JP2015206224A - 防水シートおよびその製造方法 - Google Patents

防水シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015206224A
JP2015206224A JP2014088024A JP2014088024A JP2015206224A JP 2015206224 A JP2015206224 A JP 2015206224A JP 2014088024 A JP2014088024 A JP 2014088024A JP 2014088024 A JP2014088024 A JP 2014088024A JP 2015206224 A JP2015206224 A JP 2015206224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof
layer
sheet
adhesive
urethane rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014088024A
Other languages
English (en)
Inventor
清則 草場
Kiyonori Kusaba
清則 草場
直裕 山口
Tadahiro Yamaguchi
直裕 山口
充夫 廣瀬
Mitsuo Hirose
充夫 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMA BOSUI GIKEN KK
Original Assignee
TAMA BOSUI GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAMA BOSUI GIKEN KK filed Critical TAMA BOSUI GIKEN KK
Priority to JP2014088024A priority Critical patent/JP2015206224A/ja
Publication of JP2015206224A publication Critical patent/JP2015206224A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】防水シートを工場で製造することにより、現場での養生期間を短縮し、かつ均一な防水層を形成し、接着剤を使わずに下地に貼り付けた防水シート、その製造方法、および防水工法を提供する。【解決手段】粘着ブチルゴム自着層6に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層5として積層させて成形した防水シート7であり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した、もしくは、不織布による通気層に粘着ブチルゴム自着層を積層させた通気緩衝シートに、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形した防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、土木工事、建築物の屋上や屋根、もしくは屋内の水場等に適用される防水施工用防水シートおよびその製造方法および防水シートを用いた防水工法に関するものである。
ビルの最上階の床面(屋上)等を防水する場合には、アスファルト防水、シート防水、ウレタン塗膜防水などが知れている。
塗膜防水とは、不透水性皮膜を形成することにより防水するメンブレン防水工法の一種であり、塗膜防水材をコンクリートやモルタルなどの防水下地に塗布して、所定の厚さの防水層を常温で形成させる工法である。
かかる塗膜防水の施工で、下記特許文献に示すようにコンクリートなどからなる下地の防水施工として下地表面に通気緩衝シートを敷設し、この通気緩衝シートの上に塗膜防水層を形成する施工が行われている。
特開2010−248757号公報
前記特許文献1は、図11、図12に示すように、通気緩衝シート10は、表層である合成樹脂フィルムによる樹脂フィルム層1(樹脂層)に、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等からなる有機繊維、ガラス繊維、金属繊維などの補強層2、不織布、織布、ネットクロス(網状の布)などの布材が用いられた通気層3が順次積層され、通気層3の裏面(下面)には、ブチルゴム等の自着性を有する粘着剤層4が形成されている。
粘着剤層4は幅方向に間隔をおいて形成された複数の帯状部分4aからなる。帯状部分4aは一定方向に連続的に形成され、これらは互いにほぼ平行とされている。
粘着剤層4が帯状部分4aからなるため、粘着剤層4が形成されていない部分に通気層3が帯状部分4aの長さ方向に沿って形成される。
通気緩衝シート10は、使用前は粘着剤層4に離型紙または樹脂製の離型フィルムを積層しておき、施工現場においてこの離型紙または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
通気緩衝シート10を敷設するには、図10に示すように、通気緩衝シート10は、粘着剤層4が形成された面を、コンクリートなどからなる下地20側に向けて下地20表面に敷設される。粘着剤層4が下地20に接着することによって、通気緩衝シート10は下地20に固定される。粘着剤層4として自着性を有するものを用いると、下地20表面の処理剤塗布が不要となるため施工が容易になる。
また、下地20表面が脆弱な場合は、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等のプライマーを塗布し表面を強化することで粘着剤層4との接着力を高めることもできる。樹脂フィルム層1の表面には、塗膜防水層30に対する接着性を高める処理剤を塗布することができる。
通気緩衝シート10上には、液状防水材の吹き付け、塗布などにより塗膜防水層30が形成される。液状防水材としては、例えば常温硬化性樹脂(または2液硬化型樹脂)を使用できる。特に、超速硬化性の常温硬化性樹脂が好ましく、具体的には、ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、アクリルゴム系樹脂、ゴムアスファルト系樹脂などが用いられる。
これによって、通気緩衝シート10と塗膜防水層30からなる防水層40が形成される。
通気緩衝シート10は、粘着剤層4が通気層3に部分的に形成されているため、下地20から水蒸気等のガスが発生した場合には、このガスは、図12に矢印で示すように、非形成部分3aから通気層3内に入り、通気層3内を通過して通気層3の周縁部を経て脱気筒等から外部に放出される。
また、図示の例では非形成部分3aも連続して延在する帯状であるため、上記ガスは、非形成部分3aと下地20との間の空間5においても非形成部分3aの長さ方向に流れて脱気筒等から外部に放出される。
このため、粘着剤層4の変形により空間16が狭隘化したり、閉塞した場合でも十分な通気性を確保できる。このように、上記ガスが確実に排出されるため、防水層40のフクレを防ぐことができる。
下記特許文献2も前記特許文献1と同様な粘着層付き通気緩衝シートであり、粘着層付き通気緩衝シートTを施工面(下地)に付着(シート付着工程)させた後、粘着層付き通気緩衝シートTの上に塗膜防水材を塗布する。塗膜防水は、例えば、ウレタン、アクリルエマルジョン、FRP、ゴムアスエマルジョン等である。
特開2011−57807号公報
前記特許文献1は通気緩衝シート10上には、液状防水材の吹き付け、塗布などにより塗膜防水層30が形成されるもので、液状防水材としてはポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂も挙げられている。
前記特許文献2も同様である。
ところで、ポリウレタン系樹脂によるウレタン塗膜防水材には、現場で主剤と硬化剤(あるいはA剤/B剤)を反応させ、ゴム弾性のある塗膜を形成する2成分形、湿気硬化型の1成分形、スプレー方式による超速硬化形がある。
2液成分形ウレタン塗膜防水は、2液成分の液体材料を施工時に撹拌混合(超速硬ウレタンスプレーは衝突混合)したものを生成して、下地に吹き付けまたは塗布して、反応固化させて、防水層を形成する。液状の材料を塗布するために、狭い場所や、設備用基礎が多くある屋上など平面が複雑な形状であっても納まりやすく容易に施工できる利点があり、またジョイントが無く、ジョイント部分で施工不良を防止できる利点がある。
また、重ねて塗布することにより防水性能を高められるため、改修時には塗り重ねれば良く、低コストで防水層の改修が可能となる利点がある。さらに、液体材料の選択により耐摩擦・耐衝撃を高めるなど種々の用途の仕様に対応することもできる。
他方、液状材料を塗布するため、水平に広がりやすく、下地面に不陸があると均一な厚みに施工できず、膜厚の確保が難しい短所がある。
また、2液を現場で撹拌混合するために、撹拌混合が不十分であると未硬化など品質にバラツキを生じる短所もあった。
ウレタンゴム系防水材は通常揮発減量成分を含むので、塗膜の収縮があり、揮発剤の臭が現場に十万し、環境的にも問題があった。
さらに、材料が塗布されたのち、セルフレベリングにより、凸部は薄く、凹部は厚く材料がついてしまう。材料の厚み確保のため、増量材が加えられ、また可塑剤の量も多く、加水分解し経年劣化を生じていた。
また、防水シートを予め工場で製造して、現場で貼るようにすれば工期の短縮となるが、その場合に下地に接着剤を塗布し、その上にシートを敷き込むのでは、施工のためにシートの上に人の足が載るなどして歩く度に接着剤材料がどっちかにする移動してしまうことや、接着剤を塗布は均一を目指してもある程度の下、まったく平らではなくて若干の振り子が生じ、その中で材料の移動が顕著になっていて凹凸が発生するなどの問題もある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、ウレタン塗膜防水を使用した在来工法の問題点を解決し、求める機能でウレタン系の防水材層を含む防水シートを予め工場で製造し、これを現場で貼ること現場での養生期間を短縮し、かつ均一な防水層を形成することができ、しかも接着剤を使わずに下地に貼り付けることができるので、接着剤を塗布の手間を省き、現場での養生期間を短縮し、かつ均一な防水層を形成でき、施工の合理化を図ることができる防水シートおよびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、このような成形シートを貼り込む場合に継ぎ目の防水性能を如何に維持するかの問題があり、成形シート同士を簡単かつ確実に、しかも耐久性をもって繋ぐことができる防水シートによる防水工法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は防水シートとしては、第1に、粘着ブチルゴム自着層に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形した防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したこと、第2に、不織布による通気層に粘着ブチルゴム自着層を積層させた通気緩衝シートに、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形した防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したこと、第3に、ウレタンゴム系防水剤は、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないものであることを要旨とするものである。
防水シートの製造方法としては、第1に、請求項1記載の防水シートの製造方法であり、ブチルゴム自着層を形成するブチルゴムシートにウレタンゴム系防水剤を吹付けてブチルゴム自着層の上にウレタンゴム系防水剤を成形したウレタンゴム系防水層を一体的に設けること、または、型枠内にブチルシートを敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化すること、第2に、請求項2記載の防水シートの製造方法であり、ブチルゴム自着層を有する不織布にウレタンゴム系防水剤を吹付けて、ブチルゴム自着層の上に布材による通気層、さらにその上にウレタンゴム系防水層を一体的に設けること、もしくは、型枠内にブチルゴム自着層を有する不織布を敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化すること、第3に、底に凹凸模様を形成してある型枠内に、トップコート剤を塗装してトップコート層を形成し、続いて、トップコート層が乾いたならば、トップコート層の表面にウレタンゴム系防水剤を流し込んで凹凸模様パターン付きのウレタン防水層を形成し、この成形した防水シートの裏側にブチルゴム自着層としてブチルシートを張り合わせることを要旨とするものである。
防水シートによる防水工法としては、第1に、請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、並べる防水シート同士の目地はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤で接合すること、第2に、請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、ウレタンゴム系防水層の端部同士の突き合わせ位置は、その下の層の端部同士の突き合わせ位置と上下関係で横にずらせて形成し、ウレタンゴム系防水層の端部同士の突き合わせ箇所(目地)を接着剤で接合すること、第3に、請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、ウレタンゴム系防水層端部同士の目地は、その下の層の端の突き合わせの間隔よりも狭隘とし、この目地および下の層の端の突き合わせの間隔を接着剤で接合すること、第4に、請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、並べる防水シート同士の目地は接着剤で接合するが、その際目地の下側に補強用のブチルシートを両シートに跨るように介在させることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したものであり、ウレタンゴム系防水剤によるウレタンゴム系防水シートの成形品であり、粘着ブチルゴム自着層を有するので、ウレタンゴム系防水層を簡単かつ迅速に貼り込むことができる。
また、無溶剤なので施工中の臭気が殆ど無く(現場塗りのウレタン防水は溶剤の臭気が出る)室内空間での作業、対近隣についても問題がないものである。
そして粘着ブチルゴム自着層を有する成形シートを形成するのに、ウレタンゴム系防水剤によるウレタンゴム成型シートを粘着ブチルゴムシートにその粘着性を利用して貼り付ける場合に比べて、防水シートを粘着ブチルゴム自着層に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形したので、高い接着性をもって強固に一体化できる。
ウレタンゴム系防水シートは、施工時に温度変化や直射日光により温度が上がりシートが伸び縮みするが、粘着ブチルゴム自着層が組み込まれることによりシートの伸縮を押さえることが出来る。これにより、施工が容易になる。
ブチルと接着剤としてのウレタンは接着性に優れ、ブチルシートを下面に貼り上部にリムシートを貼ることで複合的な防水機能を持ったせることができるが、端部においてブチルシートのみの防水機能では、柔らかすぎる粘着性がある欠点をウレタンでカバーできる特性がある。
ブチルシートは、物性の安定性と経年変化による劣化がきわめて少ない防水材であった。しかし、その柔らかさとべたつきのため、物理的な力に弱く、引張強度を維持するための、補強布や、表面保護のシートを必要とした。
ウレタンゴム系防水シートとブチルシートのコラボは、互いの欠点(施工時の温度変化によるシートの踊りとブチルの物理的な力に弱くべたつく欠点)を、補い合うことが出来る。
請求項2記載の本発明によれば、前記請求項1の作用に加えて、通気緩衝シートは、粘着剤層が通気層の一部のみに形成されているため、下地から発生した水蒸気等のガスは、粘着剤層がない部分から通気層内に入り、通気層内を通過して外部に放出される。このため、防水層のフクレを防ぐことができる。
請求項3記載の本発明によれば、可塑剤の入らないウレタンとはブチルゴムとは相性がいいので、ウレタンシートにブチルシートを貼りつけ、70度の温水に1か月つけてもウレタンシートのブチルによる物性劣化がみられない。また、ウレタンシートにより、ブチルシートを劣化させることもない。
請求項4〜7記載の本発明によれば、ウレタンゴム系防水剤は吹付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて一体化するものであり、貼り合わせる場合に比して簡単かつ迅速に成形でき、しかも一体化強度の高いものとなる。
請求項8記載の本発明によれば、トップコート層の形成もウレタン防水層の成形と同時に工場で凹状型枠により行うことで、仕上がり面の綺麗なトップコート層が得られ、トップコート層を化粧面とする自着層付きの貼り込むだけの防水シートを成形できる。
また、型枠により防水シートは一定の厚さで形成できるので、必要な防水性能に合わせて、無駄なく最適量の防水材料を使用でき、凹凸状成形枠の底面に各種の凹凸模様を形成して、様々な機能を有する防水シートを構成することができる。
さらに、防水シートにトップコート層を形成する場合にも、予め凹凸状成形枠で、防水シートの表面に、任意の仕上げ色模様、任意な表面模様や多少の凹凸模様を形成できるので、任意の機能・装飾を施すことができる。
請求項9〜請求項12記載の本発明によれば、成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、シート相互の継ぎ目を如何に防水性を確保するかが問題となるが、いずれの場合も高い止水性を確保できるものである。
請求項9記載の本発明によれば、防水シートの端部同士(目地)はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤、いわゆる共剤でシールするウレタンゴム系防水層と目地との間で亀裂や剥離を生じる恐れがなく、ウレタンゴム系防水層同士が一体化した施工が簡便であり、施工コストも安価である。なお、この場合、粘着ブチルゴム自着層や通気緩衝シート同士は接着により一体化されなくとも、上面防水層であるウレタンゴム系防水層が一体化して繋がっていくので問題はない。
請求項10記載の本発明によれば、ウレタンゴム系防水層端部同士は接着剤で接合するが、その下側には下の層の非接合箇所が存在し、成形品としてのシートの継ぎ目が下側まで直線的に達することはなく、防水性が確保できる。
請求項11記載の本発明によれば、ウレタンゴム系防水層端部同士(目地)は接着剤で接合するが、その下側では接着剤の幅が広がり、成形品としてのシートの継ぎ目が下側まで直線的に達することはなく、防水性が確保できる。
請求項12記載の本発明によれば、目地の下側に補強用のブチルシートを両シートに跨るように介在させているので、成形品としてのシートの継ぎ目が下側まで直線的に達することはなく、防水性が確保できる。
以上述べたように本発明の防水シートおよびその製造方法は、ウレタン塗膜防水を使用した在来工法の問題点を解決して、求める機能でウレタン系の防水材層を含む防水シートを予め工場で製造して、これを現場で貼ること現場での養生期間を短縮して、かつ均一な防水層を形成することができ、しかも接着剤を使わずに下地に貼り付けることができるので、接着剤を塗布の手間を省き、現場での養生期間を短縮して、かつ均一な防水層を形成でき、施工の合理化を図ることができるものであり、本発明の防水シートによる防水工法は、このような成形シートを貼り込む場合に継ぎ目の防水性能を如何に維持するかの問題があり、成形シート同士を簡単かつ確実に、しかも耐久性をもって繋ぐことができるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の防水シートの第1実施形態を示す一部切欠いた斜視図で、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した。
図中6は粘着ブチルゴム自着層で、防水シート7はこれにウレタンゴム系防水層5を積層させてなる。
粘着ブチルゴム自着層6はブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体によるものである。
ウレタンゴム系防水層5は前記ブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体にウレタンゴム系防水剤を吹き付けて成形したもの、もしくは、型枠内にブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体を敷き、その上にウレタンゴム系防水剤を流し込みにより成形したものである。
ウレタンゴム系防水層5を形成するウレタンゴム系防水剤は一般のウレタン防水剤でもよいが、高品質のウレタン防水剤として、例えば、ユープレックス株式会社の商品名「コスミックRIM S200」を使用する。高品質のウレタン防水剤は、ある程度の流動性を有するので、噴霧後に平面を保って硬化する。
また、高品質のウレタン防水剤の他例として、株式会社ダイフレックス コスミック事業部の商品名「アスミックNB」(アスミックは登録商標)を使用することもできる。
コスミックRIMとアスミックNBとの相違は、アスミックNBは、主材のイソシアネート反応性を抑えることで、DETDAの反応性の高さからくる高物性を手塗りウレタン防水材に展開することが可能となったものであり、流し込みの場合にコスミックRIMよりも適する。
コスミックRIMS200の原液性状と塗膜物性を下記表1に示す。
Figure 2015206224
この表1からもわかるように、JIS A 6021に規定される引張性能試験において、引張強さが12N/mm2以上であり、かつ破断時の伸び率が380%以上である。ここでJIS A 6021に規定される引張性能試験とは、ダンベル状3号形の形状で、500mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引っ張った時の引張強さと破断時の伸び率である。
アスミックNBの場合は、下記表2のようになる。
Figure 2015206224
この表2からもわかるように、JIS A 6021に規定される引張性能試験において、引張強さが15N/mm2以上であり、かつ破断時の伸び率が380%以上である。ここでJIS A 6021に規定される引張性能試験とは、ダンベル状3号形の形状で、500mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引っ張った時の引張強さと破断時の伸び率である。
コスミックRIMとアスミックNBの場合も含めて軟質ポリウレタン系樹脂としては、可塑剤の含有率が5質量%以下であることが好ましく、実質的に含まないことが特に好ましい。これは、可塑剤の含有率が多い場合は、粘着ブチルゴム自着層4との接着性が悪くなり、また、後で必要に応じて塗布するトップコート層へ対して悪さをし易いためである。可塑剤の入らないウレタンとはブチルゴムとは相性がいいので、ウレタンシートにブチルシートを貼りつけ、温水に70度1か月つけてもウレタンシートのブチルによる物性劣化がみられない。また、ウレタンシートにより、ブチルシートを劣化させることもない。
製品として出荷する場合には、粘着ブチルゴム自着層6のウレタンゴム系防水層5とは反対側の接着面を離型紙8または樹脂製の離型フィルムで被覆しておき、施工現場においてこの離型紙8または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
他の実施形態として、底に凹凸模様を形成してある型枠内に、トップコート剤を塗装してトップコート層を形成し、続いて、トップコート層が乾いたならば、トップコート層の表面にウレタンゴム系防水剤を流し込んで凹凸模様パターン付きのウレタン防水シートを成形し、このウレタンシートをウレタン防水層としてその裏側にブチルゴム自着層6としてブチルシートを貼り合わせるようにしてもよい。この貼り合わせはブチルシートの自着性で行うことができる。
このようにすれば、ウレタンゴム系防水層5の上にトップコート層が一体成形されたものとなるが、型枠の底には、防水シートの表面に合わせて凹凸模様を形成してある凹状型枠を使用することで、模様を施した化粧面を有する防水シート7が得られる。この場合、トップコート剤には自由に着色したものを使用できる。
この化粧用凹凸模様には種々のものが形成できるが、図9、図10にその一例を示す。図9の場合はタイル模様14とした場合、図10の場合は排水溝15aを形成した排水機能模様15である。この他、図示は省略するが石模様やモルタル吹付けの梨地のような模様も可能であり、模様の選択に特に限定はない。
図9の場合は、タイル壁面などで、タイルの一部補修をする場合などに、補修するタイルの代わりに本発明の防水シート7を貼り込む。タイル模様14は周囲のタイルと一体化してあたかも補修用のタイルを貼り付けたような仕上げとなり、しかも、防水が完備される。
図11に示すような排水溝15aを形成した排水機能模様15である場合には、成形され防水シート7は、表面が排水機能模様であり、床に敷き込んだ場合に水たまりを防いで、すべり難いものが得られる。
次に、本発明の防水シート7を敷設する防水工法方法について説明する。
防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層6が形成された面を、コンクリートなどからなる下地側に向けて下地表面に敷設される。粘着ブチルゴム自着層6が下地に接着することによって、防水シート7は下地に固定される。
そして、並べる防水シートの端部同士(目地)はウレタン樹脂の接着剤9で接合する。この接着剤9には1成分型ポリウレタン系シーリング材を使用でき、可塑剤配合なしのノンブリードタイプとして、オート化学工業株式会社の、製品名「オートンノンブリードQィック」(常温硬化型)もしくは「オートンフロアグリップS」、製品名「超耐シーラーTF2000」が好適である。
さらに、並べる防水シート7の端部同士はウレタンゴム系防水層5と同質のウレタンゴム系接着剤(シール剤)で接合することも可能である。
このように防水シート7の端部同士はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤、いわゆる共剤でシールするウレタンゴム系防水層と目地との間で亀裂や剥離を生じる恐れがなく、ウレタンゴム系防水層同士が一体化した施工が簡便であり、施工コストも安価である。
防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層の4周縁部とウレタンゴム系防水層5の周縁部とを一致させたものであり、並べる防水シート7の端部同士の目地は両層に及ぶが、この場合、粘着ブチルゴム自着層4同士は接着により完全に一体化されなくとも、上面防水層であるウレタンゴム系防水層5が一体化して繋がっていくので問題はない。
防水シート7の端部同士の接合例として、端部を相互に重ね合わせることでもよい。この場合、ウレタンゴム系防水層5には段差ができるが、下側の防水シート7には上側の防水シート7の粘着ブチルゴム自着層4が接着して両シートは接合される。
図2は本発明の第2実施形態と示すもので、布材による通気層11に粘着ブチルゴム自着層6を積層させた通気緩衝シート12に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層5として積層させて成形した防水シート7であり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した。
ウレタンゴム系防水層5の形成は前記第1実施形態と同じであり、ウレタンゴム系防水剤は、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないものが望ましい。
通気層11には、不織布、織布、ネットクロス(網状の布)などの布材が用いられる。布材とは、単繊維もしくは集束繊維によって布状または網状に形成されたもの、あるいは、これらが複数種類組み合わされたものである。
通気層11を構成する繊維としては、ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリビニルアルコールなどの合成繊維;綿、麻などからなる天然繊維などの有機質繊維を用いてもよいし、ガラス、金属、カーボン等の無機質繊維を用いても良い。これらの中でも、耐候性、機械的強度、下地貼り付け用接着剤との接着性などの面から、ポリエステルからなる不織布が好ましい。
不織布としては、ニードルパンチング、樹脂バインダー、熱融着法等の汎用技術で作製したものを用いることができるが、特に、ニードルパンチングは、十分な厚さを有し、かつ通気性に優れた不織布が得られるため好ましい。
通気層11は布材からなるため、弾力性に優れていることから、通気緩衝シート10に、人の歩行等により加えられる力やコンクリートの収縮により生じる応力などを緩衝する緩衝性能を与える。
粘着ブチルゴム自着層6は、前記第1実施形態とは異なり、通気層11の下面全体ではなく一部のみに形成した。粘着ブチルゴム自着層6の形状は、特に限定されない。連続的に形成されていてもよいし、不連続的に形成されていてもよいが、図示例では、幅方向に間隔をおいて形成した複数の帯状部分6aからなる。帯状部分6aは一定方向に連続的に形成し、これらは互いにほぼ平行とする。
粘着ブチルゴム自着層6が帯状部分6aからなるため、粘着ブチルゴム自着層6が形成されていない部分の通気層(以下、非形成部分12という)も帯状部分6aの長さ方向に沿って連続的に延在する帯状となる。このため、非形成部分12は、粘着ブチルゴム自着層6の長さ方向には連続であり、幅方向には不連続である。
防水シート7は、使用前は粘着ブチルゴム自着層6に離型紙8または樹脂製の離型フィルムを積層しておき、施工現場においてこの離型紙または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
防水シート7の製造方法としては、前記第1実施形態とおなじく、ブチルゴム自着層6を有する布材にウレタンゴム系防水剤を吹付けて、ブチルゴム自着層6の上に布材からなる通気層11、さらにその上にウレタンゴム系防水層5を一体的に設けるか、型枠内にブチルゴム自着層を有する布材を敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化する。
次に、本発明の防水シート7を敷設する防水工法方法について説明する。防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層6が形成された面を、コンクリートなどからなる下地側に向けて下地表面に敷設される。粘着ブチルゴム自着層6が下地に接着することによって、防水シート7は下地20に固定される。そして、並べる防水シートの端部同士は図5〜図8に示すように下記方法で接続した。
図5の例では並べる防水シート7同士の目地はウレタン樹脂の接着剤(シール剤)9で接合する場合であり、この接着剤9には同質のウレタンゴム系接着剤で接合することも可能である。
このように防水シート7同士の目地はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤、いわゆる共剤でシールするウレタンゴム系防水層と目地との間で亀裂や剥離を生じる恐れがなく、ウレタンゴム系防水層同士が一体化した施工が簡便であり、施工コストも安価である。
図6の例は、ウレタンゴム系防水層5の端部同士(目地)は、その下の層(通気層11および粘着ブチルゴム自着層6)の相互の突き合わせ箇所に対して上下関係で横にずらせて形成し、この目地を接着剤9で接合した。
図7の例は、ウレタンゴム系防水層5の端部同士は、その下の層(通気層11および粘着ブチルゴム自着層6)の端の突き合わせの間隔よりも狭隘とし、この目地および下の層の端の突き合わせの間隔を接着剤9で接合する。
図8の例は、並べる防水シート7同士は接着剤9で接合するが、その際目地の下側に補強用のブチルシート13を両防水シート7に跨るように介在させる。
前記何れの例も並べる防水シートの端部同士はコーキングガン等の道具を用いて接着剤9を充填するものである。
本発明の防水シートの第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第1例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第2例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第3例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第3例を示す断面図である。 本発明の防水シートの第3実施形態の1例を示す斜視図である。 本発明の防水シートの第3実施形態の他例を示す斜視図である。 通気緩衝シートの従来例を示す斜視図である。 通気緩衝シートの敷設例を示す断面図である。
1…樹脂フィルム層
2…補強層
3…通気層
3a…非形成部分
4…粘着剤層
4a…帯状部分
5…ウレタンゴム系防水層
6…粘着ブチルゴム自着層
6a…帯状部分
7…防水シート
8…離型紙
9…接着剤
10、50…通気緩衝シート
11…通気層
12…非形成部分
13…補強用のブチルシート
14…タイル模様
15…排水機能模様
15a…排水溝
16…空間
20…下地
30…塗膜防水層
40…防水層
本発明は、土木工事、建築物の屋上や屋根、もしくは屋内の水場等に適用される防水施工用防水シートおよびその製造方法に関するものである。
ビルの最上階の床面(屋上)等を防水する場合には、アスファルト防水、シート防水、ウレタン塗膜防水などが知れている。
塗膜防水とは、不透水性皮膜を形成することにより防水するメンブレン防水工法の一種であり、塗膜防水材をコンクリートやモルタルなどの防水下地に塗布して、所定の厚さの防水層を常温で形成させる工法である。
かかる塗膜防水の施工で、下記特許文献に示すようにコンクリートなどからなる下地の防水施工として下地表面に通気緩衝シートを敷設し、この通気緩衝シートの上に塗膜防水層を形成する施工が行われている。
特開2010−248757号公報
前記特許文献1は、図11、図12に示すように、通気緩衝シート10は、表層である合成樹脂フィルムによる樹脂フィルム層1(樹脂層)に、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等からなる有機繊維、ガラス繊維、金属繊維などの補強層2、不織布、織布、ネットクロス(網状の布)などの布材が用いられた通気層3が順次積層され、通気層3の裏面(下面)には、ブチルゴム等の自着性を有する粘着剤層4が形成されている。
粘着剤層4は幅方向に間隔をおいて形成された複数の帯状部分4aからなる。帯状部分4aは一定方向に連続的に形成され、これらは互いにほぼ平行とされている。
粘着剤層4が帯状部分4aからなるため、粘着剤層4が形成されていない部分に通気層3が帯状部分4aの長さ方向に沿って形成される。
通気緩衝シート10は、使用前は粘着剤層4に離型紙または樹脂製の離型フィルムを積層しておき、施工現場においてこの離型紙または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
通気緩衝シート10を敷設するには、図10に示すように、通気緩衝シート10は、粘着剤層4が形成された面を、コンクリートなどからなる下地20側に向けて下地20表面に敷設される。粘着剤層4が下地20に接着することによって、通気緩衝シート10は下地20に固定される。粘着剤層4として自着性を有するものを用いると、下地20表面の処理剤塗布が不要となるため施工が容易になる。
また、下地20表面が脆弱な場合は、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系等のプライマーを塗布し表面を強化することで粘着剤層4との接着力を高めることもできる。樹脂フィルム層1の表面には、塗膜防水層30に対する接着性を高める処理剤を塗布することができる。
通気緩衝シート10上には、液状防水材の吹き付け、塗布などにより塗膜防水層30が形成される。液状防水材としては、例えば常温硬化性樹脂(または2液硬化型樹脂)を使用できる。特に、超速硬化性の常温硬化性樹脂が好ましく、具体的には、ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリメチルメタクリレート系樹脂、アクリルゴム系樹脂、ゴムアスファルト系樹脂などが用いられる。
これによって、通気緩衝シート10と塗膜防水層30からなる防水層40が形成される。
通気緩衝シート10は、粘着剤層4が通気層3に部分的に形成されているため、下地20から水蒸気等のガスが発生した場合には、このガスは、図12に矢印で示すように、非形成部分3aから通気層3内に入り、通気層3内を通過して通気層3の周縁部を経て脱気筒等から外部に放出される。
また、図示の例では非形成部分3aも連続して延在する帯状であるため、上記ガスは、非形成部分3aと下地20との間の空間5においても非形成部分3aの長さ方向に流れて脱気筒等から外部に放出される。
このため、粘着剤層4の変形により空間16が狭隘化したり、閉塞した場合でも十分な通気性を確保できる。このように、上記ガスが確実に排出されるため、防水層40のフクレを防ぐことができる。
下記特許文献2も前記特許文献1と同様な粘着層付き通気緩衝シートであり、粘着層付き通気緩衝シートTを施工面(下地)に付着(シート付着工程)させた後、粘着層付き通気緩衝シートTの上に塗膜防水材を塗布する。塗膜防水は、例えば、ウレタン、アクリルエマルジョン、FRP、ゴムアスエマルジョン等である。
特開2011−57807号公報
前記特許文献1は通気緩衝シート10上には、液状防水材の吹き付け、塗布などにより塗膜防水層30が形成されるもので、液状防水材としてはポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂も挙げられている。
前記特許文献2も同様である。
ところで、ポリウレタン系樹脂によるウレタン塗膜防水材には、現場で主剤と硬化剤(あるいはA剤/B剤)を反応させ、ゴム弾性のある塗膜を形成する2成分形、湿気硬化型の1成分形、スプレー方式による超速硬化形がある。
2液成分形ウレタン塗膜防水は、2液成分の液体材料を施工時に撹拌混合(超速硬ウレタンスプレーは衝突混合)したものを生成して、下地に吹き付けまたは塗布して、反応固化させて、防水層を形成する。液状の材料を塗布するために、狭い場所や、設備用基礎が多くある屋上など平面が複雑な形状であっても納まりやすく容易に施工できる利点があり、またジョイントが無く、ジョイント部分で施工不良を防止できる利点がある。
また、重ねて塗布することにより防水性能を高められるため、改修時には塗り重ねれば良く、低コストで防水層の改修が可能となる利点がある。さらに、液体材料の選択により耐摩擦・耐衝撃を高めるなど種々の用途の仕様に対応することもできる。
他方、液状材料を塗布するため、水平に広がりやすく、下地面に不陸があると均一な厚みに施工できず、膜厚の確保が難しい短所がある。
また、2液を現場で撹拌混合するために、撹拌混合が不十分であると未硬化など品質にバラツキを生じる短所もあった。
ウレタンゴム系防水材は通常揮発減量成分を含むので、塗膜の収縮があり、揮発剤の臭が現場に十万し、環境的にも問題があった。
さらに、材料が塗布されたのち、セルフレベリングにより、凸部は薄く、凹部は厚く材料がついてしまう。材料の厚み確保のため、増量材が加えられ、また可塑剤の量も多く、加水分解し経年劣化を生じていた。
また、防水シートを予め工場で製造して、現場で貼るようにすれば工期の短縮となるが、その場合に下地に接着剤を塗布し、その上にシートを敷き込むのでは、施工のためにシートの上に人の足が載るなどして歩く度に接着剤材料がどっちかにする移動してしまうことや、接着剤を塗布は均一を目指してもある程度の下、まったく平らではなくて若干の振り子が生じ、その中で材料の移動が顕著になっていて凹凸が発生するなどの問題もある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、ウレタン塗膜防水を使用した在来工法の問題点を解決し、求める機能でウレタン系の防水材層を含む防水シートを予め工場で製造し、これを現場で貼ること現場での養生期間を短縮し、かつ均一な防水層を形成することができ、しかも接着剤を使わずに下地に貼り付けることができるので、接着剤を塗布の手間を省き、現場での養生期間を短縮し、かつ均一な防水層を形成でき、施工の合理化を図ることができる防水シートおよびその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は防水シートとしては、第1に、粘着ブチルゴム自着層に、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形し、ブチルゴム自着層の上にウレタンゴム系防水剤を成形したウレタンゴム系防水層を一体的に設けた防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したこと、第2に、布材からなる通気層に粘着ブチルゴム自着層を積層させた通気緩衝シートに、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形し、ブチルゴム自着層の上に布材からなる通気層、さらにその上にウレタンゴム系防水層を一体的に設けた防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したことを要旨とするものである。
防水シートの製造方法としては、第1に、ブチルゴム自着層を形成するブチルゴムシートにウレタンゴム系防水剤を吹付けてブチルゴム自着層の上にウレタンゴム系防水剤を成形したウレタンゴム系防水層を一体的に設けること、または、型枠内にブチルシートを敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化すること、第2に、ブチルゴム自着層を有する布材にウレタンゴム系防水剤を吹付けて、ブチルゴム自着層の上に布材からなる通気層、さらにその上にウレタンゴム系防水層を一体的に設けること、または、型枠内にブチルゴム自着層を有する布材を敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化することを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したものであり、ウレタンゴム系防水剤によるウレタンゴム系防水シートの成形品であり、粘着ブチルゴム自着層を有するので、ウレタンゴム系防水層を簡単かつ迅速に貼り込むことができる。
また、無溶剤なので施工中の臭気が殆ど無く(現場塗りのウレタン防水は溶剤の臭気が出る)室内空間での作業、対近隣についても問題がないものである。
そして粘着ブチルゴム自着層を有する成形シートを形成するのに、ウレタンゴム系防水剤によるウレタンゴム成型シートを粘着ブチルゴムシートにその粘着性を利用して貼り付ける場合に比べて、防水シートを粘着ブチルゴム自着層に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形したので、高い接着性をもって強固に一体化できる。
ウレタンゴム系防水シートは、施工時に温度変化や直射日光により温度が上がりシートが伸び縮みするが、粘着ブチルゴム自着層が組み込まれることによりシートの伸縮を押さえることが出来る。これにより、施工が容易になる。
ブチルと接着剤としてのウレタンは接着性に優れ、ブチルシートを下面に貼り上部にウレタンゴム系防水シートを貼ることで複合的な防水機能を持ったせることができるが、端部においてブチルシートのみの防水機能では、柔らかすぎる粘着性がある欠点をウレタンでカバーできる特性がある。
ブチルシートは、物性の安定性と経年変化による劣化がきわめて少ない防水材であった。しかし、その柔らかさとべたつきのため、物理的な力に弱く、引張強度を維持するための、補強布や、表面保護のシートを必要とした。
ウレタンゴム系防水シートとブチルシートのコラボは、互いの欠点(施工時の温度変化によるシートの踊りとブチルの物理的な力に弱くべたつく欠点)を、補い合うことが出来る。
また、可塑剤の入らないウレタンとはブチルゴムとは相性がいいので、ウレタンシートにブチルシートを貼りつけ、70度の温水に1か月つけてもウレタンシートのブチルによる物性劣化がみられない。また、ウレタンシートにより、ブチルシートを劣化させることもない。
請求項2記載の本発明によれば、前記請求項1の作用に加えて、通気緩衝シートは、粘着剤層が通気層の一部のみに形成されているため、下地から発生した水蒸気等のガスは、粘着剤層がない部分から通気層内に入り、通気層内を通過して外部に放出される。このため、防水層のフクレを防ぐことができる。
請求項3〜6記載の本発明によれば、ウレタンゴム系防水剤は吹付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて一体化するものであり、貼り合わせる場合に比して簡単かつ迅速に成形でき、しかも一体化強度の高いものとなる。
また、型枠により防水シートは一定の厚さで形成できるので、必要な防水性能に合わせて、無駄なく最適量の防水材料を使用でき、凹凸状成形枠の底面に各種の凹凸模様を形成して、様々な機能を有する防水シートを構成することができる。
さらに、防水シートにトップコート層を形成する場合にも、予め凹凸状成形枠で、防水シートの表面に、任意の仕上げ色模様、任意な表面模様や多少の凹凸模様を形成できるので、任意の機能・装飾を施すことができる。
以上述べたように本発明の防水シートおよびその製造方法は、ウレタン塗膜防水を使用した在来工法の問題点を解決して、求める機能でウレタン系の防水材層を含む防水シートを予め工場で製造して、これを現場で貼ること現場での養生期間を短縮して、かつ均一な防水層を形成することができ、しかも接着剤を使わずに下地に貼り付けることができるので、接着剤を塗布の手間を省き、現場での養生期間を短縮して、かつ均一な防水層を形成でき、施工の合理化を図ることができるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の防水シートの第1実施形態を示す一部切欠いた斜視図で、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した。
図中6は粘着ブチルゴム自着層で、防水シート7はこれにウレタンゴム系防水層5を積層させてなる。
粘着ブチルゴム自着層6はブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体によるものである。
ウレタンゴム系防水層5は前記ブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体にウレタンゴム系防水剤を吹き付けて成形したもの、もしくは、型枠内にブチルゴムを主成分とする粘着剤のシート体を敷き、その上にウレタンゴム系防水剤を流し込みにより成形したものである。
ウレタンゴム系防水層5を形成するウレタンゴム系防水剤は一般のウレタン防水剤でもよいが、高品質のウレタン防水剤として、例えば、ユープレックス株式会社の商品名「コスミックRIM S200」を使用する。高品質のウレタン防水剤は、ある程度の流動性を有するので、噴霧後に平面を保って硬化する。
また、高品質のウレタン防水剤の他例として、株式会社ダイフレックス コスミック事業部の商品名「アスミックNB」(アスミックは登録商標)を使用することもできる。
コスミックRIMとアスミックNBとの相違は、アスミックNBは、主材のイソシアネート反応性を抑えることで、DETDAの反応性の高さからくる高物性を手塗りウレタン防水材に展開することが可能となったものであり、流し込みの場合にコスミックRIMよりも適する。
コスミックRIMS200の原液性状と塗膜物性を下記表1に示す。
Figure 2015206224
この表1からもわかるように、JIS A 6021に規定される引張性能試験において、引張強さが12N/mm2以上であり、かつ破断時の伸び率が380%以上である。ここでJIS A 6021に規定される引張性能試験とは、ダンベル状3号形の形状で、500mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引っ張った時の引張強さと破断時の伸び率である。
アスミックNBの場合は、下記表2のようになる。
Figure 2015206224
この表2からもわかるように、JIS A 6021に規定される引張性能試験において、引張強さが15N/mm2以上であり、かつ破断時の伸び率が380%以上である。ここでJIS A 6021に規定される引張性能試験とは、ダンベル状3号形の形状で、500mm/minの引張速度で試験片が破断するまで引っ張った時の引張強さと破断時の伸び率である。
コスミックRIMとアスミックNBの場合も含めて軟質ポリウレタン系樹脂としては、可塑剤の含有率が5質量%以下であることが好ましく、実質的に含まないことが特に好ましい。これは、可塑剤の含有率が多い場合は、粘着ブチルゴム自着層4との接着性が悪くなり、また、後で必要に応じて塗布するトップコート層へ対して悪さをし易いためである。可塑剤の入らないウレタンとはブチルゴムとは相性がいいので、ウレタンシートにブチルシートを貼りつけ、温水に70度1か月つけてもウレタンシートのブチルによる物性劣化がみられない。また、ウレタンシートにより、ブチルシートを劣化させることもない。
製品として出荷する場合には、粘着ブチルゴム自着層6のウレタンゴム系防水層5とは反対側の接着面を離型紙8または樹脂製の離型フィルムで被覆しておき、施工現場においてこの離型紙8または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
他の実施形態として、底に凹凸模様を形成してある型枠内に、トップコート剤を塗装してトップコート層を形成し、続いて、トップコート層が乾いたならば、トップコート層の表面にウレタンゴム系防水剤を流し込んで凹凸模様パターン付きのウレタン防水シートを成形し、このウレタンシートをウレタン防水層としてその裏側にブチルゴム自着層6としてブチルシートを貼り合わせるようにしてもよい。この貼り合わせはブチルシートの自着性で行うことができる。
このようにすれば、ウレタンゴム系防水層5の上にトップコート層が一体成形されたものとなるが、型枠の底には、防水シートの表面に合わせて凹凸模様を形成してある凹状型枠を使用することで、模様を施した化粧面を有する防水シート7が得られる。この場合、トップコート剤には自由に着色したものを使用できる。
この化粧用凹凸模様には種々のものが形成できるが、図9、図10にその一例を示す。図9の場合はタイル模様14とした場合、図10の場合は排水溝15aを形成した排水機能模様15である。この他、図示は省略するが石模様やモルタル吹付けの梨地のような模様も可能であり、模様の選択に特に限定はない。
図9の場合は、タイル壁面などで、タイルの一部補修をする場合などに、補修するタイルの代わりに本発明の防水シート7を貼り込む。タイル模様14は周囲のタイルと一体化してあたかも補修用のタイルを貼り付けたような仕上げとなり、しかも、防水が完備される。
図11に示すような排水溝15aを形成した排水機能模様15である場合には、成形され防水シート7は、表面が排水機能模様であり、床に敷き込んだ場合に水たまりを防いで、すべり難いものが得られる。
次に、本発明の防水シート7を敷設する防水工法方法について説明する。
防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層6が形成された面を、コンクリートなどからなる下地側に向けて下地表面に敷設される。粘着ブチルゴム自着層6が下地に接着することによって、防水シート7は下地に固定される。
そして、並べる防水シートの端部同士(目地)はウレタン樹脂の接着剤9で接合する。この接着剤9には1成分型ポリウレタン系シーリング材を使用でき、可塑剤配合なしのノンブリードタイプとして、オート化学工業株式会社の、製品名「オートンノンブリードQィック」(常温硬化型)もしくは「オートンフロアグリップS」、製品名「超耐シーラーTF2000」が好適である。
さらに、並べる防水シート7の端部同士はウレタンゴム系防水層5と同質のウレタンゴム系接着剤(シール剤)で接合することも可能である。
このように防水シート7の端部同士はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤、いわゆる共剤でシールするウレタンゴム系防水層と目地との間で亀裂や剥離を生じる恐れがなく、ウレタンゴム系防水層同士が一体化した施工が簡便であり、施工コストも安価である。
防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層の4周縁部とウレタンゴム系防水層5の周縁部とを一致させたものであり、並べる防水シート7の端部同士の目地は両層に及ぶが、この場合、粘着ブチルゴム自着層4同士は接着により完全に一体化されなくとも、上面防水層であるウレタンゴム系防水層5が一体化して繋がっていくので問題はない。
防水シート7の端部同士の接合例として、端部を相互に重ね合わせることでもよい。この場合、ウレタンゴム系防水層5には段差ができるが、下側の防水シート7には上側の防水シート7の粘着ブチルゴム自着層4が接着して両シートは接合される。
図2は本発明の第2実施形態と示すもので、布材による通気層11に粘着ブチルゴム自着層6を積層させた通気緩衝シート12に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層5として積層させて成形した防水シート7であり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成した。
ウレタンゴム系防水層5の形成は前記第1実施形態と同じであり、ウレタンゴム系防水剤は、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないものが望ましい。
通気層11には、不織布、織布、ネットクロス(網状の布)などの布材が用いられる。布材とは、単繊維もしくは集束繊維によって布状または網状に形成されたもの、あるいは、これらが複数種類組み合わされたものである。
通気層11を構成する繊維としては、ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリビニルアルコールなどの合成繊維;綿、麻などからなる天然繊維などの有機質繊維を用いてもよいし、ガラス、金属、カーボン等の無機質繊維を用いても良い。これらの中でも、耐候性、機械的強度、下地貼り付け用接着剤との接着性などの面から、ポリエステルからなる不織布が好ましい。
不織布としては、ニードルパンチング、樹脂バインダー、熱融着法等の汎用技術で作製したものを用いることができるが、特に、ニードルパンチングは、十分な厚さを有し、かつ通気性に優れた不織布が得られるため好ましい。
通気層11は布材からなるため、弾力性に優れていることから、通気緩衝シート10に、人の歩行等により加えられる力やコンクリートの収縮により生じる応力などを緩衝する緩衝性能を与える。
粘着ブチルゴム自着層6は、前記第1実施形態とは異なり、通気層11の下面全体ではなく一部のみに形成した。粘着ブチルゴム自着層6の形状は、特に限定されない。連続的に形成されていてもよいし、不連続的に形成されていてもよいが、図示例では、幅方向に間隔をおいて形成した複数の帯状部分6aからなる。帯状部分6aは一定方向に連続的に形成し、これらは互いにほぼ平行とする。
粘着ブチルゴム自着層6が帯状部分6aからなるため、粘着ブチルゴム自着層6が形成されていない部分の通気層(以下、非形成部分12という)も帯状部分6aの長さ方向に沿って連続的に延在する帯状となる。このため、非形成部分12は、粘着ブチルゴム自着層6の長さ方向には連続であり、幅方向には不連続である。
防水シート7は、使用前は粘着ブチルゴム自着層6に離型紙8または樹脂製の離型フィルムを積層しておき、施工現場においてこの離型紙または離型フィルムを剥離させて敷設することができる。
防水シート7の製造方法としては、前記第1実施形態とおなじく、ブチルゴム自着層6を有する布材にウレタンゴム系防水剤を吹付けて、ブチルゴム自着層6の上に布材からなる通気層11、さらにその上にウレタンゴム系防水層5を一体的に設けるか、型枠内にブチルゴム自着層を有する布材を敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化する。
次に、本発明の防水シート7を敷設する防水工法方法について説明する。防水シート7は、粘着ブチルゴム自着層6が形成された面を、コンクリートなどからなる下地側に向けて下地表面に敷設される。粘着ブチルゴム自着層6が下地に接着することによって、防水シート7は下地20に固定される。そして、並べる防水シートの端部同士は図5〜図8に示すように下記方法で接続した。
図5の例では並べる防水シート7同士の目地はウレタン樹脂の接着剤(シール剤)9で接合する場合であり、この接着剤9には同質のウレタンゴム系接着剤で接合することも可能である。
このように防水シート7同士の目地はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤、いわゆる共剤でシールするウレタンゴム系防水層と目地との間で亀裂や剥離を生じる恐れがなく、ウレタンゴム系防水層同士が一体化した施工が簡便であり、施工コストも安価である。
図6の例は、ウレタンゴム系防水層5の端部同士(目地)は、その下の層(通気層11および粘着ブチルゴム自着層6)の相互の突き合わせ箇所に対して上下関係で横にずらせて形成し、この目地を接着剤9で接合した。
図7の例は、ウレタンゴム系防水層5の端部同士は、その下の層(通気層11および粘着ブチルゴム自着層6)の端の突き合わせの間隔よりも狭隘とし、この目地および下の層の端の突き合わせの間隔を接着剤9で接合する。
図8の例は、並べる防水シート7同士は接着剤9で接合するが、その際目地の下側に補強用のブチルシート13を両防水シート7に跨るように介在させる。
前記何れの例も並べる防水シートの端部同士はコーキングガン等の道具を用いて接着剤9を充填するものである。
本発明の防水シートの第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の第2実施形態を示す斜視図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第1例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第2例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第3例を示す断面図である。 本発明の防水シートによる防水工法の防水シート同士の接合の第3例を示す断面図である。 本発明の防水シートの第3実施形態の1例を示す斜視図である。 本発明の防水シートの第3実施形態の他例を示す斜視図である。 通気緩衝シートの従来例を示す斜視図である。 通気緩衝シートの敷設例を示す断面図である。
1…樹脂フィルム層
2…補強層
3…通気層
3a…非形成部分
4…粘着剤層
4a…帯状部分
5…ウレタンゴム系防水層
6…粘着ブチルゴム自着層
6a…帯状部分
7…防水シート
8…離型紙
9…接着剤
10、50…通気緩衝シート
11…通気層
12…非形成部分
13…補強用のブチルシート
14…タイル模様
15…排水機能模様
15a…排水溝
16…空間
20…下地
30…塗膜防水層
40…防水層

Claims (12)

  1. 粘着ブチルゴム自着層に、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形した防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したことを特徴とする防水シート。
  2. 布材からなる通気層に粘着ブチルゴム自着層を積層させた通気緩衝シートに、ウレタンゴム系防水剤を吹き付けまたは流し込みによりウレタンゴム系防水層として積層させて成形した防水シートであり、接着剤を使わずに下地に貼り付ける成形品として形成したことを特徴とする防水シート。
  3. ウレタンゴム系防水剤は、可塑剤の含有率が5質量%以下、もしくは実質的に含まないものである請求項1または請求項2記載の防水シート。
  4. 請求項1記載の防水シートの製造方法であり、ブチルゴム自着層を形成するブチルゴムシートにウレタンゴム系防水剤を吹付けてブチルゴム自着層の上にウレタンゴム系防水剤を成形したウレタンゴム系防水層を一体的に設けることを特徴とした防水シートの製造方法。
  5. 請求項1記載の防水シートの製造方法であり、型枠内にブチルシートを敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化することを特徴とする防水シートの製造方法。
  6. 請求項2記載の防水シートの製造方法であり、ブチルゴム自着層を有する布材にウレタンゴム系防水剤を吹付けて、ブチルゴム自着層の上に布材からなる通気層、さらにその上にウレタンゴム系防水層を一体的に設けることを特徴とした防水シートの製造方法。
  7. 請求項2記載の防水シートの製造方法であり、型枠内にブチルゴム自着層を有する布材を敷き、ウレタンゴム系防水剤を流し込んで一体化することを特徴とする防水シートの製造方法。
  8. 底に凹凸模様を形成してある型枠内に、トップコート剤を塗装してトップコート層を形成し、続いて、トップコート層が乾いたならば、トップコート層の表面にウレタンゴム系防水剤を流し込んで凹凸模様パターン付きのウレタン防水層を形成し、この成形した防水シートの裏側にブチルゴム自着層としてブチルシートを張り合わせることを特徴とする防水シートの製造方法。
  9. 請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、並べる防水シートの端部同士はウレタンゴム系防水層と同質のウレタンゴム系接着剤で接合することを特徴とする防水シートによる防水工法。
  10. 請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、ウレタンゴム系防水層の端部同士の突き合わせ位置は、その下の層の端部同士の突き合わせ位置と上下関係で横にずらせて形成し、ウレタンゴム系防水層の端部同士の突き合わせ箇所(目地)を接着剤で接合することを特徴とする防水シートによる防水工法。
  11. 請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、ウレタンゴム系防水層端部同士の目地は、その下の層の端の突き合わせの間隔よりも狭隘とし、この目地および下の層の端の突き合わせの間隔を接着剤で接合することを特徴とする防水シートによる防水工法。
  12. 請求項1または請求項2の成形品としてのシートを下地に貼り付けて防水施工する場合に、並べる防水シート同士の目地は接着剤で接合するが、その際目地の下側に補強用のブチルシートを両シートに跨るように介在させる防水シートによる防水工法。
JP2014088024A 2014-04-22 2014-04-22 防水シートおよびその製造方法 Pending JP2015206224A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014088024A JP2015206224A (ja) 2014-04-22 2014-04-22 防水シートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014088024A JP2015206224A (ja) 2014-04-22 2014-04-22 防水シートおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015206224A true JP2015206224A (ja) 2015-11-19

Family

ID=54603234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014088024A Pending JP2015206224A (ja) 2014-04-22 2014-04-22 防水シートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015206224A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105273651A (zh) * 2015-11-26 2016-01-27 丹东三冠防水材料有限责任公司 一种自粘型丁基橡胶防水卷材的制造方法
JP2016142084A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 多摩防水技研株式会社 ウレタン防水層の施工法および断熱防水材
JP2019044530A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 株式会社秀カンパニー 気体流通連結部材及びそれを用いる防水工法
JP7161247B1 (ja) * 2021-10-27 2022-10-26 多摩防水技研株式会社 防水工法およびそれに使用する防水ボード

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001150598A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 粘着剤付き建材用防水シート
JP2001347585A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Bando Chem Ind Ltd 粘着層付き防水シート
JP2003129616A (ja) * 2001-07-31 2003-05-08 Asahi Glass Polyurethane Material Co Ltd 防水工法およびそれに用いるポリウレタン樹脂製マット
JP2005220527A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Sowa Chemical Industrial Co Ltd 複合防水工法およびそれによって得られる複合防水構造体
JP2005344474A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 塗膜防水用断熱脱気シート
JP2010248757A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Dyflex Corp 通気緩衝シート
JP2012122317A (ja) * 2010-02-19 2012-06-28 Tama Bosui Giken Kk 床面の防水方法、防水シート

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001150598A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 粘着剤付き建材用防水シート
JP2001347585A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Bando Chem Ind Ltd 粘着層付き防水シート
JP2003129616A (ja) * 2001-07-31 2003-05-08 Asahi Glass Polyurethane Material Co Ltd 防水工法およびそれに用いるポリウレタン樹脂製マット
JP2005220527A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Sowa Chemical Industrial Co Ltd 複合防水工法およびそれによって得られる複合防水構造体
JP2005344474A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 塗膜防水用断熱脱気シート
JP2010248757A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Dyflex Corp 通気緩衝シート
JP2012122317A (ja) * 2010-02-19 2012-06-28 Tama Bosui Giken Kk 床面の防水方法、防水シート
JP2014031716A (ja) * 2010-02-19 2014-02-20 Tama Bosui Giken Kk 防水シートの施工法および防水シート

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142084A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 多摩防水技研株式会社 ウレタン防水層の施工法および断熱防水材
CN105273651A (zh) * 2015-11-26 2016-01-27 丹东三冠防水材料有限责任公司 一种自粘型丁基橡胶防水卷材的制造方法
CN105273651B (zh) * 2015-11-26 2017-09-22 丹东三冠防水材料有限责任公司 一种自粘型丁基橡胶防水卷材的制造方法
JP2019044530A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 株式会社秀カンパニー 気体流通連結部材及びそれを用いる防水工法
JP7161247B1 (ja) * 2021-10-27 2022-10-26 多摩防水技研株式会社 防水工法およびそれに使用する防水ボード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2885144C (en) Peel and stick waterproofing material
KR101214810B1 (ko) 방수?방근 일체형 시트 및 이를 이용한 방수?방근구조의 시공방법
US10857759B2 (en) Peel and stick waterproofing material
KR100524221B1 (ko) 통기성 방수시트를 이용한 통기성 방수구조
JP2004027718A (ja) コンクリート構造物の補修・補強・劣化防止用シート及びコンクリート構造物の補修・補強・劣化防止方法
JP2015206224A (ja) 防水シートおよびその製造方法
JP2012122317A (ja) 床面の防水方法、防水シート
JP2014066046A (ja) コンクリート構造物養生用フィルム
KR101491280B1 (ko) 콘크리트 구조물의 복합방수공법
JP6050144B2 (ja) 床版用防水部材、床版防水構造、及び床版防水構造の施工方法
KR20170025054A (ko) 콘크리트 구조물의 방수 도막
KR101423598B1 (ko) 점착식 부틸고무시트와 3중 알루미늄층을 이용한 복합 방수ㆍ방근구조 및 이를 이용한 시공방법
KR20020055567A (ko) 콘크리트구조물의 보수·보강용 시트 및 콘크리트구조물의 보수·보강방법
JP2007177462A (ja) 繊維強化躯体構造物およびその製造方法
KR100907647B1 (ko) 점착성 방수시트의 제조방법 및 그에 의해 제조된 방수시트
JP2007297916A (ja) 防水仕上げ構造と防水仕上げ方法
JP5764418B2 (ja) 塗膜防水工法、該工法を使用して形成された塗膜防水全層及び該工法に使用される防水下層構造体
US20140023833A1 (en) Two-layer tape and joint system for exterior building panels
KR20150111595A (ko) 수밀성 방수시트
JP7297205B2 (ja) 防水工法用通気緩衝シート
JPH0978775A (ja) 建築物の塗膜防水施工用下地被覆材および該下地被覆材を使用した建築物の複合防水施工法
JP2016142084A (ja) ウレタン防水層の施工法および断熱防水材
KR101780673B1 (ko) 도막재를 이용한 일체형 복합방수시트 및 그 제조방법
KR20180016031A (ko) 미끄럼 방지용 지붕 방수시트
KR20170108616A (ko) 아스팔트계 방수재 및 벨크로파스너 부직포시트 적층 복합 방수구조 및 그 시공공법

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160315