JPH0737477Y2 - 排ワラ処理装置の固定構造 - Google Patents

排ワラ処理装置の固定構造

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JPH0737477Y2
JPH0737477Y2 JP1988096652U JP9665288U JPH0737477Y2 JP H0737477 Y2 JPH0737477 Y2 JP H0737477Y2 JP 1988096652 U JP1988096652 U JP 1988096652U JP 9665288 U JP9665288 U JP 9665288U JP H0737477 Y2 JPH0737477 Y2 JP H0737477Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は排ワラ処理装置の固定構造に係わるもので、詳
しくは、コンバインの後方に配置された排ワラ処理装置
の一側部を本機側に縦軸芯周りで揺動自在に枢支してあ
り、この排ワラ処理装置の他側部と本機側の何れか一方
に係合部を、他方に係合凹部をそれぞれ設けるととも
に、回動自在なフックを設け、係合部が係合凹部へ係入
する状態で、フックが係合部に係合して排ワラ処理装置
が作用位置に固定されるように構成してある排ワラ処理
装置の固定構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の排ワラ処理装置の固定構造では、第8図に示す
ように係合凹部(27)に乗上げ部(27b)を形成してあ
り、排ワラ処理装置が作用位置にある状態ではフック
(28)が係合部(25)に係合していなくとも、係合部
(25)は乗上げ部(27b)によって係合凹部(25)の内
奥の所定位置に保持されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、このような固定構造では、排ワラ処理装置内の
メインテナンスなどで作用位置にある排ワラ処理装置を
後方に揺動して開放する場合、フックを係合部から外す
だけではなく、人為的な力によって係合部に乗上げ部を
乗り越えさせて係合凹部から脱出させなければならな
い。そのため重い排ワラ処理装置の一側を僅かに持ち上
げるだけの力が作業者に要求されていた。
このような実情に着目し、本考案では、排ワラ処理装置
を少ない労力で開放できるようにすることを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
本考案にかかる排ワラ処理装置の固定構造は、上記目的
を達成するために、コンバインの後方に配置された排ワ
ラ処理装置の一側部を本機側に対して上下軸芯周りで揺
動自在に枢支してあり、前記本機側に上向き開放の凹入
部によって構成される係合凹部を設け、前記排ワラ処理
装置側に前記係合凹部に入り混み状態に係合する係合部
を設けるとともに、前記排ワラ処理装置側に、前記係合
凹部の上向き開口部分との協働で前記係合部を抱き込み
状態に挾持するフックを設けて、前記係合部が前記係合
凹部へ係入する状態で、前記フックが前記係合部に係合
して前記排ワラ処理装置が作用位置に固定されるように
構成し、さらに、前記フックは、前記係合部を抱き込み
状態に挾持するロック姿勢と、前記係合凹部の上方から
退避して前記係合部の出し入れを許すロック解除姿勢と
に、一軸周り揺動操作自在に構成してあるとともに、そ
の一部に、ロック解除方向への操作に伴って前記係合凹
部の係合部を下方側から押し上げて前記係合凹部外へ押
し出す接当部を形成してあることを特徴構成とする。
かかる特徴構成による作用及び効果は次のとおりであ
る。
〔作用〕
フックを係合解除側へ回動すると、フックに設けられた
接当部が係合部に接当し、その力で係合部を係合凹部か
ら外方に押し出すのである。
〔考案の効果〕
従って、フックを回動させるだけの一操作で係合部を係
合凹部から難無く押し出せることが可能になり、排ワラ
処理装置の開放を簡単に行えるようになった。
〔実施例〕 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図に示されているのは本考案に係わるコンバインの
排ワラ処理部である。この排ワラ処理部は、脱穀装置
(1)の後方に、脱穀装置(1)から排出された排ワラ
を挟持搬送する排ワラチェーン(2)を設け、排ワラチ
ェーン(2)の後方に結束装置(3)を、また、この排
ワラチェーン(2)の下方に排ワラ処理装置の一例であ
る排ワラ細断装置(4)をそれぞれ配備して構成したも
のである。排ワラチェーン(2)の終端から放出された
排ワラが、排ワラ細断装置(4)の上蓋(5)の閉塞状
態において結束装置(3)へ供給され、一定量ずつ結束
されて機外に放出されるように、上蓋(5)の開放状態
で排ワラ細断装置(4)へ落下供給されて細断処理され
るようになっている。
前記結束装置(3)は、前面上部に設けられたフック金
具(6)を、排ワラ細断装置(4)の後面上部に設けら
れた固定ピン(7)に引っ掛けるとともに、前面下部に
設けられたL形金具(8)を排ワラ細断装置(4)の後
面下部にボルト締めすることによって機体に固定してあ
る。また、結束装置(3)が有する上下二本の角フレー
ム(9)の一端にわたってC字形のフレーム(10)を架
設し、このC字形のフレーム(10)の前部を、排ワラ細
断装置(4)を固定している本機側の縦フレーム(11)
に連結してある。このようにして、結束装置(3)の荷
重を排ワラ細断装置(4)ばかりでなく本機側にも受け
させ、排ワラ細断装置(4)にかかる負担を軽減してい
るのである。
前記結束装置(3)の結束空間(S)の株元側の後方に
は株元支え棒(12)を設けてある。この株元支え棒(1
2)は、第3図に示すように円弧形リンク(13)とスプ
リング(14)を介して前方に揺動付勢されており、排ワ
ラ放出によって後方へ揺動してもスプリング(14)の張
力で弾性復帰可能な起立姿勢を維持するようになってい
る。また、この株元支え棒(12)は、排ワラを結束しな
いでバラ落としする際、後方に揺動して円弧形リンク
(13)の内側に揺動支点が位置するようにすれば、スプ
リング(14)の張力を逆に倒れ姿勢に維持するために利
用することができる(第4図参照)。
排ワラチェーン(2)の終端上方と、結束装置(3)の
上方には夫々独立に開閉できるカバー(15),(16)を
設けてあり、排ワラチェーン(2)終端側での掃除や結
束装置(3)上部のメインテナンスを個別に行いやすく
してある。
前記結束装置(3)の上部には、結束用の紐(17)を供
給するための紐供給部(18)を配備してある。この紐供
給部(18)の弛み取り杆(19)は、第5図に示すよう
に、略コ字形に屈曲された可動リンク(20)に固着して
あり、この可動リンク(20)と共に軸(21)の周りを一
体的に回動するようになっている。そしてこの軸(21)
に装着されたスプリング(22)の一端を可動リンク(2
0)に係止してあり、弛み取り杆(19)と可動リンク(2
0)とを上方に揺動付勢して紐(17)に張力を与えるよ
うにしてある。この可動リンク(20)の近傍にはスイッ
チ(SW)を設けてあり、万が一紐切れになって弛み取り
杆(19)が大きく上方に揺動した際には、可動リンク
(20)の一端がスイッチ(SW)に接当して停止信号を発
するようになっている。また、可動リンク(20)の他端
側にはストッパーリンク(23)を設けてあり、このスト
ッパーリンク(23)を当り具(24)に引っ掛けて弛み取
り杆(19)を固定することで、結束せずバラ落しするた
めに紐を取除いて運転する場合にスイッチ(SW)に接当
しないように、つまり、停止信号が発せられないように
してある。
前記排ワラ細断装置(4)は、第6図に示すように、右
側部を本機側の前記縦フレーム(11)に、上下方向に沿
った上下軸芯(P)周りで揺動自在に枢着してあり、左
側部を手動操作によって固定及び固定解除できる構造に
なっている。具体的に説明すると、第1図に示すよう
に、排ワラ細断装置(4)の左側部に円柱形の係合部
(25)を、本機側には固定板(26)を設けてある。ま
た、この固定板(26)には係合部(25)に対する係合凹
部(27)を形成してあり、この係合凹部(27)の下縁に
は案内面(27a)と乗上げ部(27b)とを連続形成してあ
る。更に、固定板(26)にはフック(28)を横方向に沿
った一軸周りで回動自在に枢着してあり、このフック
(28)を、固定板(26)との間に装着されたスプリング
(29)によって図中時計回りに揺動付勢してある。
第1図は、排ワラ細断装置(4)の固定状態を示してい
る。係合部(26)が係合凹部(27)の内奥に係入し、乗
上げ部(27b)によって安定的に保持されている。更に
フック(28)が係合部(25)に係合し、係合部(25)が
自然の力では係合凹部(27)から脱出しないように固定
されている。すなわち、フック(28)は係合凹部(27)
との協働で抱き込み状態で挟持している。この固定を解
除する場合には、フック(28)のレバー部(28a)を人
為的な力によって操作し、フック(28)をスプリング
(29)に抗して図中反時計回りで揺動させる。そしてフ
ック(28)の内側に形成された接当部(28b)を係合部
(25)に接当させ、係合部(25)を後方に押し出してい
く。その際、てこの原理が働くので、第2図に示すよう
に、排ワラ細断装置(4)の荷重の一部が加わるにして
も乗上げ部(27b)を僅かな力で越えさせることができ
る。固定が解除されれば、軽い力で排ワラ細断装置
(4)を後方に揺動して内部を開放にすることができ
る。
一方、開放揺動した排ワラ細断装置(4)は、前方に揺
動させることで自動的に固定状態にすることができる。
この場合、係合部(25)が案内面(27a)とフック(2
8)に接当しても、重い排ワラ細断装置(4)の揺動に
勢いがあれば、係合部(25)は、フック(28)を図中反
時計回りに揺動させながら案内面(27a)上を移動して
乗上げ部(27b)を越えていく。そして係合凹部(27)
の内奥に達すると、スプリング(29)に引っ張られてフ
ック(28)が図中時計回りに揺動して、係合部(25)に
係合して再び固定状態になるのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にするために符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る排ワラ処理装置の固定構造の実施例
を示し、第1図は固定状態での側面図、第2図は固定解
除状態での側面図、第3図は株元支え棒の起立姿勢にお
ける側面図、第4図は株元支え棒の倒れ姿勢における側
面図、第5図は弛み取り杆の斜視図、第6図は排ワラ細
断装置の取付構造を示す図、第7図は排ワラ処理装置の
一部縦断側面図であり、第8図は従来例を示す側面図で
ある。 (4)……排ワラ処理装置、(25)……係合部、(27)
……係合凹部、(28)……フック、(28b)……接当
部、(P)……上下軸芯。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバインの後方に配置された排ワラ処理
    装置(4)の一側部を本機側に対して上下軸芯(P)周
    りで揺動自在に枢支してあり、前記本機側に上向き開放
    の凹入部によって構成される係合凹部(27)を設け、前
    記排ワラ処理装置(4)側に前記係合凹部(27)に入り
    混み状態に係合する係合部(25)を設けるとともに、前
    記排ワラ処理装置(4)側に、前記係合凹部(27)の上
    向き開口部分との協働で前記係合部(25)を抱き込み状
    態に挾持するフック(28)を設けて、前記係合部(25)
    が前記係合凹部(27)へ係入する状態で、前記フック
    (28)が前記係合部(25)に係合して前記排ワラ処理装
    置(4)が作用位置に固定されるように構成し、さら
    に、前記フック(28)は、前記係合部(25)を抱き込み
    状態に挾持するロック姿勢と、前記係合凹部(27)の上
    方から退避して前記係合部(25)の出し入れを許すロッ
    ク解除姿勢とに、一軸周り揺動操作自在に構成してある
    とともに、その一部に、ロック解除方向への操作に伴っ
    て前記係合凹部(27)の係合部(25)を下方側から押し
    上げて前記係合凹部(27)外へ押し出す接当部(28b)
    を形成してある排ワラ処理装置の固定構造。
JP1988096652U 1988-07-21 1988-07-21 排ワラ処理装置の固定構造 Expired - Lifetime JPH0737477Y2 (ja)

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