JP6801180B2 - 既存外壁の改修構造、及び、既存外壁の改修方法 - Google Patents

既存外壁の改修構造、及び、既存外壁の改修方法 Download PDF

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Description

本発明は、既存外壁の改修構造、及び、既存外壁の改修方法に関する。
既存外壁に補強用繊維体を張り付けて繊維補強基材を形成し、当該繊維補強基材に接着剤で新規外装材を張り付ける既存外壁の改修方法及び当該改修方法により形成される改修構造は既によく知られている。
特開平9−317199号公報
従来、かかる既存外壁の改修方法及び改修構造においては、新規外装材を接着剤で繊維補強基材に張り付けるのみならず、新規外装材の剥落がより一層抑えられるように、新規外装材に対してアンカーピンを打ち込む工程が行われる場合があった。そして、かかる場合には、アンカーピンの鍔部と鍔部と新規外装材の間に位置する座金が露出する部分(人目に触れる部分)となり、既存外壁の改修構造の意匠性が良好でないという課題が発生していた。
また、意匠性を向上させるために、座金を除去する(使用しない)という方策を採った場合には、新規外装材が鍔部に押圧されて変形してしまう恐れがあった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、新規外装材の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることにある。
主たる本発明は、既存外壁孔を備える既存外壁と、
補強用繊維体孔を備え前記既存外壁に接着されている補強用繊維体と、
を有する繊維補強基材と、
新規外装材孔を備える新規外装材と、
接着材孔を備え前記繊維補強基材と前記新規外装材とを接着している接着剤と、
座金孔を備え前記新規外装材と前記繊維補強基材との間に設けられている座金と、
前記新規外装材孔、前記座金孔、前記接着材孔、前記補強用繊維体孔、及び、前記既存外壁孔に収まっている胴部と、前記新規外装材孔の径よりも大きな径を有する鍔部と、を有するアンカーピンと、
を有する改修材と、
を備えることを特徴とする既存外壁の改修構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、新規外装材の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る既存外壁10(既存仕上げ層12)を示した模式図である。 本実施の形態に係る下地モルタル塗布工程を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る立体繊維材張り付け工程を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る第一アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る有機系接着剤塗布工程を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る化粧成形シート張り付け工程を説明するための模式図である。 本実施の形態に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。 化粧成形シート60を示した模式図である。 比較例に係る化粧成形シート張り付け工程を説明するための模式図である。 比較例に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。 第二座金66の作用を説明するための模式図である。 第二実施形態に係る化粧成形シート張り付け工程及びリング状部材設置工程を説明するための模式図である。 第二実施形態に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。 一体化部材95を示した模式図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
既存外壁孔を備える既存外壁と、
補強用繊維体孔を備え前記既存外壁に接着されている補強用繊維体と、
を有する繊維補強基材と、
新規外装材孔を備える新規外装材と、
接着材孔を備え前記繊維補強基材と前記新規外装材とを接着している接着剤と、
座金孔を備え前記新規外装材と前記繊維補強基材との間に設けられている座金と、
前記新規外装材孔、前記座金孔、前記接着材孔、前記補強用繊維体孔、及び、前記既存外壁孔に収まっている胴部と、前記新規外装材孔の径よりも大きな径を有する鍔部と、を有するアンカーピンと、
を有する改修材と、
を備え、
前記新規外装材孔の内部には筒材が備えられており、前記胴部は前記筒材を貫通しており、
前記筒材と前記座金は一体化された一体化部材であることを特徴とする既存外壁の改修構造。
かかる場合には、露出する部分が、座金及び鍔部から、鍔部のみとなるため、既存外壁の改修構造の意匠性が、向上することとなる。また、座金を単に除去してしまうのではなく、繊維補強基材と新規外装材との間に位置させることにより、座金は鍔部の反対側から新規外装材を支持することができる。そのため、新規外装材の変形を抑えることが可能となる。したがって、新規外装材の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることが可能となる。
また、新規外装材孔の内部に筒材が備えられており、胴部が筒材を貫通しているから、筒材がアンカーピンの鍔部の押圧力の一部を新規外装材の代わりに受けてくれることとなる。そのため、新規外装材の変形をより一層抑えることが可能となる。
また、筒材と座金は一体化された一体化部材であるから、座金の設置をすれば、自動的に筒材の設置も済んでしまう。
かかる既存外壁の改修構造であって、
前記新規外装材の前記接着剤側の面には、三次元ネットが形成されていることが望ましい。
かかる場合には、三次元ネットと繊維補強基材とが接着剤を介して絡み合う作用により、三次元ネットを備えた新規外装材の剥落がより一層抑えられる。
次に、既存外壁に補強用繊維体を張り付けて繊維補強基材を形成する工程と、
前記繊維補強基材と新規外装材との間に座金が位置するように、前記座金を設置し、前記新規外装材を前記繊維補強基材に接着剤で張り付ける工程と、
前記新規外装材の内部に筒材を設ける工程と、
アンカーピンを、前記新規外装材の内部に設けられた筒材、前記座金、前記繊維補強基材に挿入し、該アンカーピンの鍔部が前記筒材及び前記新規外装材と接触するまで打ち込む工程と、
を有する既存外壁の改修方法であって、
前記筒材と前記座金は一体化された一体化部材であることを特徴とする既存外壁の改修方法。
かかる場合には、露出する部分が、座金及び鍔部から、鍔部のみとなるため、既存外壁の改修構造の意匠性が、向上することとなる。また、座金を単に除去してしまうのではなく、繊維補強基材と新規外装材との間に位置させることにより、座金は鍔部の反対側から新規外装材を支持することができる。そのため、新規外装材の変形を抑えることが可能となる。したがって、新規外装材の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることが可能となる。
かかる既存外壁の改修方法であって、
前記新規外装材の片側面には、三次元ネットが形成されており、
前記新規外装材の該片側面を前記繊維補強基材に接着剤で張り付けることが望ましい。
かかる場合には、三次元ネットと繊維補強基材とが接着剤を介して絡み合う作用により、三次元ネットを備えた新規外装材の剥落がより一層抑えられる。
また、既存外壁孔を備える既存外壁と、
補強用繊維体孔を備え前記既存外壁に接着されている補強用繊維体と、
を有する繊維補強基材と、
新規外装材孔を備える新規外装材と、
接着材孔を備え前記繊維補強基材と前記新規外装材とを接着している接着剤と、
座金孔を備え前記新規外装材と前記繊維補強基材との間に設けられている座金と、
前記新規外装材孔、前記座金孔、前記接着材孔、前記補強用繊維体孔、及び、前記既存外壁孔に収まっている胴部と、前記新規外装材孔の径よりも大きな径を有する鍔部と、を有するアンカーピンと、
を有する改修材と、
を備え、
前記座金は、平板状であり、前記新規外装材にかかる集中的な荷重を分散させることを特徴とする既存外壁の改修構造。
また、既存外壁に補強用繊維体を張り付けて繊維補強基材を形成する工程と、
前記繊維補強基材と新規外装材との間に座金が位置するように、前記座金を設置し、前記新規外装材を前記繊維補強基材に接着剤で張り付ける工程と、
アンカーピンを、前記新規外装材、前記座金、前記繊維補強基材に挿入し、該アンカーピンの鍔部が前記新規外装材と接触するまで打ち込む工程と、
を有する既存外壁の改修方法であって、
前記座金は、平板状であり、前記新規外装材にかかる集中的な荷重を分散させることを特徴とする既存外壁の改修方法。
===本実施の形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造について===
本実施の形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造について、図1乃至図8を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る既存外壁10(既存仕上げ層12)を示した模式図であり、本実施の形態に係る既存外壁の改修方法を実行する前の状態を示した図である。図2は、本実施の形態に係る下地モルタル塗布工程を説明するための模式図である。図3は、本実施の形態に係る立体繊維材張り付け工程を説明するための模式図である。図4は、本実施の形態に係る第一アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。図5は、本実施の形態に係る有機系接着剤塗布工程を説明するための模式図である。図6は、本実施の形態に係る化粧成形シート張り付け工程を説明するための模式図である。図7は、本実施の形態に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図であり、既存外壁の改修方法完了後の状態を示した図である。また、この図7は、本実施の形態に係る既存外壁の改修構造も示している。図8は、化粧成形シート60を示した模式図である。
本実施の形態に係る既存外壁の改修方法は、建物の既存外壁10を残したまま、その表面にピンネット工法(繊維ネットの張り付け及びアンカーピンの打ち込みによる工法)によって繊維補強基材70を形成し、その表面に新規仕上げを施工する方法である。当該既存外壁の改修方法は、下地モルタル塗布工程、立体繊維材張り付け工程、第一アンカーピン打ち込み工程、有機系接着剤塗布工程、化粧成形シート張り付け工程、第二アンカーピン打ち込み工程を備えており、これらの工程がこの順に実施される。そして、これらの工程が実施されると、既存外壁の改修構造が形成されることとなる。以下、具体的に説明する。
図1は、既存外壁10(既存仕上げ層12)を示した図である。ここでは、既存外壁10として、既存コンクリート10aに既存タイル10bを張り付けたタイル張り外壁を例に挙げて説明するが、当該既存外壁10は、これに限定されるものではなく、どのようなものでもよい。例えば、モルタル塗り外壁であってもよいし、化粧成形シートであってもよい。
先ず、作業者は、図2に示すように、既存外壁用接着剤の一例としての下地モルタル20(ポリマーセメントモルタル)を既存外壁10(既存仕上げ層12)に塗布する(下地モルタル塗布工程)。この下地モルタル20は、次の工程で立体繊維材30を張り付けるための接着剤である。
次に、作業者は、図3に示すように、下地モルタル20の塗布後直ちに、下地モルタル20へ補強用繊維体の一例としての立体繊維材30(繊維ネット)を張り付ける(立体繊維材張り付け工程)。なお、立体繊維材30を張り付ける際には、下地モルタル20に立体繊維材30が完全に埋まってしまわないようにする。すなわち、立体繊維材30の表面側の一部が下地モルタル20から露出する(換言すれば、立毛する)ように、下地モルタル20に伏せ込む。
次に、作業者は、図4に示すように、養生後、立体繊維材30を既存外壁10へ第一アンカーピン40で止める(第一アンカーピン打ち込み工程)。すなわち、所定の位置(本実施の形態においては、既存外壁10の既存タイル10b間の目地部分を第一アンカーピン40が貫通するような位置としている)に穿孔し、当該孔に第一アンカーピン40を挿入する。第一アンカーピン40は、所定の間隔で複数挿入される。第一アンカーピン40は、立体繊維材30、下地モルタル20、既存外壁10を貫通するように挿入され、このことにより、立体繊維材30を既存外壁10に押し付けることができ、既存タイル10bの剥落を抑制することが可能となる。なお、図4において、符号42で示される部材は、第一座金である。ここまでの工程によって、既存外壁10と、立体繊維材30と、第一アンカーピン40を備えた繊維補強基材70が完成する。
次に、作業者は、図5に示すように、立体繊維材30に、接着剤の一例としてのウレタン樹脂系又は変成シリコーン系等の有機系接着剤50を塗布する(有機系接着剤塗布工程)。この有機系接着剤50は、次の工程で化粧成形シート60を張り付けるための接着剤である。
次に、作業者は、図6に示すように、有機系接着剤50の塗布後直ちに、有機系接着剤50へ新規外装材の一例としての化粧成形シート60を張り付ける(化粧成形シート張り付け工程)。
ここで、化粧成形シート60について、図8を参照しつつ説明する。本実施の形態に係る化粧成形シート60は、基材としての三次元ネット62と、当該三次元ネット62に有機系接着材等で張り付けられている石材調シート部64と、を備えている。すなわち、化粧成形シート60の片側面には、三次元ネット62が設けられ、当該片側面とは反対側の反対側面には、石材調シート部64が設けられている。当該反対側面は、既存外壁の改修方法完了後に、最も外側に位置し露出する部分(人目に触れる部分)なので、石材調の模様が施されている。
また、前記基材(三次元ネット62)の裏側(石材調シート部64とは反対側)には、座金の一例としての第二座金66が設けられている。本実施の形態において、この第二座金66は、前記基材(三次元ネット62)の裏側の裏側面に、両面テープで接着されている。
また、第二座金66には、予め孔(座金孔の一例としての第二座金孔66aと呼ぶ)が設けられているが、化粧成形シート60の、第二座金孔66aに相当する位置にも、孔(新規外装材孔の一例としての化粧成形シート孔60aと呼ぶ)が備えられている。すなわち、第二座金66と化粧成形シート60には、それぞれ予め孔が設けられており、これらの孔は、化粧成形シート60の面上において同一の位置に位置している。そして、これらの孔に、後述する第二アンカーピン68を挿入することができるようになっている。なお、孔は、第二アンカーピン68を複数挿入することができるように、所定の間隔で複数設けられている。
このように、化粧成形シート60は、三次元ネット62と石材調シート部64が重ねられて互いに張り合わされ、第二座金66が張り付けられ(第二座金66と一体化され)、第二座金66の第二座金孔66aに合わせて穿孔されたものである。これらの作業(張り合わせ、張り付け(一体化)、及び、穿孔作業)は、工事現場ではなく、工場で予め行われるものである。
化粧成形シート張り付け工程においては、図6に示すように、このような第二座金66が接着された(付着した)化粧成形シート60(第二座金付き化粧成形シート)を有機系接着剤50へ張り付ける。この際に、三次元ネット62が石材調シート部64よりも既存外壁10へ近い側に位置するように、化粧成形シート60を張り付ける。
すなわち、前述した有機系接着剤塗布工程と当該化粧成形シート張り付け工程で、繊維補強基材70と化粧成形シート60との間に第二座金66が位置するように、第二座金66を設置し、化粧成形シート60を繊維補強基材70に有機系接着剤50で張り付ける工程が実行されることとなる。そして、かかる際には、化粧成形シート60の前記片側面(三次元ネット62が形成されている面)を繊維補強基材70に有機系接着剤50で張り付けることとなり、化粧成形シート60の有機系接着剤50側の面に、三次元ネット62が形成されている状態となる。
次に、作業者は、図7に示すように、アンカーピンの一例としての第二アンカーピン68を打ち込む(第二アンカーピン打ち込み工程)。第二アンカーピン68は、胴部68aと、胴部68aの径(直径)よりも径(直径)が大きく第二座金66の径(外径の直径)よりも径(直径)が小さくて、第二アンカーピン68の先端部に位置する鍔部68bと、を備えている。
作業者は、先ず、有機系接着剤50と繊維補強基材70(具体的には、立体繊維材30、下地モルタル20及び既存外壁10)に穿孔するが、かかる際に、第二座金付き化粧成形シートの前述した孔(化粧成形シート孔60a及び第二座金孔66a)に対応する位置に穿孔する(穿孔により形成された孔を、接着材孔の一例としての有機系接着剤孔50a、補強用繊維体孔の一例としての立体繊維材孔30a、下地モルタル孔20a、既存外壁孔10cと呼ぶ)。つまり、化粧成形シート孔60a、第二座金孔66a、有機系接着剤孔50a、立体繊維材孔30a、下地モルタル孔20a、既存外壁孔10cが一直線上に(また、化粧成形シート60の表面の法線方向に)並ぶように、有機系接着剤50と繊維補強基材70に穴をあける。
そして、穿孔後、作業者は、第二アンカーピン68を、化粧成形シート60、第二座金66、有機系接着剤50、繊維補強基材70(換言すれば、化粧成形シート孔60a、第二座金孔66a、有機系接着剤孔50a、立体繊維材孔30a、下地モルタル孔20a、既存外壁孔10c)に順次挿入する。そして、第二アンカーピン68の鍔部68bが、化粧成形シート60(具体的には、化粧成形シート60の露出した表面)と接触するまで、第二アンカーピン68を打ち込む。つまり、鍔部68bの径(直径)は、化粧成形シート孔60aの径(直径)よりも大きくなっている。そのため、第二アンカーピン68を打ち込む際には、鍔部68bが化粧成形シート孔60a内に入り込むことができず、図7に示すように、鍔部68b(具体的には、鍔部68bの裏側の面)が化粧成形シート60(具体的には、化粧成形シート60の表面)に接触するまで第二アンカーピン68の打ち込みが行われることとなる。そして、このことにより、第二アンカーピン68の胴部68aが化粧成形シート孔60a、第二座金孔66a、有機系接着剤孔50a、立体繊維材孔30a、下地モルタル孔20a、既存外壁孔10cに収まり、鍔部68bの裏側の面が化粧成形シート60の表面に接触した状態となる。そして、鍔部68bの裏側の面が化粧成形シート60の表面に接触することにより、化粧成形シート60を繊維補強基材70へ押し付けることができ、化粧成形シート60の剥落を抑制することが可能となる。かかる工程で、既存外壁の改修方法が完了し、前記繊維補強基材70に、有機系接着剤50と第二座金66と化粧成形シート60と第二アンカーピン68を備えた改修材80が施されることとなる。なお、第二アンカーピン68は、所定の間隔で複数挿入される。
===本実施の形態に係る既存外壁の改修構造及び改修方法の有効性について===
次に、本実施の形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造の有効性について説明するが、当該説明の前に先ず比較例について説明し、当該有効性について比較例と比較しながら説明する。
<<<比較例に係る既存外壁の改修構造及び改修方法について>>>
比較例に係る既存外壁の改修方法も、上記実施形態(以下、本件例とも呼ぶ)と同様、建物の既存外壁10を残したまま、その表面にピンネット工法(繊維ネットの張り付け及びアンカーピンの打ち込みによる工法)によって繊維補強基材70を形成し、その表面に新規仕上げを施工する方法である。また、当該既存外壁の改修方法は、本件例と同様に、下地モルタル塗布工程、立体繊維材張り付け工程、第一アンカーピン打ち込み工程、有機系接着剤塗布工程、化粧成形シート張り付け工程、第二アンカーピン打ち込み工程を備えており、これらの工程がこの順に実施される。そして、これらの工程が実施されると、既存外壁の改修構造が形成されることとなるが、以下の点で、本件例とは異なっている。
図9は、比較例に係る化粧成形シート張り付け工程を説明するための模式図である。図9に示されているように、比較例に係る化粧成形シート160の構成は、本件例に係る化粧成形シート60の構成と異なっている。すなわち、第一に、比較例に係る化粧成形シート160には、第二座金が付着していない。第二に、化粧成形シート孔も設けられていない。つまり、化粧成形シート160は、三次元ネットと石材調シート部が重ねられて互いに張り合わされただけのものであり、当該化粧成形シート160が化粧成形シート張り付け工程で張り付けられることとなる。
図10は、比較例に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図であり、既存外壁の改修方法完了後の状態を示した図である。作業者は、図10に示すように、第二アンカーピン68を打ち込む(第二アンカーピン打ち込み工程)。第二アンカーピン68は、本件例と同様、胴部68aと、胴部68aの径(直径)よりも径(直径)が大きく第二座金66の径(外径の直径)よりも径(直径)が小さくて、第二アンカーピン68の先端部に位置する鍔部68bと、を備えている。
比較例においては、化粧成形シート孔が予め設けられていないので、化粧成形シート160に穿孔する。合わせて、本件例と同様、有機系接着剤50と繊維補強基材70に穿孔する。
そして、穿孔後、作業者は、第二アンカーピン68を、化粧成形シート160、有機系接着剤50、繊維補強基材70に順次挿入するが、かかる際に、本件例とは異なり、第二座金66を化粧成形シート160と第二アンカーピン68の鍔部68bの間に位置するように設置しておく。そして、第二アンカーピン68の鍔部68bの裏側の面が、第二座金66の表面と接触するまで、第二アンカーピン68を打ち込む。鍔部68bの裏側の面が第二座金66の表面と接触することにより、第二座金66で化粧成形シート160を繊維補強基材70へ押し付けることができ、化粧成形シート160の剥落を抑制することが可能となる。
このように、比較例と本件例とでは、第二座金66の位置が異なっている。つまり、本件例においては、第二座金66が化粧成形シート60と繊維補強基材70との間に設けられているのに対し、比較例においては、第二座金66が鍔部68bと化粧成形シート160との間に設けられている。換言すれば、本件例においては、鍔部68bと第二座金66とで化粧成形シート60を挟んでいるのに対し、比較例においては、鍔部68bと化粧成形シート160とで第二座金66を挟んでいる。
<<<本実施の形態に係る既存外壁の改修構造及び改修方法の有効性について>>>
上述したように、本実施の形態に係る既存外壁の改修構造は、既存外壁孔10cを備える既存外壁10と、立体繊維材孔30aを備え既存外壁10に接着されている立体繊維材30と、を有する繊維補強基材70と、化粧成形シート孔60aを備える化粧成形シート60と、有機系接着剤孔50aを備え繊維補強基材70と化粧成形シート60とを接着している有機系接着剤50と、第二座金孔66aを備え化粧成形シート60と繊維補強基材70との間に設けられている第二座金66と、化粧成形シート孔60a、第二座金孔66a、有機系接着剤孔50a、立体繊維材孔30a、及び、既存外壁孔10cに収まっている胴部68aと、化粧成形シート孔60aの径よりも大きな径を有する鍔部68bと、を有する第二アンカーピン68と、を有する改修材80と、を備えることとした。
また、本実施の形態に係る既存外壁の改修方法は、既存外壁10に立体繊維材30を張り付けて繊維補強基材70を形成する工程(つまり、前述した下地モルタル塗布工程と立体繊維材張り付け工程)と、繊維補強基材70と化粧成形シート60との間に第二座金66が位置するように、第二座金66を設置し、化粧成形シート60を繊維補強基材70に有機系接着剤50で張り付ける工程と、第二アンカーピン68を、化粧成形シート60、第二座金66、繊維補強基材70に挿入し、該第二アンカーピン68の鍔部68bが化粧成形シート60と接触するまで打ち込む工程と、を有することとした。
そのため、化粧成形シート60の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることが可能となる。
比較例においては、図10に示したように、第二座金66と鍔部68bが双方とも化粧成形シート160よりも外側(化粧成形シート160よりも既存外壁10とは反対側)に位置し、第二座金66及び鍔部68bが最も外側に位置し露出する部分(人目に触れる部分)となっていた。そのため、既存外壁の改修構造の意匠性が良好でないという不都合が発生していた。特に、化粧成形シート160の表面に石材調の模様が施されている場合には、第二座金66及び鍔部68bが当該模様を途切れさせ、前記不都合を顕著なものとしていた。
これに対し、本実施の形態においては、図7に示したように、第二座金66を化粧成形シート60よりも外側に位置させるのではなく(換言すれば、第二座金66を化粧成形シート60と鍔部68bの間に位置させずに)、繊維補強基材70と化粧成形シート60との間に位置させることとした。
このことにより、前述した露出する部分が、第二座金66及び鍔部68bから、鍔部68bのみとなるため、既存外壁の改修構造の意匠性が、第二座金66が露出しなくなった分確実に向上することとなる。また、第二座金66を単に除去してしまうのではなく、繊維補強基材70と化粧成形シート60との間に位置させることにより、以下に説明する優位性が生ずる。
つまり、前述した露出する部分が、第二座金66及び鍔部68bから、鍔部68bのみとなると、化粧成形シート60を押圧する部分も、第二座金66及び鍔部68bから、鍔部68bのみとなる。そのため、化粧成形シート60を押圧する部分の面積が減ることとなり、化粧成形シート60の押圧される部分は、集中的な荷重を受けることとなる。そして、化粧成形シート60がこのような集中的な荷重を受けた場合には、図11の上図に示すように、化粧成形シート60が変形してしまう可能性がある。これに対し、本実施の形態においては、第二座金66を繊維補強基材70と化粧成形シート60との間に位置させたので、図11の下図に示すように、第二座金66は、化粧成形シート60を鍔部68bの反対側から支持することができる。そのため、化粧成形シート60の前述した変形を抑えることが可能となる。特に、第二座金66の径は鍔部68bの径よりも大きいため、第二座金66は、化粧成形シート60を広い範囲で支持することが可能となり、化粧成形シート60にかかる集中的な荷重を分散させることができる。そのため、前記変形がより適切に抑えられる。
このように、本実施の形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造によれば、化粧成形シート60の変形を抑えつつ、既存外壁の改修構造の意匠性を向上させることが可能となる。
===第二実施形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造について===
次に、第二実施形態に係る既存外壁の改修方法及び改修構造について説明する。
第二実施形態に係る既存外壁の改修方法も、上記実施形態(以下、第一実施形態とも呼ぶ)と同様、建物の既存外壁10を残したまま、その表面にピンネット工法(繊維ネットの張り付け及びアンカーピンの打ち込みによる工法)によって繊維補強基材70を形成し、その表面に新規仕上げを施工する方法である。また、当該既存外壁の改修方法は、第一実施形態と同様に、下地モルタル塗布工程、立体繊維材張り付け工程、第一アンカーピン打ち込み工程、有機系接着剤塗布工程、化粧成形シート張り付け工程、第二アンカーピン打ち込み工程を備えており、これらの工程がこの順に実施される。そして、これらの工程が実施されると、既存外壁の改修構造が形成されることとなるが、以下の点で、第一実施形態とは異なっている。
図12は、第二実施形態に係る化粧成形シート張り付け工程及び第二実施形態で追加されるリング状部材設置工程を説明するための模式図である。図12に示されているように、第二実施形態に係る化粧成形シート60の構成は、第一実施形態に係る化粧成形シート60の構成(すなわち、第二座金66が接着され、三次元ネット62及び石材調シート部64からなり、化粧成形シート孔60aが設けられた化粧成形シート60)と同様である。しかしながら、化粧成形シート孔60aの内部に筒材の一例としてのリング状部材90が備えられている点で異なっている。
つまり、第二実施形態においては、有機系接着剤50へ化粧成形シート60を張り付ける化粧成形シート張り付け工程を実行すると共に、リング状部材90を化粧成形シート孔60aの内部に設けるリング状部材設置工程を行う。リング状部材設置工程においては、化粧成形シート孔60aの内部にリング状部材90を化粧成形シート孔60aの内周がリング状部材90の外周に沿うように設ける。なお、化粧成形シート60を張り付けてからリング状部材90を化粧成形シート孔60aに入れてもよいし、リング状部材90を化粧成形シート孔60aに入れた状態で化粧成形シート60を張り付けてもよい(つまり、化粧成形シート張り付け工程とリング状部材設置工程はどちらを先に行ってもよい)。
図13は、第二実施形態に係る第二アンカーピン打ち込み工程を説明するための模式図である。図13に示すように、作業者は、第一実施形態と同様、化粧成形シート張り付け工程の後に、第二アンカーピン68を打ち込む。第二アンカーピン68は、胴部68aと、胴部68aの径(直径)よりも径(直径)が大きく第二座金66の径(外径の直径)よりも径(直径)が小さくて、第二アンカーピン68の先端部に位置する鍔部68bと、を備えている。
作業者は、穿孔後、第二アンカーピン68を、化粧成形シート60の内部に設けられたリング状部材90、第二座金66、有機系接着剤50、繊維補強基材70に順次挿入する。そして、第二アンカーピン68の鍔部68bが、リング状部材90及び化粧成形シート60(具体的には、リング状部材90及び化粧成形シート60の各々の露出した表面)と接触するまで、第二アンカーピン68を打ち込む。つまり、鍔部68bの径(直径)は、化粧成形シート孔60aの径(直径)よりも大きくなっている(したがって、リング状部材90の外径よりも大きいこととなる)。そのため、第二アンカーピン68を打ち込む際には、鍔部68bが化粧成形シート孔60a(リング状部材90)内に入り込むことができず、図13に示すように、鍔部68b(具体的には、鍔部68bの裏側の面)がリング状部材90及び化粧成形シート60(具体的には、リング状部材90及び化粧成形シート60の各々の露出した表面)に接触するまで第二アンカーピン68の打ち込みが行われることとなる。そして、このことにより、第二アンカーピン68の胴部68aはリング状部材90を貫通する状態となる。
このように、第二実施形態に係る既存外壁の改修構造においては、化粧成形シート孔60aの内部にリング状部材90が備えられており、胴部68aはリング状部材90を貫通していることとした。また、第二実施形態に係る既存外壁の改修方法においては、化粧成形シート60(化粧成形シート孔60a)の内部にリング状部材90を設ける工程を有し、第二アンカーピン68を、化粧成形シート60(化粧成形シート孔60a)の内部に設けられたリング状部材90、第二座金66、繊維補強基材70に挿入し、該第二アンカーピン68の鍔部68bがリング状部材90及び化粧成形シート60と接触するまで打ち込むこととした。
そのため、リング状部材90が前述した鍔部68bの押圧力の一部を化粧成形シート60の代わりに受けてくれることとなる。そのため、化粧成形シート60の変形をより一層抑えることが可能となる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態においては、新規外装材として、化粧成形シート60を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、タイルであっても構わない。
また、上記実施の形態においては、既存外壁10に立体繊維材30を接着する接着剤として、下地モルタル20を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ウレタン樹脂系又は変成シリコーン系等の有機系接着剤であっても構わない。
また、上記実施の形態においては、第一アンカーピン40を打ち込むこととしていたが、これに限定されるものではなく、第一アンカーピン40の打ち込みは必須ではない(第一アンカーピン40がなくても構わない)。
また、上記実施の形態においては、化粧成形シート60の有機系接着剤50側の面には、三次元ネット62が形成されていることとした。また、化粧成形シート60の片側面には、三次元ネット62が形成されており、化粧成形シート60の該片側面を繊維補強基材70に有機系接着剤50で張り付けることとした。
しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、当該三次元ネット62が存在しないこととしてもよい。
ただし、三次元ネット62と繊維補強基材70(具体的には、立体繊維材30)とが有機系接着剤50を介して絡み合う作用により、三次元ネット62を備えた化粧成形シート60の剥落がより一層抑えられる点で、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記実施の形態においては、化粧成形シート60が第二座金付き化粧成形シートであることとした。すなわち、第二座金66が予め化粧成形シート60に接着されていることとしたが、これに限定されるものではなく、双方が予め接着されていないこととしてもよい。
ただし、化粧成形シート60が第二座金付き化粧成形シートである場合には、化粧成形シート60を有機系接着剤50へ張り付けるだけで、自動的に第二座金66の設置も済んでしまう。そのため、双方を別々に設置するよりも工事現場での作業が簡易になる点で、上記実施形態の方が望ましい。
また、第二実施形態の変形例として以下の例が考えられる。すなわち、リング状部材90と第二座金66は一体化された一体化部材95であってもよい。図14に、一体化部材95の模式図を示す。リング状部材90と第二座金66が一体化されている場合には、第二座金66の設置をすれば、自動的にリング状部材90の設置も済んでしまう点でより望ましい。
10 既存外壁
10a 既存コンクリート
10b 既存タイル
10c 既存外壁孔
12 既存仕上げ層
20 下地モルタル
20a 下地モルタル孔
30 立体繊維材
30a 立体繊維材孔
40 第一アンカーピン
42 第一座金
50 有機系接着剤
50a 有機系接着剤孔
60 化粧成形シート
60a 化粧成形シート孔
62 三次元ネット
64 石材調シート部
66 第二座金
66a 第二座金孔
68 第二アンカーピン
68a 胴部
68b 鍔部
70 繊維補強基材
80 改修材
90 リング状部材
95 一体化部材
160 化粧成形シート

Claims (6)

  1. 既存外壁孔を備える既存外壁と、
    補強用繊維体孔を備え前記既存外壁に接着されている補強用繊維体と、
    を有する繊維補強基材と、
    新規外装材孔を備える新規外装材と、
    接着材孔を備え前記繊維補強基材と前記新規外装材とを接着している接着剤と、
    座金孔を備え前記新規外装材と前記繊維補強基材との間に設けられている座金と、
    前記新規外装材孔、前記座金孔、前記接着材孔、前記補強用繊維体孔、及び、前記既存外壁孔に収まっている胴部と、前記新規外装材孔の径よりも大きな径を有する鍔部と、を有するアンカーピンと、
    を有する改修材と、
    を備え、
    前記新規外装材孔の内部には筒材が備えられており、前記胴部は前記筒材を貫通しており、
    前記筒材と前記座金は一体化された一体化部材であることを特徴とする既存外壁の改修構造。
  2. 請求項1に記載の既存外壁の改修構造であって、
    前記新規外装材の前記接着剤側の面には、三次元ネットが形成されていることを特徴とする既存外壁の改修構造。
  3. 既存外壁に補強用繊維体を張り付けて繊維補強基材を形成する工程と、
    前記繊維補強基材と新規外装材との間に座金が位置するように、前記座金を設置し、前記新規外装材を前記繊維補強基材に接着剤で張り付ける工程と、
    前記新規外装材の内部に筒材を設ける工程と、
    アンカーピンを、前記新規外装材の内部に設けられた筒材、前記座金、前記繊維補強基材に挿入し、該アンカーピンの鍔部が前記筒材及び前記新規外装材と接触するまで打ち込む工程と、
    を有する既存外壁の改修方法であって、
    前記筒材と前記座金は一体化された一体化部材であることを特徴とする既存外壁の改修方法。
  4. 請求項3に記載の既存外壁の改修方法であって、
    前記新規外装材の片側面には、三次元ネットが形成されており、
    前記新規外装材の該片側面を前記繊維補強基材に接着剤で張り付けることを特徴とする既存外壁の改修方法。
  5. 既存外壁孔を備える既存外壁と、
    補強用繊維体孔を備え前記既存外壁に接着されている補強用繊維体と、
    を有する繊維補強基材と、
    新規外装材孔を備える新規外装材と、
    接着材孔を備え前記繊維補強基材と前記新規外装材とを接着している接着剤と、
    座金孔を備え前記新規外装材と前記繊維補強基材との間に設けられている座金と、
    前記新規外装材孔、前記座金孔、前記接着材孔、前記補強用繊維体孔、及び、前記既存外壁孔に収まっている胴部と、前記新規外装材孔の径よりも大きな径を有する鍔部と、を有し、前記鍔部が前記新規外装材と接触するまで打ち込まれたアンカーピンと、
    を有する改修材と、
    を備え、
    前記座金は、平板状であり、前記新規外装材にかかる集中的な荷重を分散させ、前記新規外装材の変形を抑えることを特徴とする既存外壁の改修構造。
  6. 既存外壁に補強用繊維体を張り付けて繊維補強基材を形成する工程と、
    前記繊維補強基材と新規外装材との間に座金が位置するように、前記座金を設置し、前記新規外装材を前記繊維補強基材に接着剤で張り付ける工程と、
    アンカーピンを、前記新規外装材、前記座金、前記繊維補強基材に挿入し、該アンカーピンの鍔部が前記新規外装材と接触するまで打ち込む工程と、
    を有する既存外壁の改修方法であって、
    前記座金は、平板状であり、前記新規外装材にかかる集中的な荷重を分散させ、前記新規外装材の変形を抑えることを特徴とする既存外壁の改修方法。
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