JPH0735027U - タイヤ成形機におけるトランスファーリング - Google Patents

タイヤ成形機におけるトランスファーリング

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JPH0735027U
JPH0735027U JP7193793U JP7193793U JPH0735027U JP H0735027 U JPH0735027 U JP H0735027U JP 7193793 U JP7193793 U JP 7193793U JP 7193793 U JP7193793 U JP 7193793U JP H0735027 U JPH0735027 U JP H0735027U
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JP
Japan
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transfer ring
tread portion
elastic body
radial direction
inward
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Pending
Application number
JP7193793U
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English (en)
Inventor
亘 土屋
Original Assignee
オーツタイヤ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トランスファーリング2は、周方向に関し
て、複数のセグメント7により構成されて、径方向に拡
縮自在とされている。各セグメント7の内周面の軸心方
向中央部には、弾性体8が周方向全長にわたって固設さ
れている。成形ドラム上で成形されたトレッド部10に
は、トランスファーリング2が径方向外方に拡大された
状態で外嵌された後、径方向内方に縮小されて、トラン
スファーリング2によりトレッド部10が把持され、次
に、成形ドラムが径方向内方に縮小される。この縮小時
に、トレッド部10が径方向内方に僅かに縮小した場合
には、弾性体8が、弾発力により、トランスファーリン
グ2の径方向内方に拡大して、トレッド部10の外径の
縮小を吸収する。 【効果】 トレッド部10の軸心がトランスファーリン
グ2の軸心に対して傾斜することはない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タイヤ成形機におけるトランスファーリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
ラジアルタイヤの製造に際しては、一般に、タイヤ成形機による2段階の成形 方法が採用されており、タイヤ成形機において、径方向に拡縮自在とされたトレ ッド部用成形ドラムにより、リング状のトレッド部が成形された後、このトレッ ド部がトランスファーリングに移されて、一次成形済生タイヤに外嵌される。
【0003】 ところで、図9及び図10に示すように、トレッド部31は、ベルト層32と 、これに貼り付けられたバンド層33及びトレッドゴム34により構成されてい る。
【0004】 又、上記トランスファーリング35は、周方向に関して、複数のセグメント3 6から構成されて、径方向に拡縮自在とされており、下記のようにして、成形ド ラム上のトレッド部31がトランスファーリング35に移される。即ち、まず、 トランスファーリング35が径方向外方に拡大された状態でトレッド部31に外 嵌される。その後、トランスファーリング35が径方向内方に縮小されて、トラ ンスファーリング35によりトレッド部31が把持されると共に、成形ドラムが 径方向内方に縮小される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来においては、トレッド部31を成形ドラムからトランスファーリング 35に移した際には、バンド層33のタガ効果のために、トレッド部31が径方 向内方に僅かに縮小する。これにより、図9に示すように、トランスファーリン グ35の各セグメント36の内周面とトレッド部31の外周面間に隙間37が生 じ、トランスファーリング35によるトレッド部31の把持が緩んで、図10に 示すように、トレッド部31の軸心がトランスファーリング35の軸心に対して 傾斜し易かった。そのため、トレッド部31を一次成形済生タイヤに外嵌した際 に、トレッド部31の軸心が一次成形済生タイヤの軸心に対して傾斜するという 問題が発生し易かった。
【0006】 本考案は、上記問題を解決できるタイヤ成形機におけるトランスファーリング を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の特徴とするところは、径方向に拡縮自在 とされたタイヤ成形機におけるトランスファーリングにおいて、内周面に、径方 向に弾性変形可能とされた弾性体が備えられた点にある。
【0008】 尚、トランスファーリングが、周方向に関して、複数のセグメントから構成さ れ、各セグメントの内周面の軸心方向中央部に弾性体が備えられることもある。
【0009】 又、弾性体に、トランスファーリングの軸心方向両側方に開口するスリットが 、トランスファーリングの周方向に形成されることもある。
【0010】
【作用】
成形ドラム上のトレッド部に、トランスファーリングが、径方向外方に拡大さ れた状態で外嵌された後、径方向内方に縮小されて、トランスファーリングによ り、トレッド部が把持される。トランスファーリングの上記縮小時には、弾性体 は、トランスファーリングの内周面とトレッド部の外周面間で、弾性変形しなが ら、圧縮される。
【0011】 次に、成形ドラムが径方向内方に縮小する。これに伴って、トレッド部が径方 向内方に僅かに縮小して、トレッド部の外径が縮小した場合には、この縮小に伴 って、弾性体が、弾発力により、トランスファーリングの径方向内方に拡大して 、トレッド部の外径の縮小を吸収する。これにより、トランスファーリングによ りトレッド部が弾性体を介して確実に把持される。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1〜図4の図面に基づき説明すると、図1はタ イヤ成形機による、ラジアルタイヤの成形方法の概略を示し、同図において、1 はトレッド部用成形ドラム、2はトランスファーリング、3はフォーマーリング である。
【0013】 図2に示すように、トレッド部用成形ドラム1は、周方向に関して、複数のセ グメント5により構成されると共に、径方向に拡縮自在とされている。
【0014】 図3に示すように、トランスファーリング2は、周方向に関して、複数のセグ メント7により主構成されると共に、径方向に拡縮自在とされている。各セグメ ント7の内周面の軸心方向中央部には、弾性体8が周方向全長にわたって固設さ れ、弾性体8は、ウレタン等のスポンジ状弾性材料等から成る。
【0015】 次に、まず、ラジアルタイヤの成形方法の概略を図1で説明する。同図におい て、ラジアルタイヤの成形時には、まず、(イ)で示すように、成形ドラム1で トレッド部10が成形され、次に、(ロ)の仮想線で示すように、成形ドラム1 上のトレッド部10に、径方向外方に拡大されたトランスファーリング2が外嵌 された後、(ロ)の実線で示すように、トランスファーリング2が径方向内方に 縮小されて、トランスファーリング2によりトレッド部10が把持される。その 後、(ハ)で示すように、成形ドラム1が径方向内方に縮小され、トランスファ ーリング2によりトレッド部10が把持されて、移送される。一方、(ニ)に示 すように、フォーマーリング3により一次成形済生タイヤ11が予め保持されて おり、(ホ)に示すように、この一次成形済生タイヤ11に、トランスファーリ ング2により把持されたトレッド部10が外嵌された後、トランスファーリング 2が径方向外方に拡大されて、トランスファーリング2によるトレッド部10の 把持が解除される。
【0016】 上記成形方法において、図1の(イ)〜(ハ)の工程を更に詳しく説明すると 、成形ドラム1によるトレッド部10の成形時には、図2に示すように、成形ド ラム1に、まず、ベルト層13が巻き付けられた後、このベルト層13に、バン ド層14及びトレッドゴム15が貼り付けられて、トレッド部10が成形される 。
【0017】 その後、この成形ドラム1上のトレッド部10に、図3に示すようなトランス ファーリング2が、径方向外方に拡大された状態で外嵌された後、径方向内方に 縮小されて、図4に示すように、トランスファーリング2により、トレッド部1 0が把持される。この場合において、各セグメント7の内周面の軸心方向中央部 には、弾性体8が周方向全長にわたって固設されているため、トランスファーリ ング2の上記縮小時には、弾性体8は、各セグメント7の内周面とトレッド部1 0の外周面間で、弾性変形しながら、圧縮される。
【0018】 次に、成形ドラム1が径方向内方に縮小し、これに伴って、バンド層14のタ ガ効果のために、トレッド部10が径方向内方に僅かに縮小して、トレッド部1 0の外径が縮小する。この縮小に伴って、弾性体8が、弾発力により、トランス ファーリング2の径方向内方に拡大して、トレッド部10の外径の縮小を吸収す る。
【0019】 これにより、トランスファーリング2によりトレッド部10が弾性体8を介し て確実に把持される。それ故、トランスファーリング2によるトレッド部10の 把持が緩くなって、トレッド部10の軸心がトランスファーリング2の軸心に対 して傾斜することはない。従って、トレッド部10を一次成形済生タイヤ11に 外嵌した際にも、トレッド部10の軸心が一次成形済生タイヤ11の軸心に対し て傾斜する惧れはない。
【0020】 図5及び図6は本考案の第2実施例を示し、弾性体8に、トランスファーリン グ2の軸心方向両側方に開口するスリット17が、トランスファーリング2の周 方向に形成されている。
【0021】 上記実施例によれば、弾性体8の弾性変形時には、その外周部と内周部は殆ど 弾性変形せずに、その厚みはほぼ一定とされ、図6に示すように、スリット17 の幅が専ら拡縮される。
【0022】 図7及び図8は本考案の第3実施例を示し、各セグメント7の軸心方向中央部 に、取付溝19が周方向全長にわたって形成され、この取付溝19の一端部の底 面に、板バネにて例示する弾性体8の一端部がネジ20により着脱自在に取付け られている。弾性体8における、上記一端部を除く部分は、湾曲凸状とされて、 取付溝19からトランスファーリング2の径方向内方に突出している。
【0023】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案によれば、トレッド部の軸心がトランスファーリ ングの軸心に対して傾斜する惧れはなく、従って、トレッド部を一次成形済生タ イヤに外嵌した際に、トレッド部の軸心が一次成形済生タイヤの軸心に対して傾 斜する惧れはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す説明図である。
【図2】本考案の第1実施例を示す一部断面とした斜視
図である。
【図3】本考案の第1実施例を示す斜視図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す一部断面とした斜視
図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す斜視図である。
【図6】本考案の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】本考案の第3実施例を示す斜視図である。
【図8】本考案の第3実施例を示す断面図である。
【図9】従来例を示す一部断面とした斜視図である。
【図10】従来例を示す一部断面とした斜視図である。
【符号の説明】
2 トランスファーリング 7 セグメント 8 弾性体 17 スリット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に拡縮自在とされたタイヤ成形機
    におけるトランスファーリングにおいて、 内周面に、径方向に弾性変形可能とされた弾性体が備え
    られたことを特徴とするタイヤ成形機におけるトランス
    ファーリング。
  2. 【請求項2】 周方向に関して、複数のセグメントから
    構成され、各セグメントの内周面の軸心方向中央部に弾
    性体が備えられた請求項1記載のタイヤ成形機における
    トランスファーリング。
  3. 【請求項3】 弾性体に、トランスファーリングの軸心
    方向両側方に開口するスリットが、トランスファーリン
    グの周方向に形成された請求項1又は2記載のタイヤ成
    形機におけるトランスファーリング。
JP7193793U 1993-12-10 1993-12-10 タイヤ成形機におけるトランスファーリング Pending JPH0735027U (ja)

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