JPH07330756A - 6員環カーボネートの製造方法 - Google Patents
6員環カーボネートの製造方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
で、亜鉛、マグネシウム及び鉛から選ばれた1種以上の
金属単体又は化合物からなる触媒を用いて反応させる。 【効果】 6員環カーボネートを極めて高収率、高選択
率で容易に得ることができる。
Description
造方法に関する。6員環カーボネートは、可塑剤、合成
樹脂の原料、医薬品の原料、電子工業分野或はジアルキ
ルカーボネート合成の中間体等として重要な物質であ
る。
1−130288号で記載されているように、ホスゲン
と対応するジオールとの反応により製造される。また特
開昭57−144283号には、尿素又はカーバメート
とアルカンジオールとをエステル交換触媒の存在下に反
応させる方法が記載されている。
88記載の方法では猛毒のホスゲンを使用することか
ら、安全上、工業的な製造法としては好ましくない。ま
た特公昭57−144283号記載の方法では、収率が
80%前後と低く、反応時間が10〜20時間と非常に
長い。本発明の目的は、尿素とアルカンジオールから6
員環カーボネートを高収率で短時間に工業的に有利に製
造する方法を提供することにある。
目的を達成すべく鋭意検討した結果、減圧下、尿素とア
ルカンジオールとを触媒の存在下で反応させることによ
り6員環カーボネートが高収率に短時間で製造されるこ
とを見い出し、本発明に到達した。
ルキル基)で表されるアルカンジオールと尿素を、減圧
下で接触反応させることを特徴とする6員環カーボネー
トの製造方法、および、亜鉛、マグネシウム及び鉛から
選ばれた金属単体又は化合物からなる触媒を用いる該方
法である。
オールの混合液に触媒を添加後、減圧し、次いで加熱す
ることによって行われる。本発明の原料に用いられるア
ルカンジオールは、一般式
ルキル基)で表され、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタ
ンジオール、1,3-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオ
ール、2-メチル-2,4- ペンタンジオール、1,3-ヘキサン
ジオール、2,4-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール等が挙げられる。原料の尿素とアルカンジオールの
比率は尿素1モルに対して上記のアルカンジオール1〜
5モルの範囲である。尿素に対するアルカンジオールの
モル比が1未満の場合には尿素自身の副反応により6員
環カーボネートへの選択率が低下し、このモル比が5よ
り大きい場合には経済的に好ましくない。
ウム及び鉛から選ばれた一種以上の金属単体又は化合物
が好適に用いられる。亜鉛、マグネシウム及び鉛は、こ
れらの金属粉、酸化物、亜酸化物、水酸化物、無機塩、
炭酸塩、塩基性炭酸塩、有機酸塩、有機金属化合物等が
用いられる。また亜鉛、マグネシウム及び鉛化合物が反
応系中に存在する有機化合物、即ち尿素、アルカンジオ
ール、6員環カーボネート等と反応した化合物も用いら
れる。これらの化合物は一種類でも良いし、二種類以上
を混合して用いることもできる。また、反応に不活性な
化合物や担体と混合させたり、或いは担持させて使用す
ることもできる。触媒の使用量は特に制限されないが、
通常、尿素1モルに対して亜鉛、マグネシウム及び鉛が
0.0001〜10モル、好ましくは0.001〜1モ
ルの範囲となる量が用いられる。
ル過剰系で反応が行われるが、原料が高沸点、高融点或
は高粘度である場合には溶媒を使用することが望まし
い。溶媒の種類は反応系内で不活性で、反応系内で溶解
するものであれば特に制限されないが、環状カーボネー
ト、芳香族炭化水素、エ−テル等が好適である。溶媒の
使用量は特に制限されないが、通常、尿素1モルに対し
て0.1〜10モルの範囲となる量が用いられる。
及び触媒の混合物を減圧下で反応温度に保持し、同時に
反応混合物から生成したアンモニアを除去することによ
り行われる。アンモニアを除去するためには反応条件下
で不活性ガスを反応液中に導入する方法も用いられる
が、不活性ガスに代えてアルカンジオール或は溶媒の還
流下で反応を行う方法がより効果的である。アルカンジ
オール或は溶媒の還流量は、生成するアンモニアに対し
て1〜100モルとする。
℃が好適である。反応温度が低すぎる場合には反応速度
が遅く、高すぎる場合には副反応量が増大する。反応の
際の減圧度は、反応液組成や反応温度により異なるが、
通常5〜700mmHgの範囲であり、反応温度でアル
カンジオール又は溶媒が還流するような減圧度が適宜選
択される。反応時間はアルカンジオールの種類及び尿素
とのモル比、触媒の種類及び量、反応温度ならびにアル
カンジオールの還流量等により異なるが、通常0.5〜
10時間である。
応終了後、常法により、例えば蒸留により反応液から容
易に分離して回収することができる。なお本発明の反応
は回分式、連続式の何れの方法でも行うことができる。
する。但し本発明はこれらの実施例により制限されるも
のではない。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.0モル)、1,3-
ブタンジオール180.2g(2.0モル)及び酸化亜
鉛8.0gを加え、攪拌下、140mmHgに減圧して
155℃に加熱した。4時間の反応後、冷却して21
6.2gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ、未反応1,3-ブタンジオール
93.8g、生成した1,3-ジオキサン-4- メチル-2- オ
ン106.2gであった。この結果は、1,3-ブタンジオ
ールの転化率は理論値50.0%に対して47.9%、
1,3-ブタンジオール基準の1,3-ジオキサン-4- メチル-2
- オンの選択率が95.3%、尿素基準の1,3-ジオキサ
ン-4- メチル-2- オンの収率が91.5%であることを
示す(尿素転化率100%)。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、1,
3-プロパンジオール95.1g(1.25モル)及び炭
酸亜鉛を6.0gを加え、攪拌下80mmHgに減圧し
て175℃に加熱した。5時間の反応後、冷却して12
7.8gの反応液を得た。反応液組成をガスクロマトグ
ラフィーで分析したところ、未反応1,3-プロパンジオー
ル21.0g、生成した1,3-ジオキサン-2- オン92.
1gであった。この結果は、1,3-プロパンジオールの転
化率は理論値80.0%に対して77.9%、1,3-プロ
パンジオール基準の1,3-ジオキサン-2- オンの選択率9
2.6%、尿素基準の1,3-ジオキサン-2- オンの収率9
0.2%であることを示す(尿素転化率100%)。
ツ口フラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、ネ
オペンチルグリコール156.2g(1.5モル)、炭
酸マグネシウム3.0g及びプロピレンカーボネート1
02.1g(1.00モル)を加え、攪拌下、50mm
Hgに減圧して185℃に加熱した。3時間の反応後、
冷却して286.3gの反応液を得た。反応液組成をガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、未反応ネオペ
ンチルグリコール55.3g、生成した1,3-ジオキサン
-5,5- ジメチル-2- オン123.0gであった。この結
果は、ネオペンチルグリコールの転化率は理論値66.
7%に対して64.6%、ネオペンチルグリコール基準
の1,3-ジオキサン-5,5- ジメチル-2- オンの選択率9
7.5%、尿素基準の1,3-ジオキサン-5,5- ジメチル-2
- オンの収率94.5%であることを示す(尿素転化率
100%)。
行った。4時間の反応後、冷却して215.4gの反応
液を得た。反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、未反応1,3-ブタンジオール134.3g、
生成した1,3-ジオキサン-4- メチル-2- オン40.5g
であった。この結果は、1,3-ブタンジオールの転化率は
理論値50.0%に対して25.5%、1,3-ブタンジオ
ール基準の1,3-ジオキサン-4- メチル-2- オンの選択率
68.4%、尿素基準の1,3-ジオキサン-4- メチル-2-
オンの収率34.9%であることを示す(尿素転化率1
00%)。
器及び温度計を付した500mlの三ツ口フラスコに、
ネオペンチルグリコール104.2g(1.00モ
ル)、尿素60.1g(1.00モル)、オクタノール
130.2g(1.00モル)、炭酸タリウム0.05
gを加え、常圧で、攪拌下最初に160℃に、次いで1
7時間かけて240℃まで加熱した。冷却後、251.
6gの反応液を得た。反応液をガスクロマトグラフィー
で分析したところ、未反応ネオペンチルグリコール1
4.3g、生成した1,3-ジオキサン-5,5- ジメチル-2-
オン98.7gであった。この結果はネオペンチルグリ
コールの転化率は理論値100%に対して86.3%、
ネオペンチルグリコール基準の1,3-ジオキサン-5,5- ジ
メチル-2- オンの選択率87.9%、尿素基準の1,3-ジ
オキサン-5,5- ジメチル-2- オンの収率75.8%であ
ることを示す(尿素転化率100%)。
より尿素とアルカンジオールから6員環カーボネートを
高収率、高選択率で容易に得ることができる。この方法
は比較的安価な原料を用いて容易に製造することができ
るので、工業的に極めて優れた方法である。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 【化1】 (R1 〜R4 は水素又は炭素数が1〜4の脂肪族低級ア
ルキル基)で表されるアルカンジオールと尿素を、減圧
下で接触反応させることを特徴とする6員環カーボネー
トの製造方法。 - 【請求項2】亜鉛、マグネシウム及び鉛から選ばれた1
種以上の金属単体又は化合物からなる触媒を用いる請求
項1記載の6員環カーボネートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12626994A JP3800247B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 6員環カーボネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12626994A JP3800247B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 6員環カーボネートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330756A true JPH07330756A (ja) | 1995-12-19 |
JP3800247B2 JP3800247B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12626994A Expired - Fee Related JP3800247B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 6員環カーボネートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3800247B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2873661A1 (en) * | 2013-11-14 | 2015-05-20 | Arkema France | Synthesis process of trimethylene carbonate from 1,3-propanediol and urea by heterogeneous catalysis |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP12626994A patent/JP3800247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2873661A1 (en) * | 2013-11-14 | 2015-05-20 | Arkema France | Synthesis process of trimethylene carbonate from 1,3-propanediol and urea by heterogeneous catalysis |
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JP3800247B2 (ja) | 2006-07-26 |
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