JPH05345739A - 3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法 - Google Patents
3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法Info
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- JPH05345739A JPH05345739A JP2400198A JP40019890A JPH05345739A JP H05345739 A JPH05345739 A JP H05345739A JP 2400198 A JP2400198 A JP 2400198A JP 40019890 A JP40019890 A JP 40019890A JP H05345739 A JPH05345739 A JP H05345739A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C41/00—Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
- C07C41/01—Preparation of ethers
- C07C41/16—Preparation of ethers by reaction of esters of mineral or organic acids with hydroxy or O-metal groups
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 3,4’−ジクロロジフェニルエーテルを製
造するに当たって、1モルの4−クロロフェノールと2
〜約6モルの最初に導入された1,3−ジクロロベンゼ
ンおよび1〜3モルの炭酸カリウムとを1〜5モルの約
160℃以上で沸騰する二極性非プロトン性可溶化剤中
で160〜190℃の温度で攪拌しながら混合し、次い
で0.01〜1モル%のの塩基性炭酸銅を添加し、そし
て攪拌しながら蒸留によって生成した水を除去しつつ約
170〜約173℃に攪拌することからなる方法。 【効果】 空時収量が公知方法のものより高く、「低沸
点成分」を再び引き続きの反応に戻すことが可能であ
り、高い発火点および低い毒性潜在性を有する温度−安
定系が存在し、非常に純粋な3,4’−ジクロロジフェ
ニルエーテルの収量を有する経済的におよび生態学的に
非常に好都合な方法が可能となった。
造するに当たって、1モルの4−クロロフェノールと2
〜約6モルの最初に導入された1,3−ジクロロベンゼ
ンおよび1〜3モルの炭酸カリウムとを1〜5モルの約
160℃以上で沸騰する二極性非プロトン性可溶化剤中
で160〜190℃の温度で攪拌しながら混合し、次い
で0.01〜1モル%のの塩基性炭酸銅を添加し、そし
て攪拌しながら蒸留によって生成した水を除去しつつ約
170〜約173℃に攪拌することからなる方法。 【効果】 空時収量が公知方法のものより高く、「低沸
点成分」を再び引き続きの反応に戻すことが可能であ
り、高い発火点および低い毒性潜在性を有する温度−安
定系が存在し、非常に純粋な3,4’−ジクロロジフェ
ニルエーテルの収量を有する経済的におよび生態学的に
非常に好都合な方法が可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3,4’−ジクロロジ
フェニルエーテルの製造方法に関するものである。
フェニルエーテルの製造方法に関するものである。
【0002】3,4’−ジクロロジフェニルエーテル
は、重要な芳香族先駆体であり、そして特に3,4’−
ジアミノジフェニルエーテルの製造に使用され、高分子
アルアミドの合成に重要な原料であるだけでなく植物保
護剤の製造の基本的構造としても使用されている。
は、重要な芳香族先駆体であり、そして特に3,4’−
ジアミノジフェニルエーテルの製造に使用され、高分子
アルアミドの合成に重要な原料であるだけでなく植物保
護剤の製造の基本的構造としても使用されている。
【0003】
【従来の技術】ジフェノールエーテルの塩化は、硫黄−
含有触媒の存在下にジフェノールエーテルとSO2 Cl
2 との反応によって行われるが(1976年10月18
日のNL 75/4110)、これは所望の生成物を導
かず式
含有触媒の存在下にジフェノールエーテルとSO2 Cl
2 との反応によって行われるが(1976年10月18
日のNL 75/4110)、これは所望の生成物を導
かず式
【0004】
【化1】 に従って4,4’−ジアミノジフェニルエーテルに加え
て2,4’−ジアミノジフェニルエーテルを導く。
て2,4’−ジアミノジフェニルエーテルを導く。
【0005】触媒を上手に選択することによって実際に
はo/p比を影響することが可能である(BE 82
7,912、US3,920,757、US3,79
3,377;全てダウ・ケミカル・コーポレーション
(Dow Chemical Co.)による)。しか
しながら、この方法、すなわち直接的塩素化によっては
所望の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルを製造す
ることは不可能である。
はo/p比を影響することが可能である(BE 82
7,912、US3,920,757、US3,79
3,377;全てダウ・ケミカル・コーポレーション
(Dow Chemical Co.)による)。しか
しながら、この方法、すなわち直接的塩素化によっては
所望の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルを製造す
ることは不可能である。
【0006】所望の生成物がウルマン(Ullman
n)(ホーベン−ベール(Houben−Weyl),
第VI/3巻,VI/3,第86頁)によるジフェニル
エーテル合成によって合成される場合に、出発原料の選
択に関しては以下の通りである。
n)(ホーベン−ベール(Houben−Weyl),
第VI/3巻,VI/3,第86頁)によるジフェニル
エーテル合成によって合成される場合に、出発原料の選
択に関しては以下の通りである。
【0007】
【化2】 1. 3−クロロフェノールと1,4−ジクロロベンゼ
ンとの反応。 2. 4−クロロフェノールと1,4−ジクロロベンゼ
ンとの反応。
ンとの反応。 2. 4−クロロフェノールと1,4−ジクロロベンゼ
ンとの反応。
【0008】出発原料の利用性並びに生成物からの出発
化の未反応残留物の容易な留去の理由により、最初の変
法が工業的に好ましい。
化の未反応残留物の容易な留去の理由により、最初の変
法が工業的に好ましい。
【0009】従って、オシノ(Oshino)等(19
87年12月7日のJP62/281,837)は、ナ
トリウム4−フェノラート、1,3−ジクロロベンゼン
および水酸化ナトリウム水溶液を反応させ、蒸留により
水を除去し、そして溶液(溶剤としてジメチルホルムア
ミド)中で酢酸銅(II)二水和物を添加しながら15
5〜165℃で18時間攪拌する。後処理についてなに
も言及していない。88%の収率が上記明細書で得られ
ている。化学量論比についても分類されていない。
87年12月7日のJP62/281,837)は、ナ
トリウム4−フェノラート、1,3−ジクロロベンゼン
および水酸化ナトリウム水溶液を反応させ、蒸留により
水を除去し、そして溶液(溶剤としてジメチルホルムア
ミド)中で酢酸銅(II)二水和物を添加しながら15
5〜165℃で18時間攪拌する。後処理についてなに
も言及していない。88%の収率が上記明細書で得られ
ている。化学量論比についても分類されていない。
【0010】この方法の欠点は、一方では反応時間が長
いことであり、また他方では熱的に安定でなく従って分
解生成物の形成のために工業的にほとんど排除されてい
る溶剤であるジメチルホルムアミドを使用するというこ
とである。
いことであり、また他方では熱的に安定でなく従って分
解生成物の形成のために工業的にほとんど排除されてい
る溶剤であるジメチルホルムアミドを使用するというこ
とである。
【0011】別の文献において、ラウバー(Raube
r)(1988年8月23日のUS4,766,25
3)は、R−C6 H4 −OX(X=1当量のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属)を過剰の3〜15モルの
1,3−Cl2 −C6 H4 と銅触媒(この場合CuO)
の存在下に数時間120〜220℃(実施例においては
150℃)で反応させており、その際0.003〜3モ
ルの非プロトン性溶剤を存在させなければならない。こ
の場合、80%収率の3,4−ジクロロフェニルエーテ
ルが詳細に記載されていない後処理の後に得られてい
る。
r)(1988年8月23日のUS4,766,25
3)は、R−C6 H4 −OX(X=1当量のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属)を過剰の3〜15モルの
1,3−Cl2 −C6 H4 と銅触媒(この場合CuO)
の存在下に数時間120〜220℃(実施例においては
150℃)で反応させており、その際0.003〜3モ
ルの非プロトン性溶剤を存在させなければならない。こ
の場合、80%収率の3,4−ジクロロフェニルエーテ
ルが詳細に記載されていない後処理の後に得られてい
る。
【0012】詳細に記載されていない後処理および穏や
かな収率に加えて、この変法は、まず予じめ挿入された
合成で製造しなければならないアルカリ金属またはアル
カリ土類金属フェノラートを使用するという欠点があ
る。
かな収率に加えて、この変法は、まず予じめ挿入された
合成で製造しなければならないアルカリ金属またはアル
カリ土類金属フェノラートを使用するという欠点があ
る。
【0013】オシノ(Oshino)等は、別の公報
(1988年2月22日のJP63/41,434)で
別の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法
を報告している。すなわち、ナトリウム4−クロロフェ
ノラートをCu触媒の存在下に液状の脂肪族グリコール
エーテル類中で1,3−ジクロロベンゼンと反応させて
所望の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルを得てい
る。上記公報の実施例において、4−クロロフェノール
と1,3−ジクロロベンゼンとを水酸化ナトリウム水溶
液と反応させてナトリウム4−クロロフェノラートを
得、生成する反応水および水酸化ナトリウムとともに導
入される水は蒸留(共沸でない)によって除去される。
(1988年2月22日のJP63/41,434)で
別の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法
を報告している。すなわち、ナトリウム4−クロロフェ
ノラートをCu触媒の存在下に液状の脂肪族グリコール
エーテル類中で1,3−ジクロロベンゼンと反応させて
所望の3,4’−ジクロロジフェニルエーテルを得てい
る。上記公報の実施例において、4−クロロフェノール
と1,3−ジクロロベンゼンとを水酸化ナトリウム水溶
液と反応させてナトリウム4−クロロフェノラートを
得、生成する反応水および水酸化ナトリウムとともに導
入される水は蒸留(共沸でない)によって除去される。
【0014】引続きの段階において、残留物(すなわ
ち、ほとんど全ての水が蒸留によって除去されている)
を、ジエチレングリコールジエチルエーテルを使用して
取り出し、そして87.2%の収率を得るためにCu
(I)Clの存在下に18時間反応させるが、この公報
によるとこれが単離収率かクロマトグラフィー決定収率
か明確でない。
ち、ほとんど全ての水が蒸留によって除去されている)
を、ジエチレングリコールジエチルエーテルを使用して
取り出し、そして87.2%の収率を得るためにCu
(I)Clの存在下に18時間反応させるが、この公報
によるとこれが単離収率かクロマトグラフィー決定収率
か明確でない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】反応時間が長いことに
加えて、この方法の欠点は、全領域に渡って比較的に低
い発火点(200℃以下)を有しており、従って工業的
製造に対する安全面に対する経費の要求(ExT4によ
る製造プラントを搭載する)が増加するという欠点があ
り、これはプラントがより高価になるかあるいは存在す
るプラントに付加的費用が生じる。従って、3,4’−
ジクロロジフェニルエーテルの経済的に好都合の製法
は、この記載の方法に従っては不可能である。
加えて、この方法の欠点は、全領域に渡って比較的に低
い発火点(200℃以下)を有しており、従って工業的
製造に対する安全面に対する経費の要求(ExT4によ
る製造プラントを搭載する)が増加するという欠点があ
り、これはプラントがより高価になるかあるいは存在す
るプラントに付加的費用が生じる。従って、3,4’−
ジクロロジフェニルエーテルの経済的に好都合の製法
は、この記載の方法に従っては不可能である。
【0016】
【課題を解決するための手段】しかしながら驚くべきこ
とに、好適な方法の結果、4−クロロフェノールと1,
3−ジクロロベンゼン、すなわち共通の工業的に利用性
のある出発原料に基づいて補助塩基および好適な「可溶
化剤」として多量の水の同伴を提供する−水酸化ナトリ
ウム水溶液と比較して−炭酸カリウムおよび触媒として
銅化合物の存在下に3,4’−ジクロロジフェニルエー
テルの経済的にかつ生態学的に好都合な方法が可能とな
った。
とに、好適な方法の結果、4−クロロフェノールと1,
3−ジクロロベンゼン、すなわち共通の工業的に利用性
のある出発原料に基づいて補助塩基および好適な「可溶
化剤」として多量の水の同伴を提供する−水酸化ナトリ
ウム水溶液と比較して−炭酸カリウムおよび触媒として
銅化合物の存在下に3,4’−ジクロロジフェニルエー
テルの経済的にかつ生態学的に好都合な方法が可能とな
った。
【0017】従って、本発明は、1,3−ジクロロベン
ゼンおよび4−クロロフェノールから3,4’−ジクロ
ロジフェニルエーテルを製造するに当たって、1モルの
4−クロロフェノールと約2〜約6モル、好ましくは約
4〜約5モルの最初に導入された1,3−ジクロロベン
ゼンおよび約1モル〜約3モル、好ましくは約1〜約
1.5モルの炭酸カリウムとを約1〜約5モル、好まし
くは約1〜約2モルの約160℃以上で沸騰する二極性
非プロトン性可溶化剤、例えばジメチルアセトアミド、
スルホラン、ジメチルスルホキシド、好ましくはN−メ
チルピロリドン中で約160〜約190℃、好ましくは
約170〜約180℃の温度で攪拌しながら混合し、次
いで約0.01〜約1モル%、好ましくは約0.1〜約
0.9モル%の式Cu(OH)2 ・CuCO3 ・0.5
H2 Oの塩基性炭酸銅を添加し、蒸留によって生成した
水を除去しつつ約170〜約173℃に攪拌し、次いで
場合により最初から1,3−ジクロロベンゼンのモル量
が常に全添加量の4−クロロフェノールより1〜3モル
多いという条件で更に4−クロロフェノールを添加し、
そして所望により上記式の塩基性炭酸銅を付加的に添加
し、最初に0.1モル%未満添加した場合最後に記載さ
れた温度(約170〜約173℃)範囲内で付加的に攪
拌し、冷却した後に後処理することからなる、3,4’
−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法に関するもの
である。
ゼンおよび4−クロロフェノールから3,4’−ジクロ
ロジフェニルエーテルを製造するに当たって、1モルの
4−クロロフェノールと約2〜約6モル、好ましくは約
4〜約5モルの最初に導入された1,3−ジクロロベン
ゼンおよび約1モル〜約3モル、好ましくは約1〜約
1.5モルの炭酸カリウムとを約1〜約5モル、好まし
くは約1〜約2モルの約160℃以上で沸騰する二極性
非プロトン性可溶化剤、例えばジメチルアセトアミド、
スルホラン、ジメチルスルホキシド、好ましくはN−メ
チルピロリドン中で約160〜約190℃、好ましくは
約170〜約180℃の温度で攪拌しながら混合し、次
いで約0.01〜約1モル%、好ましくは約0.1〜約
0.9モル%の式Cu(OH)2 ・CuCO3 ・0.5
H2 Oの塩基性炭酸銅を添加し、蒸留によって生成した
水を除去しつつ約170〜約173℃に攪拌し、次いで
場合により最初から1,3−ジクロロベンゼンのモル量
が常に全添加量の4−クロロフェノールより1〜3モル
多いという条件で更に4−クロロフェノールを添加し、
そして所望により上記式の塩基性炭酸銅を付加的に添加
し、最初に0.1モル%未満添加した場合最後に記載さ
れた温度(約170〜約173℃)範囲内で付加的に攪
拌し、冷却した後に後処理することからなる、3,4’
−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法に関するもの
である。
【0018】反応時間は、循環系からの水の除去後約2
〜6時間であり、そして4−クロロフェノールを引続き
添加する場合は、付加的に約2〜6時間であり、すなわ
ち最大約4〜約10時間である。
〜6時間であり、そして4−クロロフェノールを引続き
添加する場合は、付加的に約2〜6時間であり、すなわ
ち最大約4〜約10時間である。
【0019】反応混合物を冷却した後の後処理は、得ら
れる使用した塩基性炭酸銅および塩(これは付加的に
1,3−ジクロロベンゼンで洗浄される)の残留物の分
離後pHを6〜6.5に調整し、次いで蒸留により後処理
することによって行われる。
れる使用した塩基性炭酸銅および塩(これは付加的に
1,3−ジクロロベンゼンで洗浄される)の残留物の分
離後pHを6〜6.5に調整し、次いで蒸留により後処理
することによって行われる。
【0020】本発明方法は、常圧で行われるのが好都合
である。しかしながら、本発明方法は、160℃以下で
沸騰する二極性非プロトン性可溶化剤、例えばジメチル
ホルムアミドの存在下に行う場合高圧下に行うこともで
きる。
である。しかしながら、本発明方法は、160℃以下で
沸騰する二極性非プロトン性可溶化剤、例えばジメチル
ホルムアミドの存在下に行う場合高圧下に行うこともで
きる。
【0021】加えて、本発明方法は、回分式または連続
的に行うことができる。後処理において、「低沸点成
分」(NMP、1,3−ジクロロベンゼンおよび4−ク
ロロフェノール)をまず短カラム(3〜5プレート)を
介して除去する。次いで、所望とする3,4’−ジクロ
ロジフェノールエーテルをカラムなしで蒸発させると、
90%以上の蒸発収率が非常に高い純度(GC>99
%)で得られる。
的に行うことができる。後処理において、「低沸点成
分」(NMP、1,3−ジクロロベンゼンおよび4−ク
ロロフェノール)をまず短カラム(3〜5プレート)を
介して除去する。次いで、所望とする3,4’−ジクロ
ロジフェノールエーテルをカラムなしで蒸発させると、
90%以上の蒸発収率が非常に高い純度(GC>99
%)で得られる。
【0022】
【実施例】以下の実施例は、特に本発明による方法の工
業的実施を説明するものであり、本発明をこれに限定す
るものではない。 実施例1 排気し、そして窒素で二度フラッシュした後の攪拌機お
よびガス導入管が付された2.5m3 V4 A装置に17
40kgの1,3−ジクロロベンゼン(10kmo
l)、260kgの4−クロロフェノール(2.023
kmol)および600kgのN−メチルピロリドン
(使用する4−クロロフェノールに基づいて231重量
%)を導入する。次いで、310kgの粒状炭酸カリウ
ム(2.246mol)および3kg(0.013km
ol)の塩基性炭酸銅を弱い窒素気流下に付加的に添加
する。容器の内容物を攪拌しながら170〜173℃に
加熱し、水を上記フェノールと炭酸カリウムとの反応系
から除去し、スプラッシュガードを介する蒸発によって
塩基性炭酸銅を分解する。まず3kgの塩基性炭酸銅を
再び添加し、そして260kg(2.023kg)の4
−クロロフェノールを後に液体として再びゆっくりと計
量添加する前に、この反応混合物を、この温度で攪拌し
ながら3時間保持する。バッチを再び攪拌しながら17
0〜175℃で保持し、その後20〜25℃に冷えるま
で攪拌する。
業的実施を説明するものであり、本発明をこれに限定す
るものではない。 実施例1 排気し、そして窒素で二度フラッシュした後の攪拌機お
よびガス導入管が付された2.5m3 V4 A装置に17
40kgの1,3−ジクロロベンゼン(10kmo
l)、260kgの4−クロロフェノール(2.023
kmol)および600kgのN−メチルピロリドン
(使用する4−クロロフェノールに基づいて231重量
%)を導入する。次いで、310kgの粒状炭酸カリウ
ム(2.246mol)および3kg(0.013km
ol)の塩基性炭酸銅を弱い窒素気流下に付加的に添加
する。容器の内容物を攪拌しながら170〜173℃に
加熱し、水を上記フェノールと炭酸カリウムとの反応系
から除去し、スプラッシュガードを介する蒸発によって
塩基性炭酸銅を分解する。まず3kgの塩基性炭酸銅を
再び添加し、そして260kg(2.023kg)の4
−クロロフェノールを後に液体として再びゆっくりと計
量添加する前に、この反応混合物を、この温度で攪拌し
ながら3時間保持する。バッチを再び攪拌しながら17
0〜175℃で保持し、その後20〜25℃に冷えるま
で攪拌する。
【0023】反応混合物の固形成分(生成する塩化カリ
ウムおよび触媒からの酸化銅)を、圧力フィルターを介
して除去し、そして300kgの1,3−ジクロロベン
ゼンを使用して生成物がなしに洗浄する。濾液を、まず
30%濃度水酸化ナトリウム水溶液の添加によりpH6〜
6.5に調整し、次いで水を170℃の転移温度までス
プラッシュガードを介して蒸発し、次いでシュルザー
(Sulzer)パッキン(25〜27理論プレート)
を含有するカラムを介する更なる精留のために3m3 V
4 A装置に導入する。
ウムおよび触媒からの酸化銅)を、圧力フィルターを介
して除去し、そして300kgの1,3−ジクロロベン
ゼンを使用して生成物がなしに洗浄する。濾液を、まず
30%濃度水酸化ナトリウム水溶液の添加によりpH6〜
6.5に調整し、次いで水を170℃の転移温度までス
プラッシュガードを介して蒸発し、次いでシュルザー
(Sulzer)パッキン(25〜27理論プレート)
を含有するカラムを介する更なる精留のために3m3 V
4 A装置に導入する。
【0024】これにおいて、まず20mbarの真空中
で、反応混合物の低沸点成分が1:3の還流比で150
℃の低部温度までで蒸発することによって除去し、そし
て全部の1,3−ジクロロベンゼンおよびN-メチルピロ
リドン並びに未反応4−クロロフェノールが通過し、そ
して濾過物の組成のGCチェックの後に、以下のバッチ
に戻す。この精留物の低部を、直接スプラッシュガード
を介してカラムなしで蒸発することによってV4 A装置
から除去する。GCによると99%以上の純度を有して
いる880kgの収量(使用した4−クロロベンゼンの
量を基準として理論量の91%)がここで静止状態で得
られる。 実施例2(比較例) 1740g(10mol)の1,3−ジクロロベンゼ
ン、257gの4−クロロフェノールおよび310gの
炭酸カリウムをまず攪拌機、内部温度計および加熱滴下
漏斗並びに固形分滴下漏斗が付された窒素でパージされ
た4リットル四つ口フラスコに導入する。この混合物
を、攪拌しながら170〜175℃に加熱し、そして1
0時間この温度に保持し、その後転換をガスクロマトグ
ラフィーにより測定する。5%未満の成分の所望の3,
4’−ジクロロジフェノールエーテルへの転換(分析の
領域%)が得られた。
で、反応混合物の低沸点成分が1:3の還流比で150
℃の低部温度までで蒸発することによって除去し、そし
て全部の1,3−ジクロロベンゼンおよびN-メチルピロ
リドン並びに未反応4−クロロフェノールが通過し、そ
して濾過物の組成のGCチェックの後に、以下のバッチ
に戻す。この精留物の低部を、直接スプラッシュガード
を介してカラムなしで蒸発することによってV4 A装置
から除去する。GCによると99%以上の純度を有して
いる880kgの収量(使用した4−クロロベンゼンの
量を基準として理論量の91%)がここで静止状態で得
られる。 実施例2(比較例) 1740g(10mol)の1,3−ジクロロベンゼ
ン、257gの4−クロロフェノールおよび310gの
炭酸カリウムをまず攪拌機、内部温度計および加熱滴下
漏斗並びに固形分滴下漏斗が付された窒素でパージされ
た4リットル四つ口フラスコに導入する。この混合物
を、攪拌しながら170〜175℃に加熱し、そして1
0時間この温度に保持し、その後転換をガスクロマトグ
ラフィーにより測定する。5%未満の成分の所望の3,
4’−ジクロロジフェノールエーテルへの転換(分析の
領域%)が得られた。
【0025】
【発明の効果】以下の三つの利点が本発明による方法に
認められる。 1. 短い反応時間および4−クロロフェノールの二重
添加の結果、空時収量が上記の公知方法のものより明ら
かに高い。反応に必要な4−クロロフェノールに対して
過剰な1,3−ジクロロベンゼンが空時収量の多量の損
失を受けることなしに確実となる。 2. 要約された蒸発後処理の結果、蒸発によって除去
された「低沸点成分」を再び引き続きの反応に戻すこと
が可能である。この方法で、「補助溶剤」であるN−メ
チルピロリドンを更に補給することなしに循環すること
ができる。 3. 二極性非プロトン性「可溶化剤」としてN−メチ
ルピロリドンを使用する結果、その工業的利用性が保証
される高い発火点および低い毒性潜在性を有する温度−
安定系が存在する。
認められる。 1. 短い反応時間および4−クロロフェノールの二重
添加の結果、空時収量が上記の公知方法のものより明ら
かに高い。反応に必要な4−クロロフェノールに対して
過剰な1,3−ジクロロベンゼンが空時収量の多量の損
失を受けることなしに確実となる。 2. 要約された蒸発後処理の結果、蒸発によって除去
された「低沸点成分」を再び引き続きの反応に戻すこと
が可能である。この方法で、「補助溶剤」であるN−メ
チルピロリドンを更に補給することなしに循環すること
ができる。 3. 二極性非プロトン性「可溶化剤」としてN−メチ
ルピロリドンを使用する結果、その工業的利用性が保証
される高い発火点および低い毒性潜在性を有する温度−
安定系が存在する。
【0026】これらを併せると、好適な「可溶化剤」好
適な銅系触媒および標準成分である4−クロロフェノー
ルを二重化する方法の選択を使用することにより、本発
明による方法は、非常に純粋な3,4’−ジクロロジフ
ェニルエーテルの収量を有する経済的におよび生態学的
に(再び使用することができる成分の全てを循環するこ
とによって)非常に好都合な方法である。
適な銅系触媒および標準成分である4−クロロフェノー
ルを二重化する方法の選択を使用することにより、本発
明による方法は、非常に純粋な3,4’−ジクロロジフ
ェニルエーテルの収量を有する経済的におよび生態学的
に(再び使用することができる成分の全てを循環するこ
とによって)非常に好都合な方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライネル・ヘス ドイツ連邦共和国、ウイースバーデン、レ ルヒェンストラーセ、4
Claims (9)
- 【請求項1】 1,3−ジクロロベンゼンおよび4−ク
ロロフェノールから3,4’−ジクロロジフェニルエー
テルを製造するに当たって、1モルの4−クロロフェノ
ールと約2〜約6モルの最初に導入された1,3−ジク
ロロベンゼンおよび約1モル〜約3モルの炭酸カリウム
とを約1〜約5モルの約160℃以上で沸騰する二極性
非プロトン性可溶化剤中で約160〜約190℃の温度
で攪拌しながら混合し、次いで約0.01〜約1モル%
の式Cu(OH)2 ・CuCO3 ・0.5H2 Oの塩基
性炭酸銅を添加し、そして蒸留によって生成した水を除
去しつつ約170〜約173℃に攪拌し、次いで場合に
より最初から1,3−ジクロロベンゼンのモル量が常に
全添加量の4−クロロフェノールより1〜3モル多いと
いう条件で更に4−クロロフェノールを添加し、そして
所望により上記式の塩基性炭酸銅を付加的に添加し、最
初に0.1モル%未満添加した場合最後に記載された温
度範囲内で付加的に攪拌し、冷却した後に後処理するこ
とからなる、3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの
製造方法。 - 【請求項2】 反応を約0.1〜約0.9モル%の塩基
性炭酸銅の存在下に行う請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 反応を、約1〜約2モルの約160℃以
上で沸騰する二極性非プロトン性可溶化剤の存在下に行
う請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 反応を可溶化剤としてN−メチルピロリ
ドン中で行う請求項1〜3のいずれか一つに記載の方
法。 - 【請求項5】 反応を約170〜約180℃で行う請求
項1〜4のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項6】 反応を約1〜約1.5モルの炭酸カリウ
ムを用いて行う請求項1〜5のいずれか一つに記載の方
法。 - 【請求項7】 反応を常圧で行う請求項1〜6のいずれ
か一つに記載の方法。 - 【請求項8】 反応を160℃以下で沸騰する二極性非
プロトン性可溶化剤の存在下に高圧で行う請求項1〜6
のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項9】 反応を回分式または連続的に行う請求項
1〜8のいずれか一つに記載の方法。
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DE39401308 | 1989-12-05 |
Publications (1)
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---|---|---|---|
JP2400198A Withdrawn JPH05345739A (ja) | 1989-12-05 | 1990-12-03 | 3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法 |
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---|---|
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JP (1) | JPH05345739A (ja) |
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DE (2) | DE3940130A1 (ja) |
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MXPA02002233A (es) * | 1999-08-30 | 2003-08-20 | Mossi & Ghisolfi Overseas Sa | Catalizador de desproporcion molecular.. |
CN100340537C (zh) * | 2006-01-12 | 2007-10-03 | 江苏省农药研究所股份有限公司 | 4-(4-氯苯氧基)-2′-氯苯基-α-溴甲基酮的制备方法 |
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-
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