JP2022101861A - 通気構造体および通気構造体を用いた防水工法 - Google Patents

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公徳 生村
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雅樹 谷本
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邦憲 近藤
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【課題】屋根部分から発生する水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることができる通気構造体、および通気構造体を配置する工程を有する防水工法を提供する。【解決手段】防水シートの屋根側面に配置される通気構造体1であって、複数のスペーサー10を有しており、隣接する複数のスペーサー10の間に隙間を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、防水シートを用いた防水工法の際に、防水シートの屋根側面に配置される通気構造体に関するものである。
建築物の屋上等の防水工法として、屋根部分に防水シートを貼付して防水構造体を形成するシート防水工法、屋根部分に防水塗料を塗布して防水構造体を形成する塗膜防水工法等がある。
中でも、シート防水工法は、塗膜防水工法等の他の防水工法と比較して、施工が簡便であるという利点を有している。シート防水工法は、建物の屋根部分にクロロプレンゴム系等の接着剤を塗布し、接着剤を乾燥させてから防水シートを屋根部分へ貼り付けることによって防水構造体を構成する(例えば、特許文献1および2参照)。また、シート防水工法は、建物の屋根部分に防水シートを配置し、固定具を用いて防水シートを固定することによって防水構造体を構成することもある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004-270148号公報 特開2005-146633号公報 特開2001-241118号公報
防水工法を施した後の建築物の屋根部分から水蒸気等の気体が発生することがある。例えば、建築物の屋上等に敷設される下地コンクリートは、夏場は約60℃、冬場は約-20℃という激しい温度変化にさらされる。そのため、温度が高くなると、コンクリートに含有される水蒸気等の気体が大量に外部へ放出される。
特許文献1~3のような防水構造体では、屋根部分から発生した水蒸気等の気体を外部に放出することができず、防水シートに膨れが発生することや、防水シートが破断することがあるという問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋根部分から発生する水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることができる通気構造体、および通気構造体を配置する工程を有する防水工法を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の通気構造体は、防水シートの屋根側面に配置される通気構造体であって、複数のスペーサーを有しており、隣接する複数のスペーサーの間に隙間を有していることを特徴とするものである。
本発明の通気構造体において、スペーサーを構成する材料は、ブチルゴムであることが好ましい。
本発明の通気構造体において、隣接する複数のスペーサーの間の距離は、スペーサーの幅よりも小さいことが好ましい。
本発明の通気構造体において、隣接する複数のスペーサーの間の距離は、スペーサーの幅の1/30以上1/3以下であることが好ましい。
本発明の通気構造体において、スペーサーは、通気構造体の幅方向および長さ方向の少なくとも一方に複数配置されていることが好ましい。
本発明の通気構造体において、布地を有しており、布地は、複数のスペーサーと接していることが好ましい。
本発明の通気構造体において、屋根側に屋根側保護シートを有し、防水シート側に防水シート側保護シートを有しており、屋根側保護シートの剛性は、防水シート側保護シートの剛性よりも高いことが好ましい。
本発明の通気構造体において、屋根側保護シートを構成する材料は、紙であり、防水シート側保護シートを構成する材料は、合成樹脂フィルムであることが好ましい。
前記課題を解決することができた本発明の防水工法は、本発明の通気構造体と、防水シートと、を用いた防水工法であって、通気構造体の少なくとも一部の屋根側保護シートを剥離する工程と、通気構造体を屋根に配置する工程と、通気構造体の上に防水シートを配置する工程と、通気構造体の防水シート側保護シートを剥離する工程と、を順次行うことを特徴とするものである。
本発明の通気構造体は、複数のスペーサーを有しており、隣接する複数のスペーサーの間に隙間を有していることにより、防水シートの屋根側面に通気のための空間を設けることができ、屋根部分から発生する水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることが可能となる。また、本発明の防水工法は、通気構造体を用いることによって防水シートの屋根側面に通気空間を設けて屋根部分から発生する気体を防水シートの平面方向に通気させることができ、さらに、通気構造体の少なくとも一部の屋根側保護シートを剥離する工程と、通気構造体を屋根に配置する工程と、通気構造体の上に防水シートを配置する工程と、通気構造体の防水シート側保護シートを剥離する工程とを順次行うことにより、防水シートを意図した位置に美麗に貼付しやすくすることができる。
本発明の実施の形態における通気構造体の上面図を表す。 図1に示した通気構造体のII-II断面図を表す。
以下、本発明に係る防水構造体に関して、図面を参照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
建築物の屋上等の屋根部分へ防水シートを用いて防水構造体を形成する防水工法において、本発明の通気構造体は、防水シートの屋根側面に配置され、防水シートと屋根部分との間に通気のための空間を形成する。つまり、通気構造体を防水シートの屋根側面に配置することにより、建築物の屋根部分から放出された水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることが可能となる。
図1は本発明に係る通気構造体1を上から見た図である上面図を表しており、図2は通気構造体1の断面図を表している。図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る通気構造体1は、複数のスペーサー10を有しており、隣接する複数のスペーサー10の間に隙間を有している。通気構造体1が複数のスペーサー10を有しており、かつ隣接するスペーサー10の間に隙間を有していることにより、防水シートと屋根部分との間に配置されている複数のスペーサー10と、このスペーサー10と隣接するスペーサー10との間の隙間が気体の流通路となり、防水シートと屋根部分との間において、防水シートの平面方向に気体を移動させることができる。図示していないが、防水構造体に脱気筒を設けることにより、屋根部分から放出された気体を防水シートの平面方向に通過させ、脱気筒を介して外部に放出させることが可能である。そのため、屋根部分から水蒸気等の気体が放出されても防水シートに膨れや破断が発生しにくくなる。なお、図2において、図面の上側が防水シートの配置される側であり、図面の下側が屋根側である。
防水シートは、建築物の屋根部分に防水性を付与するために用いられるシート状物である。防水シートを構成する材料としては、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ウレタンゴム(U)等の合成ゴム、塩化ビニル等の合成樹脂等が挙げられる。
スペーサー10を構成する材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の合成樹脂、ポリイソブチレン系ゴム、クロロプレン系ゴム、フッ素系ゴム等のゴム等が挙げられる。中でも、スペーサー10を構成する材料は、ブチルゴム(イソブチレン・イソプレン共重合体)であることが好ましい。スペーサー10を構成する材料がブチルゴムであることにより、スペーサー10に適度な柔軟性を付与し、防水シートの屋根側面に通気構造体1を配置する際に通気構造体1が建物の屋根部分の表面に沿いやすくなって配置が行いやすくなる。
スペーサー10の平面形状は、例えば、多角形状、円形状、楕円形状等が挙げられる。中でも、スペーサー10の平面形状は、四角形であることが好ましく、長方形であることがより好ましい。スペーサー10の平面形状が四角形であることにより、防水シートと屋根部分との間の、通気のための空間を防水シートの全面にわたって均一に形成し、防水シートの膨れや破断をより効果的に防止することができる。
図1に示すように、隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1は、スペーサー10の幅W1よりも小さいことが好ましい。隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1がスペーサー10の幅W1よりも小さいことにより、隣接する複数のスペーサー10の間において、通気構造体1上に配置されている防水シートが撓んで防水シートと屋根部分とが接触することを防ぎ、防水シートと屋根部分との間にある通気のための空間を確保することが可能である。
隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1は、スペーサー10の幅W1の1/30以上1/3以下であることが好ましい。隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1とスペーサー10の幅W1との比を上記の範囲に設定することにより、屋根部分から放出された水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させやすくなる。
隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1は、スペーサー10の幅W1の1/30以上であることが好ましく、1/20以上であることがより好ましく、1/15以上であることがさらに好ましい。隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1とスペーサー10の幅W1との比の下限値を上記の範囲に設定することにより、防水シートと屋根部分との間の通気空間の大きさを十分なものとすることができる。また、隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1は、スペーサー10の幅W1の1/3以下であることが好ましく、1/4以下であることがより好ましく、1/5以下であることがさらに好ましい。隣接する複数のスペーサー10の間の距離L1とスペーサー10の幅W1との比の上限値を上記の範囲に設定することにより、隣接する複数のスペーサー10の間に位置している防水シートが撓みにくくなり、通気のための空間を確保することが可能となる。
スペーサー10は、通気構造体1の幅方向および長さ方向の少なくとも一方に複数配置されていることが好ましい。スペーサー10が通気構造体1の幅方向に複数配置されている場合には、通気構造体1の長さ方向に沿った通気空間が、通気構造体1の幅方向に複数形成されることとなり、通気構造体1の長さ方向への気体の流通が可能となる。スペーサー10が通気構造体1の長さ方向に複数配置されている場合には、通気構造体1の幅方向に沿った通気空間が、通気構造体1の長さ方向に複数形成されることとなり、通気構造体1の幅方向への気体の流通が可能となる。
図1に示すように、スペーサー10は、通気構造体1の幅方向および長さ方向にそれぞれ複数配置されていることが好ましい。つまり、スペーサー10は、通気構造体1の幅方向と長さ方向の両方に、複数配置されていることが好ましい。スペーサー10が通気構造体1の幅方向および長さ方向にそれぞれ複数配置されていることにより、通気構造体1の長さ方向および幅方向への気体の流通が可能となり、防水構造体の膨れや破断を効果的に防止することができる。
図1および図2に示すように、通気構造体1は布地20を有しており、布地20は、複数のスペーサー10と接していることが好ましい。通気構造体1が、複数のスペーサー10と接している布地20を有していることにより、複数のスペーサー10が布地20によって一体化され、通気構造体1の配置の際等の取り扱いが容易となり、作業効率を高めることが可能となる。
布地20の種類は、例えば、平織、綾織、朱子織等の織物、平編み、リブ編み、ガーター編み等の編物、不織布等が挙げられる。中でも、布地20は、織物であることが好ましい。布地20が織物であることにより、布地20の強度を高めることができ、例えば、通気構造体1をロールに巻いた状態としておき、ロール状の通気構造体1を引っ張りながら屋根部分に通気構造体1を配置した場合でも布地20が過度に伸張しにくく、また、布地20が破損しにくく、複数のスペーサー10を均等に配置することができる。
布地20を構成する繊維は、例えば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ナイロンなどの合成繊維、綿、麻等の天然繊維、ガラス繊維等が挙げられる。中でも、布地20を構成する繊維は、合成繊維であることが好ましく、ポリエステルであることがより好ましい。布地20を構成する繊維が合成繊維であることにより、布地20の強度や耐久性を高めることが可能となる。
図1および図2に示すように、布地20は、通気構造体1の防水シート側面に配置されていてもよいが、屋根側面に配置されていることが好ましい。つまり、通気構造体1のスペーサー10の屋根側面に布地20が配置されていることが好ましい。布地20が通気構造体1の屋根側面に配置されていることにより、布地20の部分も通気のための空間となり、通気構造体1の通気性能を高めることができる。
図1および図2に示すように、通気構造体1は、屋根側に屋根側保護シート31を有し、防水シート側に防水シート側保護シート32を有しており、屋根側保護シート31の剛性は、防水シート側保護シート32の剛性よりも高いことが好ましい。通気構造体1が屋根側保護シート31と防水シート側保護シート32とを有していることにより、通気構造体1の使用時まで屋根側面および防水シート側面を保護することができ、スペーサー10や布地20等を傷つきにくくすることができる。また、屋根側保護シート31の剛性が防水シート側保護シート32の剛性よりも高いことにより、通気構造体1の配置の際に、屋根部分に接するために防水シート側面よりも傷つきやすい屋根側面を強固に保護することができる。さらに、通気構造体1の一方側の面に他方側の面よりも剛性の高い保護シートを配置していることによって通気構造体1全体の剛性が適度に高まり、通気構造体1を配置する際等に通気構造体1が取り扱いやすく、作業性を高めることができる。
屋根側保護シート31の剛性を防水シート側保護シート32の剛性よりも高くするには、例えば、屋根側保護シート31を構成する材料を、防水シート側保護シート32を構成する材料よりも高剛性のものとする、屋根側保護シート31の厚みを防水シート側保護シート32の厚みよりも厚くする、防水シート側保護シート32のみ穴やスリットを有する構成とすること等が挙げられる。
中でも、屋根側保護シート31を構成する材料は、紙であり、防水シート側保護シート32を構成する材料は、合成樹脂フィルムであることが好ましい。屋根側保護シート31を構成する材料が紙であり、防水シート側保護シート32を構成する材料が合成樹脂フィルムであることにより、屋根側保護シート31の剛性を防水シート側保護シート32の剛性よりも容易に高くすることができ、また、通気構造体1全体においても適度な剛性とすることができる。
屋根側保護シート31を構成する紙材としては、例えば、クラフト紙、ラグ質原紙、板紙等が挙げられる。中でも、屋根側保護シート31を構成する紙材は、クラフト紙であることが好ましい。屋根側保護シート31を構成する紙材がクラフト紙であることにより、屋根側保護シート31の剛性が適度なものとなり、また、屋根側保護シート31の取り扱いが容易となるため、通気構造体1から屋根側保護シート31を剥離する工程における作業性がよくなる。
防水シート側保護シート32を構成する合成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。中でも、防水シート側保護シート32を構成する合成樹脂は、ポリプロピレンであることが好ましい。防水シート側保護シート32を構成する合成樹脂がポリプロピレンであることにより、屋根側保護シート31よりも低い剛性でありつつ、防水シート側保護シート32の取り扱い性が高まるため、通気構造体1から防水シート側保護シート32を剥離する工程等における作業が行いやすくなる。
本発明の防水工法は、屋根側面に屋根側保護シート31と、防水シート側面に防水シート側保護シート32と、を有する通気構造体1と、防水シートと、を用いた防水工法であって、通気構造体1の少なくとも一部の屋根側保護シート31を剥離する工程と、通気構造体1を屋根に配置する工程と、通気構造体1の上に防水シートを配置する工程と、通気構造体1の防水シート側保護シート32を剥離する工程と、を順次行う。少なくとも一部の屋根側保護シート31を剥離して通気構造体1を屋根に配置し、通気構造体1の上に防水シートを配置した後に防水シート側保護シート32を剥離することにより、屋根と通気構造体1、および通気構造体1と防水シートを意図した位置に配置しやすくなり、防水工法の作業時間を短縮することができ、かつ美麗な仕上りとすることができる。
防水工法の各工程について、以下に説明する。防水工法では、屋根側面に屋根側保護シート31と、防水シート側面に防水シート側保護シート32と、を有する通気構造体1と、防水シートと、を用いる。なお、下記の防水工法の説明において、上記の通気構造体1の説明と重複する部分は説明を省略する。
まず、通気構造体1の少なくとも一部の屋根側保護シート31を剥離する。通気構造体1から屋根側保護シート31を取り除くことにより通気構造体1の屋根側面が露出し、次の工程である通気構造体1を屋根に配置する工程が行いやすくなる。
通気構造体1の屋根側保護シート31を剥離する工程の前に、屋根にプライマーを塗布する工程を有していることが好ましい。屋根にプライマーを塗布することにより、屋根に通気構造体1を十分に固定することができる。
通気構造体1の屋根側保護シート31を剥離する工程の次に、通気構造体1を屋根に配置する。通気構造体1を屋根に配置することにより、屋根と防水シートとの間に通気のための空間を設けて屋根部分から発生した水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることができ、防水シートへの膨れの発生や破断を起こりにくくすることができる。なお、通気構造体1と屋根との固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤等を用いることができる。
通気構造体1の屋根側保護シート31を剥離する工程および通気構造体1を屋根に配置する工程において、通気構造体1の端部の屋根側保護シート31を剥離し、屋根側保護シート31を剥離させた通気構造体1の端部を屋根に接触させ、残りの屋根側保護シート31を剥離しながら通気構造体1を屋根に配置することが好ましい。屋根側保護シート31が剥離した通気構造体1の端部を屋根に接触させて、残りの屋根側保護シート31を剥離しながら通気構造体1を屋根に配置することにより、屋根側保護シート31が剥離した通気構造体1の屋根側面をすぐに屋根に配置することができるため、通気構造体1の屋根側面の表面に傷がつくことや塵や埃等が付着することを防止でき、通気構造体1の屋根への固定力を高めることができる。
通気構造体1を屋根に配置する工程の次に、通気構造体1の上に防水シートを配置する。通気構造体1の上に防水シートを配置する工程において、通気構造体1の防水シート側保護シート32は剥離していない状態である。つまり、通気構造体1の防水シート側面に防水シート側保護シート32があり、防水シート側保護シート32の上に防水シートが配置されている。通気構造体1の上に防水シートを配置する工程において、通気構造体1の防水シート側保護シート32は剥離していない状態であることにより、防水シートが通気構造体1に固定されず、防水シートの位置の微調整等を行うことができ、防水工法の作業性を高めることが可能となる。
通気構造体1の上に防水シートを配置する工程の次に、通気構造体1の防水シート側保護シート32を剥離する。具体的には、通気構造体1の防水シート側保護シート32を剥離する工程において、通気構造体1の端部の防水シート側保護シート32を剥離させてから、通気構造体1と防水シートとの間から防水シート側保護シート32を横引きして、防水シート側保護シート32を剥離させ、防水シートを通気構造体1に固定する。なお、通気構造体1と防水シートとの固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤等を用いることができる。
以上のように、通気構造体は、防水シートの屋根側面に配置される通気構造体であって、複数のスペーサーを有しており、隣接する複数の前記スペーサーの間に隙間を有している。通気構造体は、複数のスペーサーを有しており、隣接する複数のスペーサーの間に隙間を有していることにより、防水シートの屋根側面に通気のための空間を設けることができ、屋根部分から発生する水蒸気等の気体を防水シートの平面方向に通気させることが可能となる。
また、以上のように、防水工法は、屋根側面に屋根側保護シートと、防水シート側面に防水シート側保護シートと、を有する通気構造体と、防水シートと、を用いた防水工法であって、通気構造体の少なくとも一部の屋根側保護シートを剥離する工程と、通気構造体を屋根に配置する工程と、通気構造体の上に防水シートを配置する工程と、通気構造体の防水シート側保護シートを剥離する工程と、を順次行う。防水工法は、通気構造体を用いることによって防水シートの屋根側面に通気空間を設けて屋根部分から発生する気体を防水シートの平面方向に通気させることができ、さらに、通気構造体の少なくとも一部の屋根側保護シートを剥離する工程と、通気構造体を屋根に配置する工程と、通気構造体の上に防水シートを配置する工程と、通気構造体の防水シート側保護シートを剥離する工程とを順次行うことにより、防水シートを意図した位置に美麗に貼付しやすくすることができる。
1:通気構造体
10:スペーサー
20:布地
31:屋根側保護シート
32:防水シート側保護シート
L1:隣接する複数のスペーサーの間の距離
W1:スペーサーの幅

Claims (9)

  1. 防水シートの屋根側面に配置される通気構造体であって、
    複数のスペーサーを有しており、
    隣接する複数の前記スペーサーの間に隙間を有していることを特徴とする通気構造体。
  2. 前記スペーサーを構成する材料は、ブチルゴムである請求項1に記載の通気構造体。
  3. 隣接する複数の前記スペーサーの間の距離は、前記スペーサーの幅よりも小さい請求項1または2に記載の通気構造体。
  4. 隣接する複数の前記スペーサーの間の距離は、前記スペーサーの幅の1/30以上1/3以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の通気構造体。
  5. 前記スペーサーは、通気構造体の幅方向および長さ方向の少なくとも一方に複数配置されている請求項1~4のいずれか一項に記載の通気構造体。
  6. 布地を有しており、
    前記布地は、複数の前記スペーサーと接している請求項1~5のいずれか一項に記載の通気構造体。
  7. 屋根側に屋根側保護シートを有し、
    防水シート側に防水シート側保護シートを有しており、
    前記屋根側保護シートの剛性は、前記防水シート側保護シートの剛性よりも高い請求項1~6のいずれか一項に記載の通気構造体。
  8. 前記屋根側保護シートを構成する材料は、紙であり、
    前記防水シート側保護シートを構成する材料は、合成樹脂フィルムである請求項7に記載の通気構造体。
  9. 請求項7または8に記載の通気構造体と、防水シートと、を用いた防水工法であって、
    前記通気構造体の少なくとも一部の前記屋根側保護シートを剥離する工程と、
    前記通気構造体を屋根に配置する工程と、
    前記通気構造体の上に前記防水シートを配置する工程と、
    前記通気構造体の前記防水シート側保護シートを剥離する工程と、を順次行うことを特徴とする防水工法。
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