JPH0734607U - 農用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー位置検知装置 - Google Patents

農用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー位置検知装置

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JPH0734607U
JPH0734607U JP6602293U JP6602293U JPH0734607U JP H0734607 U JPH0734607 U JP H0734607U JP 6602293 U JP6602293 U JP 6602293U JP 6602293 U JP6602293 U JP 6602293U JP H0734607 U JPH0734607 U JP H0734607U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒッチ装置の着脱で自動的に係脱する伝達機
構によって回動カバーの位置を位置検知センサに伝達
し、且つヒッチなしタイプとの部品の共通化を図った農
用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー位置検知装置
を提供する。 【構成】 回動カバー6bに従動するリンクアーム10
を、耕耘装置2の筒状ケース2cの前方部に垂直状に軸
支し、その垂直面に前方に膨出するカム面10bを形成
し、カム面10bに係脱可能に接して回動する従動アーム
11をヒッチ装置3側に軸支し、従動アーム11と位置検知
センサ13とをワイヤ12aで連結した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヒッチ装置を装着した農用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー の位置検知装置に関し、更に詳細には、ヒッチ装置に対し耕耘装置を着脱すると 、位置検知装置のセンサ側機構が自動的に耕運装置の機械的伝達手段に係脱着脱 されるようにした回動カバーの位置検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農用トラクタにおける耕耘装置は、耕深に応じて耕耘爪の支持高さを調節する ように構成され、耕耘爪の上方を固定カバー(固定型のロータリメインカバー) で覆い、該固定カバーから後方に出没する回動カバー(ロータリカバー)を設け 、この回動カバーにリヤカバーを上下回動可能に付設して耕深の深⇔浅に応じて 回動カバーを没入⇔突出位置に制御するタイプのものが近年使用されている。こ の回動カバーは、通常、耕耘装置に取り付けた電動シリンダにより駆動制御され る。
【0003】 前記回動カバーを設定出没量(回動角)に制御する従来の方法は、前記電動シ リンダの出力杆の出没量を検出するストロークセンサを電動シリンダと平行して 取り付け、ストロークセンサと乗用走行機体に取り付けた制御器との間をハーネ スで接続すると共に、運転席に耕深度設定器を取り付け、前記ストロークセンサ の出力信号と耕深設定器からの設定値信号とが一致するように電動シリンダを制 御するようにしている。
【0004】 ところで、農用トラクタには、乗用走行機体と後方の昇降リンクと耕耘装置と の間をオートヒッチ機構によりワンタッチで切り離せるヒッチ付きタイプと、昇 降リンク後方に耕耘装置を一体的に組付けた直装タイプ(ヒッチなしタイプ)と がある。したがって、ヒッチ付きタイプの農用トラクタにあっては、耕耘装置を 乗用走行機体から切り離すためのヒッチ装置の外に、前記ハーネスも切り離すた めのコネクタを取り付けている。そして、このストロークセンサの作動を検出す るセンサ信号は、非常に微弱な電流であるが故に高精度なハーネスが要求され、 ハーネス部分のワンタッチ着脱が困難であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そのため耕耘装置の離脱時には、ヒッチ装置の解除など直接的な離脱操作に気 を取られ過ぎ、前記ハーネスのコネクタの切り離しを忘れ、不測にハーネスを断 線させる場合があった。また、耕耘装置側に前記ストロークセンサを取り付けた 従来のものは、耕耘装置ごとにストロークセンサが必要となり、乗用走行機体に 取り付けた制御器に合わせて、耕耘装置に取り付けたストロークセンサの出力を 調整する必要があるという問題もある。
【0006】 したがって、乗用走行機体側に前記ストロークセンサに代わる位置検知センサ を取り付け、該位置検知センサと耕耘装置側との間を機械的な機構で係脱可能に 連結し、ヒッチ装置から耕耘装置を離脱すると、前記機械的連結部分が自動的に 切り離されるようにしておけば、前記ハーネスを省略でき、ハーネスが切断され るおそれと、前記センサの出力調整の必要がなくなる利点がある。しかしながら かかる機械的連結手段を採用するには、回動カバーの位置移動の動きを、ロッド 、レバーなど、他の部材の変位に置き換える必要が生じるため、その周囲に変位 を可能にする領域を確保する必要がある。
【0007】 ところで、耕耘爪を支持する筒状ケースは耕耘装置の中央に配置されるギヤボ ックスから左右に張り出し、内部に耕耘爪駆動用の動力伝達軸を内装し、一方の 端部にチェンケースを取り付け、他方の端部に軸受けケースを取り付け、ギヤボ ックスの中央上方部分に設けたトップマストの上方から左右にマストアームを下 方に張り出し、このマストアームの下端を前記筒状ケースに支持する構造にして いる。このマストアームは、強度確保上の理由から、できるだけ短く取り付ける ことが求められており、必然的に筒状ケースと前記マストアームとの間が狭くな らざるを得ない構成となる。、また筒状ケースに対し固定カバーは接近して取り 付けられており、この両部材の間も狭いものとなっている。
【0008】 したがって回動カバーの移動位置を乗用走行機体側に機械的手段で伝達するに は、他の部材、特にマストアーム及び筒状ケースとの干渉をなくしつつ、各種作 業の邪魔にならないように、できるだけ固定カバーに接近させ、且つマストアー ムと筒状ケースとの間の狭い空間部分を貫通させて前記機械的伝達手段を取り付 けることが要求される。更に、機械的伝達手段を有するヒッチ付きタイプのもの を開発する際の別の要求として、ヒッチなしタイプの耕耘装置に取り付ける回動 カバー位置検知装置と共通部品を多くし、更に、制御装置に入力するソフトウエ アも共通にして、装置の互換性を増し、製造・整備作業の能率の向上や、コスト 低減などを図ることが望まれる。
【0009】 そこで本考案は、以上の諸問題に着目してなされたものであり、ヒッチ装置を 有する農用トラクタの耕耘装置において、乗用走行機体側に前記回動カバーの移 動位置を検出する位置検知センサを取り付け、この位置検知センサに回動カバー の移動位置を機械的に伝達し、ヒッチ装置を切り離すと、前記伝達機構の一部が 自動的に切り離されるようにしたものにし、しかもヒッチなしタイプの耕耘装置 の回動カバーの位置検出装置にも兼用できるよう、可及的に部品の共通化を配慮 した農用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー位置検知装置を提供することを 目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本考案の農用トラクタにおける耕耘装置の回動カ バー位置検知装置の構成は、乗用走行機体の後方に連設したヒッチ装置に耕耘装 置を着脱自在に連結する農用トラクタにおいて、耕耘爪部の支持と、該爪部への 動力伝達軸ケースとを兼ねる左右方向の筒状ケースを耕耘装置に取り付け、該筒 状ケースの下方に位置させて耕耘爪の上方を覆う固定カバーを配設すると共に、 該固定カバーの後方にリヤカバーを付設した回動カバーを出没自在に設け、前記 筒状ケース前方部の耕耘装置側にリンクアームを垂直状に軸支し、このリンクア ームと前記回動カバーとの間を連結ロッドで連結し、リンクアーム後方の筒状ケ ース側面を凹状に形成し、リンクアームを筒状ケース前側近傍の低い位置に前後 回動可能に軸支すると共に、リンクアームの前側面に前方側に膨出する弓状のカ ム面を形成し、このカム面に接して回動する従動アームを前記ヒッチ装置側に軸 支し、ヒッチ装置に対する耕耘装置着脱により前記リンクアームのカム面と従動 アームとを自動的に係脱可能に形成し、この従動アームにワイヤを取り付け、乗 用走行機体側に取り付けた位置検知センサに回動カバーの移動位置を機械的に伝 達するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】 前記位置検知センサは、ポテンショメータを使用することができる。但し、本 考案はこれに限定されず、前記ワイヤの移動量を電気的量に変換できるセンサで あればどのようなセンサも使用することができる。
【0012】
【作用】
前記リンクアームの筒状ケース側に形成した凹状部は、浅耕設定時にリンクア ームが回動カバーの後方移動に伴って後方に引かれて筒状ケース側に回動すると 、この凹状部が筒状ケース情報に重合し、前記リンクアーム先端の連結ロッド軸 支点とリンクアームの回動基端側軸支点とを結ぶ線が筒状ケースと交差する位置 まで回動可能となり、リンクアームを筒状ケースの近傍に取り付けることが可能 となり、しかも、リンクアームを低い姿勢で回動可能にすることができる。した がって、前記リンクアームの凹状部は、回動カバーのストロークを機械的に乗用 走行機体側に伝達する機械的接続部を短く、且つ高さを低く形成する作用を有す るものである。
【0013】 前記リンクアームのカム面に接して回動する従動アームをヒッチ装置側に軸支 し、この従動アームにワイヤを取り付ける前記手段は、乗用走行機体と耕耘装置 とを着脱すると、前記カム面と従動アームとの接点が自動的に係脱するので、ヒ ッチ装置に対する耕耘装置の着脱に際し、回動カバー位置を位置検知センサに伝 達する機械的伝達手段の切り離し作業を行う必要をなくす作用がある。
【0014】 また、ヒッチなしタイプの耕耘装置の場合には、リンクアームに前記ワイヤを 直接取り付ければ、本考案の回動カバー位置検知装置に使用する部品の共用化が 図れ、回動カバー駆動制御装置のソフトウエアも互換性を持たせることが可能で ある。
【0015】
【実施例】
以下添付の図面に示した一実施例により本考案を具体的に説明する。 図1により、本実施例に使用した農用トラクタ1の概要を説明する。耕耘装置 2は、ヒッチ装置3によって乗用走行機体4(後部のみ図示)に連結している。 なお図1は、乗用走行機体4が耕耘装置2をリフトし、耕耘作業を中止している 状態を示し、図1に示す符号5は耕耘爪であり、符号5aは耕耘爪5先端の回転 軌跡である。
【0016】 図1,2において、耕耘装置2は、前記左右の筒状ケース2c,2dから、内 部に駆動軸(図示せず)を設けた左筒状ケース2cが左方に張り出し、右筒状ケ ース2d(図2)が右方に張り出し、左筒状ケース2cの端部には、動力を耕耘 爪5に伝えるチェン(図示せず)を内蔵するチェンケース2eを取り付け、右筒 状ケース2dの端部には耕耘爪5を支持する軸受(図示せず)の軸受けケース2 f(図2)を取り付けている。前記左右の筒状ケース2c,2dには、前記ギヤ ケース2bの上方に支持されたトップマスト2aに固定したマストステー2g, 2gが支持されている。またトップマスト2aの前端部は、後述するヒッチ枠3 bの上部に固定されたヒッチ部3aに形成された凹溝に係脱自在に支持されてい る。ギヤケース2bに軸支したツールバー2hには尾輪2iを取り付け、手動の 駆動装置2jによってツールバー2hと共に尾輪2iが構成されている。
【0017】 耕耘爪5の上方を覆うように固定カバー6aを取り付け、その後方に回動カバ ー6b(図2)を設けている。この回動カバー6bは、固定カバー6aの上面に 設けた左右対称のガイドレールに嵌合案内されて前後に出没回動する左右回動フ レーム6cの後端を連結した横枠6eの前部に設けられている。更に、固定カバ ー6aの後端と横枠6eとの間にゴム板(図示せず)を張設し、耕耘爪5の上方 を全面的にカバーしている。そして横枠6eの中央部に支点を形成した電動シリ ンダ7から出没する駆動杆7bによって固定カバーの後方から出没する。
【0018】 なお、回動カバー6bの横枠6eには、下端が耕深検知センサを兼ねるリヤカ バー8が上下回動自在にを取り付けられており、図1に示す符号7aは電動シリ ンダ7を駆動するモータである。また、モータ7aの電源コードは、ヒッチアッ シイ3aの側面に取り付けた雌形スイッチ7cと、トップマスト2aの側面に取 り付けた雄形スイッチ7dとによって分割されており、ヒッチ装置3と耕耘装置 2との着脱によりスイッチ7c,7dが自動的に結合・分離される。
【0019】 耕耘装置2のリフト装置並びにヒッチ装置3について説明する。図1に示すよ うに、乗用走行機体4のミッションケース4aの下側左右にロアリンク4b,4 bを軸支し、このロアリンク4b,4bによってヒッチ枠3bの下側部分を軸支 しており、前記ミッションケース4aの上側に取り付けたトップリンクサポート 4cにトップリンク4dを軸支し、このトップリンク4dを上部ヒッチ部3aの 前端部に軸支している。そして、耕耘装置2のリフト動作は、ロアリンク4bを 回動自在に支持したリフトロッド4eを介してリフトアーム4fを油圧で昇降回 動して行うようにしている。また、上部ヒッチ部3aに設けたガイド溝3cには 、ヒッチ装置3の下部ヒッチ部に設けたフックの連結・解除を行うフックの切換 え操作杆3dを遊嵌している。
【0020】 次に図2〜7によって、本実施例の回動カバー位置検知装置を説明する。図に おいて、前記ギヤケース2bの前部に、両側に支持腕を前方に突出させ、平面視 で断面コ状としたブラケット9aを取り付け、このブラケット9aの左側に固定 した。即ち左筒状ケース2c側に位置させた支持板9bに軸9cを取り付け、こ れにリンクアーム10の基端を軸支した。
【0021】 リンクアーム10の後側面は、左筒状ケース2c側に凹部10aを形成し、その反 対側の前側面には前方側に膨出する弓状の円弧カム面10bを形成している。前記 リンクアーム10の先端に設けた軸10cと、回動カバー6bに設けた軸6dとに、 連結ロッド10dを軸支してリンクを形成している。したがって、回動カバー6b が後方に移動するとき、即ち図3の矢印Aの方向に回動し、リンクアーム10が矢 印Bの方向に引かれて回動すると、最終的に図7に示すように左筒状ケース2c に被さる配置となり、前記軸9cと軸10cとを結ぶ線(2点鎖線)が左筒状ケー ス2cと交差する形態となる。このように、リンクアーム10を前方に膨出する形 態の弓状に形成することにより、左筒状ケース2cとマストステー2gとの間の 狭い部分に、リンクアーム10及び連結ロッド10dの回動領域を形成することが可 能となる。したがって、軸9cを固定カバー6aに近接する低い位置に取り付け 、マストステー2gを可及的に短くするという強度保持上の要求と、リンクアー ム10の必要回動領域を確保するというスペース上の要求とが相反するものである にも係わらず、前記構成を採用することにより、相反する要求の両方を満足させ るに至った。
【0022】 一方、前記リンクアーム10に従動する従動アーム11を次のように取り付けた。 即ち、乗用走行機体4の後方に揺動自在に取り付けた前述のヒッチ枠3bの中央 から張り出した伝動軸ブラケット11aを取り付け、これから張り出させた支持板 11bに取り付けた軸11cに、従動アーム11の中間部を軸支した。この従動アーム 11の先端にローラ11dを取り付け、従動アーム11の先端と反対側に伸びる他端の アーム部11eに取り付けた軸11fに、アウターケーブルとインナーケーブルとか らなるワイヤーケーブル12aの一端を軸支し、スプリングsによって常時従動ア ーム11を図3に示す矢印Cの回動方向、即ちローラ11dがカム面10bに常時接当 する方向に付勢した。
【0023】 なお、図5に示す符号11gはワイヤーケーブル12aを固定するプレートであり 、該プレート11gの下端に従動アーム11へのアーム部11eが接当する構成になっ ており、ヒッチ装置3から耕耘装置2を離脱た際に従動アーム11が矢印C(図3 )方向に行き過ぎるのを防止するストッパーに形成されている。したがってヒッ チ装置3に耕耘装置2を装着する際の従動アーム11とリンクアーム10との接続作 用を円滑にすることができる。
【0024】 以上のとおり構成したので従動アーム11は、ヒッチ装置3に耕耘装置2を接続 すると、前記ローラ11dがカム面10bを圧接し、リンクアーム10に対して従動ア ーム11は、反矢印Cの方向に回動し、ワイヤーケーブル12aを矢印Dの方向に引 くことにより、従動アーム11とリンクアーム10との接続作用が完了する。 なおワイヤーケーブル12aは、図2及び図6に示すように、トップリンクサポ ート4cに開けた孔12bを挿通させてトップリンクサポート4cを横断させ、ト ップリンクサポート4cの反対側に取り付けた位置検知センサ13に取り付けてい る。このようにして、トップリンクサポート4cに孔12bを穿設するだけの簡単 な構成でありながらワイヤーケーブル12aの長さを十分に確保し、且つトップリ ンクサポート4cをワイヤーケーブル12aの支持部材に兼用することにより、上 下に回動する耕耘装置2のいずれの位置に対しても滑らかに回動カバーのストロ ークに追随させることができる。したがって、ワイヤケーブル12aの抵抗を少な くして従動アーム11とリンクアーム10との接当作用を円滑にすることができる利 点がある。本実施例の前記位置検知センサ13はポテンショメータタイプのものを 使用した。
【0025】 次にリヤカバー位置検知装置の概要を説明する。図3,7に示すとおり、回動 カバー6bに立設したマストフレーム6fに設けたアーム8aと、リヤカバー8 に設けたアーム8bとの間にスプリングを外装したリンクロッド8cを設けて、 リヤカバー8の検知端8dを常時地面G側に付勢している。そして前記説明の回 動カバー位置検知装置と同様の手段により、検知端8dの回動位置を位置検知セ ンサ14に伝達する。図4を参照してその概要を説明すると、ブラケット9aの右 側(右筒状ケース2d側)に取り付けた回動軸14aに、戻しスプリング14bを取 り付けたリンクアーム14cを軸支し、このリンクアーム14cに取り付けた軸14d に、リヤカバー8の回動を伝達するワイヤー8eを連結し、側面視で前記説明と 同様の形態を有するカム機構によって行った。したがって図5は、回動カバー位 置検知装置と同様の符号をリヤカバー位置検知装置側にも付して説明を省略する 。
【0026】 リヤカバー位置検知装置の従動アーム11に取り付けた軸11fには、前記位置検 知センサ14に連結したワイヤーケーブル14eの他端を軸支した。したがって、耕 耘装置2を着脱すると、リヤカバー位置検知装置が自動的に係脱することができ る。 次に図8,9によって、図1〜7によって説明した本実施例の回動カバー位置 検知装置の部品の大部分を、ヒッチなし農用トラクタの回動カバー位置検知装置 の形成に流用できる例を説明する。即ち、前記説明の実施例においては、リンク アーム10と従動アーム11との組合わせにより機械的伝達手段を構成しているもの であるが、ヒッチなしタイプの場合には、従動アーム11が省略されてしまう。そ のためにリンクアーム10に孔15(図3,7)を穿設したものを使用している。こ の孔15の軸9cに対する相対的位置は、リンクアーム10のカム面10bに追従する 従動アーム11の軸11cに対するワイヤーケーブル12aを取り付ける軸11eの相対 位置と、ほぼ同様の配置となるように設けてある。したがってヒッチ付きタイプ の場合とヒッチなしタイプの場合とは、リンクアーム10の揺動によるワイヤーケ ーブル12aの作動ストロークをほぼ同様にすることができ、リンクアーム10を始 め大部分の部品を兼用化できるものである。
【0027】 そして、ヒッチなし農用トラクタの耕耘装置2(図8.9)のトップマスト2 aを、乗用走行機体(図示せず)のトップリンクサポート4cに軸支したトップ リンク4dに軸支し、前記孔15(図3,7)に取り付けた軸15bに、ワイヤーケ ーブル12aの端部を直接軸支した。その他の仕様はすべて、ヒッチ付き農用トラ クタ1と同じ耕耘装置2と乗用走行機体4とを用い、ヒッチ装置3を用いずに連 結して形成したので、同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0028】 このヒッチなし農用トラクタの回動カバー6bを後方に最大ストロークまで移 動させると、図9に示すように、リンクアーム10の凹部10aが左筒状ケース2c に被さり、リンクアーム10の軸支点である軸9cと連結ロッド10dの軸支点であ る軸10cとを結ぶ線が左筒状ケース2cと交差する状態にして、リンクアーム10 及び連結ロッド10dとの回動領域をスペース少なく有効に確保することができ、 したがってリンクアーム10を低い位置に取り付けたマストステー2gとの干渉を 防止した状態にして設置することができる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の農用トラクタにおける耕耘装置の回動カバー位 置検知装置は、前記リンクアームの軸支点を、筒状ケースの前方の低い位置に設 け、このリンクアームと回動カバーとを連結するロッドのリンクアーム側の軸支 点との間を凹状に切り欠いて、回動カバーが最大ストロークした際に、前記2つ の軸支点を結ぶ線が筒状ケースと交差するようにしたので、筒状ケースの前方及 び上方に十分な余裕が無い場合でも、リンクアーム及び回動カバーに連結したス トローク伝達用のロッドの回動領域を十分に確保することができる。したがって 、該ロッドを筒状ケースの上方を迂回させて配設することが可能となり、組立性 及び整備性が向上する。また、ヒッチ装置と耕耘装置とのストローク伝達手段を 弓状に形成した円弧カムと従動アームとで行うようにしたので、ヒッチ装置に耕 耘装置を着脱すると同時に自動的に回動カバーの位置検知装置の着脱も行われる ので、作業性の向上と作業手順ミスによる装置の破損などのおそれをなくすこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に使用した農用トラクタの要部
側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の回動カバー位置検知装置部分の拡大図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図3のV−V線矢視図である。
【図6】図2に示す回動カバー位置検知装置の要部辺面
図である。
【図7】図3に示す回動カバー位置検知装置の作動状態
を示す部分側面図である。
【図8】図3に示す回動カバー位置検知装置をヒッチな
しタイプの農用トラクタに応用した場合の要部側面図で
ある。
【図9】図8に示す回動カバー位置検知装置の作動状態
を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 農用トラクタ 2 耕耘装置 2c 左筒状ケース 2c 右筒状ケ
ース 3 ヒッチ装置 4 乗用走行
機体 5 耕耘爪 6a 固定カバ
ー 6b 回動カバー 9c 軸支点 10 リンクアーム 10a 凹部 10b カム面 10c 軸支点 10d 連結ロッド 11 従動アー
ム 12a ワイヤ 13 位置検知
センサ 14a ワイヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗用走行機体の後方に連設したヒッチ装
    置に耕耘装置を着脱自在に連結する農用トラクタにおい
    て、耕耘爪部の支持と、該爪部への動力伝達軸ケースと
    を兼ねる左右方向の筒状ケースを耕耘装置に取り付け、
    該筒状ケースの下方に位置させて耕耘爪の上方を覆う固
    定カバーを配設すると共に、該固定カバーの後方にリヤ
    カバーを付設した回動カバーを出没自在に設け、前記筒
    状ケース前方部の耕耘装置側にリンクアームを垂直状に
    軸支し、このリンクアームと前記回動カバーとの間を連
    結ロッドで連結し、リンクアーム後方の筒状ケース側面
    を凹状に形成し、リンクアームを筒状ケース前側近傍の
    低い位置に前後回動可能に軸支すると共に、リンクアー
    ムの前側面に前方側に膨出する弓状のカム面を形成し、
    このカム面に接して回動する従動アームを前記ヒッチ装
    置側に軸支し、ヒッチ装置に対する耕耘装置着脱により
    前記リンクアームのカム面と従動アームとを自動的に係
    脱可能に形成し、この従動アームにワイヤを取り付け、
    乗用走行機体側に取り付けた位置検知センサに回動カバ
    ーの移動位置を機械的に伝達するようにした農用トラク
    タにおける耕運装置の回動カバー位置検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006246801A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Yanmar Co Ltd 制御連結機構
JP2013074856A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Nunohata Noki Kaihatsu Kenkyusho:Kk トラクタにおける付加作業機退避アダプタ

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