JP2001238505A - 作業機連結装置 - Google Patents

作業機連結装置

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JP2001238505A
JP2001238505A JP2000053931A JP2000053931A JP2001238505A JP 2001238505 A JP2001238505 A JP 2001238505A JP 2000053931 A JP2000053931 A JP 2000053931A JP 2000053931 A JP2000053931 A JP 2000053931A JP 2001238505 A JP2001238505 A JP 2001238505A
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光喜 平田
Kenji Onishi
健司 大西
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久勝 安宮
Takashi Uchida
隆史 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタ後部に備えた三点リンク機構の後端
側に、作業機を連結する連結枠を備え、この連結枠に設
けた左右一対のジョイントサポート間に、PTO軸とP
IC軸とを連動連結するジョイント軸の作業機側ジョイ
ント部を保持するジョイントホルダを配置し、ジョイン
トサポートに形成されたガイド溝に、ジョイントホルダ
の左右両側部に設けた軸部を嵌合し、ジョイントサポー
トに、ジョイントホルダの姿勢を保持するようにジョイ
ントホルダに設けた位置決め部材を受持する係止部を設
けた作業機連結装置において、ジョイントサポートから
ジョイントホルダを離脱できるように構成する。 【解決手段】 軸部65をガイド溝68から離脱させる
ための切欠き部19と、軸部65を切欠き部19を通し
て離脱させる際に、該軸部65の移動を妨げない位置に
位置決め部材66を移動させるべく軸部65を移動させ
る逃がし部17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタにロータ
リ等の作業機を連結する作業機連結装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】トップリンクと左右のロワーリンクとか
らなる三点リンク機構を定型化する連結枠(クイックカ
プラー又はオートヒッチフレームと称される)を用い
て、動力伝達系を自動連結しながら作業機を連結するよ
うにしたトラクタの作業機連結装置は、特開平10ー2
86005号公報等で公知である。この従来技術は、ト
ラクタ車体の後部に、トップリンク及び左右一対のロワ
ーリンクのそれぞれの前端側を枢着し、このトップリン
ク及び左右一対のロワーリンクの後端側に連結枠を連結
し、この連結枠に、上連結部と左右一対の下連結部とを
形成すると共に、トラクタ車体のPTO軸と作業機のP
IC軸とを連動連結するジョイント軸の作業機側ジョイ
ント部を保持するジョイントホルダを設け、前記連結枠
の上連結部と下連結部とに、作業機の上係合部及び左右
一対の下係合部をそれぞれ係合しながら、ジョイントホ
ルダに保持されたジョイント部にPIC軸を結合してい
くことにより、三点リンク仕様の作業機をトラクタ車体
に自動連結できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記作業機連結装置と
して、複数種の作業機、例えば2種の作業機を連結する
ために上連結部と下連結部とを2ヶ所形成したものがあ
り、この種の作業機連結装置にあっては、ジョイントホ
ルダも2つの装着位置に位置変更可能に構成されてい
る。このジョイントホルダを2位置に位置変更可能に取
り付ける構造として、左右一対のジョイントサポートを
連結枠に固定すると共に、この左右ジョイントサポート
間にジョイントホルダを配置し、ジョイントホルダの左
右両側に横軸を設けると共に、ジョイントサポートに前
記横軸が嵌合するガイド溝を形成し、このガイド溝の一
端部と他端部とに横軸が係合する位置がジョイントホル
ダのPIC軸連結位置とされているものが考えられてい
る。
【0004】また、前記構成のものにあっては、PIC
軸連結位置でジョイントホルダの姿勢を保持させるため
に、ジョイントホルダに設けた係合ピンを係合させるた
めの係合溝が形成されている。この構造のものにあって
は、ジョイントホルダは連結枠に固定された左右のジョ
イントサポートに挟み込まれると共に、ジョイントサポ
ートに形成されたガイド溝にジョイントホルダの横軸が
嵌合されているので、ジョイントホルダをジョイントサ
ポートから取り外すことができない構造とされている。
【0005】前記ジョイントホルダは、かなりの重量が
あり、連結枠をトラクタに装着またはトラクタから取り
外すときに、連結枠にジョイントホルダを付けたまま行
うと、取り扱いが不便であると共に、重労働であるとい
う問題がある。そこで本発明は、前記問題を解消した作
業機連結装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が前記課題を解決
するための技術的手段は、トラクタ車体に一端側が枢着
される三点リンク機構の他端側に、作業機を連結する連
結枠を備え、この連結枠に、PTO軸とPIC軸とを連
動連結するジョイント軸の作業機側ジョイント部を保持
するジョイントホルダを備え、このジョイントホルダ
を、ジョイント軸の作業機側ジョイント部が複数の位置
でPIC軸と連結可能となるように、位置変更自在とし
た作業機連結装置において、ジョイントホルダを連結枠
から取り外すためのジョイントホルダ離脱手段を設けた
ことを特徴とする。
【0007】また、他の技術的手段は、トラクタ車体に
一端側が枢着される三点リンク機構の他端側に、作業機
を連結する連結枠を備えると共に、PTO軸とPIC軸
とを連動連結するジョイント軸の作業機側ジョイント部
を保持するジョイントホルダを備え、連結枠に、ジョイ
ントホルダの左右両側に配置されてジョイントホルダを
支持するジョイントサポートを固定し、このジョイント
サポートに、ジョイント軸の作業機側ジョイント部が複
数の位置でPIC軸と連結可能となるように、ジョイン
トホルダの左右両側部に設けられた軸部を保持可能な保
持部を複数備え且つ軸部が各保持部間を移動可能である
ガイド溝を形成した作業機連結装置であって、ジョイン
トサポートに、該ジョイントサポートからジョイントホ
ルダを取り外すためのジョイントホルダ離脱手段を設け
たことを特徴とする。
【0008】前記構成において、ジョイントサポートに
軸部をガイド溝から離脱させるための切欠き部を設ける
ようにしてもよい。また、ジョイントホルダに位置決め
部材を設け、保持部に軸部が保持された状態でジョイン
トホルダの姿勢を保持するように位置決め部材を受持す
る係止部をジョイントサポートに設け、軸部を切欠き部
を通して離脱させる前に、該軸部の離脱を妨げない位置
に予め位置決め部材を移動させるべく、軸部をガイド溝
から外れた位置に位置させる逃がし部をジョイントサポ
ートに設けるようにしてもよい。
【0009】また、軸部を逃がし部に位置させた状態に
おいて、軸部廻りの回動によって軸部の切欠き部を通し
ての離脱を妨げない位置に位置決め部材を移動できるよ
うに構成すると共に、軸部廻りの最小半径の円運動によ
って、軸部の切欠き部を通しての離脱を妨げない位置に
位置決め部材を移動できる位置に逃がし部を設けるよう
にしてもよい。軸部をガイド溝から切欠き部を通して離
脱させる際において、位置決め部材が対向するジョイン
トサポートの外面を、位置決め部材が移動する方向に略
沿う形状に形成するのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図4及び図5は、トラクタ車体2
に装着された連結装置1に、ロータリ耕耘機で例示した
作業機9を特殊状態(特殊三点リンク仕様の装着状態)
で装着したものを示しており、連結装置1のトップリン
ク3及びトップリンクブラケット26を標準三点リンク
仕様のものに変更することにより、標準三点リンク仕様
装着状態に変更することが可能になっている。
【0011】トラクタ車体2は、背面上部にトップリン
クブラケット26を装着し、後部上面に油圧シリンダを
有する作業機昇降装置27を搭載し、トラクタ車体2の
後下部にロワーリンクピン30を有し、PTO軸12が
背面略中央から後方に突出されている。三点リンク機構
5は、左右方向中央1本のトップリンク3と左右一対の
ロワーリンク4とを有し、トップリンク3の前連結部3
Fはトップリンクブラケット26にピンを介して左右方
向の軸心廻りに回動自在に連結され、左右ロワーリンク
4の前連結部4Fはロワーリンクピン30に左右方向の
軸心廻りに回動自在に連結されている。
【0012】また、このロワーリンク4は、作業機昇降
装置27のリフトアーム28とリフトロッド29を介し
て連結されており、三点リンク機構5が作業機昇降装置
27によって昇降自在になっている。三点リンク機構5
の後端すなわち、トップリンク3と左右のロワーリンク
4の後端には連結枠6が連結されており、この連結枠6
に特殊三点リンク仕様(又は標準三点リンク仕様)の作
業機9が、着脱自在にかつ昇降装置27によって昇降自
在に連結されていると共に、PTO軸12とPIC軸1
3がジョイント軸14を介して連動連結されている。
【0013】前記作業機9は、例えば、PIC軸13を
前方突出したギヤケース33から左右にサポートアーム
34を突出し、左右サポートアーム34の外端に伝動ケ
ース及びサイドフレームを固定して機枠(ロータリ機
枠)9Aを構成し、伝動ケース及びサイドフレーム間の
下部で爪軸を左右方向の軸心廻りに回転自在に支持し、
その爪軸に多数本の耕耘爪を取り付けている。また、ギ
ヤケース33上にはトップマスト36が固着され、左右
サポートアーム34には前後に突出した連結ブラケット
37が固定されている。
【0014】前記作業機9のトップマスト36の前上端
のピンは、連結枠6の上連結部7と係合される上係合部
10を形成し、左右各連結ブラケット37に設けたピン
は、連結枠6の左右下連結部8と係合される下係合部1
1を形成している。図4〜図10に示すように、前記連
結装置1に組み込まれる連結枠6は、角パイプ(又は丸
パイプ、フラットバー等でもよい)で形成された主枠4
1を有する。この主枠41は背面視山形状の主要部材4
1Aの上下方向中途部を左右方向の上補強材44で連結
して背面視略A字形状に形成されている。
【0015】また、この主枠41の中央上部に上部体4
2が固着され、左右下部に下部体43が固着され、上補
強材44の中途部左右と左右下部体43とを左右一対の
略L字状の支持部材45で繋いで、前記連結枠6が主構
成されている。前記上部体42は、前上部にピンを貫通
してトップリンク3の後連結部3Rと連結され、後部に
は上下一対の上連結部7A、7Bが形成されており、こ
の上連結部7A、7Bは上方に開放状の凹状に形成され
ている。この上連結部7A、7Bは下連結部8から異な
る距離にあり、特殊三点リンク仕様又は標準三点リンク
仕様の作業機9の上係合部10と択一的に係合するもの
である。
【0016】前記下部体43は2枚の板材又はU字状に
折り曲げた部材で形成され、その前部から突出した板材
から外側方へピンを突出することで、ロワーリンク4の
後連結部4Rと連結される後部連結点16を形成してい
る。この下部体43の後部には後方開放凹状の下連結部
8を形成している。この下連結部8は、下部体43を形
成する2枚の板状部分に側面視略U字状(又はJ字状)
の板材46を固着している。また、前記下部体43に
は、図8〜図10に示すように、横軸47を介してロッ
ク部材48が回動可能に支持されており、略U字状板材
46の孔46aから突出可能になっている。前記ロック
部材48は孔46aから突出することにより、下連結部
8に係合した下係合部11と係合可能であり、係合する
ことにより下連結部8から下係合部11が離脱するのを
阻止する。
【0017】ロック部材48はコイルバネによって下係
合部11に係合する方向に付勢されており、その前部は
解除手段50の山形状のリンク51に連結されている。
解除手段50は上補強材44に固定のブラケット52に
アーム53が枢支され、このアーム53にリンク51の
中央が相対回転自在に貫通され、またアーム53に操作
レバー54が固着されており、操作レバー54を回動操
作することにより、リンク51がアーム53を越えて移
動し、ロック部材48が回動して下係合部11との係合
が解除されるようになっている。
【0018】前記略U字状板材46は、2枚の板状部材
よりも下係合部11に広い面積で当接するので、面圧が
低くなり、摩耗が少なく、安定的な係合ができ、ロック
部材48の突出上限も略U字状板材46で行えるように
なってる。なお、前記ロック部材48等によって構成さ
れるロック手段は、前記構成に限定されるものではな
く、種々の従来技術のものが利用できる。前記構成の連
結装置1において、作業機9をトラクタ車体2に連結す
るには、先ず、連結枠6の上連結部7A、7Bのどちら
か一方が作業機9の上係合部10の下側に位置するよう
にトラクタ車体2を後進させ、その後、作業機昇降装置
27によって連結枠6を上昇させて、上連結部7A、7
Bにより上係合部10をすくい上げて、作業機9を吊り
上げる。
【0019】すると、作業機9が上係合部10を中心と
して前方(トラクタ車体2側)に揺動して、連結枠6に
接近し、左右の下係合部11が左右の下連結部8に後方
から嵌合する。このとき、ロック部材48は孔46aか
ら突出させておくが、下係合部11によってロック部材
48が押圧されて、バネ力に抗して下側に逃げることで
下係合部11の下連結部8への嵌入が許容され、下係合
部11が下連結部8の奥まで嵌合すると、ロック部材4
8は復帰して、下係合部11の下連結部8からの離脱を
阻止する。
【0020】以上のようにして、連結装置1を介して作
業機9がトラクタ車体2に自動連結されるように構成さ
れている。図4及び図6において、トラクタ車体2の動
力取出軸であるPTO軸12と、作業機9の動力入力軸
であるPIC軸13とはジョイント軸14で連動連結さ
れており、ジョイント軸14は中途部が伸縮自在軸とな
っていて、PTO軸12に連結される側には2組のフッ
ク式継ぎ手からなる等角自在継ぎ手(等速自在継ぎ手)
58を有し、PIC軸13に連結される側には1組のフ
ック式継ぎ手からなる自在継ぎ手59を有している。
【0021】なお、このPIC軸13側にも等角自在継
ぎ手58を採用してもよい。ジョイント軸14の後端部
には、PIC軸13が着脱自在に嵌合連結されるヨーク
60(ジョイント部)を有し、このヨーク60は、連結
枠6に設けられたジョイントホルダ15に、PIC軸1
3が後方側から嵌合連結可能に支持されており、作業機
9を自動連結する際に、PIC軸13も同時にジョイン
ト軸14に自動連結されるように構成されている。前記
ジョイントホルダ15は、連結枠6の左右各支持部材4
5の左右方向内側にボルト等によって固定されたジョイ
ントサポート61に支持されている。
【0022】このジョイントホルダ15は軸受を介して
ヨーク60を軸心廻りで回転自在に支持する円筒体63
と、左右一対の側壁とこの左右側壁の前端を連結する前
壁ととから平面視後方に開放状の略コ字状に形成された
保持体64と、この保持体64の左右側壁外面にピンを
固着して形成された左右一対の軸部65とを有して構成
されている。円筒体63は保持体64の前壁前面に固着
され、保持体64の前壁にはPIC軸13を通過させて
該PIC軸13をヨーク60に嵌合連結させるための孔
が形成されている。
【0023】なお、左右の軸部65には、ローラ62が
軸心廻りに回転自在に外嵌されているが、軸部65のみ
であってもよい。前記軸部65は左右方向の軸心を有し
ていて円筒体63より後方に変位して配置されており、
ジョイントホルダ15は、この軸部65を介してジョイ
ントサポート61に左右方向の軸心(横軸)廻りに揺動
自在に枢支されている。保持体64の前上部には、ピン
又はパイプ等で形成されていて、左右方向外方に突出し
た左右一対の位置決め部材66が設けられている。
【0024】また、ジョイントサポート61には、上方
開放状の溝を有する鉤状(フック状)の係止部67a、
67bが上下一対形成され、この係止部67a、67b
に前記位置決め部材66が係合可能とされている。ジョ
イントホルダ15は、軸部65を中心に揺動可能である
と共に、位置決め部材66が係止部67a、67bの溝
部底面に当接した姿勢に保持可能とされており、PIC
軸13が嵌合する前の状態のときにあっては、位置決め
部材66は係止部67a、67bに受持されてヨーク6
0の軸心とPIC軸13の軸心とを略同心にさせる役目
をしており、ヨーク60にPIC軸13が嵌合した状態
では、位置決め部材66は係止部67a、67bから離
れるようになっている。すなわち、位置決め部材66及
び係止部67a、67bはヨーク15を姿勢制御する姿
勢制御手段となっている。
【0025】このジョイントホルダ15は、連結枠6
が、特殊三点リンク仕様の作業機9と標準三点リンク仕
様の作業機9とを付け替え(2種の作業機9を連結)可
能であるのに対応して、特殊三点リンク仕様の作業機9
のPIC軸13が嵌合連結される連結位置と、標準三点
リンク仕様の作業機9のPIC軸13が嵌合連結される
連結位置との、2つのPIC軸連結位置に位置変更可能
とされている(なお、3以上のPIC軸連結位置に位置
変更可能とされていてもかまわない)。すなわち、前記
ジョイントサポート61の左右方向内側面には略逆J字
状のガイド溝68が形成されており、このガイド溝68
にジョイントホルダ15の軸部65がローラ62を介し
て(またはローラ62を介さずに直接)内嵌されてい
る。
【0026】そして、この軸部65は、ガイド溝68内
を溝長手方向に移動自在とされていて、ガイド溝68の
下端と上端とに軸部65が保持可能とされている。した
がって、このガイド溝68の下端と上端とが、軸部65
を係合保持可能(位置決め可能)な保持部68a,68
bとされている。前記ジョイントホルダ15は、図4、
5に示すように、軸部65がガイド溝68下端の保持部
68aに保持され、かつ位置決め部材66が下側の係止
部67aに係合している状態が主に特殊三点リンク用作
業機1の連結に使用される位置とされ、図7に示すよう
に、軸部65がガイド溝68上端の保持部68bに保持
され、かつ位置決め部材66が上側の係止部67bに係
合している状態が主に標準三点リンク用作業機1の連結
に使用される位置とされている。
【0027】左右のジョイントサポート61には、ジョ
イントホルダ15を連結枠6から取り外すための、ジョ
イントホルダ離脱手段17が設けられている。このジョ
イントホルダ離脱手段17は、図1〜図3に示すよう
に、本実施の形態では、前述した軸部65の、一方の係
合保持位置(ガイド溝下端68a)から他方の係合保持
位置(ガイド溝上端68b)に至る移動経路(ガイド通
路)途中に設けられた逃がし部18と切欠き部19とか
ら構成されており、ジョイントホルダ15がPIC軸連
結位置以外のところでジョイントサポート61(連結枠
6)から取り外せるように構成されている。
【0028】逃がし部18は、軸部65及びローラ62
が嵌まる円弧状に形成され、ガイド溝68の直線部分の
前面側の壁部に、ガイド溝68に連通するように形成さ
れている。したがって、例えば、図1に示すように、軸
部65がガイド溝68下端の保持部68aに保持され、
かつ位置決め部材66が下側の係止部67aに係合して
いる状態から、ジョイントホルダ15を上方移動させて
位置決め部材66を下側の係止部67aの溝部から上方
に離脱させると共に、軸部65及びローラ62を逃がし
部18に嵌合させ、さらにジョイントホルダ15を軸部
65廻りに下方に回動させることにより、図2に示すよ
うに、位置決め部材66は、下側の係止部67aの前部
20の先端部分(上端部分)を越えて下側の係止部67
aの前方側に外れる。
【0029】逃がし部18を形成する位置及び形状は図
例のものに限定されないが、図例のものでは、逃がし部
18は、位置決め部材66が、軸部65の軸心を中心と
する最小半径の円運動で、下側の係止部67aの、上方
側から前方側を経て下方側へと移動する位置に形成され
ている。切欠き部19は、ガイド溝68の直線部分の後
面側の壁部に、ガイド溝68に連通するように且つ後方
側に開放状となるように形成されていて、軸部65をガ
イド溝68から離脱可能であると共に、逃がし部18よ
りも若干下方側に位置していて、逃がし部18が切欠き
部19を臨む位置に設けられている。
【0030】また、ジョイントサポート61の下面は、
前部から後部に向かうにしたがって下方に移行する傾斜
面21に形成されており、この傾斜面21に沿うように
前記切欠き部19の下面が形成されている。そして、図
2に実線で示すように、軸部65が逃がし部18に嵌合
し且つ位置決め部材66が下側の係止部67aから前方
に外れた状態から、ジョイントホルダ15を軸部65廻
りに下方に回動させて、位置決め部材66を傾斜面21
の上端側へと移動させた後、軸部65を逃がし部18か
ら離脱させ、さらに位置決め部材66が傾斜面21に沿
うように、ジョイントホルダ15を後ろ斜め下方側に移
動させる(したがって、傾斜面21は、軸部65を逃が
し部18を介して離脱させる際の、位置決め部材66の
移動方向に略沿う形状に形成されている)。
【0031】すると、図3に示すように、切欠き部19
を介して軸部65がガイド溝68から離脱し、軸部65
をジョイントサポート61から離反することができる。
すなわち、切欠き部19を設けるだけでは、位置決め部
材66が邪魔物となって軸部65をガイド溝68から離
脱させることが困難であるが、逃がし部18を設けるこ
とにより、位置決め部材66を、軸部65が切欠き部1
9を通過するのを妨げない位置に容易に移動できるので
ある。以上のようにして、前記構成のものでは、ジョイ
ントホルダ15をジョイントサポート61(連結枠6)
から簡単に取り外すことができる。そして、トラクタ車
体2から連結枠6を取り外すときや装着するときにおい
て、連結枠6からジョイントホルダ15を取り外してお
くことにより、その分連結枠6が軽くなり、着脱作業が
容易となる。労力の軽減化が図れる。
【0032】なお、ジョイントホルダ15を取り付ける
場合は、前記動作と逆の動作を行えばよい。前記構成の
ものにあっては、ジョイントホルダ15をジョイントサ
ポート61から外すのに、ヨーク60が斜め前下方を向
くように取り外せるので、ジョイントホルダを取り外す
場合に、ジョイントホルダ15にジョイント軸14を取
り付けたままであっても(ヨーク60をジョイントホル
ダ15から取り外さなくても)、取り扱いが容易であ
る。
【0033】また、ジョイントサポート61を固定して
いるボルトを取り外すことによっても、ジョイントホル
ダ15を連結枠6から取り外せるが、その場合、ボルト
を外すのに費やす労力及び時間が大である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ジョイン
トホルダ離脱手段を設けることにより、トラクタから連
結枠を取り外すときや装着するときにおいて、連結枠か
らジョイントホルダを取り外しておくことができ、取り
扱いが容易となり、労力が軽減される。ジョイントサポ
ートに軸部をガイド溝から離脱させるための切欠き部を
設けることにより、ジョイントホルダを比較的容易に取
り外すことができる。
【0035】また、ジョイントホルダに位置決め部材を
設け、保持部に軸部が保持された状態でジョイントホル
ダの姿勢を保持するように位置決め部材を受持する係止
部をジョイントサポートに設け、軸部を切欠き部を通し
て離脱させる前に、該軸部の離脱を妨げない位置に予め
位置決め部材を移動させるべく、軸部をガイド溝から外
れた位置に位置させる逃がし部をジョイントサポートに
設けることにより、位置決め部材を備えたものであって
も、ジョイントホルダを比較的容易に取り外すことがで
きる。
【0036】また、軸部を逃がし部に位置させた状態に
おいて、軸部廻りの回動によって軸部の切欠き部を通し
ての離脱を妨げない位置に位置決め部材を移動できるよ
うに構成すると共に、軸部廻りの最小半径の円運動によ
って、軸部の切欠き部を通しての離脱を妨げない位置に
位置決め部材を移動できる位置に逃がし部を設けること
により、ジョイントホルダの取り外しが容易となると共
に、逃がし部の形成も容易となる。また、軸部をガイド
溝から切欠き部を通して離脱させる際において、位置決
め部材が対向するジョイントサポートの外面を、位置決
め部材が移動する方向に略沿う形状に形成することによ
り、ジョイントホルダの取り外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の側面図である。
【図2】ジョイントホルダを取り外す動作を示す側面図
である。
【図3】ジョイントホルダを取り外す動作を示す側面図
である。
【図4】本発明の実施の形態を示す断面側面図である。
【図5】要部を示す拡大断面側面図である。
【図6】連結枠の分解斜視図である。
【図7】連結枠の一部断面側面図である。
【図8】連結枠の側面図である。
【図9】連結枠の正面図である。
【図10】連結枠の下部の斜視図である。
【符号の説明】
1 連結装置 2 トラクタ車体 5 三点リンク機構 6 連結枠 7 上連結部 8 下連結部 9 作業機 12 PTO軸 13 PIC軸 14 ジョイント軸 17 ジョイントホルダ離脱手段 18 逃がし部 19 切欠き部 61 ジョイントサポート 63 ヨーク(ジョイント部) 64 ジョイントホルダ 68 ガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 健司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 安宮 久勝 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 内田 隆史 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B041 AA09 AA15 AB05 AC03 CA03 CA16 CF14 CF26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタ車体に一端側が枢着される三点
    リンク機構の他端側に、作業機を連結する連結枠を備
    え、この連結枠に、PTO軸とPIC軸とを連動連結す
    るジョイント軸の作業機側ジョイント部を保持するジョ
    イントホルダを備え、このジョイントホルダを、ジョイ
    ント軸の作業機側ジョイント部が複数の位置でPIC軸
    と連結可能となるように、位置変更自在とした作業機連
    結装置において、 ジョイントホルダを連結枠から取り外すためのジョイン
    トホルダ離脱手段を設けたことを特徴とする作業機連結
    装置。
  2. 【請求項2】 トラクタ車体に一端側が枢着される三点
    リンク機構の他端側に、作業機を連結する連結枠を備え
    ると共に、PTO軸とPIC軸とを連動連結するジョイ
    ント軸の作業機側ジョイント部を保持するジョイントホ
    ルダを備え、連結枠に、ジョイントホルダの左右両側に
    配置されてジョイントホルダを支持するジョイントサポ
    ートを固定し、このジョイントサポートに、ジョイント
    軸の作業機側ジョイント部が複数の位置でPIC軸と連
    結可能となるように、ジョイントホルダの左右両側部に
    設けられた軸部を保持可能な保持部を複数備え且つ軸部
    が各保持部間を移動可能であるガイド溝を形成した作業
    機連結装置であって、 ジョイントサポートに、該ジョイントサポートからジョ
    イントホルダを取り外すためのジョイントホルダ離脱手
    段を設けたことを特徴とする作業機連結装置。
  3. 【請求項3】 ジョイントサポートに軸部をガイド溝か
    ら離脱させるための切欠き部を設けたことを特徴とする
    請求項2に記載の作業機連結装置。
  4. 【請求項4】 ジョイントホルダに位置決め部材を設
    け、保持部に軸部が保持された状態でジョイントホルダ
    の姿勢を保持するように位置決め部材を受持する係止部
    をジョイントサポートに設け、軸部を切欠き部を通して
    離脱させる前に、該軸部の離脱を妨げない位置に予め位
    置決め部材を移動させるべく、軸部をガイド溝から外れ
    た位置に移動させる逃がし部をジョイントサポートに設
    けたことを特徴とする請求項3に記載の作業機連結装
    置。
  5. 【請求項5】 軸部を逃がし部に位置させた状態におい
    て、軸部廻りの回動によって軸部の切欠き部を通しての
    離脱を妨げない位置に位置決め部材を移動できるように
    構成すると共に、軸部廻りの最小半径の円運動によっ
    て、軸部の切欠き部を通しての離脱を妨げない位置に位
    置決め部材を移動できる位置に逃がし部を設けたことを
    特徴とする請求項4に記載の作業機連結装置。
  6. 【請求項6】 軸部を切欠き部を通してガイド溝から離
    脱させる際において、位置決め部材が対向するジョイン
    トサポートの外面を、位置決め部材が移動する方向に略
    沿う形状に形成したことを特徴とする作業機連結装置。
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