JPH0737840A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH0737840A JP20288493A JP20288493A JPH0737840A JP H0737840 A JPH0737840 A JP H0737840A JP 20288493 A JP20288493 A JP 20288493A JP 20288493 A JP20288493 A JP 20288493A JP H0737840 A JPH0737840 A JP H0737840A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PHS構造を有する化合物半導体基板をチッ
プに分離する際、粘着テープに整列させたまま支持板よ
り剥離すること。 【構成】 半導体基板4を裏面からエッチングにてハ−
フエッチングする工程(図1工程B)、このハ−フエッ
チングされた半導体基板4を粘着テ−プ11で貼り付
け、その後ブレ−キングする工程(同工程D)、ブレ−
キングされたチップの相互干渉を解消するため、粘着テ
−プ11を引き伸ばす工程(同工程E)とを備えてい
る。 【効果】 工程の自動化を容易に行うことができ、しか
も大幅な工数低減が可能となる。また、PHS構造を有
する半導体素子を支持板から剥離し、素子分離を行う場
合、半導体素子の重なりを防止し、外観チェックの工数
を大幅に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置及びその製
造方法に関し、特にプレ−テッドヒ−トシンク(Plated
Heat sink:以下“PHS”と略記する)構造を有する化合
物半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にPHS構造を有する化合物半導体装
置の製造方法は、図4に示す工程フロ−「素子形成→支
持板貼付→裏面研磨エッチング→PHSめっき用下地金属
層形成→PHSめっき層形成→PHSめっき用下地金属層除去
→エッチング→ペレット剥離→整列→マウント」より成
る。
【0003】この従来の製造法を図3(従来法における
製造工程A〜Eよりなる工程順断面図)に基づいて詳細
に説明する。まず、図3工程Aに示すように、半導体基
板4の表面に素子(ソ−ス電極1、ゲ−ト電極2、ドレ
イン電極3)を形成する。
【0004】次に、図3工程Bに示すように、半導体基
板4の表面に貼付剤5を用いて支持板7を貼り付け、基
板4の裏面より研磨又はエッチングして所望の厚さ(数1
0μm)に薄層化し、その後複数の金属からなるPHSめっ
き用下地金属層6の形成を行う。
【0005】続いて、図3工程Cに示すように、ダイシ
ング域にレジスト8のパタ−ンをマスクとしてPHSめっ
きを施し、PHSめっき層9を形成する。その後、上記レ
ジスト8を除去し、図3工程Dに示すように、PHSめっ
き層9をマスクとしてPHSめっき用下地金属層6を除去
し、続いて半導体基板4をエッチングしてチップ12の分
離を行う。
【0006】次に、図3工程Eに示すように、支持板7
と半導体基板4とを貼り付けている貼付剤5に対し溶解
可能な溶剤を用いて支持板7からチップ12を剥離し、洗
浄を行うことによってチップ分離を行っている。
【0007】従来法では、以上のような工程で剥離、洗
浄したチップ12をばらばらにカゴ状のもので受けて溶剤
より取り出し、乾燥させる。そして、乾燥したチップ12
は、マウントを行うため、チップ12を1片づつ表裏を確
認し、トレ−に整列させていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記したチップ
分離法では、チップ12をマウントする前に1片づつ表裏
を確認し、トレ−に整列させる必要があり、そのため膨
大な工数を必要とする欠点を有している。また、工程の
自動化を意図する場合、表裏ばらばらに重なった状態で
存在するチップ12を認識し、これを個々に拾い上げ、整
列させることは非常に困難なことである。
【0009】本発明は、従来の上記欠点、問題点に鑑み
成されたものであって、その目的は、工程の自動化を容
易に行うことができ、大幅に工数を低減することができ
る半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、PHS構造を有する半導体素
子を支持板から剥離し、素子分離を行う際、半導体素子
の重なりを防止し、外観チェックの工数を低減すること
ができる半導体装置及びその製造方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、上記
目的を達成するため、PHS構造を有する化合物半導体装
置において、チップ側面の表面付近は、非垂直、非直線
的に、また、チップ側面のPHSめっき部付着は、表面付
近に比して内側に斜め又は湾曲にチップが分離されてい
る構造からなっている。
【0011】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板をチップに分離させる工程において、(1) 半
導体基板を裏面からエッチングにてハ−フエッチングす
る工程、(2) ハ−フエッチングされた半導体基板を粘着
テ−プで貼り付け、その後ブレ−キングする工程、(3)
ブレ−キングされたチップの相互干渉を解消するため、
粘着テ−プを引き伸ばす工程、とを備えている。
【0012】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。本発明は、具体的には、図2に示す工程フロ−「素
子形成→支持板貼付→裏面研磨エッチング→PHSめっき
用下地金属層形成→PHSめっき層形成→PHSめっき用下地
金属層除去→ハ−フエッチング→支持板から剥離・洗浄
→粘着テ−プ貼付→ブレ−キング→テ−プ引き伸ばし→
マウント」より成る。
【0013】本発明は上記工程より成るが、これを更に
図1に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実
施例である半導体装置の製造工程A〜Eよりなる工程順
断面図である。
【0014】まず、図1工程Aに示すように、半導体基
板4に素子(ソ−ス電極1、ゲ−ト電極2、ドレイン電
極3)を形成し、これを貼付剤5を用いて支持板7に貼
り付ける。そして、この半導体基板4の裏面を研磨エッ
チングにより所望の厚さ(数10μm)に薄層化し、この面
にPHSめっき用下地金属層6を形成し、更に、マスク用
レジスト8を用いてPHSめっき層9を形成する。
【0015】次に、図1工程Bに示すように、PHSめっ
き層9を形成するために用いたマスク用レジスト8を除
去し、続いて、このレジスト8を除去したところのPHS
めっき用下地金属層6を除去し、さらに半導体基板4を
PHSめっき層9をマスクとしてエッチングを行う。
【0016】このとき、エッチング量を制御することに
よって半導体基板4の厚さ分すべてエッチングによって
除去しないで、半導体基板4の厚さの1/3〜2/3程度エ
ッチングしたところで該エッチングを終了させ、エッチ
ング除去部10を形成する。ここで用いるエッチングとし
ては、ドライエッチング、ウエットエッチングのいずれ
でもよい。
【0017】次に、図1工程Cに示すように、ハ−フエ
ッチングを行った半導体基板4を支持板7から剥離する
ため、貼付剤5を溶解する溶剤を用いて半導体基板4を
剥離し洗浄する。なお、半導体基板4と支持板7を貼り
付ける貼付剤5として、ワックス系のものを使用した場
合、半導体基板4を支持板7から剥離するとき、ホット
プレ−トなどを用いて加温することにより支持板7より
剥離し、その後ワックスを溶解することができる溶剤を
用いて半導体基板4を洗浄する。
【0018】次に、図1工程Dに示すように、支持板7
より剥離した半導体基板4の裏面から粘着テ−プ11で半
導体基板4を支持し、その後ブレ−キングを行い、チッ
プに分離する。ここで用いる粘着テ−プ11としては、後
工程の「マウント工程」を考慮し、紫外線を照射すると
粘付強度が低下する粘着テ−プ又は加熱することで粘付
強度が低下する粘着テ−プを用いることができる。
【0019】次に、図1工程Eに示すように、マウント
を行う場合、ブレ−キングを行ったチップ側面が隣のチ
ップと干渉しないように、また、チップ12と粘着テ−プ
11との粘着力を低下させ、容易にチップをピップアップ
できるように粘着テ−プ11を引き伸ばす。このような工
程を用いることにより、チップ12を粘着テ−プ11上に整
列させたまま剥離、分離することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、チップを
粘着テ−プ上に整列させたまま剥離、分離することがで
きるので、工程の自動化を容易に行うことができ、しか
も大幅な工数低減が可能となる効果が生じる。また、本
発明によれば、PHS構造を有する半導体素子を支持板か
ら剥離し、素子分離を行うとき、半導体素子の重なりを
防ぎ、外観チェックの工数を低減することができる効果
が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である半導体装置の製造工程A
〜Eよりなる工程順断面図。
【図2】本発明による工程フロ−図。
【図3】従来の半導体装置の製造工程A〜Eよりなる工
程順断面図。
【図4】従来法による工程フロ−図。
【符号の説明】
1 ソ−ス電極 2 ゲ−ト電極 3 ドレイン電極 4 半導体基板 5 貼付剤 6 PHSめっき用下地金属層 7 支持板 8 レジスト 9 PHSめっき層 10 エッチング除去部 11 粘着テ−プ 12 チップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PHS構造を有する化合物半導体装置にお
    いて、チップ側面の表面付近は、非垂直、非直線的に、
    また、チップ側面のPHSめっき部付着は、表面付近に比
    して内側に斜め又は湾曲にチップが分離されている構造
    からなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 PHS構造を有する化合物半導体装置の製
    造方法において、半導体基板を裏面からハ−フエッチン
    グする工程と、このハ−フエッチングされた半導体基板
    を粘着テ−プで貼り付け、ブレ−キングする工程と、該
    粘着テ−プを引き伸ばす工程とを含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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