JP3374863B2 - ジアルキルカーボネートの製造方法 - Google Patents

ジアルキルカーボネートの製造方法

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/06Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from organic carbonates
    • C07C68/065Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from organic carbonates from alkylene carbonates

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジアルキルカーボネート
の製造方法に関する。詳しくはアルキレングリコールを
作動液として、尿素とアルコールからジアルキルカーボ
ネートを製造する方法に関するものである。ジアルキル
カーボネートは樹脂、塗料などの溶媒、アルキル化剤、
あるいはカルボニル化剤として重要な物質である。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルカーボネートは工業的にホス
ゲンを原料として製造されている。しかしながらホスゲ
ンは毒性が高く、環境の保護という観点から近年問題視
されている。これに代わる方法としてメタノールの酸化
カルボニル化法(特開昭56−164145号、特開平
2−19347号)、アルキレンカーボネートとアルコ
ールとのエステル交換法(特公昭60−27658号)
等が提案されている。
【0003】アルキレンカーボネートの製造法として
は、米国特許2773881号に、ピリジン触媒を用い
てエチレンオキシドと二酸化炭素を240℃、140気
圧程度の反応条件で連続反応させてエチレンカーボネー
トを製造する方法が記載されている。この反応は、高
温、高圧であり、しかもエチレンオキシドは爆発の危険
性が高いという問題がある。またEP特許443758
号には、グリコールと尿素とから、常圧または加圧下、
無触媒あるいはスズ化合物を触媒に用いて、アルキレン
カーボネートを製造する方法が提案されている。この方
法は反応したグリコールに対するアルキレンカーボネー
トの選択率が84〜99%と高いが、グリコールの転化
率は理論値に対して66%以下であり、また尿素基準で
のアルキレンカーボネートの選択率が63%以下と低
く、分解する尿素量が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如くホスゲン法
に代わるジアルキルカーボネートの製造法として、メタ
ノールの酸化カルボニル化法と、アルキレンカーボネー
トとアルコールとのエステル交換法が提案されている。
メタノールの酸化カルボニル化法については亜硝酸エス
テルを用いる気相法と液相法とが提案されているが、前
者は腐食性ガス(亜硝酸エステル)の使用が問題とされ
ており、後者は反応圧が高く、触媒が高価で腐食性を有
するなどの問題を有している。またアルキレンカーボネ
ートとアルコールとのエステル交換法については、平衡
反応であり容易に反応するが、原料のアルキレンカーボ
ネートが高価であり、また副生するグリコールの利用の
問題などがある。本発明の目的は、安価な原料を用い安
全な方法でジアルキルカーボネートを工業的に有利に製
造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者等は、上記の如き
目的を達成すべく鋭意検討した結果、第1工程で尿素と
アレキレングリコールを反応させてアルキレンカーボネ
ートを製造し、第2工程でアルキレンカーボネートとア
ルコールを反応させてジアルキルカーボネートを製造
し、副生するアレキレングリコールを第1工程に循環使
用すれば、容易に入手できる尿素とアルコールからジア
ルキルカーボネートを工業的に極めて有利に製造できる
ことを見出し、本発明に到達した。
【0006】即ち本発明は、一般式 RCH(OH)C
2 OH(Rは水素又はC1 〜C4の脂肪族低級アルキ
ル基)で表されるアルキレングリコールと尿素とを反応
させる第1工程と、得られたアルキレンカーボネートと
アルコールとを反応させてジアルキルカーボネートとア
ルキレングリコールを製造する第2工程からなり、第2
工程で得られたアルキレングリコールを第1工程に循環
使用することを特徴とするジアルキルカーボネートの製
造方法である。
【0007】本発明の第1工程のアルキレングリコール
と尿素の反応において、亜鉛、マグネシウム、鉛又はカ
ルシウム触媒が優れた性能を有しており、特に減圧下の
反応でアルキレンカーボネートが極めて高選択率で得ら
れる。また得られた反応生成液中の触媒は第2工程のエ
ステル交換反応に於いても活性を有するので第1工程の
触媒含有反応生成液をそのまま第2工程に用いることが
でき、更に第2工程の反応生成液から回収された触媒を
含有する未反応アルキレンカーボネートの一部を第2工
程の反応系に循環し、残部からアルキレンカーボネート
を分離した後の回収触媒を第1工程へ循環再使用するこ
とができる。従って本発明では実質的に尿素とアルコー
ルからジアルキルカーボネートが製造され、比較的安価
な原料を用いて容易に高収率に製造することができるの
で、工業的に極めて優れた方法である。
【0008】本発明の第1工程および第2工程の反応式
は次のように示される。
【化1】
【0009】本発明の第1工程の尿素とアルキレングリ
コールからアルキレンカーボネートを製造する反応は、
通常、尿素とアルキレングリコールの混合液に触媒を添
加し、次いで加熱することにより行われる。第1工程の
原料に用いられるアルキレングリコールは、一般式 R
CH(OH)CH2 OH(Rは水素又はC1 〜C4 の脂
肪族低級アルキル基)で表され、例えばエチレングリコ
ール、1,2-プロピレングリコール,1,2-ブチレングリコ
ールなどが挙げられる。
【0010】原料の尿素とアルキレングリコールの比率
は、尿素1モルに対してアルキレングリコールを1モル
以上とする必要があり、この比率を1.1〜1.5とす
れば第1工程で得られる触媒を含有する反応生成液をそ
のまま第2工程へ送ることができるので有利である。尿
素に対するアルキレングリコールのモル比が1未満の場
合には、尿素自身の副反応によりアルキレンカーボネー
トへの選択率が低下する。
【0011】本発明の第1工程における触媒は、亜鉛、
マグネシウム、鉛及びカルシウムから選ばれた一種以上
の金属単体または化合物からなる触媒が好適に用いられ
る。このような触媒として一般に、亜鉛、マグネシウ
ム、鉛及びカルシウムの金属粉、酸化物、亜酸化物、水
酸化物、無機塩、炭酸塩、塩基性炭酸塩、有機酸塩、有
機金属化合物などが用いられる。またこれらの金属化合
物が反応系中に存在する有機化合物、例えば尿素、アル
キレングリコール、アルキレンカーボネートなどこれら
の金属化合物との反応により得られる有機化合物も用い
られる。これらの金属単体または化合物は一種類でも良
く、二種類以上を混合して用いることもできる。また反
応に不活性な化合物や担体と混合させたり、或いは担持
させて使用することもできる。この触媒の使用量は特に
制限されないが、通常、尿素1モルに対して亜鉛、マグ
ネシウム、鉛またはカルシウムが0.0001〜10モ
ル、好ましくは0.001〜1モルの範囲となる量が用
いられる。
【0012】本発明の第1工程においては、通常、アル
キレンカーボネートの選択率を高くするためにアルキレ
ングリコール過剰系で反応が行われるので、溶媒は特に
必要でないが、反応条件下に不活性な溶媒を用いること
もできる。
【0013】本発明の第1工程の反応は、尿素、アルキ
レングリコールおよび触媒の混合物を反応温度に保持
し、同時に反応混合物から生成したアンモニアを除去す
ることにより行われる。アンモニアを除去するため、反
応条件下で不活性ガスを反応液中に導入する方法も用い
られる。不活性ガスとしては通常、窒素または二酸化炭
素が用いられ、その使用量はアンモニア1モルに対して
1〜100モルである。また不活性ガスに代えてアルキ
レングリコールの還流下で反応を行う方法がより効果的
に用いられる。この場合のアルキレングリコールの還流
量は生成するアンモニア1モルに対して1〜100モル
である。
【0014】本発明の第1工程に於ける反応温度は12
0〜200℃が好適である。反応温度が低すぎる場合に
は反応速度が遅く、高すぎる場合には副反応量が増大す
る。反応圧力は常圧でも加圧でも良いが、アンモニアの
除去が比較的容易な減圧が好ましい。減圧度は、反応液
組成、反応温度や使用するアルキレングリコールの種類
などにより異なるが、通常60〜600mmHgの範囲
であり、特にエチレングリコールを用いる場合には減圧
下で反応させることにより選択率が改善される。なお圧
力は反応温度でグリコールが還流するように適宜選択さ
れる。反応時間はアルキレングリコールの種類及び尿素
とのモル比、触媒の種類及び量、反応温度ならびにアル
キレングリコールの還流量等により異なるが、通常は
0.5〜20時間である。
【0015】第2工程のアルキレンカーボネートとアル
コールとのエステル交換反応によりジアルキルカーボネ
ートを製造する反応は、通常アルキレンカーボネートと
アルコールの混合液に触媒を添加し、次いで加熱するこ
とにより行われる。第2工程の原料のアルキレンカーボ
ネートは、第1工程の反応終了後、常法により、例えば
蒸留により反応液から容易にアルキレンカーボネートを
分離回収して用いることができる。しかしながら前述の
触媒、すなわち亜鉛、マグネシウム、鉛またはカルシウ
ム触媒を用いる場合には、この触媒が第2工程のエステ
ル交換反応に於いても活性を有することから、第1工程
で得られた触媒含有反応生成液をそのまま、あるいは未
反応アルキレングリコールを蒸留により除去後、第2工
程の原料として使用すれば、プロセスが簡略化されるこ
とになるので工業的に有利である。
【0016】第2工程のもう一方の原料として用いられ
るアルコールとしては、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアル
コールなどの脂肪族アルコール、或いはシクロヘキサノ
ール等の脂環族アルコールが挙げられる。第2工程にお
けるアルキレンカーボネートとアルコールの比は特に限
定されないが、通常はアルキレンカーボネートに対する
アルコールのモル比で1〜20の範囲である。
【0017】本発明の第2工程で用いられる触媒は特に
限定されるものではないが、前述の如く第1工程で使用
された触媒を使用することが経済的であり、プロセス上
有利である。このように同一の触媒を使用する場合に
は、第1工程で得られた触媒含有反応生成液をそのまま
第2工程の反応に用い、第2工程の反応生成液からアル
キレングリコールを分離することができ、また未反応ア
ルキレンカーボネートを分離した後の回収触媒を第1工
程に循環使用することができる。
【0018】第2工程における反応温度は30〜200
℃である。反応温度が低すぎる場合には反応速度が遅
く、高すぎる場合には副反応量が増大する。反応時間
は、原料のアルキレンカーボネートおよびアルコールの
種類とその比率、触媒の種類および量、反応温度などに
より異なるが、通常は0.2〜10時間である。第2工
程に於ける反応圧力は、液相反応となるような圧力で良
いが、通常は0〜20kg/cm2 の範囲である。
【0019】第2工程の反応で生成したジアルキルカー
ボネートは、反応終了後、常法、例えば蒸留により反応
液から容易に分離して回収することができる。更に、蒸
留により未反応アルコールおよびアルキレングリコール
を分離した後に回収される触媒を含有する未反応アルキ
レンカーボネートの一部を第2工程の反応系に循環する
ことができ、前述の如く第1工程と第2工程で同一触媒
を用いる場合には、残部からアルキレンカーボネートを
分離した後の回収触媒を第1工程へ循環使用することが
できる。なお本発明の反応は、回分式、連続式の何れの
方法でも行うことができる。
【0020】
【実施例】次に実施例により本発明をより具体的に説明
する。但し本発明はこれらの実施例により制限されるも
のではない。なお各実施例におけるグリコール転化率は
次式で示す数値である。未反応グリコール量は反応生成
液中の測定値であり、生成するアンモニアに同伴するグ
リコールが反応量(グリコール量−未反応グリコール
量)に含まれることになるので、グリコール転化率は理
論値を越えた数値が得られているものがある。
【化2】
【0021】実施例1 (第1工程)攪拌機、上部に還流冷却器を付したスニー
ダー分留管および温度計を付した300mlの三ツ口フ
ラスコに、尿素60.1g(1.00モル)、エチレン
グリコール77.6g(1.25モル)および酸化亜鉛
3gを加え、攪拌下、100mmHgに減圧して145
℃に加熱した。2時間の反応後、冷却して106.1g
の反応生成液を得た。反応液組成をガスクロマトグラフ
ィーで分析したところ、未反応エチレングリコール1
5.4g、生成したエチレンカーボネート86.0gで
あった。この結果、グリコール転化率は理論値80.0
%に対して80.1%であり、反応したエチレングリコ
ール基準のエチレンカーボネートの選択率は97.5
%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は97.
6%(尿素の転化率100%)である。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、140℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール44.8g、ジメチルカーボネート2
7.0g、エチレングリコール34.1g、エチレンカ
ーボネート59.3gであった。この結果、エチレンカ
ーボネート転化率は31.0%であり、反応したエチレ
ンカーボネート基準のジメチルカーボネートの選択率は
99%以上である。
【0022】実施例2 (第1工程)触媒に酸化マグネシウムを用いた以外は実
施例1と同様にして反応を行った。2時間の反応後、冷
却して104.5gの反応生成液を得た。反応液組成を
ガスクロマトグラフィーで分析したところ、未反応エチ
レングリコール16.1g、生成したエチレンカーボネ
ート83.9gであった。この結果、グリコール転化率
は理論値80.0%に対して79.2%であり、反応し
たエチレングリコール基準のエチレンカーボネートの選
択率は96.2%、尿素基準のエチレンカーボネートの
選択率は95.2%(尿素の転化率100%)である。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、120℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール44.9g、ジメチルカーボネート2
6.9g、エチレングリコール34.6g、エチレンカ
ーボネート57.4gであった。この結果、エチレンカ
ーボネート転化率は31.5%であり、反応したエチレ
ンカーボネート基準のジメチルカーボネートの選択率は
99%以上である。
【0023】実施例3 (第1工程)触媒に酸化鉛を用いた以外は実施例1と同
様にして反応を行った。4時間の反応後、冷却して10
3.8の反応生成液を得た。反応液組成をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、未反応エチレングリコー
ル16.7g、生成したエチレンカーボネート83.6
gであった。この結果、グリコール転化率は理論値8
0.0%に対して78.5%であり、反応したエチレン
グリコール基準のエチレンカーボネートの選択率は9
6.8%、尿素基準のエチレンカーボネートの選択率は
95.0%(尿素の転化率100%)である。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、120℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール45.9g、ジメチルカーボネート2
5.6g、エチレングリコール34.3g、エチレンカ
ーボネート58.5gであった。この結果、エチレンカ
ーボネート転化率は30.1%であり、反応したエチレ
ンカーボネート基準のジメチルカーボネートの選択率は
99%以上である。
【0024】実施例4 (第1工程)触媒に酸化カルシウム1.5gを用い、減
圧度を80mmHg、反応温度を135℃とした以外は
実施例1と同様にして反応を行った。6時間の反応後、
冷却して102.1gの反応生成液を得た。反応液組成
をガスクロマトグラフィーで分析したところ、未反応エ
チレングリコール15.3g、生成したエチレンカーボ
ネート84.1gであった。この結果、グリコール転化
率は理論値80.0%に対して80.3%であり、反応
したエチレングリコール基準のエチレンカーボネートの
選択率は95.1%、尿素基準のエチレンカーボネート
の選択率は95.4%(尿素の転化率100%)であ
る。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、60℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール44.4g、ジメチルカーボネート2
7.5g、エチレングリコール34.2g、エチレンカ
ーボネート56.9gであった。この結果、エチレンカ
ーボネート転化率は32.3%であり、反応したエチレ
ンカーボネート基準のジメチルカーボネートの選択率は
99%以上である。
【0025】実施例5 (第1工程)実施例1と同様な反応装置に、尿素60.
1g(1.00モル)、プロピレングリコール95.1
g(1.25モル)および酸化亜鉛1.5gを加え、攪
拌下、280mmHgに減圧して170℃に加熱した。
1.5時間の反応後、冷却して122.2gの反応生成
液を得た。反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、未反応プロピレングリコール18.8g、
生成したプロピレンカーボネート101.2gであっ
た。この結果、グリコール転化率は理論値80.0%に
対して80.2%であり、反応したプロピレングリコー
ル基準のプロピレンカーボネートの選択率は98.9
%、尿素基準のプロピレンカーボネートの選択率は9
9.1%(尿素の転化率100%)である。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、140℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール52.0g、ジメチルカーボネート1
6.9g、プロピレングリコール33.2g、プロピレ
ンカーボネート81.9gであった。この結果、プロピ
レンカーボネート転化率は19.0%であり、反応した
プロピレンカーボネート基準のジメチルカーボネートの
選択率は99%以上である。
【0026】実施例6 (第1工程)実施例5と同様にして反応を行い、同様な
組成の反応生成液を得た。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびエタノール9
2.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、140℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、エタノール76.2g、ジエチルカーボネート2
0.3g、プロピレングリコール32.0g、プロピレ
ンカーボネート83.5gであった。この結果、プロピ
レンカーボネート転化率は17.4%であり、反応した
プロピレンカーボネート基準のジエチルカーボネートの
選択率は99%以上である。
【0027】実施例7 (第1工程)実施例5の第2工程で得られた反応生成液
を蒸留により濃縮し、触媒を含有する高沸釜残2.2g
を得た。触媒に上記で回収された触媒を含有する高沸釜
残を使用した以外は、実施例5と同様にして反応を行
い、123.0gの反応生成液を得た。反応液組成をガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、未反応プロピ
レングリコール19.1g、生成したプロピレンカーボ
ネート101.5gであった。この結果、グリコール転
化率は理論値80.0%に対して79.9%であり、反
応したプロピレングリコール基準のプロピレンカーボネ
ートの選択率は99.5%、尿素基準のプロピレンカー
ボネートの選択率は99.4%(尿素の転化率100
%)である。 (第2工程)容量300mlのオートクレーブに、第1
工程で得られた反応生成液の全量およびメタノール6
4.1g(2.0モル)を加え、系内を窒素で置換した
後、攪拌下、140℃に加熱した。1時間反応後、冷却
し、反応液組成をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、メタノール50.7g、ジメチルカーボネート1
8.8g、プロピレングリコール34.9g、プロピレ
ンカーボネート80.2gであった。この結果プロピレ
ンカーボネート転化率は21.0%であり、反応したプ
ロピレンカーボネート基準のジメチルカーボネートの選
択率は99%以上である。
【0028】
【発明の効果】実施例に示される如く本発明では、第1
工程で尿素とアルキレングリコールからアルキレンカー
ボネートが極めて高収率で製造され、また第2工程で副
生するグリコールは第1工程の原料として循環再使用さ
れるので、本発明の方法は実質的に尿素とアルコールか
らのジアルキルカーボネートの製造法であり、容易に入
手できる安価な原料を用いてジアルキルカーボネートが
高収率で得られる。また本発明の使用触媒は第1工程の
アルキレンカーボネートの製造と第2工程のエステル交
換反応によるジアルキルカーボネートの製造で共通に使
用できるのでジアルキルカーボネートの製造プロセスが
著しく簡略化され、回収触媒ないし反応生成液を循環し
て再使用することができる。更に本発明の各製造工程で
は毒性ガスや爆発性ガスを用いず、安全性の高い低圧の
液相反応である。従って本発明のジアルキルカーボネー
トの製造方法は工業的に極めて優れた方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 68/06 C07C 68/06 A 69/96 69/96 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 平4−9356(JP,A) 特開 平3−44354(JP,A) 特開 昭54−148726(JP,A) 特開 昭57−144283(JP,A) 特開 平4−211075(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 68/00 C07C 68/06 C07C 69/96

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 RCH(OH)CH2 OH(Rは
    水素又はC1 〜C4 の脂肪族低級アルキル基)で表され
    るアルキレングリコールと尿素とを減圧下で反応させる
    第1工程と、得られたアルキレンカーボネートとアルコ
    ールとを反応させてジアルキルカーボネートとアルキレ
    ングリコールを製造する第2工程からなり、第2工程で
    得られたアルキレングリコールを第1工程に循環使用す
    ることを特徴とするジアルキルカーボネートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】第1工程において、亜鉛、マグネシウム、
    鉛、およびカルシウムから選ばれた一種以上の金属単体
    または化合物からなる触媒を用い、減圧下でアルキレン
    グリコールと尿素とを反応させる請求項1記載のジアル
    キルカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】第1工程で得られた触媒含有反応生成液を
    そのまま、あるいは未反応のアルキレングリコールを分
    離後、第2工程の原料および触媒として使用する請求項
    2記載のジアルキルカーボネートの製造方法。
  4. 【請求項4】第2工程の反応生成液から回収された触媒
    を含有する未反応アルキレンカーボネートの一部を第2
    工程の反応系に循環し、残部からアルキレンカーボネー
    トを分離した後の回収触媒を第1工程へ循環再使用する
    請求項3記載のジアルキルカーボネートの製造方法。
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