JP2593247Y2 - 座席のリクライニングアジャスタ - Google Patents

座席のリクライニングアジャスタ

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JP2593247Y2
JP2593247Y2 JP1992028278U JP2827892U JP2593247Y2 JP 2593247 Y2 JP2593247 Y2 JP 2593247Y2 JP 1992028278 U JP1992028278 U JP 1992028278U JP 2827892 U JP2827892 U JP 2827892U JP 2593247 Y2 JP2593247 Y2 JP 2593247Y2
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pendulum
backrest
stepped cam
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base plate
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JP1992028278U
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石 賢 一 郎 黒
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車両の運転席等に
用いて好適な座席のリクライニングアジャスタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両の運転席は、室内スペー
スを有効(例えば、座席の占める面積を少なくして運転
室ドアの内側への開きを可能とする)に使うために、運
転席後部の壁に取付けられ、運転時以外は座席を折り畳
む(座部のはね上げ式)ものが主流である。他方、各乗
務員の体型に合わせられる座席とするために、高さ調節
装置、前後スライド装置は採用されてきているが、これ
ら装置に加えて背当部の角度を可変にすることができる
角度調節装置、即ちリクライニングアジャスタを装備し
た座席が要望されてきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然るに、折り畳みでな
い座席でのリクライニングアジャスタについては一般的
に採用されているが、折り畳み式の座席への使用には種
々の問題があり、普及には至っていない。即ち、折り畳
み座席に一般的なギヤ式(又はラッチ式)リクライニン
グアジャスタを適用すると、前後に角度がロックされ
るので、折り畳みの都度にレバーの操作が必要となり煩
わしい。逆に、折り畳んだ状態から元に返す場合は、
リクライニングのリターンばねに逆らって背当と座部の
角度を開く作業が必要となり、作業性が悪い。角度を
開いた後(ファーストロックとなる)も、たびごとに角
度調節が必要となり煩わしい、等の問題点がある。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、上記3点の不具合をなくすもので、ワンタッ
チで折り畳みができると共に、ワンタッチで折り畳み前
のリクライニング位置に確実に復帰できるような座席の
リクライニングアジャスタを提供することを目的とする
ものである。
【0005】本考案の座席のリクライニングアジャスタ
は、座布団が取付けられるベースプレートと、このベー
スプレートに固定されるサブプレートと、前記ベースプ
レートと前記サブプレートとの間に設けられてハンドル
とともに回動する有段カムと、この有段カムの外周に形
成された複数の直線辺と、前記ベースプレートと前記サ
ブプレートとの間のピンに回動可能に設けられ且つ背当
が取付けられるバックアームと、前記ピンに回動可能に
設けられた振子と、この振子を前記有段カムの各直線辺
に当接するように付勢するばねと、を備えた座席のリク
ライニングアジャスタにおいて、前記バックアームは、
前記背当が立ち上がる後方側への回動時には前記振子と
一体に回動する一方、同背当が倒れる前方側への回動時
には前記振子とは別個に回動し、さらに前記後方側への
回動時には、前記振子と前記有段カムの各直線辺のそれ
ぞれとの当接により位置決めされるように設定されてい
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成とすることにより、背当が取付けられ
るバックアームは座席状態で背当が後斜めの傾斜時にお
いては振子と共に回動し、該振子はハンドルによって回
動して位置固定された有段カムの直線辺にばね付勢によ
って当接して位置固定されるので、有段カムの複数の直
線辺の設定位置変化に応じてバックアームは位置決めさ
れる。即ち、リクライニングが可能となる。
【0007】また、該バックアームが座布団と接近する
如く回動する時は前記振子とは別個に回動するので、有
段カムや振子やばねに関係なく、ワンタッチで折り畳む
ことができると共に、ワンタッチで折り畳み前のリクラ
イニング位置に復帰することも可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係るリクライニングアジャスタを
シートに取付けた状態の右側面図、図2は図1の背面
図、図3は本考案に係るリクライニングアジャスタの全
体説明図である。
【0009】図1乃至図3において、リクライニングア
ジャスタ1は、座布団2が取付けられるベースプレート
3と、このベースプレート3に固定されるサブプレート
4と、ベースプレート3とサブプレート4との間に設け
られ、ハンドル5と共に回動する複数(本実施例では4
個)の直線辺6a,6b,6c,6dを持った有段カム
6と、ベースプレート3とサブプレート4との間のピン
7に回動可能に設けられ、背当8が取付けられるバック
アーム9と、ピン7に回動可能に設けられた振子10
と、この振子10を有段カム6の直線辺に当接するよう
に付勢するばね11とから大略構成されている。
【0010】さらに説明すると、ベースプレート3及び
サブプレート4には軸線a,b,cを持つ孔があり、そ
れぞれピン7,ピン12(形状はピン7と同じ),ピン
13の段付部にて一定間隔をもって固定される。このと
き、軸線aにはバックアーム9,振子10が回動自在に
挿入されている。また、ベースプレート3及びサブプレ
ート4には軸線dが設けられており、この軸線dにはシ
ャフト14が回動自在に挿入されると共に、シャフト1
4には有段カム6が一体的に挿入されている。シャフト
14の一端にはハンドル5がばね座金を介してねじによ
り固定されており、ハンドル5を回転するとシャフト1
4,有段カム6は一体的に回動される。
【0011】振子10の先端部10aは有段カム6と軸
線bのピン12との間にあり、その範囲でのみ軸線a回
りに回動できるようになっている。振子10の先端部1
0aにはフランジ10bが設けられており、このフラン
ジ10bのハンガー部10cと軸線c部のピン13に設
けられた溝部13aとの間には、ばね11が張設されて
いてこのばね11は振子10を軸線aに対して右回りに
常時付勢している。振子10の付勢回動方向に対して垂
直に設けられたフランジ10dは、軸線dに設けられた
有段カム6に対して当接位置にあり、有段カム6に設け
られた直線辺(6a,6b,6c,6dの4辺)のいず
れかの辺とフランジ10dが密着するまでばね11によ
って回動付勢するようになっている。この時点で有段カ
ム6の回動は止まり、ハンドル5に外力を加え回動トル
クが与えられない限り有段カム6及び振子10は動かな
い。
【0012】バックアーム9及びバックアーム9に固定
される背当8の重心は、軸線aより後方かつ上方に設け
てあり、重量による回動トルクは、軸線aに対して右回
りに発生し、軸線aより下方のバックアーム9の下端部
9aは、振子10のフランジ10dに当接するまで回動
する。従って、軸線dより有段カム6の各直線辺までの
距離をそれぞれ任意の寸法にしておけば、振子10のフ
ランジ10dの位置が可変となり、バックアーム9(背
当8も含む)の角度調節ができることとなる。
【0013】振子10,有段カム6は、バックアーム9
に対して右回りのみを規制し、左回りは自由である。バ
ックアーム9(背当8を含む)を自重トルクに逆らって
左回転させると、重心が軸線aの真上にきた時点で自重
トルクは逆転して左回りの自重トルクとなり、背当8が
座布団2に接するまで前方に回動する。この状態でも、
ばね11は振子10を介して有段カム6を付勢している
ため、有段カム6は回動しないので、バックアーム9を
元へ帰すと背当8は元の角度に戻る。
【0014】ここで、距離寸法条件について述べると、
軸線aから軸線bまでの距離(nとする)からピン12
の段部の半径rを引いた値(pとする)は、軸線aから
振子10の先端までの寸法(qとする)より小さく、か
つ軸線aからバックアーム9の下端までの寸法(sとす
る)より大きい(s<p<q)。また、軸線aから振子
10の下方部の脚部10eの上端までの寸法(tとす
る)は前記pより小さい(t<p)。また、軸線aから
軸線dまでの距離(uとする)は前記sより小さい(u
<s)。さらに、有段カム6の各直線辺の長さ(vとす
る)は振子10のフランジ部10dの長さ(wとする)
より小さい(v<w)。
【0015】尚、図1において、16はリクライニング
中心(軸線aに相当する)、17は前後スライドレバ
ー、18は折り畳み中心、19はアンカー部材、20は
壁をそれぞれ示しており、矢印Aは座席状態の背当8、
矢印Bは壁20に接した状態の背当8、矢印Cは折り畳
み状態の背当8をそれぞれ示している。そして、座席状
態における座布団2,リクライニングアジャスタ1及び
背当8の合計重心位置は、折り畳み中心18より前方に
ある。折り畳み状態では、その重心は折り畳み中心18
より後方に移動する。尚、図2において、21はフリー
ヒンジを示し、図3において、22はベースプレートの
取付孔、23はバックアームの取付孔を示している。
【0016】さらに述べると、ベースプレート3とサブ
プレート4は3個のピン7,12,13(軸線a,b,
c)で一体的に取付けられているので、ピン7(軸線
a)及びシャフト14に加えられる外力は、力学的に両
側支持梁構造となり、その径は小径のもので設計ができ
るものとなる。また、ベースプレート3とサブプレート
4との間に、バックアーム9,振子10,有段カム6,
ばね11がサンドイッチされており、脱落等を防ぎ、構
成を確実なものとしている。また、振子10は有段カム
6とピン12(軸線b)との間で回動し、余分な回動を
規制しているため、振子10の破損やばね11の伸びき
りなどを防いでいる。さらに、有段カム6は、振子10
のフランジ10d部とは摺動するが、バックアーム9と
は摺動しない(バックアーム9は振子10のフランジ部
10dとは当接するが、両者の回動中心は一致している
ので、摺動は発生しない)ので、バックアーム9表面
(塗装とかメッキ)には損傷が少なく、外観を損なわな
いものとなる。
【0017】ハンドル5を回すと、有段カム6が回り、
振子10及びバックアーム9はピン7(軸線a)を中心
に回動する。本実施例では、有段カム6には直線辺が4
段階設定されている、従って、バックアーム9に固定さ
れた背当8は4段階に変えられることになる。有段カム
6はバックアーム9の右回りのみを規制し左回りは自由
であり、リクライニングのどの段階からでも折り畳み
(左回り)は可能である。図1にて説明すると、座布団
2の先端部を持ち上げると、座布団2,リクライニング
アジャスタ1,背当8は、折り畳み中心18に対して右
回りに回動する。すると、背当8の先端が壁20に接触
するが、回動を進めると、座布団2と背当8はリクライ
ニング中心(軸線a)に折り畳まれてくる。そして、座
布団2とリクライニングアジャスタ1と背当8の合計重
心は後方に移動し、折り畳み中心18より後方になると
自重で右回りとなり折り畳み状態となる。この時バック
アーム9の下端は振子10に当接してないが、振子10
にはばね11が付勢されており、有段カム6の位置は保
持されたままである。このため、折り畳み状態から座席
状態に戻しても背当8は折り畳み前のリクライニング状
態にかえることになる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたごとく、本考案によれば、背
当が取付けられるバックアームは座席状態で背当が後斜
めの傾斜時においては振子と共に回動し、該振子はハン
ドルによって回動して位置固定された有段カムの直線辺
にばね付勢によって当接して位置固定されるので、有段
カムの複数の直線辺の設定位置変化に応じてバックアー
ムは位置決めされる。すなわち、リクライニングが可能
となる。
【0019】また、バックアームが座布団と接近するご
とく回動する時は振子とは別個に回動するので、有段カ
ムや振子やばねに関係なく、ワンタッチで折り畳むこと
ができると共に、ワンタッチで折り畳み前のリクライニ
ング位置に復帰することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリクライニングアジャスタをシー
トに取付けた状態の右側面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】本考案に係るリクライニングアジャスタの全体
説明図である。
【図4】本考案に係るリクライニングアジャスタの背面
図である。
【図5】図3のE−E線に沿う断面図である。
【図6】本考案に係るベースプレートの側面図である。
【図7】本考案に係るサブプレートの全体説明図であ
る。
【図8】本考案に係る軸線aにおけるピンの平面図であ
る。
【図9】本考案に係る軸線bにおけるピンの平面図であ
る。
【図10】本考案に係る軸線cにおけるピンの平面図で
ある。
【図11】本考案に係る有段カムの側面図である。
【図12】図11の背面図である。
【図13】本考案に係る振子の側面図である。
【図14】図13の正面図である。
【図15】図13の底面図である。
【図16】本考案に係るバックアームの側面図である。
【符号の説明】
1 リクライニングアジャスタ 2 座布団 3 ベースプレート 4 サブプレート 5 ハンドル 6 有段カム 6a,6b,6c,6d 直線辺 7 ピン 8 背当 9 バックアーム 10 振子 11 ばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座布団が取付けられるベースプレート
    と、このベースプレートに固定されるサブプレートと、
    前記ベースプレートと前記サブプレートとの間に設けら
    れてハンドルとともに回動する有段カムと、この有段カ
    ムの外周に形成された複数の直線辺と、前記ベースプレ
    ートと前記サブプレートとの間のピンに回動可能に設け
    られ且つ背当が取付けられるバックアームと、前記ピン
    に回動可能に設けられた振子と、この振子を前記有段カ
    ムの各直線辺に当接するように付勢するばねと、を備え
    た座席のリクライニングアジャスタにおいて、 前記バックアームは、前記背当が立ち上がる後方側への
    回動時には前記振子と一体に回動する一方、同背当が倒
    れる前方側への回動時には前記振子とは別個に回動し、
    さらに前記後方側への回動時には、前記振子と前記有段
    カムの各直線辺のそれぞれとの当接により位置決めされ
    るように設定されていることを特徴とする座席のリクラ
    イニングアジャスタ。
JP1992028278U 1992-04-02 1992-04-02 座席のリクライニングアジャスタ Expired - Lifetime JP2593247Y2 (ja)

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JPH0580337U JPH0580337U (ja) 1993-11-02
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