルタ、13eはC
Rフィルタ13dの出力が所定値以上か否かを判定する
比較器である。このCRフィルタ13dは第2の遅延手
段を構成しており、その遅延時間はノイズ等によって故
障を誤検出することがない程度に設定されている。
【0040】CRフィルタ13dはバッファ13aの”
1”レベルの信号を受け積分動作を開始する。比較器1
3eはこの積分出力を受け予め設定された所定値以上で
あるか否かを判定し、所定値以上であれば”1”レベル
の信号を出力する。演算回路13は比較器13eの”
1”レベルの信号に基づきインバータ主回路2を停止す
る。一方、比較器13eの出力はCRフィルタ13fに
も与えられている。CRフィルタ13fおよびフリップ
フロップ13gは、前述のCRフィルタ13b及びフリ
ップフロップ13cと同様のものであって、比較器13
eの”1”レベルの信号に基づき上述した動作を行う。
なお、CRフィルタ13fは、比較器13eの”1”レ
ベルの信号を受けて積分動作を開始する第3の遅延手段
としてのCRフィルタである。
【0041】従って、図3の構成によれば、ノイズ等に
起因する誤検出を防止できるとともにインバータ停止後
にコンタクタを開放して安全を確保することができる。
なお、バッテリ1とインダクションモータ3とを切り離
さない場合にはCRフィルタ13fおよびフリップフロ
ップ13gを省略することができる。また、比較器13
eのかわりにバッファ等のゲート回路を用いてもよい。
このときCRフィルタ13dによる遅延時間は、ノイズ
等によって故障を誤検出することがない程度に設定され
ている。このときの遅延時間とは、CRフィルタ13d
が、”1”レベルの信号を受けて積分動作を開始してか
ら、CRフィルタ13dの出力がバッファのスレッシュ
ホールドレベルに達するまでの時間である。また、比較
器13eは必ずしも必要ではなく省略してもよい。
【0042】ところでCRフィルタ13dは、各信号線
に重畳するノイズによる故障の誤検出を防止するだけの
ものではなく、トルク指令信号を遅らせることによる故
障の誤検出を無くするものでもある。即ち、一般にイン
バータ装置の指令信号に対するインダクションモータの
動作遅れは微少なものである。従って、これをそのまま
電気自動車に適用した場合、運転者がアクセルペダルを
急激に踏み込むとインダクションモータは速やかにアク
セル開度に対応したトルクを出力し、車両に大きなショ
ックを与えてしまう。これに対応するため、開度/トル
ク変換メモリ8の出力信号を図示しない遅延回路により
若干遅らせている。従って、開度/電流変換メモリ11
の出力は、その遅れ時間の間、実際のトルク指令値に対
応した値とはならない。よって、電流比較器12は、そ
の遅れ時間の間、故障検出信号を出力することがある。
本実施例のCRフィルタ13dは、この故障検出信号を
も吸収できるような遅延時間を設定することにより、故
障の誤検出を無くしている。
【0043】なお、上記トルク指令信号を遅らせること
による故障の誤検出は、CRフィルタ13dによらず、
開度/電流変換メモリ11の出力を遅延する遅延回路を
設けることによっても解決することができる。さらに、
トルク指令信号を遅らせる遅延回路を無くし、アクセル
開度センサ7の信号を遅延する遅延回路を設け、遅延し
たアクセル開度信号を開度/トルク変換メモリ8及び開
度/電流変換メモリ11に与えることによっても解決す
ることができる。この場合、設置する遅延回路の数を少
なくすることができ、制御装置の簡略化が図れる。
【0044】実施例2.実施例2は、実施例1を改良し
たものであって、アクセル開度センサ7が故障した場合
であっても車両が暴走することがないようにするもので
ある。即ち、上記実施例1において、アクセル開度セン
サ7が故障して、実際のアクセル開度が40%なのにこ
れよりも大きなアクセル開度50%という信号を出力し
ていたとする。このとき制御装置が正常であれば、イン
ダクションモータ3は、アクセル開度50%に対応した
トルクを出力する。これは、運転者にしてみれば自分が
要求しているトルク値以上が出力されているわけである
が、この場合は、運転者はアクセルペダルを若干戻すこ
とにより自分の要求するトルク値を得ることができる。
ところが、この状態で車両を停止させると、アクセル開
度センサ7は実際のアクセル開度が0%であるのにアク
セル開度10%という信号を出力する。このときインダ
クションモータ3は、アクセル開度10%に対応したト
ルク値で車両を走行させようとする。これに対し、アク
セルペダルは既に開放されているから、前記運転中のよ
うにアクセルの開度を小さくして出力トルクを小さくす
ることは不可能である。従って、このような場合、車両
は運転者の意思に反して暴走することになる。
【0045】前記不具合をなくするために実施例2は、
次のように構成されている。図4に実施例2の構成図を
示す。実施例2は、後述するアクセルスイッチ14およ
び開度/電流変換メモリ15のみが実施例1と異なって
おり、基本的な動作については実施例1と同様である。
14はアクセルの開度が全閉あるいはほぼ全閉とみなせ
る閉状態にあることを検出するアクセル閉状態検出手段
であるアクセルスイッチで、アクセルの閉状態を検出す
ると”1”レベルの信号を出力する。15はアクセル開
度センサ7およびアクセルスイッチ14の出力を受け、
アクセルの開度に対応して予め定められた比較値を演算
して出力する比較値演算手段である開度/電流変換メモ
リであって、アクセル開度センサ7の検出出力を受けア
クセル開度に対応して予め定められた設定電流記憶値を
読み出して出力するメモリ回路と、アクセルスイッチ1
4の出力が”1”レベルの信号であるとき予め定められ
た設定値である第1の所定値を出力する固定値出力回路
とから構成されており、前記メモリ回路の出力あるいは
前記固定値出力回路の出力のうちいずれか一方を比較値
として出力する。開度/電流変換メモリ15において、
固定値出力回路はメモリ回路よりも優先順位が高くなる
ように構成されており、アクセルスイッチ14が”1”
レベルの信号を出力した場合は固定値出力回路の出力で
ある第1の所定値を比較値として出力する。なお、第1
の所定値である設定値は、使用する電動機によって定ま
る固定の値であって、本実施例ではインダクションモー
タ3の励磁電流値よりも1割程度大きな値に設定されて
いる。また、開度/電流変換メモリ15のメモリ回路
は、前出の開度/電流変換メモリ11のメモリ回路に相
当するものである。なお、実施例2では、開度/電流変
換メモリ15、電流比較器12および演算回路14が故
障判定手段を構成している。
【0046】次に、実施例2の動作について説明する。
アクセルペダルが開放されて閉状態にあるときは、アク
セルスイッチ14は”1”レベルの信号を出力してい
る。開度/電流変換メモリ15は、この”1”レベルの
信号を受け、前記固定値出力回路からインダクションモ
ータ3の励磁電流値よりも1割程度大きい値である第1
の所定値を出力する。電流比較器12は第1の所定値と
DC電流センサ10の検出出力とを比較する。アクセル
ペダルが開放された状態で車両が停止しているならばイ
ンダクションモータ3には励磁電流分しか電流が流れて
いないはずである。これに基づいて、電流比較器12は
DC電流センサ10の検出出力が第1の所定値よりも大
きければ故障していると判断する。
【0047】ところで、上述したように車両停止中でア
クセルペダル開放であるにも拘らず、アクセル開度セン
サ7が故障して、車両を走行させようとする場合を想定
する。前記メモリ回路は、アクセル開度センサ7の検出
出力を受け、アクセル開度10%に対応する設定電流記
憶値を読み出す。一方、前記固定値出力回路は、アクセ
ルスイッチ14の”1”レベルの出力を受け、第1の所
定値を出力する。開度/電流変換メモリ15は、アクセ
ルスイッチ14の検出出力が”1”レベルの信号である
から前記固定値出力回路の出力である第1の所定値を比
較値として出力する。電流比較器13は、前記比較値と
DC電流センサ10の検出出力とを比較する。このと
き、制御装置が正常であれば、インダクションモータ3
にはアクセル開度センサ7の検出出力に対応した値、即
ち10%のトルクを出力するだけの電流が流れている。
従って、DC電流センサ10は、インダクションモータ
3が10%のトルクを出力するだけの電流に対応する信
号を出力する。これに対し、第1の所定値は、インダク
ションモータ3の励磁電流値を若干上回る程度の値であ
る。従って、DC電流センサ10の検出出力の方が第1
の所定値よりも大きいので、電流比較器12は”1”レ
ベルの信号を出力する。演算回路13は、電流比較器1
2の”1”レベル信号を受けインバータ主回路2の動作
を停止させインダクションモータ3の駆動を中止する。
【0048】実施例3.上記実施例1および2では、イ
ンダクションモータ3に供給される電流をDC電流セン
サで検出するようにしたが、AC電流センサで検出する
ようにしてもよい。図5に実施例3の構成図を示す。図
において、16はAC電流センサ6の検出出力と開度/
電流変換メモリ15の出力とに基づき故障を検出する故
障検出手段である電流比較器でAC電流センサ6の検出
出力の方が大きいとき”1”レベルの信号を出力する。
17は関数発生器9の出力とパルスゼネレータ5の検出
出力とに基づきインダクションモータ3のすべりを検出
し、すべりの極性によって力行/回生制動の判別を行う
故障判定禁止手段である力行/制動判別器で、力行/制
動判別器17の出力は電流比較器16に与えられてい
る。図12に誘導電動機のトルクとすべりの関係を示
す。図12に示されるように、インダクションモータ3
はすべりの極性が正のときは力行状態にあり、負のとき
は回生制動状態にある。なお、本実施例においては、開
度/電流変換メモリ15、電流比較器16および演算回
路13で故障判定手段を構成する。
【0049】実施例3は、電流検出方法および故障判定
禁止方法が異なるだけで、基本的に上述の実施例と同様
なものである。電流比較器16はAC電流センサ6の検
出出力と開度/電流変換メモリ15の出力とを比較して
故障検出を行う。力行/制動判別器17はインダクショ
ンモータ3の運転状態を検出し回生制動状態であれば故
障判定禁止信号を電流比較器16に出力する。電流比較
器16は、故障判定禁止信号を受けた際には比較動作を
行わない、あるいは”0”レベルの信号を強制的に出力
する。
【0050】実施例4.実施例4は、故障判定手段を簡
略化して、これにより故障判定手段の信頼性を向上させ
るものである。図6は、実施例4を示す構成図である。
実施例4では、開度/電流変換メモリを廃止し、アクセ
ルスイッチ14の検出出力を演算回路18に入力してい
る。図7は演算回路18の要部を示す回路図である。1
8aはアクセルスイッチ14の検出信号と電流比較器1
2の出力とを受けるAND回路で、アクセルスイッチ1
4および電流比較器12の出力がともに”1”レベルの
信号のとき故障を検出して”1”レベルの信号、即ち故
障検出信号を出力する。18bはCRフィルタ、18c
はフリップフロップで前出のCRフィルタ13b、フリ
ップフロップ13cと同じものである。19はDC電流
センサ10の検出出力と予め定められた設定値である第
2の所定値とを比較してDC電流センサ10の検出出力
の方が大きければ”1”レベルの信号を出力する電流比
較器である。第2の設定値は、使用される電動機の励磁
電流値よりも1割程度大きな値に設定される。また、電
流比較器19は故障判定禁止手段を有している。この故
障判定禁止手段は、例えばダイオード等によって構成さ
れる前出の電流比較器12が有しているものと同じもの
である。なお、本実施例において、故障判定手段は、電
流比較器12および演算回路18により構成されてい
る。また、故障検出手段は、電流比較器12およびAN
D回路18aにより構成されている。
【0051】実施例4では、アクセルが閉状態でかつイ
ンダクションモータ3への供給電流値(力行電流値)が
第2の判定値以上のとき故障と判定している。従って、
本実施例では、アクセルスイッチ14および電流比較器
19の出力がともに”1”レベルの信号のとき故障検出
し、この故障検出信号に基づいてインバータ主回路2の
動作を停止させている。また、故障検出信号はCRフィ
ルタ18bからなる第1の遅延手段にも与えられてい
る。演算回路18は、この遅延された故障検出信号に基
づき、インバータ主回路2の停止後に、コンタクタ4を
開放する。なお、コンタクタ4の開放が不要であれば、
CRフィルタ18bおよびフリップフロップ18cを省
略して、故障判定手段の信頼性を更に向上させることが
できる。
【0052】実施例5.実施例4では演算回路18を図
7の構成としたが、図8の構成にしてもよい。図8の構
成によれば、ノイズ等により故障を誤検出したりするこ
とがない信頼性の高い電気自動車の制御装置が得られ
る。図において、18dはCRフィルタ、18eは比較
器で、前出のCRフィルタ13d、比較器13eと同じ
ものである。AND回路18aはアクセルスイッチ14
および電流比較器19の出力がともに”1”レベルの信
号であれば、”1”レベルの故障検出信号を出力する。
この故障検出信号を受けて、後段の18f乃至18gは
インダクションモータ3の駆動を中止しコンタクタ4を
開放する。この動作は、上述の実施例と同じものである
から、ここでは省略する。また、CRフィルタ18fお
よび比較器18eは前出のCRフィルタ13fおよび比
較器13gと同じものである。ここでCRフィルタ18
fは、比較器18eの”1”レベルの信号を受けて積分
動作を開始する第3の遅延手段としてのCRフィルタで
ある。
【0053】実施例6.実施例4、5では電流検出をD
C電流センサ10で行っているが、AC電流センサで検
出することもできる。この場合は、上記実施例3の如
く、故障判定禁止手段として力行/制動判別器17を設
け、電流比較器19は力行/制動判別器17の信号を受
けてインダクションモータ3の回生制動時には比較動作
を行わない、あるいは”0”レベルの信号を強制的に出
力するようにすればよい。
【0054】実施例7.上記実施例では第1及び第3の
遅延手段としてCRフィルタを用いたが、単に信号出力
のタイミングを所定時間遅らせるものでもよい。また、
第2の遅延手段は入力信号をなまして出力するものであ
ればよい。
【0055】実施例8.上記実施例において、インダク
ションモータ3への供給電流(即ち、力行電流)の検出
はDC電流センサの代わりに、シャント抵抗等の周知の
電流検出手段を用いてもよい。
【0056】実施例9.上記実施例において、アクセル
が閉状態のときの力行電流が第2の所定値以上のとき故
障と判定する代わりに、アクセル開度が所定値以下のと
きの力行電流が所定値以上のとき故障と判定するように
してもよい。この場合には、アクセルスイッチの代わり
に所定のアクセル開度を検出する手段を設け、第2の所
定値を設定し直せばよい。
【0057】実施例10.上記実施例では、アクセル開
度に対応したトルク指令値を出力するメモリを用いた
が、関数発生器等のアクセル開度に対応したトルク指令
値を出力するものであればよい。
【0058】実施例11.上記実施例では、開度/トル
ク変換メモリ8および関数発生器9をマイコンで構成し
たが、ハードウエアによって構成してもよい。また、開
度/トルク変換メモリ8および関数発生器9と、故障判
定手段とを別々のマイコンで構成するようにしてもよ
い。
【0059】実施例12.上記実施例では、電動機の制
御をベクトル制御方式としたが、他の制御方式、例えば
V/F一定制御方式でもよい。
【0060】実施例13.上記実施例では電動機をイン
ダクションモータとしたが、他のモータ、たとえば直流
電動機あるいは同期機でもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、運転
者が要求しているトルク値以上のトルクが出力され車両
が暴走するということがない。
【0062】また、この発明によれば、電動機が電気制
動状態にあるとき制御装置が正常であるにも拘らず故障
であると誤判定することがない。
【0063】また、この発明によれば、故障を検出した
際、電動機の駆動を中止するとともに、電動機の駆動中
止後に開閉手段を開放するので確実に電動機の駆動を中
止することができる。
【0064】また、この発明によれば、ノイズ等に起因
して制御装置が故障であると誤判定することがない。
【0065】また、この発明によれば、任意のアクセル
開度であっても制御装置の故障を検出することができ
る。
【0066】また、この発明によれば、任意のアクセル
開度であっても制御装置の故障を検出することができる
とともに、アクセル開度センサが故障しても停止中の車
両が暴走したりすることがない。
【0067】また、この発明によれば、任意のアクセル
開度であっても制御装置の故障を検出することができる
とともに、アクセル開度センサが故障しても停止中の車
両が暴走したりすることがない。さらに、ノイズ等に起
因して制御装置が故障であると誤検出することがないと
ともに、故障検出した際には確実に電動機の駆動を中止
することができる。
【0068】また、この発明によれば、構成が簡単で信
頼性の高い故障判定手段を備えた電気自動車の制御装置
を得ることができる。
【0069】また、この発明によれば、構成が簡単で信
頼性の高い故障判定手段を有する電気自動車の制御装置
を得ることができる。さらに、この電気自動車の制御装
置は、ノイズ等に起因して制御装置が故障であると誤検
出することがないとともに、故障検出した際には確実に
電動機の駆動を中止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の演算回路13の要部を示す回路図で
ある。
【図3】この発明の演算回路13の要部を示す回路図で
ある。
【図4】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例3を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例4を示す構成図である。
【図7】この発明の演算回路18の要部を示す構成図で
ある。
【図8】この発明の演算回路18の要部を示す構成図で
ある。
【図9】この発明のメモリ回路におけるアクセル開度に
対応した設定電流記憶値を示す特性図である。
【図10】一般的な電気自動車における電動機回転数に
対応した電動機の出力を示す特性図である。
【図11】一般的な電気自動車におけるアクセル開度に
対応した電動機の出力を示す特性図である。
【図12】誘導電動機のトルクとすべりの関係を示す特
性図である。
【図13】従来の電気自動車の制御装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 インバータ主回路 3 インダクションモータ 4 コンタクタ 4a 励磁コイル 5 パルスゼネレータ 6 AC電流センサ 7 アクセル開度センサ 8 開度/トルク変換メモリ 9 関数発生器 10 DC電流センサ 11 開度/電流変換メモリ 12 電流比較器 13 演算回路 13a バッファ 13b CRフィルタ 13c フリップフロップ 13d CRフィルタ 13e 比較器 13f CRフィルタ 13g 比較器 14 アクセルスイッチ 15 開度/電流変換メモリ 16 電流比較器 17 力行/制動判別器 18 演算回路 18a AND回路 18b CRフィルタ 18c フリップフロップ 18d CRフィルタ 18e 比較器 18f CRフィルタ 18g 比較器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、この電源から供給される電力を
    変換する電力変換部と、この電力変換部の出力を受け電
    気自動車を走行させる電動機と、アクセルの開度を検出
    するアクセル開度検出手段と、このアクセル開度検出手
    段の検出出力に応じて前記電力変換部を制御する制御部
    と、前記電源から前記電動機に供給される電流を検出す
    る電流検出手段と、この電流検出手段の検出出力がアク
    セルの開度に対応して予め定められた比較値以上のとき
    故障と判定し前記電動機の駆動を中止する故障判定手段
    とを備えたことを特徴とする電気自動車の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電動機が電気制動状態にあるときは
    故障判定を禁止する故障判定禁止手段を備えたことを特
    徴とする請求項1の電気自動車の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電力変換部への電力供給経路に配設
    された開閉手段を有し、前記故障判定手段は前記電流検
    出手段の検出出力がアクセルの開度に対応して予め定め
    られた比較値以上のとき故障を検出する故障検出手段
    と、この故障検出手段の出力を遅延する第1の遅延手段
    とを備え、前記故障検出手段の出力に基づいて前記電動
    機の駆動を中止するとともに、前記第1の遅延手段の出
    力に基づき前記開閉手段を開放することを特徴とする請
    求項1の電気自動車の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記故障判定手段は前記電流検出手段の
    検出出力がアクセルの開度に対応して予め定められた比
    較値以上のとき故障を検出する故障検出手段と、この故
    障検出手段の出力を遅延する第2の遅延手段とを備え、
    この第2の遅延手段の出力に基づき前記電動機の駆動を
    中止することを特徴とする請求項1の電気自動車の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記故障判定手段は、前記アクセル開度
    検出手段の検出出力に対応して予め定められた比較値を
    演算する比較値演算手段と、前記電流検出手段の検出出
    力と前記比較値演算手段の出力とに基づき故障を検出す
    る故障検出手段とを備え、前記電流検出手段の検出出力
    が前記比較値演算手段の出力以上のとき故障と判定し前
    記電動機の駆動を中止することを特徴とする請求項1の
    電気自動車の制御装置。
  6. 【請求項6】 アクセルの閉状態を検出するアクセル閉
    状態検出手段を有し、前記比較値演算手段は前記アクセ
    ル閉状態検出手段がアクセルの閉状態を検出したときは
    予め定められた第1の所定値を出力することを特徴とす
    る請求項5の電気自動車の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電力変換部への電力供給経路に配設
    された開閉手段を有し、前記故障判定手段は前記故障検
    出手段の出力を遅延する第2の遅延手段と、この第2の
    遅延手段の出力を遅延する第3の遅延手段とを備え、前
    記第2の遅延手段の出力に基づき前記電動機の駆動を中
    止するとともに前記第3の遅延手段の出力に基づき前記
    開閉手段を開放することを特徴とする請求項6の電気自
    動車の制御装置。
  8. 【請求項8】 アクセルの閉状態を検出するアクセル閉
    状態検出手段を有し、前記故障判定手段は前記電流検出
    手段の検出出力と予め定められた第2の所定値とを比較
    し、この比較結果と前記アクセル閉状態検出手段の検出
    出力とに基づき故障を検出する故障検出手段を備え、ア
    クセルが閉状態でかつ前記電流検出手段の検出出力が前
    記第2の所定値以上のとき故障と判定し前記電動機の駆
    動を中止することを特徴とする請求項1の電気自動車の
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記電力変換部への電力供給経路に配設
    された開閉手段を有し、前記故障判定手段は前記故障検
    出手段の出力を遅延する第2の遅延手段と、この第2の
    遅延手段の出力を遅延する第3の遅延手段とを備え、前
    記第2の遅延手段の出力に基づき前記電動機の駆動を中
    止するとともに前記第3の遅延手段の出力に基づき前記
    開閉手段を開放することを特徴とする請求項8の電気自
    動車の制御装置。
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