JPH07333802A - 写真感光材料の処理方法及び写真処理装置 - Google Patents

写真感光材料の処理方法及び写真処理装置

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JPH07333802A
JPH07333802A JP6130053A JP13005394A JPH07333802A JP H07333802 A JPH07333802 A JP H07333802A JP 6130053 A JP6130053 A JP 6130053A JP 13005394 A JP13005394 A JP 13005394A JP H07333802 A JPH07333802 A JP H07333802A
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JP
Japan
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processing
photographic
solution
tank
film
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JP6130053A
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English (en)
Inventor
Fumio Mogi
文雄 茂木
Takatoshi Ishikawa
隆利 石川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/466,748 priority patent/US5619743A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C5/00Photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents
    • G03C5/26Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor
    • G03C5/263Processes using silver-salt-containing photosensitive materials or agents therefor with an exterior influence, e.g. ultrasonics, electrical or thermal means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D13/00Processing apparatus or accessories therefor, not covered by groups G11B3/00 - G11B11/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー写真フィルムとカラー印画紙を効率的
に処理する写真処理装置。 【構成】 フィルム処理部16の漂白槽28、第1及び
第2定着槽30、32、水洗槽34、第1及び第2安定
浴槽36、38と、印画紙処理部24の漂白定着槽5
0、第1〜第3リンス槽52、54、56に設けた処理
液循環用の配管70A〜70Jの中間部は、鋳込みヒー
タ100の金属ブロック104を貫通して、金属ブロッ
クによって互いに効率的に熱伝導可能に連結されてい
る。金属ブロック内にはヒータが設けられており、この
ヒータの加熱によって各配管を流れる処理液が均一に加
熱され、また、各配管を流れる処理液が互いに熱交換を
行い、フィルム処理部の漂白槽〜第2安定浴槽と印画紙
処理部の漂白定着槽〜第3リンス槽内のそれぞれの処理
液が効率的に略同じ温度に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムの現像処
理するフィルム処理部と画像露光された印画紙を現像処
理する印画紙処理部が組み込まれた写真処理装置に関す
る。また、この写真処理装置において迅速に写真感光材
料を処理可能な写真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影済の写真フィルムを現像、定着、水
洗及び乾燥処理するフィルム処理装置と、現像処理の終
了した写真フィルムに記録されている画像を印画紙へ焼
付露光した後に現像、定着、水洗及び乾燥処理して写真
プリントとして仕上げる焼付処理装置とを一体にした写
真処理装置がある。このように写真処理装置では、撮影
済の写真フィルムの現像処理から、写真フィルムに記録
された画像を印画紙へ露光する露光処理及び画像露光さ
れた印画紙の現像処理までを連続して行い、1台の装置
で露光済の写真フィルムから写真プリントを得ることが
できるようになっている。
【0003】ところで、上記の写真処理装置では、乾燥
部は勿論、写真フィルムを処理する現像、定着、水洗等
と、印画紙を処理する現像、定着、水洗等の処理槽がそ
れぞれ別々に設けられている。これらの処理槽内の処理
液は、それぞれ写真フィルム又は印画紙を最適な状態で
迅速に処理するために、38°C以下の予め設定された
所定の温度に維持されており、フィルム処理装置の処理
液と印画紙処理装置の処理液は、それぞれ別々の温度調
節手段、循環手段によって写真フィルム及び印画紙をそ
れぞれ最適な状態に処理できるように維持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネガフィルムの現像処理から印画紙への焼付露光及び印
画紙の現像処理までを一体で行う写真処理装置では、フ
ィルム処理装置と焼付処理装置とを単に一体化した構造
であり、実質的な処理液の温度維持手段の簡略化、部品
点数の削減、個々の処理液の設定温度、カラー写真感光
材料の迅速処理等の種々の考慮がなされたものでは無か
った。このため、このような写真処理装置は、比較的大
型で設置スペースが限定され、装置のランニングコスト
も高く、効率的に写真フィルムの現像処理から印画紙へ
の画像露光及び印画紙の処理を行うことができるもので
はなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮して、迅速なカラ
ー写真感光材料の処理を可能とする写真感光材料の処理
方法及び、装置の小型化、部品数の削減等によるコスト
ダウン、装置のランニングコストの低減を達成し効率的
にカラー写真感光材料の処理を可能とする写真処理装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の写真感光材料の
処理方法は、露光済のカラー写真感光材料を現像液を含
む複数の処理液によって現像処理するカラー写真感光材
料の処理方法であって、前記現像液を40°C以上の予
め設定した所定の温度に維持し、前記現像液を除く全て
の処理液を38°C以上、50°C以下でかつそれぞれ
の処理液の間の温度差が2°C以内の予め設定した所定
の温度に維持して、前記カラー写真感光材料を現像処理
することを特徴とする。
【0007】請求項2に係る写真処理装置は、露光済の
カラー写真フィルムを現像液槽を含む複数の処理槽のそ
れぞれに所定の温度に維持して貯留している処理液によ
って現像処理するフィルム処理部と、現像処理された前
記カラー写真フィルムの画像に応じてカラー印画紙を露
光する画像露光部と、画像露光された前記カラー印画紙
を現像液槽を含む複数の処理槽のそれぞれに所定の温度
に維持して貯留している処理液によって現像処理する印
画紙処理部と、を備えた写真処理装置であって、前記フ
ィルム処理部の現像液を除く処理液と前記印画紙処理部
の現像液を除く処理液の温度差を2°C以内に維持して
処理することを特徴とする。
【0008】請求項3に係る写真処理装置は、請求項2
の写真処理装置であって、前記フィルム処理部の現像液
の温度と印画紙処理部の現像液の温度をそれぞれ40°
C以上の所定温度に維持すると共に、前記フィルム処理
部の現像液と前記印画紙処理部の現像液を除く処理液の
温度を38°C以上、50°C以下の設定温度に維持し
て現像処理することを特徴とする。
【0009】請求項4に係る写真処理装置は、請求項2
又は請求項3の写真処理装置であって、前記フィルム処
理部の現像液と前記印画紙処理部の現像液を除く処理液
を多くとも2以下の熱源でかつ、少なくとも一方の熱源
として同一の熱源で加熱する複数の前記処理液の各々を
循環させる配管を熱伝導率の高い金属材料に前記熱源と
共に緊密に固めて連結した鋳込みヒータを用いているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項5に係る写真処理装置は、請求項4
の写真処理装置であって、前記フィルム処理部の現像液
と前記印画紙処理部の現像液を除く処理液を1本の鋳込
みヒータで所定の温度に加熱して維持することを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明の写真感光材料の処理方法では、カラー
写真感光材料を処理する現像液の温度を40°C以上と
すると共に、現像液を除く処理液の温度を38°C以上
で50°C以下、かつ互いの温度差が2°C以内となる
ようにしている。
【0012】一般にカラー写真感光材料を処理する現像
液を含む処理液は、38°C以下の所定温度に維持され
ているが、この設定温度を現像液が40°C以上、現像
液を除く処理液を38°C以上で50°C以下とするこ
とにより、カラー写真感光材料を迅速に処理することが
できる。
【0013】また、現像液を除く処理液の間の温度差を
2°C以内とすることにより、現像液以外の処理液の液
温が互いに影響しあって、不安定となるのを防止するこ
とができ、カラー写真感光材料を安定した品質で処理す
ることができる。
【0014】なお、本発明で言うカラー写真感光材料
は、カラー写真フィルムとカラー印画紙の双方を含んで
いる。
【0015】本発明の請求項2に記載の写真処理装置
は、カラー写真フィルムを現像処理した後に、カラー写
真感光材料に記録されている画像をカラー印画紙に焼付
け、さらにこのカラー印画紙を現像処理する、所謂、N
−P一体形の写真処理装置であり、このような写真処理
装置において、それぞれの現像液を除く多数の処理液の
間の温度差を2°C以内とすることにより、現像液を除
く処理液を貯留するための処理槽を接近して配置して
も、互いの処理液の温度が影響しあうことがなく、装置
を処理槽をコンパクトに配置することができ、装置の小
型化を達成できる。
【0016】請求項3に記載の写真処理装置では、現像
液の温度を40°C以上の所定の温度に維持すると共
に、現像液を除く処理液を38°C以上、50°C以下
の所定の温度に維持している。これによって、カラー写
真フィルムは勿論、カラー印画紙を安定して、かつ迅速
に処理することができる。
【0017】請求項4に記載の写真処理装置では、カラ
ー写真フィルム及びカラー印画紙のそれぞれを現像処理
する現像液以外の処理液を2つ以下の熱源によって加熱
して所定の温度に維持している。
【0018】カラー写真フィルムとカラー印画紙をそれ
ぞれ現像処理するためには、現像液を除いても、漂白
液、定着液(又は漂白定着液)、水洗水、安定浴液等の
多数の処理液を必要とし、それぞれの処理液を個々に設
けた熱源によって加熱すると、装置の消費電力が多くな
ってしまう。これを、多くとも2つの熱源によって加熱
するため、装置の消費電力を抑えることができ、ランニ
ングコストの低減を図ることができる。このとき、鋳込
みヒータを用いることにより効率的に、複数の処理液の
それぞれを略一定の温度に加熱して維持することができ
る。
【0019】この鋳込みヒータは、それぞれの処理液を
循環させる配管を熱源となるヒータと共に熱伝導性の良
好な金属材料によって一体に固めたものであり、ヒータ
の熱がそれぞれの配管中の流れる処理液に効率的に伝達
可能であると共に、処理液の間でも相互に熱伝導が可能
となり、複数の処理液を一定の温度範囲に維持すること
が極めて容易となるものである。
【0020】また、熱源の数を削減すると、その熱源に
付随する冷却用のファンや、熱源やファンの作動をコン
トロールするための種々の部品等の削減も可能となり、
このような部品点数の削減に伴い装置の製造コストの上
昇も抑えることができる。
【0021】請求項5に記載の写真処理装置では、所謂
鋳込みヒータを用いて現像液を除く処理液を単一の熱源
によて加熱している。これは、現像液を除く処理液の温
度差を2°C以内とすることにより達成でき、また、多
数の処理液を簡単な構造で効率的に温度制御することが
可能となる。さらに、前記した装置の小型化、ランニン
グコストの削減等をより効率的に達成することができ
る。
【0022】なお、カラー写真フィルムを現像処理する
現像液と、カラー印画紙を現像処理する現像液との間の
温度差は、2°C以内であることが好ましく、より好ま
しくは1.5°C以内である。また、それぞれの温度範
囲は、±0.5°C以内で調温することが好ましい。
【0023】ここで本発明のカラー写真感光材料の処理
に好ましい現像液等の処理液について説明する。すなわ
ち、40°C以上の温度でカラー写真感光材料を安定し
て処理することができる現像液、及び38°C以上、5
0°C以下の温度で現像液による処理が終了したカラー
写真感光材料を処理して、品質良く仕上げることが可能
な処理液について説明する。
【0024】本発明の適用により好ましい現像液(カラ
ー現像液)中には、公知の芳香族第一級アミンカラー現
像主薬を含有する。好ましい例は、p−フェニレンジア
ミン誘導体であり、代表例としては、N,N−ジエチル
−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−5−ジエチル
アミノトルエン、2−アミノ−5−(N−エチル−N−
ラウリルアミノ)トルエン、3−メチル−4−〔N−エ
チル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕アニリ
ン、3−メチル−4−〔N−エチル−N−(δ−ヒドロ
キシブチル)アミノ〕アニリン、2−メチル−4−〔N
−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル〕アミノ)アニ
リン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β
−(メタンスルホンアミド)エチル〕−アニリン、N−
(2−アミノ−5−ジエチルアミノフェニルエチル)メ
タンスルホンアミド、N,N−ジメチル−p−フェニレ
ンジアミン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−メトキシ チルアニリン、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−β−エトキシエチルアニリン、4−ア
ミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−ブトキシエチ
ルアニリン等を挙げることができる。特に好ましくは4
−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−〔β−(メタ
ンスルホンアミド)エチル〕−アニリン、2−メチル−
4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミ
ノ〕アニリン或いは2−メチル−4−〔N−エチル−N
−(δ−ヒドロキシブチル)アミノ〕アニリンである。
【0025】上記化合物中、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−〔β−(メタンスルホンアミド)エチ
ル〕−アニリン及び3−メチル−4−〔N−エチル−N
−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕アニリンの使用下
において、特に本発明の実施例に好ましい。
【0026】また、これらのp−フェニレンジアミン誘
導体は、硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、p−トルエンスル
ホン酸塩のどの塩であってもよい。該芳香族第一級アミ
ノ現像主薬の使用量は、1リットルの現像液当り約0.
15モル(モル/リットル)以上使用することが必要で
あるが、好ましくは0.17〜0.50モル/リットル
である。更に、現像補充液の使用量としては、好ましく
は1リットルの補充液当り約0.17モル〜0.60モ
ルより好ましくは約0.2モル〜0.8モルの濃度であ
る。
【0027】また、各材質の耐久性をより向上させるた
めに、実質的にベンジルアルコールを含有しない現像液
を使用することが好ましい。ここで実質的に含有しない
とは、好ましくは2ml/リットル以下、更に好ましくは
0.5ml/リットル以下のベンジルアルコール濃度であ
り、最も好ましくは、ベンジルアルコールを全く含有し
ないことである。
【0028】現像液は、ヒドロキシルアミンや亜硫酸イ
オンを含有することができるが、その他有機保恒剤を含
有することが好ましい。
【0029】ここで有機保恒剤とは、添加による芳香族
第一級アミンカラー現像主薬の劣化速度を減じる有機化
合物全般を指す。即ち、有機保恒剤は、カラー現像主薬
の空気などによる酸化を防止する機能を有する有機化合
物類であるが、中でもヒドロキシルアミン誘導体(ヒド
ロキシルアミンを除く。)、ヒドロキサム酸類、ヒドラ
ジン類、ヒドラジド類、フェノール類、α−ヒドロキシ
ケトン類、α−アミノケトン類、糖類、モノアミン類、
ジアミン類、ポリアミン類、四級アンモニウム塩類、ニ
トロキシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジア
ミド化合物類、縮環式アミン類などが有効な有機保恒剤
である。特にトリエタノールアミンのようなアルカノー
ルアミン類、N,N−ジエチルヒドロキシルアミンや
N,N−ジ(スルホエテル)ヒドロキシルアミンのよう
なジアルキルヒドラキシルアミン、N,N−ビス(カル
ボキシメチル)ヒドラジンのようなヒドラジン誘導体
(ヒドラジンを除く)あるいはカテコール−3,5−ジ
スルホン酸ソーダのような芳香族ポリヒドロキシ化合物
の添加が好ましい。
【0030】現像液には必要に応じて任意のカブリ防止
剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化ナトリウ
ム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカリ金属ハ
ロゲン化物及び有機カブリ防止剤が使用できる。有機カ
ブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、6−
ニトロベンズイミダゾール、5−ニトリイソインダゾー
ル、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾ
トリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチ
ル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシア
ザインドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ環化合物
を代表例としてあげることができる。
【0031】また、上記現像液は、好ましくはpH1
0.0以上で本発明の写真処理装置に用いることにより
現像効果をより顕著に発揮することができる。より好ま
しくは10.20〜11.00の範囲である。その現像
液には、その他に既知の現像液成分の化合物を含ませる
ことができる。
【0032】上記pHを保持するためには、各種緩衝剤
を用いるのが好ましい。この緩衝剤としては、炭酸塩、
リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸
塩、グリシル塩、N,N−ジメチルグリシン塩、ロイシ
ン塩、ノルロイシン塩、グアニン塩、3,4−ジヒドロ
キシフェニルアラニン塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、
2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール
塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロキシアミノメ
タン塩、リシン塩などを用いることができ、特に炭酸塩
やリン酸塩の使用が好ましい。
【0033】緩衝剤の現像液への添加量は、0.1モル
/リットル以上であることが好ましく、0.1モル/リ
ットル〜0.4モル/リットルでることが特に好まし
い。
【0034】その他、現像液中にはカルシウムやマグネ
シウムの沈澱防止剤としてあるいは安定性向上のため
に、各種キレート剤を用いることができる。例えば、ニ
トリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメ
チレンホスホン酸、トランスシロヘキサンジアミン四酢
酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキ
シフェニル酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−ト
リカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジ
ル)エチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸等が挙げられる。これらのキレート
剤は必要に応じて2種以上併用しても良い。
【0035】これらのキレート剤の添加量は現像液中の
金属イオンを封鎖するのに充分な量であれば良い。例え
ば1リットル当り0.1g〜10g程度である。
【0036】また、現像液には、必要により任意の現像
促進剤を添加できる。現像促進剤としては、特公昭37−
16088 号、同37−5987号、同38−7826号、同44−12380
号、同45−9019号の各公報及び米国特許第3,813,247 号
等に表されるチオエーテル系化合物、特開昭52−49829
号公報及び同50−15554 号公報に表されるp−フェニレ
ンジアミン系化合物、特開昭50−137726号、特公昭44−
30074 号、特開昭56−156826号及び同52−43429 号の各
公報等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許第2,
494,903 号、同3,128,182 号、同4,230,796 号、同3,25
3,919 号、特公昭41−11431 号公報、米国特許第2,482,
546 号、同2,596,926 号及び同3,582,346 号等に記載の
アミン系化合物、特公昭37−16088 号公報、同42−2520
1 号公報、米国特許第3,128,183 号、特公昭41−11431
号公報、同42−23883 号公報及び米国特許第3,532,501
号等に表されるポリアルキレンオキサイド、その他1−
フェニル−3−ピラゾリドン類、イミダゾール類、等を
必要に応じて添加することができる。
【0037】さらに、現像液には、蛍光増白剤を含有す
るのが好ましい。蛍光増白剤としては、4,4’−ジア
ミン−2,2’−ジスルホステルベン系化合物が好まし
い。添加量は0〜5g/リットル好ましくは0.1g〜
4g/リットルである。
【0038】この現像液の補充量は、感光材料1m2
たり20〜1000ml、好ましくは30〜300mlであ
る。
【0039】このような現像液による現像時間は特に規
定は無いが、迅速処理用として用いることが好ましく、
とりわけ現像時間としては10秒〜2分、好ましくは1
5秒〜1分30秒程度である。
【0040】また、本発明では、現像工程の後に、漂白
工程−定着工程又は漂白定着工程を設けるが、これらの
工程に用いられる漂白液や漂白定着液には、各種漂白剤
を用いることができる。例えば、過酸化水素、過硫酸
塩、赤血塩、重クロム酸塩、塩化鉄塩、アミノポリカル
ボン酸第二鉄塩等である。特に好ましい漂白剤はアミノ
ポリカルボン酸第二鉄塩である。
【0041】とりわけ、好ましいアミノポリカルボン酸
としては、EDTA、1,3−PDTA、ジエチレント
リアミン五酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢
酸、イミノ二酢酸、メチルイミノ二酢酸、N−(2−ア
セトアミド)イミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、N−(2
−カルボキシエチル)イミノ二酢酸、N−(2−カルボ
キシメチル)イミノジプロピオン酸、β−アラニンジ、
エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸、1,3−プ
ロピレンジアミン−N,N’−ジコハク酸等が挙げられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0042】漂白定着液における第二鉄錯塩の濃度とし
ては、0.005〜2.0モル/リットルの範囲が適当
であり、0.01〜1.00モル/リットルの範囲が好
ましく、より好ましくは、0.02〜0.50モル/リ
ットルの範囲である。
【0043】また補充液中の第二鉄錯塩の濃度として
は、好ましくは、0.005〜2モル/リットル、より
好ましくは0.01〜1.5モル/リットルである。
【0044】漂白液、漂白定着液及び/又はこれらの前
槽の液には、漂白促進剤として種々の化合物を用いるこ
とができる。例えば、米国特許第3,893,858 号明細書、
ドイツ特許第1,290,812 号明細書、特開昭53−95630 号
公報、リサーチディスクロージャー第17129 号(1978年
7 月号)に記載のメルカプト基またはジスルフィド結合
を有する化合物や、特公昭45−8506号、特開昭52−2083
2 号、同53−32735 号こ各公報及び米国特許第3,706,56
1 号等に記載のチオ尿素系化合物、あるいは沃素、臭素
イオン等のハロゲン化合物が漂白力に優れる点で好まし
い。
【0045】その他、漂白液又は漂白定着液には、臭化
物(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化アン
モニウム)又は塩化物(例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、安価塩化アンモニウム)又は沃化物(例え
ば、沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むこと
ができる。必要に応じ硼砂、メタ硼酸ナトリウム、酢
酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
亜燐酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナ
トリウム、酒石酸などのpH緩衝機能を有する1種類以
上の無機酸、有機酸及びこれらのアルカリ金属またはア
ンモニウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジンな
どの腐蝕防止剤などを添加することができる。
【0046】また漂白液や漂白定着液には、その他各種
の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニル
ピロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させること
ができる。
【0047】漂白定着液又は定着液に使用される定着剤
は、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸
アンモニウムなどのチオ硫酸塩;チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸アンモニウムなどのチオシアン酸塩;
エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−1,
8−オクタンジオールなどのチオエーテル化合物および
チオ尿素類などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、
これらを1種あるいは2種以上混合して使用することが
できる。また、特開昭55−155354号公報に記載された定
着剤と多量の沃化カリウムの如きハロゲン化物などの組
み合わせからなる特殊な漂白定着液等も用いることがで
き、チオ硫酸塩等にチオ硫酸アンモニウム塩の使用が好
ましい。1リットルあたりの定着剤の量は、0.3〜2
モルが好ましく、更に好ましくは0.5〜1.0モルの
範囲である。
【0048】漂白定着液や定着液は、保恒剤として亜硫
酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜
硫酸アンモニウム)、重亜硫酸塩(例えば、重亜硫酸ア
ンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウ
ム)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸カリウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニウ
ム)等の亜硫酸イオン放出化合物を含有するのが好まし
い。これらの化合物は亜硫酸イオンに換算して約0.0
02〜0.05モル/リットル含有させることが好まし
く、更に好ましくは0.04〜0.40モル/リットル
である。
【0049】漂白定着液や定着液の保恒剤としては、亜
硫酸塩の添加が一般的であるが、その他、アスコルビン
酸やカルボニル重亜硫酸付加物、或いはカルボニル化合
物等を添加しても良く、またベンゼンスルフィン酸類も
有効である。更に、漂白定着液や定着液には緩衝剤、蛍
光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ剤等を必要に応
じて添加しても良い。
【0050】また、漂白液や漂白定着液において、好ま
しいpH領域は、3〜10であり、更には4〜9が好ま
しい。
【0051】定着又は漂白定着等の工程での脱銀処理後
には、水洗処理や安定化処理或いはその双方を行なうの
が、水洗工程及び/又は安定化工程においては、前述し
た二酸化窒素を含有するものが最も好ましく、好ましい
添加量は1〜100ppm、最も好ましくは2〜50p
pm程度である。
【0052】水洗及び安定化工程の補充量は任意に選択
することができ、感光材料1m2 あたり50ml〜5リッ
トル程度であるが、本発明の効果をより顕著に得るため
には、前槽からの持ち込み量の1.0倍〜20倍程度の
低補充が好ましく、2倍〜10倍程度がより好ましい。
ここで前槽からの持ち込み量を感光材料1m2 あたり一
般に50ml程度であるとすると、実際の補充量は50ml
〜1000ml程度ということになる。
【0053】また、水洗あるいは安定浴中にはチオ硫酸
塩を1×10-4モル/リットル以上含有させており、好
ましくは、1×10-3〜0.5モル/リットル、更に好
ましくは5×10-3〜0.1モル/リットルである。こ
れらのチオ硫酸塩は直接添加されてもよいし、前槽にあ
る定着液や漂白定着液に含有させて感光材料により持ち
込まれるようにしても良い。
【0054】また、水洗又は安定化浴のタンク液の平均
滞留時間が1週間〜2ヶ月において、その効果を一層顕
著に得ることができる。平均滞留時間とは、タンク液が
平均的に経時される期間を意味する。平均滞留時間はタ
ンクの液量と等量を補充するのに要した日数に該当す
る。ここでいうタンクの液量とは、水洗や安定化浴が複
数槽ある場合には、その合計の槽容量を意味する。総合
的な写真特性劣化の観点からは、平均滞留時間が長すぎ
るのも好ましくない。例えば2ヶ月をこえた場合など
は、特性の維持が困難な場合がある。
【0055】また、二酸化塩素を含有する水洗及び/又
は安定化浴においては、特に液の硫化による沈澱生成が
遅延されるという効果を得るためには、平均滞留時間が
1週間〜2ヶ月の間が最も顕著な効果を得ることができ
る。更に好ましくは10日〜1ヶ月である。
【0056】補充は連続的に行っても間欠的に行っても
よい。水洗及び/又は安定化工程に用いた液は、更に、
前工程に用いることもできる。この例として多段向流方
式によって削減して水洗水又は安定液のオーバーフロー
を、その前槽の漂白定着槽又は定着槽に流入させ、漂白
定着槽には濃縮液を補充すれば、廃液量を減らすことが
できる。
【0057】水洗工程での水洗水量または、安定化工程
の安定浴液量は、感光材料(カラーフィルム又は印画
紙)の特性(例えばカプラー等使用素材による)や用
途、液温、タンクの数(段数)、向流、順流等の補充方
式、その他種々の条件によって種々の範囲に設定し得
る。通常多段向流方式における段数は2〜6が好まし
く、特に2〜4が好ましい。
【0058】水洗水又は安定浴液は、バクテリアの繁殖
防止に特開昭62−288838号公報に記載のカルシウム、マ
グネシウムを低減させた水を用いる方法を、極めて有効
に用いることができる。更に、水洗水には、水切り剤と
して界面活性剤や、硬水軟化剤としてEDTAに代表さ
れるキレート剤を用いることができる。
【0059】以上の水洗工程に続くか、又は水洗工程を
経ずに直接安定液で処理することもできる。安定浴液に
は、画像安定化機能を有する化合物が添加され、例えば
ホルマリンに代表されるアルデヒド化合物や、アルデヒ
ド放出化合物、具体的にはヘキサメチレンテトラミン、
N−メチロールピラゾールなどの特願平3 −318644号記
載のN−メチロールアゾール類、N,N’−ビス(1.
2,4−トリアゾール−1−イル)ピペラジン等の特開
平4 −313753号公報記載のアゾリルメチルアミン類等を
挙げることができる。また、色素安定化に適した膜pH
に調製するための緩衝剤や、アンモニウム化合物があげ
られる。又、液中でのバクテリアの繁殖防止や処理後の
感光材料に防徴性を付与するため、必要に応じて各種殺
菌剤や防徴剤を併用することができる。
【0060】更に、界面活性剤、蛍光増白剤、硬膜剤を
加えることもできる。安定化が水洗工程を経ることなく
直接行われる場合、特開昭57−8543号、同58−14834
号、同60−220345号の各公報に記載の公知の方法を、す
べて用いることができる。
【0061】その他、1−ヒドロキシエチリデン−1,
1−ジホスホン酸、エチレンジアミン四メチレンホスホ
ン酸等のキレート剤、マグネシウムやビスマス化合物を
用いることも好ましい態様である。
【0062】水洗工程又は安定化工程の好ましいpHは
4〜10であり、更に好ましくは5〜8である。処理時
間は任意に設定できるが短い方が迅速処理においてより
好ましい。この処理時間としては、好ましくは15秒〜
1分45秒、更に好ましくは15秒〜1分である。
【0063】処理液中の組成物は、各種処理剤の形態で
供給されることができる。処理剤は、単一または複数の
パート構成の濃縮液として供給しても良く、粉剤として
供給しても良い。また、使用液状態で供給してもよく、
濃縮液、粉剤、使用液の組み合わせであっても良い。
【0064】このような、本発明に好ましい処理液によ
るカラー写真感光材料を処理する写真処理装置での処理
工程の組み合わせは種々の適用が可能である。
【0065】例えば、一般的な処理工程の構成の一例
は、図6(A)に示すように、現像工程120−漂白工
程122−定着工程124−水洗工程126−安定浴工
程128よりなるフィルム処理部16と、現像工程13
0−漂白定着工程132−リンス工程(水洗工程13
4)よりなる印画紙処理部24であり、それぞれの処理
工程は、単一もしくは複数の処理槽に分割して構成する
ことができる。
【0066】また、図6(B)に示すように、フィルム
処理部16の水洗工程126を印画紙処理部24のリン
ス工程に換えて共用してもよく、図6(C)に示すよう
に、水洗工程126を省略して現像工程120−漂白工
程122−定着工程124−安定浴工程128によって
フィルム処理部16Aと、フィルム処理部16Aと共用
する安定浴工程128を備えた印画紙処理部24Aとし
て構成しても良い。
【0067】また、図6(D)に示すように、現像工程
130−漂白工程136−定着工程124−水洗工程1
26によって構成した印画紙処理部24Bとして、定着
工程124、水洗工程126をフィルム処理部16と共
用する構成あっても良く、また、図6(E)及び図6
(F)に示すように、現像工程120−漂白定着工程1
38−安定浴工程128によって構成したフィルム処理
部16Bと、現像工程130−漂白定着工程132−安
定浴工程128によって構成した印画紙処理部24Cと
し、安定浴工程128を共用するものであっても良く
(図6(E)参照)、フィルム処理部16Bと印画紙処
理部24Cの漂白定着工程138、安定浴工程128を
供給するものであっても良い(図6(F)参照)。
【0068】さらに、図6(G)に示すように、現像工
程120−漂白定着工程138−水洗工程126−安定
浴工程128によって構成したフィルム処理部16Cと
し、このフィルム処理部16Cと水洗工程126を共用
する印画紙処理部24である構成でもよく、また、これ
らに限定せずに、カラー写真フィルムの処理とカラー印
画紙の処理を適切に行うことができる処理工程の組み合
わせであれば良い。
【0069】次に本発明の写真処理装置に適用しうる写
真感光材料の内のカラー写真フィルムについて説明す
る。
【0070】本発明の写真処理装置は、如何なるカラー
写真フィルムにも適用することができるが、ハロゲン化
銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層
(層配置など)、並びにこの感材を処理するために適用
される処理法や処理用添加剤としては、表1〜表5に示
す特許公報等、特に欧州特許EP,355,660A2号(特願平1
−107011号公報)に記載されているものを用いることが
より好ましい。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】また、写真感光材料の中で本発明の適用に
好ましいカラー写真フィルムには、沃臭化銀、沃塩化
銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、臭化銀、塩化銀等の各種ハ
ロゲン組成の乳剤を用いることができる。とりわけ、9
0モル%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀粒子を含有
する乳剤層を少なくとも一層有することが好ましい。よ
り好ましくは95〜99.9モル%以上、更に好ましく
は98〜99.9モル%以上の塩化銀からなる乳剤であ
り、全層が98〜99.9モル%以上の塩化銀からなる
塩臭化銀乳剤であることが特に好ましい。また、塗布銀
量としては、特に制限はなく0.2〜15g/m2 程度
の写真フィルムに適用するのが好ましいが、とりわけ、
0.4〜0.5g/m2 程度が好ましい。
【0077】また、写真フィルムがカラーフィルムであ
る場合には、各種カプラーを含有することができるが詳
細は表2に記載した通りである。
【0078】更に、シアンカプラーとして、特開平2 −
33144 号公報に記載のジフェニルイミダソール系シアン
カプラーの他に、欧州特許EP0,333,185A2 号に記載の3
−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー(なかでも具体
例として列挙されたカプラー(42)の4当量カプラー
に塩素離脱基をもたせて2当量化したものやカプラー
(6)や(9)が特に好ましい)や特開昭64−32260 号
公報に記載された環状活性メチレン系シアンカプラー(
なかでも具体例として列挙されたカプラー例3、8、3
4が特に好ましい)の使用も好ましい。
【0079】また、写真フィルムには、画像のシャープ
ネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧州特
許EP0,337,490A2 号の第27〜76頁に記載の処理によ
る脱色可能な染料(なかでもオキソノール系染料)を写
真フィルムの680nmに於ける光学反射濃度が0.7
0以上になるように添加したり、支持体の耐水性樹脂層
中に2〜4価のアルコール類(例えばトリメチロールエ
タン)等で表面処理された酸化チタンを12重量%以上
(より好ましくは14重量%以上)含有させるのが好ま
しい。
【0080】また、カラーフィルムには、カプラーと共
に欧州特許EP0,277,589A2 号に記載のような色像保存性
改良化合物を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾ
ールカプラーとの併用が好ましい。
【0081】即ち、発色現像処理後に残存する芳香族ア
ミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び/又
は発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像主
薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実質
的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時または
単独に用いることが、例えば処理後の保存における膜中
残存発色現像主薬ないしその酸化体をカプラーの反応に
よる発色色素生成によるステイン発生その他の副作用を
防止する上で好ましい。
【0082】また、写真フィルムには、親水性コロイド
層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や細菌を防ぐ
ために、特開昭63−271247号公報に記載のような防黴剤
を添加するのが好ましい。
【0083】写真フィルム(カラーフィルム)の支持体
を除いた乾燥膜厚は25μm以下であることが好まし
く、本発明の写真処理装置おいて有効な処理効果を顕著
に得ることができる。支持体の膜厚は、より好ましくは
5μm〜20μmであり、特に好ましくは6μm〜17
μmである。これらの膜厚の低減はゼラチン量、銀量、
オイル量、カプラー量等を減少させることで達成できる
が、ゼラチン量を低減して達成するのが最も好ましい。
ここで、膜厚は、試料を25°C60RH%2週間放置
後、常法により測定することができる。
【0084】写真フィルムにおいては、写真層の膜膨潤
度が、1.5〜4.0であることが、ステインの改良や
画像保存性の改良の点で好ましい。特に、1.5〜3.
0において、より一層の効果を得ることができる。膨潤
度とは、写真フィルムを33°Cの蒸留水に2分間浸漬
した後の写真層の膜厚を乾いた写真層の膜厚で割った値
を言う。
【0085】また、写真層とは、少なくとも1層の感光
性ハロゲン化銀乳剤層を含み、この層と相互に水浸透性
の関係にある積層された親水性コロイド群層を言い、支
持体を隔てて写真感光層と反対側に設けられたバック層
は含まない。写真層は写真画像形成に関与する通常は複
数の層から形成され、ハロゲン化銀乳剤層の外に中間
層、フィルター層、ハレーション防止層、保護層などが
含まれる。
【0086】上記の膨潤度に調製するためにはいかなる
方法を用いても良いが、例えば写真膜に使用するゼラチ
ンの量及び種類、硬膜剤の量及び種類、または写真層塗
布後の乾燥条件や経時条件を変えることにより調節する
ことができる。写真層にはゼラチンを用いるのが有利で
あるが、それ以外の親水性コロイドも用いることがで
き、例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子との
グラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、セルローズ硫酸エステル類等の如きセルロース誘
導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘導体;ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセタ
ール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイ
ミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは共
重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いること
ができる。
【0087】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解
物、ゼラチン酸素分解物も用いることができる。ゼラチ
ン誘導体としては、ゼラチンにたとえば酸ハライド、酸
無水物、イソシアナート類、ブロモ酢酸、アルカンサル
トン類、ビニルスルホンアミド類、マレインイミド化合
物類、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合物類等
種々の化合物を反応させて得られるものが用いられる。
【0088】前記ゼラチン・グラフトポリマーとして
は、ゼラチンにアクリル酸、メタアクリル酸、されらの
エステル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、ス
チレンなどの如き、ビニル系モノマーの単一(ホモ)ま
たは共重合体をグラフトさせたものを用いることができ
る。ことに、ゼラチンとある程度相溶性のあるポリマー
たとえばアクリル酸、メタアクリル酸、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、ヒドロキシアクキルメタアク
リレート等の重合体とのグラフトポリマーが好ましい。
これらの例は米国特許第2,763,625 号、同2,831,767
号、同2,956,884 号などに記載がある。代表的な合成親
水性高分子物質はたとえば西独特許出願(OLS)2,31
2,708 号、米国特許第3,620,751 号、同3,879,205 号、
特公昭43−7561号公報に記載されている。
【0089】硬膜剤としては、例えばクロム塩(クロム
明ばん、酢酸クロムなど)、アルデヒド類(ホルムアル
デヒド、グリオキサール、グリタールアルデヒドな
ど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素、メチ
ロールジメチルヒダントインなど)、ジオキサン誘導体
(2,3−ジヒドロキシジオキサンなど)、活性ビニル
化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ
−s−トリアジン、ビス(ビニルスルホニル)メチルエ
ーテル、N,N’−メチレンビス−〔β−(ビニルスル
ホニル)プロピオンアミド〕など)、活性ハロゲン化合
物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジ
ンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフェ
ノキシクロル酸など)、イソオキサゾール類、ジアルデ
ヒドでん粉、2−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル
化ゼラチンなどを、単独または組合わせて用いることが
できる。
【0090】特に好ましい硬膜剤としては、アルデヒド
類、活性ビニル化合物及び活性ハロゲン化合物である。
【0091】また、カラー写真フィルムに用いられる支
持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル系支
持体または白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を有
する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよい。
更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション層を
支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側または裏面に塗布す
るのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプレ
イが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35〜
0.8の範囲に設定するのが好ましい。
【0092】また、写真フィルムは、可視光で露光され
たものでもよく、また、赤外光で露光されたものでもよ
い。露光方法としては低照度露光でも高照度短時間露光
でもよく、特に後者の場合には一画素当りの露光時間が
10-4秒より短いレーザー走査露光方式が好ましい。
【0093】また、露光に際して、米国特許第4,880,72
6 号に記載のハンド・ストップフィルターを用いるのが
好ましく、これによって光混色を取り除き、色再現性を
著しく向上させることができる。
【0094】
【実施例】図1には、本実施例に適用した写真処理装置
10の概略構成を示している。この写真処理装置10で
は、撮影済のカラー写真フィルム(例えばネガフィル
ム、以下「ネガフィルム12」と言う)をパトローネ1
4から引き出して現像処理するフィルム処理部16、マ
ガジン18にロール状に巻き取られて収容されているカ
ラー印画紙(以下「印画紙20」と言う)を引出して、
現像処理したネガフィルム12に記録された画像に応じ
て露光する画像露光部22、画像露光の終了した印画紙
を現像処理する印画紙処理部24を備えており、図示し
ないケーシングに一体で収容している。
【0095】なお、図1では、写真処理装置10の内部
の構成を説明するために、フィルム処理部16と印画紙
処理部24を離して示している。
【0096】フィルム処理部16には、現像液を貯留す
る現像槽26、漂白液を貯留する漂白槽28、それぞれ
に定着液を貯留する第1定着槽30、第2定着槽32、
水洗水を貯留する水洗槽34、それぞれに安定浴液を貯
留する第1安定浴槽36、第2安定浴槽38が連続して
配置され、第2安定浴槽38の下流側に乾燥室42及び
リザーバ部44が設けられている。
【0097】パトローネ14から引き出されたネガフィ
ルム12は、図示しない搬送手段によって現像槽26、
漂白槽28、第1定着槽30、第2定着槽32、水洗槽
34、第1安定浴槽36、第2安定浴槽38内を順次搬
送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水及び安定浴液
による処理液処理が施される。処理液処理の終了したネ
ガフィルム12は、乾燥室42内で、図示しないヒータ
と乾燥ファンによって発生された乾燥風が吹き付けられ
て乾燥処理され、リザーバ部44へ送り出される。
【0098】一方、画像露光部22では、リザーバ部4
4から現像処理の終了したネガフィルム12を引き入れ
ると共に、マガジン18から印画紙20を引出して、印
画紙20にネガフィルム12に記録されている画像を順
次露光する。なお、この画像露光部22の構成として
は、ネガフィルム12と印画紙20をそれぞれ所定の速
度で搬送しながらネガフィルム12に記録された画像を
印画紙20へ露光するスリット露光や、ネガフィルム1
2に記録されている画像を画像読取手段によって読み取
った後、この読み取った画像を印画紙20へレーザ光等
によって走査露光する等の種々の露光方式を用いること
ができる。このようにして画像露光された印画紙20
は、画像露光部22と印画紙処理部24の間に設けられ
たリザーバ部46へ送り出される。
【0099】印画紙処理部24には、印画紙20の現像
用の現像液を貯留する現像槽48、漂白定着液を貯留す
る漂白定着槽50、それぞれにリンス液を貯留する第1
リンス槽52、第2リンス槽54、第3リンス槽54が
設けられ、第3リンス槽56の印画紙搬送方向の下流側
には、乾燥室58が設けられている。リザーバ部46に
送り出された画像露光された印画紙20は、図示しない
搬送手段によって印画紙処理部24へ引き入れら、さら
に、現像槽48、漂白定着槽50、第1リンス槽52、
第2リンス槽54、第3リンス槽56内を順次搬送さ
れ、現像液、漂白定着液、リンス液による処理液処理が
施される。処理液処理の終了した印画紙20は、乾燥室
58内を搬送され、図示しないヒータと乾燥ファン等に
よって発生された乾燥風が吹き付けられて乾燥処理され
る。
【0100】乾燥処理の終了した印画紙20は、例えば
画像コマ毎に切断されて写真プリントとして排出され
る。
【0101】ところで、フィルム処理部16及び印画紙
処理部24の各処理槽に貯留されている処理液は、循環
手段によって循環されて均一に攪拌されると共に、加熱
手段によって加熱されて所定の温度範囲に維持されるよ
うになっている。
【0102】図2には、写真処理装置10の各処理槽の
処理液の循環及び加熱に係る概略配管図を示している。
この写真処理装置10では、フィルム処理部16の現像
槽26、印画紙処理部24の現像槽48に隣接してサブ
タンク60、62が設けられ、また、フィルム処理部1
6の漂白槽28、第1定着槽30、第2定着槽32、水
洗槽34、第1安定浴槽36、第2安定浴槽38及び印
画紙処理部24の漂白定着槽50、第1リンス槽52、
第2リンス槽54、第3リンス槽56(以下総称すると
きには「処理槽」と言う)のそれぞれにサブタンク64
A〜64Jが隣接して設けられている。
【0103】各処理槽と隣接するサブタンク60、6
2、64A〜64Jとの間は図示しないフィルタによっ
て処理液が通過可能に区画されている。また、それぞれ
の処理槽の底部には、配管66、68、70A〜70J
の一端が開口しており、これらの配管66、68、70
A〜70Jの他端は、それぞれサブタンク60、62、
64A〜64Jの上部に開口している。
【0104】これらの配管66、68、70A〜70J
のそれぞれの中間部には、循環ポンプ72、74、76
A〜76Jが設けられており、この循環ポンプ72、7
4、76A〜76Jの作動によってそれぞれの処理槽か
ら吸引された処理液がサブタンク60、62、64A〜
64Jへ戻されて処理液の循環及び処理槽内の処理液の
攪拌が行われる。また、処理液がサブタンク60、6
2、64A〜64Jからそれぞれの処理槽へ流入すると
き、図示しないフィルタを通過して、処理液中の浮遊物
等が濾し取られる。
【0105】フィルム処理部16の現像槽26に設けた
配管66及び印画紙処理部24の現像槽48に設けた配
管68のそれぞれには、循環ポンプ72、74の下流側
にカートリッジヒータ78、80が設けられ、カートリ
ッジヒータ78、80の近傍に冷却ファン82、84が
設けられている。
【0106】図4に示されるように、循環ポンプ72、
74、カートリッジヒータ78、80、冷却ファン8
2、84は、制御ユニット86に接続されている。ま
た、この制御ユニット86には、サブタンク60、62
に設けた温度センサ88A、88Bが接続されている。
【0107】この制御ユニット86は、循環ポンプ7
2、74及びカートリッジヒータ78、80を作動させ
てそれぞれの現像液を循環しながら加熱すると共に、必
要に応じて冷却ファン82、84を作動させて、それぞ
れの現像液を所定の温度に維持している。
【0108】また、フィルム処理部16の現像槽26に
設けた配管66には、流量計90が設けられており、こ
の流量計90が制御ユニット86に接続されており、循
環ポンプ72によって単位時間当りに循環される現像槽
26内の現像液の量が一定となるように循環ポンプ72
の作動が制御される。これによって、フィルム処理部1
6の現像槽26内の現像液の循環量の過不足によりネガ
フィルム12の現像ムラが生じることがないようにして
いる。
【0109】一方、図2に示されるように、フィルム処
理部16の漂白槽28〜第2安定浴槽38及び印画紙処
理部24の漂白定着槽50〜第3リンス槽56のそれぞ
れの配管70A〜70Jの中間部は、鋳込みヒータ10
0の高い熱伝導性を有する金属ブロック104によって
連結されている。
【0110】図3に示されるように、鋳込みヒータ10
0の金属ブロック104は、略角柱状に形成されてお
り、中心部に加熱ヒータ102が配設されている。ま
た、金属ブロック104内には、それぞれの配管70A
〜70Jが加熱ヒータ102と略等距離でかつ互いに等
間隔となるように貫通して、金属ブロック104が配管
70A〜70Jの一部を一体とするように連結してい
る。
【0111】図4に示されるように、循環ポンプ76A
〜76J及び鋳込みヒータ100は、制御ユニット86
に接続されている。また、制御ユニット86には、サブ
タンク64A〜64J内に設けた温度センサ92A〜9
2Jが接続されている。
【0112】制御ユニット86では、循環ポンプ76A
〜76Jを作動させると共に、鋳込みヒータ100の加
熱ヒータ102に通電して、配管70A〜70J内を通
過する処理液の加熱を行うようになっている。また、こ
の制御ユニット86には、鋳込みヒータ100の冷却用
の冷却ファン106が接続されており、何れかの処理液
の液温が所定の温度より上昇したときに冷却ファン10
6を作動させて、処理液の冷却を促進するようにしてい
る。
【0113】この制御ユニット86では、フィルム処理
部16の現像液及び印画紙処理部24の現像液の温度を
42°C±0.5°Cに維持し、また、鋳込みヒータ1
00によってフィルム処理部16の漂白槽28以降の処
理槽内の処理液及び印画紙処理部24の漂白定着槽50
以降の処理槽内の処理液の温度を38°C±0.5°C
の範囲に維持するようにしている。
【0114】すなわち、この制御ユニット86では、温
度センサ92A〜92Jによって処理槽内の処理液の温
度を検出し、鋳込みヒータ100によって加熱する複数
の処理液の何れか一つでもその液温が上記設定範囲を越
えたときには、加熱ヒータ102を停止させ、必要に応
じて冷却ファン106を作動させる。このとき、所定時
間経過しても何れかの処理液が設定した温度を越えない
ときには、冷却ファン106の作動を停止させて、処理
液相互の熱交換によって全ての処理液を所定の温度範囲
に維持すると共に、何れの処理液も設定温度を越えない
程度に加熱ヒータ102によって処理液の加熱を行うよ
うにしている。なお、カートリッジヒータ78、80、
鋳込みヒータ100の内部には、図示しないサーモスタ
ット等の過熱保護装置が設けられており、異常過熱した
ときに電力を遮断するようになっている。
【0115】なお、この写真処理装置10では、図示し
ない処理液の補充機構によってネガフィルム12の処理
量に応じて現像液、漂白液、水洗水及び安定浴液をそれ
ぞれ現像槽26、漂白槽28、第2定着槽32、水洗槽
34及び第2安定浴槽38へ補充し、第1定着槽30に
は、第2定着槽32へ補充液を補充したことによって余
剰となった定着液を流れ込ませ、第1安定浴槽36に
は、第2安定浴槽38で余剰となった安定浴液を流れ込
ませるて補充を行う所謂向流方式を採用している。ま
た、現像槽26、漂白槽28、第1定着槽30、水洗槽
34、第1安定浴槽36で余剰となた処理液液は、図示
しないオーバーフロー管によって排出するようになって
いる。
【0116】また、印画紙処理部24では、前記フィル
ム処理部16と同様に向流方式による補充方法を採用
し、印画紙20の処理量に応じて現像槽48、漂白定着
槽50及び第3リンス槽56のそれぞれに補充液を補充
し、第2リンス槽54及び第1リンス槽52には、第3
リンス槽56及び第2リンス槽54で余剰となったリン
ス液が流れ込むようにし、現像槽48、漂白定着槽50
及び第1リンス槽52で余剰となった処理液を図示しな
いオーバーフロー管によって排出するようにしている。
【0117】また、フィルム処理部16及び印画紙処理
部24では、ネガフィルム12及び印画紙20の処理量
に応じた補充に加えて、時間経過に応じた補充を行うよ
うにしている。
【0118】次に写真処理装置10に適用した処理工程
及び処理液の組成を示す。まず、フィルム処理部16の
処理工程、処理時間、処理液の温度、処理液の補充量及
び処理槽の容量(タンク容量)は、以下の如く設定して
いる。
【0119】 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 タンク容量 現 像 1分30秒 42°C 23ml 17リットル 漂 白 40秒 38°C 5ml 5リットル 第1定着 40秒 38°C − 5リットル 第2定着 40秒 38°C 16ml 5リットル 水 洗 20秒 38°C 34ml 3リットル 第1安定浴 20秒 38°C − 3リットル 第2安定浴 20秒 38°C 20ml 3リットル (乾 燥 1分 60°C) なお、補充量は35mm巾のネガフィルム12の1.1m
当り(24Ex1本相当)を示している。
【0120】安定浴液は第2安定浴槽38から第1安定
浴槽36への向流方式であり、第1定着槽30への補充
は、漂白槽28の上部並びに第2定着槽32の上部に切
りかきを設け、漂白槽28、第2定着槽32への補充液
の供給により発生するオーバーフロー液が第1定着槽3
0に流入するようにしている。また、上流側の処理槽の
処理液中から出て下流側の処理槽の処理液中に入るまで
のクロスオーバーの時間はいずれも6秒であり、この時
間は前工程の処理時間に包含させている。また、各補充
液はそれぞれのタンク液と同じ液を補充した。
【0121】次に各処理液の組成を示す。なお、これら
の処理液は基本的に前記した本発明の適用に好ましい処
理液を用いている。
【0122】 *現像液(発色現像液) (単位g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 炭酸カリウム 37.5 臭化カリウム 1.4 沃化カリウム 1.3mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕アニ リン硫酸塩 6.0 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調製) 10.05
【0123】 *漂白液 (単位g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム−水塩 130 臭化アンモニウム 80 硝酸アンモニウム 15 ヒドロキシ酢酸 25 酢酸 40 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水で調製) 4.4
【0124】 *定着液 (単位g) 亜硫酸アンモニウム 19 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ml イミダゾール 15 エチレンジアミン四酢酸 15 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水、酢酸で調製) 4.4 なお、定着液は第2定着槽32に貯留し、第1定着槽3
0には、漂白定着液として、上記漂白液と定着液を15
対85(容量比)で混合した混合液(pH7.0)とし
ている。
【0125】*水洗水 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIR−40
0)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及び
マグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理
し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/
リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを添加し
た。この液のpHは6.5〜7.5の範囲としている。
【0126】 *安定浴液 (単位g) p−トルエンスルフォン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル(平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イソメチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5 また、印画紙20の処理工程での、各処理液の温度、各
処理工程での処理時間及び各処理液の組成を以下に示
す。
【0127】 処理工程 温度 時間 現 像 42°C 25秒 漂白定着 38°C 25秒 第1リンス 38°C 20秒 第2リンス 38°C 20秒 第3リンス 38°C 20秒 (乾 燥 80°C 40秒) (リンス液は前記した如く、第3リンス槽56から第1
リンス槽52への3タンク向流方式としている。)
【0128】 *現像液 水 800ml エチレンジアミン四酢酸 3.0g 4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸二ナトリウム塩 0.5g トリエタノールアミン 12.0g 塩化カリウム 10.0g 臭化カリウム 0.03g 炭酸カリウム 27.0g 蛍光増白剤(WHITEX 4 住友化学製) 1.0g 亜硫酸ナトリウム 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル)ヒドロキシルアミン 5.0g トリイソプロピルナフタレン(β)スルホン酸ナトリウム 0.1g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル−4−ア ミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 7.0g 水を加えて 1.0リットル pH(25°C/水酸化カリウム及び硫酸にて調製) 10.20
【0129】 *漂白定着液 水 600ml チオ硫酸アンモニウム(750g/リットル) 93ml 亜硫酸アンモニウム 40g エチレンジアミン四酢酸(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸 5g 硝酸(67%) 30g 水を加えて 1.0リットル pH(25°C/酢酸及びアンモニア水にて調製) 5.8
【0130】 *リンス液 塩素化イソシアヌール酸ナトリウム 0.02g 脱イオン水(導電率5μs/cm以下) 1000ml pH 6.5 としている。
【0131】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
に適用した写真処理装置10では、図示しない電源スイ
ッチがオンされると装置の稼動立ち上げ処理が開始さ
れ、制御ユニット86では、カートリッジヒータ78、
80及び鋳込みヒータ100をオンさせる共に、循環ポ
ンプ72、74、76A〜76Jを作動させて、フィル
ム処理部16及び印画紙処理部24の全ての処理液をそ
れぞれ所定の温度まで加熱する。それぞれの処理液が所
定の温度に達すると、カートリッジヒータ78、80、
鋳込みヒータ100及び冷却ファン82、84、106
をオン・オフ制御して、それぞれの処理液を所定の設定
温度範囲(本実施例では、各現像液を42°C±0.5
°C、現像液以外の各処理液を38°C±0.5°C)
に維持する。
【0132】フィルム処理部16及び印画紙処理部24
のそれぞれの処理液が所定の温度に達し、装置の稼動立
ち上げ処理が終了した後に、まず、ネガフィルム12の
現像処理を開始する。
【0133】フィルム処理部16では、パトローネ14
から露光済のネガフィルム12を引出して、現像槽26
へ送り込み、現像槽26内に貯留して所定の温度に維持
された現像液にネガフィルム12を浸漬する。さらにフ
ィルム処理部16では、現像槽26から引出したネガフ
ィルム12を、それぞれ所定の温度に維持された漂白
液、定着液、水洗水及び安定浴液に順次浸漬した後、乾
燥室42で乾燥風を吹き付けて乾燥処理したのちにリザ
ーバ部44へ送り出す。
【0134】画像露光部22では、リザーバ部44から
現像及び乾燥処理の終了したネガフィルム12を引き入
れると共に、マガジン18から印画紙20を引出し、ネ
ガフィルム12に記録されている画像を印画紙20へ露
光した後、印画紙20をリザーバ部46へ送り出す。
【0135】一方、印画紙処理部24では、リザーバ部
46に送り出された画像露光の終了した印画紙20を引
き入れて、それぞれ所定の温度に加熱された現像液、漂
白定着液、リンス液に浸漬して現像、漂白定着及びリン
ス処理を施した後、乾燥室58で印画紙を乾燥処理して
排出する。この乾燥室58から排出された印画紙20の
所定の画像コマ毎に切断することによりネガフィルム1
2に露光した画像に応じた写真プリントが得られる。
【0136】この写真処理装置10では、ネガフィルム
12を現像処理する現像槽26内の現像液及び印画紙2
0を現像処理する現像槽48内の現像液をそれぞれ、カ
ートリッジヒータ78、80と冷却ファン82、84に
よって一定の温度(42°C±0.5°C)に維持する
と共に、ネガフィルム12、印画紙20の処理量に応じ
てそれぞれの現像液の補充が施されているため、ネガフ
ィルム12及び印画紙20の先端から後端まで一定でか
つ最適な処理状態となるように処理している。特に、フ
ィルム処理部16内の現像液を循環するときに、流量計
90によって現像液の循環量を一定にしているため、循
環量の過不足によるネガフィルム12の仕上がりムラが
生じることがない。
【0137】ところで、写真処理装置10では、フィル
ム処理部16の漂白液、定着液、水洗水、安定浴液及び
印画紙処理部24の漂白定着液及びリンス液を鋳込みヒ
ータ100と冷却ファン106とによって一定の温度
(38°C±0.5°C)に維持して、現像液に浸漬さ
れたネガフィルム12及び印画紙20を一定品質で処理
している。すなわち、ネガフィルム12を浸漬して処理
する漂白液、定着液、水洗水、安定浴液及び印画紙20
を浸漬して処理する漂白定着液、リンス液を単一の鋳込
みヒータ100によって加熱して温度調整を行ってい
る。
【0138】従来、フィルム処理部16の漂白液、定着
液、水洗水、安定浴液及び印画紙処理部24の漂白定着
液、リンス液を加熱する場合、それぞれの処理液に対し
て少なくとも1個のヒータ又はそれぞれの処理槽毎にヒ
ータを用いていたのに対して、写真処理装置10では、
これらの6種の処理液を加熱するのに単一の鋳込みヒー
タ100を用いている。これによって、ヒータの数を大
幅に少なくすることができる。また、それぞれの処理液
を循環させるための配管70A〜70Jのそれぞれにヒ
ータを設けずに、図3に示すように、それぞれの配管7
0A〜70Jを鋳込みヒータ100の金属ブロック10
4によって束ねて連結しているため、装置内部に整然と
循環用の配管を形成するこができると共に、装置内部を
簡素化することができる。
【0139】また、異なる温度の処理液を貯留する処理
槽を隣接させた場合、互いの処理液の温度が温度が影響
し合ってしまうため、正確な温度制御が容易ではなく、
必然的に温度の異なる処理液を貯留する処理槽を温度が
影響しないように離す必要があり、フィルム処理部と印
画紙処理部と一体で配置するときの装置の小型化の妨げ
となっていた。
【0140】これに対して、写真処理装置10では、フ
ィルム処理部16の現像液と印画紙処理部24の現像液
の温度を略同じ42°Cに設定して維持していると共
に、フィルム処理部16の現像液以外の処理液と印画紙
処理部24の現像液以外の処理液を38°Cに設定して
維持している。このため、異なる処理液を貯留する処理
槽を隣接して配置しても、一方の処理液の温度が他方の
処理液の温度に影響を及ぼしてしまうことがない。した
がって、フィルム処理部16と印画紙処理部24を接近
させて配置することができ、フィルム処理部16と印画
紙処理部24との間に隙間を設ける必要がなくなり装置
全体を小型化することができている。
【0141】この鋳込みヒータ100を用いて複数の処
理液を所定の温度に維持する方法としては、何れかの処
理液が所定温度範囲より下がったときに加熱ヒータ10
2をオンし、何れかの処理液が所定の温度範囲の上限に
達したときにオフするようにし、また、何れかの処理液
が所定の温度範囲を越えたときには、ファン106をオ
ンさせて金属ブロック104を冷却するようにすればよ
い。このため、制御ユニット86では、複数の処理液の
温度調整を個々に行う必要がなく、装置内の処理液の温
度制御が極めて簡略となる。
【0142】また、鋳込みヒータ100では、配管70
A〜70J内を流れる処理液の中で、金属ブロック10
4より温度の高い処理液は、金属ブロック104との間
の熱交換によって液温を下げ、金属ブロック104より
温度の低い処理液は金属ブロック104から熱が伝えら
れて液温を上昇させ、熱伝導効率の高い金属ブロック1
04と配管70A〜70J内を流れる処理液が金属ブロ
ック104を介して略同じ温度となるように処理液相互
で調整し合うようになっている。
【0143】このように、鋳込みヒータ100を用いて
複数の処理液の温度調整を同時に行うことにより、従
来、個々の処理液毎に行っていた温度調整を処理液相互
の間で行うことができ、処理液の温度制御を簡略化する
ことができると共により効率的な温度制御が可能とな
る。
【0144】また、写真処理装置10では、フィルム処
理部16の現像液と印画紙処理部24の現像液の温度を
従来の現像液の温度(38°C以下)よりも高い42°
Cに設定しているため、ネガフィルム12及び印画紙2
0のそれぞれの現像の進行を促進させることができる。
また、現像液を除く他の処理液においても、従来より高
い38°Cに設定しているため、それぞれの処理液にお
けるネガフィルム12及び印画紙20の処理の進行を早
めることができている。このため、写真処理装置10で
は、ネガフィルム12、印画紙20のそれぞれの処理液
による現像処理を迅速に行うことができるようになって
いる。
【0145】なお、本実施例では、カートリッジヒータ
78、80によってフィルム処理部16の現像液と印画
紙処理部24の現像液の温度調整を行うと共に、鋳込み
ヒータ100によって現像液以外の処理液の温度調整を
行うようにし、多数の処理液を3つの熱源によって所定
の温度に維持しているが、例えば図5に示されるよう
に、印画紙処理部24の現像槽48に設けた配管68を
他の配管70A〜70Jと一体に束ねて鋳込みヒータ1
00に連結するようにしてもよく、これによってさらに
処理液を加熱するための熱源を省くことができる。
【0146】この場合、印画紙処理部24の現像槽48
内の現像液の設定温度を他の処理液の設定温度と変えた
いときには、鋳込みヒータ100とサブタンク62との
間の配管68に補助的に温度調整を行う手段を設けるよ
うにすればよい。この温度調整手段は、例えば、配管6
8に多数のフィン110を設ける共に、ファン112に
よってフィン110に冷却風又は温風を供給して現像液
の温度調整を行うようにすればよい。
【0147】また、これに限らず、フィルム処理部16
の現像液と印画紙処理部24の現像液を同一のヒータに
よって加熱するようにしてもよく、このとき鋳込みヒー
タ100より簡略な構成の鋳込みヒータ(図示せず)を
用いることができる。
【0148】さらに、本実施例では、鋳込みヒータ10
0によってフィルム処理部16と印画紙処理部24の現
像液以外の処理液を一括して加熱するようにしたが、配
管70A〜70Jを複数に分けて、それぞれを別の鋳込
みヒータで連結するようにしてもよく、これによっても
従来より大幅に熱源となるヒータの数を削減することが
できる。
【0149】このようにして、写真処理装置10よりも
ヒータ(鋳込みヒータ及びカートリッジヒータ)の数を
多くしたときにも、ヒータの総数を4本以下、好ましく
は3本以下とすることが、部品数の削減、装置のランニ
ングコスをト抑える本発明の目的を達成して、その効果
を顕著に現すのに好ましい。
【0150】なお、本実施例では、現像液の温度を42
°C、現像液を除く処理液の温度を38°Cとしたが、
これは一例であり、現像液の温度は40°C以上、現像
液を除く処理液の温度は38°C以上、50°C以下で
あれば、本発明の目的を十分に達成することができる。
ここで、現像液の温度を40°C未満、現像液を除く処
理液の温度を38°C未満とした場合、従来の処理速度
と略同じであり、本発明の迅速処理を達成には不足であ
る。
【0151】なお、本実施例で用いたカートリッジヒー
タ78、80としては、処理液の循環流路内にヒータを
挿入したカートリッジヒータであってもよく、金属ブロ
ックに一つの配管とヒータを鋳込んだ鋳込みヒータや、
金属ブロックが一体に設けられた配管にヒータを密着さ
せたパイプヒータ等の一般的構成の種々の加熱用のヒー
タを用いることができる。
【0152】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の写真感光材
料の処理方法では、カラー写真感光材料の迅速処理が可
能である。また、本発明の写真処理装置では、現像液を
除く処理液の温度差を2°C以内となるようにしている
ため、これらの異なる処理液を貯留する処理槽を隣接し
て配置しても、それぞれの処理液の温度が互いに影響し
あうのを防止でき、装置の小型化を達成することができ
る。
【0153】また、本発明の写真処理装置では、現像液
を除く処理液の温度差を2°C以内としているため、複
数の処理液を単一の熱源によって加熱して維持すること
ができるため、熱源となるヒータの数や、このヒータの
作動を制御するための部品の削減や構成の簡略化が可能
となると共に、装置の消費電力を抑えてランニングコス
トの低減が低減されるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した写真処理装置の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】本実施例の写真処理装置の処理液の循環を示す
概略配管系統図である。
【図3】本実施例に適用した熱源の一例を示す概略斜視
図である。
【図4】写真処理装置の各処理液の温度制御を行う制御
部の概略ブロック図である。
【図5】写真処理装置の処理液の循環の適用可能例を示
す概略配管系統図である。
【図6】(A)〜(G)はそれぞれ本発明の写真処理装
置として適用可能なフィルム処理部と印画紙処理部の処
理工程の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 写真処理装置 12 ネガフィルム(カラー写真フィルム、カラー写
真感光材料) 16 フィルム処理部 20 印画紙(カラー印画紙、カラー写真感光材料) 22 画像露光部 24 印画紙処理部 26 現像槽(現像液槽) 28 漂白槽(処理槽) 30、32 第1及び第2定着槽(処理槽) 34 水洗槽(処理槽) 36、38 第1及び第2安定浴槽(処理槽) 48 現像槽(現像液槽) 50 漂白定着槽(処理槽) 52、54、56 第1〜第3リンス槽(処理槽) 78、80 カートリッジヒータ(熱源) 100 鋳込みヒータ(熱源) 104 金属ブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光済のカラー写真感光材料を現像液を
    含む複数の処理液によって現像処理するカラー写真感光
    材料の処理方法であって、前記現像液を40°C以上の
    予め設定した所定の温度に維持し、前記現像液を除く全
    ての処理液を38°C以上、50°C以下でかつそれぞ
    れの処理液の間の温度差が2°C以内の予め設定した所
    定の温度に維持して、前記カラー写真感光材料を現像処
    理することを特徴とする写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 露光済のカラー写真フィルムを現像液槽
    を含む複数の処理槽のそれぞれに所定の温度に維持して
    貯留している処理液によって現像処理するフィルム処理
    部と、現像処理された前記カラー写真フィルムの画像に
    応じてカラー印画紙を露光する画像露光部と、画像露光
    された前記カラー印画紙を現像液槽を含む複数の処理槽
    のそれぞれに所定の温度に維持して貯留している処理液
    によって現像処理する印画紙処理部と、を備えた写真処
    理装置であって、前記フィルム処理部の現像液を除く処
    理液と前記印画紙処理部の現像液を除く処理液の温度差
    を2°C以内に維持して処理することを特徴とする写真
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルム処理部の現像液の温度と印
    画紙処理部の現像液の温度をそれぞれ40°C以上の所
    定温度に維持すると共に、前記フィルム処理部の現像液
    と前記印画紙処理部の現像液を除く処理液の温度を38
    °C以上、50°C以下の設定温度に維持して現像処理
    することを特徴とする請求項2の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム処理部の現像液と前記印画
    紙処理部の現像液を除く処理液を多くとも2以下の熱源
    でかつ、少なくとも一方の熱源として同一の熱源で加熱
    する複数の前記処理液の各々を循環させる配管を熱伝導
    率の高い金属材料に前記熱源と共に緊密に固めて連結し
    た鋳込みヒータを用いていることを特徴とする請求項2
    又は請求項3の写真処理装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルム処理部の現像液と前記印画
    紙処理部の現像液を除く処理液を1本の鋳込みヒータで
    所定の温度に加熱して維持することを特徴とする請求項
    4の写真処理装置。
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