JP3355850B2 - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転状態
に応じて吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可変制御
する吸排気弁駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気弁・排気弁の開閉時期や作動角を可
変制御する装置は、従来から種々の形式のものが提供さ
れているが、その一つとして例えば特開平5−2027
18号公報に記載されているものがある。
【0003】これは、一種の不等速軸継手を応用してカ
ムの実際の回転速度を機関の回転速度に対し増減速させ
るようしたものであって、機関の回転に同期して回転す
る駆動軸の外周に、吸排気弁駆動用のカムを有する円筒
状のカムシャフトが相対回転可能に嵌合配置されてお
り、かつこのカムシャフトの端部にフランジ部が形成さ
れている。このフランジ部には、半径方向に沿って係合
溝が形成されている。また上記駆動軸にも、半径方向に
沿って係合溝が形成されたフランジ部が固定されてお
り、両フランジ部が、環状ディスクを挟んで互いに対向
している。この環状ディスクは、カムシャフトの径方向
に沿って揺動可能な制御環に回転自在に保持されてお
り、かつこの環状ディスクの両側部には、上記両フラン
ジ部の各係合溝内に夫々係合するピンが互いに反対方向
に突設されている。また、この環状ディスクの揺動位置
は、上記制御環を介して油圧アクチュエータ等により機
関運転条件に応じて可変制御されるようになっている。
【0004】従って、駆動軸の回転は、該駆動軸のフラ
ンジ部からピンを介して環状ディスクに伝達され、さら
にピンを介してカムシャフトのフランジ部へと伝達され
ることになるが、環状ディスクの中心が駆動軸の中心と
合致している状態では、カムシャフトが上記環状ディス
ク等を介して駆動軸に同期して等速で、つまり位相差な
しで回転する。これに対し、環状ディスクの中心が駆動
軸の中心から偏心している状態では、駆動軸とカムシャ
フトとが不等速で連動するようになり、回転中に位相差
を生じる。すなわち、図の(B)に示すように、環状
ディスクの揺動方向および偏心量に応じて、例えば破線
もしくは一点鎖線に示す位相差を与えることができ、こ
れに伴って、同図(A)のように、等速回転であれば実
線で示すようになるバルブリフト特性を、破線もしくは
一点鎖線に示すように変化させることができるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置にあっ
ては、図の破線および一点鎖線で示す間を、機関運転
条件に応じて連続的に変化させるようにしており、環状
ディスクと駆動軸とが同心な状態つまり等速で連動する
状態が必ず存在する。むしろ、等速で運動するときのバ
ルブリフト特性を基本として制御が行われる形となって
いる。
【0006】しかしながら、この環状ディスクと駆動軸
とが同心となる運転条件が長く継続すると、フランジ部
の係合溝におけるピンの接触面位置が一定となるため、
図1に示すように、ピン71と接触している係合溝7
2の表面72aに、経時的に局部的な摩耗が生じ、微少
な段差73が形成されてしまう。そのため、この同心状
態から偏心状態に移行するときに、ピン71が段差73
に引っ掛かり、円滑な切換作動が阻害される懸念があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、機関の回転に
同期して回転する駆動軸と、この駆動軸と同軸上に配設
され、かつ吸排気弁を駆動するカムを外周に有するカム
シャフトと、このカムシャフトの端部に設けられ、かつ
半径方向に沿って係合溝が形成されたフランジ部と、こ
のフランジ部に対向するように上記駆動軸側に設けら
れ、かつ半径方向に沿って係合溝が形成されたフランジ
部と、上記両フランジ部の間に配設された環状ディスク
と、この環状ディスクの両側部に互いに反対方向に突設
されて、上記両フランジ部の各係合溝内に夫々係合する
ピンと、上記環状ディスクを回転自在に保持するととも
に、軸直角方向に沿って揺動可能な制御環と、上記制御
環を機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構と、を備
えた吸排気弁駆動制御装置において、上記環状ディスク
を、上記駆動軸の中心からそれぞれ同方向へ偏心した第
1制御位置および第2制御位置の範囲内で制御すること
を特徴としている。
【0008】
【0009】また請求項の発明では、内燃機関の常用
運転領域で最大偏心制御位置となるようにした。
【0010】
【作用】駆動軸の回転は、両フランジ部の係合溝を摺動
するピンと環状ディスクとを介してカムシャフトに伝達
される。駆動機構によって環状ディスクが一方向へ揺動
し、環状ディスクの中心が駆動軸の中心から偏心した状
態では、駆動軸とカムシャフトとが不等速で連動するよ
うになり、回転中に位相差を生じる。つまり、カムシャ
フトの回転速度が1回転の間に増減し、カムにより駆動
される吸排気弁の実際のバルブタイミングおよびその作
動角が変化する。このような偏心状態では、各ピンが係
合溝と滑りつつ回転力の伝達を行う。
【0011】ここで請求項1の構成では、第1制御位置
と第2制御位置との範囲内で制御がなされるが、これら
は同方向へ偏心しているので、決して同心位置となるこ
とがない。つまり、ピンが係合溝内で固定せず、常に移
動することになる。
【0012】
【0013】請求項の構成では、常用運転領域でピン
の摺動幅が最大となる。つまり、係合溝内でピンが接触
し得る最大の幅に亙ってピンが移動を繰り返すことにな
り、全体で平均的に摩耗が進行する。
【0014】
【実施例】以下、この発明に係る吸排気弁駆動制御装置
の一実施例を図1〜図6に基づいて説明する。図におい
て、21は図外の機関クランク軸からスプロケットを介
して回転力が伝達される駆動軸、22は該駆動軸21の
外周に一定の隙間をもって配置され、かつ駆動軸21の
中心Xと同軸上に設けられた中空円筒状のカムシャフト
である。上記駆動軸21は、機関前後方向に延設されて
いると共に、中空状に形成されている。またカムシャフ
ト22は、各気筒毎に分割して構成されている。
【0015】上記カムシャフト22は、図示せぬシリン
ダヘッド上端部のカム軸受に回転自在に支持されている
と共に、図2に示すように、外周の所定位置に、吸気弁
23をバルブスプリング24のばね力に抗してバルブリ
フター25を介して開作動させる複数のカム26…が一
体に設けられている。また、カムシャフト22は、上述
したように複数個に分割形成されているが、その一方の
分割端部に、フランジ部27が設けられている。また、
この複数に分割されたカムシャフト22の端部間に、そ
れぞれスリーブ28と環状ディスク29が配置されてい
る。上記フランジ部27は、図4にも示すように、中空
部から半径方向に沿った細長い矩形状の係合溝30が形
成されていると共に、環状ディスク29の一方の表面に
摺接するフランジ面27aを有している。
【0016】上記スリーブ28は、小径な一端部がカム
シャフト22の他方の分割端部内に回転自在に挿入され
ている共に、駆動軸21外周に嵌合しており、かつ直径
方向に貫通した連結ピン31を介して該駆動軸21に連
結固定されている。また、スリーブ28の他端部に設け
られたフランジ部32は、カムシャフト22側のフラン
ジ部27と対向して位置し、かつ図5にも示すように、
半径方向に沿った細長い矩形状の係合溝33が形成され
ていると共に、外周面に環状ディスク29の他方の表面
に摺接するフランジ面28aを有している。上記係合溝
33は、カムシャフト22側フランジ部27の係合溝3
0と180°異なる反対側に配置されている。
【0017】上記環状ディスク29は、略ドーナツ板状
を呈し、内径がカムシャフト22の内径と略同径に形成
されていて、駆動軸21の外周面との間に環状の隙間部
Sが形成されていると共に、小巾の外周部29aが環状
のベアリングメタル34を介して制御環35の内周面に
回転自在に保持されている。また、互いに180°異な
る直径線上の対向位置にそれぞれ保持孔29b,29c
が貫通形成されており、該保持孔29b,29cには、
各係合溝30,33に係合する一対のピン36,37が
嵌合配置されている。この各ピン36,37は、互いに
カムシャフト軸方向へ逆向きに突出しており、円筒面か
らなる基部が保持孔29b,29c内に回転自在に嵌合
支持されていると共に、環状ディスク29表面から突出
する先端部に、図4及び図5に示すように、上記係合溝
30,33の対向内面30a,30b、33a,33b
と当接する2面巾状の平面部36a,36b、37a,
37bが形成されている。また、上記ピン36,37の
軸方向への位置決めは、突出方向については、ピン3
6,37の円筒面と上記平面部36a,36b、37
a,37bとの間に生じる段部36c,37cとフラン
ジ面27a,28aとの当接により、また後退方向につ
いては、上記保持孔29b,29cを貫通したピン3
6,37の基端面36d,37dとフランジ面28a,
27aとの当接により、それぞれ行われる。
【0018】上記制御環35は、略円環状をなすととも
に、図2に示すように、外周の一部にボス部35aを有
し、該ボス部35aを貫通した揺動軸38を支点とし
て、駆動軸21の軸方向と直交する面に沿って上下に揺
動自在に構成されている。またボス部35aと反対側の
外周面にレバー部35bが半径方向に沿って突設されて
おり、該レバー部35bを介して駆動機構39により揺
動位置が制御されるようになっている。
【0019】上記駆動機構39は、図2及び図6に示す
ように、シリンダヘッドの所定部位に互いに対向して形
成された第1,第2シリンダ40,41と、各シリンダ
40,41内に出没自在に嵌合した油圧ピストン42及
びリテーナ43と、上記第1シリンダ40内に画成され
る油圧室40aに油圧を給排して油圧ピストン42を進
退させる油圧回路44とを備えている。上記油圧ピスト
ン42及びリテーナ43は、互いに対向し、かつ両者の
先端の間で、上記レバー部35bの円弧状先端部を上下
方向から挾持するようになっている。
【0020】上記第2シリンダ41内に設けられたリテ
ーナ43は、略有底円筒状に形成され、第2シリンダ4
1内に配設されたコイルスプリング45のばね力で突出
方向に付勢されている。また、このリテーナ43は、ス
トッパ部41bにより後退位置が規制されるようになっ
ている。ここで、上記リテーナ43が突出した状態で
は、環状ディスク29の回転中心Yが駆動軸21の中心
Xに対し、図の上方に偏心しているが、特に、リテーナ
43が上記ストッパ部41bに当接した最大後退位置つ
まり油圧ピストン42の最大突出位置においても、環状
ディスク29の回転中心Yと駆動軸21の中心Xとが同
心に到達せず、環状ディスク29の回転中心Yが僅かに
上方に偏心した状態を保つように設定されている。尚、
図2の符号41cはエア抜き孔を示す。
【0021】上記油圧回路44は、一端部が機関のオイ
ルパン46内に、他端部が油圧室40aにそれぞれ連通
した油通路47と、該油通路47のオイルパン46側に
設けられたオイルポンプ48と、該オイルポンプ48の
下流側に設けられた3ポート2位置型の電磁切換弁49
とから主として構成されている。尚、この油圧回路44
は、一般に機関潤滑系統を利用して構成され、オイルポ
ンプ48等を機関潤滑系統と共用したものとなる。上記
電磁切換弁49は、機関回転数や吸入空気量等の運転条
件信号に基づいてコントローラ50により制御される。
該電磁切換弁49がON作動すると、油通路47が連通
して、油圧室40aに油圧が供給され、OFF作動する
と油通路47下流部分とドレン通路51とが連通して油
圧を解放するようになっている。具体的には、上記電磁
切換弁49のON−OFFのデューティ比が可変制御さ
れ、油圧室40a内に供給される油圧が機関運転条件に
応じて連続的に制御される。
【0022】次に、上記のように構成された実施例の作
用について説明する。
【0023】先ず、内燃機関の高速高負荷側の運転領域
では、上述したように、コントローラ50により電磁切
換弁49のONデューティ比が最大に制御される。これ
により、オイルポンプ48から油通路47に圧送された
作動油はそのまま油圧室40aに供給される。従って、
該油圧室40aの内圧上昇に伴い油圧ピストン42が図
2,図6の実線で示すようにコイルスプリング45のば
ね力に抗してレバー部35bを限界位置まで押し下げる
ので、制御環35つまり環状ディスク29の回転中心Y
と駆動軸21の中心Xが接近する。但し、前述したよう
に同心状態とはならない。なお、カムシャフト22の中
心は駆動軸21の中心Xに常に等しい。この第1制御位
置においては、偏心量が小さいことから、駆動軸21と
カムシャフト22との間の回転位相差は、図7の(B)
の実線に示すように、比較的小さい。この結果、図7の
(A)の実線に示すようなバルブリフト特性が得られ
る。なお、図7の(A)の二点鎖線は、環状ディスク2
9の回転中心Yと駆動軸21の中心Xとが同心状態にあ
ると仮定した場合の特性である。また、このときには、
ピン36,37は係合溝30,33内で滑りを生じつつ
移動するようになる。
【0024】一方、内燃機関の常用運転領域である低速
低負荷側の領域では、コントローラ50により電磁切換
弁49に与えられるONデューティ比が最小となり、油
圧室40a内の油圧が解放される。そのため、油圧ピス
トン42がバルブスプリング24及びコイルスプリング
45のばね力で後退する。従って、制御環35は、図
2,図6の一点鎖線で示すようにリテーナ43により押
し上げられる形となり、揺動軸38を支点として上方へ
揺動して、環状ディスク29の中心Yが駆動軸21の中
心Xから大きく偏心する。この第2制御位置にある状態
では、図7の(B)に一点鎖線で示すように、駆動軸2
1とカムシャフト22との間で比較的大きな位相差が与
えられる。従って、図7の(A)に一点鎖線で示すよう
なバルブリフト特性が得られ、その作動角は小さくな
る。尚、図7(B)の特性図では、カムシャフト22が
相対的に進む方向の位相差を正に、相対的に遅れる方向
の位相差を負にしてある。また、回転位相差の最大,最
小点の途中に同位相点(P点)が存在する。そして、カ
ムシャフト22が相対的に遅れ側となる領域(P1点以
前の領域およびP2〜P3の領域)に位置する吸気弁2
3の開弁時期は、上記位相差に伴って遅れることにな
る。逆に、カムシャフト22が相対的に進み側となる領
域(P1〜P2の領域)に位置する吸気弁23の閉弁時
期は、位相差に伴って進むことになる。
【0025】なお、この実施例では、油圧室40aに与
えられる油圧は、連続的に可変制御可能であり、上記環
状ディスク29の位置は、機関運転条件に応じて、上記
第1制御位置および第2制御位置の範囲内で変化するこ
とになる。
【0026】このように、低速低負荷側の領域で一点鎖
線のような特性となることにより、低速域での充填効率
が向上し、低速トルクが増大する。しかも、開弁時期が
遅れることで、バルブオーバーラップが小さくなり、ア
イドル時の燃費が良好になるとともに、アイドル安定性
が向上する。
【0027】逆に、高速側の領域では、相対的に作動角
が大きく、閉弁時期が遅いため、高速域での充填効率が
向上する。しかも、バルブオーバーラップ増大による排
気効率向上により、高速域でのトルク,出力が向上す
る。
【0028】そして、上記構成では、環状ディスク29
の位置が同心状態とならないように規制されるので、ピ
ン36,37が係合溝30,33内で一定位置に留まる
ことがなく、常に滑りつつ移動することになる。そのた
め、係合溝30,33の局部的な摩耗を抑制できる。図
9は、この係合溝30,33の摩耗の様子を図示したも
ので、ピン36,37の移動量が最も少なくなる第1制
御位置においても、図9に符号Lで示す範囲でピン3
6,37が移動するので、仮に第1制御位置に制御され
る時間の割合が大きかったとしても、係合溝30,33
表面の摩耗は、図示するように、緩やかに発生し、ピン
36,37の移動を阻害するような段差が生じることが
ない。
【0029】また上記実施例によれば、機関の常用領域
である低速低負荷領域で、偏心量の最も大きな第2制御
位置となる。この状態では、係合溝30,33における
ピン36,37の移動量が最大となるので、ピン36,
37が接触し得る係合溝30,33の幅全域に亙って平
均的に摩耗が進行するようになる。しかも、この低速低
負荷領域では、接触部に加わる面圧も小さい。従って、
長期間の使用による部分的な摩耗を一層抑制できる。
【0030】さらに、上記構成では、各ピン36,37
が回転自在であるとともに、その両側縁が平面部36
a,36b,37a,37bに形成されているため、各
係合溝30,33の対向内面30a,30b、33a,
33bと常に面接触状態で当接し、経時的な摩耗が一層
抑制される。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】尚、本発明は上記実施例の構成に限定され
るものではなく、排気弁側あるいは吸気弁,排気弁の両
方に適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る内燃機関の吸排気弁駆動制御装置によれば、回転
力を伝達する各ピンが係合溝内で常に滑りつつ移動を繰
り返すようになり、一定位置に留まることがないので、
係合溝表面の局部的な摩耗を防止でき、ピンの円滑な移
動が損なわれる虞れがない。
【0036】特に、請求項1の構成によれば、バルブリ
フト特性の連続的な可変制御が可能である
【0037】また請求項のように、内燃機関の常用運
転領域で最大偏心制御位置となるようにすれば、係合溝
表面の摩耗が最大幅に亙って平均的に進行するようにな
り、局部的な摩耗の発生を一層確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す一部破断図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】本実施例の要部を示す平面図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図。
【図6】駆動機構の構成を示す概略図。
【図7】駆動軸とカムシャフトとの回転位相差の特性お
よびバルブリフト特性を対比して示す特性図。
【図8】ピンが接触する係合溝表面における摩耗の状態
を示す説明図。
【図9】従来における駆動軸とカムシャフトとの回転位
相差の特性およびバルブリフト特性を対比して示す特性
図。
【図10】従来例における係合溝表面の摩耗の状態を示
す説明図。
【符号の説明】
21…駆動軸 22…カムシャフト 27…フランジ部 32…フランジ部 29…環状ディスク 30,33…係合溝 35…制御環 36,37…ピン 39…駆動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/00 - 1/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
    と、 この駆動軸と同軸上に配設され、かつ吸排気弁を駆動す
    るカムを外周に有するカムシャフトと、 このカムシャフトの端部に設けられ、かつ半径方向に沿
    って係合溝が形成されたフランジ部と、 このフランジ部に対向するように上記駆動軸側に設けら
    れ、かつ半径方向に沿って係合溝が形成されたフランジ
    部と、 上記両フランジ部の間に配設された環状ディスクと、 この環状ディスクの両側部に互いに反対方向に突設され
    て、上記両フランジ部の各係合溝内に夫々係合するピン
    と、 上記環状ディスクを回転自在に保持するとともに、軸直
    角方向に沿って揺動可能な制御環と、 上記制御環を機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構
    と、 を備えた吸排気弁駆動制御装置において、 上記環状ディスクを、上記駆動軸の中心からそれぞれ同
    方向へ偏心した第1制御位置および第2制御位置の範囲
    内で制御することを特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動
    制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の常用運転領域で最大偏心制御
    位置となることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の吸排気弁駆動制御装置。
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