JPH0736033Y2 - ステアリングロック装置 - Google Patents
ステアリングロック装置Info
- Publication number
- JPH0736033Y2 JPH0736033Y2 JP8451889U JP8451889U JPH0736033Y2 JP H0736033 Y2 JPH0736033 Y2 JP H0736033Y2 JP 8451889 U JP8451889 U JP 8451889U JP 8451889 U JP8451889 U JP 8451889U JP H0736033 Y2 JPH0736033 Y2 JP H0736033Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- lock
- diameter
- steering shaft
- diameter circular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係るステアリングロック装置は、イグニショ
ンスイッチのキーを抜き取り可能とした場合に、ステア
リングホイールを回転不能な状態とする事で、自動車の
盗難防止を図る為に利用するものである。
ンスイッチのキーを抜き取り可能とした場合に、ステア
リングホイールを回転不能な状態とする事で、自動車の
盗難防止を図る為に利用するものである。
(従来の技術) 自動車の盗難防止の為、イグニションスイッチのキーを
抜いた場合に、エンジンを停止させるだけでなく、ステ
アリングホイールを回転不能とするステアリングロック
装置が、一般的に使用されている。
抜いた場合に、エンジンを停止させるだけでなく、ステ
アリングホイールを回転不能とするステアリングロック
装置が、一般的に使用されている。
この様な目的で使用されるステアリングロック装置は、
筒状のステアリングコラムと、このステアリングコラム
に挿通され、ステアリングホイールの操作に基づいて、
前記ステアリングコラムの内側で回転するステアリング
シャフトと、前記ステアリングコラムの外周面に設けら
れたイグニションスイッチのキーを抜き取り可能とする
事に伴なって、前記ステアリングコラムの内側に弾性的
に突出するロックピンと、前記ステアリングシャフトに
固定された部分が形成された、前記ロックピンの内端部
が係合自在な係合孔とから構成されている。
筒状のステアリングコラムと、このステアリングコラム
に挿通され、ステアリングホイールの操作に基づいて、
前記ステアリングコラムの内側で回転するステアリング
シャフトと、前記ステアリングコラムの外周面に設けら
れたイグニションスイッチのキーを抜き取り可能とする
事に伴なって、前記ステアリングコラムの内側に弾性的
に突出するロックピンと、前記ステアリングシャフトに
固定された部分が形成された、前記ロックピンの内端部
が係合自在な係合孔とから構成されている。
イグニションスイッチを操作する為のエンジンキーを、
抜き取り可能な位置に迄回動させると、前記ロックピン
がステアリングコラムの内側に弾性的に飛び出し、ステ
アリングホイールの位置が特定方向(通常の場合、直進
方向)に向いた場合に、前記ロックピンの内端部が、前
記係止孔に進入し、前記ステアリングホイールを固定し
たステアリングシャフトの回転を阻止する。
抜き取り可能な位置に迄回動させると、前記ロックピン
がステアリングコラムの内側に弾性的に飛び出し、ステ
アリングホイールの位置が特定方向(通常の場合、直進
方向)に向いた場合に、前記ロックピンの内端部が、前
記係止孔に進入し、前記ステアリングホイールを固定し
たステアリングシャフトの回転を阻止する。
ところで、ステアリングロック時にロックピンの内側部
を係合させる為の係止孔は、ステアリングシャフトの外
周面に直接形成する他、形成作業の容易化を図る為、予
め係止孔を形成した別部品を、ステアリングシャフトの
外周面に固定する場合もある。
を係合させる為の係止孔は、ステアリングシャフトの外
周面に直接形成する他、形成作業の容易化を図る為、予
め係止孔を形成した別部品を、ステアリングシャフトの
外周面に固定する場合もある。
例えば、実開昭63−148558号公報には、第12〜13図に示
す様に、円弧状に形成されたロックプレート1とステア
リングシャフト2の外周面に固定する構造が記載されて
いる。このロックプレート1には、軸方向(第12〜13図
の表裏方向)に亙る長孔3を形成し、この長孔3が、ロ
ックピン4(本考案の実施例を示す第1図参照。)の先
端部を係合させる為の係合孔として機能する様にしてい
る。尚、係合孔を長孔3としたのは、ロックプレート1
の取付寸法誤差等に拘らず、前記ロックピン4の内端部
と係合孔とが係合自在とする為である。
す様に、円弧状に形成されたロックプレート1とステア
リングシャフト2の外周面に固定する構造が記載されて
いる。このロックプレート1には、軸方向(第12〜13図
の表裏方向)に亙る長孔3を形成し、この長孔3が、ロ
ックピン4(本考案の実施例を示す第1図参照。)の先
端部を係合させる為の係合孔として機能する様にしてい
る。尚、係合孔を長孔3としたのは、ロックプレート1
の取付寸法誤差等に拘らず、前記ロックピン4の内端部
と係合孔とが係合自在とする為である。
又、第14図に示す様に、ステアリングシャフト2の外径
よりも大きな内径を有する円筒状部材5の両端部を絞り
加工する事で、前記ステアリングシャフト2の外周面に
密接する支持部6、6とし、各支持部6、6を前記ステ
アリングシャフト2の外周面に溶接固定すると共に、大
径のまま残された中間部分に、軸方向(第14図の左右方
向)に長い長孔3を形成したロックブラケット7も、一
部で使用されている。
よりも大きな内径を有する円筒状部材5の両端部を絞り
加工する事で、前記ステアリングシャフト2の外周面に
密接する支持部6、6とし、各支持部6、6を前記ステ
アリングシャフト2の外周面に溶接固定すると共に、大
径のまま残された中間部分に、軸方向(第14図の左右方
向)に長い長孔3を形成したロックブラケット7も、一
部で使用されている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上述の様なロックプレート1やロックブラケ
ット7を組み込んだ、従来のステアリングロック装置の
場合、次に述べる様な不都合が生じる。
ット7を組み込んだ、従来のステアリングロック装置の
場合、次に述べる様な不都合が生じる。
即ち、ステアリングロック装置の作動時には、常にロッ
クピン4の内端部と長孔3とが対向しているとは限らな
い為、ロックピン4の内端部が弾性的に押圧された部分
と長孔3とがずれていた場合でも、ステアリングホイー
ルの操作に基づくステアリングシャフト2の回転に伴な
って、前記ロックピン4の内端部が長孔3に係合する様
に構成しなければならない。
クピン4の内端部と長孔3とが対向しているとは限らな
い為、ロックピン4の内端部が弾性的に押圧された部分
と長孔3とがずれていた場合でも、ステアリングホイー
ルの操作に基づくステアリングシャフト2の回転に伴な
って、前記ロックピン4の内端部が長孔3に係合する様
に構成しなければならない。
この為、前記実開昭63−148558号公報に記載された考案
の場合、ロックプレート1の両端縁部に傾斜面8、8を
形成したり(第12図の例)、或はロックプレート1の両
端縁とステアリングシャフト2の外周面との間に表面が
傾斜した肉盛溶接9、9を施す事により(第13図の
例)、ロックピン4の内端部がロックプレート1から外
れた部分に押圧された場合でも、ステアリングシャフト
2の回転に伴なって、前記ロックピン4の内端部がロッ
クプレート1に乗り上げる様にしている。
の場合、ロックプレート1の両端縁部に傾斜面8、8を
形成したり(第12図の例)、或はロックプレート1の両
端縁とステアリングシャフト2の外周面との間に表面が
傾斜した肉盛溶接9、9を施す事により(第13図の
例)、ロックピン4の内端部がロックプレート1から外
れた部分に押圧された場合でも、ステアリングシャフト
2の回転に伴なって、前記ロックピン4の内端部がロッ
クプレート1に乗り上げる様にしている。
ところで、上述の様に、ロックプレート1の両端縁部に
傾斜面8、8を形成したり、或はロックプレート1の両
端縁とステアリングシャフト2の外周面との間に表面が
傾斜した肉盛溶接9、9を施す作業は面倒で、ステアリ
ングロック装置の製作費を高くする原因となってしま
う。
傾斜面8、8を形成したり、或はロックプレート1の両
端縁とステアリングシャフト2の外周面との間に表面が
傾斜した肉盛溶接9、9を施す作業は面倒で、ステアリ
ングロック装置の製作費を高くする原因となってしま
う。
これに対して、第14図に示した様な構造の場合は、上述
の様な不都合がない代わりに、次の様な不都合が存在す
る。
の様な不都合がない代わりに、次の様な不都合が存在す
る。
即ち、長孔3を穿設した中央部のみを大径に形成したロ
ックブラケット7を、ステアリングシャフト2の外周面
に固定する場合、ロックブラケット7の端縁部と長孔3
との距離Lが大きくなる為、強度保持の必要上、前記ロ
ックブラケット7の前後両端縁を、ステアリングシャフ
ト2に対して溶接固定する必要があり、ステアリングロ
ック装置製造の手間が面倒となる。
ックブラケット7を、ステアリングシャフト2の外周面
に固定する場合、ロックブラケット7の端縁部と長孔3
との距離Lが大きくなる為、強度保持の必要上、前記ロ
ックブラケット7の前後両端縁を、ステアリングシャフ
ト2に対して溶接固定する必要があり、ステアリングロ
ック装置製造の手間が面倒となる。
又、円筒状部材5の両端部を絞り加工する事で造られた
ロックブラケット7の中間部で、長孔3を穿設した部分
は、外径寸法が大きい為、ステアリング装置の構造によ
ってはこのロックブラケット7を、軸受等、環状部材の
内側を通過させる事が出来なくなり、ステアリング装置
の組み立てを行えなくなる為、採用出来ない場合があ
る。
ロックブラケット7の中間部で、長孔3を穿設した部分
は、外径寸法が大きい為、ステアリング装置の構造によ
ってはこのロックブラケット7を、軸受等、環状部材の
内側を通過させる事が出来なくなり、ステアリング装置
の組み立てを行えなくなる為、採用出来ない場合があ
る。
本考案のステアリングロック装置は、上述の様な不都合
を解消するものである。
を解消するものである。
(課題を解決する為の手段) 本考案のステアリングロック装置は、前述した従来のス
テアリングロック装置と同様に、筒状のステアリングコ
ラムと、このステアリングコラムに挿通され、ステアリ
ングホイールの操作に基づいて、前記ステアリングコラ
ムの内側で回転するステアリングシャフトと、前記ステ
アリングコラムの外周面に設けられをイグニションスイ
ッチのキーを抜き取り可能とする事に伴なって、前記ス
テアリングコラムの内側に弾性的に突出するロックピン
と、前記ステアリングシャフトに固定の部分に形成され
た、前記ロックピンの内端部が係合自在な係合孔とから
構成されている。
テアリングロック装置と同様に、筒状のステアリングコ
ラムと、このステアリングコラムに挿通され、ステアリ
ングホイールの操作に基づいて、前記ステアリングコラ
ムの内側で回転するステアリングシャフトと、前記ステ
アリングコラムの外周面に設けられをイグニションスイ
ッチのキーを抜き取り可能とする事に伴なって、前記ス
テアリングコラムの内側に弾性的に突出するロックピン
と、前記ステアリングシャフトに固定の部分に形成され
た、前記ロックピンの内端部が係合自在な係合孔とから
構成されている。
但し、本考案のステアリングロック装置に於いては、金
属板をプレス成形する事で略円筒状に形成され、一部に
前記ロックピンの内端部が係合自在な係合孔を穿設した
ロックブラケットを、ステアリングシャフトの中間部外
周面に溶接固定している。
属板をプレス成形する事で略円筒状に形成され、一部に
前記ロックピンの内端部が係合自在な係合孔を穿設した
ロックブラケットを、ステアリングシャフトの中間部外
周面に溶接固定している。
(作用) 上述の様に構成される本考案のステアリングロック装置
により、イグニションスイッチのキーを抜き取り可能と
した場合に、ステアリングホイールを回転不能な状態と
し、自動車の盗難防止を図る際の機能自体は、前述した
従来のステアリングロック装置の場合と同様である。
により、イグニションスイッチのキーを抜き取り可能と
した場合に、ステアリングホイールを回転不能な状態と
し、自動車の盗難防止を図る際の機能自体は、前述した
従来のステアリングロック装置の場合と同様である。
但し、本考案のステアリングロック装置の場合、金属板
をプレス成形する事で、略円筒状のロックブラケットと
している為、このロックブラケットの形成作業が容易
で、しかも係合孔とロックブラケットの端縁との距離も
小さく出来る為、ロックブラケットの一端縁をステアリ
ングシャフトに対して溶接するのみで、十分な接合強度
を得る事が出来、ステアリングロック装置の製作費低減
を図れる。
をプレス成形する事で、略円筒状のロックブラケットと
している為、このロックブラケットの形成作業が容易
で、しかも係合孔とロックブラケットの端縁との距離も
小さく出来る為、ロックブラケットの一端縁をステアリ
ングシャフトに対して溶接するのみで、十分な接合強度
を得る事が出来、ステアリングロック装置の製作費低減
を図れる。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に詳しく
説明する。
説明する。
第1〜9図は本考案の第一実施例を示しており、第1図
は全体構成を示す部分断面図、第2図はロックブラケッ
トのみを取り出して示す断面図、第3図は第2図のA−
A断面図、第4図はロックブラケットの端面図、第5図
はロックブラケットとロックピンとの関係を示す断面
図、第6〜9図は、ロックブラケットを形成する状態
を、工程順に示す端面図である。
は全体構成を示す部分断面図、第2図はロックブラケッ
トのみを取り出して示す断面図、第3図は第2図のA−
A断面図、第4図はロックブラケットの端面図、第5図
はロックブラケットとロックピンとの関係を示す断面
図、第6〜9図は、ロックブラケットを形成する状態
を、工程順に示す端面図である。
このステアリングロック装置は、前述した従来のステア
リングロック装置と同様、第1図に示す様に、円筒状の
ステアリングコラム10と、このステアリングコラム10に
挿通され、図示しないステアリングホイールの操作に基
づいて、前記ステアリングコラム10の内側で回転するス
テアリングシャフト2と、前記ステアリングコラム10の
外周面に設けられたイグニションスイッチ11のキーを抜
き取り可能とする事に伴なって、前記ステアリングコラ
ム10の内側に、図示しない圧縮ばねの弾力により弾性的
に突出するロックピン4と、前記ステアリングシャフト
2に固定の部分に形成された、前記ロックピン4の内端
部が係合自在な係合孔である、長孔3とから構成されて
いる。
リングロック装置と同様、第1図に示す様に、円筒状の
ステアリングコラム10と、このステアリングコラム10に
挿通され、図示しないステアリングホイールの操作に基
づいて、前記ステアリングコラム10の内側で回転するス
テアリングシャフト2と、前記ステアリングコラム10の
外周面に設けられたイグニションスイッチ11のキーを抜
き取り可能とする事に伴なって、前記ステアリングコラ
ム10の内側に、図示しない圧縮ばねの弾力により弾性的
に突出するロックピン4と、前記ステアリングシャフト
2に固定の部分に形成された、前記ロックピン4の内端
部が係合自在な係合孔である、長孔3とから構成されて
いる。
但し、本考案のステアリングロック装置に於いては、上
記長孔3を、金属板をプレス成形する事で略円筒状に形
成されたロックブラケット12に設けている。
記長孔3を、金属板をプレス成形する事で略円筒状に形
成されたロックブラケット12に設けている。
このロックブラケット12は、前記ステアリングシャフト
2の外径dと一致する内径2r(d=2r)を有する1対の
小径円弧部13、13と、前記ステアリングシャフト2の半
径d/2よりも大きな内径R(d/2<R)を有する大径円弧
部14と、この大径円弧部14の両端と上記1対の小径円弧
部13、13の一端とを連続させる傾斜部15、15とから成
り、小径円弧部13、13の他端同士を互いに突き合わせる
事で、略円筒状に形成しており、この内の大径円弧部14
に、軸方向に長く、前記ロックピン4の内端部が係合自
在な長孔3を穿設している。
2の外径dと一致する内径2r(d=2r)を有する1対の
小径円弧部13、13と、前記ステアリングシャフト2の半
径d/2よりも大きな内径R(d/2<R)を有する大径円弧
部14と、この大径円弧部14の両端と上記1対の小径円弧
部13、13の一端とを連続させる傾斜部15、15とから成
り、小径円弧部13、13の他端同士を互いに突き合わせる
事で、略円筒状に形成しており、この内の大径円弧部14
に、軸方向に長く、前記ロックピン4の内端部が係合自
在な長孔3を穿設している。
そして、この様なロックブラケット12は、ステアリング
シャフト2の中間部に外嵌すると共に、小径円弧部13、
13の一端縁をステアリングシャフト2の外周面に溶接す
る事で、ステアリングシャフト2の中間部外周面に固定
している。
シャフト2の中間部に外嵌すると共に、小径円弧部13、
13の一端縁をステアリングシャフト2の外周面に溶接す
る事で、ステアリングシャフト2の中間部外周面に固定
している。
上述の様に構成される本考案のステアリングロック装置
により、イグニションスイッチ11のキーを抜き取り可能
な状態とした場合に、ステアリングホイールを回転不能
な状態とし、自動車の盗難防止を図る際の機能自体は、
前述した従来のステアリングロック装置の場合と同様で
ある。
により、イグニションスイッチ11のキーを抜き取り可能
な状態とした場合に、ステアリングホイールを回転不能
な状態とし、自動車の盗難防止を図る際の機能自体は、
前述した従来のステアリングロック装置の場合と同様で
ある。
即ち、イグニションスイッチ11を操作する為のキー16
を、抜き取り可能な位置に迄回動させた場合、ロックピ
ン4の内端部がステアリングコラム10の内側に弾性的に
突出し、ロックブラケット12の大径円弧部14に形成され
た長孔3と係合して、このロックブラケット12を固定し
たステアリングシャフト2が、ステアリングコラム10の
内側で回転する事を防止する。
を、抜き取り可能な位置に迄回動させた場合、ロックピ
ン4の内端部がステアリングコラム10の内側に弾性的に
突出し、ロックブラケット12の大径円弧部14に形成され
た長孔3と係合して、このロックブラケット12を固定し
たステアリングシャフト2が、ステアリングコラム10の
内側で回転する事を防止する。
イグニションスイッチ11のキー16を抜き取り可能とした
場合に、ロックピン4の内端部と長孔3とが対向してい
ない場合、ロックピン4の内端部は、前記ロックブラケ
ット12の小径円弧部13の外周面に当接するが、この場合
でも、ステアリングシャフト2を回転させると、第5図
に示す様に、ロックピン4の内端部が、ロックブラケッ
ト12の傾斜部15を通過して、大径円弧部14に乗り上げ、
この大径円弧部14に穿設した長孔3と係合し、ステアリ
ングシャフト2がそれ以上は回転しない様にする。
場合に、ロックピン4の内端部と長孔3とが対向してい
ない場合、ロックピン4の内端部は、前記ロックブラケ
ット12の小径円弧部13の外周面に当接するが、この場合
でも、ステアリングシャフト2を回転させると、第5図
に示す様に、ロックピン4の内端部が、ロックブラケッ
ト12の傾斜部15を通過して、大径円弧部14に乗り上げ、
この大径円弧部14に穿設した長孔3と係合し、ステアリ
ングシャフト2がそれ以上は回転しない様にする。
上述の様に構成され作用する、本考案のステアリングロ
ック装置の場合、略円筒状のロックブラケット12を、金
属板をプレス成形する事で造っている為、このロックブ
ラケット12の形成作業が容易である。
ック装置の場合、略円筒状のロックブラケット12を、金
属板をプレス成形する事で造っている為、このロックブ
ラケット12の形成作業が容易である。
即ち、上記ロックブラケット12を形成する場合、第6図
に示す様に、金属板17の両端部を半径rの円弧状に形成
し、次いで第7図に示す様に、中央部に半径Rの円弧状
部分を形成してから、第8図に示す様に、長孔3を形成
した後、第9図に示す様に、傾斜部15、15を形成すると
共に、全体を略円筒状に丸める。これらの作業は、総て
プレス作業により行なえる為、トックブラケット12の形
成作業は容易で、製作費が嵩む事はない。
に示す様に、金属板17の両端部を半径rの円弧状に形成
し、次いで第7図に示す様に、中央部に半径Rの円弧状
部分を形成してから、第8図に示す様に、長孔3を形成
した後、第9図に示す様に、傾斜部15、15を形成すると
共に、全体を略円筒状に丸める。これらの作業は、総て
プレス作業により行なえる為、トックブラケット12の形
成作業は容易で、製作費が嵩む事はない。
又、大径円弧部14に穿設した長孔3と、ロックブラケッ
ト12の端縁との距離l(第3図)も小さく出来る為、ロ
ックブラケット12をステアリングシャフト2の外周面に
溶接固定する場合に、ロックブラケット12の両端縁をス
テアリングシャフト2の外周面に溶接しなくても、その
一端縁を溶接するのみで、十分な接合強度を得る事が出
来、ロックブラケット12の固定作業を簡略化出来て、ス
テアリングロック装置の製作費低減を図れる。
ト12の端縁との距離l(第3図)も小さく出来る為、ロ
ックブラケット12をステアリングシャフト2の外周面に
溶接固定する場合に、ロックブラケット12の両端縁をス
テアリングシャフト2の外周面に溶接しなくても、その
一端縁を溶接するのみで、十分な接合強度を得る事が出
来、ロックブラケット12の固定作業を簡略化出来て、ス
テアリングロック装置の製作費低減を図れる。
又、長孔3を形成した大径円弧部14は、ロックブラケッ
ト12の一部にのみ形成している為、第14図に示した従来
構造の場合の様に、全周に亙る大径部を形成した場合の
外径寸法R1(第4、14図)に比べて、ロックブラケット
12の最大外接円の直径R2を小さく(R2<R1)する事が出
来、ロックブラケット12を固定したステアリングシャフ
ト2の組み付けが行なえなくなる様な事もない。
ト12の一部にのみ形成している為、第14図に示した従来
構造の場合の様に、全周に亙る大径部を形成した場合の
外径寸法R1(第4、14図)に比べて、ロックブラケット
12の最大外接円の直径R2を小さく(R2<R1)する事が出
来、ロックブラケット12を固定したステアリングシャフ
ト2の組み付けが行なえなくなる様な事もない。
次に、第10〜11図は本考案の第二実施例を示している。
本実施例の場合、ロックブラケット12を構成する大径円
弧部14の軸方向に亙る幅寸法Wを、小径円弧部13、13の
軸方向に亙る幅寸法wよりも大きく(W>w)形成する
事で、ロックブラケット12をステアリングシャフト2に
対して溶接している部分と、長孔3に係合したロックピ
ン4(第1図参照)によりロックブラケット12に加わる
応力の作用点との、軸方向に亙る距離を短くして、ロッ
クブラケット12の接合部の剛性が十分に保持される様に
している。
弧部14の軸方向に亙る幅寸法Wを、小径円弧部13、13の
軸方向に亙る幅寸法wよりも大きく(W>w)形成する
事で、ロックブラケット12をステアリングシャフト2に
対して溶接している部分と、長孔3に係合したロックピ
ン4(第1図参照)によりロックブラケット12に加わる
応力の作用点との、軸方向に亙る距離を短くして、ロッ
クブラケット12の接合部の剛性が十分に保持される様に
している。
その他の構成及び作用に就いては、前述した第一実施例
の場合と同様である。
の場合と同様である。
(考案の効果) 本考案のステアリングロック装置は、以上に述べた通り
構成され作用する為、構成部品に面倒な加工を施す事な
く、ステアリングロック装置を安価に製作する事が出来
る。
構成され作用する為、構成部品に面倒な加工を施す事な
く、ステアリングロック装置を安価に製作する事が出来
る。
第1〜9図は本考案の第一実施例を示しており、第1図
は全体構成を示す部分断面図、第2図はロックブラケッ
トのみを取り出して示す断面図、第3図は第2図のA−
A断面図、第4図はロックブラケットの端面図、第5図
はロックブラケットとロックピンとの関係を示す断面
図、第6〜9図は、ロックブラケットを形成する状態
を、工程順に示す端面図、第10〜11図は本考案の第二実
施例を示しており、第10図はステアリングシャフトに固
定したロックブラケットを示す図、第11図は第10図の上
方から見た図、第12図は従来のステアリングロック装置
の第1例を、第13図は同第2例を、第14図は同第3例
を、それぞれ示す一部断面図である。 1:ロックプレート、2:ステアリングシャフト、3:長孔、
4:ロックピン、5:円筒状部材、6:支持部、7:ロックブラ
ケット、8:傾斜面、9:肉盛溶接、10:ステアリングコラ
ム、11:イグニションスイッチ、12:ロックブラケット、
13:小径円弧部、14:大径円弧部、15:傾斜部、16:キー、
17:金属板。
は全体構成を示す部分断面図、第2図はロックブラケッ
トのみを取り出して示す断面図、第3図は第2図のA−
A断面図、第4図はロックブラケットの端面図、第5図
はロックブラケットとロックピンとの関係を示す断面
図、第6〜9図は、ロックブラケットを形成する状態
を、工程順に示す端面図、第10〜11図は本考案の第二実
施例を示しており、第10図はステアリングシャフトに固
定したロックブラケットを示す図、第11図は第10図の上
方から見た図、第12図は従来のステアリングロック装置
の第1例を、第13図は同第2例を、第14図は同第3例
を、それぞれ示す一部断面図である。 1:ロックプレート、2:ステアリングシャフト、3:長孔、
4:ロックピン、5:円筒状部材、6:支持部、7:ロックブラ
ケット、8:傾斜面、9:肉盛溶接、10:ステアリングコラ
ム、11:イグニションスイッチ、12:ロックブラケット、
13:小径円弧部、14:大径円弧部、15:傾斜部、16:キー、
17:金属板。
Claims (4)
- 【請求項1】筒状のステアリングコラムと、このステア
リングコラムを挿通され、ステアリングホイールの操作
に基づいて、前記ステアリングコラムの内側で回転する
ステアリングシャフトと、前記ステアリングコラムの外
周面に設けられたイグニションスイッチのキーを抜き取
り可能とする事に伴なって、前記ステアリングコラムの
内側に弾性的に突出するロックピンと、前記ステアリン
グシャフトに固定された部分に形成された、前記ロック
ピンの内端部が係合自在な係合孔とから成るステアリン
グロック装置に於いて、金属板をプレス成形する事で略
円筒状に形成され、一部に前記ロックピンの内端部が係
合自在な係合孔を穿設したロックブラケットを、ステア
リングシャフトの中間部外周面に溶接固定した事を特徴
とするステアリングロック装置。 - 【請求項2】ロックブラケットが、前記ステアリングシ
ャフトの外径と一致する内径を有する1対の小径円弧部
と、前記ステアリングシャフトの外径よりも大きな内径
を有する大径円弧部と、この大径円弧部の両端と上記1
対の小径円弧部の一端とを連続させる傾斜部とから成
り、小径円弧部の他端同士を互いに突き合わせる事で略
円筒状に形成され、前記大径円弧部に前記ロックピンの
内端部が係合自在な係合孔が穿設されている、請求項1
に記載のステアリングロック装置。 - 【請求項3】ロックブラケットを構成する大径円弧部の
軸方向に亙る幅寸法が、小径円弧部の軸方向に亙る幅寸
法よりも大きい、請求項2に記載のステアリングロック
装置。 - 【請求項4】小径円弧部の端縁が、ステアリングシャフ
トの外周面に溶接されている、請求項2又は請求項3に
記載のステアリングロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8451889U JPH0736033Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | ステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8451889U JPH0736033Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | ステアリングロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0324959U JPH0324959U (ja) | 1991-03-14 |
JPH0736033Y2 true JPH0736033Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31633056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8451889U Expired - Lifetime JPH0736033Y2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-07-20 | ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736033Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-20 JP JP8451889U patent/JPH0736033Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0324959U (ja) | 1991-03-14 |
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