JPH0736240B2 - リ−ル駆動装置 - Google Patents

リ−ル駆動装置

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JPH0736240B2
JPH0736240B2 JP60117037A JP11703785A JPH0736240B2 JP H0736240 B2 JPH0736240 B2 JP H0736240B2 JP 60117037 A JP60117037 A JP 60117037A JP 11703785 A JP11703785 A JP 11703785A JP H0736240 B2 JPH0736240 B2 JP H0736240B2
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信敏 高山
宏爾 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2個のリール間でテープ状体を走行させる機構
におけるリール駆動装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、2個のリール間でテープ状体を走行させる機構に
おいて、リールの回転駆動手段を制御する場合、例えば
VTRがオーディオ用テープレコーダ等で、特に巻取り側
リール受台、供給側リール受台、の夫々を別々のモータ
ーで直接駆動している言わゆるダイレクト・ドライブの
テープ状体走行機構のリール駆動モーターの制御は予め
リールの回転周期等の回転状態に対応したリール駆動モ
ーターの制御データをROM等の記憶手段に格納してお
き、前記記憶手段からリールの回転状態に応じた前記制
御データをアドレス指定等の方法により読み出し、その
制御データに応じてリール駆動モータを制御していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の方法たど、制御の精度を向上させようと、リール
の回転状態を細かく監視し、それに対応した制御データ
の数を増やすことにより実現することが出来るが、精度
の向上に比例して記憶手段に記憶させておくべき制御デ
ータの数が増加し、またテープ状体の走行速度が複数種
存在する装置においては各走行速度毎に前述の様な記憶
手段を増設しなければならず装置が複雑化しコスト高に
なってしまうという欠点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みて為されたもので、簡単な構
成にて、コストを上げずにリールの回転駆動の制御精度
を向上させることが出来るリール駆動装置を提供するこ
とを目的としている。
〔問題を解決する為の手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、2個のリール間で
テープ状体を走行させる機構において前記リールを駆動
する装置であって、前記リールを回転駆動する回転駆動
手段と、この回転駆動手段を制御するための制御データ
が格納されている第1格納領域と、この第1格納領域に
格納されている制御データの数に比べ多くの制御データ
が格納されている第2格納領域とを有する制御データ格
納手段と、前記リールがそれぞれ異なる回転数で回転さ
れる複数のモードのうち選択されたモードに応じて基準
パルスの周波数を変化させる基準パルス発生手段と、前
記リールの回転周期に基づいて前記基準パルスを計数す
るとともに、前記選択されたモードに応じて前記制御デ
ータ格納手段の第1格納領域あるいは第2格納領域を選
択可能にすべく前記計数値に所定値を付加し、この計数
値に所定値が付加された値に基づいて前記制御データ格
納手段に格納されている前記付加された値に1対1に対
応した所定の制御データを出力させる制御データ出力選
択手段と、この制御データ出力手段より出力される制御
データに応じて前記回転駆動手段を制御する制御手段と
を有して構成される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明を巻取り側と供給側のリール受台を夫々
直接駆動するダイレクト・ドライブ方式によるVTRのテ
ープ走行機構に適用した場合の一実施例図である。
第2図は上記第1図の各動作波形を示すタイミングチャ
ートである。
第1図において供給側リール受台1の円周上に複数の小
片マグネット等を間隔に付け、固定ピックアップヘッド
を設置しておき、その出力を比較信号発生器2に入力す
ることにより、該比較信号発生器2からは第2図(a)
に示す様な供給側リール受台1の回転に応じた比較信号
が出力され、次のタイミングパルス発生器3に入力され
る。
タイミングパルス発生器3では、前記比較信号(a)の
立上りエッジを検出し、それに同期して第2図(b)に
示す様なタイミングパルスを発生し出力する。
タイミングパルス(b)は3系統に分岐され、ゲート回
路4、ラッチ回路5ディレイ9に入力される。
ゲート回路4にはデイジタル制御発振器(DCO)6から
第2図(e)に示す様な基準パルスが入力されている。
前記DCO6はテープの走行モードに応じて異なった周波数
の基準パルスを発生するもので、周波数の切換えはシス
テムコントローラ7により行なわれている。以下のこの
切換え動作について説明する。
システムコントローラ7には走行モード信号が入力され
ており、この走行モード信号はテープの走行モードが通
常再生モード時にはローレベル、サーチモード時にはハ
イレベルになる。今、テープの走行モードが通常再生モ
ードからサーチモードに切換ったとすると走行モード信
号は第2図(c)に示す様にローレベルからハイレベル
に切換わる。システムコントローラ7には予め比較信号
(a)が入力されており、前記走行モード信号(c)が
ローレベルからハイレベルへ反転した直後の比較信号
(a)の立上りエッジに同期したやはりローレベルから
ハイレベルへ反転する切換え信号(d)が出力される。
DCO6から出力される基準パルス(e)は上記切換え信号
(d)がローレベルの時は低い周波数の基準パルスが、
またハイレベルの時は高い周波数の基準パルスが出力さ
れる。この様にDCO6から出力される基準パルスはシステ
ムコントローラ7から出力される切換え信号により周波
数の切換えが制御されている。
また、この切換え信号はカウンタ8にも入力されてお
り、この切換え信号の状態によりカウンタ8の初期値設
定が変化する。例えば、第2図の切換え信号(d)の様
に、信号がローレベルつまり通常再生モードである時、
初期値は通常再生モード時のトルク制御データが格納さ
れているメモリエリアの最初のアドレスに設定され、ハ
イレベルつまりサーチモードである時、初期値はサーチ
モード時のトルク制御データが格納されているメモリエ
リアの最初のアドレスに設定される。
以上の様に初期値が設定されたカウンタ8に前記DCO6か
ら基準パルスがゲート回路4を介して入力される。ゲー
ト回路4には前述の様にタイミングパルス(b)が入力
されており、信号がローレベルの期間ゲートを開く様に
動作し、基準パルス(c)は第2図(f1)〜(f2)に示
す様なカウントデータとしてカウンタ8に入力される。
このカウントデータは供給側リール受台1の回転周期に
対応している。
カウンタ8ではシステムコントローラ7からの切換え信
号(d)により初期値設定された後、タイミングパルス
(b)がローレベルの期間、前記カウントデータが入力
され、カウントデータの立上りエッジを検出する毎に設
定されたアドレスからカウントアップし、そのアドレス
データをラッチ回路5に入力する。そしてラッチ回路5
でタイミングパルス(b)の立上りエッジが検出される
と該アドレスデータをメモリ10をラッチする。また、カ
ウンタ8の内容はタイミングパルス(b)により設定さ
れている初期アドレス値にリセットされるが、カウンタ
8の内容をリセットするタイミングパルスはディレイ9
を介してカウンタ8に入力されている為、ディレイ9に
より遅延され、前述の様にアドレスデータがメモリ10に
ラッチされた後リセットされる。
テープテンションを一定にする為の供給側リール受台の
回転周期と供給側モータのトルクには の様な関係が有り、予めこの関係式から供給側リール受
台1の回転周期に応じた供給側モータのトルク制御デー
タを算出し、メモリ10に格納しておき、そのトルク制御
データのアドレスを前記アドレスデータと対応させてお
く。
メモリ10には上述の様にトルク制御データが格納されて
おり、各データのアドレスはアドレスデータに対応して
いる。ここでサーチモード時においてはテープの走行速
度が通常走行モード時よりも速い為、供給側リールの慣
性も大きくなり、供給側リールの回転の制御を厳密に行
う必要が出て来る。そこでサーチモード時のトルク制御
データを通常走行モード時に比べ多く用意しメモリ10に
格納しておく、つまりメモリ10においてメモリエイアを
2分割する際には通常走行モード時に比べサーチモード
時の方が広く設定されることになり、前述の様に走行モ
ードに応じて基準パルスの周波数を変えてやることによ
り、メモリ10からトルク制御データを読み出すアドレス
データは制御データ数に対応させてサーチモード時の方
を細かく設定することが出来る。
そして上記の様なメモリーに格納されている走行モード
別のトルク制御データは前記アドレスデータによりアド
レス指定され、その出力はディジタル・アナログ(D/
A)変換器11でアナログのトルク制御信号に変換されて
リールモータ駆動回路12に入力される。
リールモータ駆動回路12では前記トルク制御信号に応じ
て、リールモータ13のトルクを制御することにより、テ
ープが走行する際にテープに対して損傷を与えない様に
リールの回転を制御する。
以上本実施例では通常走行モード、サーチモードの2つ
の走行モードに対して、該走行モードに対応した2つの
メモリエリアを有するメモリーからリールの回転状態に
応じたトルク制御データを読み出し、その制御データを
もとに供給側リール駆動モータのトルクを制御して、テ
ープに対して損傷を与えない様にリールの回転を制御す
るリール駆動装置について説明して来たが、前述した様
にVTRのテープ走行モードにはこの外に逆転再生、逆転
サーチ、スロー、コマ送り、早送り、巻もどし等、複数
の走行モードが存在する為、メモリエリアを分割する
際、2分割に限らず複数に分割し、厳密な制御を必要と
する走行モードについては広いエモリエリアを割り当て
基準パルスの周波数を走行モード数に応じて複数用意し
ておけば少ないメモリーで各走行モードにおいてリール
の回転を制御することが出来る。
また、1つの走行モードにおいて、テープの送り始めや
送り終りはテープにかかる負荷が大きい為、これらの領
域についての制御データ数を増やすと同時に基準パルス
の周波数をリールに巻かれているテープの巻き径等に応
じて変えることによりテープの送り始めや送り終り等の
リールの慣性の変化が激しい領域において厳密なリール
の回転の制御を行なうことが出来る。
以上の様に走行モード数が増えたり、各走行モードで更
に厳密な制御を行う場合にはデータ数が増加してしまう
為、最も厳密な制御を必要とする領域についての制御デ
ータをメモリーに格納し、そのデータをその他の領域で
共用させる為補正回路等を設け、その補正値を各領域に
応じて変えてやればデータ量を削減することが出来る。
〔発明の効果〕
本願発明の構成によれば、リールの回転周期に基づいて
前記基準パルスを計数し、この計数値に基づいて制御デ
ータ格納手段から制御データを出力させるようにしてい
る。その際、基準パルスをリールがそれぞれ異なる回転
数で回転される複数のモードのうち選択されたモードに
応じて基準パルスの周波数を変化させるようにしている
ので、厳密な制御が必要なモードにおいては基準パルス
の周波数を大きくしておけばリールの回転周期に基づい
て計数される値を大きくできる。すなわち、制御分解能
を細かくすることができることになる。
また、選択されたモードに応じて前記制御データ格納手
段の第1格納領域あるいは第2格納領域を選択可能にす
べく前記計数値に所定値を付加しているので、厳密な制
御が必要なモードの際に、第1格納領域に格納されてい
る制御データの数に比べ多くの制御データが格納されて
いる第2格納領域から制御データを選択することが可能
になり、細かくした制御分解能に対応させることができ
る。しかも、前記計数値に所定値を付加した値に1対1
に対応した制御データを出力させるので厳密な制御を確
実に行うことができる。
さらに、制御データ格納手段を、第1格納領域と、この
第1格納領域に格納されている制御データの数に比べ多
くの制御データが格納されている第2格納領域とに分け
て構成しているので、上述したような厳密な制御が必要
なモードの際に制御分解能を細かくすることを可能とし
た上で、制御データ格納手段をコンパクトに構成するこ
とができる。
また、それぞれの領域でメードに応じた制御特性を任意
に設定して格納することもできる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を巻取り側と供給側のリール受台をおの
おの直接駆動するダイレクト・ドライブ方式によるVTR
のテープ走行機構に適用した場合の一実施例図である。 第2図は上記第1図の各動作波形を示すタイミングチャ
ートである。 1……供給側リール受台、2……比較信号発生器、3…
…タイミングパルス発生回路、4……ゲート回路、5…
…ラッチ回路、6……ディジタル制御発振器、7……シ
ステムコントローラ、8……カウンタ、9……ディレ
イ、10……メモリ、11……ディジタル・アナログ変換
器、12……リールモータ駆動回路、13……リールモー
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のリール間でテープ状体を走行させる
    機構において前記リールを駆動する装置であって、 前記リールを回転駆動する回転駆動手段と、 この回転駆動手段を制御するための制御データが格納さ
    れている第1格納領域と、この第1格納領域に格納され
    ている制御データの数に比べ多くの制御データが格納さ
    れている第2格納領域とを有する制御データ格納手段
    と、 前記リールがそれぞれ異なる回転数で回転される複数の
    モードのうち選択されたモードに応じて基準パルスの周
    波数を変化させる基準パルス発生手段と、 前記リールの回転周期に基づいて前記基準パルスを計数
    するとともに、前記選択されたモードに応じて前記制御
    データ格納手段の第1格納領域あるいは第2格納領域を
    選択可能にすべく前記計数値に所定値を付加し、この計
    数値に所定値が付加された値に基づいて前記制御データ
    格納手段に格納されている前記付加された値に1対1に
    対応した所定の制御データを出力させる制御データ出力
    選択手段と、 この制御データ出力手段より出力される制御データに応
    じて前記回転駆動手段を制御する制御手段と、 を有することを特徴とするリール駆動装置。
JP60117037A 1985-05-30 1985-05-30 リ−ル駆動装置 Expired - Lifetime JPH0736240B2 (ja)

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JPS61276154A JPS61276154A (ja) 1986-12-06
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Families Citing this family (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63205845A (ja) * 1987-02-20 1988-08-25 Alpine Electron Inc テ−プ速度制御装置
JPH0664785B2 (ja) * 1987-05-30 1994-08-22 アイワ株式会社 テ−プ速度制御回路
JPH02201759A (ja) * 1989-01-31 1990-08-09 Alps Electric Co Ltd テーププレーヤのテープテンション制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5935104B2 (ja) * 1979-05-04 1984-08-27 日本電信電話株式会社 張力制御方法
JPS576457A (en) * 1980-06-13 1982-01-13 Victor Co Of Japan Ltd Tape tension control system of recording and reproducing device

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JPS61276154A (ja) 1986-12-06

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