JPH07357Y2 - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置

Info

Publication number
JPH07357Y2
JPH07357Y2 JP3356790U JP3356790U JPH07357Y2 JP H07357 Y2 JPH07357 Y2 JP H07357Y2 JP 3356790 U JP3356790 U JP 3356790U JP 3356790 U JP3356790 U JP 3356790U JP H07357 Y2 JPH07357 Y2 JP H07357Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat cushion
cam
seat
guide shaft
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3356790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03125625U (ja
Inventor
勉 小田
Original Assignee
池田物産株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 池田物産株式会社 filed Critical 池田物産株式会社
Priority to JP3356790U priority Critical patent/JPH07357Y2/ja
Publication of JPH03125625U publication Critical patent/JPH03125625U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH07357Y2 publication Critical patent/JPH07357Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車などの車両用シート装置、特にシート
を転倒移動させて所定の位置に格納できるようにした車
両用シート装置に関する。
[従来の技術] バン型の自動車やワンボックス型の自動車などには、必
要に応じてシートが折り畳めて荷室を広く使用すること
ができるようにした構造のものがあり、その折り畳み構
造も色々なものが提案されている。
第2図はシートを折り畳み可能にした従来における車両
用シート装置の一例を示したものである。
図において、シート51はシートクッション52と、このシ
ートクッション52の後端側にリンクアーム53,枢軸54,55
を介して取り付けられたシートバック56とで構成されて
いる。そして、枢軸54,55とリンクアーム53との間の連
結部分は各々回転可能になっており、この連結部分でシ
ートバック56をシートクッション52上に重ねた状態に折
り畳みできるようになっている。また、このシート51
は、シートクッション52の後端側が床面57上に載置さ
れ、前端側はこのシートクッション52の左右両側面に各
々対応して配置された左右一対の折り畳み機構58を介し
て床面57上に取り付けられている。
上記各折り畳み機構58は、前端側が枢軸59で互いに回転
可能に連結された第1のヒンジ片58aと第2のヒンジ片5
8bとで構成されている。さらに、第1のヒンジ片58aが
ボルト60を介して床面57に固定されているとともに、第
2のヒンジ片58bが枢軸61を介してシートクッション52
と回転可能に連結されている。また、シートクッション
52の側面には、係合ピン62が固定されている。これに対
して、第2のヒンジ片58bには、枢軸61を支点にして係
合ピン62が回転したとき、この係合ピン62が第2のヒン
ジ片58b上に描く軌跡に沿った状態で長孔63が設けられ
ており、この長孔63に係合ピン62が摺動可能に挿入係合
された状態になっている。
このように構成された従来における車両用シート装置で
は、通常は第2図(a)に示すように、シート51のシー
トバック56が後側に立て掛けられた状態でシートクッシ
ョン52が床面57上に載置されている(第1の位置)。そ
して、シート51を折り畳んで前側へ格納する場合は、ま
ずシートバック56をシートクッション52上に重ねるよう
にして折り畳む。次いで、シートバック56と共にシート
クッション52の後端側を持ち上げる。すると、枢軸61を
支点にしてシート51が回転し、係合ピン62が長孔63の一
端63aに当接するまで、すなわち第2図(b)に示すよ
うにシート51が床面57に対して略直角になるまで回転す
る(第2の位置)。また、さらにシート51を前側へ倒す
と、今度は枢軸59を支点にしてシート51と第2のヒンジ
片58bとが一体に回転し、さらにシート51を第2図
(c)に示すように前側へ倒すことができる。これによ
って、シート51を所定の位置(第3の位置)へ格納する
ことができる。一方、シート51を元の位置へ戻す場合
は、この逆の操作を行えば良い。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この従来の車両用シート構造では、シー
ト51を転倒させるのに第1のヒンジ片58aと第2のヒン
ジ片58bとを必要とし、折り畳み機構58自体の部品点数
が多く、構造も複雑でコスト高になっている問題点があ
った。また、第2のヒンジ片58bとシートクッション52
との間の枢軸61による連結と、第1のヒンジ片58aと第
2のヒンジ片58bとの連結の2つの連結部分を設けてい
るので、シート51の回転操作時に連結部分にガタ付きが
発生し易く、回転操作がスムースにできないなどの問題
点があった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は部品点数を減らして構造を簡略化しコストを下
げることができるとともに、シートの折り畳み操作をス
ムースに行うことができるようにした車両用シート装置
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、シートクッション
を、床面に対して略水平に配置される第1の位置から略
垂直に転倒した状態となる第2の位置を通ってさらに反
対側に転倒した状態となる第3の位置へ移動させて格納
可能な車両用シート装置において、前記シートクッショ
ンが転倒される前側下方に向かって傾斜させて設けたカ
ム孔と、このカム孔から略等しい距離を保って前記カム
孔の外側に沿って設けられた外周カムとを有し、前記床
面側に前記シートクッションの側面に対応して固定され
たブラケットと、前記カム孔に摺動および回転可能に係
合されて前記シートクッションの側面に固定された枢軸
と、前記外周カムに摺動可能に係合されて前記シートク
ッションの側面に固定されたガイド軸とを備えるととも
に、前記外周カムが前記カム孔の上端側に前記カム孔の
端部を支点として描く半円状に形成された周回部を有し
てなり、前記シートクッションが前記第2の位置を越え
て前記第3の位置側へ回動されるまでの間は前記ガイド
軸が前記周回部上に配置されて前記カム孔内で前記枢軸
が摺動するのを阻止し、前記第2の位置を越えると前記
ガイド軸も前記周回部上を越えて前記外周カム上での前
記ガイド軸の摺動と前記カム孔内での前記枢軸の摺動と
が許容され、前記シートクッションを前記第3の位置へ
導くようにしたものである。
[作用] この構成によれば、1つのブラケット上に形成したカム
孔と外周カムと、これらのカムに対応してシートクッシ
ョンに設けられた枢軸とガイド軸とで、シートクッショ
ンを床面に対して略水平に保持した第1の位置と,略垂
直に転倒させた第2の位置と,さらに反対側に転倒した
状態となる第3の位置とへ順次移動させて所定位置に格
納させることができる。したがって、従来構造のように
互いに回動連結された2つのヒンジ片(第2図中におい
て第1のヒンジ片58aと第2のヒンジ片58b)を使用せず
に、1つのブラケットで3つの位置への移動が実現でき
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は、本考案に係る車両用シート装置の一実施例を
示す概略側面図である。
図において、シート1は、シートクッション2と、この
シートクッション2の後端側にリンクアーム3,枢軸4,5
を介して取り付けられたシートバック6とで構成されて
いる。そして、枢軸4,5とリンクアーム3との間の連結
部分は各々回転可能になっており、この連結部分でシー
トバック6とシートクッション2上に重ねた状態に折り
畳みできるようになっている。また、このシート1は、
シートクッション2の後端側が床面7上に載置され、前
端側はこのシートクッション2の左右両側面に各々対応
して配設されたブラケット8を介して床面7上に取り付
けられている。
さらに詳述すると、各ブラケット8は、下端がボルト9
で床面7に固定されている。また、この下端より立設さ
れてシートクッション2の側面と対向配置された立設面
8aには、シート1を転倒させる前側に向かって弧を描い
た状態で斜め下方へ屈曲されてなるカム孔10と、このカ
ム孔10の外側にこのカム孔10から略等しい距離を保った
状態で平行に形成された外周カム11とが設けられてい
る。加えて、外周カム11の上端側には、カム孔10の上端
側10a内の中心Aを支点として描く半円状に形成された
周回部11aが設けられている。また、この周回部11aの下
側最終端は外側へ突出し、この突出部分で第1のストッ
パー部12が形成されている。これに対して、外周カム11
の下端側には、その一部が外側へ突出し、この突出部分
で第2のストッパー部13が形成されている。
一方、シートクッション2の側面側には、カム孔10に摺
動可能に挿入係合されるピン状の枢軸14と、外周カム11
に摺動可能に係合されるピン状のガイド軸15の一端がそ
れぞれ固定されている。そして、各ブラケット8は、枢
軸14をカム孔10内に係合させるとともに、ガイド軸15を
外周カム11に当接係合させた状態で、シート1の左右両
側部にそれぞれ配置され、この後からボルト9で床面7
に固定される。
このように構成された車両用シート装置では、シートク
ッション2の下面が床面7上に載置されている「第1の
位置」に配置された状態では、第1図(a)に示すよう
に、枢軸14がカム孔10の上端部10aに当接規制されると
ともに、ガイド軸15が第1のストッパー部12に当接規制
されている。また、この状態でシートバック6を引き起
こしておくと、通常のシートとして使用することができ
る。
一方、シート1を折り畳んで前側へ格納する場合は、ま
ずシートバック6をシートクッション2上に重ねるよう
にして折り畳む。次いで、シートバック6と共にシート
クッション2の後端側を持ち上げる。この場合、ガイド
軸15が周回部11aに当接されて前側へ移動するのが規制
されているので、枢軸14はカム孔10の上端部10aに当接
したまま、すなわち上端部10a内の中心Aを支点とし
て、シートクッション2と共に回転する。また、このと
きシートクッション2と一体にガイド軸15も周回部11a
上を移動する。そして、これにより、第1図(b)で示
すように、シート1が床面7に対して略直角に転倒され
た「第2の位置」に移動させることができる。なお、こ
の状態では、ガイド軸15が未だ周回部11a上に当接され
ていて前側への移動が規制されている。次いで、さらに
シート1を回転させ、第1図(b)内に一点鎖線で示す
ように、ガイド軸15が周回部11aをほぼ通過し終わる
と、ガイド軸15に対する前側移動の規制が解かれる。す
ると、ガイド軸15が外周カム11上を摺動するとともに、
枢軸14がガイド孔10内を摺動し、ガイド孔10の下端10b
と当接して規制するまで移動する。そして、この位置
で、さらにガイド軸15が第2のストッパー部13と当接す
るまで回転させると、第1図(c)に示すように、床面
7とシートクッション2の背面とが略同一面上に配置さ
れた状態となる「第3の位置」に移動させることができ
る。なお、この「第3の位置」は、第2のストッパー部
13を形成する位置、すなわち、枢軸14がガイド孔10の下
端10bで規制された位置において回転できる量を規制す
ることによって自由に設定できるものである。一方、シ
ート1を元の位置へ戻す場合は、この逆の操作を行えば
良い。
したがって、この実施例による車両用シート装置によれ
ば、左右に各々配置される1つのブラケット8上に形成
したカム孔10と外周カム11と、このカム孔10および外周
カム11に対応してシートクッション2に設けられた枢軸
14とガイド軸15とで、シートクッション2を床面7に対
して略水平に保持した「第1の位置」、すなわち第1図
(a)に示す位置と,略垂直に転倒させた「第2の位
置」、すなわち第2図(b)に示す位置と,さらに反対
側に転倒した状態となる「第3の位置」、すなわち第2
図(c)に示す位置とへ順次移動させて所定位置に格納
させることができる。したがって、従来構造のように互
いに回動連結された2つのヒンジ片(第2図中において
第1のヒンジ片58aと第2のヒンジ片58b)を使用せず
に、1つのブラケット8で実現できるので部品点数が減
り、コストを下げて安価な車両用シート装置を得ること
ができる。
また、従来構造で設けていた2つのヒンジ片間の回転連
結部分をなくして、回転連結部分を少なくすることがで
きるので、折り操作時におけるガタ付きなども少なくな
り、スムースな操作が行える。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る車両用シート装置に
よれば、1つのブラケットで、シートクッションを床面
に対して略水平に保持した第1の位置と,略垂直に転倒
させた第2の位置と,さらに反対側に転倒した状態とな
る第3の位置とへ順次移動させて所定位置に格納させる
ことができるので部品点数が減り、コストを下げて安価
な車両用シート装置を得ることができる。
また、回転連結部分を少なくすることができるので、折
り操作時におけるガタ付きなども少なくなり、スムース
な操作が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は本考案に係る車両用シ
ートの一実施例をそれぞれ異なる位置へ切り換えた状態
で示した概略側面図、第2図(a),(b),(c)は
従来の車両用シート装置の一例をそれぞれ異なる位置へ
切り換えた状態で示した概略側面図である。 1……シート 2……シートクッション 7……床面 10……カム孔 11……外周カム 11a……周回部 14……枢軸 15……ガイド軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションを、床面に対して略水平
    に配置される第1の位置から略垂直に転倒した状態とな
    る第2の位置を通ってさらに反対側に転倒した第3の位
    置へ移動させて格納可能な車両用シート装置において、 前記シートクッションが転倒される前側下方に向かって
    傾斜させて設けたカム孔と、このカム孔から略等しい距
    離を保って前記カム孔の外側に沿って設けられた外周カ
    ムとを有し、前記床面側に前記シートクッションの側面
    に対応して固定されたブラケットと、 前記カム孔に摺動および回転可能に係合されて前記シー
    トクッションの側面に固定された枢軸と、 前記外周カムに摺動可能に係合されて前記シートクッシ
    ョンの側面に固定されたガイド軸とを備えるとともに、 前記外周カムが前記カム孔の上端側に前記カム孔の端部
    を支点として描く半円状に形成された周回部を有してな
    り、 前記シートクッションが前記第2の位置を越えて前記第
    3の位置側へ回動されるまでの間は前記ガイド軸が前記
    周回部上に配置されて前記カム孔内で前記枢軸が摺動す
    るのを阻止し、前記第2の位置を越えると前記ガイド軸
    も前記周回部上を越えて前記外周カム上での前記ガイド
    軸の摺動と前記カム孔内での前記枢軸の摺動とが許容さ
    れ、前記シートクッションを前記第3の位置へ導くよう
    にしたことを特徴とする車両用シート装置。
JP3356790U 1990-03-31 1990-03-31 車両用シート装置 Expired - Lifetime JPH07357Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3356790U JPH07357Y2 (ja) 1990-03-31 1990-03-31 車両用シート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3356790U JPH07357Y2 (ja) 1990-03-31 1990-03-31 車両用シート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03125625U JPH03125625U (ja) 1991-12-18
JPH07357Y2 true JPH07357Y2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=31537329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3356790U Expired - Lifetime JPH07357Y2 (ja) 1990-03-31 1990-03-31 車両用シート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07357Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03125625U (ja) 1991-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2519874B2 (ja) 自動車のバケットシ―ト
JPH07357Y2 (ja) 車両用シート装置
JP3992897B2 (ja) 床下格納シート構造
JPH0326033Y2 (ja)
JPS607238Y2 (ja) 主としてバン型車両の座席の脚部構造
JP2003220868A (ja) 車両用シート
JPS6229440A (ja) 自動車の座席装置
JPS6245955Y2 (ja)
JP3299665B2 (ja) 車両用リクライニングシート
JPH09286264A (ja) 車両用シートの2段折れヒンジ構造
JPH0616829Y2 (ja) 車両用シートのシートバックヒンジ構造
JPS6242833Y2 (ja)
JPS6320592Y2 (ja)
JP2000107232A (ja) 車両用リフトアップシート
JPS631625Y2 (ja)
JP2520783Y2 (ja) シートロック/解除機構付きはね上げ式シート装置
JPH0433146Y2 (ja)
JPH0546976Y2 (ja)
JP3941746B2 (ja) 車両の折り畳みシート
JPS6229439A (ja) 自動車の座席装置
JP2564694Y2 (ja) 車両用シート装置
JP2593247Y2 (ja) 座席のリクライニングアジャスタ
JPH0546979Y2 (ja)
JPH0628352Y2 (ja) 自動車用シートの折り畳み構造
JPS6242589Y2 (ja)