JPH0733927A - 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物 - Google Patents
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物Info
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- JPH0733927A JPH0733927A JP18046693A JP18046693A JPH0733927A JP H0733927 A JPH0733927 A JP H0733927A JP 18046693 A JP18046693 A JP 18046693A JP 18046693 A JP18046693 A JP 18046693A JP H0733927 A JPH0733927 A JP H0733927A
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- olefin copolymer
- chlorinated ethylene
- ethylene
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 特定の塩素含量とム−ニ−粘度を有する塩素
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと酸化カルシウ
ムを必須成分とし、該塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム100重量部に対し、酸化カルシウム1〜2
00重量部を含む組成物。 【効果】 酸化カルシウムは塩素化エチレン・α−オレ
フィン共重合ゴム組成物に優れた加工性を付与し、しか
も他の軟化剤と異なり耐熱老化性、耐寒性、耐退色性に
悪影響を与えない。本発明のゴム組成物は永い製品寿命
を持つゴム製品を得ることができ、例えば電気絶縁材
料、自動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、
ゴム引布などに有効に使用することができる。
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと酸化カルシウ
ムを必須成分とし、該塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム100重量部に対し、酸化カルシウム1〜2
00重量部を含む組成物。 【効果】 酸化カルシウムは塩素化エチレン・α−オレ
フィン共重合ゴム組成物に優れた加工性を付与し、しか
も他の軟化剤と異なり耐熱老化性、耐寒性、耐退色性に
悪影響を与えない。本発明のゴム組成物は永い製品寿命
を持つゴム製品を得ることができ、例えば電気絶縁材
料、自動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、
ゴム引布などに有効に使用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム組成物に関する。さらに詳しく
は、金型汚染性が小さく、低硬度−高強度化が可能で、
しかも圧縮永久歪、耐熱老化性、耐寒性および耐候性に
優れた塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成
物に関する。
オレフィン共重合ゴム組成物に関する。さらに詳しく
は、金型汚染性が小さく、低硬度−高強度化が可能で、
しかも圧縮永久歪、耐熱老化性、耐寒性および耐候性に
優れた塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴムは、耐熱老化性、耐寒性、耐候性に優れたゴムであ
るが、受酸剤または酸受容剤として添加する化合物によ
り金型汚染性が著しく大きくなったり、低硬度配合では
強度、圧縮永久歪の低下が著しいという欠点があった。
ゴムは、耐熱老化性、耐寒性、耐候性に優れたゴムであ
るが、受酸剤または酸受容剤として添加する化合物によ
り金型汚染性が著しく大きくなったり、低硬度配合では
強度、圧縮永久歪の低下が著しいという欠点があった。
【0003】従来、受酸剤としては、酸化マグネシウム
(マグネシア)、酸化マグネシウム−酸化アルミニウム
固溶体などが使用されてきた。
(マグネシア)、酸化マグネシウム−酸化アルミニウム
固溶体などが使用されてきた。
【0004】しかし、昨今のゴム製品は、自動車分野を
中心に、高性能化、高生産性の要求が強く、従来の受酸
剤を用いたのでは、金型汚染性や硬度と強度、圧縮永久
歪とのバランス等で応えられない用途がでてきた。それ
ゆえ、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの金
型汚染性が低く、低硬度−高強度、低圧縮永久歪化が可
能で、同時に耐熱老化性、耐寒性、耐候性に優れたゴム
組成物の出現が望まれていた。
中心に、高性能化、高生産性の要求が強く、従来の受酸
剤を用いたのでは、金型汚染性や硬度と強度、圧縮永久
歪とのバランス等で応えられない用途がでてきた。それ
ゆえ、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの金
型汚染性が低く、低硬度−高強度、低圧縮永久歪化が可
能で、同時に耐熱老化性、耐寒性、耐候性に優れたゴム
組成物の出現が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、昨今
のゴム製品の高性能化、高生産性の要求に応えるゴム組
成物を提供することにある。本発明の他の目的は、より
具体的に、金型汚染性が低く、低硬度−高強度、低圧縮
永久歪化が可能で、しかも耐熱老化性、耐寒性、耐候性
に優れる塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組
成物を提供することにある。本発明のさらに他の目的お
よび利点は以下の説明から明らかとなろう。
のゴム製品の高性能化、高生産性の要求に応えるゴム組
成物を提供することにある。本発明の他の目的は、より
具体的に、金型汚染性が低く、低硬度−高強度、低圧縮
永久歪化が可能で、しかも耐熱老化性、耐寒性、耐候性
に優れる塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組
成物を提供することにある。本発明のさらに他の目的お
よび利点は以下の説明から明らかとなろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、塩素含量が20〜40重量%
であり、ム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10
〜190である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム100重量部と酸化カルシウム1〜200重量部を
含むことを特徴とする塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物によって達成される。
の上記目的および利点は、塩素含量が20〜40重量%
であり、ム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10
〜190である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム100重量部と酸化カルシウム1〜200重量部を
含むことを特徴とする塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物によって達成される。
【0007】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体のα
−オレフィンとしては、炭素数3〜10であるのが好ま
しく、エチレンとα−オレフィンの割合がモル基準でエ
チレン/α−オレフィン=75/25〜95/5である
ことがより好適である。
ムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体のα
−オレフィンとしては、炭素数3〜10であるのが好ま
しく、エチレンとα−オレフィンの割合がモル基準でエ
チレン/α−オレフィン=75/25〜95/5である
ことがより好適である。
【0008】本発明の塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物は、必須成分として前記した塩素含量
とム−ニ−粘度を有する塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴムと酸化カルシウムを必須成分とする。該塩
素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部
に対し、酸化カルシウムを1〜200重量部含む。
共重合ゴム組成物は、必須成分として前記した塩素含量
とム−ニ−粘度を有する塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴムと酸化カルシウムを必須成分とする。該塩
素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部
に対し、酸化カルシウムを1〜200重量部含む。
【0009】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムはそれ自体で、耐熱老化性、耐寒性、耐候性を示す。
酸化カルシウムは、受酸剤として塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムに配合されることにより、塩素化
エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物の成形時の
金型汚染性を低く、低硬度−高強度、低圧縮永久歪化を
可能とし、かつ耐熱老化性、耐寒性、耐候性に悪影響を
与えない。
ムはそれ自体で、耐熱老化性、耐寒性、耐候性を示す。
酸化カルシウムは、受酸剤として塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムに配合されることにより、塩素化
エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物の成形時の
金型汚染性を低く、低硬度−高強度、低圧縮永久歪化を
可能とし、かつ耐熱老化性、耐寒性、耐候性に悪影響を
与えない。
【0010】本発明においては、該塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム100重量部と酸化カルシウム
1〜200重量部を組み合わせることにより本発明の目
的を達成させることを可能としている。即ち上記範囲に
おいて、ゴム組成物の成形時の金型汚染性が低く、低硬
度−高強度、低圧縮永久歪化が可能で、耐熱老化性、耐
寒性、耐候性に優れたゴム組成物を得ることができる。
−オレフィン共重合ゴム100重量部と酸化カルシウム
1〜200重量部を組み合わせることにより本発明の目
的を達成させることを可能としている。即ち上記範囲に
おいて、ゴム組成物の成形時の金型汚染性が低く、低硬
度−高強度、低圧縮永久歪化が可能で、耐熱老化性、耐
寒性、耐候性に優れたゴム組成物を得ることができる。
【0011】上記比率において酸化カルシウムが1重量
部よりも小さいと、充分な受酸効果が得られない。一
方、200重量部より大きいと、耐熱老化性、耐候性が
低下し、所望のゴム組成物を得ることができなくなる。
部よりも小さいと、充分な受酸効果が得られない。一
方、200重量部より大きいと、耐熱老化性、耐候性が
低下し、所望のゴム組成物を得ることができなくなる。
【0012】本発明に使用される塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムは、次の通りである。
オレフィン共重合ゴムは、次の通りである。
【0013】本発明に使用される塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムは、塩素含量が20〜40重量%
であり、且つム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が
10〜190である。
オレフィン共重合ゴムは、塩素含量が20〜40重量%
であり、且つム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が
10〜190である。
【0014】塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重
合体のα−オレフィンは、炭素数3〜10のものが好ま
しい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチル
−ペンテン−1およびヘキセンが好ましい。エチレンと
α−オレフィンの割合がモル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25〜95/5であることが好ましい。
合体のα−オレフィンは、炭素数3〜10のものが好ま
しい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチル
−ペンテン−1およびヘキセンが好ましい。エチレンと
α−オレフィンの割合がモル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25〜95/5であることが好ましい。
【0015】エチレン・α−オレフィン共重合体は上記
の成分の他に、他の重合可能な成分を共重合していても
よい。特にエチレン/α−オレフィン単位の総重量10
0gに対し、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大30
mmol含有しているのが好ましい。エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、上記各成分をランダム重合させて
得られたゴム状重合体である。
の成分の他に、他の重合可能な成分を共重合していても
よい。特にエチレン/α−オレフィン単位の総重量10
0gに対し、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大30
mmol含有しているのが好ましい。エチレン・α−オ
レフィン共重合体は、上記各成分をランダム重合させて
得られたゴム状重合体である。
【0016】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムは上記により得られたエチレン・α−オレフィン共重
合体を塩素化することにより得られる。
ムは上記により得られたエチレン・α−オレフィン共重
合体を塩素化することにより得られる。
【0017】上記共重合体の塩素化は、例えば共重合体
を粉砕して細粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、
約70〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、
四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロルエチレンのよ
うな塩素に対して安定な溶媒中に共重合体を溶解し、均
一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方法、ある
いはN−クロルアセトアミド、N−クロルサクシニイミ
ド、1,3−ジクロル−5,5−ジメチルヒダントインの
ような塩素化合物をロ−ルやバンバリ−などで共重合体
中に均一に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方
法などによって行なわれる。特に、四塩化炭素、クロロ
ホルムなどのハロゲン系溶媒中で、ラジカル開始剤の存
在化に塩素を吹き込む方法が好ましい。
を粉砕して細粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、
約70〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、
四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロルエチレンのよ
うな塩素に対して安定な溶媒中に共重合体を溶解し、均
一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方法、ある
いはN−クロルアセトアミド、N−クロルサクシニイミ
ド、1,3−ジクロル−5,5−ジメチルヒダントインの
ような塩素化合物をロ−ルやバンバリ−などで共重合体
中に均一に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方
法などによって行なわれる。特に、四塩化炭素、クロロ
ホルムなどのハロゲン系溶媒中で、ラジカル開始剤の存
在化に塩素を吹き込む方法が好ましい。
【0018】塩素化反応後は、例えば次のようにして処
理される。水性懸濁状態での塩素化の場合、塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行なうこと
により、その中に含有される分子状塩素、副生した塩化
水素が除かれ、乾燥される。溶液状態での塩素化の場合
には、反応溶液を過剰のメタノ−ルなどの塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴムの貧溶媒中に投入し、沈
澱物を濾過し、この溶媒で洗浄し乾燥させる。
理される。水性懸濁状態での塩素化の場合、塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行なうこと
により、その中に含有される分子状塩素、副生した塩化
水素が除かれ、乾燥される。溶液状態での塩素化の場合
には、反応溶液を過剰のメタノ−ルなどの塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴムの貧溶媒中に投入し、沈
澱物を濾過し、この溶媒で洗浄し乾燥させる。
【0019】本発明で使用する塩素化エチレン・α−オ
レフィン共重合ゴムは、塩素含量として20〜40重量
%、好ましくは25〜35重量%の範囲になるようにエ
チレン・α−オレフィン共重合ゴムを塩素化することに
より製造される。またム−ニ−粘度[ML1+4(121
℃)]は、物性、作業性の見地から10〜190、好ま
しくは20〜150、さらに好ましくは30〜120の
ものが使用される。
レフィン共重合ゴムは、塩素含量として20〜40重量
%、好ましくは25〜35重量%の範囲になるようにエ
チレン・α−オレフィン共重合ゴムを塩素化することに
より製造される。またム−ニ−粘度[ML1+4(121
℃)]は、物性、作業性の見地から10〜190、好ま
しくは20〜150、さらに好ましくは30〜120の
ものが使用される。
【0020】次に本発明の塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム組成物について説明する。本発明の塩素
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物(以下単
にゴム組成物という)において、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムに対する酸化カルシウムの適当な
配合割合はこの組成物の用途、目的に応じて選択され
る。通常、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
100重量部に対し、酸化カルシウムは1〜200重量
部配合されることが、本発明の目的を達する上で必要で
あり、より好ましくは5〜50重量部配合される。
ィン共重合ゴム組成物について説明する。本発明の塩素
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物(以下単
にゴム組成物という)において、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴムに対する酸化カルシウムの適当な
配合割合はこの組成物の用途、目的に応じて選択され
る。通常、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
100重量部に対し、酸化カルシウムは1〜200重量
部配合されることが、本発明の目的を達する上で必要で
あり、より好ましくは5〜50重量部配合される。
【0021】上記比率において酸化カルシウムが1重量
部よりも小さいと、充分な受酸効果が得られない。一
方、200重量部より大きいと、耐熱老化性、耐候性が
低下し、所望のゴム組成物を得ることができなくなる。
部よりも小さいと、充分な受酸効果が得られない。一
方、200重量部より大きいと、耐熱老化性、耐候性が
低下し、所望のゴム組成物を得ることができなくなる。
【0022】本発明のゴム組成物は、意図する加硫物の
用途、それに基づく性能に応じてそれ自体公知の配合
剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用補強剤、顔料、充
填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコ−チ防止剤、塩酸吸
収剤、老化防止剤、加工助剤などを配合することができ
る。
用途、それに基づく性能に応じてそれ自体公知の配合
剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用補強剤、顔料、充
填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコ−チ防止剤、塩酸吸
収剤、老化防止剤、加工助剤などを配合することができ
る。
【0023】本発明では、ゴム組成物中にしめる塩素化
エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの総量は、意図す
る加硫物の性能、用途に応じて適宜選択されるが、好ま
しくは20重量%以上、より好ましくは40重量%以上
である。
エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの総量は、意図す
る加硫物の性能、用途に応じて適宜選択されるが、好ま
しくは20重量%以上、より好ましくは40重量%以上
である。
【0024】本発明のゴム組成物の加硫方法としては、
トリアジン加硫、有機過酸化物加硫が適当である。トリ
アジン加硫を行なう場合、加硫剤としては、下記一般式
トリアジン加硫、有機過酸化物加硫が適当である。トリ
アジン加硫を行なう場合、加硫剤としては、下記一般式
【0025】
【化1】
【0026】(式中、R1は−NR2R3、−OR2または
−SR2を表わし、ここでR2、R3は、それぞれ水素原
子、未置換もしくは置換アルキル基、または未置換もし
くは置換アリ−ル基を表わすものとする。)で表わされ
るトリアジンチオ−ル類が好適に使用される。
−SR2を表わし、ここでR2、R3は、それぞれ水素原
子、未置換もしくは置換アルキル基、または未置換もし
くは置換アリ−ル基を表わすものとする。)で表わされ
るトリアジンチオ−ル類が好適に使用される。
【0027】このような一般式で表わされるトリアジン
チオ−ル類として具体的には、トリアジン−2,4,6−
トリチオ−ル、2−ジブチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−フェニルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ヘキシルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ジエチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ブトキシトリアジン−4,6−ジチ
オ−ルなどを挙げることができる。
チオ−ル類として具体的には、トリアジン−2,4,6−
トリチオ−ル、2−ジブチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−フェニルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ヘキシルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ジエチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ブトキシトリアジン−4,6−ジチ
オ−ルなどを挙げることができる。
【0028】加硫剤は塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム100gに対して、好ましくは1×10-3〜
2.5×10-2モル、より好ましくは1.5×10-3〜2
×10-2モル、さらに好ましくは3×10-3〜1.3×
10-2モルの割合で配合される。加硫剤は1種または2
種以上用いられる。
共重合ゴム100gに対して、好ましくは1×10-3〜
2.5×10-2モル、より好ましくは1.5×10-3〜2
×10-2モル、さらに好ましくは3×10-3〜1.3×
10-2モルの割合で配合される。加硫剤は1種または2
種以上用いられる。
【0029】加硫剤の配合量が上記範囲よりも小さい場
合には、好適なゴム弾性を有する加硫物が得られず、ま
た上記範囲よりも多量に配合すると伸びが低下し、実用
に供し難くなる傾向がある。
合には、好適なゴム弾性を有する加硫物が得られず、ま
た上記範囲よりも多量に配合すると伸びが低下し、実用
に供し難くなる傾向がある。
【0030】加硫剤としてトリアジン化合物を使用する
ときは加硫助剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加
工成形上実用的なものとするために添加される。加硫助
剤としては、酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩
基、あるいはこのような有機塩基を発生しうる化合物が
使用される。
ときは加硫助剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加
工成形上実用的なものとするために添加される。加硫助
剤としては、酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩
基、あるいはこのような有機塩基を発生しうる化合物が
使用される。
【0031】これらの加硫助剤としては1,8−ジアザ
ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7、ラウリルアミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモ
ルフォリン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸
ピペリジン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド、安息香酸・ピペリジン塩、安息
香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、ジフェニルグアニジ
ン、ジオルトトリルグアニジン、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、ヨウ化テトラメチルスルフォニウム、塩化テトラ
メチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、
臭化テトラブチルアンモニウム、ジステアリルジメチル
アンンモニウムクロライドなどのオニウム塩が例示でき
る。
ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7、ラウリルアミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモ
ルフォリン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸
ピペリジン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド、安息香酸・ピペリジン塩、安息
香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、ジフェニルグアニジ
ン、ジオルトトリルグアニジン、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、ヨウ化テトラメチルスルフォニウム、塩化テトラ
メチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、
臭化テトラブチルアンモニウム、ジステアリルジメチル
アンンモニウムクロライドなどのオニウム塩が例示でき
る。
【0032】加硫助剤は、塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム100gに対して、好ましくは5×10
-4〜2×10-2モル、より好ましくは1×10-3〜1×
10 -2モル、1種単独あるいは2種以上一緒に用いられ
る。
ィン共重合ゴム100gに対して、好ましくは5×10
-4〜2×10-2モル、より好ましくは1×10-3〜1×
10 -2モル、1種単独あるいは2種以上一緒に用いられ
る。
【0033】有機過酸化物加硫を行なう場合、加硫剤と
してはジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)
ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチ
ルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
第三ジブチルヒドロペルオキシドを例示できるが、なか
でもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ
ド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサンが好ましく使用される。
してはジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)
ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第三ブチ
ルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
第三ジブチルヒドロペルオキシドを例示できるが、なか
でもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ
ド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサンが好ましく使用される。
【0034】有機過酸化物の使用量は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム100gに対して、好まし
くは3×10-3〜5×10-2モル、より好ましくは1×
10 -3〜3×10-2モルの範囲である。
・α−オレフィン共重合ゴム100gに対して、好まし
くは3×10-3〜5×10-2モル、より好ましくは1×
10 -3〜3×10-2モルの範囲である。
【0035】加硫剤として有機過酸化物を使用するとき
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄、p−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系、
エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ル
プロパントリメタクリレ−トなどのアクリル系、ジアリ
ルフタレ−ト、トリアリルイソシアヌレ−トなどのアリ
ル系、その他マレイミド系、ジビニルベンゼンなどが例
示される。
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄、p−キノンジオキシムなどのキノンジオキシム系、
エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ル
プロパントリメタクリレ−トなどのアクリル系、ジアリ
ルフタレ−ト、トリアリルイソシアヌレ−トなどのアリ
ル系、その他マレイミド系、ジビニルベンゼンなどが例
示される。
【0036】このような加硫助剤は、使用する有機過酸
化物1モルに対し、好ましくは0.5〜2モル、より好
ましくは均等モル使用する。
化物1モルに対し、好ましくは0.5〜2モル、より好
ましくは均等モル使用する。
【0037】ゴム用補強剤としては、例えばSRF、G
PF、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MT
などの各種カ−ボンブラック、微粉けい酸などが適宜用
いられる。
PF、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MT
などの各種カ−ボンブラック、微粉けい酸などが適宜用
いられる。
【0038】充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ−などが用いら
れる。
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ−などが用いら
れる。
【0039】これらの補強剤及び充填剤の配合量は、所
望の製品により適宜選択されるが、いずれも塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対し
て、好ましくは200重量部以下、より好ましくは15
0重量部以下で用いられる。
望の製品により適宜選択されるが、いずれも塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対し
て、好ましくは200重量部以下、より好ましくは15
0重量部以下で用いられる。
【0040】また軟化剤としては、例えばプロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリンなどの石油系物質;コ−ルタ−ル、コ
−ルタ−ルピッチなどのコ−ルタ−ル類;ヒマシ油、ナ
タネ油、大豆油、ヤシ油などの脂肪油;ト−ル油、蜜ロ
ウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;リシノ−
ル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸またはその
金属塩;ナフテン酸またはその金属石鹸;パイン油、ロ
ジンまたはその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン、ジオ
クチルフタレ−ト、ジオクチルアジペ−ト、ジオクチル
セバケ−トなどのエステル系可塑剤、長鎖アルキルカー
ボネート系可塑剤、その他マイクロクリスタリンワック
ス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、変性液
状ポリブタジエン、液状チオコ−ルなどを挙げることが
できる。
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリンなどの石油系物質;コ−ルタ−ル、コ
−ルタ−ルピッチなどのコ−ルタ−ル類;ヒマシ油、ナ
タネ油、大豆油、ヤシ油などの脂肪油;ト−ル油、蜜ロ
ウ、カルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;リシノ−
ル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸またはその
金属塩;ナフテン酸またはその金属石鹸;パイン油、ロ
ジンまたはその誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン、ジオ
クチルフタレ−ト、ジオクチルアジペ−ト、ジオクチル
セバケ−トなどのエステル系可塑剤、長鎖アルキルカー
ボネート系可塑剤、その他マイクロクリスタリンワック
ス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、変性液
状ポリブタジエン、液状チオコ−ルなどを挙げることが
できる。
【0041】これらの軟化剤の配合量は、所望の製品に
より適宜選択されるが、いずれも塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は100重量部以下、より好ましくは70重量部以下で
用いられる。
より適宜選択されるが、いずれも塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は100重量部以下、より好ましくは70重量部以下で
用いられる。
【0042】金属活性化剤としては、本発明の目的を損
なわない範囲で、酸化マグネシウム、高級脂肪酸亜鉛、
酸化カルシウム、ハイドロタルサイトなどを使用しう
る。
なわない範囲で、酸化マグネシウム、高級脂肪酸亜鉛、
酸化カルシウム、ハイドロタルサイトなどを使用しう
る。
【0043】これらの金属活性化剤は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、本
発明の目的を損なわない範囲で用いられる。
・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、本
発明の目的を損なわない範囲で用いられる。
【0044】スコ−チ防止剤としては、公知のスコ−チ
防止剤を用いることができ、例えば無水マレイン酸、チ
オイミド系化合物、スルフェンアミド系化合物、スルフ
ォンアミド系化合物などを例示できる。上記成分は、塩
素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部
に対して、好ましくは0.2〜5重量部、より好ましく
は0.3〜3重量部の範囲で用いられる。
防止剤を用いることができ、例えば無水マレイン酸、チ
オイミド系化合物、スルフェンアミド系化合物、スルフ
ォンアミド系化合物などを例示できる。上記成分は、塩
素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部
に対して、好ましくは0.2〜5重量部、より好ましく
は0.3〜3重量部の範囲で用いられる。
【0045】塩酸吸収剤としては、周期律表第IIA族
金属の酸化物および有機酸塩が用いられ、例えばステア
リン酸マグネシウム、マグネシア、ステアリン酸カルシ
ウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エポキシ化
大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤などが例示できる。これ
らの塩酸吸収剤は、本発明の目的を損なわない範囲でお
いてのみ適宜配合できる。
金属の酸化物および有機酸塩が用いられ、例えばステア
リン酸マグネシウム、マグネシア、ステアリン酸カルシ
ウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エポキシ化
大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤などが例示できる。これ
らの塩酸吸収剤は、本発明の目的を損なわない範囲でお
いてのみ適宜配合できる。
【0046】また本発明のゴム組成物は、老化防止剤を
使用しなくても、優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、本発明のゴム組成物を用いた
製品の材料寿命を長くすることが可能であることも通常
のゴムにおける場合と同様である。この場合に使用され
る老化防止剤としては、例えばフェニルブチルアミン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン
などの芳香族第二アミン系安定剤;ジブチルヒドロキシ
トルエン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメ−ト]メタンな
どのフェノ−ル系安定剤;ビス[2−メチル−4−(3
−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブ
チルフェニル]スルフィドなどのチオエ−テル系安定
剤;ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなどのジチオ
カルバミン酸塩系安定剤などが単独あるいは2種以上の
併用で配合される。このような老化防止剤の使用量は、
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量
部に対して、好ましくは0.1〜5重量部、より好まし
くは0.5〜3重量部の割合である。
使用しなくても、優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、本発明のゴム組成物を用いた
製品の材料寿命を長くすることが可能であることも通常
のゴムにおける場合と同様である。この場合に使用され
る老化防止剤としては、例えばフェニルブチルアミン、
N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン
などの芳香族第二アミン系安定剤;ジブチルヒドロキシ
トルエン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメ−ト]メタンな
どのフェノ−ル系安定剤;ビス[2−メチル−4−(3
−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブ
チルフェニル]スルフィドなどのチオエ−テル系安定
剤;ジブチルジチオカルバミン酸ニッケルなどのジチオ
カルバミン酸塩系安定剤などが単独あるいは2種以上の
併用で配合される。このような老化防止剤の使用量は、
塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量
部に対して、好ましくは0.1〜5重量部、より好まし
くは0.5〜3重量部の割合である。
【0047】次に加工助剤としては、通常のゴムの加工
に使用されるものが使用できる。例えばリシノ−ル酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、上記酸のエステル類など、高級脂肪酸、その塩およ
びそのエステル類などを例示できる。これらの加工助剤
は通常の場合には、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム100重量部に対して、好ましくは約10重量
部まで、より好ましくは約1〜5重量部用いられる。
に使用されるものが使用できる。例えばリシノ−ル酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、上記酸のエステル類など、高級脂肪酸、その塩およ
びそのエステル類などを例示できる。これらの加工助剤
は通常の場合には、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム100重量部に対して、好ましくは約10重量
部まで、より好ましくは約1〜5重量部用いられる。
【0048】さらに、製品によっては、顔料が使用され
る。顔料としては公知の無機顔料(例えばチタンホワイ
ト)、有機顔料(例えばナフト−ルグリ−ンB)が使用
される。これらの顔料の使用量は、製品により異なる
が、好ましくは最大20重量部、より好ましくは最大1
0重量部使用される。
る。顔料としては公知の無機顔料(例えばチタンホワイ
ト)、有機顔料(例えばナフト−ルグリ−ンB)が使用
される。これらの顔料の使用量は、製品により異なる
が、好ましくは最大20重量部、より好ましくは最大1
0重量部使用される。
【0049】本発明の塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物は、例えば次のような方法で調整する
ことができる。本発明の必須成分である塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴムおよび酸化カルシウムの他
に、必要に応じ補強剤、充填剤、軟化剤、顔料などの添
加剤をバンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約
80〜170℃の温度で約3〜10分間混練した後、場
合により加硫剤、加硫助剤をオ−プンロ−ルの如きロ−
ル類を用いて追加混合し、ロ−ル温度約40〜80℃で
約3〜30分間混練して押出し、リボン状またはシ−ト
状のゴム配合物を調製する。
共重合ゴム組成物は、例えば次のような方法で調整する
ことができる。本発明の必須成分である塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴムおよび酸化カルシウムの他
に、必要に応じ補強剤、充填剤、軟化剤、顔料などの添
加剤をバンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約
80〜170℃の温度で約3〜10分間混練した後、場
合により加硫剤、加硫助剤をオ−プンロ−ルの如きロ−
ル類を用いて追加混合し、ロ−ル温度約40〜80℃で
約3〜30分間混練して押出し、リボン状またはシ−ト
状のゴム配合物を調製する。
【0050】このようにして調製された未加硫ゴム配合
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレスな
どにより所望の形状に成形され、成形と同時にまたはそ
の成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1
〜30分間加熱する方法により加硫される。加硫槽とし
ては、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、ガラスビ−ズ流
動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽などが単独ある
いは組み合わせて使用される。
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレスな
どにより所望の形状に成形され、成形と同時にまたはそ
の成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1
〜30分間加熱する方法により加硫される。加硫槽とし
ては、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、ガラスビ−ズ流
動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽などが単独ある
いは組み合わせて使用される。
【0051】加硫物はそのもの自体でも電気絶縁材、自
動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引
布などとして有用である。電気絶縁材としては、例えば
プラグキャップ、イグニッションキャップ、デイストリ
ビュ−タ−キャップなどの自動車エンジン周辺のキャッ
プ類;コンデンサ−キャップ、舶用電線、自動車用イグ
ッニションケ−ブルなどの電線の通電部を円筒状に被覆
した絶縁層、ケ−ブルジョイントカバ−などに具体的に
使用される。自動車部品としては、例えばラジエ−タ−
ホ−ス、フュ−エルホ−スなどのホ−ス類、またバンパ
−、バンパ−フィラ−、バンパ−ストリップ、バンパ−
サイドガ−ド、オ−バ−ライダ−、サイドプロテクショ
ンモ−ルなどの自動車外装用部品、各種ウエザ−ストリ
ップ類、ブ−ツ、ボ−ルジョイントシ−ル、各種防振ゴ
ムなどに使用できる。
動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引
布などとして有用である。電気絶縁材としては、例えば
プラグキャップ、イグニッションキャップ、デイストリ
ビュ−タ−キャップなどの自動車エンジン周辺のキャッ
プ類;コンデンサ−キャップ、舶用電線、自動車用イグ
ッニションケ−ブルなどの電線の通電部を円筒状に被覆
した絶縁層、ケ−ブルジョイントカバ−などに具体的に
使用される。自動車部品としては、例えばラジエ−タ−
ホ−ス、フュ−エルホ−スなどのホ−ス類、またバンパ
−、バンパ−フィラ−、バンパ−ストリップ、バンパ−
サイドガ−ド、オ−バ−ライダ−、サイドプロテクショ
ンモ−ルなどの自動車外装用部品、各種ウエザ−ストリ
ップ類、ブ−ツ、ボ−ルジョイントシ−ル、各種防振ゴ
ムなどに使用できる。
【0052】工業用ゴム製品としては、例えばロ−ル、
パッキング、ライニング、ベルトなどに使用できる。ま
た土木建材用としては、例えばル−フィングシ−ト、耐
熱ベルト、建材用ガスケット、ハイウエイジョイントシ
−ルなどに使用される。ゴム引布としては、例えば防水
布、天幕、レジャ−シ−トなどに使用される。さらに、
加硫に先立ってゴム配合物中に発泡剤および必要に応じ
て発泡助剤を配合し、断熱材、クッション材、シ−リン
グ材、防音材、電気絶縁材などに使用し得る発泡加硫物
とすることもできる。
パッキング、ライニング、ベルトなどに使用できる。ま
た土木建材用としては、例えばル−フィングシ−ト、耐
熱ベルト、建材用ガスケット、ハイウエイジョイントシ
−ルなどに使用される。ゴム引布としては、例えば防水
布、天幕、レジャ−シ−トなどに使用される。さらに、
加硫に先立ってゴム配合物中に発泡剤および必要に応じ
て発泡助剤を配合し、断熱材、クッション材、シ−リン
グ材、防音材、電気絶縁材などに使用し得る発泡加硫物
とすることもできる。
【0053】発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウムなどの無機
発泡剤;N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレ
フタルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミンなどのニトロ化合物;アゾジカルボンアミド、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニト
リル、アゾジアミノベンゼン、アゾジカルボン酸バリウ
ムなどのアゾ化合物;ベンゼンスルフォニトリルヒドラ
ジド、トルエンスルフォニルヒドラジド、p,p’−オ
キシビス(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、ジフェ
ニルスルホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジドな
どのスルフォニルヒドラジド化合物;カルシウムアジ
ド、4,4’−ジフェニルジスルフォニルアジド、p−
トルエンスルフォニルアジドなどのアジド化合物が挙げ
られる。特にニトロ化合物、アゾ化合物およびアジド化
合物が好んで使用される。
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウムなどの無機
発泡剤;N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレ
フタルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミンなどのニトロ化合物;アゾジカルボンアミド、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニト
リル、アゾジアミノベンゼン、アゾジカルボン酸バリウ
ムなどのアゾ化合物;ベンゼンスルフォニトリルヒドラ
ジド、トルエンスルフォニルヒドラジド、p,p’−オ
キシビス(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、ジフェ
ニルスルホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジドな
どのスルフォニルヒドラジド化合物;カルシウムアジ
ド、4,4’−ジフェニルジスルフォニルアジド、p−
トルエンスルフォニルアジドなどのアジド化合物が挙げ
られる。特にニトロ化合物、アゾ化合物およびアジド化
合物が好んで使用される。
【0054】これらの発泡剤は、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は0.3〜30重量部、より好ましくは0.5〜20重量
部の割合で配合される。一般に見掛比重約 0.03〜
0.9程度の発泡体が形成される。
オレフィン共重合ゴム100重量部に対して、好ましく
は0.3〜30重量部、より好ましくは0.5〜20重量
部の割合で配合される。一般に見掛比重約 0.03〜
0.9程度の発泡体が形成される。
【0055】発泡剤とともに使用することのできる発泡
助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸な
どの有機酸あるいは尿素またはその誘導体などが使用さ
れ、発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気泡の均一化
などの働きを示す。
助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸な
どの有機酸あるいは尿素またはその誘導体などが使用さ
れ、発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気泡の均一化
などの働きを示す。
【0056】
【効果】本発明の塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム組成物は、前記したとおり、特定の塩素含量とム
−ニ−粘度を有する塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムと酸化カルシウムを必須成分とし、該塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対
し、酸化カルシウム5〜200重量部を含むことを特徴
とする。塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは
それ自体で、耐熱老化性、耐寒性、耐退色性を示す。酸
化カルシウムは、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴムに配合されることにより、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム組成物に優れた加工性を付与し、
しかも他の軟化剤と異なり耐熱老化性、耐寒性、耐退色
性に悪影響を与えない。従って、本発明によれば、永い
製品寿命を持つゴム製品を得ることができる。
合ゴム組成物は、前記したとおり、特定の塩素含量とム
−ニ−粘度を有する塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムと酸化カルシウムを必須成分とし、該塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム100重量部に対
し、酸化カルシウム5〜200重量部を含むことを特徴
とする。塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは
それ自体で、耐熱老化性、耐寒性、耐退色性を示す。酸
化カルシウムは、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴムに配合されることにより、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム組成物に優れた加工性を付与し、
しかも他の軟化剤と異なり耐熱老化性、耐寒性、耐退色
性に悪影響を与えない。従って、本発明によれば、永い
製品寿命を持つゴム製品を得ることができる。
【0057】本発明のゴム組成物は、このように優れた
物性を有するので前記したように電気絶縁材料、自動車
工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布な
どに有効に使用することができる。
物性を有するので前記したように電気絶縁材料、自動車
工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布な
どに有効に使用することができる。
【0058】
実施例1 まず表1に示す配合剤を4.3リットル バンバリ−ミ
キサ−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトし
た。
キサ−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトし
た。
【0059】
【表1】
【0060】ついでダンプアウトした混練物を14イン
チオ−プンロ−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。こ
のときロ−ル表面温度は、前ロ−ル60℃、後ロ−ル7
0℃であった。このオ−プンロ−ル上で表2に示す配合
剤を添加し2分間混練したのち、厚さ3mmでシ−ト出
しした。
チオ−プンロ−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。こ
のときロ−ル表面温度は、前ロ−ル60℃、後ロ−ル7
0℃であった。このオ−プンロ−ル上で表2に示す配合
剤を添加し2分間混練したのち、厚さ3mmでシ−ト出
しした。
【0061】
【表2】
【0062】この配合ゴムを160℃で20分間、プレ
ス加硫して2mm厚の加硫ゴムシ−トとした。これを用
い、JIS K 6301加硫ゴム物理試験方法に従っ
て25℃雰囲気下で引張強さ、伸び、圧縮永久歪(14
0℃で72時間)を測定した。また、金型汚染性の尺度
として加硫ゴムシートを取り出した後の金型の汚れにつ
いても見た。これらの測定結果を表3に示す。
ス加硫して2mm厚の加硫ゴムシ−トとした。これを用
い、JIS K 6301加硫ゴム物理試験方法に従っ
て25℃雰囲気下で引張強さ、伸び、圧縮永久歪(14
0℃で72時間)を測定した。また、金型汚染性の尺度
として加硫ゴムシートを取り出した後の金型の汚れにつ
いても見た。これらの測定結果を表3に示す。
【0063】実施例2 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 90/10 ML1+4(121℃) 125 塩素含量 27wt% 結果は、表3に示す。
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 90/10 ML1+4(121℃) 125 塩素含量 27wt% 結果は、表3に示す。
【0064】実施例3 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 90/10 ML1+4(121℃) 50 塩素含量 35wt% 結果は、表3に示す。
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 90/10 ML1+4(121℃) 50 塩素含量 35wt% 結果は、表3に示す。
【0065】実施例4 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 85/15 ML1+4(121℃) 100 塩素含量 23wt% 結果は、表3に示す。
重合ゴムとして下記性状のものを用いた以外は、実施例
1と同様に行なった。 エチレン/1−ブテン(モル比) 85/15 ML1+4(121℃) 100 塩素含量 23wt% 結果は、表3に示す。
【0066】実施例5 実施例1において、酸化カルシウムを7部用いた替わり
に30部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結
果は、表3に示す。
に30部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結
果は、表3に示す。
【0067】実施例6 実施例1において、酸化カルシウムを7部用いた替わり
に2部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果
は、表3に示す。
に2部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果
は、表3に示す。
【0068】比較例1 実施例1において、受酸剤として酸化マグネシウムを5
部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果は、
表3に示す。
部用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果は、
表3に示す。
【0069】比較例2 実施例1において、受酸剤として酸化マグネシウム−酸
化アルミニウム固溶体を7部用いた以外は、実施例1と
同様に行なった。結果は、表3に示す。
化アルミニウム固溶体を7部用いた以外は、実施例1と
同様に行なった。結果は、表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
Claims (2)
- 【請求項1】 塩素含量が20〜40重量%であり、ム
−ニ−粘度[ML1+ 4(121℃)]が10〜190で
ある塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム100
重量部と酸化カルシウム1〜200重量部を含むことを
特徴とする塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
組成物。 - 【請求項2】 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体の
α−オレフィンが炭素数3〜10であり、且つエチレン
とα−オレフィンの割合がモル基準でエチレン/α−オ
レフィン=75/25〜95/5である請求項1に記載
の塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18046693A JPH0733927A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18046693A JPH0733927A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733927A true JPH0733927A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16083720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18046693A Withdrawn JPH0733927A (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733927A (ja) |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP18046693A patent/JPH0733927A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |