JPH073770B2 - 防眩型陰極線管の製造方法 - Google Patents
防眩型陰極線管の製造方法Info
- Publication number
- JPH073770B2 JPH073770B2 JP62191766A JP19176687A JPH073770B2 JP H073770 B2 JPH073770 B2 JP H073770B2 JP 62191766 A JP62191766 A JP 62191766A JP 19176687 A JP19176687 A JP 19176687A JP H073770 B2 JPH073770 B2 JP H073770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray tube
- cathode ray
- silica
- glare
- panel surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は陰極線管のパネル表面で外来光が反射すること
を防止した陰極線管に関する。
を防止した陰極線管に関する。
陰極線管のパネル表面は一般に平滑であり、室内の蛍光
灯や窓等からの外来光がパネル表面で反射する。このた
め文字や図形等の画像が読み取り難くなることを防止す
るノングレア処理をパネル表面にほどこす必要がある。
灯や窓等からの外来光がパネル表面で反射する。このた
め文字や図形等の画像が読み取り難くなることを防止す
るノングレア処理をパネル表面にほどこす必要がある。
一方、陰極線管は高電圧を使用しているためパネル表面
に電荷が帯電し、もし人がパネル表面に接触すると人体
に対し若干電撃を与え、その放電ノイズによりコンピュ
ータ機器を誤動作させる危険もあり、パネル表面のノン
グレア処理と同時に帯電防止処理が望まれる。
に電荷が帯電し、もし人がパネル表面に接触すると人体
に対し若干電撃を与え、その放電ノイズによりコンピュ
ータ機器を誤動作させる危険もあり、パネル表面のノン
グレア処理と同時に帯電防止処理が望まれる。
従来このような目的を達成するため、例えば実公昭50−
26277号において、パネル表面に四塩化硅素(SiCl4)と
アルコールまたはエステル類を混合した溶液をスプレー
ガンで吹付け、加熱乾燥して被膜を形成する方法が開示
されている。このほかに実公昭52−13881号において、
パネル表面にエチルシリケートを加水分解して得られる
シロキサン型静電防止剤を吹付けて加熱乾燥して被膜を
形成する方法が知られている。
26277号において、パネル表面に四塩化硅素(SiCl4)と
アルコールまたはエステル類を混合した溶液をスプレー
ガンで吹付け、加熱乾燥して被膜を形成する方法が開示
されている。このほかに実公昭52−13881号において、
パネル表面にエチルシリケートを加水分解して得られる
シロキサン型静電防止剤を吹付けて加熱乾燥して被膜を
形成する方法が知られている。
前述の従来の技術で得られた被膜は最終的にはシリカ膜
となっており、吹付後の乾燥温度が低い場合にはシリカ
膜に水分が残されて帯電防止効果が得られるが、シリカ
膜に傷がつきやすい欠点がある。そこで乾燥温度を高め
ると、シリカ膜は硬化して傷がつきにくくなるが、帯電
防止に重要な役割を持っている水分がシリカ膜から除去
されて、電撃防止の効果が不十分となってしまう。
となっており、吹付後の乾燥温度が低い場合にはシリカ
膜に水分が残されて帯電防止効果が得られるが、シリカ
膜に傷がつきやすい欠点がある。そこで乾燥温度を高め
ると、シリカ膜は硬化して傷がつきにくくなるが、帯電
防止に重要な役割を持っている水分がシリカ膜から除去
されて、電撃防止の効果が不十分となってしまう。
従って、現在時点ではノングレア処理としては一応の目
的は達成されているものの、ノングレア効果と帯電防止
効果のいずれも満足させる処理法は見つかっていない。
的は達成されているものの、ノングレア効果と帯電防止
効果のいずれも満足させる処理法は見つかっていない。
本発明の防眩型陰極線管の製造方法は、シリカ形成剤
と、シリカ形成剤中のシリカ固形分に対し10重量%以内
の酸化インジウムとを有機エステル水溶液に分散し、こ
の分散液を陰極線管パネル表面に吹付け加熱硬化させて
被膜を形成することを特徴とする。
と、シリカ形成剤中のシリカ固形分に対し10重量%以内
の酸化インジウムとを有機エステル水溶液に分散し、こ
の分散液を陰極線管パネル表面に吹付け加熱硬化させて
被膜を形成することを特徴とする。
次に本発明につして詳細に説明する。本発明で用いる吹
付液は、四塩化硅素等の四官能型硅素化合物、これとア
ルコール類と反応して生成されるエチルシリケート等の
硅酸のエステル、このエステルを加水分解して得られる
シロキサン誘導体又は硅酸、シリカのうちの一つと、0.
1μm以下の粒径を有する酸化インジウムとをエチルア
ルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類
と、酢酸エチル等の有機エステルと水との溶液に分散さ
せたものである。この液をスプレーガンを使用して陰極
線管のパネル表面に吹付け、約150℃の温度で1時間の
加熱硬化を行う。シリカ剤に対する酸化インジウムの量
はシリカ固形分に対し10%以下で十分な帯電防止効果が
得られる。
付液は、四塩化硅素等の四官能型硅素化合物、これとア
ルコール類と反応して生成されるエチルシリケート等の
硅酸のエステル、このエステルを加水分解して得られる
シロキサン誘導体又は硅酸、シリカのうちの一つと、0.
1μm以下の粒径を有する酸化インジウムとをエチルア
ルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類
と、酢酸エチル等の有機エステルと水との溶液に分散さ
せたものである。この液をスプレーガンを使用して陰極
線管のパネル表面に吹付け、約150℃の温度で1時間の
加熱硬化を行う。シリカ剤に対する酸化インジウムの量
はシリカ固形分に対し10%以下で十分な帯電防止効果が
得られる。
このような酸化インジウムを含むシリカ形成剤を用いる
と、乾燥温度を高めるか或は乾燥時間を長くして十分硬
化して水分を除去しても、酸化インジウムの優れた導電
特性により帯電防止効果をそなえた防眩型陰極線管を得
ることができる。
と、乾燥温度を高めるか或は乾燥時間を長くして十分硬
化して水分を除去しても、酸化インジウムの優れた導電
特性により帯電防止効果をそなえた防眩型陰極線管を得
ることができる。
以上説明したように、本発明はシリカ形成剤と酸化イン
ジウムより成る混合物を分散剤中に分散せしめて、この
分散液を陰極線管のパネル表面に吹付けて乾燥すること
により、傷がつきにくく且つ帯電防止効果を有する防眩
型陰極線管を製造することができる。
ジウムより成る混合物を分散剤中に分散せしめて、この
分散液を陰極線管のパネル表面に吹付けて乾燥すること
により、傷がつきにくく且つ帯電防止効果を有する防眩
型陰極線管を製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】シリカ形成剤と、シリカ形成剤中のシリカ
固形分に対し10重量%以内の酸化インジウムとを有機エ
ステル水溶液に分散し、この分散液を陰極線管パネル表
面に吹付け加熱硬化させて被膜を形成することを特徴と
する防眩型陰極線管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62191766A JPH073770B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 防眩型陰極線管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62191766A JPH073770B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 防眩型陰極線管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6435835A JPS6435835A (en) | 1989-02-06 |
JPH073770B2 true JPH073770B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=16280157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62191766A Expired - Lifetime JPH073770B2 (ja) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | 防眩型陰極線管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073770B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6371024B1 (ja) * | 2018-02-15 | 2018-08-08 | 有限会社シモダ技術研究所 | 瞬結性硬化グラウトの注入方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5026277U (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-26 | ||
JPS57100940A (en) * | 1980-12-10 | 1982-06-23 | Asahi Glass Co Ltd | Substrate coated with silicon oxide having high durability |
JPS5863726A (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 帯電防止されたプラスチツクフイルムの製造方法 |
JPS59168951U (ja) * | 1983-04-26 | 1984-11-12 | 日本電気硝子株式会社 | 陰極線管 |
JPS60218747A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-01 | Hitachi Ltd | ブラウン管の製造方法 |
US4563612A (en) * | 1984-06-25 | 1986-01-07 | Rca Corporation | Cathode-ray tube having antistatic silicate glare-reducing coating |
JPS6298301A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-07 | Seiko Epson Corp | 反射防止膜 |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62191766A patent/JPH073770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6371024B1 (ja) * | 2018-02-15 | 2018-08-08 | 有限会社シモダ技術研究所 | 瞬結性硬化グラウトの注入方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6435835A (en) | 1989-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3094436A (en) | Transparent, conductive, reflection-reducing coatings on non-conductive objects and method | |
KR920002531B1 (ko) | 화상표시면판 및 그 제조방법 | |
JPH0440824B2 (ja) | ||
EP0679288B1 (en) | Antiglare/antistatic coating for crt | |
JPH0534767B2 (ja) | ||
JPH073770B2 (ja) | 防眩型陰極線管の製造方法 | |
JPS61118932A (ja) | ブラウン管の製造方法 | |
JPS63160131A (ja) | 陰極線管の製造方法 | |
US5248916A (en) | Chlorinated silane and alkoxysilane coatings for cathode ray tubes | |
US4619704A (en) | Composition for forming a transparent conductive film | |
US5334409A (en) | Cathode ray tube and process for producing same | |
JPS6376247A (ja) | ブラウン管 | |
JPH0520849B2 (ja) | ||
KR920001836B1 (ko) | 음극선관 | |
JP2602514B2 (ja) | 陰極線管及びその製造方法 | |
US5364567A (en) | Solution for preparing a conductive film for a flat brown tube | |
KR930010267B1 (ko) | 음극선관의 코팅막 형성방법 | |
KR930010601B1 (ko) | 음극선관의 코팅막 형성방법 | |
JP2559124B2 (ja) | 画像表示画板及びその製造方法 | |
JP2851068B2 (ja) | 帯電防止膜及び陰極線管 | |
JP2788295B2 (ja) | 帯電防止膜の製造方法及び陰極線管 | |
KR20000009404A (ko) | 건조성 및 투명성이 향상된 전도성 유기고분자 대전방지막이 형성된 화상표시면판 및 그 제조방법과 그 도포용액 | |
KR920007184B1 (ko) | 대전방지피막 | |
JP2609607B2 (ja) | 陰極線管の製造方法 | |
JPS63158733A (ja) | 陰極線管 |