JPH0733342B2 - 1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造方法 - Google Patents

1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造方法

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JPH0733342B2
JPH0733342B2 JP1039208A JP3920889A JPH0733342B2 JP H0733342 B2 JPH0733342 B2 JP H0733342B2 JP 1039208 A JP1039208 A JP 1039208A JP 3920889 A JP3920889 A JP 3920889A JP H0733342 B2 JPH0733342 B2 JP H0733342B2
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  • Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフロン12(CCl2F2)の有望な代替候補とみなさ
れている1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a、
化学式:CF3CH2F)の製造方法に関するものである。
[従来の技術および課題] 1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134a、化学式:CF
3CH2F)の製造方法については、式CF2XCFYZ(式中、X
はフッ素または塩素である。Xがフッ素である場合には
Y、Zは塩素、フッ素または水素であり、Y、Zの一方
がフッ素である場合にはY、Zの他方は水素または塩素
である。Xが塩素である場合には、Y、Zの一方はフッ
素であり、Y、Zの他方は塩素または水素である。)で
表わされる4個または5個のフッ素原子を有するハロエ
タン原料を水素化触媒の存在下で水素と反応させる方法
がその一つの手段として挙げられる。上式で表わされる
原料の中で、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエ
タン(R−124,化学式:CF3CHClF)を用いる場合は、次
式に示すように原料から1個の塩素原子を除去し、これ
らを水素で置き換えることにより1,1,1,2−テトラフル
オロエタンを得ることができ、最も単純な反応スキーム
となるため、反応選択性の点において有利である。
この反応においては上式に示すように塩化水素が副生す
るため触媒には耐酸性が要求される。従って、白金族元
素または白金族元素を主成分とする合金触媒が使用可能
である。このための触媒として既にパラジウムを用いる
方法が報告されている。(特公昭56−38131号公報を参
照)しかし、反応活性および耐熱性が必ずしも充分では
ないという欠点を有している。
[課題を解決するための手段] 発明者は2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン
の還元脱塩素反応について接触水素化分解の他、LiAl
H4、NaBH4、R3SnH等による化学的還元の手法の中から、
気相で水素還元を行なう方法が反応選択性、および量産
性の点から最も好適であることを見いだした。しかしな
がら、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタンは
水素還元に対する活性は低く比較的高い反応温度が必要
である。最も一般的な触媒であるPdは白金族元素の中で
は融点が低く、したがって原子の移動が活発になる温度
が低い。それゆえシンタリングによる触媒粒の成長が起
こり易く耐熱性が不十分である。
触媒のシンタリングは異種金属の添加、すなわち合金
化、および酸化物分散によって抑制できることが知られ
ている。発明者は主成分元素、添加元素について鋭意探
索、検討を行なうとともに反応条件を検討した結果、耐
熱性、反応活性、および反応選択性を満足する触媒を見
いだすに至った。
かくして本発明は完成されたものであり、2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(CF3CHClF)を、ルテ
ニウム、ロジウム、パラジウム、白金から選ばれる白金
族元素を主成分とし、IB族元素から選ばれる1種または
2種以上の元素を第1添加成分、主成分として用いる元
素とは異なる白金族元素、ニッケル、ランタニド、レニ
ウム、タングステン、モリブデンから選ばれる少なくと
も1種以上の元素を第2添加成分として含む水素化触媒
の存在下で水素と反応させることを特徴とするCF3CH2F
で表わされる1,1,1,2−テトラフルオロエタンを高選択
的に製造できるという利点を有する製造方法を新規に提
供するものである。
以下実施例と共に詳細を説明する。
すなわち、触媒の主成分としてはルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、白金が耐酸性および水素還元活性の点
で好適であり、第1添加元素としてはd−電子が満たさ
れしたがって主成分の触媒特性に影響の少ない典型元素
の中で耐酸性に優れるIB族元素が選ばれる。IB族元素は
穏和な条件での還元が可能である。そのため比較的低い
温度、短時間で、触媒調製ができ、結晶成長を抑制した
条件での調製が可能である。本反応において、主成分に
IB族元素を添加することにより未添加のものより高活性
が得られることが見いだされた。第1添加元素の割合は
0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜50重量%が主成分元
素の反応特性を活かす上で好適である。すなわち添加量
50重量%までは高い活性が得られるが、これより添加量
を増やすと本来触媒活性の無いIB族元素の特性が支配的
となり反応活性は低下する。一方、シンタリングを抑制
するためには反応条件にも依存するが異種金属を0.01%
以上、好ましくは0.1%以上添加することが必要であ
る。しかるに、IB族元素の融点は比較的低く低温でも原
子の移動が容易であり触媒を高温で用いる場合は必ずし
もシンタリング抑制効果は十分ではない。これは、第二
添加成分として高融点金属を添加することにより耐熱性
の向上が可能となる。添加成分としては主成分として用
いる元素とは異なる白金属元素、ニッケル、ランタニ
ド、レニウム、タングステン、モリブテンから選ばれる
少なくとも1種以上の元素が好適である。高融点金属は
一般的に原子間の束縛が強く、結晶表面のダングリング
ボンドと吸着種の電子雲との相互作用が比較的大きい。
従って、主成分元素の特性に対する影響を少なくするた
めには添加量を20%以下、好ましくは5%以下、特に好
ましくは1%以下が好適である。添加量の下限は0.01%
以上、好ましくは0.1%以上である。
触媒の担体としては、例えば、活性炭、アルミナ、ジル
コニア等が好適である。担持方法は、従来の貴金属触媒
の調製法が適用可能である。
なお、使用に当たっては触媒の還元処理を施しておくお
くことが安定した特性を得る上で望ましいが、必ずしも
行う必要はない。
水素と原料の割合は大幅に変動させ得るが、通常、化学
量論量の水素を使用してハロゲン原子を除去する。ま
た、出発物質の全モル数に対して化学量論量よりかなり
多い量、例えば2モルまたはそれ以上の水素を使用して
もよい。
反応圧力については常圧、または常圧以上の圧力が使用
し得る。
反応温度は120℃以上が望ましいが、450℃を越えない温
度において気相で行なうことが、反応選択性、触媒寿命
の観点から好ましい。
接触時間は、通常0.1〜300秒、特には2〜60秒である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
調製例 1 ヤシガラ活性炭をイオン交換水に浸漬し細孔内部まで水
を含浸させた。この活性炭を0.5%塩酸中に投入した
後、塩化ルテニウムと硫酸ジアンミン銀、および塩化白
金酸をそれぞれの金属成分の重量比で90:8:2の割合で、
活性炭の重量に対し金属成分の全重量で2.0%だけ溶解
した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着
させた。これにホルマリン水溶液を加えて還元した後、
水酸化カリウム水溶液で処理し、水洗した。それを150
℃で5時間乾燥した。
調製例 2 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。この活性炭を0.5%塩酸中に投入した後、塩化
ルテニウム、塩化金酸、および塩化ニッケルをそれぞれ
の金属成分の重量比で80:18:2の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で2.0%だけ溶解した水溶液を
少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。これ
にホルマリン水溶液を加えて還元し、水酸化カリウム水
溶液で処理し、水洗した。
調製例 3 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。この活性炭を0.5%塩酸中に投入した後、塩化
ルテニウム、塩化金酸、および塩化ロジウムをそれぞれ
の金属成分の重量比で80:15:5の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で2.0%だけ溶解した水溶液を
少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水
を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した。
次に窒素中500℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、
5時間、250℃に保持して還元した。
調製例 4 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ロジウムと塩化銅、およびタングス
テン酸カリウムをそれぞれの金属成分の重量比で90:9:1
の割合で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で1.0
%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活
性炭に吸着させた。これに水酸化ナトリウム、エタノー
ルに水素化ホウ素ナトリウムを加えた液を投入し還元し
た。塩酸を添加し過剰の水素化ホウ素ナトリウムを分解
し、純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾
燥した。
調製例 5 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。この活性炭を1重量%塩酸に投入した後、塩化
ロジウム、硫酸ジアンミン銀および過レニウム酸カリウ
ムをそれぞれの金属成分の重量比で90:8:2の割合で、活
性炭の重量に対し金属成分の全重量で2.0%だけ溶解し
た水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着さ
せた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間
乾燥した。次に窒素中500℃で4時間乾燥した後、水素
を導入し、4時間、300℃に保持して還元した。
調製例 6 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ロジウム、塩化金酸および塩化白金
酸をそれぞれの金属成分の重量比で80:18.5:1.5の割合
で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で2.0%だけ
溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に
吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で
5時間乾燥した。次に窒素中500℃で4時間乾燥した
後、水素を導入し、5時間、250℃に保持して還元し
た。
調製例 7 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ロジウム、塩化金酸およびタングス
テン酸カリウムをそれぞれの金属成分の重量比で80:19.
5:0.5の割合で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量
で2.0%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成
分を活性炭に吸着させた。これに水酸化ナトリウム、エ
タノールに水素化ホウ素ナトリウムを加えた液を投入し
還元した。塩酸を添加し過剰の水素化ホウ素ナトリウム
を分解し、純粋を用いて洗浄した後、それを150℃で5
時間乾燥した。
調製例 8 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウム、塩化銅および塩化ラン
タンをそれぞれの金属成分の重量比で90:9:1の割合で、
活性炭の重量に対し金属成分の全重量で1.0%だけ溶解
した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着
させた。ホルマリン水溶液を添加しかくはんしながら冷
却し水酸化カリウムで処理した。純水を用いて洗浄した
後、それを150℃で5時間乾燥した。
調製例 9 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。この活性炭を1%塩酸水溶液に投入した後塩化
パラジウムと硫酸ジアンミン銀および過レニウム酸カリ
ウムをそれぞれの金属成分の重量比で90:9.5:0.5の割合
で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で0.5%だけ
溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に
吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で
5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した
後、水素を導入し、5時間、300℃に保持して還元し
た。
調製例 10 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウム、塩化金酸および塩化白
金酸をそれぞれの金属成分の重量比で90:9.9:0.1の割合
で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で2.0%だけ
溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に
吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で
5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した
後、水素を導入し、5時間、250℃に保持して還元し
た。
調製例 11 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウム、塩化金酸および塩化ニ
ッケルをそれぞれの金属成分の重量比で80:19:1の割合
で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で2.0%だけ
溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に
吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で
5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥した
後、水素を導入し、5時間、300℃に保持して還元し
た。
調製例 12 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。この活性炭を1%塩酸水溶液に投入した後、塩
化白金酸、塩化銅および過レニウム酸カリウムをそれぞ
れの金属成分の重量比で80:19:1の割合で、活性炭の重
量に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液
を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。ホ
ルマリン水溶液を加え撹拌しながら冷却した後水酸化カ
リウム水溶液で処理した。純水を用いて洗浄した後、そ
れを150℃で5時間乾燥した。
調製例 13 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸、硫酸ジアンミン銀塩および
過レニウム酸カリウムをそれぞれの金属成分の重量比で
80:18:2の割合で、活性炭の重量に対し金属成分の全重
量で2.0%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン
成分を活性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄した後、
それを150℃で5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時
間乾燥した後、水素を導入し、5時間、300℃に保持し
て還元した。
調製例 14 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸、塩化金酸およびモリブデン
酸カリウムをそれぞれの金属成分の重量比で90:9.8:0.2
の割合で、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で0.5
%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活
性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それを15
0℃で5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾燥し
た後、水素を導入し、5時間、300℃に保持して還元し
た。
比較調製例 1 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムを活性炭の重量に対し金
属成分の全重量で1.0%だけ溶解した水溶液を少しずつ
滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。ホルマリン水
溶液を添加しかくはんしながら冷却し水酸化カリウムで
処理した。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5
時間乾燥した。
比較調製例 2 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムを、活性炭の重量に対し
金属成分の全重量で2.0%だけ溶解した水溶液を少しず
つ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用い
て洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した。次に窒
素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、5時
間、300℃に保持して還元した。
比較調製例 3 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムと硫酸ジアンミン塩(モ
ル比1:1)を、活性炭の重量に対し金属成分の全重量で
0.5%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイオン成分
を活性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄した後、それ
を150℃で5時間乾燥した。次に窒素中550℃で4時間乾
燥した後、水素を導入し、5時間、300℃に保持して還
元した。
比較調製例 4 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸と塩化金酸を金属成分の重量
比で90:10の割合でを、活性炭の重量に対し金属成分の
全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下しイ
オン成分を活性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄した
後、それを150℃で5時間乾燥した。次に窒素中550℃で
4時間乾燥した後、水素を導入し、5時間、300℃に保
持して還元した。
実施例 1〜14 調製例のようにして調製した触媒を300cc充填した内径
2.54cm、長さ100cmのインコネル600製反応管を塩浴炉中
に浸漬した。
水素と2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン(C
F3CHClF)を1:1のモル比で反応管に導入した。水素、出
発物質の流量はそれぞれ、100cc/分、100cc/分とした。
反応温度は275℃、接触時間は20秒であった。反応物は
−78℃に冷却したトラップに捕集した。捕集物の酸分を
除去した後、組成をガスクロマトグラフィー及び19F−N
MRを用いて分析した。その結果、主な反応生成物は1,1,
1,2−テトラフルオロエタン(CF3CH2F)および1,1,1−
トリフルオロエタン(CF3CH3)であることを確認した。
反応開始後200時間経過後の反応率について第1表に示
す。
比較例 1〜4 比較調製例のようにして調製した触媒を用いて、実施例
と同様にして反応を行ない反応管出口のガス組成を分析
した。その結果、主な反応生成物は1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン(CF3CH2F)および1,1,1−トリフルオロエ
タン(CF3CH3)であることを確認した。反応開始後200
時間経過後の反応率について第1表に示す。
R−134a:1,1,1,2−テトラフルオロエタン [発明の効果] 本発明は、実施例に示すように、反応率および耐久性の
向上に優れた効果を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエ
    タン(CF3CHC1F)を、ルテニウム、ロジウム、パラジウ
    ム、白金から選ばれる白金族元素を主成分とし、IB族元
    素から選ばれる1種または2種以上の元素を第1添加成
    分、主成分として用いる元素とは異なる白金属元素、ニ
    ッケル、ランタニド、レニウム、タングステン、モリブ
    テンから選ばれる少なくとも1種以上の元素を第2添加
    成分として含む水素化触媒の存在下で水素と反応させる
    ことを特徴とするCF3CH2Fで表わされる1,1,1,2−テトラ
    フルオロエタンの製造方法。
  2. 【請求項2】第1添加成分の割合が0.01〜50重量%であ
    るルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金から選ばれ
    る白金族元素を主成分とする合金を水素化触媒として用
    いる請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】第2添加成分の割合が0.01〜20重量%であ
    るルテニウム、ロジウム、パラジウム、白金から選ばれ
    る白金族元素を主成分とする合金を水素化触媒として用
    いる請求項1〜2のいずれか一項に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】水素化触媒が活性炭担体上、アルミナ担体
    上またはジルコニア担体上に担持されている水素化触媒
    を用いる請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】反応を気相中において120℃〜450℃の温度
    範囲で行なう請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造
    方法。
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