JPH0734929A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

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JPH0734929A
JPH0734929A JP5181198A JP18119893A JPH0734929A JP H0734929 A JPH0734929 A JP H0734929A JP 5181198 A JP5181198 A JP 5181198A JP 18119893 A JP18119893 A JP 18119893A JP H0734929 A JPH0734929 A JP H0734929A
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料供給が停止されるような運転条件下で、
燃費の悪化を防止し併せてエアコンへの悪影響を防止し
たエンジンの燃料制御装置を提案する。 【構成】 アイドル中の減速時に燃料をカットし、その
後の燃料復帰回転数を、エアコンがオンしているときは
エアコンがオフしているときに比して高く設定したエン
ジンの燃料制御装置であって、減速中にエアコンをオフ
し、エアコンが継続してオンしている時間が第1の所定
時間以内のときには、減速中であるにも拘わらず、エア
コンのオフを禁止する。エアコンのオフを禁止すること
により、燃料供給復帰回転数は低く維持されるので、燃
費の悪化が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料制御装置
に関し、特に減速燃料復帰回転数を外部負荷オンのとき
はオフのときに比して高く設定すると共に、外部負荷が
オンしてからの経過時間が短いときは減速中であっても
外部負荷をオンにしたままにすることにより、外部負荷
への悪影響を防止し、併せて復帰回転数が低回転に落ち
ることを防止して燃費の悪化を防ぐエンジンの燃料制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】減速時に燃料をカットすることにより燃
費を向上させる技術が提案されている。このような減速
燃料カットエンジンにおいて、外部負荷がオンしている
ときはエンジン負荷が上昇していることに鑑みて、燃料
復帰回転数を外部負荷がオフしているときに比して高め
に設定している(例えば、特公昭55−34295
号)。復帰回転数を高めに設定することにより、エンジ
ン負荷があるときでもエンジンの運転を滑らかにすると
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃料をカットしている
最中に負荷をオンすることは当然に燃焼の安定化が損な
われるので、復帰回転数を高く設定して燃料供給再開を
行なわなくてはならないが、負荷がオンしているときに
復帰回転数を高めに設定することは、燃料供給の復帰が
早めに設定されることとなり、その結果、減速時におい
て燃費が悪化するという欠点が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
欠点を解消するために提案されたもので、その目的は、
減速中は外部負荷を原則的にオフすることにより復帰回
転数の高回転化を防いで燃費を向上させ、その一方で外
部負荷がオンしてから短時間内にオフされようとすると
きは、その外部負荷のオフを禁止するようにして、復帰
回転数を低めに維持して燃費の悪化を防止し併せて外部
負荷への悪影響を防止したエンジンの燃料制御装置を提
案するものである。
【0005】かかる目的の本発明の構成は、減速時に燃
料をカットし、その後の燃料復帰回転数を、外部負荷が
オンしているときは外部負荷がオフしているときに比し
て高く設定したエンジンの燃料制御装置において、減速
中に外部負荷をオフする負荷オフ手段と、外部負荷が継
続してオンしている時間が第1の所定時間以内のときに
は、減速中であるにも拘わらず前記負荷オフ手段による
負荷のオフを禁止する禁止手段とを具備することを特徴
とする。
【0006】負荷のオフを禁止することにより、燃料供
給復帰回転数は低く維持されるので、燃費の悪化が防止
される。
【0007】
【実施例】以下、本願発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例に
係るエンジンの燃料制御装置の全体構成を示す図であ
る。同図において、エンジン本体1の燃焼室3内にはピ
ストン2が摺動しており、燃焼死つ3には吸気ポート
4,排気ポート6が支持されている。また、吸気ポート
4と燃焼室3の間には吸気弁7が、排気ポート6と燃焼
室3との間には排気弁8が夫々配設されている。
【0008】吸気ポート4の上流側には、吸入空気量を
制御するスロットル弁9が設けられ、その下流側には吸
気拡大室としてのサージタンク10が配設されている。
更にその下流には、燃料を風車供給するインジェクタ1
1が設けられている。吸気ポート4への吸入空気量はエ
アフローメータ20内のセンサ20aにて検出され、吸
入空気の温度はセンサ21にて検出される。スロットル
開度センサ23はアイドルスイッチ22を内蔵してお
り、スロットル弁9の開度を検出する。デイストリビュ
ータ15には、エンジン回転数を検出する回転数センサ
25が配設され、吸気ポート6には酸素濃度センサ26
そしてその下流側に触媒装置24が配設されている。
【0009】また、ECU30は、エアコン100が接
続されている。エアコン100が作動中であることを示
す信号A/C作動中を入力する。ECU30はこの信号
でエアコンが100の作動状態を監視できる。エアコン
100の不図示のスイッチがオンすると通常はエアコン
100は作動するが、ECU30は信号「A/Cオン」
により、エアコン100を前記スイッチと独立してエア
コンの作動を停止又は再開することができる。
【0010】帆実施例では、外部負荷の一例として「エ
アコン」を挙げているが、燃料供給復帰回転数が上昇し
て燃費が悪化するのを防止するために、この信号「A/
Cオン」を0にしてエアコン100を停止し、また「A
/Cオン」を1にしてエアコン100を再開したりす
る。この実施例では、スロットルが全閉のときに、エン
ジン回転数NeがNA(燃料カット回転数)を越えている
と燃料供給を停止する。燃料供給再開のためのエンジン
回転数は、本実施例では2通り用意されており、図2に
示すように、エアコン100がオンしているときは復帰
回転数はNRLON(<NA)に設定され、オフしていると
きはNRLOFF(<NRLON)に設定されている。NRLOFF<
NRLONとするのは、エアコンがオンしているときは燃料
供給再開を早め、エアコンに悪影響を与えないためであ
る。
【0011】図3〜図5は、この実施例の動作を示すタ
イミングチャートである。これらの図面を用いて実施例
の制御動作の概略を説明する。図3は、エアコンがオン
してから十分に時間が経過している時点T1で燃量カッ
ト状態(Ne>NA)が検出されたときの動作を示す。か
かる場合は、エアコンを停止する。エアコンを停止する
ことにより、即ち燃料復帰回転数を負荷がオフ時におけ
るNRLOFFとすることにより、燃費の向上を測る。ま
た、エアコンがオンしてから冷媒が冷えるまでの時間を
t1とすると、図3の例では、エアコンがオンして燃料
カットが発生するまでt1以上経過しているので、時刻
T1でエアコンをオフにしてもエアコンに悪影響を与え
ることはないからである。燃料供給をカットすることに
よりエンジン回転数が低下して、Ne≦NRLOFFとなると
燃料供給が再開される(図3の例では、時刻T2)。
【0012】図4は、エアコンが停止されてから、その
ままの状態(スロットルは全閉で、エアコンは停止され
たまま)で時間t2が経過したときのタイミングチャー
トである。即ち、燃料供給が時刻T2で再開されてエン
ジン回転数が上昇して、Ne≦NAとなる(時刻T3)
と、燃料カットが再開される。このような状態でエアコ
ンオフの状態が時間t2以上経過したならば、エアコン
内の冷媒は暖まってしまっているので、エアコンを作動
させる必要がある。そこで、まず、燃料供給を時刻T4
で再開し、その約1.2秒後にエアコンを作動させる。
燃料供給の再開とエアコンの作動を同時刻としないの
は、トルクショックの発生を防止するためである。
【0013】図5は、エアコン中の冷媒が十分に冷やさ
れない時点で(エアコンがオンされてから時間t1以
内)燃料供給を停止する条件が成立した場合を説明す
る。かかる場合は、たとえ燃料供給を停止する条件が揃
ってエアコンを停止すべきだと言っても、エアコンが十
分に冷えていないので、そのままエアコンを停止するこ
とは温風が吹き出されてドライバに不快感を与える。そ
こで、この実施例では、燃料供給の停止は続行してエア
コンは停止せずに、燃料供給の復帰回転数を高めのNRL
ONとする。燃料供給の復帰回転数を高めのNRLONとする
ことにより、エンジン回転数が低くなり過ぎてエアコン
への悪影響を防止する。この実施例では、エアコンを冷
やすために本来は停止すべきところを強制的に作動さて
いることを示すために、フラグFを設け、その値を2と
する。この状態で時間が経過して、エアコンがオンして
から時間t1が経過した場合は、冷媒が十分に冷えてい
ると考えられるので、エアコンを停止する(時刻T
8)。
【0014】図6,図7は実施例の制御手順を示すフロ
ーチャートである。まず、ステップS2において、アイ
ドルスイッチの状態やエンジン回転数Ne等を読み取
る。ステップS4では、アイドルスイッチの状態によ
り、スロットルが全閉状態の減速状態にあるかを調べ
る。アイドル状態にないときは、ステップS100に進
んで、その状態における適正な制御を行なう。
【0015】アイドル状態にあるときは、ステップS6
でエンジン回転数Neが燃料カットを行なう回転数NAを
越えているかを調べる。スロットルが全閉状態において
エンジン回転数NeがNAを越えているときは、燃費を節
約するために、ステップS8で燃料カット(F/C)を
行なう。ステップS10では、信号「A/C作動中」に
基づいてエアコンの作動状態を調べる。今、エアコンが
作動していない場合を説明する。かかる場合は、ステッ
プS24に進んでフラグFの値を調べる。ここで、フラ
グFは、 F=0: エアコン強制オフ F=1: 通常のエアコンオフ状態 F=2: エアコンクーリングアップ中 を意味する。従って、エアコンがオフされているとき
は、フラグFは1なので、ステップS24からステップ
S26に進んでフラグFを1にセットしてから、ステッ
プS22で燃料供給復帰回転数を、NRLOFF(<NA)に
セットする。燃料供給復帰回転数がNRLOFFにセットえ
ると、エンジン回転数がNRLOFFにまで落ち込んできた
時点で燃料供給を再開する。
【0016】次に、燃料カット実行中にエアコンがオン
された場合を考える。かかる場合は、ステップS10か
らステップS12に進む。ステップS12では、エアコ
ンがオンされてからの経過時間が所定時間幅t1よりも
長いかを調べる。即ち、エアコンがオンしてから時間t
1以上経過したかを調べる。エアコンが直前にオンされ
たならば、t1は未経過なので、ステップS14に進ん
で、燃料供給復帰回転数をNRLON(>NRLOFF)にセッ
トする。即ち、時間t1が経過しない以前には、エアコ
ンの冷媒は冷えていないので、ステップS14以下に進
んで、フラグFを2としてエアコンが“ウオームアップ
中”であることを記憶し、但し、エアコンが作動してい
る分だけ負荷が増えているので、復帰回転数をNRLOFF
からNRLONに高めてエンジンの安定性を確保する。図5
を参照。
【0017】t1時間が経過する前に、エンジン回転数
NeがNRLON(<NA)を越えるときがあれば、ステップ
S6でNOと判断されて、ステップS40(図6)→ス
テップS44→ステップS46に進んで燃料供給を再開
する。次に、エアコンが作動している最中に燃料カット
がなされた(Ne≧NAでIDLE=1)場合を説明する。か
かる場合は、ステップS4→ステップS6→ステップS
8と進んで燃料をカットし、ステップS12でエアコン
がオンしているまでの経過時間を調べる。この経過時間
がt1を越えていない場合には、前述のように、ステッ
プS14以下に進む。一方、燃料カットが開始された時
点で既にエアコンがオンされていてそのオンからt1時
間以上経過していた場合(図3,図4)には、ステップ
S12→ステップS18と進んで、エアコンをオフにす
る。そして、フラグFを0にして(ステップS20)、
ステップS22で燃料供給復帰回転数をNRONよりも低
いNRLOFFに設定する。既に冷媒温度は低下しているの
でエアコンをオフにしても問題はなく、また、燃料供給
復帰回転数をNRONよりも低いNRLOFFに設定することに
より燃費向上を図るものである。即ち、エンジン回転数
Neが燃料カット回転数NA未満になると、ステップS6
→ステップS40→ステップS42と進み、エンジン回
転数Ne≦NRLOFFならばステップS46で燃料供給を再
開する(図3,図4の時刻T2)。
【0018】燃料供給が再開されるとエンジン回転数は
上昇するかも知れない。そして、エンジン回転数Neは
NAを越える場合もある。エアコンが強制的にオフされ
て、フラグFが0にされた後で、燃料カット条件(Ne
≧NAでIDLE=1)が満たされた場合を説明する。かか
る場合は、ステップS6→ステップS8→ステップS1
0と進む。エアコンは強制的にオフされているので、ス
テップS10→ステップS24→ステップS28と進
む。ステップS28で、エアコンが強制的にオフされ
(ステップS18)からの経過時間を調べる。この経過
時間がt2 未満であれば、エアコンの冷媒はまだ冷えて
いるので、ステップS28→ステップS22と進んで、
エアコンオフを継続して燃料供給復帰回転数もNRLOFF
のままとする。
【0019】エアコンが強制的にオフ(ステップS1
8)されて、フラグFが0にされた(ステップS20)
後で、燃料カット条件(Ne≧NAでIDLE=1)が満たさ
れた状態で更に時間が経過した場合を説明する。かかる
場合は、ステップS6→ステップS8→ステップS10
→ステップS24→ステップS28→ステップS30と
進む。そして、ステップS30で燃料供給を再開(図4
の時刻T4)し、ステップS32で所定時間(約1.2
秒)が経過した後にステップS34でエアコンを再起動
する。時間t2以上が経過したときは冷媒がかなり暖ま
ったと考えられるので、ステップS34でエアコンを再
開するのである。ステップS30で燃料供給再開を行な
ってから、その後にエアコンをオンするのは、燃料供給
再開のトルク変動とエアコンオンに伴うISC(アイド
ルスピード制御)によるトルク変動とを一致させないた
めである。
【0020】以上説明したように、本実施例の燃料制御
装置によれば、 :減速時には燃料供給を停止すると共に、その後の燃
料供給の復帰回転を、エアコンなどの外部負荷がオン時
にはオフ時に比して高めに設定することにより、燃料供
給の復帰を負荷がオン時には早めることにより、エンジ
ンや外部負荷への過度の負担を低減している。 :そして、減速中には原則的に外部負荷をオフするよ
うにして、その負荷への負担を軽減しているが、外部負
荷がその機能を十分に発揮していないような状態にある
とき、即ち、その負荷がオンしてからの経過時間が長く
ないようなとき(前記実施例ではt1以前)に、燃料供
給の停止を行なう条件が発生した場合には、外部負荷を
オフせずに、その機能が十分に発揮することができる状
態まで作動せしめる。外部負荷をオフにしなければ、当
然ながら燃料供給の復帰回転数は低い値に設定しておい
ても問題はないので、燃費の悪化が防止される。 :上記実施例では、強制的に負荷をオフした後に負荷
を再開する経過時間をt2(ステップS28)としてい
る。即ち、負荷が強制的にオフにされた状態がt2以上
継続すれば、その負荷は本来の機能を発揮できない状態
にあるので、強制オフ時間をt2に限定して、再度負荷
をオン状態にするのである。 :この負荷の再開は、燃料供給の再開が好ましいもの
の、燃料供給の再開と負荷の再開とが一致すると、トル
クショックが発生するおそれがあるので、燃料供給の再
開を負荷の再開よりも早く行なうようにしている。
【0021】尚、本発明は上記実施例に限定されないの
は明らかである。例えば、上記実施例では、負荷の例と
してエアコンを挙げたが、本発明はそれに限定されず、
例えば、負圧状態を発生させるためにバキュームポンプ
にも適用が可能である。
【0022】
【発明の効果】従って、本願発明のエンジンの燃料制御
装置によると、外部負荷がオンされてからの経過時間が
短いような状態で燃料供給を停止すべき減速状態が発生
したならば、外部負荷を停止することは行なわないの
で、燃料供給の復帰回転数は低めに保たれる。かくし
て、外部負荷への悪影響と燃費の悪化とが併せて防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した好適な実施例のエンジンシス
テムの図である。
【図2】図1の実施例の、燃料カット/復帰の作動を説
明する図。
【図3】実施例の動作の一例を説明するタイミングチャ
ート。
【図4】実施例の動作の一例を説明するタイミングチャ
ート。
【図5】実施例の動作の一例を説明するタイミングチャ
ート。
【図6】実施例の制御手順を説明するフローチャート。
【図7】実施例の制御手順を説明するフローチャート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減速時に燃料をカットし、その後の燃料
    復帰回転数を、外部負荷がオンしているときは外部負荷
    がオフしているときに比して高く設定したエンジンの燃
    料制御装置において、 減速中に外部負荷をオフする負荷オフ手段と、 外部負荷が継続してオンしている時間が第1の所定時間
    以内のときには、減速中であるにも拘わらず前記負荷オ
    フ手段による負荷のオフを禁止する禁止手段とを具備す
    ることを特徴とするエンジンの燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷オフ手段は、外部負荷を強制的
    にオフしている時間を第2の所定時間内に設定すること
    を特徴とする請求項1記載のエンジンの燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 燃料カット中に前記第2の所定時間が経
    過するときは、燃料を復帰させてから外部負荷をオンさ
    せることを特徴とする請求項2記載のエンジンの燃料制
    御装置。
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