JP2003268949A - 目地処理テープ及びそれ用いた壁面の仕上方法 - Google Patents

目地処理テープ及びそれ用いた壁面の仕上方法

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JP2003268949A JP2002071146A JP2002071146A JP2003268949A JP 2003268949 A JP2003268949 A JP 2003268949A JP 2002071146 A JP2002071146 A JP 2002071146A JP 2002071146 A JP2002071146 A JP 2002071146A JP 2003268949 A JP2003268949 A JP 2003268949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁材と目地処理テープの接着性を十分なもの
とし、目地処理テープの表面に施される仕上げ材に割れ
などの発生がなく、さらに、目地部の動きによる仕上げ
材のひび割れの発生を少なくすることができる目地処理
テープ及びそれを用いた仕上方法を提供する。 【解決手段】 建築物の壁面を構成する複数の壁材が突
き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地
処理テープであって、その目地処理テープ巾方向の両側
の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設けられていて、そ
れぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線に
対して、等距離にあり、対象の位置にないものである。
また、それぞれの側部に設けられている穴相互間の距離
が同じであり、かつ1つの穴を基準にした場合、もう一
方の側部には、その基準にした穴から等距離の位置に2
つの穴があるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の内外壁
に壁板材を用いた場合に、その壁板材の板間の目地部に
用いられる目地処理テープ及びそれを用いて処理された
目地部の塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁材の板間の目地に用いられる目
地処理テープには、網状のものなどの紙を用いたものが
ある。さらに、目地部を浮かして貼るテープなどがあ
り、それらテープは、壁材の板間の目地部に貼りつけら
れ、その後、壁材の表面を塗装等により、仕上げが行わ
れている。網状の目地処理テープでは、特開平10−3
17630号公報に記載された目地処理用掩蔽テープな
どがある。
【0003】この発明の目地処理用掩蔽テープは、網状
のテープの下面側の中央にテープ幅より狭い掩蔽フィル
ムなどを接着剤で平行状態で貼着し、その掩蔽フィルム
の下面側には接着剤層を有するものであり、コストが安
価で、使用が容易な目地処理用掩蔽テープが提供されて
いる。
【0004】また、目地部を浮かして貼るテープでは、
実開昭57−162352号公報に記載されたものなど
がある。この発明では、壁材などの建材の目地部が動い
た場合にもテープ部分は浮いた状態になっているため余
裕が保て、化粧仕上面にまで亀裂が入ったり、段差とな
るのを防ぐことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平10
−317630号公報に記載された目地処理用掩蔽テー
プでは、テープとそのテープの表面に仕上げられる塗材
又は塗料などの仕上げ材との付着性が弱く、目地部の動
きにより、仕上げ材が剥がれる場合がある。
【0006】また、実開昭57−162352号公報に
記載されたものでは、予め粘着加工されたテープ中央部
に一定幅の紙を貼りつけることやパテを埋め込み不粘着
部分を形成するもので、その不粘着部を形成するのに手
間を要するものである。また、その不粘着部に厚みを付
けることになり、壁板間に段差を生じたようになること
がある。さらに、粘着部に用いられる接着剤などと数あ
る壁材との接着性を確認することは、困難であり、場合
によっては、その接着性に問題があり、テープが壁材か
ら剥がれ、それにより、仕上材にひび割れなどが生じる
ことがある。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、壁材と目地処理テープの接着性を十分な
ものとし、目地処理テープの表面に施される仕上げ材に
割れなどの発生がなく、さらに、目地部の動きによる仕
上げ材のひび割れの発生を少なくすることができる目地
処理テープ及びそれを用いた仕上方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の目地処理テープは、建築
物の壁面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間
に発生する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであっ
て、その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞ
れ一定間隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にあ
る穴の位置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離に
あり、対象の位置にないものである。
【0009】請求項2に記載の発明の目地処理テープ
は、請求項1に記載の発明において、それぞれの側部に
設けられている穴相互間の距離が同じであり、かつ1つ
の穴を基準にした場合、もう一方の側部には、その基準
にした穴から等距離の位置に2つの穴があるものであ
る。
【0010】請求項3に記載の発明の目地処理テープ
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、巾方
向の両側に設けられた穴が壁材相互間により形成される
目地を避けて設けられたものである。
【0011】請求項4に記載の発明の目地処理テープ
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発明に
おいて、さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設けた
ものである。
【0012】請求項5に記載の発明の壁面の仕上方法
は、前記請求項1ないし請求項4のいずれかの目地処理
テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目地処理テープ
厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を詳細
に説明する。この発明の目地処理テープは、建築物の壁
面を構成する複数の壁材が突き合わされる相互間に発生
する目地部を跨がせ覆う目地処理テープであって、その
目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間
隔で穴が設けられていて、それぞれの側部にある穴の位
置がテープ巾方向の中心線に対して、等距離にあり、対
象の位置にないものである。
【0014】まず、壁材には、建築物の内外壁に用いら
れる石膏ボード、GRC板、木板、スレート板、窯業系
サイディング、ALC版、押出し成形セメント板などが
あげられる。これらの壁板は、建築物の柱、梁、胴縁な
どに釘、ネジ、ボルトや固定用の金物などの固定具によ
り固定され壁面を構成する。固定する場合には、隣接す
る壁材同士の間隔を無くした状態で突き合わして固定す
る、又は、一定の間隔の目地を設けた状態で突き合わし
て固定する場合があり、壁材の種類などにより異なる。
上記のように固定された複数の突き合わされた壁材の相
互間により目地部が形成される。この発明での目地部と
は、壁板の端縁部又は壁板の端縁部と壁板を一定の間隔
を設けて固定した場合の目地とを含めた目地処理テープ
を貼りつける部分のことである。
【0015】この形成された目地部を跨がせ覆う目地処
理テープは、厚みが薄いものが好ましく、不織布、織
布、プラスチックフィルム、さらに、金属製や繊維から
成る網状のもなどを挙げることができる。この中でも不
織布が好ましい。この不織布は、プラスチックフィルム
と異なり、引張り強度があり、伸びにくいものである。
また、網状のものを含む織布の場合と異なり、そのテー
プ両端に空けられた穴からの糸のほつれがないものであ
る。
【0016】また、この目地処理テープに用いられる不
織布は、織布に比べ、方向による強度の違いが少ないた
め、目地処理テープの強度が方向により異なることが少
なく、安定した強度を持つ目地処理テープを得ることが
できる。寸法安定性が良いため、目地部の処理が行い易
いものである。また、型くずれが少ない。プラスチック
フィルと比べた場合には、熱により変形が少ない。さら
に、厚みに斑が少ないものであるため、目地処理テープ
の表面に仕上げを行った場合には、より薄く仕上げを行
うことができる。
【0017】この不織布には、ポリエステル、レーヨ
ン、ビニロン、アクリル繊維など一般的な繊維により形
成された不織布を用いることができる。これらのうち、
ポリエステル繊維により形成された不織布を用いること
が好ましい。ポリエステル繊維の不織布は、他の繊維の
不織布に比べ、水分に対する影響が少なく、寸法安定性
に優れたものであるため、目地処理が行い易く、処理さ
れた目地の耐水性を向上させることができる。
【0018】目地処理テープに用いられる不織布の重量
は、単位面積あたり20g/m〜100g/mの範
囲のものが好ましく用いられる。20g/mより軽い
ものでは、強度が小さく、目地の動きにより亀裂を起こ
し、仕上げ材にひび割れを起こすことがある。100g
/mより重いものは、繊維の量が多くなり、目地部に
負荷をかけることがある。また、目地処理テープの厚み
を増し、そのテープを覆う仕上げ材を多く使うことにな
る。
【0019】上記のような目地処理テープの側部には、
後述される位置に穴が設けられているものである。壁面
の仕上材に用いられる塗材又は壁紙などの表装材を貼り
付けるために用いられる接着材がこの穴を通じて、壁材
と仕上材が穴を介して、部分的に点接着し、仕上げを行
った後の目地処理テープを接着された部分により、保持
することができ、目地部の強度を向上させ、仕上げ材の
ひび割れの発生をより少なくすることができる。さら
に、仕上げ材の剥落を防止することができる。
【0020】つまり、この目地処理テープは、穴を介し
て壁材に貼りついて、穴の空いていない部分は、壁材と
接着していないものである。また、表装材を貼りつける
ための接着材又は塗材を利用して目地処理テープを壁材
に固定する方法以外にも釘、ビスなどの金物を用いて固
定する事も可能である。
【0021】さらに、この発明の実施形態を図面に基づ
いて、詳細に説明する。図1には、この発明である目地
処理テープの形態の一例を示したものである。この目地
処理テープ11は、テープ巾方向の両側の側部に、それ
ぞれ一定間隔で穴12が設けられていて、それぞれの側
部にある穴12の位置がテープ巾方向の中心線A−A´
に対して、等距離にあり、対象の位置にないものであ
る。つまり、中心線A−A´から穴12aまでの最短距
離aと中心線A−A´から穴12bまでの最短距離bが
同じであり、穴12aと穴12bとが対象の位置にな
く、目地処理テープの幅方向において、穴12aと穴1
2cとの間に、もう一方の側部に穴12bが設けられて
いるものである。但し、この目地処理テープを幅方向に
対して、直角方向に切断した端部に付いては、この限り
ではない。
【0022】このような穴12の位置関係にすることに
より、両側の側部に開いている穴12の直線距離が大き
くなる。つまり、穴12aと穴12bの直線距離が長く
なることである。このように穴12で固定されている目
地処理テープの固定間隔が長くなることにより、目地部
と目地処理テープとの絶縁の距離を長くすることがで
き、目地部の動きをその絶縁部13で吸収することがで
き、仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることができ
る。
【0023】好ましくは、穴12aと穴12cとの距離
と穴12cと穴12eとの距離とが同じであり、もう一
方の穴12bと穴12dとの距離と穴12dと穴12f
との距離とが同じであるように、1つの側部において、
その側部の隣り合う穴12間の距離がすべて同じである
ものである。このことにより、1つの側部において、穴
12の位置を均等にし、穴12による固定間隔を均等に
することができる。さらに、左右の側部での穴12の間
隔が同じであるものがより好ましい。つまり、穴12a
と穴12cとの間隔の距離と穴12bと穴12dとの距
離とが同じであることであり、このようにすることによ
り、目地処理テープ内で、左右の穴12の位置を均等に
し、左右の穴の直線距離を最大にすることができる。
【0024】巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互間
により形成されるの目地を避けて設けられたものが好ま
しい。つまり、穴12aと穴12bとの間隔が絶縁部1
3となり、この間に目地があるように目地処理テープを
壁材に貼り付けることである。このことにより、目地と
目地処理テープの中央付近で接着されていない状態とな
り、目地と目地処理テープとが絶縁状態となる。この目
地に目地処理テープの絶縁部13を対応させることによ
り、壁板が動いた場合に、その動きが絶縁部13内で起
こるため、目地処理テープの表面側にある仕上げ材のひ
び割れをより起こりにくくすることができる。
【0025】絶縁部13の幅は、目地幅以上であること
が好ましい。目地幅以上の間隔が確保させることによ
り、目地部の目地を絶縁することができ、目地での動き
に十分対応することができ、仕上げ材のひび割れをより
一層起こりにくくすることができる。また、目地に穴が
ある場合には、目地処理テープの固定個所に動きが発生
し、目地処理テープが剥がれることがある。
【0026】さらに、目地処理テープ両側に粘着層を設
けたものが好ましい。この粘着層は、目地処理テープの
裏面の全体であっても良いが、図2に示したように両側
部に粘着部14設けたものが好ましい。この粘着部14
は、図3に示したように粘着層15とその粘着層15を
保護するための離型紙16により構成されるものであ
る。このように、両側部に粘着層を設けることにより、
壁材により形成される目地部への貼り付け作業性を向上
させ、目地部への目地処理テープを貼り、仕上材を設け
るまでの仮固定することができ、目地処理テープの貼り
付け及びその後の仕上材を設ける工程での作業効率を向
上させるものである。
【0027】また、粘着部14を両側部に設けることに
より、まず、左右どちらかの離型紙16を剥がし、目地
部の位置を確認しながら、粘着層15が目地に掛からな
いように壁材に貼り付け、その後もう一方の離型紙16
を剥がし、それに対応する壁材に完全に貼りつける。こ
のように粘着部14を両側部に設けることにより、目地
処理テープの貼り付け作業を容易にし、絶縁部を容易に
確実に形成することができる。また、粘着部14の幅
は、壁材への仮固定が十分であれば良く、作業効率に影
響を及ぼさない範囲であれば良い。具体的には、5mm
〜50mmの範囲内であれば壁材への接着が十分であ
り、作業効率に影響が無いものである。
【0028】前記穴12の直径は、目地処理テープの幅
の1/2より小さいものである。1/2以上である場合
には、目地処理テープの強度が低下することがある。ま
た、穴12を空ける加工作業においてもその作業性が低
下する。また、目地処理テープに粘着部14が施されて
いる場合には、その粘着部14の幅より小さく、さらに
好ましくは、その粘着部14の幅の1/4より小さい半
径の穴12が良い。このことにより、粘着層による接着
と仕上げ材とによる接着効果により、より目地部の強度
を向上させることができる。前記穴12の形状は、円形
である必要は無く、楕円及び四角、三角などの多角形な
どであっても良いが、穴12を開ける加工作業の容易さ
から円形のものが好ましい。
【0029】また、この発明の目地処理テープは、図4
に示したように目地処理テープ11を一定の長さにし、
巻状したものが目地処理の作業性及びテープの輸送に適
しているため好ましく用いられる。また、前もって目地
処理部分の長さがわかっている場合には、目地処理テー
プ11をその長さに切断した短冊状のものを用いること
により作業性が向上することもある。
【0030】次に、前記のように構成された目地処理テ
ープを用いた壁面の仕上方法を説明する。図5では、目
地処理テープを用いた目地部の構造の一例を示したもの
である。この目地部の構造は、胴縁17に壁板18を固
定し、その壁板18の端縁部により目地19を形成した
ものである。目地19には、パテ、シーリング材などの
目地材が挿入されている。
【0031】この目地部に図2に示された目地処理テー
プを接着する。接着した後、仕上げ材19により仕上げ
を行った。この仕上げ材は、好ましく用いられる塗材で
ある。この目地処理テープの絶縁部13の幅は、目地1
7の幅より大きいものである。前記塗材は、壁紙、塗料
などの仕上げ材に比べ、厚膜の仕上げを行うことができ
る。厚膜の塗膜を容易に得ることができるため、目地処
理に用いられた目地処理テープの厚みより厚い塗膜を壁
面に形成させることが容易に行うことができる。
【0032】壁面に塗膜を形成させる塗装方法として
は、スプレー、塗装用ローラー、鏝などの一般的な塗装
器具を用いて行うことができ、また、これらの塗装器具
を複数用いて行うことができる。この目地処理テープの
厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることにより、壁板
により構成される壁面を均一に仕上げることができ、仕
上げられた壁面に存在する目地を隠すことができる。壁
板の目地を隠すことにより、壁面を継ぎ目あるいは目地
の無い一枚の大壁に見せることができる。
【0033】また、この発明の目地処理テープを用い
て、目地部の処理を行い、そのテープ厚みより厚い塗膜
により仕上げを行うことで、壁板の動きが発生した場合
であっても仕上げ材にひび割れが生じることが無く、壁
面を継ぎ目あるいは目地の無い一枚の大壁に見せること
ができる。
【0034】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。・ 建築物の壁面を構成する
複数の壁材が突き合わされる相互間に発生する目地部を
跨がせ覆う目地処理テープであって、その目地処理テー
プ巾方向の両側の側部に、それぞれ一定間隔で穴が設け
られていて、それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾
方向の中心線に対して、等距離にあり、対象の位置にな
いものであることにより、壁材と目地処理テープの接着
性を十分なものとし、目地処理テープの表面に施される
仕上げ材に割れなどの発生がなく、さらに、目地部の動
きによる仕上げ材のひび割れの発生を少なくすることが
できる。
【0035】・ それぞれの側部に設けられている穴相
互間の距離が同じであり、かつ1つの穴を基準にした場
合、もう一方の側部には、その基準にした穴から等距離
の位置に2つの穴があるものであることにより、1つの
側部において、穴の位置を均等にし、穴による固定位置
を均等にすることができ、目地処理テープ内で、左右の
穴12の位置を均等にし、左右の穴の直線距離を最大に
することができる。
【0036】・ 巾方向の両側に設けられた穴が壁材相
互間により形成されるの目地を避けて設けられたもので
あることにより、目地と目地処理テープの中央付近で接
着されていない状態となり、目地と目地処理テープとが
絶縁状態となり、目地に目地処理テープの絶縁部を対応
させることにより、壁板が動いた場合に、その動きが絶
縁部内で起こるため、目地処理テープの表面側にある仕
上げ材のひび割れをより起こりにくくすることができ
る。
【0037】・ さらに、目地処理テープ両側に粘着層
を設けたものであることにより、壁材により形成される
目地部への貼り付け作業性を向上させ、目地部への目地
処理テープを貼り、仕上材を設けるまでの仮固定するこ
とができ、目地処理テープの貼り付け及びその後の仕上
材を設ける工程での作業効率を向上させるものである。
【0038】・ 前記請求項1ないし請求項4のいずれ
かの目地処理テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目
地処理テープ厚みより厚い塗膜を壁面に形成させること
であることにより、壁板により構成される壁面を均一に
仕上げることができ、仕上げられた壁面に存在する目地
を隠すことができる。壁板の目地を隠すことにより、壁
面を一枚の壁面のように見せることができる。また、こ
の発明の目地処理テープを用いて、目地部の処理を行
い、そのテープ厚みより厚い塗膜により仕上げを行うこ
とで、壁板の動きが発生した場合であっても仕上げ材に
ひび割れが生じることが無く、壁面を継ぎ目あるいは目
地の無い一枚の大壁に見せることができる。
【0039】・ 目地処理テープが不織布であることに
より、引張り強度があり、伸びにくいものである。ま
た、寸法安定性が良いため、目地部の処理が行い易いも
のである。型くずれ、熱により変形が少ないものであ
る。さらに、厚みに斑が少ないものであるため、目地処
理テープの表面に仕上げを行った場合には、より薄く仕
上げを行うことができるものである。
【0040】・ 絶縁部の幅が目地幅以上であることに
より、目地部の目地を絶縁することができ、目地での動
きに十分対応することができ、仕上げ材のひび割れをよ
り一層起こりにくくすることができるものである。
【0041】・ 粘着部を両側部に設けることにより、
左右どちらかの離型紙16を剥がし、目地部の位置を確
認しながら、粘着層が目地に掛からないように壁材に貼
り付け、その後もう一方の離型紙を剥がし、それに対応
する壁材に完全に貼りつけることになり、目地処理テー
プの貼り付け作業を容易にし、絶縁部を容易に確実に形
成することができるものである。
【0042】・ 目地処理テープに粘着部が施されてい
る場合には、その粘着部の幅より小さく、さらに好まし
くは、その粘着部の幅の1/4より小さい半径の穴があ
いていることにより、粘着層による接着と仕上げ材とに
よる接着効果により、より目地部の強度を向上させるこ
とができる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の目地処理テープによれば、壁材と目地処理テープの
接着性を十分なものとし、目地処理テープの表面に施さ
れる仕上げ材に割れなどの発生がなく、さらに、目地部
の動きによる仕上げ材のひび割れの発生を少なくするこ
とができる。
【0044】請求項2に記載の発明の目地処理テープに
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、1つの側
部において、穴の位置を均等にし、穴による固定位置を
均等にすることができ、目地処理テープ内で、左右の穴
12の位置を均等にし、左右の穴の直線距離を最大にす
ることができる。
【0045】請求項3に記載の発明の目地処理テープに
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
え、目地と目地処理テープの中央付近で接着されていな
い状態となり、目地と目地処理テープとが絶縁状態とな
り、目地に目地処理テープの絶縁部を対応させることに
より、壁板が動いた場合に、その動きが絶縁部内で起こ
るため、目地処理テープの表面側にある仕上げ材のひび
割れをより起こりにくくすることができる。
【0046】請求項4に記載の発明の目地処理テープに
よれば、請求項ないしは請求項3のいずれかに記載の発
明の効果に加え、壁材により形成される目地部への貼り
付け作業性を向上させ、目地部への目地処理テープを貼
り、仕上材を設けるまでの仮固定することができ、目地
処理テープの貼り付け及びその後の仕上材を設ける工程
での作業効率を向上させるものである。
【0047】請求項5に記載の発明の壁面の仕上方法に
よれば、壁板により構成される壁面を均一に仕上げるこ
とができ、仕上げられた壁面に存在する目地を隠すこと
ができる。壁板の目地を隠すことにより、壁面を継ぎ目
あるいは目地の無い一枚の壁面のように見せることがで
きる。また、この発明の目地処理テープを用いて、目地
部の処理を行い、そのテープ厚みより厚い塗膜により仕
上げを行うことで、壁板の動きが発生した場合であって
も仕上げ材にひび割れが生じることが無く、壁面を目地
の無い一枚の大壁に見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図2】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図3】 図2に示した目地処理テープの断面図を示し
たもの
【図4】 目地処理テープの形態の一例を示したもの
【図5】 目地処理テープを用いた目地部の構造の一例
を示したもの
【符号の説明】
11…目地処理テープ。12…穴。13…絶縁部。14
…粘着部。15…粘着層。16…離型紙。17…胴縁。
18…壁板。19…目地。a…中心線A−A´から穴1
2aまでの距離。b…中心線A−A´から穴12bまで
の距離。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁面を構成する複数の壁材が突
    き合わされる相互間に発生する目地部を跨がせ覆う目地
    処理テープであって、 その目地処理テープ巾方向の両側の側部に、それぞれ一
    定間隔で穴が設けられていて、 それぞれの側部にある穴の位置がテープ巾方向の中心線
    に対して、等距離にあり、対象の位置にないことを特徴
    とする目地処理テープ。
  2. 【請求項2】 それぞれの側部に設けられている穴相互
    間の距離が同じであり、かつ1つの穴を基準にした場
    合、もう一方の側部には、その基準にした穴から等距離
    の位置に2つの穴があることを特徴とする請求項1に記
    載の目地処理テープ。
  3. 【請求項3】 巾方向の両側に設けられた穴が壁材相互
    間により形成される目地を避けて設けられたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の目地処理テープ。
  4. 【請求項4】 さらに、目地処理テープ両側に粘着層を
    設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれかに記載の目地処理テープ。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし請求項4のいずれか
    の目地処理テープを壁面の目地部に貼り付けた後、目地
    処理テープ厚みより厚い塗膜を壁面に形成させることを
    特徴とする壁面の仕上方法。
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