JP2551052B2 - 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 - Google Patents
1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法Info
- Publication number
- JP2551052B2 JP2551052B2 JP62288451A JP28845187A JP2551052B2 JP 2551052 B2 JP2551052 B2 JP 2551052B2 JP 62288451 A JP62288451 A JP 62288451A JP 28845187 A JP28845187 A JP 28845187A JP 2551052 B2 JP2551052 B2 JP 2551052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- tetrafluoroethane
- reaction
- catalyst
- platinum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−134
a)を製造する方法に関するものである。
a)を製造する方法に関するものである。
[従来の技術及び問題点] R−134aの製造方法の一つとして、1,1−ジクロロ−
1,2,2,2−テトラフルオロエタン(R−114a)を、水素
化触媒の存在下で水素と反応させる製造方法がある。こ
のため触媒として栄、既知の水素化触媒、すなわち、ニ
ッケルまたは周期律表の第VIII a族の金属、それらの合
金、または、それらの酸化物、および塩のうち、特に塩
酸耐性を有するものの適用が考えられ、既に、比較的低
コストであるパラジウムを用いる方法が報告されている
(特公昭56−38131号公報を参照)。しかし、本還元反
応においては、例えば下式に示すように塩化水素が副生
するため触媒には耐酸性が必要である。
1,2,2,2−テトラフルオロエタン(R−114a)を、水素
化触媒の存在下で水素と反応させる製造方法がある。こ
のため触媒として栄、既知の水素化触媒、すなわち、ニ
ッケルまたは周期律表の第VIII a族の金属、それらの合
金、または、それらの酸化物、および塩のうち、特に塩
酸耐性を有するものの適用が考えられ、既に、比較的低
コストであるパラジウムを用いる方法が報告されている
(特公昭56−38131号公報を参照)。しかし、本還元反
応においては、例えば下式に示すように塩化水素が副生
するため触媒には耐酸性が必要である。
GF3CCl2F+H2→CF3CHClF+HCl CF3CHClF+H2→CF3CH2F+HCl パラジウムは白金族の中では安価であり、水素可能に
おいても優れている。しかし、水素吸蔵能が高く、最
高、原子比で1:1まで水素が吸蔵する。水素の吸蔵量が
多くなると格子の歪も大きくなり、機械的な劣化を受け
易くなる。また、パラジウムは同族の他元素とは異な
り、濃硝酸や沸騰硫酸に溶解するほか、酸素が存在する
場合には、濃塩酸にも溶解するなど、化学的変化を受け
易いという欠点を有する。
おいても優れている。しかし、水素吸蔵能が高く、最
高、原子比で1:1まで水素が吸蔵する。水素の吸蔵量が
多くなると格子の歪も大きくなり、機械的な劣化を受け
易くなる。また、パラジウムは同族の他元素とは異な
り、濃硝酸や沸騰硫酸に溶解するほか、酸素が存在する
場合には、濃塩酸にも溶解するなど、化学的変化を受け
易いという欠点を有する。
[問題点を解決するための手段] したがって、より耐食性の優れた触媒を用いること
は、触媒の長寿命化に有効であると考えられる。
は、触媒の長寿命化に有効であると考えられる。
白金を水素発生用電極として用いた場合、触媒活性は
高く、非常に低い水素過電圧が得られ、かつ安定であ
る。一方、パラジウム電極の場合、初期活性は高いもの
の、表面吸着水素原子濃度の増大とともに活性が低下
し、水素過電圧は増大する。これはパラジウムの水素吸
増能が高いため、金属バルク中の水素濃度の増大に伴な
い表面吸着水素原子濃度の増大が著しく、反応活性サイ
トの減少が顕著であるためと考えられる。白金では水素
吸蔵量はパラジウムほど多くはなく、反応活性サイト数
に対する影響が少ないと推定される。また、耐食性の点
においても白金はパラジウムに比較すると優れている。
触媒の調製法、取扱いについてはパラジウムと同様に行
ない得る。したがって、白金触媒は本還元反応系に好適
な触媒となり得ることが見出された。
高く、非常に低い水素過電圧が得られ、かつ安定であ
る。一方、パラジウム電極の場合、初期活性は高いもの
の、表面吸着水素原子濃度の増大とともに活性が低下
し、水素過電圧は増大する。これはパラジウムの水素吸
増能が高いため、金属バルク中の水素濃度の増大に伴な
い表面吸着水素原子濃度の増大が著しく、反応活性サイ
トの減少が顕著であるためと考えられる。白金では水素
吸蔵量はパラジウムほど多くはなく、反応活性サイト数
に対する影響が少ないと推定される。また、耐食性の点
においても白金はパラジウムに比較すると優れている。
触媒の調製法、取扱いについてはパラジウムと同様に行
ない得る。したがって、白金触媒は本還元反応系に好適
な触媒となり得ることが見出された。
かくして本発明は、上記知見に基づいて完成されたも
のであり、R−114aを白金を成分とする水素化触媒の存
在下で水素と反応させることを特徴とするR−134aの製
法である。
のであり、R−114aを白金を成分とする水素化触媒の存
在下で水素と反応させることを特徴とするR−134aの製
法である。
本発明において、白金からなる水素化触媒は金属に限
らず、酸化物あるいは塩の状態であってもよい。また、
担体としては、例えば、アルミナ、活性炭等が好適であ
る。使用に当ってはかかる金属の化合物は少なくとも一
部還元する。
らず、酸化物あるいは塩の状態であってもよい。また、
担体としては、例えば、アルミナ、活性炭等が好適であ
る。使用に当ってはかかる金属の化合物は少なくとも一
部還元する。
水素とR−114aの割合は大幅に変動させ得る。しかし
ながら、通常、化学量論量の水素を使用して塩素原子を
水素で置換する。R−114aのモル数に対して、化学量論
量よりかなり多い量、例えば4モルまたはそれ以上の水
素を使用し得る。
ながら、通常、化学量論量の水素を使用して塩素原子を
水素で置換する。R−114aのモル数に対して、化学量論
量よりかなり多い量、例えば4モルまたはそれ以上の水
素を使用し得る。
反応圧力については大気圧、または大気圧を越える圧
力を使用し得る。
力を使用し得る。
反応温度は120℃以上が望ましいが、450℃を越えない
温度において気相で行なうことが適当である。
温度において気相で行なうことが適当である。
接触時間は、反応を気相で行なう場合には通常0.1〜3
00秒、特には5〜30秒である。
00秒、特には5〜30秒である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。なお、以下の実施例、
比較例中の重量%以外の%はすべてモル%を表す。R−
134、R−124、R−124a、R−143aおよびR−114はそ
れぞれ1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−
1,2,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,2,2
−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン
および1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
を表す。
比較例中の重量%以外の%はすべてモル%を表す。R−
134、R−124、R−124a、R−143aおよびR−114はそ
れぞれ1,1,2,2−テトラフルオロエタン、1−クロロ−
1,2,2,2−テトラフルオロエタン、2−クロロ−1,1,2,2
−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン
および1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン
を表す。
調製例 活性炭を純水中に浸漬し、細孔内部まで水を含浸させ
た。これに塩化白金酸を活性炭の重量に対し金属成分の
全重量で0.5重量%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下
しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄
した後、それを150℃で5時間乾燥した。次に窒素中550
℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、5時間、300℃
に保持して還元した。
た。これに塩化白金酸を活性炭の重量に対し金属成分の
全重量で0.5重量%だけ溶解した水溶液を少しずつ滴下
しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用いて洗浄
した後、それを150℃で5時間乾燥した。次に窒素中550
℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、5時間、300℃
に保持して還元した。
実施例1 調製例のようにして調製した触媒を300cc充填した内
径2.54cm、長さ100cmのインコネル600製反応管を塩浴炉
中に浸漬した。
径2.54cm、長さ100cmのインコネル600製反応管を塩浴炉
中に浸漬した。
水素と出発物質(R−114aとR−114よなる。モル比
で40:60)を2:1のモル比で反応管に導入した。水素、出
発物質の流量はそれぞれ、100cc/分、50ccとした。反応
管出口のガス組成をガスクロを用いて分析した。その結
果を第1表に示す。
で40:60)を2:1のモル比で反応管に導入した。水素、出
発物質の流量はそれぞれ、100cc/分、50ccとした。反応
管出口のガス組成をガスクロを用いて分析した。その結
果を第1表に示す。
R−114aの250℃における反応率は、反応初期におい
て、97.8%、6ヶ月後において65.4%であった。
て、97.8%、6ヶ月後において65.4%であった。
実施例2 出発物質としてR−114a(純度98.0%、残部はR−11
4)を用いる以外は、実施例1と同様の条件で還元反応
を行なった。結果を第2表に示す。
4)を用いる以外は、実施例1と同様の条件で還元反応
を行なった。結果を第2表に示す。
R−114aの250℃における反応率は、反応初期におい
て97.8%、6ヶ月後では65.3%であった。
て97.8%、6ヶ月後では65.3%であった。
比較例1 触媒として活性炭に0.5重量%のパラジウムを調製例
と同様にして担持したものを用いる以外は、実施例1と
同様にして還元反応を行なった。結果を第3表に示す。
と同様にして担持したものを用いる以外は、実施例1と
同様にして還元反応を行なった。結果を第3表に示す。
R−114aの250℃における反応率は、反応初期におい
て98.0%、6ヶ月後では32.1%であった。
て98.0%、6ヶ月後では32.1%であった。
[発明の効果] 本発明における還元触媒は、実施例に示すように、初
期性能を向上させるとともに、耐久性の向上においても
優れた特性を有する。
期性能を向上させるとともに、耐久性の向上においても
優れた特性を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロ
エタンを、白金を成分とする水素化触媒の存在下で水素
と反応させることを特徴とする1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンの製法。 - 【請求項2】1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロ
エタンに対して少なくとも化学量論量の水素を使用する
特許請求の範囲第1項記載の製法。 - 【請求項3】白金が活性炭担体またはアルミナ担体上に
担持されている水素化触媒を用いる特許請求の範囲第1
項〜第2項のいずれか一項に記載の製法。 - 【請求項4】反応を気相中において120℃〜450℃の温度
範囲で行なう特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
一項に記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62288451A JP2551052B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62288451A JP2551052B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01132537A JPH01132537A (ja) | 1989-05-25 |
JP2551052B2 true JP2551052B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=17730379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62288451A Expired - Lifetime JP2551052B2 (ja) | 1987-11-17 | 1987-11-17 | 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551052B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0347830B1 (en) * | 1988-06-21 | 1994-01-26 | Asahi Glass Company Ltd. | Process for producing 1,1,1,2-tetrafluoroethane |
JPH07138194A (ja) * | 1993-11-12 | 1995-05-30 | Daikin Ind Ltd | 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 |
-
1987
- 1987-11-17 JP JP62288451A patent/JP2551052B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01132537A (ja) | 1989-05-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3130042B2 (ja) | 接触水素化分解 | |
EP0347830B1 (en) | Process for producing 1,1,1,2-tetrafluoroethane | |
JP3158440B2 (ja) | 1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペンの製造方法及び1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 | |
JP5821633B2 (ja) | 1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの製造方法 | |
JP4077032B2 (ja) | 末端炭素原子に結合したフッ素を含有するハロゲン化プロパンの製法 | |
JP2531205B2 (ja) | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの製造法 | |
US5545774A (en) | Process for the manufacture of 1,1,1,3,3,3-hexafluoropropane | |
JP2551052B2 (ja) | 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 | |
JP2531215B2 (ja) | テトラフルオロエタンの製造法 | |
JPH10510838A (ja) | 接触水素添加分解 | |
JP2814606B2 (ja) | ペンタフルオロエタンを製造する方法 | |
JP2551051B2 (ja) | 1、1、1、2ーテトラフルオロエタンの製法 | |
JPH08337542A (ja) | 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 | |
JP2541256B2 (ja) | テトラフルオロエタンの製造法 | |
JP4257424B2 (ja) | フッ素化反応用触媒 | |
JP2636314B2 (ja) | テトラフルオロエタンの製造方法 | |
CN1063480A (zh) | 催化氢解 | |
JP2581170B2 (ja) | 1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの製造方法 | |
JPH02172933A (ja) | 1―クロロ―2,2,2―トリフルオロエタンのフッ素化方法 | |
JPH01319441A (ja) | 1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの製造方法 | |
JPH01132538A (ja) | テトラフルオロエタンの製造方法 | |
JP2581169B2 (ja) | R−134aの製造法 | |
JP2586129B2 (ja) | 1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造法 | |
JP2508807B2 (ja) | R−134aの製造法 | |
JPH0733342B2 (ja) | 1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造方法 |