JP4606289B2 - 作業機連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタに作業機を連結するための作業機連結構造に関するものである。
トラクタに作業機を連結するための作業機連結構造には、トラクタの後方に左右一対の取付杆を介して作業機を装着するようにした2点リンク式のものがあるが、この種の従来の作業機連結構造は、作業機に左右一対の取付杆を前方突設し、取付杆の前端部を、取付ピンを介してトラクタの後部に設けたブラケットに左右軸廻りに揺動自在でかつ着脱自在に連結するようにしていた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開2001−28905号公報 特開2004−261066号公報 特開2002−233203号公報
従って、従来の2点リンク式の作業機連結構造では、トラクタに作業機を連結する場合、トラクタから降りて、作業機の左右一対の取付杆を取付ピンでトラクタのブラケットに枢支連結する必要があり、クイックカプラ等を用いた3点リンク式の作業機連結構造のように、トラクタから降りることなくオートヒッチでトラクタに作業機を連結することができず、不便であった。
本発明は上記問題点に鑑み、2点リンク式の作業機連結構造において、トラクタから降りることなく作業機をオートヒッチで作業機を着脱できるようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、油圧装置により左右一対のリフトアーム及びリフトロッドにて昇降される左右一対の取付杆を介してトラクタに作業機を装着するようにした2点リンク式の作業機連結構造であって、
前記左右一対の取付杆を連結することによって該一対の取付杆を有するヒッチフレームが、作業機とは別体に構成され、左右一対の取付杆の前端側がトラクタ車体側に枢支され、ヒッチフレームに下係止部と上係止部とが設けられ、これら上下係止部により作業機を連結係合することにより、トラクタに対して作業機が着脱自在に連結されると共に、トラクタのPTO軸と作業機のPIC軸とがジョイント軸により連結され、ジョイント軸の前端側がトラクタのPTO軸に対して屈曲自在に連結され、
ジョイント軸の後端側に、作業機のPIC軸を後方から着脱自在に挿入して嵌合固定する軸嵌合部が設けられ、この軸嵌合部にベアリングを介して環状体が外嵌され、この環状体に左右一対の支持杆が作業機側に後方突設され、この支持杆はPIC軸を軸嵌合部に挿入するときに作業機側延出端部を中心にして上下揺動可能でありかつPIC軸を軸嵌合部に嵌合するときに前後移動可能にヒッチフレーム側に係合され、
前記左右一対の取付杆の前後中途部内面にアーチ形状の連結杆の両端が連結され、左右取付杆の後端側にそれぞれ前記下係止部が設けられ、連結杆の左右方向中央部に前記上係止部が設けられ
左右一対の取付杆の後側中途部に、リフトロッドの下端部を連結するための連結ピンが外側方に突設され、連結ピンが取付杆の下係止部の前方であって連結杆連結位置よりも後方に配置されている点にある。
た、本発明の他の技術的手段は、前記左右一対の支持杆に係合突起がそれぞれ設けられ、ヒッチフレームに、左右一対の係合突起に対応して左右一対の係止凹部が設けられ、左右一対の係止凹部は、後端側が開口して前方に向けて凹んだ凹状に形成され、左右一対の係合突起が左右一対の係止凹部に後方側から挿脱自在に挿入されて、左右一対の支持杆がヒッチフレームに前後移動可能に係合されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記PTO軸とジョイント軸とは、PTO軸側の前自在継ぎ手部とジョイント軸側の後自在継ぎ手部との前後2段で屈曲するように等速ジョイントを介して連結されている点にある
た、本発明の他の技術的手段は、ジョイント軸の軸嵌合部にPIC軸が嵌合可能となる姿勢にジョイント軸を保持するように、ヒッチフレームに、環状体が接当してジョイント軸の後端側の下降規制する被接当部が設けられている点にある。
本発明によれば、2点リンク式の作業機連結構造において、トラクタから降りることなく作業機をオートヒッチで作業機を着脱できるようになり、非常に便利である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、2軸4車輪形のトラクタ1に、左右一対の取付杆2を介して(2点リンク式の作業機連結構造によって)、ロータリ耕耘機で例示する作業機3が、着脱自在に連結されている。
トラクタ1は、トラクタ車体5上に左右のリフトアーム6を有する油圧装置(作業機昇降装置)7を備えると共に、左右の後輪8はフェンダ9で覆われており、左右のフェンダ9間に運転席10が備えられ、トラクタ車体5の後端からPTO軸11が後方突出されている。
図1〜図5において、トラクタ車体5の後面側に、ボルト止め等によりヒッチ台13が固着されている。ヒッチ台13は左右一対の支持ブラケット14を有している。左右一対の支持ブラケット14はPTO軸11の左右両側に配置され、支持ブラケット14の後端部にヒッチ金具15が固着されている。ヒッチ金具15は、側面視U字状に形成され、上板部15aと下板部15bとを有すると共に、上板部15aと下板部15bとの前端側を連結する前連結部15cを有している。
前記作業機3は、PIC軸18を前方突出したギヤケース19から左右にサポートアーム20が突出され、左右サポートアーム20の外端に伝動ケース21及びサイドフレーム22が固定されてロータリ機枠23が構成されている。伝動ケース21及びサイドフレーム22の下部で爪軸24が回転自在に支持され、この爪軸24に多数本の耕耘爪が取り付けられて、ロータリ耕耘部26が構成されている。ロータリ耕耘部26の上部、両側部及び後部を覆う耕耘カバー29が設けられている。
また、ギヤケース19に後部マスト27と前部マスト28とが固着され、左右サポートアーム20には、前方に突出した連結ブラケット30が左右一対設けられると共に、後方へ延びる支持枠31が揺動可能に連結されている。支持枠31と後部マスト27との間には高さ調整機構が設けられ、支持枠31の後部に装着される培土器又は後2輪の高さを調整可能にしている。
前記前部マスト28の上端部に、左右方向のピン又はボルト軸等により構成された上係合部35が設けられている。左右一対の連結ブラケット30に、左右方向にピン等により構成した下係合部36が左右一対設けられている。
図2に示すように、作業機3のロータリ耕耘部26を覆う耕耘カバー29の前端部等には、スタンド37が折り畳み又は着脱自在に設けられ、スタンド37により、作業機3はロータリ耕耘部26が設置した状態で自立できるように構成されている。
図2〜図5において、前記左右一対の取付杆2はアーチ状の上連結杆39と平板状の下連結杆40で連結されて、左右一対の取付杆2、上連結杆39及び下連結杆40を有するヒッチフレーム41が、作業機3とは別体に構成されている。ヒッチフレーム41の上連結杆39と下連結杆40とは、左右一対の縦連結杆42により連結されている。
左右一対の取付杆2の前端部に、左右方向の連結ピン45が設けられている。左右一対の取付杆2の前端部にL字状の支持部材46が溶接等により固設され、支持部材46と取付杆2の前端部との間に前記連結ピン45が取付られている。
連結ピン45をヒッチ金具15の前連結部15c側に挿入して、ヒッチ金具15の上下板部15a,15b間に、図1に示す抜止ピン48を着脱自在に挿通保持して、連結ピン45を抜け止めすることにより、左右一対の取付杆2の前端部が、左右方向の連結ピン45廻りに揺動自在でかつ着脱自在に連結されて、左右一対の取付杆2の前端側がトラクタ車体5側に枢支されている。
左右一対の取付杆2の後端側に、前方に没入した凹溝状の下係止部50がそれぞれ設けられ、ヒッチフレーム41の上連結杆39の左右方向中央部の上面に、下方に没入した凹溝状の上係止部51が設けられている。ヒッチフレーム41の上係止部51に作業機3の上係合部35を係合すると共に、ヒッチフレーム41の下係止部50に作業機3の下係合部35を係合することにより、ヒッチフレーム41に対して作業機3が着脱自在に固定されるように構成されている。
図1〜図4において、トラクタ1のPTO軸11と作業機3のPIC軸18とがジョイント軸53により連結されている。ジョイント軸53の前端側がトラクタ1のPTO軸11に等速ジョイント54を介して連結され、等速ジョイント54は、前自在継ぎ手部54aと後自在継ぎ手部54bとを有し、前自在継ぎ手部54aでPTO軸11に対して屈曲自在に連結されると共に、後自在継ぎ手部54bでジョイント軸53に対して屈曲自在に連結されている。従って、PTO軸11とジョイント軸53とは、PTO軸11側の前自在継ぎ手部54aとジョイント軸53側の後自在継ぎ手部54bとの前後2段で屈曲するように等速ジョイント54を介して連結されている。
トラクタ1に左右一対の取付杆2を介して作業機3が装着され、図3及び図4に示すようにトラクタ1のPTO軸11と作業機3のPIC軸18とがジョイント軸53により連結された状態で、前記PTO軸11、等速ジョイント54、ジョイント軸53及びPIC軸18は、左右一対の取付杆2と略同一高さ位置に前後方向に配置され、等速ジョイント54の前自在継ぎ手部54aは、左右一対の取付杆2の枢支部(連結ピン45)よりも前側に配置され、等速ジョイント54の後自在継ぎ手部54bは、左右一対の取付杆2のトラクタ1への枢支部(連結ピン45)よりも後側に配置され、側面から視て、左右一対の取付杆2のトラクタ1への枢支部(連結ピン45)は、等速ジョイント54の前自在継ぎ手部54aと後自在継ぎ手部54bとの中間位置に配置されている。
ジョイント軸53の後端側に、作業機3のPIC軸18を着脱自在に嵌合固定する軸嵌合部55が設けられている。軸嵌合部55は後方が開口した凹状に形成されている。
図2〜図5において、ジョイント軸53の後端側にベアリング59を介して左右一対の支持杆60が設けられている。ジョイント軸53の後端側にベアリング59が外嵌するように設けられ、ベアリング59の外周に環状体61が外嵌固着されて、環状体61に左右一対の支持杆60が後方突設されている。
左右一対の支持杆60の後端部に係合突起63がそれぞれ設けられ、ヒッチフレーム41の左右一対の縦連結杆42に、左右一対の係合突起63に対応して左右一対の係止凹部64が設けられ、左右一対の係止凹部64は、後端側が開口して前方に向けて凹んだ凹状に形成され、左右一対の係合突部63が左右一対の係止凹部64に後方側から挿脱自在に挿入され、これにより、ヒッチフレーム41に対して左右一対の支持杆60が前後移動可能に係合され、ジョイント軸53が自在継ぎ手54から後下がりに下降傾斜するのを規制している。
ジョイント軸53の軸嵌合部55にPIC軸18が嵌合可能となる姿勢にジョイント軸53を保持するように、ヒッチフレーム41に、ジョイント軸53の後端側がベアリング59を介して接当する被接当部65が設けられている。
而して、ヒッチフレーム41の上係止部51に作業機3の上係合部35を係合して、作業機3を上係合部35を支点に前側に揺動させることにより、ヒッチフレーム41の下係止部50に作業機3の下係合部36が係合すると共に、ジョイント軸53の軸嵌合部55に作業機3のPIC軸18が嵌合固定されるように構成されている。
ヒッチフレーム41の左右一対の取付杆2の後部に、左右一対のロック部材67が横軸68廻りに回動可能に支持され、ロック部材67の後部は下係止部50に係合した下係合部36が、下係止部50から抜け脱しないようにロックするロック位置X(図4に示す)と、下係合部36が下係止部50から抜け脱するのを許すロック解除位置Y(図4に示す)とに移動するように構成されている。
ロック部材67はコイルバネ69によって、ロック位置Xに向けて付勢されている。ロック部材67を操作するための操作杆70が、左右一対の連結板73を介してヒッチフレーム41に横軸74廻りに揺動自在に支持され、操作杆70を横軸74廻りに矢印a方向(前方向)に揺動操作することにより、左右一対の連動杆75を介して、ロック部材67を横軸68廻りに矢印d方向(下方向)に回動して、ロック部材67をコイルバネ69の付勢に抗してロック解除位置Yに移動させるようになっている。また、操作杆70の矢印a方向(前方向)への揺動操作を解除すれば、コイルバネ69の付勢によって、操作杆70が横軸74廻りに矢印b方向(後方向)に戻ると共に、ロック部材67がロック位置Xに戻るように構成されている。操作杆70は、作業者がトラクタ1の運転席10側から操作できる位置に配置されている。
図3〜図5において、左右一対の取付杆2の後側中途部に連結ピン76が外側方に突出するように設けられ、左右一対のリフトアーム6の先端側にそれぞれリフトロッド71が連結され、左右一対のリフトロッド71の下端部が球継ぎ手を介して左右一対の連結ピン76にそれぞれ連結されている。これにより、ヒッチフレーム41の左右一対の取付杆2にそれぞれリフトアーム6がリフトロッド71を介して連結され、油圧装置7の作動で、左右のリフトアーム6とリフトロッド71を介して、ヒッチフレーム41乃至ヒッチフレーム41に固定された作業機3が、昇降するように構成されている。即ち、作業機3は、左右一対の取付杆2で構成される2点リンクを介して油圧装置7のリフトアーム6とリフトロッド71とにより昇降自在になっている。
左右一対のリフトロッド71の内の一方のリフトロッド71にはシリンダ72が具備され、シリンダ72の伸縮調整により、作業機3が左右が水平になるようにモンロー調整可能に構成されている。
上記実施の形態によれば、トラクタ1に左右一対の取付杆2を介して作業機3を装着する場合、予め、左右一対の取付杆2の前端側をトラクタ車体5側に枢支して、ヒッチフレーム41をトラクタ車体5に連結した状態にしておく。
その後、例えば、スタンド37を利用して圃場等に自立させた状態で設置されている作業機2に対して、その前側からトラクタ1及びヒッチフレーム41を近づけて行き、油圧装置7の作動で左右のリフトアーム6とリフトロッド71を介してヒッチフレーム41を上下調整することにより、ヒッチフレーム41の上係止部51で作業機3の上係合部35を下から掬うようにして、ヒッチフレーム41の上係止部51に作業機3の上係合部35を係合する。また、このとき、操作杆70を矢印a方向(前方向)に揺動操作することによって、ロック部材67をロック解除位置Yに移動しておく。
次に、油圧装置7の作動により、ヒッチフレーム41を上昇させると、作業機3が上係合部35を支点に前側に揺動して、ヒッチフレーム41の下係止部51に作業機3の下係合部36が係合する。また、図2に示すようにPIC軸18が軸嵌合部55に対して挿入される前の状態から、図4に示すようにPIC軸18が軸嵌合部55に対して挿入された状態になり、ジョイント軸53の軸嵌合部55に作業機3のPIC軸18が嵌合固定される。その結果、ヒッチフレーム41に対して作業機3が着脱自在に固定され、トラクタ1のPTO軸11と作業機3のPIC軸18とがジョイント軸53により連結される。
この場合、PTO軸11とジョイント軸53とは、PTO軸11側の前自在継ぎ手部54aとジョイント軸53側の後自在継ぎ手部54bとの前後2段で屈曲するように等速ジョイント54を介して連結されているので、前後2段の屈曲によって、ジョイント軸53の後端側の高さを、PIC軸18の前端側の高さに合わせつつ、ジョイント軸53の傾斜をPIC軸18に一致させることが可能になる。また、側面から視て、左右一対の取付杆2のトラクタ1への枢支部(連結ピン45)は、等速ジョイント54の前自在継ぎ手部54aと後自在継ぎ手部54bとの中間位置に配置され、ジョイント軸53が自在継ぎ手54から後下がりに下降傾斜するのを規制するように、ヒッチフレーム41に対して支持杆60が前後移動可能に係合され、しかも、ジョイント軸53の軸嵌合部55にPIC軸18が嵌合可能となる姿勢にジョイント軸53を保持するように、ヒッチフレーム41に、ジョイント軸53の後端側がベアリング59を介して接当する被接当部65が設けられているので、ジョイント軸53の傾斜姿勢をPIC軸18の傾斜に正確に合わせることができ、ヒッチフレーム41の下係止部51に作業機3の下係合部36が係合する際に、ジョイント軸53の軸嵌合部55に作業機3のPIC軸18を確実かつスムーズに嵌合固定することができる。
その後、操作杆70の前方向への揺動操作を解除すれば、コイルバネ69の付勢によって、ロック部材67がロック位置Xに保持され、下係止部50に係合した下係合部36が、下係止部50から抜け脱しないようにロックされる。
従って、2点リンク式の作業機連結構造を利用して、トラクタ1に作業機3を連結する場合に、作業者がトラクタ1から降りることなく、トラクタ1への作業機3の連結と、トラクタ1のPTO軸11への作業機3のPIC軸18の連結とを同時になすことができるし、トラクタ1に作業機3をオートヒッチで着脱できるようになり、非常に便利である。
なお、前記実施の形態では、下係止部50が左右一対の取付杆2の後端側にそれぞれ設けられ、上係止部51が連結杆39の左右方向中央部に設けられ、下係合部36が、左右一対の取付杆2の下係止部51に対応して作業機3に左右一対設けられ、上係合部35が、連結杆39の上係止部51に対応して作業機3に設けられているが、ヒッチフレーム41に下係止部50及び上係止部51を設ける位置は、前記実施の形態の場合に限定されず、例えば、左右一対の下係止部50をヒッチフレーム41の上連結杆39の左右両側の下部や下連結杆40の両端部等に設けるようにしてもよい。また、下係止部50及び上係止部51の設ける個数は、前記実施の形態の場合に限定されず、例えばヒッチフレーム41に下係止部36を1又は3以上設け、上係合部35を2以上設けるようにしてもよい。また、作業機3に下係合部36を1又は3以上設け、上係合部35を2以上設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示す全体構成の側面図である。 同PIC軸がジョイント軸に挿入される前の状態を示す側面図である。 同PIC軸がジョイント軸に挿入された状態を示す平面図である。 同PIC軸がジョイント軸に挿入された状態を示す側面図である。 同ヒッチフレーム部分の背面図である。
符号の説明
1 トラクタ
2 取付杆
3 作業機
5 トラクタ車体
11 PTO軸
13 ヒッチ台
14 支持ブラケット
18 PIC軸
35 上係合部
36 下係合部
39 上連結杆
41 ヒッチフレーム
45 連結ピン
50 下係止部
51 上係止部
53 ジョイント軸
54 自在継ぎ手
55 軸嵌合部
59 ベアリング
60 支持杆
63 係合突起
64 係止凹部
65 被接当部

Claims (4)

  1. 油圧装置(7)により左右一対のリフトアーム(6)及びリフトロッド(71)にて昇降される左右一対の取付杆(2)を介してトラクタ(1)に作業機(3)を装着するようにした2点リンク式の作業機連結構造であって、
    前記左右一対の取付杆(2)を連結することによって該一対の取付杆(2)を有するヒッチフレーム(41)が、作業機(3)とは別体に構成され、左右一対の取付杆(2)の前端側がトラクタ車体(5)側に枢支され、ヒッチフレーム(41)に下係止部(50)と上係止部(51)とが設けられ、これら上下係止部(51,50)により作業機(3)を連結係合することにより、トラクタ(1)に対して作業機(3)が着脱自在に連結されると共に、トラクタ(1)のPTO軸(11)と作業機(3)のPIC軸(18)とがジョイント軸(53)により連結され、ジョイント軸(53)の前端側がトラクタ(1)のPTO軸(11)に対して屈曲自在に連結され、
    ジョイント軸(53)の後端側に、作業機(3)のPIC軸(18)を後方から着脱自在に挿入して嵌合固定する軸嵌合部(55)が設けられ、この軸嵌合部(55)にベアリング(59)を介して環状体(61)が外嵌され、この環状体(61)に左右一対の支持杆(60)が作業機側に後方突設され、この支持杆(60)はPIC軸(18)を軸嵌合部(55)に挿入するときに作業機側延出端部を中心にして上下揺動可能でありかつPIC軸(18)を軸嵌合部(55)に嵌合するときに前後移動可能にヒッチフレーム(41)側に係合され、
    前記左右一対の取付杆(2)の前後中途部内面にアーチ形状の連結杆(39)の両端が連結され、左右取付杆(2)の後端側にそれぞれ前記下係止部(50)が設けられ、連結杆(39)の左右方向中央部に前記上係止部(51)が設けられ
    左右一対の取付杆(2)の後側中途部に、リフトロッド(71)の下端部を連結するための連結ピン(76)が外側方に突設され、連結ピン(76)が取付杆(2)の下係止部(50)の前方であって連結杆(39)連結位置よりも後方に配置されていることを特徴とする作業機連結構造。
  2. 前記左右一対の支持杆(60)に係合突起(63)がそれぞれ設けられ、ヒッチフレーム(41)に、左右一対の係合突起(63)に対応して左右一対の係止凹部(64)が設けられ、左右一対の係止凹部(64)は、後端側が開口して前方に向けて凹んだ凹状に形
    成され、左右一対の係合突起(63)が左右一対の係止凹部(64)に後方側から挿脱自在に挿入されて、左右一対の支持杆(60)がヒッチフレーム(41)に前後移動可能に係合されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機連結構造。
  3. 前記PTO軸(11)とジョイント軸(53)とは、PTO軸(11)側の前自在継ぎ手部(54a)とジョイント軸(53)側の後自在継ぎ手部(54b)との前後2段で屈曲するように等速ジョイント(54)を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機連結構造。
  4. ジョイント軸(53)の軸嵌合部(55)にPIC軸(18)が嵌合可能となる姿勢にジョイント軸(53)を保持するように、ヒッチフレーム(41)に、環状体(61)が接当してジョイント軸(53)の後端側の下降規制する被接当部(65)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機連結構造。
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