JP2007146630A - 棟施工用シート及び棟施工方法並びに棟施工装置 - Google Patents

棟施工用シート及び棟施工方法並びに棟施工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、シートを利用して棟瓦の施工をすることを目的としたものである。
【解決手段】この発明は、棟木及び瓦の一部を覆う幅の防水シートを所定長さ毎に屈曲重ね部を設け、前記防水シートの中央部に所定幅に亘り通気部を設けると共に、前記通気部上に撥水処理を施した通気シートを層着固定したことを特徴とする棟施工用シートにより、目的を達成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、屋根の棟瓦を設置するに当り、屋根土を使用することなく、通気性を保有して、防水及び瓦固定を確実に行なうことを目的とした棟施工用シート及び棟施工方法並びに棟施工装置に関する。
従来瓦等を使用する棟瓦の施工については、セメントモルタル又は屋根土を使用して、防水施工と瓦固定施工をするのが普通とされている。
前記屋根土は予め調整(練り合せ済)した屋根土の適量を屋根瓦と下地との間に介装し、瓦の固定と、雨水等の浸入防止をして棟施工している。
特公平5−63426号 特許第3196058号 特許第2617161号
従来知られていた屋根土は、当然のこと乍ら屋根(棟)に持ち上げるのに不便であり、材料、工期、その他の条件を更に向上させる点で研究開発がなされていた。従って屋根土の性能は向上し、使用の利便性も改善されたけれども、粘土状の屋根土である点は共通していたので、依然として持ち運び及び取扱い上の利便性については色々の問題点があった。例えば、全体として重いこと(比重1.5〜2.5位)、粘土状であって、使用時に、使用箇所に適合した量を用い、適宜変形させること、固化に時間が掛かること、通気性がないので、通気の為には不使用の隙間を残す必要があり、隙間から水が入らないような工夫を要するなど幾多の問題点があった。
この発明は、棟及び瓦の一部を覆う幅の不通気性シートに通気部(例えば多数の通気孔)を設け、該通気部に通気シートを層着した棟施工用シートを用いることにより、屋根土なしで棟瓦を施工することに成功し、屋根土不用の施工を可能にして、前記従来の問題点を解決したのである。
前記棟施工用シートは、棟瓦の下面(中空部)に当る部分以外は不通気性、防水性とし、棟瓦の下面に当る部分を通気性にすると共に、最上部の屋根瓦とは防水状に接着することを要件とし、耐候性材料使用などの要件以外は使用材質に制約はない。
即ちこの発明は、棟木及び瓦の一部を覆う幅の防水シートを所定長さ毎に屈曲重ね部を設け、前記防水シートの中央部に所定幅に亘り通気部を設けると共に、前記通気部上に撥水処理を施した通気シートを層着固定したことを特徴とする棟施工用シートであり、棟木及び瓦の一部を覆う幅の弾性シートの中央部へ所定幅に亘り通気部を設けると共に、該通気部上へ防水性のある通気シートを層着し、該通気シートの上部へ小幅の補強シートを固定したとを特徴とする棟施工用シートである。また他の発明は、棟木及び瓦の一部を覆う幅になるように通気シートの長縁に沿って長手方向へ伸長できるべくプリーツ加工した防水シートを連設し、前記通気シートの中央部へ所定幅の補強シートを固定したことを特徴とする棟施工用シートであり、棟木及び瓦の一部を覆う幅であって、中央部へ所定幅の通気部を設けた防水シートの上部両側へ、金属網又は並列金属細線を重ね、前記防水シートの中央部へ、通気撥水性シートを層着固定し、前記金属網又は金属細線及び通気撥水性シートの上部へ、中央部に通気部を設けた防水シートを層着固定したことを特徴とする棟施工用シートである。
前記通気部は、例えば不通気性のアルミ箔に多数の微小孔を設けることができる。
次に他の発明は、防水シートの長縁一側へ通気シートを連設し、前記防水シートは、最上部の屋根瓦の一部及び棟木の立上り部を覆う幅とし、前記通気シートは、棟木の立上り部の一部と、棟木の水平部の一部(例えば1/2)を覆う幅としたことを特徴とする棟施工用シートであり、請求項1乃至3記載の棟施工用シートを、断面下向コ状に成形したことを特徴とする棟施工用シートである。
更に、棟木の上面へ施工用シートの通気部をのせて仮止めすると共に、前記施工用シートの長縁両側下面と瓦の上面との間へ接着剤又は粘着剤を介装して、前記施工用シートと瓦とを固着し、前記棟木上へ、棟瓦を嵌装して固定することを特徴とした棟施工方法であり、棟木の両側の最上部瓦へ接着剤又は粘着剤を介して施工用シートの下部を固定すると共に、前記施工用シートの上部で前記棟木を覆うように重ねて固定し、該棟木上へ棟瓦を嵌装固定することを特徴とした棟施工方法であり、施工用シートは、アルミ箔とポリエステル不織布とポリエステルフィルムの層着シート又はアルミ箔とオレフィンシートとの層着シートとするものである。
また他の発明は、棟木の上面へ、棟施工用シートの通気部を載せ、前記棟施工用シートの両側部は最上部の瓦の一部を覆うように設置し、前記棟施工用シートを棟木に固定すると共に、前記シートの両縁部を最上部の瓦上へ固定し、前記棟木の上部へ棟瓦を嵌着固定したことを特徴とする棟施工装置であり、棟木の上面へ、繊維シートと、アルミ箔とを層着した施工用シートを載せ、該施工用シートの両側部は、最上部の瓦の一部を覆うように設置して固定し、前記施工用シートを棟木に固定すると共に、前記棟木の上部へ固定した棟瓦の下縁に支持材を設置したことを特徴とする棟施工装置であり、棟木の上面へ、繊維シートと、アルミ箔とを層着した施工用シートを載せ、該施工用シートの両側部は、最上部の瓦の一部を覆うように設置して固定し、前記施工用シートを棟木に固定すると共に、前記アルミ箔の一部に通気孔を設け、前記棟木の上部へ棟瓦を固定し、前記棟瓦と、前記施工用シートとの間に通気性防水材を介装したことを特徴とする棟施工装置である。
前記における不通気性シートは、耐候性合成樹脂シート(例えばポリプロピレンシート、ポリウレタンシート、ポリエチレンシートとゴムシートの層着物、塩化ビニリデンシート)、又はアルミ板或いは合成樹脂シートと他の繊維を層着したシートがある。
また通気撥水シートとしては、フェルトシートの撥水処理(シリコン噴霧処理又はフッ素処理など)、不織布、又は連続気泡のポリウレタンその他がある。要するに、通気性撥水シートは、水を通さずに空気のみ自由に流通できることが好ましい。前記オレフィンシートは、合成樹脂シートに繊維を混入(1〜5%)したシートである。
前記屋根瓦において、波型の屋根瓦は、その上面が凹入(湾曲)しているので、前記棟施工用シートに伸縮性を持たせて、瓦の上面に沿って湾曲できるようにする必要がある。前記のように湾曲できる為には、棟施工用シートの両側部を伸縮性材質にし、又は折り重ね(ギャザー加工)、或いはプリーツ加工するなどの変形容易性を付与することが望ましい。
前記棟施工用シートと、瓦との固着には、パテ、接着剤、粘着剤又は両面接着テープなどを使用するが、接着剤又は粘着剤の耐久性と耐候性が要求されるので、慎重に選定する必要がある。例えば、施工場所が内側ならば、耐候性の点で有利(直接紫外線に触れないので)であるが、前記棟施工シートの両側部を瓦上へ固定する場合には、どうしても露出するので、高度の耐候性を要求されるか、施工時に、補修する必要がある。前記粘着剤としては、市販のシリコン粘着剤又はアクリル粘着剤があり、接着剤としては合成樹脂接着剤(市販のもの)がある。
前記において、通気撥水性シートは、例えば合成樹脂繊維よりなる不織布にシリコンを噴霧し、又はフッ素処理などの撥水加工を施すことが考えられる。また通気シートの上面へ不通気シートをスポット接着することも考えられる。
前記発明において、上下2枚の不通気性シートの間へアルミメッシュ(又はアルミ格子)を介挿すれば、前記不通気性シートを瓦に沿って湾曲成形した場合に、変形姿勢をそのまま保つことができるので、風雨による剥離、自動変形などを防止することができる。
この発明によれば、中央部を通気防水性シートとし、その両側部を防水シートとすると共に、瓦の上面に沿って変形できるようにしたので、前記中央部を屋根の棟部に固定し、両側部を最上部の屋根瓦上へ固定すれば、通気性と防水性を兼備した棟施工を効率よく実施し得る効果がある。
従って屋根土を使用することなく、棟施工を行なうことができるので、従来の屋根土使用による問題点を克服し、新施工法を確立できる効果がある。
またシートを主体とするので、施工時の屋根の形状、寸法の変動に対し十分対応し、通気性、防水性の相反する性質を兼備させることができる効果もある。
この発明は、棟及び瓦の一部を覆う幅の防水シートの両外側部を変形容易なように加工し、前記防水シートの中央部へ、多数の小孔を穿設して通気部とし、該通気部の外側へ、撥水処理を施した不織布を層着して、この発明の棟施工用シートを構成した。
次に屋根棟の施工は、棟木の上面へ、前記施工用シートの中央部に設けた通気部を載せて仮止めすると共に(例えば釘止め)、前記施工用シートの長縁両側で瓦の上面を覆い、前記施工用シートの長縁両側の下面と、最上部の瓦の上面とをパテ(又は接着剤)で固定する。この場合に、最上部の瓦と、前記施工用シートとの隙間が生じないように、パテを充填し、又は接着する。この場合の接着は、雨水の逆流を防止することを目的とするものであって、隙間を悉く埋める必要性はない。
また通気部を有しない施工用シートを使用する場合には、棟木の上面へ不通気性の施工用シートの上部側を重ねて固定し、その上へ棟瓦を設置固定する。前記棟瓦の両下縁部は、上部瓦上へ設置した発泡合成樹脂製の支持材に、支持させると共に、前記施工用シートの下縁側を前記支持材の下面と上部瓦との間へ入れて固定する。前記における室内空気は、野路板の下面を伝って上部中央から野路板の上面に抜けた後、野路板上面と瓦下面の間を通過し、瓦の重なり部から、外界へ排出される。このような場合には、棟瓦の下縁と、上部瓦の上面との間は閉鎖しても、排気に支障はない(例えば施工用シートを通気性にする必要がない)。
この発明の実施例を図1について説明すると、棟木及び両側の上部瓦の一部を覆う幅の合成樹脂シート1の中央部へ、多数の小孔2、2を穿設して、ほぼ1/3幅の通気部3を設けると共に、一定間隔毎に長縁と直角に折畳部5、5を設けた後、前記通気部3上へ、撥水処理を施した不織布4を層着固定して、この発明の施工用シート6を構成した。前記折畳部5、5は、例えばピッチPを20cm〜30cmとし、重なり部の伸長した長さは3cm〜6cm増加するものとする。例えばピッチの10%〜20%の長さを調節可能としたものである。図1(c)中長さlを、1.2lまで伸ばすことができる。このようにすれば、合成樹脂シートを瓦の湾曲面に沿って固定することができる。前記において、合成樹脂シート1と不織布4とが接着していても、合成樹脂シート1の縁部には、不織布4がないので、必要な長さに伸ばすことができる。
この発明の他の実施例を図2について説明すると、棟木及び両側の上部瓦の一部を覆う幅の弾性シート7の中央部に、多数の小孔8、8を穿設して通気部9を設け、該通気部9の上部へ、撥水処理を施した通気シート10を重ねて固定し、該通気シート10の上部へ補強布11を重ねて固定し、前記弾性シート7の長縁下部へ接着剤層12を設け、該接着剤層12の面を剥離紙13で被着して、この発明の施工用シート15を構成した。
前記において補強布11の下部14は無孔部である。
前記実施例においては、剥離紙13を剥せば、施工用シート15の長縁部をそのまま瓦面に当接固定することができる。
この発明の他の実施例を図3に基づいて説明すると、通気性と防水性を兼備する中央シート16の両長縁に、ギャザー加工を施した伸縮シート17、17を夫々連設して、棟木と瓦上部を覆う幅とし、前記中央シート16の中央部へ補強シート18を重ねて固定して、この発明の施工用シート20を構成した。図中19は剥離紙付の接着テープ、8は通気用の小孔であって、中央シート16は例えば不織布に撥水処理を施した材質である。
この発明の他の実施例を図4について説明すると、棟木及び瓦の一部を覆う幅の防水シート21の中央部に、多数の小孔8、8を穿設した通気部22を設け、両側部21a、21aをプリーツ加工した(通気部22、22の間に不通気部23を介装している)2枚の防水シート21、21を重ね合せて、その中央部に通気シート24を介装すると共に、両側部にアルミメッシュ板25、25を介装して、この発明の施工用シート26を構成した。前記通気シート24は例えば不織布を用いる。
前記実施例によれば、前記通気シート24の両側部にアルミメッシュ板25を介装したので、該部には変形維持の保形性がある。従って、湾曲瓦面に沿った施工時の形状をそのまま長く保持することができる。
前記実施例1〜3は、瓦の当接する部分が何れもシートであるから、瓦面に当接し、これを接着剤によって接着すれば、保形性は保たれる。
この発明の他の実施例を図5について説明すると、帯状のプリーツシート37の一側へ帯状の防水シート38の一側を連設し、該防水シート38の他側へ多数の小孔39、39を設けて通気部41とし、該通気部41上へ不織布42を重設してこの発明の施工用シート40とする。前記不織布42は通気性を有すると共に、シリコン樹脂を噴霧して撥水性を付与してある。
前記プリーツシート37と、防水シート38を連結した幅は、棟木と、上部瓦の一部を覆う幅の1/2とする。即ちこの実施例の施工用シート40を2枚使用して、棟木と上部瓦の一部を覆うことができるようにしてある。
前記実施例の施工用シート40は、左右対称形である為に、同一物を2枚使用することにより目的を達成することができる。そこで一つの棟施工に際し、施工用シート40を一対(2枚)使用すればよいことになる。
この発明の他の実施例を図6について説明する。前記実施例1〜4は、何れも平板状シートを棟木上へ被着し、棟瓦を嵌装して、固定している。
この実施例は、実施例1〜5の施工用シートを、棟木27に嵌装できるコ状の施工材28(図6)に成形し、施工時には、棟木27へ被冠するのみとしたものであって、防水シート29の中央の通気部31に多数の小孔30を穿設し、通気部31上に通気シート32を重ねて、補強板33を介して棟木27に固定する(図7)。
前記補強板33の外側へ棟瓦34を嵌装し、ビス36で固定する。前記コ状材28の下部のシート部を、最上部の瓦35に粘着剤で固定すれば、この発明の棟の施工が完了する。図中43は桟木、44は棟木支持枠、69は野路板、70は垂木である。
前記実施例1〜4の施工用シート6を用いて棟施工するには、棟木27上へ、施工用シート6の中央部を仮止めした後、前記施工用シート6の外縁部を、最上部の瓦35の上部へ、粘着固定した後(例えば、パテ、接着剤などで固定)、棟瓦34をビス36で固定すれば、この発明の棟施工を完了する(図7、8)。
前記において、室内又は瓦下地間隙から上昇した空気は、矢示45、46、47のように上昇し、流動し、棟瓦34の下縁間隙から矢示48のように外界へ排出するので、換気と、乾燥に有効である(図8)。
この発明の他の実施例を図9、10について説明する。前記実施例7においては、施工用シート6の中央部を棟木27上へ仮止して、施工を開始したが、この実施例8では、施工用シート50の一方の長縁側の端部51を最上段の瓦35の上部へ重ね、前記端部51の下面と、瓦35の上面との間に粘着剤54を介装し、隙間なく粘着する。この場合に施工用シート50は、棟木27へ固定される。
前記施工用シート50は、2分の1の幅であって、最上部の瓦35の上面と、棟部の立上り及び棟木27の上部を覆う幅になっている。また瓦35は湾曲している為に、他端より長くなっている。従って瓦35の上面に合せて施工用シート50を粘着剤で固定すると、補強シート52、撥水シート53が有り余る。従って棟木27上の施工シート端部56も余って皺を生じるので、この部分は切込み57を入れて余分を予め除き、皺が多くならないように調整してある。前記端部51をプリーツ加工して予め他部より長くしておけば、前記他の端部56に切込み57を設ける必要はない。前記における通気は、瓦と瓦の間隙で行われる。
この施工用シート50の補強シート52は、撥水シート53を覆っているが、共に不織布を加工して作る。
前記のように、施工用シート50の一側を粘着剤54で固定した後、他側を棟木27上へ重ねて固定し、ついで棟瓦34を被冠して固定すれば、この発明の施工を完了する。図中55は通気孔、69は野路板、70は垂木であって、補強シート52及び撥水シート53は共に通気性がある。
この発明の他の実施例を図11について説明すると、棟木27の上面へ、左右の施工用シート60、60の上部を重ね、その上に棟瓦34を被冠して、ビス36で固定する。前記施工用シート60、60の左右両側部は、最上部の瓦35、35の一部を覆うように設置し、粘着剤59で固定する(前記粘着剤に代えて接着剤を用いることもできる)。
前記施工用シート60は、繊維シート61の上面へアルミ箔62を層着して構成してあり、前記左右の施工用シート60、60の少なくとも一方のアルミ箔62に通気孔63を設ける。また通気孔63を設けた側の棟瓦34と瓦35との間隙部へ、連続気泡のスポンジ64、64(通気性防水材)を介装し、該間隙部のスポンジ64を介し、排気するけれども、水が侵入しないようにしてある。図中43は桟木、44は棟木27の支持枠、65はスポンジ64の下部に設けた排水溝である。前記スポンジ64は硬質であって、煉瓦34を安定支持している。この実施例は、左右のアルミ箔に通気孔を設けてあるので、スポンジ64は左右両側に設けた。
前記実施例においては、スポンジ64を介装したが、構造によってはスポンジ64がなくてもよい場合もある。前記スポンジ64を介装すると、煉瓦34を支持し、これを安定させることができる。
前記繊維シートとしては、強靱で耐候性があれば、何れも使用できるが、素材はガラス、フッ素樹脂、炭素繊維、アラミド繊維又はその他の化学繊維に耐候性を付して使用する。前記素材を織物、又は不繊布として用いる。
前記実施例においては、瓦と繊維とを粘着剤で固定したが、粘着剤に代えて接着剤(一般に耐候性のある建材用接着剤)を使用することもある。この実施例によれば、防水、通気は完璧であり、排気(換気)は容易である。
この発明の実施例を図12について説明すると、棟木用支持枠44で支持された棟木27の上面へ、左右の不通気性の施工用シート71、71の上端側を重ね、その上へ棟瓦34を被冠してビス36で固定する。前記施工用シート71、71の下端側は、前記棟瓦34の支持材72、72と最上部の瓦35に固定(例えば接着剤で固定)してある。
また前記瓦35は、野路板69上へ設置した支持枠73(例えば合成樹脂製、最上部の瓦35を支持すると共に、通気性を確保してある)上へ桟43を介して固定されている。
前記において室内から屋根裏へ上昇した空気は、野路板69、69の間隙74と、前記支持枠73の通気孔を経て矢示75、76、77のように、瓦の下へ入り、各瓦の隙間から外界へ排出される。従って前記施工用シート71、71は不通気性であっても支障はない。
前記のように、瓦35などの間隙から排気される場合には、施工用シート71は不通気性でよいことになる。
(a)この発明のシートの実施例の一部平面図、(b)同じく(a)中A−A断面図、(c)同じく一部断面拡大図(伸長の説明)。 (a)同じく他の実施例の一部平面図、(b)同じく(a)中B−B断面図。 (a)同じく他の実施例の一部平面図、(b)同じく正面図。 (a)同じく他の実施例の一部平面図、(b)同じく正面図。 (a)同じく他の実施例の平面図、(b)同じく正面図。 同じく他の実施例の一部拡大斜視図。 同じく棟施工後の一部断面図。 同じく他の実施例の棟施工後の一部断面図。 (a)同じくシートの一部平面図、(b)同じく正面図。 同じく図9のシートを使用した棟施工の一部断面図。 同じく他の実施例の一部を省略した断面図。 同じく他の実施例の一部を省略した断面図。
符号の説明
1 合成樹脂シート
2、8 小孔
3、9、22 通気部
4 不織布
5 折畳部
6、15、20、26、40、71 施工用シート
7 弾性シート
10 通気シート
11 補強布
12 接着剤層
13 剥離紙
16 中央シート
17 伸縮シート
18 補強シート
21 防水シート
23 不通気部
24 通気シート
25 アルミメッシュ板
26、40、50、60 施工用シート
27 棟木
28 施工材
29 防水シート
34 棟瓦
35 最上段の瓦
43 桟木
44 棟木支持枠
52 補強シート
53 撥水シート
54 粘着剤
61 アルミ箔
63 通気孔
64 スポンジ
65 排水溝

Claims (12)

  1. 棟木及び瓦の一部を覆う幅の防水シートを所定長さ毎に屈曲重ね部を設け、前記防水シートの中央部に所定幅に亘り通気部を設けると共に、前記通気部上に撥水処理を施した通気シートを層着固定したことを特徴とする棟施工用シート。
  2. 棟木及び瓦の一部を覆う幅の弾性シートの中央部へ所定幅に亘り通気部を設けると共に、該通気部上へ防水性のある通気シートを層着し、該通気シートの上部へ小幅の補強シートを固定したとを特徴とする棟施工用シート。
  3. 棟木及び瓦の一部を覆う幅になるように通気シートの長縁に沿って長手方向へ伸長できるべくプリーツ加工した防水シートを連設し、前記通気シートの中央部へ所定幅の補強シートを固定したことを特徴とする棟施工用シート。
  4. 棟木及び瓦の一部を覆う幅であって、中央部へ所定幅の通気部を設けた防水シートの上部両側へ、金属網又は並列金属細線を重ね、前記防水シートの中央部へ、通気撥水性シートを層着固定し、前記金属網又は金属細線及び通気撥水性シートの上部へ、中央部に通気部を設けた防水シートを層着固定したことを特徴とする棟施工用シート。
  5. 防水シートの長縁一側へ通気シートを連設し、前記防水シートは、最上部の屋根瓦の一部及び棟木の立上り部を覆う幅とし、前記通気シートは、棟木の立上り部の一部と、棟木の水平部の一部を覆う幅としたことを特徴とする棟施工用シート。
  6. 請求項1乃至3記載の棟施工用シートを、断面下向コ状に成形したことを特徴とする棟施工用シート。
  7. 棟木の上面へ施工用シートの通気部をのせて仮止めすると共に、前記施工用シートの長縁両側下面と瓦の上面との間へ接着剤又は粘着剤を介装して、前記施工用シートと瓦とを固着し、前記棟木上へ、棟瓦を嵌装して固定することを特徴とした棟施工方法。
  8. 棟木の両側の最上部瓦へ接着剤又は粘着剤を介して施工用シートの下部を固定すると共に、前記施工用シートの上部で前記棟木を覆うように重ねて固定し、該棟木上へ棟瓦を嵌装固定することを特徴とした棟施工方法。
  9. 施工用シートは、アルミ箔とポリエステル不織布とポリエステルフィルムの層着シート又はアルミ箔とオレフィンシートとの層着シートとすることを特徴とした請求項8記載の棟施工方法。
  10. 棟木の上面へ、棟施工用シートの通気部を載せ、前記棟施工用シートの両側部は最上部の瓦の一部を覆うように設置し、前記棟施工用シートを棟木に固定すると共に、前記シートの両縁部を最上部の瓦上へ固定し、前記棟木の上部へ棟瓦を嵌着固定したことを特徴とする棟施工装置。
  11. 棟木の上面へ、繊維シートと、アルミ箔とを層着した施工用シートを載せ、該施工用シートの両側部は、最上部の瓦の一部を覆うように設置して固定し、前記施工用シートを棟木に固定すると共に、前記棟木の上部へ固定した棟瓦の下縁に支持材を設置したことを特徴とする棟施工装置。
  12. 棟木の上面へ、繊維シートと、アルミ箔とを層着した施工用シートを載せ、該施工用シートの両側部は、最上部の瓦の一部を覆うように設置して固定し、前記施工用シートを棟木に固定すると共に、前記アルミ箔の一部に通気孔を設け、前記棟木の上部へ棟瓦を固定し、前記棟瓦の下縁と、前記施工用シートとの間に通気性防水材を介装したことを特徴とする棟施工装置。
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JP (1) JP2007146630A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037930A (ja) * 2008-10-21 2010-02-18 Baba Shoten:Kk 多層防水シート、屋根用防水シート、棟用防水シート、棟用防水シートの設置方法、棟用防水シートを用いた棟施工ユニット
JP2012082624A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Tsuruya:Kk 屋根用防水部材
JP5981061B1 (ja) * 2016-03-28 2016-08-31 株式会社馬場商店 開口部を有する棟支持材およびその使用方法

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