JPH0738512Y2 - 天井材 - Google Patents

天井材

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JPH0738512Y2
JPH0738512Y2 JP1991022820U JP2282091U JPH0738512Y2 JP H0738512 Y2 JPH0738512 Y2 JP H0738512Y2 JP 1991022820 U JP1991022820 U JP 1991022820U JP 2282091 U JP2282091 U JP 2282091U JP H0738512 Y2 JPH0738512 Y2 JP H0738512Y2
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JP
Japan
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ceiling
plate
side edge
piece
locking piece
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JP1991022820U
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JPH04120814U (ja
Inventor
秀章 明司
Original Assignee
ナショナル住宅産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、簡易耐火基準に適合し
うる天井部を施工性よく形成しうる天井材に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、長屋、共同住宅等の種々な特殊
建築物の天井部においては、簡易耐火基準に基づき、1
階にあっては、厚9mm以上2枚の石膏ボード等の耐火
材により、又階上にあっては、12mm以上1枚の耐火材
により耐火処理を施すことが義務づけられている。
【0003】なおこのような基準に基づく天井部Aは、
従来、例えば図に示すように、天井下地材aの下面
に、パネル状をなす天井材bを夫々隣り合う端部間を嵌
合して並設することによりなり、又天井材bは、耐火性
の天井仕上板cの一側縁の上面に、耐火材dが嵌着され
た裏地板eを、又他側縁の上面に保持板fを添設するこ
とにより形成している。
【0004】前記裏地板eは、一側縁を天井仕上板cの
一側縁からはみ出しかつ下端に該一側縁外方に突出する
突片e1を具え、又前記保持板fは他側縁側に突出する
ことにより隣り合う前記突片e1上に係止しうる係止片
f1を具えるとともに、前記裏地板eに嵌着された前記
耐火材dが天井仕上板c、c間の目地gを覆うことによ
り該目地gでの耐火処理が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の天井材bにあっては、係止片f1が突片e1と
天井下地材aとの間に密に嵌合し、又保持板f上面が前
記天井下地材a下面に当接するとともに、天井材bの取
付けは、該係止片f1を有する天井材bを斜め下方から
突片e1に係止させることにより行われるため、該係止
の際に保持板fが天井下地材aに衝接するなどこの作業
を困難なものとし施工性に劣るとともに、ややもすると
天井下地aを損傷させることがある。
【0006】本考案は、係止片を突片上面と天井下地材
との間の高さよりも小高さとすることを基本として、天
井材の一側縁を隣り合う天井材に容易に係止でき前記課
題を解決しうる天井材の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、天井仕上板の
一側縁の上面に裏地板を、他側縁の上面に保持板を固定
する天井材であって、前記裏地板は、前記天井仕上板の
前記一側縁からはみ出しかつ下端に一側縁側に突出する
突片を具えるとともに、前記保持板は前記突片の高さを
有して他側縁側に突出する係止片を具えることにより、
前記裏地板を天井下地材に釘着させかつ前記係止片を、
隣り合いかつ裏地板が釘着された天井材の前記突片上に
係止させることによって該天井下地材下面に並置される
とともに、天井仕上板の他側縁は、隣り合う天井仕上
の裏地板の下面にかつ該天井仕上板の一側縁との間に、
前記裏地板下面が臨む目地を有して並置されるととも
に、各裏地板は、前記目地の全巾に臨む部分に耐火材が
嵌着される凹部を具え、しかも前記係止片は、前記突片
上面と天井下地材との間の高さよりも小高さとする一
方、 前記係止片又は突片に、該突片上に係止された係止
片を上に付勢するバネ材を設けている。
【0008】
【作用】並置される天井材のうち一方の天井材の天井仕
上板の一側縁と、それに隣り合う他方の天井材の天井仕
上板の他側縁との間の目地上部は、一方の天井材の裏地
板に設ける耐火材によって覆い、該目地の耐火処理を行
う。耐火材は、前記裏地板に形成する凹部に嵌着、保護
されているため、施工、搬送途中等において他部材との
衝接による破損を防止できる。
【0009】又保持板の係止片は、裏地板の突片上面と
天井下地材との間の高さより小高さとしているため、天
井材の突片と天井下地材との間に余裕を持たせて、係止
片を該突片上に係止させうる。従って、係止作業にとも
なう係止片の天井下地材への衝接を防止でき、該係止作
業を容易として、施工性の向上を図りうるとともに、天
井下地材の破損防止にも役立つ。
【0010】さらに前記突片又は係止片に、該突片上に
係止された係止片を上に付勢するバネ材を設けている。
天井材はその取付けにともない前記裏地板が長手方向に
波打つ場合がときとしてあり、前記バネ材によりその波
打ちを吸収しつつ裏地板の突片上に、係止片を係止させ
ることができ、天井材の他側縁側をガタつきなく保持
うる。又バネ材により係止片は上向きに付勢され、該付
勢により係止片の取付く天井仕上板を、裏地板下面に密
着させることが可能となり、他側縁側の保持をより確実
かつ強固になしうる。従って、一側縁側の天井下地材へ
の固定をも安定した状態で行うことができ、施工能率の
向上を図りうる。
【0011】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において天井材1は、天井仕上板2の上面にその
一側縁T1からはみ出す裏地板3を固定するとともに、
該裏地板3には目地4の全巾に臨む部分に耐火材5が嵌
着される凹部6が設けられる。又天井仕上板2の他側縁
T2の上面に、前記裏地板3の突片10に係止する係止
片11を有する保持板7を固定している。
【0012】天井材1は、例えば図4に示すように、梁
材20、20間に架設される吊り木受21を介して取付
く水平な天井下地材9下面に並置することにより、天井
部Cを形成する。
【0013】前記梁材20、20は、図4に示すよう
に、例えば階上、階下を通る床梁であって、家屋の柱体
によって水平に保持されるとともに、階上の床部及び階
下の天井部Cを夫々支持する。
【0014】なお本例では梁材20は、溝部を上下に向
き合わせて配した溝形鋼からなる上弦材22、下弦材2
3間にラチス24を架け渡したラチス梁であり、互いに
平行な該梁材20、20の向き合うフランジ20A、2
0A間には、各フランジ20A、20Aを嵌入しうる係
止部25を両端に設けた例えば断面T字状の長尺な吊り
木受21が架設される。又該吊り木受21の下フランジ
21Aに嵌合保持される吊り木26下端には、格子状を
なす下地枠27とその下面に補強材29を介して釘着さ
れる防湿石膏ボード等の耐火材からなる下地板30とを
具える天井下地材9が前記梁材20、20間の全巾に亘
って取付くとともに、該天井下地材9には天井材1が並
設される。
【0015】天井材1は、図2に示すように、本例では
横長矩形状をなす天井仕上板2の一方の長辺である一側
縁T1側の上面には、裏地板3が、又他方の長辺である
他側縁T2側の上面には保持板7が夫々天井仕上板2の
略全長に亘って取付く。
【0016】裏地板3は、断面矩形な基体40を具え、
その外側面40Aを前記一側縁T1から外にはみ出し
て、天井仕上板2の上面に接着剤、釘金具41などを用
いて固着されるとともに、前記外側面40A下端には、
一側縁T1側に前記基体40下面と整一して突出する断
面矩形の突片10を具えている。
【0017】又前記保持板7は、前記他側縁T2から内
に控えた位置で天井仕上板2上面に固着される断面矩形
の基体45を具え、該基体45外側面上部には、前記突
片10の高さHを有して、すなわち該高さHと略等しい
距離を天井仕上板2上面から隔てて他側縁T2側に突出
し、かつ該突片10上に係止しうる係止片11を形成し
ている。さらに前記基体45上面と上面が面一な該係止
片11は、図3に示すように、突片10上面と天井下地
材9との間の高さt1よりも小なる高さt2を有してい
る。
【0018】従って、天井材1は予め天井下地材9に固
定する他の天井材1Aの裏地板3に設ける突片10上に
該天井材1の保持板7に設ける係止片11を係止させる
ことにより、その他側縁T2側を保持される。又係止片
11の高さt2を前記のごとく突片10と天井下地材9
との間の高さt1よりも小としているため、天井材1
斜め下方から持上げことにより前記係止を行う際に、
この天井材1の保持板7と該天井下地材9と衝接を防
止でき、前記保持を容易にかつ品質よく行うことができ
る。
【0019】又前記保持において、裏地板3のはみ出し
長さ、保持板7の控え位置を適宜設定することにより、
図3に拡大して示すように、前記天井材1Aの天井仕上
板2の一側縁T1と天井材1の天井仕上板2の他側縁T
2間に前記裏地板3下面が露出する小間隙Dである目地
4を形成しうる。
【0020】又前記裏地板3の基体40には、前記目地
4の全巾をこえる下面位置に凹部6が基体40の全長に
亘り形成されるとともに、該凹部6には、石膏ボード等
からなる耐火材5が基体40下面と整一して接着剤等を
用いて嵌着される。
【0021】しかも前記係止片11又は突片10には、
該突片10上に係止された係止片11を上向きに付勢す
るバネ材Sが設けられる。バネ材Sは、本実施例では突
片10に設けられるとともに、該突片10の垂直部にビ
ス止めされる長尺の板材S1と、該板材S1上端から突
片10上方に斜めに折曲がる板材S2とからなる。天井
材1はその取付けにともない前記裏地板3が長手方向に
波打つ場合がときとしてあり、前記バネ材Sによりその
波打ちを吸収しつつ裏地板3の突片10上に係止片11
を係止させることができ、天井材1の他側縁T2側をガ
タつきなく保持しうる。
【0022】又前記高さt2を高さt1よりも小、かつ
係止片11の下面と天井仕上板2上面との間の高さt3
を突片10の前記高さHよりも大とし、しかも前記高さ
t2と高さt3の和(保持板7の全高さ)を高さt1と
高さHとの和(裏地板3の全高さ)以下とすることによ
って、バネ材Sにより上向きに付勢される係止片11を
有する天井材1の天井仕上板2を、裏地板3下面に密着
させることができ、他側縁T2側の保持をより確実化し
うるとともに、その取付強度を高めうる。
【0023】このようなバネ材は、図5に示すように、
保持板7の係止片11に固着してもよい。本例において
バネ材SAは、前記係止片11の垂直面にビス止めされ
る板材SA1と、その下端から係止片11の下面に斜め
に折曲がる板材SA2とからなる。前記突片10上に係
止される係止片11は、バネ材SAにより上向きに付勢
され、これにより該係止片11を有する保持板7が取付
く天井仕上板2の上面を裏地板3下面に密着させること
が可能となり、その取付強度を高めうる。
【0024】さらに本例では、裏地板3、保持板7の両
端間には横桟50、50が架設され、天井材1の強度を
高めている。なお天井仕上板2の下面、側面及び耐火材
5下面には夫々化粧シート51が添着され、天井部Cの
見映えを向上している。なお前記裏地板3、保持板7、
横桟50は夫々木質材から形成され、又天井仕上板2は
石膏ボード等、耐火材5と同質又は異質の耐火材により
形成される。
【0025】なお天井仕上板2、耐火材5は夫々簡易耐
火基準に適合しうる厚さ、すなわち一階においては夫々
9mm以上、階上においては12mm以上の厚さが必要であ
り、同様に前記下地板30は1階にあっては9mm以上、
階上においては排除することができる。
【0026】又天井仕上板2にはその一方の短辺側とな
る前縁U1下部に前方に突出する突出部52が、又他方
の短辺側となる後縁U2下部に、前記突出部52と嵌合
しうる嵌合部53が凹設され夫々前後方向で隣り合う各
天井仕上板2、2の前後縁間を突き合わせて保持され
る。
【0027】然して図1に示すように、既に天井下地材
9に固着された天井材1の裏地板3の突片10に新た
な天井材1の係止片11を係止することにより、該新た
な天井材1の他側縁T2側を天井下地材9下面に並置す
る。又新たな天井材1の一側縁T1側は、裏地板3に嵌
着された前記耐火材5を貫通して天井下地材9に打入さ
れる釘片55によって該天井下地材9に固着される。
【0028】又同様に前記固着された天井材1の突片1
に、さらに他の天井材1の係止片11を係止する一
方、その裏地板3を天井下地材9に釘着することによ
り、該他の天井材1を前記固着された天井材1に並設さ
せる。
【0029】なおかかる並設に際して、一方の天井材1
に設ける耐火材5が目地4の上部を被覆、保護し、目地
4を耐火処理できる。又耐火材5は、裏地板3に該裏地
板3下面と整一しつつ嵌着されて取付けられているた
め、他部材との衝接等による破損を防止しうる。
【0030】又本例では隣り合う天井仕上板2と重なり
合う位置で、釘片55を打入しているため、該釘片55
の頭部を前記重なり合いによって目隠しでき見映えを高
めうる。
【0031】
【考案の効果】叙上のごとく本考案の天井材は、裏地板
の突片上面と天井下地材との間の高さよりも小高さとし
た係止片を前記突片に係止させることにより、天井材
の他側縁が天井下地材下面に保持される。従って、前記
天井下地下面に前記係止片が衝接することなく容易に
前記係止を行うことができ、施工性を向上しうるととも
に、天井下地の破損を防止しうる。
【0032】さらに前記突片又は係止片に、該突片上に
係止された係止片を上に付勢するバネ材を設けている。
天井材はその取付けにともない前記裏地板が長手方向に
波打つ場合がときとしてあり、前記バネ材によりその波
打ちを吸収しつつ裏地板の突片上に、係止片を係止させ
ることができ、天井材の他側縁側をガタつきなく保持し
うる。又バネ材により係止片は上向きに付勢され、該付
勢により係止片の取付く天井仕上板を、裏地板下面に密
着させることが可能となり、他側縁側の保持をより確実
かつ強固になしうる。従って、一側縁側の天井下地材へ
の固定をも安定した状態で行うことができ、施工能率の
向上を図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】目地部分を拡大して示す断面図である。
【図4】天井部を説明する斜視図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図】従来の技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
2 天井仕上板 3 裏地板 4 目地 5 耐火材 6 凹部 7 保持板 9 天井下地材 10 突片 11 係止片S、SA バネ材 T1 一側縁 T2 他側縁 t1 突片上面と天井下地材との間の高さ t2 係止片の高さ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井仕上板の一側縁の上面に裏地板を、他
    側縁の上面に保持板を固定する天井材であって、 前記裏地板は、前記天井仕上板の前記一側縁からはみ出
    しかつ下端に一側縁側に突出する突片を具えるととも
    に、 前記保持板は前記突片の高さを有して他側縁側に突出す
    る係止片を具えることにより、前記裏地板を天井下地材
    に釘着させかつ前記係止片を、隣り合いかつ裏地板が釘
    着された天井材の前記突片上に係止させることによって
    該天井下地材下面に並置されるとともに、 天井仕上板の他側縁は、隣り合う天井仕上の裏地板の
    下面にかつ該天井仕上板の一側縁との間に、前記裏地板
    下面が臨む目地を有して並置されるとともに、 各裏地板は、前記目地の全巾に臨む部分に耐火材が嵌着
    される凹部を具え、 しかも前記係止片は、前記突片上面と天井下地材との間
    の高さよりも小高さとする一方、 前記係止片又は突片に、該突片上に係止された係止片を
    上に付勢するバネ材を設けたことを特徴とする 天井材。
JP1991022820U 1991-02-13 1991-03-14 天井材 Expired - Lifetime JPH0738512Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991022820U JPH0738512Y2 (ja) 1991-02-13 1991-03-14 天井材

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-12687 1991-01-11
JP1268791 1991-02-13
JP1991022820U JPH0738512Y2 (ja) 1991-02-13 1991-03-14 天井材

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Publication Number Publication Date
JPH04120814U JPH04120814U (ja) 1992-10-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09184230A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Daiwa House Ind Co Ltd 天井パネルおよび天井構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60242246A (ja) * 1984-05-15 1985-12-02 南海プライウッド株式会社 実付天井板とその製造方法
JPH0615063Y2 (ja) * 1989-01-13 1994-04-20 ナショナル住宅産業株式会社 天井材

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JPH04120814U (ja) 1992-10-28

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