JPH0733715B2 - 外壁の補修方法 - Google Patents

外壁の補修方法

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JPH0733715B2
JPH0733715B2 JP2186370A JP18637090A JPH0733715B2 JP H0733715 B2 JPH0733715 B2 JP H0733715B2 JP 2186370 A JP2186370 A JP 2186370A JP 18637090 A JP18637090 A JP 18637090A JP H0733715 B2 JPH0733715 B2 JP H0733715B2
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淳 佐々木
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淳 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タイル張りあるいはモルタル仕上げをした建
物の壁に適用する、外壁の補修方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 外壁をタイル張りあるいはモルタル仕上した建物にあっ
ては、使用年数が重なるにつれて、その内側から浮き上
がってきてタイルあるいはモルタルが剥離してしまうこ
とがある。このように外壁が剥離してくると、その剥離
した部分が落下したりして危険であり、また、剥離した
部分が落下しないまでも、その剥離した部分から壁の内
部に雨水が浸水して、壁の剥離部分が広がるなどの種々
の故障のもととなるほか、壁の外観も悪くなる。
そこで、この浮きが生じている部分または剥離した部分
を補修して、壁の落下および浸水を未然に防止するよう
にしている。
その補修方法として、特公昭60-5750号公報に開示され
ている。すなわち、耐アルカリ性の熱可塑性樹脂接着剤
で表面を被覆したフィラメント糸からなる網状の不織布
を樹脂セメントのろ、または樹脂セメントモルタル中に
埋め込み、モルタル壁を部分的に補強するようにしたも
のである。
(発明が解決しょうとする課題) 上記従来の補修方法は、あくまでも浮きあるいは剥離が
生じている部分の壁を部分的に補強し、浮きあるいは剥
離を強制的に無くすようにしていたので、その損傷の程
度がそれほど大きくないときには歪みが小さく有効であ
るが、補修範囲が広い場合においては、広い範囲にわた
って補修により浮きあるいは剥離を押し付ける結果、そ
の浮きあるいは剥離が生じていた部分の歪みが大きくな
り、この歪みが浮きあるいは剥離が生じていなかったま
わりの壁に伝わる結果となる。したがって、これまで浮
きあるいは剥離が生じていなかったまわりの壁に新たな
浮きあるいは剥離を生じたりして、壁全体の観点から落
下および浸水を防止するのが困難であるという問題があ
る。
本発明は、壁を補強して浮きによる剥離を強制的に押え
て、浮きあるいは剥離を無くすのではなく、壁の浮きあ
るいは剥離を許容し壁に歪みを発生させないようにし
て、壁の落下を防止すると共に浸水を防止し、広い範囲
の壁の補修を可能にした外壁の補修方法を提供するもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するための手段として、タイル
張りあるいはモルタル仕上の外壁において、浮きによる
剥離のある部位の表面に下地材としてのラテックスモル
タルを塗り、しかる後、その上にポリエステルのネット
を配置し、該ネットの配置後、ピンを外壁に押し込んで
ネットを固定し、該ネットの固定後、前記ピンがかくれ
るようにラテックスモルタルを再度塗布することを特徴
とする。
(作用) 本発明はこのように構成したので次の通りの作用があ
る。すなわち、タイル張りあるいはモルタル仕上の外壁
の浮きあるいは剥離のある部品の表面に、下地材として
のラテックスモルタルを塗り、その上にポリエステルの
ネットを配置することにより、下地材によって当該壁の
部分にネットに皺などが寄らないように、密着させた状
態で貼り付けることができる。そして次に、ピンを外壁
に押し込んでネットを固定することにより、密着した状
態で貼り付けられているネットが更に強く張られ、か
つ、ネットはポリエステル製であるので弾力性があり、
当該壁の部分の浮きあるいは剥離を許容した状態で、保
持することができる。また、ネットはポリエステル製で
あって柔軟性があるので、ピンの頭が張られているネッ
トの表面から出ないようにネットを引き込むようにして
外壁に押し込むことができる。そして、このようにピン
の頭がネットの表面から出ていない状態で、張られてい
るネットの表面に沿って押し付けるようにラテックスモ
ルタルを塗ることができ、かつ、浮き上がりによる剥離
を許容していて、壁面を支持するためのラテックスモル
タルの強度は必要ではないので、このラテックスモルタ
ルの層を薄くすることができ、平らなネットの面にそっ
た平坦な仕上をすることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。第1図に一例
として示した外壁1は、コンクリート2の表面に下地材
としての下地調整モルタル3が塗られ、その表面に仕上
材としてのタイル接着モルタル4が塗られて、このタイ
ル接着モルタル4に多数のタイル5が埋め込まれたもの
である。
このような構造の外壁にあっては、新築時には高い外壁
機能と美観を誇っているが、時間の経過と共に下地調整
モルタル3およびタイル接着モルタル4が次第に劣化し
て浮きを生じ、タイル5が剥離してくることがしばしば
発生する。そして、このタイル5の剥離落下を防止する
ために補修工事が行われる。
この補修工事において、まず第2図に示すように剥離状
態となったタイル5の表面に下地材としてのラテックス
ペースト(ラテックスプライマ)6を吹き付け、または
ローラにより塗布し(第3図も参照)、その上にコテあ
るいはローラによってラテックスモルタル7の層を形成
することにより、ラテックスモルタル7の層がタイル5
に接着された状態で形成される。
このラテックスモルタル7の層を設けるのは、次の工程
でネット8を貼り付けるために設けるのであるが、ラテ
ックスモルタル7の接着力が余り強いとネット8に皺な
どが寄らないように均一に張るのが困難であるので、ネ
ット8が強く付着しない作業性のよい状態まで待つよう
にする。そして、ポリエステル製のネット8を貼りネッ
ト8の表面を軽くコテなどでこすることにより、ラテッ
クスモルタル7の層を介して、ネット8を均一に張った
状態で保持することができる。
次に、外壁1すなわちラテックスモルタル7などの下地
材に丸穴9(第5図参照)をあけ、この丸穴9にラテッ
クスペースト6を注入すると共に丸穴9に、ネット8に
直接フック部10bを引っ掛けたピン10を押し込んでネッ
ト8を固定する。
そして、ネット8自体はポリエステル製で柔軟性がある
ので、予め均一に張られたネット8は更に引っ張られ、
かつ、ピン10にてネット8の一部を引き込むようにし
て、ピン10の頭を、張られたネット8の面よりも低くす
ることができると共に、ポリエステル製のネッット8は
弾力性があるので、タイル5の剥離を許容した状態で保
持することができる。
なお、このネット8の固定においては、先にピン10を押
し込み固定しておいて、後でこのピン10のフック部10b
にネット8を引っ掛けてネット8を固定するようにして
もよい。
次に、ネット8の表面にラテックスモルタル11を塗って
外観をよくするための仕上を行う。この仕上工程におい
て、ピン10の頭はネット8の表面から窪んでおり、か
つ、タイル5の剥離を許容するようにネット8で支持す
るようにしているので、ラテックスモルタル11にはタイ
ル5の剥離を押し付けて保持するような強度は要求され
ておらず、平らに張られたネット8の面に沿って押し付
けるようにして、薄い層のラテックスモルタル11を塗る
ことができ、凹凸ないしはうねりのない奇麗な仕上にす
ることができる。
上記実施例において、ポリエステル製のネット8は面積
が1cm2の程度の菱形孔を無数に連接したものを使用して
いる(第3図参照)。ラテックスモルタル7および11
は、砂とセメントからなるモルタル材に水溶性ゴムから
なるラテックスを混入したものである。
ピン10はプラスチック製のもので、第4図に示すよう
に、偏平な脚部10aとフック部10bとからなっている。そ
して、その長辺の寸法は10mm程度であり、短辺の寸法が
5mm程度のものである。また、長さの寸法は数cm程度の
ものである。
そして脚部10aの外周壁にはピン10の軸方向と直交する
方向に複数条の線溝10cが形成されており、フック部10b
の凹部10dの両端側には引っ掛けたネット8を切らない
ように面取りがしてある。
そしてこの凹部10dの寸法はネット8を引掛けるのに適
した大きさのものとなっている。ピン10を押し込むため
に下地材にあけた丸穴9は、ピン10の脚部10aの寸法(1
0mm程度)より若干大き目のもの(11mm程度第5図参
照)となっている。また、ピン10の押し込みは丸穴9に
ラテックスペースト6を流し込んだ後、ピン10をハンマ
ーで叩いて押し込むようにしている。ピン10には線溝10
cが形成されているので、このなかにラテックスペース
ト6が入り込むと、ピン10の抜け止め効果が上がること
になる。ピン10の押し込み程度は第6図に示すようにフ
ック部10bの端部がネット8の表面より突出しないよう
にする。これにより吹き付けまたはコテ塗りによるラテ
ックスモルタル11の仕上塗布作業が円滑に行われること
になる。なお、第3図中符号12で示すものは仕上材であ
る。
上記説明した実施例はタイル5張りした外壁を対象にし
たものであるが、外壁がモルタル仕上としたものについ
ても、上記と同様の手順によって実現することができ
る。また、ピン10は第4図に示したものに限られるもの
ではない。第7図に示すように角材の上方に切込溝13を
設けた簡単なものでもよい。この溝13はネット8を引っ
掛けるだけのものである。また、ピン10は四角形のもの
を使用してあるが、これに限らず丸棒を折り曲げて形成
したものでもよい。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように、ラテックスモルタルの上
にネットを均一に張り、更にピンでネットを張るように
してポリエチレン製のネットで外壁を保持するようにし
たので、外壁の浮きあるいは剥離を許容して外壁を保持
することができる、この剥離した外壁に歪みを発生させ
ないようにして、広い範囲の外壁の補修をすることがで
きる。また、ネットの上に塗られる仕上のためのラテッ
クスモルタルには、外壁を保持するための強度が要求さ
れないので、薄く塗ることができ凹凸やうねりのない奇
麗な外観に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイル張りの外壁を示す断面図、第2図は第1
図の外壁を補修した状態を示す拡大断面図、第3図は壁
部に形成した層を示す壁の断面斜視図、第4図はピンの
斜視図、第5図および第6図はピンを押し込む状態を説
明する説明図。第7図はピンの他の実施例を示す斜視図
である。 1……外壁 5……タイル 7……ラテックスモルタル 8……ネット 10……ピン 10a……フック部 11……ラテックスモルタル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイル張りあるいはモルタル仕上の外壁に
    おいて、浮きによる剥離のある部位の表面に下地材とし
    てのラテックスモルタルを塗り、しかる後、その上にポ
    リエステルのネットを配置し、該ネットの配置後、ピン
    を外壁に押し込んでネットを固定し、該ネットの固定
    後、前記ピンがかくれるようにラテックスモルタルを再
    度塗布することを特徴とする外壁の補修方法。
JP2186370A 1990-07-13 1990-07-13 外壁の補修方法 Expired - Lifetime JPH0733715B2 (ja)

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