JPH0734823A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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Publication number
JPH0734823A
JPH0734823A JP18099593A JP18099593A JPH0734823A JP H0734823 A JPH0734823 A JP H0734823A JP 18099593 A JP18099593 A JP 18099593A JP 18099593 A JP18099593 A JP 18099593A JP H0734823 A JPH0734823 A JP H0734823A
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JP
Japan
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drive shaft
intake
disk
exhaust valve
cam
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Pending
Application number
JP18099593A
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English (en)
Inventor
Seinosuke Hara
誠之助 原
Akira Hidaka
章 日高
Yoshihiko Yamada
吉彦 山田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの首振り運動の発生を抑制して、デ
ィスクハウジングとのフリクションや衝突打音及び摩耗
の発生を防止する。 【構成】 駆動軸1と各カムシャフト3の第1、第2フ
ランジ部14,16間に介装されたディスクハウジング
19と、該ディスクハウジング19の支持孔19c内に
回転自在に保持されて、中心Yが駆動軸1の中心Xと偏
心動可能なディスク17とを備えている。前記カムシャ
フト3の他端部端面3bと駆動軸1に固定されたスリー
ブ15の段差面15bとの間に、板ばね29を介装し
て、該ばね力によりディスク17を前記両フランジ部1
4,16間に挾圧支持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の運転状態に
応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変制御する吸排気弁
駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の装置としては種々提供さ
れており、その一つとして本出願人が先に出願した特願
平4−11591号に記載されたものがある。
【0003】図8に基づいて概略を説明すれば、この吸
排気弁駆動制御装置は、多気筒機関のクランク軸からス
プロケット2を介して回転力が伝達される駆動軸1と、
該駆動軸1の同軸上に相対回転自在に設けられたカムシ
ャフト3と、各気筒毎に分割された該カムシャフト3の
分割端部間に設けられた制御機構4とを備えている。
【0004】前記駆動軸1は、機関前後方向に沿って延
設され、側部にスプロケット2が取り付けられた大径な
1番ジャーナル6がシリンダヘッド7の上端部に有する
軸受8及びブラケット9により回転自在に支持されてい
る。
【0005】前記カムシャフト3は、各気筒毎に軸直角
方向から分割形成され、夫々外周に1気筒当たり2つの
吸気弁5,5を駆動する2個のカム10,11を有して
いると共に、シリンダヘッド7上の一対のカム軸受1
2,13によって夫々回転自在に支持されている。
【0006】前記制御機構4は、カムシャフト3の分割
端部位の機関後端側一端部に一体に設けられた第1フラ
ンジ部14と、駆動軸1の外周にスリーブ15を介して
固定された第2フランジ部16と、両フランジ部14,
16間に介装されて駆動軸1の軸中心Xに対して偏心揺
動可能な環状ディスク17と、該環状ディスク17の外
周面をベアリング18を介して回転自在に支持し、図外
の駆動機構を介して環状ディスク17の偏心動を制御す
る円環状のディスクハウジング19とを備えている。ま
た、環状ディスク17の両側面には、互いに反対方向に
突出して、各フランジ部14,16の係合溝20,21
に係合するピン22,23が突設されている。
【0007】そして、機関の運転状態の変化に伴い駆動
機構によりディスクハウジング19が揺動し、環状ディ
スク17を駆動軸1の軸心Xに対して偏心動させると、
各ピン22,23が各係合溝20,21内を径方向に摺
動し、一方側ピン22が駆動軸1の軸心Xに接近する場
合は、他方側ピン23は軸心Xから離れる関係になる。
したがって、この場合は、環状ディスク17は、駆動軸
1に対して角速度が小さくなり、環状ディスク17に対
し、カムシャフト3の角速度も小さくなる。このため、
カムシャフト3は、駆動軸1に対して2重に減速された
状態になる。
【0008】各ピン22,23が逆に摺動する場合は、
角速度が大きくなり、カムシャフト3は、駆動軸1に対
して2重に増速された状態になる。
【0009】この結果、カム10,11と駆動軸1の回
転位相差が変化し、吸気弁5,5の弁作動角つまりバル
ブタイミングを高精度に可変制御することができるよう
になっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カムシ
ャフト3…は、前述のようなバルブタイミング可変制御
時における駆動軸1との円滑な相対回転を得るために、
スリーブ15側の端面3bと該端面3bに対向するスリ
ーブ15の段差面15aとの間に一定の隙間C1を確保
している。このため、カムシャフト3自身が軸方向(ス
ラスト方向)へ移動可能になっており、このスラスト方
向への移動に伴い第1フランジ部14と環状ディスク1
7との間にも隙間C2が形成されている。
【0011】したがって、該環状ディスク17は、両フ
ランジ部14,16間をスラスト方向に僅かに自由移動
可能になる。このため、該環状ディスク17は、スラス
ト方向へ所謂首振り運動を起こして、外周面がベアリン
グ18の内周面に肩当たりする。この結果、ディスク1
7とベアリング18との間に比較的大きなフリクション
が発生し、該ディスク17の円滑な回転及び偏心動が阻
害されると共に、首振り運動時にベアリング18内周面
との衝突打音や摩耗等が発生し易くなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記先願に係
る装置の問題点に鑑みて案出されたもので、機関によっ
て回転駆動する駆動軸と、該駆動軸の外周に相対回転自
在に設けられて、外周面に吸排気弁を作動させるカムを
有するカムシャフトと、該カムシャフトの一端部に結合
された第1フランジ部と、前記駆動軸の所定外周に結合
されて、前記第1フランジ部と対向する第2フランジ部
と、該両フランジ部の間に介装されて、駆動軸の略径方
向へ揺動自在に設けられたディスクハウジングと、前記
ディスクハウジングの内周に有する支持孔内に回転自在
に保持され、かつ前記駆動軸とカムシャフトとを両フラ
ンジ部を介して連繋しつつディスクハウジングの揺動に
伴い中心が駆動軸の軸心から偏心動するディスクとを備
えた吸排気弁駆動制御装置において、前記ディスクを、
カムシャフト軸方向へ付勢して前記両フランジ部間に挾
圧支持させる付勢手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
【作用】ディスクは、付勢手段である例えば板ばね等に
より常時スラスト方向に付勢されて、第1フランジ部と
第2フランジ部との間に挾圧支持された形になる。この
ため、ディスクのスラスト方向の自由移動を規制するこ
とができるため、ディスクハウジング内でのディスクの
首振り運動を抑制することがききる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る吸排気弁駆動制御装置を
1気筒当たり2つの吸気弁を備えた4気筒機関に適用し
た一実施例を図面に基づいて詳述する。尚、本実施例の
基本構成は前記先願に係る構成と同一であるから共通の
構成個所には同一の符号を付して説明する。
【0015】即ち、図1の1は4気筒機関のクランク軸
からタイミングチェーンを介して回転力が伝達される駆
動軸、3…は内部の挿通孔3a内に該駆動軸1が相対回
転可能に嵌挿されて、該駆動軸1の中心Xと同軸上に配
置された複数のカムシャフト、4は駆動軸1とカムシャ
フト3とを連繋する4つの制御機構である。
【0016】前記駆動軸1は、軽量化を図るために内部
中空状に形成され、機関前端側の大径な1番ジャーナル
6から段差小径に形成されて、機関後端側まで延設され
ている。また、1番ジャーナル6は、シリンダヘッド7
の上端部に有する軸受8とブラケット9によって回転自
在に支持されており、前端部にタイミングチェーンが巻
装されるスプロケット2がボルト24により固定されて
いると共に、後端側の外周面に円筒状の嵌合溝25が形
成されている。この嵌合溝25は、1番ジャーナル6に
小径部6aを形成し、その長さが1番ジャーナル6の軸
方向の全長の約半分位の長さに設定されている。
【0017】前記カムシャフト3…は、図2にも示すよ
うに機関の各気筒毎に軸直角方向から4分割されている
と共に、各分割部位がシリンダヘッド7上の夫々一対の
カム軸受12,13によって回転自在に支持されてい
る。また、各カムシャフト3…の外周の所定位置に、図
3に示すように吸気弁5,5をバルブスプリング26の
ばね力に抗してバルブリフター27を介して開作動させ
る夫々一対のカム10,11が一体に設けられている。
【0018】前記各制御機構4…は、第1の制御機構4
が一番ジャーナル6と第1気筒(#1)間に配置され、
第2〜から第4制御機構4…は第1と第2、第2と第
3、第3と第4の各気筒(#2〜#4)間に夫々配置さ
れ、夫々が各カムシャフト3の機関前端側の一端部に一
体に設けられた第1フランジ部14と、駆動軸1の所定
外周にスリーブ15を介して設けられ、前記第1フラン
ジ部14と対向する第2フランジ部16と、該両フラン
ジ部14,16の間に介装された環状ディスク17と、
該環状ディスク17の外周を支持孔19d内周面にベア
リング18を介して回転自在に支持するディスクハウジ
ング19とから主として構成されている。
【0019】前記各フランジ部14は、図4にも示すよ
うに中空部から半径方向に沿った細長い矩形状の係合溝
20が形成されていると共に、その外側面の円周方向に
環状ディスク17の一側面に摺接する突起面14aが一
体に設けられている。一方、第2フランジ部16は、ス
リーブ15の機関後端側に一体に設けられ、前記係合溝
20と180°の反対位置に半径方向に沿った細長い矩
形状の係合溝21が形成されており、また、外側面に環
状ディスク17の他側面に摺接する突起面16aが一体
に設けられている。
【0020】前記各スリーブ15は、1番ジャーナル6
側以外では、段差小径な一端部15cが各カムシャフト
3の他端部3bの内部に回転自在に挿入していると共
に、略中央位置及び駆動軸1の直径方向へ貫通形成され
た貫通孔に挿通した連結ピン28によって駆動軸1に連
結固定されている。また、1番ジャーナル6側のスリー
ブ15は、前記小径部6aに嵌合溝25を介して嵌合し
ており、その肉厚は嵌合溝25の深さ寸法と同一に設定
されていると共に、軸方向の長さは嵌合溝25の長さ寸
法と略同一に設定されている。また、このスリーブ15
は、自身の略中央位置及び小径部6aの直径方向に有す
る貫通孔に貫通した連結ピン28aによって1番ジャー
ナル6に固定されていると共に、外周面15aが1番ジ
ャーナル6の大径部外周面6bと同一平面に形成され
て、1番ジャーナル6の一部を構成している。
【0021】前記環状ディスク17は、略ドーナツ板状
を呈し、内径がカムシャフト3の内径と略同径に形成さ
れて、駆動軸1の外周面との間に環状の隙間部Sが形成
されていると共に、直径線上の対向位置に軸方向に沿っ
て貫通形成された保持孔17a,17bに各係合溝2
0,21に係合する一対のピン22,23が設けられて
いる。この各ピン22,23は、互いにカムシャフト3
軸方向へ逆向きに突出しており、基部が保持孔17a,
17b内に回転自在に支持されていると共に、先端部の
両側縁に図4及び図5に示すように前記係合溝20,2
1の対向内面20a,20b、21a,21bと当接す
る2面巾状の平面部22a,22b、23a,23bが
形成されている。
【0022】前記ディスクハウジング19は、図1〜図
3に示すように略円環状を呈し、外周の一端部に有する
ボス部19aの挿通孔19cに挿通した枢支ピン42を
支点として図3中上下に揺動自在に設けられている一
方、該ボス部19aと反対側の外周面にレバー部19b
が半径方向に沿って突設されている。また、このディス
クハウジング19は、レバー部19bを介して駆動機構
30により揺動するようになっている。尚、前記枢支ピ
ン42は、シリンダヘッド7の上端部にブラケットを介
して固定されている。
【0023】また、前記カムシャフト3…の他端部端面
3bと、一番ジャーナル6側以外のスリーブ15の一端
部側の段差面15aとの間には、環状の隙間が形成され
ており、この隙間内に前記カムシャフト3…を軸方向
(図中左方向)へ付勢する付勢手段たるウェーブ状の環
状板ばね29が介装されている。したがって、この板ば
ね29のばね力により、カムシャフト3の第1フランジ
部14を介して環状ディスク17を反対側の第2フラン
ジ部16側へ付勢して、環状ディスク17を両フランジ
部14,16で挾圧支持するようになっている。
【0024】前記駆動機構30は、図3及び図6に示す
ようにシリンダヘッドの所定部位に対向して形成された
第1,第2シリンダ31,32と、該各シリンダ31,
32内から出没自在に設けられて各先端縁で前記レバー
部19aの円弧状先端を上下方向から挾持する油圧ピス
トン33及びプランジャ34と、前記第1シリンダ31
内の受圧室31aに油圧を給排して油圧ピストン33を
進退動させる油圧回路35とを備えている。
【0025】前記第2シリンダ32内に設けられたプラ
ンジャ34は、略有底円筒状に形成され、第2シリンダ
32内に弾装されたコイルスプリング36のばね力で進
出方向(レバー部方向)に付勢されている。
【0026】前記油圧回路35は、一端部がオイルパン
42内に、他端部が受圧室31aに夫々連通した油通路
37と、該油通路37のオイルパン42側に設けられた
オイルポンプ38と、該オイルポンプ38の下流側に設
けられた3ポート2位置型の電磁切換弁39とから主と
して構成されている。前記電磁切換弁39は、機関回転
数や吸入空気量等の信号に基づいて現在の機関運転状態
を検出するコントローラ40からのON−OFF信号に
よって流路を切り換え作動し、ON信号によって油通路
37全体を連通する一方、OFF信号によって油通路3
7とドレン通路41を連通するようになっている。
【0027】以下、本実施例の作用について説明する。
【0028】まず、コントローラ40から電磁切換弁3
9にON信号が出力されると、オイルポンプ38から油
通路37に圧送された作動油はそのまま受圧室31aに
供給される。したがって、該受圧室31aの内圧上昇に
伴い油圧ピストン33が図3,図6の実線で示すように
コイルスプリング36のばね力に抗してレバー部19b
を押し下げるので、ディスクハウジング19つまり環状
ディスク17の回転中心Yと駆動軸1の中心Xが合致す
る。この場合は、環状ディスク17と駆動軸1との間に
回転位相は生じず、またカムシャフト3の中心と環状デ
ィスク17の中心Yも合致しているため、両者1,3間
の回転位相差も生じない。したがって、駆動軸1の回転
に伴い連結ピン28を介してスリーブ15が同期回転す
ると共に、スリーブ側の係合溝21とピン23,環状デ
ィスク17,ピン22,カムシャフト3側の係合溝20
を介してカムシャフト3も同期回転する。
【0029】次に、機関運転状態の変化に伴い電磁切換
弁39にOFF信号が出力されて、油通路37の上流側
を遮断すると共に、油通路37の下流側とドレン通路4
1を連通する。このため、受圧室31a内の作動油は、
油通路37を逆流してドレン通路41からオイルパン3
6内に戻され、したがって、受圧室31aの内圧低下に
伴い油圧ピストン33がバルブスプリング26及びコイ
ルスプリング36のばね力でプランジャ34を介して後
退移動する。これにより、ディスクハウジング19は、
図2,図6の一点鎖線で示すようにプランジャ34によ
り押し上げられて枢支ピン29を支点として上方へ揺動
し、環状ディスク17の中心Yが駆動軸1の中心Xと偏
心する。したがって、スリーブ15の係合溝21とピン
23並びにカムシャフト3の係合溝20とピン22との
摺動位置が駆動軸1の1回転毎に移動し、環状ディスク
17の角速度が変化して不等角速度回転になる。
【0030】即ち、例えば係合溝21とピン23の摺動
位置が駆動軸1の中心Xに接近する場合は、係合溝20
とピン22の摺動位置が中心Xから離れる関係になる。
この場合は、環状のディスク17は、駆動軸1に対して
角速度が小さくなり、環状ディスク17に対しカムシャ
フト3の角速度も小さくなる。したがって、カムシャフ
ト3は、駆動軸1に対して2重に減速された状態にな
る。
【0031】一方、機関運転状態がさらに変化して、前
述とは逆に油圧ピストン33によりレバー部19bが押
し下げられ環状ディスク17が図3,図6の2点鎖線で
示すように中心合致位置よりもさらに下方へ揺動して、
係合溝21とピン23の摺動位置が駆動軸1の中心Xか
ら離れ、係合溝20とピン22の作動位置が中心Xに接
近する関係になると、逆にカムシャフト3は、駆動軸1
に対して2重に増速された状態になる。
【0032】この結果、該夫々の角速度の変化に基づき
カムシャフト3及びカム10,11と駆動軸1との回転
位相差は、図7Bに示すように変化し、バルブタイミン
グは同図Aに示すようにバルブリフトを一定のままカム
シャフト3の位相差に応じて変化する。
【0033】つまり、カムシャフト3の角速度が相対的
に大きい場合は、駆動軸1に対する回転位相は両者1,
3が等速になるまで進み、やがてカムシャフト3の角速
度が相対的に小さくなると回転位相は両者1,3が等速
になるまで遅れる。そして、図7Bで示すように回転位
相差の最大,最小点の途中に同位相点(P点)が存在
し、同図の破線で示す回転位相の変化では、P点よりも
前の吸気弁5,5の開弁時期が遅れ、P点より後の閉弁
時期は進み、図7Aの破線で示すように弁の作動角が小
さくなる。一方、図7Bの一点鎖線で示す回転位相の変
化では、P点よりも前では開弁時期は進み、P点より後
の閉弁時期は遅れ、図7Aの一点鎖線で示すように弁の
作動角が大きくなる。尚、図7Aの実線は中心X,Yが
合致している場合である。
【0034】しかも、この実施例では、板ばね29のば
ね力で環状ディスク17を両フランジ部14,16間に
挾圧支持した形で保持したため、環状ディスク17とフ
ランジ部14との間の隙間が吸収されて、該環状ディス
ク17のスラスト方向(カムシャフト3の軸方向)への
自由な移動を確実に規制することができる。したがっ
て、環状ディスク17は、ベアリング18内での首振り
運動が突起面14a,16aなどによって抑制されて、
該ベアリング18の内周面に対する肩当たりが防止され
る。この結果、ベアリング18との間のフリクションの
発生が防止されると共に、衝突打音や摩耗等の発生も十
分に防止される。
【0035】また、この実施例では、機関最前端側のス
リーブ15を、1番ジャーナル6の嵌合溝25に嵌合さ
せて、1番ジャーナル6の一部として構成したため、前
記スリーブ15の長さを実質的に零にすることが可能と
なる。したがって、制御機構4のカムシャフト軸方向の
全体長さが短尺化され、該制御機構4を1番ジャーナル
6と第1気筒(#1)カムシャフト3一端部との間の狭
い隙間に配置することが可能となる。この結果、機関最
後端側の制御機構4を第3気筒(#3)と第4気筒(#
4)との間に配置できるので、駆動軸1は図1に示すよ
うに第4気筒(#4)側のカムシャフト3内を貫通させ
る必要がなくなり、したがって、1気筒分だけ短尺化で
きる。
【0036】したがって、駆動軸1の短尺化により、捩
り剛性の低下が防止され、吸気弁5,5の不整運動の発
生が抑制されると共に、真直度加工や同軸度加工が容易
になる。尚、制御機構4の各構成部品の寸法や大きさ
は、変更しないので、その剛性や強度等が十分に確保さ
れていることは云うまでもない。
【0037】また、駆動軸1は、1番ジャーナル6以外
の部位はスリーブ15を介してカムシャフト3のカム軸
受10,11によって間接的に軸受されるようになって
いる。
【0038】本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、付勢手段を板ばね29に代えてコイルスプリン
グや合成ゴム等の弾性部材とすることも可能である。ま
た、付勢手段を、カムシャフト3の他端面と第2フラン
ジ部16の外端面との間あるいは、第1フランジ部14
と環状ディスク17との間に直接的に設けることも可能
である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る吸排気弁駆動制御装置によれば、とりわけディスク
を付勢手段によって第1フランジ部と第2フランジ部と
の間に挾圧支持するようにしたため、ディスクのスラス
ト方向の自由な移動が規制されて、ディスクハウジング
内での首振り運動を抑制できる。この結果、ディスクと
ディスクハウジングとの肩当たりが防止されて、両者間
のフリクションの発生が防止されると共に、衝突打音や
摩耗の発生も十分に防止される。したがって、ディスク
の常時円滑な回転と偏心動が得られ、バルブタイミング
制御精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す縦断面図。
【図2】本実施例の要部を示す平面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】図2のC−C線断面図。
【図6】本実施例の駆動手段を示す概略図。
【図7】本実施例の駆動軸とカムシャフトとの回転位相
差とバルブリフト量の特性図。
【図8】先願に係る吸排気弁駆動制御装置の断面図。
【符号の説明】
1…駆動軸 3…カムシャフト 5…吸気弁 10,11…カム 14…第1フランジ部 15…スリーブ 16…第2フランジ部 17…環状ディスク 19…ディスクハウジング 19d…支持孔 29…板ばね(付勢手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関によって回転駆動する駆動軸と、該
    駆動軸の外周に相対回転自在に設けられて、外周面に吸
    排気弁を作動させるカムを有するカムシャフトと、該カ
    ムシャフトの一端部に結合された第1フランジ部と、前
    記駆動軸の所定外周に結合されて、前記第1フランジ部
    と対向する第2フランジ部と、該両フランジ部の間に介
    装されて、駆動軸の略径方向へ揺動自在に設けられたデ
    ィスクハウジングと、前記ディスクハウジングの内周に
    有する支持孔内に回転自在に保持され、かつ前記駆動軸
    とカムシャフトとを両フランジ部を介して連繋しつつデ
    ィスクハウジングの揺動に伴い中心が駆動軸の軸心から
    偏心動するディスクとを備えた吸排気弁駆動制御装置に
    おいて、前記ディスクを、カムシャフト軸方向へ付勢し
    て前記両フランジ部間に挾圧支持させる付勢手段を設け
    たことを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
JP18099593A 1993-07-22 1993-07-22 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Pending JPH0734823A (ja)

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JP18099593A JPH0734823A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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JP18099593A JPH0734823A (ja) 1993-07-22 1993-07-22 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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JPH0734823A true JPH0734823A (ja) 1995-02-03

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