JPH06345922A - 加硫可能ゴム組成物 - Google Patents
加硫可能ゴム組成物Info
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- JPH06345922A JPH06345922A JP14096893A JP14096893A JPH06345922A JP H06345922 A JPH06345922 A JP H06345922A JP 14096893 A JP14096893 A JP 14096893A JP 14096893 A JP14096893 A JP 14096893A JP H06345922 A JPH06345922 A JP H06345922A
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- rubber
- olefin copolymer
- chlorosulfonated polyethylene
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】メンテナンスフリーの要求等に対応でき、より
高い製品寿命を持ち、価格的にも実用的でありしかも耐
熱老化性、耐油性、耐寒性、耐退色性に優れ、成形加工
性の良好な加硫可能ゴム組成物を提供すること。 【構成】 (A)塩素含量が20〜40重量%でありそ
してム−ニ−粘度[ML 1+4(121℃)]が10〜1
90である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
および(B)塩素含量が20〜50重量%でありそし
て硫黄含量が0.2〜3.0重量%であるクロロスルホン
化ポリエチレンを、前記(A)成分対(B)成分の重量
比が95/5〜20/80の割合で、含有する加硫可能
ゴム組成物。
高い製品寿命を持ち、価格的にも実用的でありしかも耐
熱老化性、耐油性、耐寒性、耐退色性に優れ、成形加工
性の良好な加硫可能ゴム組成物を提供すること。 【構成】 (A)塩素含量が20〜40重量%でありそ
してム−ニ−粘度[ML 1+4(121℃)]が10〜1
90である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
および(B)塩素含量が20〜50重量%でありそし
て硫黄含量が0.2〜3.0重量%であるクロロスルホン
化ポリエチレンを、前記(A)成分対(B)成分の重量
比が95/5〜20/80の割合で、含有する加硫可能
ゴム組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加硫可能ゴム組成物に
関する。更に詳しくは耐熱老化性、耐油性、耐寒性、耐
退色性、耐候性に優れ、成形加工性の良好な加硫可能ゴ
ム組成物に関する。
関する。更に詳しくは耐熱老化性、耐油性、耐寒性、耐
退色性、耐候性に優れ、成形加工性の良好な加硫可能ゴ
ム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱老化性、耐油性を要求される
用途には、クロロプレンゴムが多用されてきた。しかし
昨今のメンテナンスフリーの要求等により、クロロプレ
ンゴムの性能では対応できない用途が増加している。そ
のため、耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐候性に優
れ、また明色化に適し耐退色性に優れている塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムば提案されている。し
かしながら、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムは、ロール加工時のグリーン強度が小さく加工しずら
く、また高価で実用的なコストを達成できない等の問題
点を有している。
用途には、クロロプレンゴムが多用されてきた。しかし
昨今のメンテナンスフリーの要求等により、クロロプレ
ンゴムの性能では対応できない用途が増加している。そ
のため、耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐候性に優
れ、また明色化に適し耐退色性に優れている塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムば提案されている。し
かしながら、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムは、ロール加工時のグリーン強度が小さく加工しずら
く、また高価で実用的なコストを達成できない等の問題
点を有している。
【0003】一方、クロロスルホン化ポリエチレンは、
安価ではあるが耐寒性、耐熱性が悪く、またロール加工
時のロール粘着性が強く、またスコーチ性も強いため加
工しづらいという問題点を有していた。
安価ではあるが耐寒性、耐熱性が悪く、またロール加工
時のロール粘着性が強く、またスコーチ性も強いため加
工しづらいという問題点を有していた。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メ
ンテナンスフリーの要求等に対応でき、より高い製品寿
命を持ち、価格的にも実用的なゴム組成物を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、耐熱老化性、耐油性、
耐寒性、耐退色性に優れ、成形加工性の良好な加硫可能
ゴム組成物を提供することにある。本発明のさらに他の
目的および利点は以下の説明から明らかとなろう。
ンテナンスフリーの要求等に対応でき、より高い製品寿
命を持ち、価格的にも実用的なゴム組成物を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、耐熱老化性、耐油性、
耐寒性、耐退色性に優れ、成形加工性の良好な加硫可能
ゴム組成物を提供することにある。本発明のさらに他の
目的および利点は以下の説明から明らかとなろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)塩素含量が20〜40
重量%でありそしてム−ニ−粘度[ML1+4(121
℃)]が10〜190である塩素化エチレン・α−オレ
フィン共重合ゴムおよび(B)塩素含量が20〜50重
量%でありそして硫黄含量が0.2〜3.0重量%である
クロロスルホン化ポリエチレンを、前記(A)成分対
(B)成分の重量比が95/5〜20/80の割合で、
含有することを特徴とする加硫可能ゴム組成物によって
達成される。
の上記目的および利点は、(A)塩素含量が20〜40
重量%でありそしてム−ニ−粘度[ML1+4(121
℃)]が10〜190である塩素化エチレン・α−オレ
フィン共重合ゴムおよび(B)塩素含量が20〜50重
量%でありそして硫黄含量が0.2〜3.0重量%である
クロロスルホン化ポリエチレンを、前記(A)成分対
(B)成分の重量比が95/5〜20/80の割合で、
含有することを特徴とする加硫可能ゴム組成物によって
達成される。
【0006】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体はエ
チレン対炭素数3〜10のα−オレフィンのモル比が7
5/25〜95/5であるエチレンと該α−オレフィン
との共重合体であることが好適である。
ムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体はエ
チレン対炭素数3〜10のα−オレフィンのモル比が7
5/25〜95/5であるエチレンと該α−オレフィン
との共重合体であることが好適である。
【0007】
【作用】本発明の加硫可能ゴム組成物は、必須成分とし
て前記した塩素含量とムーニー粘度を有する塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)と前記した塩素
含量と硫黄含量を有するクロロスルホン化ポリエチレン
(B)とを、重量基準で、(A)/(B)=95/5〜
20/80の割合で含有されていることを特徴とする。
て前記した塩素含量とムーニー粘度を有する塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)と前記した塩素
含量と硫黄含量を有するクロロスルホン化ポリエチレン
(B)とを、重量基準で、(A)/(B)=95/5〜
20/80の割合で含有されていることを特徴とする。
【0008】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ム(A)は、耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐寒
性、耐退色性、耐候性等に優れ、本発明の組成物にこれ
らの特性を付与し、また加硫速度も良好で、本発明の組
成物に実用的な加硫速度を与える働きをする。反面単独
使用では、高価で目標とする実用的なコストが達成でき
なくなるおそれがあり、またロール加工時のグリーン強
度が小さいので加工しづらい等の問題を有する。
ム(A)は、耐オゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐寒
性、耐退色性、耐候性等に優れ、本発明の組成物にこれ
らの特性を付与し、また加硫速度も良好で、本発明の組
成物に実用的な加硫速度を与える働きをする。反面単独
使用では、高価で目標とする実用的なコストが達成でき
なくなるおそれがあり、またロール加工時のグリーン強
度が小さいので加工しづらい等の問題を有する。
【0009】一方、クロロスルホン化ポリエチレン
(B)は、安価ではあるが耐寒性、耐熱性が悪く、また
ロール加工時のロール粘着性が強く、またスコーチ性も
強すぎて加工しづらいという問題がある。
(B)は、安価ではあるが耐寒性、耐熱性が悪く、また
ロール加工時のロール粘着性が強く、またスコーチ性も
強すぎて加工しづらいという問題がある。
【0010】本発明においては、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)の比率(A)/(B)=95/5〜20/
80の割合が両者の特徴を活かし且つ欠点を補い、相乗
作用効果として本発明の目的を達成することを可能とし
ている。
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)の比率(A)/(B)=95/5〜20/
80の割合が両者の特徴を活かし且つ欠点を補い、相乗
作用効果として本発明の目的を達成することを可能とし
ている。
【0011】すなわち、上記組成範囲内において、耐オ
ゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐寒性、耐候
性等に優れ、且つ実用的な加硫速度を有し、成形加工性
の良い、しかもより高い製品寿命を持ち価格的にも実用
的な加硫可能ゴム組成物を得ることができる。
ゾン性、耐熱老化性、耐油性、耐退色性、耐寒性、耐候
性等に優れ、且つ実用的な加硫速度を有し、成形加工性
の良い、しかもより高い製品寿命を持ち価格的にも実用
的な加硫可能ゴム組成物を得ることができる。
【0012】上記比率において(A)成分が95重量部
を越え、(B)成分が5重量部を下まわると実用的なコ
ストを達成できなくなるおそれがあり、またロール加工
時に加工しづらい等の問題を生ずる。
を越え、(B)成分が5重量部を下まわると実用的なコ
ストを達成できなくなるおそれがあり、またロール加工
時に加工しづらい等の問題を生ずる。
【0013】また逆に(A)成分が20重量部を下まわ
り、(B)成分が80重量部を越えると、耐熱性、耐寒
性が悪くなり、ロール表面への粘着性が高くなり、また
加工性が悪くなる。
り、(B)成分が80重量部を越えると、耐熱性、耐寒
性が悪くなり、ロール表面への粘着性が高くなり、また
加工性が悪くなる。
【0014】
【発明の好適な実施態様】本発明に使用される塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴムおよびクロロスルホ
ン化ポリエチレンは、次のとおりである。
チレン・α−オレフィン共重合ゴムおよびクロロスルホ
ン化ポリエチレンは、次のとおりである。
【0015】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ム(A) 本発明に使用される塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムは、塩素含量が20〜40重量%であり、ム−
ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10〜190であ
る。
ム(A) 本発明に使用される塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムは、塩素含量が20〜40重量%であり、ム−
ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10〜190であ
る。
【0016】塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重
合体のα−オレフィンは、炭素数で3〜10のものが好
ましい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−ペンテン−1、ヘキセンが好ましい。エチレンとα
−オレフィンの割合が、モル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25〜95/5であることが好ましい。
合体のα−オレフィンは、炭素数で3〜10のものが好
ましい。とりわけ、プロピレン、1−ブテン、4−メチ
ル−ペンテン−1、ヘキセンが好ましい。エチレンとα
−オレフィンの割合が、モル基準でエチレン/α−オレ
フィン=75/25〜95/5であることが好ましい。
【0017】エチレン・α−オレフィン共重合体は、上
記の成分の他に、他の重合可能な成分を共重合していて
もよく、特にエチレン/α−オレフィン単位の総重量1
00gに対し、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大3
0mmol含有しているのが好ましい。エチレン・α−
オレフィン共重合体は、上記各成分をランダム重合させ
て得られたゴム状重合体である。
記の成分の他に、他の重合可能な成分を共重合していて
もよく、特にエチレン/α−オレフィン単位の総重量1
00gに対し、5−ビニル−2−ノルボルネンを最大3
0mmol含有しているのが好ましい。エチレン・α−
オレフィン共重合体は、上記各成分をランダム重合させ
て得られたゴム状重合体である。
【0018】塩素化エチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムは上記により得られたエチレン・α−オレフィン共重
合体を塩素化することにより得られる。
ムは上記により得られたエチレン・α−オレフィン共重
合体を塩素化することにより得られる。
【0019】上記共重合体の塩素化は、例えば共重合体
を粉砕して細粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、
約70〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、
四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロロエチレンのよ
うな塩素に対して安定な溶媒中に共重合体を溶解し、均
一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方法、ある
いはN−クロロアセトアミド、N−クロロサクシニイミ
ド、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの
ような塩素化合物をロ−ルやバンバリ−等で共重合体中
に均一に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方法
等によって行なわれる。特に、四塩化炭素、クロロホル
ム等のハロゲン系溶媒中で、ラジカル開始剤の存在化に
塩素を吹き込む方法が好ましい。
を粉砕して細粒化し、この細粒を水性懸濁状態にして、
約70〜90℃の温度で分子状塩素と接触させる方法、
四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロロエチレンのよ
うな塩素に対して安定な溶媒中に共重合体を溶解し、均
一な溶液状態として分子状塩素と接触させる方法、ある
いはN−クロロアセトアミド、N−クロロサクシニイミ
ド、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントインの
ような塩素化合物をロ−ルやバンバリ−等で共重合体中
に均一に練り込み、塩素を遊離する温度に加熱する方法
等によって行なわれる。特に、四塩化炭素、クロロホル
ム等のハロゲン系溶媒中で、ラジカル開始剤の存在化に
塩素を吹き込む方法が好ましい。
【0020】塩素化反応後は、次のようにして処理され
る。水性懸濁状態で塩素化を行った場合、塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行なうことに
より分子状塩素、副生する塩化水素を除き、乾燥させ
る。溶液状態で塩素化を行った場合には、反応溶液を過
剰のメタノ−ル等の塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの貧溶媒中に投入し、沈澱物を濾過し、この溶
媒で洗浄し乾燥させる。
る。水性懸濁状態で塩素化を行った場合、塩素化エチレ
ン・α−オレフィン共重合ゴムは、水洗を行なうことに
より分子状塩素、副生する塩化水素を除き、乾燥させ
る。溶液状態で塩素化を行った場合には、反応溶液を過
剰のメタノ−ル等の塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムの貧溶媒中に投入し、沈澱物を濾過し、この溶
媒で洗浄し乾燥させる。
【0021】本発明で使用する塩素化エチレン・α−オ
レフィン共重合ゴムの塩素含量は、20〜40重量%、
好ましくは25〜35重量%である。塩素化はこの範囲
になるように行われる。またム−ニ−粘度[ML
1+4(121℃)]は、物性、作業性の見地から10〜
190、好ましくは20〜150、さらに好ましくは3
0〜120である。
レフィン共重合ゴムの塩素含量は、20〜40重量%、
好ましくは25〜35重量%である。塩素化はこの範囲
になるように行われる。またム−ニ−粘度[ML
1+4(121℃)]は、物性、作業性の見地から10〜
190、好ましくは20〜150、さらに好ましくは3
0〜120である。
【0022】クロロスルホン化ポリエチレン(B) 本発明に使用されるクロロスルホン化ポリエチレンは、
塩素含量が20〜50重量%、好ましくは23〜45重
量%であり、硫黄含量が0.2〜3.0重量%、好ましく
は0.4〜1.6重量%である。
塩素含量が20〜50重量%、好ましくは23〜45重
量%であり、硫黄含量が0.2〜3.0重量%、好ましく
は0.4〜1.6重量%である。
【0023】クロロスルホン化ポリエチレン(B)のク
ロロスルホン化前のポリエチレンとしては、エチレンホ
モポリマーの他に、エチレンと10モル%以下の共重合
成分からなるエチレン共重合体も好ましく使用される。
ロロスルホン化前のポリエチレンとしては、エチレンホ
モポリマーの他に、エチレンと10モル%以下の共重合
成分からなるエチレン共重合体も好ましく使用される。
【0024】この共重合成分としては、プロピレン、1
−ブテン、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン、酢酸
ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル等を挙げるこ
とができる。
−ブテン、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン、酢酸
ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル等を挙げるこ
とができる。
【0025】これらポリエチレンの比重は、好ましくは
0.87〜0.96である。また、メルトインデックスが
0.1〜10g/分であるものが好ましい。
0.87〜0.96である。また、メルトインデックスが
0.1〜10g/分であるものが好ましい。
【0026】ポリエチレンを塩素化およびクロロスルホ
ン化してクロロスルホン化ポリエチレンを製造する方法
としては、例えば溶媒にポリエチレンを溶解あるいは懸
濁させ、光あるいはラジカル開始剤を触媒として塩素と
亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、塩素と亜硫酸ガス
と塩化スルフリルの三試薬あるいは塩化スルフリルを反
応させる方法を挙げることができる。
ン化してクロロスルホン化ポリエチレンを製造する方法
としては、例えば溶媒にポリエチレンを溶解あるいは懸
濁させ、光あるいはラジカル開始剤を触媒として塩素と
亜硫酸ガス、塩素と塩化スルフリル、塩素と亜硫酸ガス
と塩化スルフリルの三試薬あるいは塩化スルフリルを反
応させる方法を挙げることができる。
【0027】塩化スルフリルを用いる場合には必要に応
じて助触媒としてのピリジン、キノリン等のアミン系化
合物が添加される。
じて助触媒としてのピリジン、キノリン等のアミン系化
合物が添加される。
【0028】反応温度は、好ましくは40〜150℃、
より好ましくは60〜110℃であり、反応圧力は、好
ましくは0〜10kg/cm2、より好ましくは2〜7
kg/cm2である。
より好ましくは60〜110℃であり、反応圧力は、好
ましくは0〜10kg/cm2、より好ましくは2〜7
kg/cm2である。
【0029】ラジカル開始剤としては、例えばa,a’
−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサ
ンカルボニトリル、過酸化ベンゾイルまたは過酸化アセ
チル等が挙げられる。好ましくはアゾ化合物である。
−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサ
ンカルボニトリル、過酸化ベンゾイルまたは過酸化アセ
チル等が挙げられる。好ましくはアゾ化合物である。
【0030】反応終了後、生成物ポリマーを溶媒と分離
するには、例えば水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベン
ト付押出機の如き公知の手段が用いられ、それにより両
者が分離されクロロスルホン化ポリエチレンが得られ
る。
するには、例えば水蒸気蒸留、ドラムドライヤー、ベン
ト付押出機の如き公知の手段が用いられ、それにより両
者が分離されクロロスルホン化ポリエチレンが得られ
る。
【0031】次に本発明の加硫可能ゴム組成物について
説明する。 加硫可能ゴム組成物 本発明の加硫可能ゴム組成物(以下単にゴム組成物とい
う)において、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)の最
適な配合比率は、本発明のゴム組成物の用途、目的に応
じて選択されるが、重量比で(A)/(B)=95/5
〜20/80の範囲内にあることが本発明の目的を達成
する上に必要である。より好ましくは(A)/(B)=
90/10〜50/50の範囲が選択される。
説明する。 加硫可能ゴム組成物 本発明の加硫可能ゴム組成物(以下単にゴム組成物とい
う)において、塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)の最
適な配合比率は、本発明のゴム組成物の用途、目的に応
じて選択されるが、重量比で(A)/(B)=95/5
〜20/80の範囲内にあることが本発明の目的を達成
する上に必要である。より好ましくは(A)/(B)=
90/10〜50/50の範囲が選択される。
【0032】上記(A)/(B)の比率において、塩素
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)が95重
量部を越え、クロロスルホン化ポリエチレン(B)が5
重量部を下まわると実用的なコストが達成できなくなる
とかロール加工時に加工しづらい等の問題が生じる。
化エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)が95重
量部を越え、クロロスルホン化ポリエチレン(B)が5
重量部を下まわると実用的なコストが達成できなくなる
とかロール加工時に加工しづらい等の問題が生じる。
【0033】また塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)が20重量部を下まわりクロロスルホン化
ポリエチレン(B)が80重量部を越えると、耐熱性、
耐寒性が悪くなり、ロール表面への粘着性が高くなり、
加工性が悪くなるという欠点を生じる。
合ゴム(A)が20重量部を下まわりクロロスルホン化
ポリエチレン(B)が80重量部を越えると、耐熱性、
耐寒性が悪くなり、ロール表面への粘着性が高くなり、
加工性が悪くなるという欠点を生じる。
【0034】本発明のゴム組成物は、意図する加硫物の
用途、それに基づく性能に応じて、塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム(A)、クロロスルホン化ポリ
エチレン(B)に加えて、ゴム製品を製造する上でのそ
れ自体公知の配合剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用
補強剤、顔料、充填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコ−
チ防止剤、塩酸吸収剤、老化防止剤、加工助剤等を適宜
配合することができる。
用途、それに基づく性能に応じて、塩素化エチレン・α
−オレフィン共重合ゴム(A)、クロロスルホン化ポリ
エチレン(B)に加えて、ゴム製品を製造する上でのそ
れ自体公知の配合剤、例えば加硫剤、加硫助剤、ゴム用
補強剤、顔料、充填剤、軟化剤、金属活性化剤、スコ−
チ防止剤、塩酸吸収剤、老化防止剤、加工助剤等を適宜
配合することができる。
【0035】本発明のゴム組成物中に占める塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)およびクロロス
ルホン化ポリエチレン(B)の総量は、意図する加硫物
の性能、用途に応じて適宜選択されるが、好ましくは3
0重量%以上、より好ましくは40重量%以上である。
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)およびクロロス
ルホン化ポリエチレン(B)の総量は、意図する加硫物
の性能、用途に応じて適宜選択されるが、好ましくは3
0重量%以上、より好ましくは40重量%以上である。
【0036】また、本発明のゴム組成物には、塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)およびクロロ
スルホン化ポリエチレン(B)の他に、本発明の目的を
妨げない範囲内において、前記(A)、(B)以外のゴ
ム成分を加えて使用することもできる。
チレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)およびクロロ
スルホン化ポリエチレン(B)の他に、本発明の目的を
妨げない範囲内において、前記(A)、(B)以外のゴ
ム成分を加えて使用することもできる。
【0037】本発明のゴム組成物の加硫方法としては、
例えばトリアジン加硫、有機過酸化物加硫が適当であ
る。
例えばトリアジン加硫、有機過酸化物加硫が適当であ
る。
【0038】トリアジン加硫を行なう場合、加硫剤とし
ては、下記一般式
ては、下記一般式
【0039】
【化1】
【0040】(式中、R1は−NR2R3、−OR2または
−SR2を表わし、ここでR2、R3は、それぞれ水素原
子、未置換もしくは置換アルキル基、または未置換もし
くは置換アリ−ル基を表わすものとする。)で表わされ
るトリアジンジチオ−ル類が好適に使用される。
−SR2を表わし、ここでR2、R3は、それぞれ水素原
子、未置換もしくは置換アルキル基、または未置換もし
くは置換アリ−ル基を表わすものとする。)で表わされ
るトリアジンジチオ−ル類が好適に使用される。
【0041】このような一般式で表わされるトリアジン
チオ−ル類として具体的には、トリアジン−2,4,6−
トリチオ−ル、2−ジブチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−フェニルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ヘキシルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ジエチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ブトキシトリアジン−4,6−ジチ
オ−ル等を挙げることができる。
チオ−ル類として具体的には、トリアジン−2,4,6−
トリチオ−ル、2−ジブチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−フェニルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ヘキシルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ジエチルアミノトリアジン−4,6
−ジチオ−ル、2−ブトキシトリアジン−4,6−ジチ
オ−ル等を挙げることができる。
【0042】加硫剤は塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100gに対して、好ましくは1×10
-3〜2.5×10-2モル、より好ましくは1.5×10-3
〜2×10-2モル、更に好ましくは3×10-3〜1.3
×10-2モルの割合で配合される。加硫剤は1種または
2種以上用いられる。
共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100gに対して、好ましくは1×10
-3〜2.5×10-2モル、より好ましくは1.5×10-3
〜2×10-2モル、更に好ましくは3×10-3〜1.3
×10-2モルの割合で配合される。加硫剤は1種または
2種以上用いられる。
【0043】加硫剤の配合量が上記範囲よりも小さい場
合には、好適なゴム弾性を有する加硫物が得られず、ま
た上記範囲よりも多量に配合すると伸びが低下し、実用
に供し難くなる傾向がある。
合には、好適なゴム弾性を有する加硫物が得られず、ま
た上記範囲よりも多量に配合すると伸びが低下し、実用
に供し難くなる傾向がある。
【0044】加硫剤としてトリアジン化合物を使用する
ときは加硫助剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加
工成形上実用的なものとするために添加される。加硫助
剤としては、酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩基
であるか、あるいはこのような有機塩基を発生しうる化
合物が使用される。
ときは加硫助剤が添加される。加硫助剤は加硫速度を加
工成形上実用的なものとするために添加される。加硫助
剤としては、酸解離定数(pKa)が7以上の有機塩基
であるか、あるいはこのような有機塩基を発生しうる化
合物が使用される。
【0045】これらの加硫助剤としては、1,8−ジア
ザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7、ラウリルアミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモ
ルフォリン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸
ピペリジン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド、安息香酸・ピペリジン塩、安息
香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、ジフェニルグアニジ
ン、ジオルトトリルグアニジン、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、ヨウ化テトラメチルスルフォニウム、塩化テトラ
メチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、
臭化テトラブチルアンモニウム、ジステアリルジメチル
アンンモニウムクロライド等のオニウム塩が例示でき
る。
ザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7、ラウリルアミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルモ
ルフォリン、ジシクロヘキシルアミン、ジブチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸
ピペリジン塩、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾ
リルスルフェンアミド、安息香酸・ピペリジン塩、安息
香酸・ジシクロヘキシルアミン塩、ジフェニルグアニジ
ン、ジオルトトリルグアニジン、ジペンタメチレンチウ
ラムテトラスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、ヨウ化テトラメチルスルフォニウム、塩化テトラ
メチルアンモニウム、臭化テトラブチルホスホニウム、
臭化テトラブチルアンモニウム、ジステアリルジメチル
アンンモニウムクロライド等のオニウム塩が例示でき
る。
【0046】加硫助剤は、塩素化エチレン・α−オレフ
ィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100gに対して、好ましくは5×10
-4〜2×10-2モル、より好ましくは1×10-3〜1×
10-2モル、1種単独あるいは2種以上一緒に用いられ
る。
ィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100gに対して、好ましくは5×10
-4〜2×10-2モル、より好ましくは1×10-3〜1×
10-2モル、1種単独あるいは2種以上一緒に用いられ
る。
【0047】また、有機過酸化物加硫を行なう場合、加
硫剤としてはジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオ
キシ)ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第
三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン、第三ジブチルヒドロペルオキシドを例示できる
が、なかでもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペル
オキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンが好ましく使用される。
硫剤としてはジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオ
キシ)ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオキシド、ジ第
三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン、第三ジブチルヒドロペルオキシドを例示できる
が、なかでもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチルペル
オキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンが好ましく使用される。
【0048】有機過酸化物の使用量は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100gに対して、好まし
くは3×10-3〜5×10-2モル、より好ましくは1×
10-3〜3×10-2モルの範囲である。
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100gに対して、好まし
くは3×10-3〜5×10-2モル、より好ましくは1×
10-3〜3×10-2モルの範囲である。
【0049】加硫剤として有機過酸化物を使用するとき
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄、p−キノンジオキシム等のキノンジオキシム系、エ
チレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリメタクリレ−ト等のアクリル系、ジアリルフ
タレ−ト、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系、
その他マレイミド系、ジビニルベンゼン等が例示され
る。
は、加硫助剤の併用が好ましい。加硫助剤としては硫
黄、p−キノンジオキシム等のキノンジオキシム系、エ
チレングリコ−ルジメタクリレ−ト、トリメチロ−ルプ
ロパントリメタクリレ−ト等のアクリル系、ジアリルフ
タレ−ト、トリアリルイソシアヌレ−ト等のアリル系、
その他マレイミド系、ジビニルベンゼン等が例示され
る。
【0050】このような加硫助剤は、使用する有機過酸
化物1モルに対して、好ましくは0.5〜2モル、より
好ましくは均等モル使用する。
化物1モルに対して、好ましくは0.5〜2モル、より
好ましくは均等モル使用する。
【0051】ゴム用補強剤としては、例えばSRF、G
PF、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MT
等の各種カ−ボンブラック、微粉けい酸等が適宜用いら
れる。
PF、FEF、MAF、ISAF、SAF、FT、MT
等の各種カ−ボンブラック、微粉けい酸等が適宜用いら
れる。
【0052】顔料としては、公知の無機顔料(例えばチ
タンホワイト)、有機顔料(例えばナフトール・グリー
ンB)が使用される。
タンホワイト)、有機顔料(例えばナフトール・グリー
ンB)が使用される。
【0053】充填剤としては、例えば軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ−等が用いられ
る。
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレ−等が用いられ
る。
【0054】これらの補強剤および充填剤の配合量は、
所望の製品により適宜選択されるが、いずれも塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスル
ホン化ポリエチレン(B)との総量100重量部に対し
て、好ましくは200重量部以下、より好ましくは15
0重量部以下で用いられる。
所望の製品により適宜選択されるが、いずれも塩素化エ
チレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスル
ホン化ポリエチレン(B)との総量100重量部に対し
て、好ましくは200重量部以下、より好ましくは15
0重量部以下で用いられる。
【0055】また軟化剤としては、例えばプロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリン等の石油系物質;コ−ルタ−ル、コ−
ルタ−ルピッチ等のコ−ルタ−ル類;ヒマシ油、ナタネ
油、大豆油、ヤシ油等の脂肪油;ト−ル油、蜜ロウ、カ
ルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノ−ル酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ス
テアリン酸カルシウム等の脂肪酸またはその金属塩;ナ
フテン酸またはその金属石鹸;パイン油、ロジンまたは
その誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、アタクチックポリプロピレン;ジオクチルフタ
レ−ト、ジオクチルアジペ−ト、ジオクチルセバケ−ト
等のエステル系可塑剤;その他マイクロクリスタリンワ
ックス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、変
性液状ポリブタジエン、液状チオコ−ル等を挙げること
ができる。
ル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスフ
ァルト、ワセリン等の石油系物質;コ−ルタ−ル、コ−
ルタ−ルピッチ等のコ−ルタ−ル類;ヒマシ油、ナタネ
油、大豆油、ヤシ油等の脂肪油;ト−ル油、蜜ロウ、カ
ルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノ−ル酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ス
テアリン酸カルシウム等の脂肪酸またはその金属塩;ナ
フテン酸またはその金属石鹸;パイン油、ロジンまたは
その誘導体、テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、アタクチックポリプロピレン;ジオクチルフタ
レ−ト、ジオクチルアジペ−ト、ジオクチルセバケ−ト
等のエステル系可塑剤;その他マイクロクリスタリンワ
ックス、サブ(ファクチス)、液状ポリブタジエン、変
性液状ポリブタジエン、液状チオコ−ル等を挙げること
ができる。
【0056】これらの軟化剤の配合量は、所望の製品に
より適宜選択されるが、いずれも塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)との総量100重量部に対して、好ましく
は100重量部以下、より好ましくは70重量部以下で
用いられる。
より適宜選択されるが、いずれも塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)との総量100重量部に対して、好ましく
は100重量部以下、より好ましくは70重量部以下で
用いられる。
【0057】金属活性化剤としては、酸化マグネシウ
ム、高級脂肪酸亜鉛、鉛丹、リサ−ジ、酸化カルシウ
ム、ハイドロタルサイト等を使用しうる。
ム、高級脂肪酸亜鉛、鉛丹、リサ−ジ、酸化カルシウ
ム、ハイドロタルサイト等を使用しうる。
【0058】これらの金属活性化剤は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100重量部に対して、好
ましくは3〜15重量部、より好ましくは5〜10重量
部の範囲で用いられる。
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100重量部に対して、好
ましくは3〜15重量部、より好ましくは5〜10重量
部の範囲で用いられる。
【0059】スコ−チ防止剤としては、公知のスコ−チ
防止剤、例えば無水マレイン酸、チオイミド系化合物、
スルフェンアミド系化合物、スルフォンアミド系化合物
等を用いることができる。上記成分は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100重量部に対して、好
ましくは0.2〜5重量部、より好ましくは0.3〜3重
量部の範囲で用いられる。
防止剤、例えば無水マレイン酸、チオイミド系化合物、
スルフェンアミド系化合物、スルフォンアミド系化合物
等を用いることができる。上記成分は、塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化
ポリエチレン(B)との総量100重量部に対して、好
ましくは0.2〜5重量部、より好ましくは0.3〜3重
量部の範囲で用いられる。
【0060】塩酸吸収剤としては、周期律表第IIA族
金属の酸化物および有機酸塩が用いられ、例えばステア
リン酸マグネシウム、マグネシア、ステアリン酸カルシ
ウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エポキシ化
大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤等が例示できる。これら
の塩酸吸収剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)と
の総量100重量部に対して、通常10重量部以下の量
で適宜配合できる。
金属の酸化物および有機酸塩が用いられ、例えばステア
リン酸マグネシウム、マグネシア、ステアリン酸カルシ
ウム、マナセアイト、ハイドロタルサイト、エポキシ化
大豆油、エポキシ系塩酸吸収剤等が例示できる。これら
の塩酸吸収剤は、塩素化エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)と
の総量100重量部に対して、通常10重量部以下の量
で適宜配合できる。
【0061】また本発明のゴム組成物は、老化防止剤を
使用しなくても、優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、本発明のゴム組成物を用いた
製品の材料寿命を長くすることが可能であることも通常
のゴムにおける場合と同様である。この場合に使用され
る老化防止剤としては、例えばフェニルブチルアミン、
N,N’ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等
の芳香族第二アミン系安定剤、ジブチルヒドロキシトル
エン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメ−ト]メタン等のフ
ェノ−ル系安定剤、ビス[2−メチル−4−(3−n−
アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフ
ェニル]スルフィド等のチオエ−テル系安定剤、ジブチ
ルジチオカルバミン酸ニッケル等の等のジチオカルバミ
ン酸塩系安定剤等が単独あるいは2種以上併用して配合
される。このような老化防止剤の使用量は、塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホ
ン化ポリエチレン(B)との総量100重量部に対し
て、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.5
〜3重量部の割合である。
使用しなくても、優れた耐熱性、耐久性を示すが、なお
老化防止剤を使用すれば、本発明のゴム組成物を用いた
製品の材料寿命を長くすることが可能であることも通常
のゴムにおける場合と同様である。この場合に使用され
る老化防止剤としては、例えばフェニルブチルアミン、
N,N’ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等
の芳香族第二アミン系安定剤、ジブチルヒドロキシトル
エン、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメ−ト]メタン等のフ
ェノ−ル系安定剤、ビス[2−メチル−4−(3−n−
アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフ
ェニル]スルフィド等のチオエ−テル系安定剤、ジブチ
ルジチオカルバミン酸ニッケル等の等のジチオカルバミ
ン酸塩系安定剤等が単独あるいは2種以上併用して配合
される。このような老化防止剤の使用量は、塩素化エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホ
ン化ポリエチレン(B)との総量100重量部に対し
て、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.5
〜3重量部の割合である。
【0062】次に加工助剤としては、通常のゴムの加工
に使用されるものが使用できる。例えばリシノ−ル酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、上記酸のエステル類等、高級脂肪酸、その塩および
そのエステル類等を用いることができる。これらの加工
助剤は通常の場合には、塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100重量部に対して、好ましくは約1
0重量部まで、より好ましくは約1〜5重量部用いられ
る。
に使用されるものが使用できる。例えばリシノ−ル酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、上記酸のエステル類等、高級脂肪酸、その塩および
そのエステル類等を用いることができる。これらの加工
助剤は通常の場合には、塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン
(B)との総量100重量部に対して、好ましくは約1
0重量部まで、より好ましくは約1〜5重量部用いられ
る。
【0063】本発明の塩素化エチレン・α−オレフィン
共重合ゴム組成物は、例えば次のような方法で調製する
ことができる。本発明の必須成分である塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンに加え、補強剤、充填剤、軟化剤、顔料等の添加
剤をバンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約8
0〜170℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫
剤、加硫助剤をオ−プンロ−ルの如きロ−ル類を用いて
追加混合し、ロ−ル温度約40〜80℃で約3〜30分
間混練して押出し、リボン状またはシ−ト状のゴム配合
物を調製する。
共重合ゴム組成物は、例えば次のような方法で調製する
ことができる。本発明の必須成分である塩素化エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンに加え、補強剤、充填剤、軟化剤、顔料等の添加
剤をバンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約8
0〜170℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫
剤、加硫助剤をオ−プンロ−ルの如きロ−ル類を用いて
追加混合し、ロ−ル温度約40〜80℃で約3〜30分
間混練して押出し、リボン状またはシ−ト状のゴム配合
物を調製する。
【0064】あるいは、塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンおよび配
合剤を80〜100℃に加熱された押出機に直接供給
し、滞留時間を0.5〜5分間採ることにより、ペレッ
ト状のゴム配合物を調製することもできる。
ン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンおよび配
合剤を80〜100℃に加熱された押出機に直接供給
し、滞留時間を0.5〜5分間採ることにより、ペレッ
ト状のゴム配合物を調製することもできる。
【0065】このようにして調製された未加硫ゴム配合
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレス等
により所望の形状に成形され、成形と同時にまたはその
成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1〜
30分間加熱する方法により加硫される。加硫槽として
は、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、ガラスビ−ズ流動
床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽等が単独あるいは
組み合わせて使用される。
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレス等
により所望の形状に成形され、成形と同時にまたはその
成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1〜
30分間加熱する方法により加硫される。加硫槽として
は、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、ガラスビ−ズ流動
床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽等が単独あるいは
組み合わせて使用される。
【0066】加硫物はそのもの自体でも電気絶縁材、自
動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引
布等として有用である。電気絶縁材としては、プラグキ
ャップ、イグニッションキャップ、デイストリビュ−タ
−キャップ等の自動車エンジン周辺のキャップ類、コン
デンサ−キャップ、舶用電線、自動車用イグニッション
ケ−ブル等の電線の通電部を円筒状に被覆した絶縁層、
ケ−ブルジョイントカバ−等に具体的に使用される。
動車工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引
布等として有用である。電気絶縁材としては、プラグキ
ャップ、イグニッションキャップ、デイストリビュ−タ
−キャップ等の自動車エンジン周辺のキャップ類、コン
デンサ−キャップ、舶用電線、自動車用イグニッション
ケ−ブル等の電線の通電部を円筒状に被覆した絶縁層、
ケ−ブルジョイントカバ−等に具体的に使用される。
【0067】自動車部品としては、ラジエ−タ−ホ−
ス、フュ−エルホ−ス等のホ−ス類、またバンパ−、バ
ンパ−フィラ−、バンパ−ストリップ、バンパ−サイド
ガ−ド、オ−バ−ライダ−、サイドプロテクションモ−
ル等の自動車外装用部品、各種ウエザ−ストリップ類、
ブ−ツ、ボ−ルジョイントシ−ル、各種防振ゴム等に使
用できる。工業用ゴム製品としては、ロ−ル、パッキン
グ、ライニング、ベルト等に使用できる。また土木建材
用としては、ル−フィングシ−ト、耐熱ベルト、建材用
ガスケット、ハイウエイジョイントシ−ル等に使用され
る。ゴム引布としては、防水布、天幕、レジャ−シ−ト
等に使用される。更に、加硫に先立ってゴム配合物中に
発泡剤および必要に応じて発泡助剤を配合し、発泡加硫
物とすることもできる。
ス、フュ−エルホ−ス等のホ−ス類、またバンパ−、バ
ンパ−フィラ−、バンパ−ストリップ、バンパ−サイド
ガ−ド、オ−バ−ライダ−、サイドプロテクションモ−
ル等の自動車外装用部品、各種ウエザ−ストリップ類、
ブ−ツ、ボ−ルジョイントシ−ル、各種防振ゴム等に使
用できる。工業用ゴム製品としては、ロ−ル、パッキン
グ、ライニング、ベルト等に使用できる。また土木建材
用としては、ル−フィングシ−ト、耐熱ベルト、建材用
ガスケット、ハイウエイジョイントシ−ル等に使用され
る。ゴム引布としては、防水布、天幕、レジャ−シ−ト
等に使用される。更に、加硫に先立ってゴム配合物中に
発泡剤および必要に応じて発泡助剤を配合し、発泡加硫
物とすることもできる。
【0068】発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無機発
泡剤;N,N’−ジメチルN,N’−ジニトロソテレフタ
ルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン等のニトロ化合物;アゾジカルボンアミド、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、
アゾジアミノベンゼン、アゾジカルボン酸バリウム等の
アゾ化合物;ベンゼンスルフォニトリルヒドラジド、ト
ルエンスルフォニルヒドラジド、p,p’−オキシビス
(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、ジフェニルスル
ホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド等のスルフ
ォニルヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4’
−ジフェニルジスルフォニルアジド、p−トルエンスル
フォニルアジド等のアジド化合物が挙げられ、特にニト
ロ化合物、アゾ化合物およびアジド化合物が好んで使用
される。
ム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム等の無機発
泡剤;N,N’−ジメチルN,N’−ジニトロソテレフタ
ルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン等のニトロ化合物;アゾジカルボンアミド、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、
アゾジアミノベンゼン、アゾジカルボン酸バリウム等の
アゾ化合物;ベンゼンスルフォニトリルヒドラジド、ト
ルエンスルフォニルヒドラジド、p,p’−オキシビス
(ベンゼンスルフォニルヒドラジド)、ジフェニルスル
ホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド等のスルフ
ォニルヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4’
−ジフェニルジスルフォニルアジド、p−トルエンスル
フォニルアジド等のアジド化合物が挙げられ、特にニト
ロ化合物、アゾ化合物およびアジド化合物が好んで使用
される。
【0069】これらの発泡剤は、塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)との総量100重量部に対して、好ましく
は0.3〜30重量部、より好ましくは0.5〜20重量
部の割合で配合される。一般に見掛比重約 0.03〜
0.9程度の発泡体が形成される。
オレフィン共重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエ
チレン(B)との総量100重量部に対して、好ましく
は0.3〜30重量部、より好ましくは0.5〜20重量
部の割合で配合される。一般に見掛比重約 0.03〜
0.9程度の発泡体が形成される。
【0070】発泡剤とともに使用することのできる発泡
助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸等
の有機酸あるいは尿素またはその誘導体等が使用され、
発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気泡の均一化等の
働きを示す。
助剤としては、サリチル酸、フタル酸、ステアリン酸等
の有機酸あるいは尿素またはその誘導体等が使用され、
発泡剤の分解温度の低下、分解促進、気泡の均一化等の
働きを示す。
【0071】発泡加硫物は、具体的に、例えば次のよう
な方法で調製することができる。塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン
に加え、補強剤、充填剤、軟化剤、顔料等の添加剤をバ
ンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約80〜1
70℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫剤、加
硫助剤、発泡剤、および必要に応じて発泡助剤をオ−プ
ンロ−ルの如きロ−ル類を用いて追加混合し、ロ−ル温
度約40〜80℃で約3〜30分間混練して押出し、リ
ボン状またはシ−ト状のゴム配合物を調製する。
な方法で調製することができる。塩素化エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン
に加え、補強剤、充填剤、軟化剤、顔料等の添加剤をバ
ンバリ−ミキサ−の如きミキサ−類を用いて約80〜1
70℃の温度で約3〜10分間混練した後、加硫剤、加
硫助剤、発泡剤、および必要に応じて発泡助剤をオ−プ
ンロ−ルの如きロ−ル類を用いて追加混合し、ロ−ル温
度約40〜80℃で約3〜30分間混練して押出し、リ
ボン状またはシ−ト状のゴム配合物を調製する。
【0072】あるいは、塩素化エチレン・α−オレフィ
ン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンおよび配
合剤を80〜100℃に加熱された押出機に直接供給
し、滞留時間を0.5〜5分間採ることにより、ペレッ
ト状のゴム配合物を調製することもできる。
ン共重合ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンおよび配
合剤を80〜100℃に加熱された押出機に直接供給
し、滞留時間を0.5〜5分間採ることにより、ペレッ
ト状のゴム配合物を調製することもできる。
【0073】このようにして調製された未加硫ゴム配合
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレス等
により所望の形状に成形され、成形と同時にまたはその
成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1〜
30分間加熱する方法により加硫と同時に発泡が行われ
る。加硫槽としては、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、
ガラスビ−ズ流動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽
等が単独あるいは組み合わせて使用される。
物は、例えば押出成形機、カレンダ−ロ−ル、プレス等
により所望の形状に成形され、成形と同時にまたはその
成形品を加硫槽内で、通常約150〜270℃で約1〜
30分間加熱する方法により加硫と同時に発泡が行われ
る。加硫槽としては、スチ−ム加硫缶、熱空気加熱槽、
ガラスビ−ズ流動床、溶融塩加硫槽、マイクロ波加硫槽
等が単独あるいは組み合わせて使用される。
【0074】以上のようにして製造された架橋発泡体
は、鮮やかな着色が可能で、色彩安定性、耐候性に優れ
た特性を有すと同時に、製品の良好な手触りや風合い、
平滑な表面性、ソフトな感触等が得られるので スポー
ツ用品、シーリング材、家電用スポンジ材料、各種ウェ
ザーストリップ類、断熱材、クッション材、シーリング
材、、防音材、電気絶縁材等の広い範囲の用途に使用可
能である。
は、鮮やかな着色が可能で、色彩安定性、耐候性に優れ
た特性を有すと同時に、製品の良好な手触りや風合い、
平滑な表面性、ソフトな感触等が得られるので スポー
ツ用品、シーリング材、家電用スポンジ材料、各種ウェ
ザーストリップ類、断熱材、クッション材、シーリング
材、、防音材、電気絶縁材等の広い範囲の用途に使用可
能である。
【0075】
【効果】本発明の加硫可能ゴム組成物は、前記したとお
り、必須成分として塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)
とを、重量基準で、(A)/(B)=95/5〜20/
80の割合で含有することにより両者の優れた特長を活
かし、欠点を補い、その相乗効果として、耐熱老化性、
耐油性、耐寒性、耐退色性に優れ、鮮やかな着色が可能
で、加工性が良好で、且つ実用的な加硫速度を与え、し
かも高い製品寿命を持ち価格的にも実用的である。
り、必須成分として塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴム(A)とクロロスルホン化ポリエチレン(B)
とを、重量基準で、(A)/(B)=95/5〜20/
80の割合で含有することにより両者の優れた特長を活
かし、欠点を補い、その相乗効果として、耐熱老化性、
耐油性、耐寒性、耐退色性に優れ、鮮やかな着色が可能
で、加工性が良好で、且つ実用的な加硫速度を与え、し
かも高い製品寿命を持ち価格的にも実用的である。
【0076】本発明のゴム組成物は、このように優れた
物性を有するので前記したように電気絶縁材料、自動車
工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布ス
ポーツ用品等に有効に使用することができる。
物性を有するので前記したように電気絶縁材料、自動車
工業部品、工業用ゴム製品、土木建材用品、ゴム引布ス
ポーツ用品等に有効に使用することができる。
【0077】
実施例1 表1に示す配合剤を4.3リットル バンバリ−ミキサ
−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトした。
ついでダンプアウトした混練物を14インチオ−プンロ
−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。このときロ−ル
表面温度は、前ロ−ル60℃、後ロ−ル70℃であっ
た。このオ−プンロ−ル上で表2に示す配合剤を添加し
2分間混練したのち、厚さ3mmでシ−ト出しした。こ
の配合ゴムを用い、JIS K 6300未加硫ゴム物
理試験法に従って、125℃でムーニー粘度を測定し
た。更に、この配合ゴムを160℃−20分間でプレス
加硫して2mm厚の加硫ゴムシ−トを調製した。この加
硫ゴムシ−トを用い、JIS K 6301加硫ゴム物
理試験方法に従って25℃雰囲気下で引張強さ、伸び、
低温脆化温度を測定した。同じく、JIS K 630
1に基づき耐熱老化試験を行なった。老化温度は150
℃であり、老化時間は70時間とした。これらの測定結
果を表3に示す。
−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトした。
ついでダンプアウトした混練物を14インチオ−プンロ
−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。このときロ−ル
表面温度は、前ロ−ル60℃、後ロ−ル70℃であっ
た。このオ−プンロ−ル上で表2に示す配合剤を添加し
2分間混練したのち、厚さ3mmでシ−ト出しした。こ
の配合ゴムを用い、JIS K 6300未加硫ゴム物
理試験法に従って、125℃でムーニー粘度を測定し
た。更に、この配合ゴムを160℃−20分間でプレス
加硫して2mm厚の加硫ゴムシ−トを調製した。この加
硫ゴムシ−トを用い、JIS K 6301加硫ゴム物
理試験方法に従って25℃雰囲気下で引張強さ、伸び、
低温脆化温度を測定した。同じく、JIS K 630
1に基づき耐熱老化試験を行なった。老化温度は150
℃であり、老化時間は70時間とした。これらの測定結
果を表3に示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】実施例2 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15から50/50にした以外は、実施例1と同様に
行なった。結果は表3に示す。
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15から50/50にした以外は、実施例1と同様に
行なった。結果は表3に示す。
【0081】実施例3 実施例1において、クロロスルホン化ポリエチレンにハ
イパロン40のかわりにACSIUM HPR−636
7を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果は
表3に示す。
イパロン40のかわりにACSIUM HPR−636
7を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。結果は
表3に示す。
【0082】比較例1 実施例1において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15からクロロスルホン化ポリエチレンのみにした以
外は、実施例1と同様に行なった。結果は表3に示す。
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15からクロロスルホン化ポリエチレンのみにした以
外は、実施例1と同様に行なった。結果は表3に示す。
【0083】
【表3】
【0084】実施例4 表4に示す配合剤を4.3リットル バンバリ−ミキサ
−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトした。
ついでダンプアウトした混練物を14インチオ−プンロ
−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。このときロ−ル
表面温度は、前ロ−ル50℃、後ロ−ル50℃であっ
た。このオ−プンロ−ル上で表5に示す配合剤を添加し
3分間混練したのち、厚さ5mmでシ−ト出しした。更
に、この配合ゴムを縦×横×高さ=100×100×3
mmの型で130℃−7分間でプレスで一次成形し、引
き続きこの一次成形したスポンジ地ゴムを縦×横×高さ
=200×200×6mmの型で130℃−20分間で
プレスで二次成形して、スポンジシートを得た。こうし
て得られたスポンジシートのアスカーC硬度、見掛け比
重、縦×横=20×20mmの型で打ち抜き40%の歪
率で25℃−24時間放置後の圧縮永久歪、加硫発泡後
の黄ばみ、表面肌および手触りを測定した。これらの測
定結果を表6に示す。
−(神戸製鋼社製)で5分間混練しダンプアウトした。
ついでダンプアウトした混練物を14インチオ−プンロ
−ル(日本ロ−ル社製)に巻き付けた。このときロ−ル
表面温度は、前ロ−ル50℃、後ロ−ル50℃であっ
た。このオ−プンロ−ル上で表5に示す配合剤を添加し
3分間混練したのち、厚さ5mmでシ−ト出しした。更
に、この配合ゴムを縦×横×高さ=100×100×3
mmの型で130℃−7分間でプレスで一次成形し、引
き続きこの一次成形したスポンジ地ゴムを縦×横×高さ
=200×200×6mmの型で130℃−20分間で
プレスで二次成形して、スポンジシートを得た。こうし
て得られたスポンジシートのアスカーC硬度、見掛け比
重、縦×横=20×20mmの型で打ち抜き40%の歪
率で25℃−24時間放置後の圧縮永久歪、加硫発泡後
の黄ばみ、表面肌および手触りを測定した。これらの測
定結果を表6に示す。
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】実施例5 実施例4において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15から50/50にした以外は、実施例4と同様に
行なった。結果は表6に示す。
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15から50/50にした以外は、実施例4と同様に
行なった。結果は表6に示す。
【0088】実施例6 実施例4において、クロロスルホン化ポリエチレンにハ
イパロン40のかわりにACSIUM HPR−636
7を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果は
表6に示す。
イパロン40のかわりにACSIUM HPR−636
7を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果は
表6に示す。
【0089】比較例2 実施例4において、塩素化エチレン・α−オレフィン共
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15からクロロスルホン化ポリエチレンのみにした以
外は、実施例4と同様に行なった。結果は表6に示す。
重合ゴムとクロロスルホン化ポリエチレンの比率を85
/15からクロロスルホン化ポリエチレンのみにした以
外は、実施例4と同様に行なった。結果は表6に示す。
【0090】
【表6】
【0091】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 義治 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油化 学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)塩素含量が20〜40重量%であ
りそしてム−ニ−粘度[ML1+4(121℃)]が10
〜190である塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム および(B)塩素含量が20〜50重量%であり
そして硫黄含量が0.2〜3.0重量%であるクロロスル
ホン化ポリエチレンを、前記(A)成分対(B)成分の
重量比が95/5〜20/80の割合で、含有すること
を特徴とする加硫可能ゴム組成物。 - 【請求項2】 塩素化エチレン・α−オレフィン共重合
ゴムの塩素化前のエチレン・α−オレフィン共重合体が
エチレン対炭素数3〜10のα−オレフィンのモル比が
75/25〜95/5であるエチレンと該α−オレフィ
ンとの共重合体である請求項1に記載の加硫可能ゴム組
成物。 - 【請求項3】 請求項1の可硫可能ゴム組成物からなる
可硫ゴム発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14096893A JPH06345922A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 加硫可能ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14096893A JPH06345922A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 加硫可能ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06345922A true JPH06345922A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15281020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14096893A Withdrawn JPH06345922A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 加硫可能ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06345922A (ja) |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP14096893A patent/JPH06345922A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |