JPH0737514U - ボールエンドミル - Google Patents

ボールエンドミル

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JPH0737514U
JPH0737514U JP7234793U JP7234793U JPH0737514U JP H0737514 U JPH0737514 U JP H0737514U JP 7234793 U JP7234793 U JP 7234793U JP 7234793 U JP7234793 U JP 7234793U JP H0737514 U JPH0737514 U JP H0737514U
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cutting
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博夫 田原
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博夫 田原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切り粉による抵抗が少なく、大きな切削量及
び切削速度でもびびりがない二枚刃のボールエンドミル
を提供する。 【構成】 先端部の二つの底刃21がそれぞれ辺数3〜
16の折れ線より構成された多角形状であり、中心刃先
25が前記両底刃21の最先端部を結ぶように形成され
ている二枚刃ボールエンドミルである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、切り粉による抵抗が小さくかつ大きな切削速度で使用してもびびり がないボールエンドミルに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
金型や各種部品の加工用にボールエンドミルは広く使用されている。特に、切 削加工の第一工程として大きな切削量の荒削りが行われるが、この荒削り用のボ ールエンドミルには、大きな切削量及び切削速度でもびびりがないことが要求さ れる。
【0003】 従来からのボールエンドミルとして、高速送りの切削速度に十分に応えきれる ものはなかった。その原因として切り粉による抵抗が大きいことなどが考えられ る。また、軸心にある刃先が周速ゼロのためにチッピングしやすいことも一因と して挙げられる。
【0004】 従って、本考案の目的は、切り粉による抵抗が少なく、大きな切削量及び切削 速度でもびびりがない二枚刃のボールエンドミルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本考案者は、ギャッシュを広くするとともに 、先端部を多角形状にすることにより、切り粉による抵抗を小さくすることがで きることと、中心刃先を軸心から外すことにより、チッピングが起こりにくくな ることを発見し、本考案に想到した。
【0006】 すなわち、本考案の二枚刃ボールエンドミルは、先端部の二つの底刃がそれぞ れ辺数3〜16の折れ線より構成された多角形状であり、中心刃先が前記両底刃 の最先端部を結ぶように形成されていることを特徴とする。
【0007】
【実施例及び作用】
図1は本考案の一実施例による二枚刃ボールエンドミルの側面を示し、図2は それを先端部から見た状態を示す。図2に示すように、この実施例のボールエン ドミルは2枚刃であり、各底刃21はギャッシュ22、第一逃げ面23、第二逃 げ面24及び中心刃先25を有する。
【0008】 図2に示すように、ボールエンドミルの先端部のギャッシュ22は曲面状に加 工されている。また、二枚の底刃21は先端部から見て曲線形状をしている。図 2中のX−X’方向の底刃投影図を図3に示す。点Cを境に、その左右はそれぞ れ異なる底刃を表している。本発明のボールエンドミルでは、少なくとも先端部 の底刃を図3に示すような折れ線状にする。底刃を多角形状にすることによって 、切り粉による抵抗を減少させることができる。底刃の辺数は3〜16が好まし く、4〜10がより好ましい。図3で示す中心Oと各頂点とを結ぶ点線の隣合う 角度は5°〜45°とするのが好ましい。特に10°〜30°とするのが好まし い。
【0009】 すくい角は図3に示す外周のA点、B点から先端のC点までの間で、プラスか らマイナスにほぼ連続的に変化する。図4にはA点からC点、及びB点からC点 までのすくい角の変化の模式図を示した。すくい角の変化が連続的であれば、直 線的に変化しても、曲線的に変化してもかまわない。なお、すくい角が0°にな る位置はその位置から図3の中心Oとの連線と中心線32との角度を−6°〜1 5°になるように決定される。
【0010】 すくい角について、点C(極小点)における大きさは−3°〜−10°、好ま しくは−6°〜−10°であり、点A、B(極大点)における大きさは+0°〜 +15°、好ましくは+3°〜+10°である。なお点A、Bでのすくい角は互 いに同じでもよく、異なってもよい。
【0011】 図3では、中心線の左右に示されている二枚の底刃において、C点位置の不一 致を除いても、二枚の底刃の形状は対称になっていない。本考案において、図3 の投影図における両底刃の形状は左右対称にしないほうが好ましい。特に一方の 底刃多角形の頂点が相手の底刃多角形の頂点と同じエンドミルの横断面に存在す ると、びびりが生じやすくなるので好ましくない。
【0012】 両ギャッシュの最も先端部の頂点Cは、図3に示すように中心線32から離れ ている。上記両ギャッシュの最も先端の頂点を結ぶように、中心刃先を形成する 。図2に示すように、中央刃先22が軸心25を通らないようにする。エンドミ ルの大きさにもよるが、軸心25から中央刃先22の距離は1/100〜8/1 00(mm)とするのが好ましい。中心刃先の長さはボールエンドミルの刃径の 1/20〜1/3とするのが好ましく、特に刃径の1/20〜1/10とする好 ましい。
【0013】 本考案のボールエンドミルの底刃には第一逃げ面のみ、又は第一逃げ面と第二 逃げ面を有することができる。図2には第一逃げ面23と第二逃げ面24を有す る例を示している。第一逃げ面のみを有する場合、第一の逃げ角は6°〜12° とするのが好ましい。また、第一逃げ面と第二逃げ面を有する場合、第一逃げ角 は6°〜12°とするのが好ましく、第二逃げ角は15°〜20°とするのが好 ましい。
【0014】 上記底刃の逃げ面の幅は、図3の点Cで最も短く、点A、Bで最も広い。点C における逃げ面の幅はボールエンドミルの直径の1/20〜1/3とし、好まし くは直径の1/10〜1/5とする。点A、Bにおける逃げ面の幅はそれぞれエ ンドミル横断面の円周の1/5〜1/3とし、好ましくは1/4〜1/3とする 。
【0015】 底刃のギャッシュの深さは0.3〜1.0mmとし、好ましくは0.3〜0. 6mmである。切れ刃のねじれ角は10°〜40°とし、好ましくは25°〜3 5°である。このような条件とすることにより、本考案のボールエンドミルは広 いギャッシュ面を有することができ、切り粉を効率的に排出することができる。
【0016】 本考案は、2枚刃のボールエンドミルに限らず、例えば4枚刃のボールエンド ミルにも適用できる。
【0017】 本考案において上記効果が得られる理由は必ずしも明確ではないが、先端を多 角形状にし、ギャッシュを広くすることで、従来のように強制的に切り粉を排出 せずに、自然に排出させることによって、切り粉による抵抗を減らし、高速切削 が可能になると考えられる。
【0018】 本考案のボールエンドミルを用いれば、2000rpmの速度で切削でき、従 来のボールエンドミルと比較して、同じ切削量及び切削速度でCr−Mo鋼のよ うな鋼材からなる被削材を切削した場合、びびりを起こさずに寿命が2.5倍以 上にアップする。
【0019】
【考案の効果】
以上に詳述した通り、本考案のボールエンドミルは、多角形状の先端と広いギ ャッシュを有するので、大きな切削量及び切削速度でもびびりがない。また切り 粉の飛散が良好であり、切り粉のかみ込みによる刃先のチッピングも防止される ので、寿命が著しく増大している。このようなボールエンドミルは、特に荒削り 用として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるボールエンドミルを示
す側面図である。
【図2】図1のボールエンドミルの先端部を示す平面図
である。
【図3】図2のX−X’方向における本考案ボールエン
ドミルの底刃の投影図である。
【図4】ボールエンドミルの底刃のすくい角変化の模式
図である。
【符号の説明】
11、21・・・底刃 12、22、31・・・ギャッシュ 23・・・第一逃げ面 24・・・第二逃げ面 25・・・中心刃先 32・・・中心線

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚刃ボールエンドミルにおいて、先端
    部の二つの底刃がそれぞれ辺数3〜16の折れ線より構
    成された多角形状であり、中心刃先が前記両底刃の最先
    端部を結ぶように形成されていることを特徴とするボー
    ルエンドミル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のボールエンドミルにお
    いて、前記底刃のすくい角がエンドミルの先端から外周
    にかけてほぼ連続的にマイナスからプラスに変化してい
    ることを特徴とするボールエンドミル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のボールエンドミ
    ルにおいて、前記底刃のギャッシュの深さは0.3〜
    1.0mmであり、切れ刃のねじれ角は10°〜40°
    であることを特徴とするボールエンドミル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のボール
    エンドミルにおいて、前記中心刃先から前記軸心までの
    距離は1/100〜8/100(mm)であることを特
    徴とするボールエンドミル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のボール
    エンドミルにおいて、先端部における前記すくい角は−
    3°〜−10°であり、外周部において0°〜15°で
    あることを特徴とするボールエンドミル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のボール
    エンドミルにおいて、中心刃先の長さはエンドミルの刃
    径の1/20〜1/3であることを特徴とするボールエ
    ンドミル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201607A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Hitachi Tool Engineering Ltd ボールエンドミル及びそれを用いた切削加工方法
JP2019155545A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 三菱マテリアル株式会社 ボールエンドミル
JP2020511320A (ja) * 2017-03-16 2020-04-16 マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー ボールトラックフライス盤用のフライスヘッド、そのフライスヘッドを有するボールトラックフライス盤、ボールトラックフライス盤用の刃先を製造するための方法、その方法を実行するためのコンピュータプログラム製品、そのコンピュータプログラム製品を有するデータキャリア、及びその方法を実行するための研磨機
US11351620B2 (en) 2016-04-15 2022-06-07 Mapal Fabrik für Praäzisionswerkzeuge Dr. Kress KG Milling head for a ball track milling cutter, ball track milling cutter having a milling head of this type, method for producing a cutting edge for a ball track milling cutter, computer program product for carrying out a method of this type, data carrier having a computer program product of this type, and grinding machine for carrying out the method

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