JP3817654B2 - 目地処理テープ及びそれ用いた壁面の仕上方法 - Google Patents

目地処理テープ及びそれ用いた壁面の仕上方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物の内外壁に壁板材を用いた場合に、その壁板材の板間の目地部に用いられる目地処理テープ及びそれを用いて処理された目地部の塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁材の板間の目地に用いられる目地処理テープには、網状のものなどの紙を用いたものがある。さらに、目地部を浮かして貼るテープなどがあり、それらテープは、壁材の板間の目地部に貼りつけられ、その後、壁材の表面を塗装等により、仕上げが行われている。
網状の目地処理テープでは、特開平10−317630号公報に記載された目地処理用掩蔽テープなどがある。
【0003】
この発明の目地処理用掩蔽テープは、網状のテープの下面側の中央にテープ幅より狭い掩蔽フィルムなどを接着剤で平行状態で貼着し、その掩蔽フィルムの下面側には接着剤層を有するものであり、コストが安価で、使用が容易な目地処理用掩蔽テープが提供されている。
【0004】
また、目地部を浮かして貼るテープでは、実開昭57−162352号公報に記載されたものなどがある。この発明では、壁材などの建材の目地部が動いた場合にもテープ部分は浮いた状態になっているため余裕が保て、化粧仕上面にまで亀裂が入ったり、段差となるのを防ぐことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開平10−317630号公報に記載された目地処理用掩蔽テープでは、テープとそのテープの表面に仕上げられる塗材又は塗料などの仕上げ材との付着性が弱く、目地部の動きにより、仕上げ材が剥がれる場合がある。
【0006】
また、実開昭57−162352号公報に記載されたものでは、予め粘着加工されたテープ中央部に一定幅の紙を貼りつけることやパテを埋め込み不粘着部分を形成するもので、その不粘着部を形成するのに手間を要するものである。また、その不粘着部に厚みを付けることになり、壁板間に段差を生じたようになることがある。
さらに、粘着部に用いられる接着剤などと数ある壁材との接着性を確認することは、困難であり、場合によっては、その接着性に問題があり、テープが壁材から剥がれ、それにより、仕上材にひび割れなどが生じることがある。
【0007】
この発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、壁材と目地処理テープの接着性を十分なものとし、目地処理テープの表面に施される仕上げ材に割れなどの発生がなく、さらに、目地部の動きによる仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることができる目地処理テープ及びそれを用いた仕上方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の目地処理テープは、建築物の壁面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであって、その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離にあり、対象の位置になく、かつ、それぞれの側部に設けられている穴相互間の距離が同じであり、1つの穴を基準にした場合、もう一方の側部には、その基準にした穴から等距離の位置に2つの穴があるものである。
【0009】
請求項2に記載の発明の目地処理テープは、請求項1に記載の発明において、巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互間により形成される目地を避けて設けられたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明の目地処理テープは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設けたものである。
【0012】
請求項4に記載の発明の壁面の仕上方法は、前記請求項1ないし請求項3のいずれかの目地処理テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目地処理テープ厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を詳細に説明する。
この発明の目地処理テープは、建築物の壁面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであって、その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離にあり、対象の位置にないものである。
【0014】
まず、壁材には、建築物の内外壁に用いられる石膏ボード、GRC板、木板、スレート板、窯業系サイディング、ALC版、押出し成形セメント板などがあげられる。これらの壁板は、建築物の柱、梁、胴縁などに釘、ネジ、ボルトや固定用の金物などの固定具により固定され壁面を構成する。固定する場合には、隣接する壁材同士の間隔を無くした状態で突き合わして固定する、又は、一定の間隔の目地を設けた状態で突き合わして固定する場合があり、壁材の種類などにより異なる。
上記のように固定された複数の突き合わされた壁材の相互間により目地部が形成される。この発明での目地部とは、壁板の端縁部又は壁板の端縁部と壁板を一定の間隔を設けて固定した場合の目地とを含めた目地処理テープを貼りつける部分のことである。
【0015】
この形成された目地部を跨がせ覆う目地処理テープは、厚みが薄いものが好ましく、不織布、織布、プラスチックフィルム、さらに、金属製や繊維から成る網状のもなどを挙げることができる。この中でも不織布が好ましい。
この不織布は、プラスチックフィルムと異なり、引張り強度があり、伸びにくいものである。また、網状のものを含む織布の場合と異なり、そのテープ両端に空けられた穴からの糸のほつれがないものである。
【0016】
また、この目地処理テープに用いられる不織布は、織布に比べ、方向による強度の違いが少ないため、目地処理テープの強度が方向により異なることが少なく、安定した強度を持つ目地処理テープを得ることができる。寸法安定性が良いため、目地部の処理が行い易いものである。また、型くずれが少ない。プラスチックフィルと比べた場合には、熱により変形が少ない。
さらに、厚みに斑が少ないものであるため、目地処理テープの表面に仕上げを行った場合には、より薄く仕上げを行うことができる。
【0017】
この不織布には、ポリエステル、レーヨン、ビニロン、アクリル繊維など一般的な繊維により形成された不織布を用いることができる。これらのうち、ポリエステル繊維により形成された不織布を用いることが好ましい。ポリエステル繊維の不織布は、他の繊維の不織布に比べ、水分に対する影響が少なく、寸法安定性に優れたものであるため、目地処理が行い易く、処理された目地の耐水性を向上させることができる。
【0018】
目地処理テープに用いられる不織布の重量は、単位面積あたり20g/m〜100g/mの範囲のものが好ましく用いられる。20g/mより軽いものでは、強度が小さく、目地の動きにより亀裂を起こし、仕上げ材にひび割れを起こすことがある。100g/mより重いものは、繊維の量が多くなり、目地部に負荷をかけることがある。また、目地処理テープの厚みを増し、そのテープを覆う仕上げ材を多く使うことになる。
【0019】
上記のような目地処理テープの側部には、後述される位置に穴が設けられているものである。壁面の仕上材に用いられる塗材又は壁紙などの表装材を貼り付けるために用いられる接着材がこの穴を通じて、壁材と仕上材が穴を介して、部分的に点接着し、仕上げを行った後の目地処理テープを接着された部分により、保持することができ、目地部の強度を向上させ、仕上げ材のひび割れの発生をより少なくすることができる。さらに、仕上げ材の剥落を防止することができる。
【0020】
つまり、この目地処理テープは、穴を介して壁材に貼りついて、穴の空いていない部分は、壁材と接着していないものである。
また、表装材を貼りつけるための接着材又は塗材を利用して目地処理テープを壁材に固定する方法以外にも釘、ビスなどの金物を用いて固定する事も可能である。
【0021】
さらに、この発明の実施形態を図面に基づいて、詳細に説明する。
図1には、この発明である目地処理テープの形態の一例を示したものである。この目地処理テープ11は、テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴12が設けられていて、それぞれの側部にある穴12の位置がテープ巾方向の中心線A−A´に対して、等距離にあり、対象の位置にないものである。
つまり、中心線A−A´から穴12aまでの最短距離aと中心線A−A´から穴12bまでの最短距離bが同じであり、穴12aと穴12bとが対象の位置になく、目地処理テープの幅方向において、穴12aと穴12cとの間に、もう一方の側部に穴12bが設けられているものである。
但し、この目地処理テープを幅方向に対して、直角方向に切断した端部に付いては、この限りではない。
【0022】
このような穴12の位置関係にすることにより、両側の側部に開いている穴12の直線距離が大きくなる。つまり、穴12aと穴12bの直線距離が長くなることである。このように穴12で固定されている目地処理テープの固定間隔が長くなることにより、目地部と目地処理テープとの絶縁の距離を長くすることができ、目地部の動きをその絶縁部13で吸収することができ、仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることができる。
【0023】
好ましくは、穴12aと穴12cとの距離と穴12cと穴12eとの距離とが同じであり、もう一方の穴12bと穴12dとの距離と穴12dと穴12fとの距離とが同じであるように、1つの側部において、その側部の隣り合う穴12間の距離がすべて同じであるものである。このことにより、1つの側部において、穴12の位置を均等にし、穴12による固定間隔を均等にすることができる。
さらに、左右の側部での穴12の間隔が同じであるものがより好ましい。つまり、穴12aと穴12cとの間隔の距離と穴12bと穴12dとの距離とが同じであることであり、このようにすることにより、目地処理テープ内で、左右の穴12の位置を均等にし、左右の穴の直線距離を最大にすることができる。
【0024】
巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互間により形成されるの目地を避けて設けられたものが好ましい。つまり、穴12aと穴12bとの間隔が絶縁部13となり、この間に目地があるように目地処理テープを壁材に貼り付けることである。
このことにより、目地と目地処理テープの中央付近で接着されていない状態となり、目地と目地処理テープとが絶縁状態となる。この目地に目地処理テープの絶縁部13を対応させることにより、壁板が動いた場合に、その動きが絶縁部13内で起こるため、目地処理テープの表面側にある仕上げ材のひび割れをより起こりにくくすることができる。
【0025】
絶縁部13の幅は、目地幅以上であることが好ましい。目地幅以上の間隔が確保させることにより、目地部の目地を絶縁することができ、目地での動きに十分対応することができ、仕上げ材のひび割れをより一層起こりにくくすることができる。
また、目地に穴がある場合には、目地処理テープの固定個所に動きが発生し、目地処理テープが剥がれることがある。
【0026】
さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設けたものが好ましい。この粘着層は、目地処理テープの裏面の全体であっても良いが、図2に示したように両側部に粘着部14設けたものが好ましい。この粘着部14は、図3に示したように粘着層15とその粘着層15を保護するための離型紙16により構成されるものである。
このように、両側部に粘着層を設けることにより、壁材により形成される目地部への貼り付け作業性を向上させ、目地部への目地処理テープを貼り、仕上材を設けるまでの仮固定することができ、目地処理テープの貼り付け及びその後の仕上材を設ける工程での作業効率を向上させるものである。
【0027】
また、粘着部14を両側部に設けることにより、まず、左右どちらかの離型紙16を剥がし、目地部の位置を確認しながら、粘着層15が目地に掛からないように壁材に貼り付け、その後もう一方の離型紙16を剥がし、それに対応する壁材に完全に貼りつける。このように粘着部14を両側部に設けることにより、目地処理テープの貼り付け作業を容易にし、絶縁部を容易に確実に形成することができる。
また、粘着部14の幅は、壁材への仮固定が十分であれば良く、作業効率に影響を及ぼさない範囲であれば良い。具体的には、5mm〜50mmの範囲内であれば壁材への接着が十分であり、作業効率に影響が無いものである。
【0028】
前記穴12の直径は、目地処理テープの幅の1/2より小さいものである。1/2以上である場合には、目地処理テープの強度が低下することがある。また、穴12を空ける加工作業においてもその作業性が低下する。
また、目地処理テープに粘着部14が施されている場合には、その粘着部14の幅より小さく、さらに好ましくは、その粘着部14の幅の1/4より小さい半径の穴12が良い。このことにより、粘着層による接着と仕上げ材とによる接着効果により、より目地部の強度を向上させることができる。
前記穴12の形状は、円形である必要は無く、楕円及び四角、三角などの多角形などであっても良いが、穴12を開ける加工作業の容易さから円形のものが好ましい。
【0029】
また、この発明の目地処理テープは、図4に示したように目地処理テープ11を一定の長さにし、巻状したものが目地処理の作業性及びテープの輸送に適しているため好ましく用いられる。また、前もって目地処理部分の長さがわかっている場合には、目地処理テープ11をその長さに切断した短冊状のものを用いることにより作業性が向上することもある。
【0030】
次に、前記のように構成された目地処理テープを用いた壁面の仕上方法を説明する。
図5では、目地処理テープを用いた目地部の構造の一例を示したものである。この目地部の構造は、胴縁17に壁板18を固定し、その壁板18の端縁部により目地19を形成したものである。目地19には、パテ、シーリング材などの目地材が挿入されている。
【0031】
この目地部に図2に示された目地処理テープを接着する。接着した後、仕上げ材19により仕上げを行った。この仕上げ材は、好ましく用いられる塗材である。
この目地処理テープの絶縁部13の幅は、目地17の幅より大きいものである。
前記塗材は、壁紙、塗料などの仕上げ材に比べ、厚膜の仕上げを行うことができる。厚膜の塗膜を容易に得ることができるため、目地処理に用いられた目地処理テープの厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることが容易に行うことができる。
【0032】
壁面に塗膜を形成させる塗装方法としては、スプレー、塗装用ローラー、鏝などの一般的な塗装器具を用いて行うことができ、また、これらの塗装器具を複数用いて行うことができる。
この目地処理テープの厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることにより、壁板により構成される壁面を均一に仕上げることができ、仕上げられた壁面に存在する目地を隠すことができる。壁板の目地を隠すことにより、壁面を継ぎ目あるいは目地の無い一枚の大壁に見せることができる。
【0033】
また、この発明の目地処理テープを用いて、目地部の処理を行い、そのテープ厚みより厚い塗膜により仕上げを行うことで、壁板の動きが発生した場合であっても仕上げ材にひび割れが生じることが無く、壁面を継ぎ目あるいは目地の無い一枚の大壁に見せることができる。
【0034】
以上のように、この実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・ 建築物の壁面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであって、その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離にあり、対象の位置にないものであることにより、壁材と目地処理テープの接着性を十分なものとし、目地処理テープの表面に施される仕上げ材に割れなどの発生がなく、さらに、目地部の動きによる仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることができる。
【0035】
・ それぞれの側部に設けられている穴相互間の距離が同じであり、かつ1つの穴を基準にした場合、もう一方の側部には、その基準にした穴から等距離の位置に2つの穴があるものであることにより、1つの側部において、穴の位置を均等にし、穴による固定位置を均等にすることができ、目地処理テープ内で、左右の穴12の位置を均等にし、左右の穴の直線距離を最大にすることができる。
【0036】
・ 巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互間により形成されるの目地を避けて設けられたものであることにより、目地と目地処理テープの中央付近で接着されていない状態となり、目地と目地処理テープとが絶縁状態となり、目地に目地処理テープの絶縁部を対応させることにより、壁板が動いた場合に、その動きが絶縁部内で起こるため、目地処理テープの表面側にある仕上げ材のひび割れをより起こりにくくすることができる。
【0037】
・ さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設けたものであることにより、壁材により形成される目地部への貼り付け作業性を向上させ、目地部への目地処理テープを貼り、仕上材を設けるまでの仮固定することができ、目地処理テープの貼り付け及びその後の仕上材を設ける工程での作業効率を向上させるものである。
【0038】
・ 前記請求項1ないし請求項4のいずれかの目地処理テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目地処理テープ厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることであることにより、壁板により構成される壁面を均一に仕上げることができ、仕上げられた壁面に存在する目地を隠すことができる。壁板の目地を隠すことにより、壁面を一枚の壁面のように見せることができる。
また、この発明の目地処理テープを用いて、目地部の処理を行い、そのテープ厚みより厚い塗膜により仕上げを行うことで、壁板の動きが発生した場合であっても仕上げ材にひび割れが生じることが無く、壁面を継ぎ目あるいは目地の無い一枚の大壁に見せることができる。
【0039】
・ 目地処理テープが不織布であることにより、引張り強度があり、伸びにくいものである。また、寸法安定性が良いため、目地部の処理が行い易いものである。型くずれ、熱により変形が少ないものである。さらに、厚みに斑が少ないものであるため、目地処理テープの表面に仕上げを行った場合には、より薄く仕上げを行うことができるものである。
【0040】
・ 絶縁部の幅が目地幅以上であることにより、目地部の目地を絶縁することができ、目地での動きに十分対応することができ、仕上げ材のひび割れをより一層起こりにくくすることができるものである。
【0041】
・ 粘着部を両側部に設けることにより、左右どちらかの離型紙16を剥がし、目地部の位置を確認しながら、粘着層が目地に掛からないように壁材に貼り付け、その後もう一方の離型紙を剥がし、それに対応する壁材に完全に貼りつけることになり、目地処理テープの貼り付け作業を容易にし、絶縁部を容易に確実に形成することができるものである。
【0042】
・ 目地処理テープに粘着部が施されている場合には、その粘着部の幅より小さく、さらに好ましくは、その粘着部の幅の1/4より小さい半径の穴があいていることにより、粘着層による接着と仕上げ材とによる接着効果により、より目地部の強度を向上させることができる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の目地処理テープによれば、壁材と目地処理テープの接着性を十分なものとし、目地処理テープの表面に施される仕上げ材に割れなどの発生がなく、さらに、目地部の動きによる仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることができる。
【0044】
そして、1つの側部において、穴の位置を均等にし、穴による固定位置を均等にすることができ、目地処理テープ内で、左右の穴12の位置を均等にし、左右の穴の直線距離を最大にすることができる。
【0045】
請求項2に記載の発明の目地処理テープによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、目地と目地処理テープの中央付近で接着されていない状態となり、目地と目地処理テープとが絶縁状態となり、目地に目地処理テープの絶縁部を対応させることにより、壁板が動いた場合に、その動きが絶縁部内で起こるため、目地処理テープの表面側にある仕上げ材のひび割れをより起こりにくくすることができる。
【0046】
請求項3に記載の発明の目地処理テープによれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、壁材により形成される目地部への貼り付け作業性を向上させ、目地部への目地処理テープを貼り、仕上材を設けるまでの仮固定することができ、目地処理テープの貼り付け及びその後の仕上材を設ける工程での作業効率を向上させるものである。
【0047】
請求項4に記載の発明の壁面の仕上方法によれば、壁板により構成される壁面を均一に仕上げることができ、仕上げられた壁面に存在する目地を隠すことができる。壁板の目地を隠すことにより、壁面を継ぎ目あるいは目地の無い一枚の壁面のように見せることができる。また、この発明の目地処理テープを用いて、目地部の処理を行い、そのテープ厚みより厚い塗膜により仕上げを行うことで、壁板の動きが発生した場合であっても仕上げ材にひび割れが生じることが無く、壁面を目地の無い一枚の大壁に見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図2】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図3】 図2に示した目地処理テープの断面図を示したもの
【図4】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図5】 目地処理テープを用いた目地部の構造の一例を示したもの
【符号の説明】
11…目地処理テープ。12…穴。13…絶縁部。14…粘着部。15…粘着層。16…離型紙。17…胴縁。18…壁板。19…目地。a…中心線A−A´から穴12aまでの距離。b…中心線A−A´から穴12bまでの距離。

Claims (4)

  1. 建築物の壁面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであって、その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離にあり、対象の位置になく、かつ、それぞれの側部に設けられている穴相互間の距離が同じであり、1つの穴を基準にした場合、もう一方の側部には、その基準にした穴から等距離の位置に2つの穴があることを特徴とする目地処理テープ。
  2. 巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互間により形成される目地を避けて設けられたことを特徴とする請求項1に記載の目地処理テープ。
  3. さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設けたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の目地処理テープ。
  4. 前記請求項1ないし請求項3のいずれかの目地処理テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目地処理テープ厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることを特徴とする壁面の仕上方法。
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