JPH0650182Y2 - 複合シート - Google Patents

複合シート

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JPH0650182Y2
JPH0650182Y2 JP5470289U JP5470289U JPH0650182Y2 JP H0650182 Y2 JPH0650182 Y2 JP H0650182Y2 JP 5470289 U JP5470289 U JP 5470289U JP 5470289 U JP5470289 U JP 5470289U JP H0650182 Y2 JPH0650182 Y2 JP H0650182Y2
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JP
Japan
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sheet
composite sheet
laminated
skin layer
ridge
Prior art date
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Application number
JP5470289U
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JPH02146024U (ja
Inventor
三喜 八十
亮 柴田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、曲げによる残留応力が小さく、防水下地材な
どに好適な複合シートに関する。
[従来の技術] 一般に、屋上テニスコートのような球技コート床面など
の陸屋根の防水工法においては、含水状態の下地モルタ
ルの上に、下面にエアーや湿気を分散させるための溝が
設けられた架橋ポリオレフィン発泡体シートと、寒冷紗
とを積層した複合シートを防水下地材として貼着するこ
とが行われている。
しかしこのような構造のシートにおいては、表皮層を構
成する寒冷紗の強度が小さいため、施工の際に傷がつき
やすく、また、表面仕上げをするまでの間にカラス等の
鳥に下層の発泡体シートをかじられ易いという欠点があ
った。
そのため最近は寒冷紗の代わりに、2枚のポリエチレン
フィルムの間に、プラスチック延伸テープ等を縦横に交
差させて配置しシート状に形成した経緯積層布を挟み、
積層一体化してなるラミネートシートを使用した、積層
シートが開発されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような積層シートは、長尺はものと
して巻かれた状態で保管運搬され、施工現場で展開さ
れ、シートの左右のずれを矯正しつつコンクリート床面
等に直線状に敷設され接着されるものであるが、その敷
設接着の際、次の問題が生ずることがある。
すなわち架橋ポリオレフィン発泡体シートにおける応力
の残留は小さく、接着剤の接着力によって充分に抵抗す
ることができるが、ラミネートシートの場合には、硬く
て残留応力が大きいため、時間の経過につれて原形に復
帰しようとする力が強く、左右のずれを矯正する際の曲
げによる応力の残留によってシートのふくれが生じると
いう問題があった。
本考案はこのような問題を解決するためになされたもの
で、曲げた場合の応力の残留がほとんどなく、敷設施工
後経時的にふくれが生じることがない複合シートを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の複合シートは、架橋ポリオレフィン発泡体シー
トに、補強用表皮層を積層してなる複合シートにおい
て、前記表皮層の表面全体に、長さ方向にほぼ直角に走
行する畝状の凹凸を設けてなることを特徴としている。
本考案の複合シートの基層となる架橋ポリオレフィン発
泡体シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体のようなポリオレフィン
に、アゾジカルボン酸アミド(ADCA)のような発泡剤
と、ジクミルパーオキサイド(DCP)等の架橋用過酸化
物とをそれぞれ配合した組成物を、シート上に成形した
後、加熱して所望の倍率で発泡させると同時に架橋させ
たもの、或いは過酸化物による化学架橋の他、放射線架
橋による架橋発泡シートなどが使用される。
本考案において、このような架橋ポリオレフィン発泡体
シートの上に積層された補強用表皮層としては、低密度
ポリエチレンやポリプロピレンのような熱可塑性プラス
チックのフィルムあるいはシートを使用することができ
るが、2枚のポリエチレンフィルムの間に経緯積層布を
挟み積層一体化した前記ラミネートシートを使用するこ
とが強度面からより好ましい。
そしてこのような補強用表皮層の表面全体には、長さ方
向にほぼ直角な方向に走行する畝状の多数の凹凸が設け
られている。
このような畝状の凹凸の形成は、通常エンボス加工等の
方法によって行うことができる。
[作用] 本考案の複合シートにおいては、補強用の表皮層の表面
全体に、長さ方向にほぼ直角に走行する畝状の多数の凹
凸が設けられているので、シートをコンクリート等の床
面に敷設しても、矯正時の曲げによる残留応力がほとん
ど生じない。
また万一応力の残留がいくらか生じても、この残留応力
は接着剤等による床面との接着力によって充分に対抗す
ることができる大きさなので、経時的に原形に戻りふく
れが生じることがない。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
図面は本考案の複合シートの一実施例を示す断面図であ
る。
図において符号1は架橋ポリエチレン発泡体シートを示
し、この上には低密度ポリエチレン樹脂からなるの補強
用表皮層4が積層されている。
この補強用表皮層4は、2枚のポリエチレンフィルム
2、2の間に、ポリエチレン等のプラスチック延伸テー
プを縦横に交差させて配置し、シート状に形成してなる
経緯積層布3を挟み、一体に積層して得られたラミネー
トシートによって構成されている。
補強用表皮層4の上面をなす上側ポリエチレンシート2
の表面全体には、長さ方向にほぼ直角な方向に走行する
畝状の多数の凹凸5が設けられている。この畝状の凹凸
5は100μm厚さのシートに対し0.6mmの程度のものであ
る。
このような構造の複合シートを具体的に製造した例を、
以下に示す。
すなわち中央部に経緯積層布を配した低密度ポリエチレ
ン樹脂(MFR=8、密度ρ=0.91)を、押出機のTダイ
金型から各100μmの厚さにシート状に押出し積層した
後、このシートを、表面に軸方向に平行な多数の凹凸を
有するエンボスロール(凹凸の深さ1mm、幅1mm)に連続
的に通し、片面に深さ0.6mm、幅0.8mmの畝状のエンボス
加工を施した。
次いでこのエンボスシートを凹凸面を外側にして20倍発
泡、3mm厚さの架橋ポリエチレン発泡体シートに積層し
た。
こうして得られた複合シートの裏面すなわち発泡体シー
トの下面に、クロロプレン系溶剤型プライマーを塗布し
乾燥させた後、同じプライマーを塗布したコンクリート
の上に、このシートを10m長さ当り30mm屈曲させた状態
で矯正して接着した。
このような構造の実施例の複合シートは、長さ方向の曲
げによる応力の残留がほとんどなく、この状態で床面に
敷設して1週間経過してもふくれが生じない。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように本考案の複合シートにお
いては、シートを曲げた状態でコンクリート等の床面に
敷設した場合にも、曲げによる残留応力に起因する施工
時、施工後の複合シートのふくれが生じない。
したがって、長期間良好な敷設状態を保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の複合シートの一実施例を示す断面図で
ある。 1……架橋ポリエチレン発泡体シート 2……ポリエチレンシート 3……経緯積層布 4……補強用表皮層 5……畝状の凹凸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋ポリオレフィン発泡体シートに、補強
    用表皮層を積層してなる複合シートにおいて、前記表皮
    層の表面全体に、長さ方向にほぼ直角に走行する畝状の
    凹凸を設けてなることを特徴とする複合シート。
JP5470289U 1989-05-13 1989-05-13 複合シート Expired - Lifetime JPH0650182Y2 (ja)

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JP5470289U JPH0650182Y2 (ja) 1989-05-13 1989-05-13 複合シート

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JP5470289U JPH0650182Y2 (ja) 1989-05-13 1989-05-13 複合シート

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JPH02146024U JPH02146024U (ja) 1990-12-11
JPH0650182Y2 true JPH0650182Y2 (ja) 1994-12-21

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