JP2019044530A - 気体流通連結部材及びそれを用いる防水工法 - Google Patents
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Description
塗膜防水工法においては、例えば特許文献1〜4のように、防水層の下に通気緩衝シートを設け、下地からの気体を、通気緩衝シートを横方向(下地と防水層に平行に)に通気させ、屋上等の上に設けられた脱気筒から外気に逃がしている。
そこで、それを確保するために、隣同士の通気緩衝シートを突き合わせ、生じた接合部分や隙間部分の上に、接合部分や間隔部分(隙間部分)に防水塗料が入り込まないように、すなわち、防水塗料が下に通過しないように通液性のないジョイントテープを貼り付け、その上から、防水塗料を塗布して防水層を形成していた。
一般的な塗膜防水工法では、上記した「接合部分や間隔部分(隙間部分)」であっても、ジョイントテープの上から、その他の平面部分と一体で防水層を2層以上設ければ、防水性を確保でき規定も満たす。
例えば、特許文献5には、1層目(防水下層)として、塗膜防水層が予め形成された防水下層構造体(防水下層シート)を防水対象となる下地の上に敷き詰め、その上から防水塗料を塗布して塗膜防水上層を設ける方法が記載されている。こうすれば、防水現場では、1回の防水塗料の塗布ですむ。
このように、塗膜防水工法において、第1層(下層)を工場等で形成させた防水下層構造体(防水下層シート)を用いようとすると、その接合部分での、「防水性確保や2層防水層と言う規定」と、「気体の横方向の流通、防水層の膨れ防止」とは、両立ができていなかった。
該シート接合材を注入する前に、「該シートの長手方向の端部及び/又は短手方向の端部の下」であって該下地コンクリートの上に、「該間隔部分より長いシート横断方向の長さを有し、下から順に下記(1)ないし(3)を有する気体流通連結部材」を設けておくことを特徴とする防水工法を提供するものである。
(1)気体流通連結部材を該下地コンクリートの上に粘着させる気体流通連結部材用粘着層
(2)気体流通連結部材用通気基材層
(3)気体流通連結部材のシート横断方向の略中央部分に設けられ、シート横断方向の長さが該間隔部分の長さ以上であるシート接合材遮蔽フィルム
すなわち、塗膜防水工法において、隣接するシートの接合部分の防水性確保と「2層の防水層が必要」と言う規定とを満たすように隣接するシート同士をシート接合材で十分に接合したとしても、気体流通連結部材を用いることによって、シート間の気体の流通を確保できるので、防水層に浮き上がり(剥離、膨れ等)を生じなくすることができる。
該シート接合材を注入する前に、「該シートの長手方向の端部及び/又は短手方向の端部の下」であって該下地コンクリートの上に、気体流通連結部材を設けておくことを特徴とする。
そして、該気体流通連結部材は、該間隔部分より長いシート横断方向の長さを有しており、下から順に、
(1)気体流通連結部材用粘着層、
(2)気体流通連結部材用通気基材層、
(3)接合材遮蔽フィルムを有する気体流通連結部材、
を有している。
図7に、下地コンクリート11と目地12の配置の一例を示す。通常は、3m間隔に約20mm〜約30mm幅の目地12が設けられ、温度上昇・下降によるコンクリートの膨張・収縮を吸収して、下地コンクリート11にクラックが発生することを抑制している。
図7に防水対象面の代表的な一例を示す。下地コンクリート(押えコンクリート)の間には、目地が一定間隔で設けられている。
気体流通連結部材71を用いることによって、防水工法に用いられるシート間の継ぎ目部分の気体の流通性を確保して、該気体をシート面に平行方向に、隣接するシート間を横断して通過させ易くできる。本発明で「シート」とは、少なくともシート面に平行方向に通気性を有し、防水性能を有するものを言う。該「シート」としては、塗膜防水工法における防水下層シート41等が、本発明のシート間の気体流通の効果を生かすために好ましい。
本発明における防水下層シート41は、敷設する場合の下から上に向かって、少なくとも、防水下層シート41の下面に部分的に設けられた粘着層45と、通気性を有する通気基材層44と、防水下層42とを有するものであり、好ましくは、通気路47、粘着層45、通気基材層44及び防水下層42を有するものである。
防水下層シート41は、塗膜防水工法において、第1層(下層)の塗膜防水層が、通気基材層44の上に予め形成されたものである。
塗膜防水工法においては、防水層は、貫通孔防止のために2層以上設けることが必要であるが、防水下層シート41の防水下層42は、該2層の最下層の役目をする。防水下層42は、施工現場ではなく製造工場で塗布されるので孔がなく、たとえ1層でも貫通孔の防止にはなる。該防水下層42は、塗膜防水工法における第1層すなわち下層と見なされるに十分な防水性を有しているものである。
防水下層シート41の通気路47としては、粘着層45を設けないことで(粘着層45を部分的に設けることで)通気性を確保するようなものが簡便であるために好ましい。
言い換えれば、通気基材層44の下面の全面に粘着層45を設けず、すなわち該粘着層45が通気基材層44の表面に部分的に存在することで、下地コンクリート11と通気基材層44との間に通気路47が形成されるようになっているものが好ましい。
図2では、粘着層45の設けられていない部分が通気路47となっている。該通気路47内には、不織布等の通気性のものがあってもよい。下地から放出された気体は、通気路47から通気基材層44に取り込まれ、そこをシート面に平行方向(横に)移動する。
粘着層45の幅は、帯状の場合に換算して、8mm〜80mmが好ましく、15mm〜40mmが特に好ましい。通気路47が帯状である場合、該通気路47の幅は、1mm〜30mmが好ましく、4mm〜10mmが特に好ましい。通気路47のピッチ(平均周期)は、14mm〜80mmが好ましく、20mm〜45mmが特に好ましい。
通気基材層44は、製造時には、その表面に防水下層42や粘着層45を塗布や転写等で形成するための基材でもあるが、使用時には、コンクリート等から発生する気体を横方向に通気させる機能を有する。
通気基材層44の目付量は、300g/m2以下が好ましく、150g/m2以下が特に好ましく、50g/m2以上が好ましく、70g/m2以上が特に好ましい。通気基材層の厚さは、0.4mm〜1.5mmが好ましく、0.6mm〜1mmが特に好ましい。
防水下層シート41の防水下層42は、塗膜防水上層51と共に「2層以上からなる防水全層52」を形成し(図2参照)、防水性を向上させる。防水下層シート41は工場内で製造されピンホールがないので、塗膜防水上層51と組み合わせることで、規定的にも実質的にも防水性を向上させる。すなわち、第1層(下層)の塗膜防水層は、工場内で塗布され一定の膜厚が管理されているため、現場では第2層(上層)の厚み管理だけで済む。このことによりトータルの膜厚管理が行い易くなる。
シート防水工法では、隣接する防水下層シート41間の継ぎ目部分で気体の流通が途切れ易いが、本発明の気体流通連結部材71によって解決できる。
防水下層シート41は、使用前は粘着層に離型紙又は樹脂製の離型フィルムを積層しておき、施工現場において、それを剥離して敷設することが好ましい。
図7に示した通り、押さえコンクリートは、縦横3mの正方形が汎用であり、並行して存在する目地間の長さは通常は3mであるので、防水下層シート41の長手方向の長さは、3m以上が好ましく、5m以上がより好ましく、9m以上が特に好ましい。また、30m以下が好ましく、20m以下がより好ましく、15m以下が特に好ましい。
本発明の気体流通連結部材71を、防水下層シート41の幅方向の端部(短手方向の端部)に用いれば、シート接合材を注入しても、長手方向に隣接するシート間(図8における縦の太線部分)の気体の流通性が確保される。
図7に示した通り、下地(押さえ)コンクリートは、縦横3mの正方形が汎用であり、並行して存在する目地間の間隔(長さ)は通常は3mである。
防水下層シート41の幅方向(短手方向)の長さは、上記した上限以下が好ましいが、そうすると、防水下層シート41の幅方向(短手方向)においては、1本の目地12をも跨がない(幅方向に関しては目地の上に敷設されない)場合が殆どである。
シートの短手方向(幅方向)の長さは、取り扱い易さの点から、通常は2本の目地の間隔(例えば3m)未満にする場合が多いので、本発明の気体流通連結部材71は、特にシートの長手方向の縁に使用すると、気体の流通確保に好適である(図8参照)。すなわち、図4の2個あるうちの下側の気体流通連結部材71のように用いると特に好適である。
図5に、気体流通連結部材71がない部分における、シートの短手方向(幅方向)の接合(図8におけるK−K’矢視切断部端面図)や、シートの長手方向の接合(図8におけるL−L’矢視切断部端面図)の好ましい形態を示す。殆どの間隔部分61(接合部分)では、通気性より防水性を確保せざるを得ないが、図1、図4に示したように、シートの間隔部分61の一部に気体流通連結部材71を用いることによって、隣接するシート間の通気性を確保できる(図6、図9)。
上記間隔部分61の幅は、特に限定はないが、1mm以上20mm以下であることが好ましく、1.5mm以上10mm以下であることがより好ましく、3mm以上5mm以下であることが特に好ましい。
次いで、図5(b)に示したように、補強クロス63を貼って、図5(c)に示したように、該間隔部分61にシート接合材62を注入して「敷設されたシート41」同士を接合させ、機械的接合強度を与えると共に、接合部分に防水性を与える。
補強クロス63は、上記性能を満たすように網目状になっていることが好ましい。シート接合材62で埋まった間隔部分61は防水層(塗膜防水下層)と見なされる。また、補強クロス63に防水塗料が侵入すれば、補強クロス63部分も、防水下層42と塗膜防水上層51の2層の防水層が一体となって存在することになる。
本発明では、気体流通連結部材71が必須である。該気体流通連結部材71の好ましい形状は、図3に示すように、下から順に下記(1)(2)(3)を有する。
(1)気体流通連結部材71を該下地コンクリート11の上に粘着させる気体流通連結部材用粘着層73
(2)気体流通連結部材用通気基材層72
(3)気体流通連結部材71のシート横断方向Dの略中央部分に設けられ、シート横断方向Dの長さが該間隔部分61の長さ以上である接合材遮蔽フィルム74
気体流通連結部材71は、図3(a)に示したように、気体流通連結部材用通気基材層72の下に気体流通連結部材用粘着層73があり、該粘着層73によって下地コンクリート11の上に貼り付ける。該粘着層73を保護するために、離型シートが付され(図示せず)、使用時にはそれを剥離するようになっていることが好ましい。
また、シート41の通気路47のピッチ(平均周期)の方が大きくなり、気体流通連結部材71が通気路47の下に位置しないケースが生じる場合がある。すなわち、気体流通連結部材71が通気路47から、下に向けて気体を取り込みたくても、通気路47の下に気体流通連結部材71が存在しないので、それができない場合がある。また、通気路47が気体流通連結部材71から、上に向けて気体を取り込みたくても、通気路47の下に気体流通連結部材71が存在しないので、それができない場合がある。
図1(a)の右側では、気体流通連結部材71の上に、シートの通気路47が2本接しており、左側では、シートの通気路47が1本接しており、図1(b)の右側では、気体流通連結部材71の上に、シートの通気路47が2本接しており、左側では、シートの通気路47が1本接している。
例えば図6においては、間隔部分61の右側は2本の通気路47から気体流通連結部材71に気体を取り込めており、左側は1本の通気路47から気体を取り込めている。その結果、左右の通気基材層44同士で気体が流通する。
シート接合材遮蔽フィルム74は、気体流通連結部材71のシート横断方向Dの略中央部分に設けられ、シート横断方向Dの長さは、間隔部分61の長さ以上である。
ここで、「シート横断方向D」とは、隣接する2枚のシートを横断する方向、すなわちシートの縁に垂直の方向である。言い換えると、隣接する2枚のシートの連結方向であり、図3の場合は、横方向がシート横断方向Dである。
また、シート接合材遮蔽フィルム74のシート横断方向D(図3(b)では横方向)の長さは、それに垂直方向(図3(b)では横方向)の長さの1/4〜3/4が好ましく、1/3〜2/3が特に好ましい。図3(b)では、該長さの割合は1/3となっている。
また、気体流通連結部材71の気体流通連結部材用通気基材層72の材質、厚さ、目付量等は、防水下層シート41の通気基材層44の材質、厚さ、目付量等と同様である。気体流通連結部材用通気基材層72の材質は不織布であることが特に好ましい。
シートの大きさにもよるが、隣接するシート間での良好な気体の流通のために、気体流通連結部材71は、シートの短手方向(幅方向)の1辺には、0個以上3個以下配置することが好ましく、1個以上2個以下配置することが特に好ましい。また、シートの長手方向の1辺には、1個以上5個以下配置することが好ましく、2個以上4個以下配置することが特に好ましい。上記個数は、例えば図8に示したような、シートの短手方向(幅方向)が1mで、シートの長手方向が8mのときに好適であり、気体流通連結部材71の配置密度は、そこから計算された範囲が望ましい。
このように気体流通連結部材71を用いることで(図4、図6)、シート41の端部において、「機械的な接合強度、接合部の防水性」及び「接合部での水平(横)方向の通気性」が両立できる。シートの1カ所でも気体流通連結部材71が用いられていれば、シート間の水平(横)方向の通気性が確保される。
右側のシートと左側のシートは、気体流通連結部材71がない部分(図1、図4)は、間隔部分61に注入されたシート接合材62によって、気体の流れGが分断されている(図5参照)。一方、気体流通連結部材71がある部分(図1、図4)は、図9に示したように、気体流通連結部材71を介して、左右の通気基材層44は互いに通気している。
図9において、防水下層シートの場合、右から通気基材層44を通って来た気体は、その下に設置された気体流通連結部材71に通気路47を通って流れ込む。その後、気体流通連結部材71を右から左に横断した気体は、その上に設置された通気基材層44に流れ込む。そうすることで、気体流通連結部材71を介して、左右のシート間で気体の流通が得られる。
図8に、代表的なシート41の設置形態の一例と、気体の流れGの一例を示す。図8は、隣接する目地12の間隔が縦も横も3mの場合である。図8において、気体がシートを横断している部分には、気体流通連結部材71が設けられている。
気体流通連結部材71を介して、複数のシートの通気基材層44を横方向に流れてきた気体は、好ましくは目地12に流れ込む。
シート41を敷設した後、その上に塗膜防水上層51を設ける。すなわち、間隔部分61に注入されたシート接合材62の上をも含めて、シート41の上面に塗膜防水材を塗布して、塗膜防水上層51をシームレスに形成させることが好ましい。シート41の端部の近傍に関して、図5、図6(d)、図9に示す。
本発明は、上記シートの上と、シート接合材62が注入された間隔部分61の上に、塗膜防水材を塗布することによって、1層又は2層以上の塗膜防水上層51をシームレスに形成させ、結果として全面に2層以上の防水層を形成させる防水工法でもある。それによって、接合部分も含めて一体として仕上げることができ、優れた防水性が得られる。
なお、「塗膜防水上層51」とは、防水下層42の上に形成される塗膜防水層のことを言い、更にその上に防水層を形成させることは排除されない。すなわち、「塗膜防水上層51」は、最も上に形成された塗膜防水層に限定される訳ではない。
防水下層42と「該防水下層42の上から塗膜防水材を塗布して形成した塗膜防水上層51」の合計の層厚(すなわち防水全層52の層厚)は、1mm以上7mm以下にすることが好ましく、1.8mm以上5mm以下にすることが特に好ましい。
短手方向(幅方向)の長さが1mで、長手方向の長さが8mの防水下層シート41を敷設した。大きさ(位置)の概略と敷設の態様は、図8に示したようなものであった。接合部分は、短手方向(幅方向)にも長手方向にも、3mm〜5mmの間隔部分を設けた。
また、粘着層45の材質は、ブチルゴムであり、通気基材層44は、ポリエステルを材質とする不織布で、目付量が100g/m2〜120g/m2のものであった。
このとき、全ての気体流通連結部材71の気体流通連結部材用通気基材層72の上には、防水下層シート41の通気路47が少なくとも1本は通過していた。
また、気体流通連結部材71の気体流通連結部材用粘着層73の材質はブチルゴムであり、厚さは0.35mmであり、気体流通連結部材用通気基材層72の材質は、ポリエステルを材質とする不織布で、目付量が100g/m2〜120g/m2のものであった。
防水下層シート41の防水下層42(1.5mm)と該塗膜防水上層51(1.5mm)の合計層厚(防水全層52の厚さ)は3.0mmであった。
実施例1に代えて、気体流通連結部材71を用いないこと以外は実施例1と同様にして、防水下層シート41を用いて防水工法を行った。防水下層シート41の短手方向(幅方向)と長手方向の全ての間隔部分に、図5(c)(d)で示したようにシート接合材62を注入した。
従来の一般的な塗膜防水工法を行った。すなわち、屋上に通気緩衝シートを敷設し、現場で実施例1と同様の塗膜防水材を2回塗布し、下層1.5mmと上層1.5mmの2層の防水塗膜(3.0mm)を形成させた。
防水塗料の硬化に時間がかかり、すなわち下層の形成に時間がかかり、コスト的にも不利であった。
12 目地
41 防水下層シート
42 防水下層
44 通気基材層
45 粘着層
47 通気路
51 塗膜防水上層
52 防水全層
53 脱気筒
61 間隔部分
62 シート接合材
63 補強クロス
71 気体流通連結部材
72 気体流通連結部材用通気基材層
73 気体流通連結部材用粘着層
74 シート接合材遮蔽フィルム
G 気体の流れ
D シート横断方向
Claims (6)
- 下地コンクリートの上に、「少なくともシート面に平行方向」に通気性を有するシートを、隣接するシートの間に間隔部分を設けて敷設し、該間隔部分にシート接合材を注入する防水工法であって、
該シート接合材を注入する前に、「該シートの長手方向の端部及び/又は短手方向の端部の下」であって該下地コンクリートの上に、「該間隔部分より長いシート横断方向の長さを有し、下から順に下記(1)ないし(3)を有する気体流通連結部材」を設けておくことを特徴とする防水工法。
(1)気体流通連結部材を該下地コンクリートの上に粘着させる気体流通連結部材用粘着層
(2)気体流通連結部材用通気基材層
(3)気体流通連結部材のシート横断方向の略中央部分に設けられ、シート横断方向の長さが該間隔部分の長さ以上である接合材遮蔽フィルム - 上記シートが防水下層シートであって、該防水下層シートは、少なくとも、下から順に、該防水下層シートの下面に部分的に設けられた粘着層と、通気性を有する通気基材層と、防水下層とを有するものである請求項1に記載の防水工法。
- 上記気体流通連結部材用通気基材層の目付量を40g/m2以上400g/m2以下にする請求項1又は請求項2に記載の防水工法。
- 請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の防水工法に使用されて、隣接するシート同士の間の気体の流通を確保するために用いられるものであることを特徴とする気体流通連結部材。
- 上から順に下記(1)ないし(3)を有する請求項4に記載の気体流通連結部材。
(1)気体流通連結部材を該下地コンクリートの上に粘着させる気体流通連結部材用粘着層
(2)気体流通連結部材用通気基材層
(3)気体流通連結部材のシート横断方向の略中央部分に設けられ、シート横断方向の長さが、隣接するシートの間の間隔部分の長さ以上であるシート接合材遮蔽フィルム - 請求項2又は請求項3に記載の防水工法を使用して得られ、上記防水下層シートの防水下層と、1層又は2層以上の塗膜防水上層とからなるものである防水全層。
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