JP5779560B2 - 作業機装着装置 - Google Patents
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Description
従来の作業機装着装置は、特許文献1に開示されているように、トラクタ車体にトップリンク及び左右一対のロワーリンクを有する三点リンク機構を介して連結枠を連結し、この連結枠に上連結部と左右一対の下連結部とを形成して作業機の上係合部及び左右一対の下係合部をそれぞれ係合し、トラクタ車体のPTO軸と作業機のPIC軸とをジョイント軸で連結し、前記連結枠にジョイント軸を保持する保持具を設けており、前記PIC軸から上係合部及び下係合部までの距離の異なる2種類以上の作業機を連結すべく、前記連結枠における保持具の位置を基準にして、保持具からの距離が異なる2箇所以上に上連結部及び下連結部を設けている(請求項4)。
本発明は、形状の異なる上係合部と係合可能な上下の上連結部を、上向き開口した凹部の口側と奥側とに形成することにより、種類の異なる作業機の上係合部を簡単かつ正確に係合できるようにした作業機装着装置を提供することを目的とする。
第1に、トラクタ車体2にトップリンク3及び左右一対のロワーリンク4を有する3点リンク機構5を介して連結枠6を連結し、この連結枠6に上下に離れた第1上連結部7A及び第2上連結部7Bと1箇所又は上下に離れた2箇所の左右一対の下連結部8とを形成して、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる2種類以上の作業機9の上係合部10及び左右一対の下係合部11をそれぞれ係合しており、
前記2種類以上の作業機9の上係合部10の形状を異ならせており、
前記連結枠6の上部に上向き開口した凹部Yを形成し、この凹部Yの口側に第1種の作
業機9Aの上係合部10Aが係合する第1上連結部7Aを形成し、凹部Yの奥側に第1種の作業機9Aの上係合部10Aの侵入を阻止しながら第2種の作業機9Bの上係合部10Bが係合する第2上連結部7Bを形成していることを特徴とする。
前記2種類以上の作業機9の上係合部10の径を大小異ならせており、
前記連結枠6の上部に上向き開口した凹部Yを形成し、この凹部Yの口側に第1種の作業機9Aの大径上係合部10Aが係合する第1上連結部7Aを形成し、凹部Yの奥側に大径上係合部10Aの侵入を阻止しながら第2種の作業機9Bの小径上係合部10Bが係合する第2上連結部7Bを形成していることを特徴とする。
前記2種類以上の作業機9の上係合部10の径を大小異ならせており、
前記連結枠6の上部に上向き開口した凹部Yを形成し、この凹部Yの口側に第1種の作業機9Aの大径上係合部10Aが係合する第1上連結部7Aを形成し、凹部Yの奥側に大径上係合部10Aの侵入を阻止しながら第2種の作業機9Bの小径上係合部10Bが係合する第2上連結部7Bを形成していることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、2種類以上の作業機9の上係合部10の形状を異ならせ、連結枠6の上部に上向き開口した凹部Yを形成し、この凹部Yの口側に第1種の作業機9Aの上係合部10Aが係合する第1上連結部7Aを形成し、凹部Yの奥側に第2種の作業機9Bの上係合部10Bが係合する第2上連結部7Bを形成しているので、連結する作業機9の上係合部10に凹部Yを係合していくと、第1上連結部7Aと第2上連結部7Bのいずれか一方とのみ係合し、係合の失敗や係合間違いを生じることなく簡単かつ正確に係合できる。左右一対の下連結部8を上下に離れた2箇所に形成すると、2種類以上の作業機の上係合部10から下係合部11までの距離の差が大きくとも、この距離差の半分を2箇所の下連結部8の距離差で分担するので、第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの距離差を小さくでき、凹部Y内での第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの位置を近づけることができ、即ち、凹部Yの深さを浅くできる。
確に係合でき、しかも保持具15の位置を基準にしているので、保持具15の位置を変更する必要がない。左右一対の下連結部8を上下に離れた2箇所に形成しているので、2種類以上の作業機の上係合部10から下係合部11までの距離の差が大きくとも、この距離差の半分を2箇所の下連結部8の距離差で分担するので、第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの距離差を小さくでき、凹部Y内での第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの位置を近づけることができ、即ち、凹部Yの深さを浅くできる。
図1〜6において、作業機連結装置1の第1の実施の形態を示しており、作業機連結装置1はロータリ耕耘機で例示した標準3点リンク仕様の作業機9と特殊3点リンク仕様の作業機9とを択一的に装着しており、トップリンク3及びトップリンクブラケット26は標準3点リンク仕様のものと特殊3点リンク仕様のものとに変更される。
3点リンク機構5はトップリンク3と左右一対のロワーリンク4とを有し、トップリンク3の前連結部はトップリンクブラケット26にピンを介して連結され、左右ロワーリンク4の前連結部はロワーリンクピン27に連結されており、このロワーリンク4は作業機昇降装置のリフトアームとリフトロッドを介して連結されている。
この連結枠6に第1種(例えば、特殊3点リンク仕様)の作業機9Aと第2種(例えば、標準3点リンク仕様)の作業機9Bとが選択的に着脱自在に連結されるとともに、PTO軸12とPIC軸13とを連結するジョイント軸14が保持具15によって保持される。
図1実線及び図2、4は第1種作業機9Aを示しており、第1種作業機9Aのトップマ
スト36の前上端のピンは上係合部10Aを形成し、左右連結ブラケット37に設けたピンは下係合部11Aを形成している。
前記第1種作業機9Aの上係合部10Aと第2種作業機9の上係合部10Bの形状は異なっており、外形は共に円形であるが、上係合部10Aは上係合部10Bより大径に形成されている。
第2種作業機9BのPIC軸13には継ぎ軸13aが着脱自在に連結されており、継ぎ軸13aの先端が第1種作業機9AのPIC軸13の先端と同一位置に配置され、第1種作業機9AのPIC軸13と同一条件で、保持具15に対して前後方向同一位置まで嵌合できるようになっている。
前記保持具15は、軸受を介してヨーク14aをこの軸心廻りで回転自在に支持する円筒部15aと、この円筒部15aの背面に固着された平面視コ字形状の保持部15bと、この保持部15bの左右壁にピンを貫通固着して形成された左右一対の横軸17とを有している。
保持具15は横軸17を中心に揺動可能であり、前下がり傾斜して位置決め部材66がストッパ部67に当接した姿勢に保持可能になっており、位置決め部材66及びストッパ部67はヨーク14aを姿勢制御する姿勢制御手段となっている。
前記連結枠6は保持具15の横軸17の位置が不変であり、この保持具15の位置を基準にして、第1種作業機9A用の上連結部7A及び下連結部8Aと、第2種作業機9B用の上連結部7B及び下連結部8Bとが形成されている。
Aの溝底は第1種作業機9Aの上係合部10Aが第2上連結部7Bに侵入するのを阻止する構造になり、凹部Yに上係合部10Aが入ってくれば第1上連結部7Aで係合され、凹部Yに上係合部10Bが入ってくれば第1上連結部7Aで係合されずに第2上連結部7Bとのみ係合される。
前記左右一対の下連結部8を上下に離れた2箇所に下連結部8A、8Bとして形成しているので、2種類以上の作業機の上係合部10から下係合部11までの距離の差が大きくとも、この距離差の半分を2箇所の下連結部8の距離差で分担することになり、これにより、第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの距離差を小さくでき、凹部Y内での第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとの位置を近づけることができ、即ち、凹部Y内の第2上連結部7Bの深さを浅くできる。
また、連結枠6におけるPIC軸13と嵌合したときのヨーク14aから第2上連結部7B及び下連結部8Bまでのそれぞれの距離は、第2種作業機9BにおけるPIC軸13から上係合部10B及び下係合部11Bまでのそれぞれの距離と同一である。
図1の実線及び図2、4において、トラクタ車体2に3点リンク機構5を介して連結枠6を連結して、主枠41が略垂直又は前傾姿勢になるように配置し、位置決め部材66をストッパ部67に当接してヨーク14aを尻上がり姿勢にしておき、操作レバー54を操作してロック部材48を解除しておく。その状態で地面に載置した第1種作業機9Aに対してトラクタ車体2を後進する。
これによって第1種作業機9Aが上連結部7を中心にして若干前移動するので、保持具15内のヨーク14aにPIC軸13が嵌入するとともに、下連結部8Aに下係合部11Aが係合する。そして、下係合部11Aが下連結部8Aに係合した後、操作レバー54を手動で後方揺動して、ロック部材48で下係合部11Aの抜け止めをする。
業機9Bを吊り上げる。
横軸17がガイド溝68の下部凹部68Dに位置するとき、下連結部8と略同高さとなって、図2、4で示す第1種作業機9AのPIC軸13が挿入可能な状態になり、横軸17がガイド溝68の上部凹部68Uに位置するとき、下連結部8より高くなって、図5、6で示す第2種作業機9BのPIC軸13が挿入可能な状態になる。
このように、連結枠6に下連結部8を基準にして、下連結部8から距離の異なる第1、第2上連結部7A、7Bを形成し、保持具15を上下位置変更自在にしても、第1種作業機9Aと第2種作業機9Bとを選択装着することができ、1つの凹部Yに第1上連結部7Aと第2上連結部7Bとを一連に形成しているので、上係合部10A、10Bの係合間違いを防止できる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜8に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
また、標準3点リンク仕様の作業機又は特殊3点リンク仕様の作業機の中でも、上係合部10から下係合部11までの距離の異なる作業機があれば、それぞれの上係合部10の形状を異ならせておいて、凹部Yに口側から奥側に向けて大から小になる複数の上連結部7を形成してもよい。
5 3点リンク機構
6 連結枠
7 上連結部
7A 第1上連結部
7B 第2上連結部
8 下連結部
8A 第1下連結部
8B 第2下連結部
9 作業機
9A 第1種作業機
9B 第2種作業機
10 上係合部
10A 大径上係合部
10B 小径上係合部
11 下係合部
11A 下係合部
11B 下係合部
12 PTO軸
13 PIC軸
13a 繋ぎ軸
14 ジョイント軸
14a ヨーク
15 保持具
17 横軸
Claims (3)
- トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する3点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上下に離れた第1上連結部(7A)及び第2上連結部(7B)と1箇所又は上下に離れた2箇所の左右一対の下連結部(8)とを形成して、上係合部(10)から下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合しており、
前記2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)の形状を異ならせており、
前記連結枠(6)の上部に上向き開口した凹部(Y)を形成し、この凹部(Y)の口側に第1種の作業機(9A)の上係合部(10A)が係合する第1上連結部(7A)を形成し、凹部(Y)の奥側に第1種の作業機(9A)の上係合部(10A)の侵入を阻止しながら第2種の作業機(9B)の上係合部(10B)が係合する第2上連結部(7B)を形成していることを特徴とする作業機装着装置。 - トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する3点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上下に離れた第1上連結部(7A)及び第2上連結部(7B)と左右一対の下連結部(8)とを形成して、PIC軸(13)から上係合部(10)及び下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結し、前記連結枠(6)にジョイント軸(14)を保持する保持具(15)を設け、前記下連結部(8)を連結枠(6)における保持具(15)の位置を基準にして保持具(15)からの距離が異なる2箇所に設けており、
前記2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)の径を大小異ならせており、
前記連結枠(6)の上部に上向き開口した凹部(Y)を形成し、この凹部(Y)の口側に第1種の作業機(9A)の大径上係合部(10A)が係合する第1上連結部(7A)を形成し、凹部(Y)の奥側に大径上係合部(10A)の侵入を阻止しながら第2種の作業機(9B)の小径上係合部(10B)が係合する第2上連結部(7B)を形成していることを特徴とする作業機装着装置。 - トラクタ車体(2)にトップリンク(3)及び左右一対のロワーリンク(4)を有する3点リンク機構(5)を介して連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に上下に離れた第1上連結部(7A)及び第2上連結部(7B)と1箇所又は上下に離れた2箇所の左右一対の下連結部(8)とを形成して、PIC軸(13)から上係合部(10)及び下係合部(11)までの距離の異なる2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)をそれぞれ係合し、トラクタ車体(2)のPTO軸(12)と作業機(9)のPIC軸(13)とをジョイント軸(14)で連結し、前記連結枠(6)にジョイント軸(14)を保持する保持具(15)を設け、前記保持具(15)を選択使用する第1上連結部(7A)及び第2上連結部(7B)に対応する位置に配置すべく、保持具(15)を連結枠(6)に対して上下方向に位置変更可能に設けており、
前記2種類以上の作業機(9)の上係合部(10)の径を大小異ならせており、
前記連結枠(6)の上部に上向き開口した凹部(Y)を形成し、この凹部(Y)の口側に第1種の作業機(9A)の大径上係合部(10A)が係合する第1上連結部(7A)を形成し、凹部(Y)の奥側に大径上係合部(10A)の侵入を阻止しながら第2種の作業機(9B)の小径上係合部(10B)が係合する第2上連結部(7B)を形成していることを特徴とする作業機装着装置。
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