JPH0738533Y2 - 防水シート積層体 - Google Patents

防水シート積層体

Info

Publication number
JPH0738533Y2
JPH0738533Y2 JP1988062852U JP6285288U JPH0738533Y2 JP H0738533 Y2 JPH0738533 Y2 JP H0738533Y2 JP 1988062852 U JP1988062852 U JP 1988062852U JP 6285288 U JP6285288 U JP 6285288U JP H0738533 Y2 JPH0738533 Y2 JP H0738533Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
waterproof sheet
laminate
waterproof
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988062852U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01165225U (ja
Inventor
俊昭 藤木
光 加納
義孝 東田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP1988062852U priority Critical patent/JPH0738533Y2/ja
Publication of JPH01165225U publication Critical patent/JPH01165225U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0738533Y2 publication Critical patent/JPH0738533Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は防水シート積層体に関し、コンクリート建造物
の屋根などの防水を目的とし、特にコンクリート駆体面
に溶剤をもって溶解された接着剤をもって貼着される折
に適した防水シート積層体に関する。
(従来の技術) 従来の防水シートは、ゴムあるいは合成樹脂などの均一
材をもって構成される単層防水シート、又は防水シート
の一部に基布材を配した積層防水シートなどが存在し
た。このうち、単層防水シートは温度変化などの環境に
影響され、寸法安定性が悪く、波じわあるいはコーナー
部の浮き上りなどが発生しやすいなどの弊害が内在す
る。また下地に生じた亀裂によりゼロスパンテンション
が作用した折、防水シートに局部劣化が生じ、該部より
防水シートの破断にまで発展することがあった。更に、
下地の水分の蒸散の折には、これら防水シートにあって
は、膨れの現象が発生し、防水シートの定着性は大きく
崩れる結果となる。
これら問題点を改善するものとして、表面側に防水シー
トを、該防水シートの裏面に発泡層を設けて防水シート
積層体を形成し、さらに該発泡層部分に通気溝を設けた
防水シート積層体が提案されている(特開昭60−152763
号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) 発泡層を防水シートの裏面側に配する構成により、下地
水分の蒸散による膨れ、接着性の低下の抑制、下地面に
発生する亀裂への対処などに対しては改善されたが、該
防水シート積層体を下地に接着剤を用いて接着する際に
使用する溶剤が、発泡層内に吸収され、滞留し、シート
全体を膨潤させる結果、敷設後のシートには局部的な膨
れ、変形となって現れ、安定性に富んだ防水シートの敷
設に大きな阻害を発生せしめている。
本考案は、接着剤中の溶剤の蒸散に起因する防水シート
の膨潤を抑制し、防水シートの本来の防水効果のほか、
シートの良好なる外観維持などにも効果ある防水シート
積層体を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案はつぎのような構
成としている。
すなわち、本考案に係る防水シート積層体は表面側にゴ
ムまたは合成樹脂製防水シートを配し、該防水シートの
裏面側にはシート状補強材を介してシート状発泡材を積
層し、該シート状発泡材の露出面を溶剤吸収防止被膜を
もって全面被覆したことを特徴とする。
そして、上記防水シート積層体の裏面側たる溶剤吸収防
止被膜とシート状発泡材部分にかけて防水シート積層体
の全面に亘って拡がる通気溝を形成してもよい。
(実施例) つぎに、本考案に係る防水シート積層体の具体的実施例
を図面を用いて説明する。
第1図は、本考案を実施した防水シート積層体一部の断
面図で、本考案に係る防水シート積層体(1)の構成
は、その表面側にEPDM.EPDM/IIR.CSMなどの加硫ゴム,
未加硫ゴム系,又はポリビニルクロイド,ポリエチレ
ン,ポリエチルビニルアセテートなどの合成樹脂系ある
いはゴムアスファルト系などからなる防水シート(2)
が配され、この主材中に柔軟性を付与するために可塑
剤、製造時の熱劣化防止あるいは使用時の耐久性維持の
ために安定剤が、その他充填剤や着色剤などが適宜配合
され、その厚みは通常0.5〜2.0mmに形成されている。
この防水シート(2)の裏面側には、シート状補強材
(3)を介して、シート状発泡材(4)が積層一体化さ
れている。本シート状補強材(3)は、ガラス,ポリエ
ステル,ポリプロピレン繊維などからなる織布,不織
布,又はこれらの繊維を20%程度練り込んだ合成樹脂製
シートをもって構成され、本シート状補強材(3)は防
水シート積層体(1)に寸法安定性を付与するものであ
り、この面よりガラス繊維からなる補強材が適してい
る。そしてその厚みは0.1から0.5mmに設定されている。
またシート状発泡材(4)は、ポリビニルクロライド
(PVC),ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(P
P),ポリウレタン(PU),ポリスチレン(PS)などを
もって構成され、その発泡倍率は10〜40倍、またその厚
みは0.5〜50mmに構成され、本シート状発泡材(4)
は、下地の亀裂に対する緩衝効果,断熱効果,歩行時の
クッション効果を防水シート積層体に付与している。
以上の構成からなる積層体の裏面側に位置するシート状
発泡材(4)の全面は、溶剤吸収防止被膜(5)をもっ
て被覆されている。本溶剤吸収防止被膜(5)はポリエ
ステル,ポリエチレン,ポリビニルクロライドなどの無
発泡のフィルムをもって構成され、あるいはシート状発
泡材(4)の成形時、該発泡材の表面の加熱により同時
に形成される無発泡のスキン材にて構成され、その厚み
は50〜200μmで、本被膜(5)は、該膜が接するシー
ト状発泡材(4)の発泡部分を閉塞せしめている溶剤
が、前記シート状発泡材(4)内に吸収され、該溶剤に
よって、防水シート(2)が膨潤し、シート表面側に膨
れとなって現れる現象を抑止せしめている。
第2図は、他の実施例を示す第1図に相当する図で、裏
面側に溶剤吸収防止被膜(5)を配した防水シート積層
体(1)の下地面に接する裏面側に、該溶剤吸収防止被
膜(5)を含んで、シート状発泡材(4)部分にかけ
て、防水シート積層体(1)の全面に亘って格子状,網
目状,亀甲状などの連続性ある通気溝(6)を設けてい
る。該通気溝(6)により、敷設作業時、防水シート積
層体(1)下部に抱き込んだ空気を容易に排気でき、又
日射によって下地より蒸散する水蒸気,溶媒蒸気を簡易
に脱気でき、防水シート積層体の表面側への膨隆現象を
抑止することができる。
つぎに、前述した本考案に係る防水シート積層体にあっ
て、該積層体を構成する各シート材につき、具体的に材
質,シート厚み数値を開示してなる防水シート積層体の
具体例と、この種の従来の2種類の防水シート積層体の
比較例との間の物性、溶剤膨潤率および歩行時のクッシ
ョン性につき比較測定を行った。
即ち、本考案に係る防水シート積層体の具体例は、表面
側の第1層の防水シートに厚み0.8mmのPVC樹脂シート
を、第2層のシート状補強材として厚み0.1mm、30g/m2
のガラス繊維メッシュを、第3層にシート状発泡材とし
て厚み1.0mmのPVC樹脂発泡シートを、第4層に溶剤吸収
防止被膜として厚み0.1mm(100μm)のPVC樹脂フィル
ムを順次積層一体化したものである。
又、比較例:1としては、表面側の第1層の防水シートに
厚み0.8mmのPVC樹脂シートを、第2層のシート状補強材
として厚み0.1mm、30g/m2のガラス繊維メッシュを、第
3層にシート状発泡材として厚み1.1mmのPVC樹脂発泡シ
ートを順次積層一体した防水シート積層体を用いた。
又、比較例:2としては、表面側の第1層の防水シートに
厚み0.8mmのPVC樹脂シートを、第2層として、前記第1
層のシートより外観,耐候性などで劣る厚み1.1mmのPVC
樹脂シートを、第3層にシート状補強材として厚み0.1m
m、30g/m2のガラス繊維メッシュを順次積層一体化した
防水シート積層体を用いた。
以上の各防水シート積層体の構成を表1に、またこれら
各防水シート積層体の測定結果を表2にまとめた。
なお表2における溶剤膨潤率は、メチルエチルケトン
(MEK)溶剤80%の接着材を防水シート積層体の裏面に2
00g/m2塗布し、24時間後の膨潤率を縦方向と横方向の伸
び変化について測定したものである。
表2より、発泡材層を設けた本考案を実施した具体例,
比較例:1は、発泡材層を欠く比較例:2との比較におい
て、歩行時のクッション性は良好で、また重量比の面か
らも比較的軽量なものとなる。つぎに、本考案の具体例
と比較例:1間の比較において、溶剤による膨潤率が比較
例:1は本考案の具体例:1の約2倍大きくなっている。こ
のことは、発泡材層は溶剤を吸収しやすく、比較的短時
間のうちに、防水シートが多くの溶剤に浸されるためだ
と考えられる。そしてこの事実は、防水シート積層体の
裏面に溶剤吸収防止被膜を設けることにより、溶剤のシ
ート状発泡材層への吸収が抑えられ、防水シート積層体
の溶剤による膨潤率の増大を抑止する効果を認識するこ
とができる。
(考案の効果) 本考案は、上述のとおり構成されているので、つぎのよ
うな効果を奏する。
すなわち、シート状発泡材を裏面側に配した防水シート
積層体にあって、本シート敷設後、シート状発泡材本来
の下地の亀裂に対する緩衝効果,断熱効果,防音効果を
奏することができ、さらに歩行時のクッション効果を保
持することができることは勿論、本シート状発泡材の存
在による溶剤の蒸散に伴う発泡材層への溶剤の吸収、そ
の後のシートの膨らみ現象を、本シート状発泡材の全面
を溶剤吸収防止被膜をもって被覆することにより、即
ち、被膜により発泡材の表面部分の各発泡部は閉塞さ
れ、防水シート積層体に発生することが最も懸念される
シートの膨潤及び剥離現象を確実に抑制することができ
る。また本防水シート積層体の溶剤吸収防止被膜側たる
裏面側に、全面に亘って拡がる通気溝を形成することに
より、この通気溝を用いて、蒸散する溶剤の排出を行う
ことができ、また併せて下地中に含まれた水分の蒸散時
にも、この水蒸気を確実に脱気することができ、防水シ
ート積層体の局部的膨らみの発生、局部的変形による外
観の見苦しさを事前に抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施した防水シート積層体一部の断面
図、第2図は他の実施例を示す第1図に相当する図であ
る。 (1)……防水シート積層体 (2)……防水シート (3)……シート状補強材 (4)……シート状発泡材 (5)……溶剤吸収防止被膜 (6)……通気溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムまたは合成樹脂製防水シートの裏面側
    にシート状補強材を介してシート状発泡材を積層し、該
    シート状発泡材の全面を溶剤吸収防止被膜をもって被覆
    したことを特徴とする防水シート積層体。
  2. 【請求項2】前記防水シート積層体の裏面側たる溶剤吸
    収防止被膜とシート状発泡材部分にかけてシート全面に
    亘って拡がる通気溝を形成してなる請求項1記載の防水
    シート積層体。
JP1988062852U 1988-05-11 1988-05-11 防水シート積層体 Expired - Lifetime JPH0738533Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988062852U JPH0738533Y2 (ja) 1988-05-11 1988-05-11 防水シート積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988062852U JPH0738533Y2 (ja) 1988-05-11 1988-05-11 防水シート積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01165225U JPH01165225U (ja) 1989-11-17
JPH0738533Y2 true JPH0738533Y2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=31288402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988062852U Expired - Lifetime JPH0738533Y2 (ja) 1988-05-11 1988-05-11 防水シート積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0738533Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102495073B1 (ko) * 2022-02-07 2023-02-06 극동크리트 주식회사 사선형 음각패턴을 이용한 방수방근시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07503833A (ja) * 1992-05-19 1995-04-20 マーチン・マリエッタ・コーポレーション 無線周波数アンテナ用直射日光遮蔽膜

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58209555A (ja) * 1982-05-31 1983-12-06 松下電工株式会社 建築用板
JPS5910416U (ja) * 1982-07-12 1984-01-23 日新工業株式会社 防水層構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102495073B1 (ko) * 2022-02-07 2023-02-06 극동크리트 주식회사 사선형 음각패턴을 이용한 방수방근시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01165225U (ja) 1989-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4464215A (en) Process of applying a unitary construction barrier
JP2006328879A (ja) 建材用透湿防水シート
JPH0738533Y2 (ja) 防水シート積層体
JPH0541135Y2 (ja)
JPH0369424B2 (ja)
JP3467134B2 (ja) 建築物の塗膜防水施工用下地被覆材および該下地被覆材を使用した建築物の複合防水施工法
GB2105614A (en) Waterproofing material
JPH0228048Y2 (ja)
WO2004054799A1 (en) Vapour permeable heat-reflective membranes
JP3573268B2 (ja) 床仕上げ材
JPH0782871A (ja) 仕上げ床構造および仕上げ床の施工方法
JPS634740Y2 (ja)
JPH0415472Y2 (ja)
JPS6140809Y2 (ja)
JPH045631Y2 (ja)
WO2013092691A1 (en) Insulating and waterproofing membrane
JP3167017B2 (ja) 屋根下葺防水シート
CN219667639U (zh) 一种表面无褶皱保温隔热隔音的防水卷材
JPS60110983A (ja) 防水下地シ−ト
JPS58526Y2 (ja) 鉄道車輛用屋根仕上材
JP2024159938A (ja) 緩衝シート
JPS607165Y2 (ja) ピ−ルアツプ性床材
JPH0527610Y2 (ja)
JPH0650182Y2 (ja) 複合シート
JPH022583Y2 (ja)