JPH07327467A - コンバインのエンジン回転数制御装置 - Google Patents

コンバインのエンジン回転数制御装置

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JPH07327467A
JPH07327467A JP15287494A JP15287494A JPH07327467A JP H07327467 A JPH07327467 A JP H07327467A JP 15287494 A JP15287494 A JP 15287494A JP 15287494 A JP15287494 A JP 15287494A JP H07327467 A JPH07327467 A JP H07327467A
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JP
Japan
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engine
threshing
engine speed
grain
work
Prior art date
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JP15287494A
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English (en)
Inventor
Akira Nosaka
晃 野坂
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバインを走行停止させ脱穀作業を中断し
た時にエンジンを自動的に低回転にして燃料消費量を低
減するものでありながら、機体の回行や穀粒排出作業等
に支障がないようにする。 【構成】 エンジン6の回転数をスロットルレバー9に
よる設定回転数に優先して低回転数に変更するエンジン
回転数低下手段を設け、該エンジン回転数低下手段は、
機体の走行検知手段が走行停止を検知し、かつ脱穀作業
検知手段が脱穀装置2が非脱穀作業中であることを検知
し、かつ穀粒排出検知手段が穀粒排出筒4から穀粒が排
出されていないことを検知した時に自動的に作動するよ
うにした。また、エンジン回転数低下手段は、走行検知
手段が一定時間以上継続して走行停止を検知し、かつ選
別物量検出センサーS5が設定少量以下の被選別物を検
出した時に自動的に作動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインのエンジン
回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンバインのエンジン回転数は
スロットルレバーの操作により変更するようになされて
おり、例えば刈取作業を小休止する場合等にエンジン回
転数を低下させて燃料消費量や騒音を低減させるには、
スロットルレバーを操作しなくてはならない。しかしな
がら、一旦エンジン回転数を低回転数に変更すると刈取
作業再開時にその都度スロットルレバーの操作によりエ
ンジン回転数を適正回転数に設定変更し直さねばなら
ず、操作が煩わしく作業が非能率となるものである。そ
こで上記問題点を解消すべく、コンバインにおいて機体
の走行装置が停止し、かつ脱穀装置の揚穀筒から吐出さ
れる穀粒が無くなったことを検出することにより作業機
(脱穀装置)が停止したと判断した時にエンジン回転数
を自動的に低回転数に変更制御し、走行開始によりエン
ジン回転数を自動的に停止前の回転数に復帰させるよう
に構成したものが、実開昭59−47339号公報に示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術を、例えば穀粒タンクからの穀粒を移送螺旋を
内装した穀粒排出筒により機外に排出する形態のコンバ
インに用いた場合、コンバインによる刈取作業を一時中
断し、コンバインを走行停止した状態で穀粒排出筒によ
る穀粒排出作業を行なう場合において、脱穀装置が停止
したと判断するとエンジンが自動的に低回転数となり、
従って穀粒排出筒の移送螺旋の回転数も低下するから穀
粒排出作業に支障が生じるものである。また、例えば圃
場での回向時や移動時に脱穀装置の揚穀筒から吐出され
る穀粒が無くなってしまうと、上記回向時や移動時にお
ける前・後進切換えの際機体が一旦停止する度にエンジ
ン回転数が低下してしまう問題がある。本発明は、コン
バインにおいて機体が走行停止し、かつ脱穀作業が中断
した時に自動的にエンジン回転数を低下させることによ
り、燃料消費量や騒音を低減させるものでありながら、
上記従来の問題を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエンジン回転数制御装置は、請求項1に記
載のように、機体の前部に刈取搬送装置を、その後方に
運転操作部、エンジン、脱穀装置及び穀粒タンクを搭載
し、該穀粒タンクに充填された穀粒を機外に排出する穀
粒排出筒を設けたコンバインにおいて、前記エンジンの
回転数を変更設定するスロットルレバーと、エンジンの
回転数をスロットルレバーによる設定回転数に優先して
低回転数に変更するエンジン回転数低下手段と、機体が
走行中であるか否かを検知する走行検知手段と、前記脱
穀装置が脱穀作業中であるか否かを検知する脱穀作業検
知手段と、前記穀粒排出筒から穀粒が排出中であるか否
かを検知する穀粒排出検知手段とを設け、前記エンジン
回転数低下手段は、前記走行検知手段が走行停止を検知
し、かつ前記脱穀作業検知手段が脱穀装置が非脱穀作業
中であることを検知すると共に、前記穀粒排出検知手段
が穀粒排出筒から穀粒が排出されていないことを検知し
た時に自動的に作動するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0005】また、本発明のエンジン回転数制御装置
は、請求項2に記載のように、機体の前部に刈取搬送装
置を、その後方に運転操作部、エンジン及び脱穀装置を
搭載したコンバインにおいて、前記エンジンの回転数を
変更設定するスロットルレバーと、エンジンの回転数を
スロットルレバーによる設定回転数に優先して低回転数
に変更するエンジン回転数低下手段と、機体が走行中で
あるか否か検知する走行検知手段と、前記脱穀装置内に
設けた選別物量検出センサーの検出結果に基づき脱穀装
置が脱穀作業中であるか否かを検知する脱穀作業検知手
段とを設け、前記エンジン回転数低下手段は、前記走行
検知手段が一定時間以上継続して走行停止を検知し、か
つ前記選別物量検出センサーが設定少量以下の被選別物
を検出することにより、前記脱穀作業検知手段が脱穀装
置が非脱穀作業中であることを検知した時に自動的に作
動するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】さらに、請求項2に記載のエンジン回転数
制御装置において、刈取搬送装置若しくは脱穀装置に刈
取作業状態と手扱作業状態とに切換可能な手扱補助装置
と、該手扱補助装置が手扱作業状態に切換えられている
か否かを検出する手扱検出手段とを設け、該手扱検出手
段が、手扱補助装置が手扱作業状態に切換えられている
ことを検出した時にはエンジン回転数低下手段は作動し
ないように構成してもよい。
【0007】
【作用】請求項1記載のエンジン回転制御装置において
は、コンバインの走行検知手段が走行停止を検知し(実
施例では走行変速レバー10が走行停止位置にあること
を感知する走行停止感知スイッチS2がON)、かつ脱
穀作業検知手段が脱穀装置2が非脱穀作業中であること
を検知(実施例では揺動選別体13上の被選別物の厚さ
を検出する選別物量検出センサーS5が、設定された少
量以下の被選別物を検出)すると共に、穀粒排出検知手
段が穀粒排出筒4から穀粒が排出されていないことを検
知(実施例では穀粒排出筒4に内装された移送螺旋4a
のクラッチレバー12aが入り位置にあることを感知す
る穀粒排出筒駆動検出スイッチS3がOFF)した時、
ソレノイド20等よりなるエンジン回転数低下手段が作
動して、スロットルレバー9により設定されたエンジン
回転数に優先して、エンジンは低回転数となる。従っ
て、機体が走行停止し、かつ非脱穀作業中にエンジン回
転数を自動的に低回転数に変更制御し、燃料消費量や騒
音を低減させるものでありながら、穀粒排出筒4により
穀粒タンク3から穀粒を排出している時は非脱穀作業中
であっても、エンジン回転数は低下せずスロットルレバ
ー9で設定された回転数が維持されるから、上記穀粒排
出作業において穀粒排出筒4に内装した移送螺旋4aの
回転数が低下して、排出不良等を生じることがない。
尚、エンジン回転数低下手段が作動してエンジン回転数
が低下した後、走行検知手段が走行停止を検知しなくな
るか、または脱穀作業検知手段が脱穀装置2が脱穀作業
中であることを検知するか、または穀粒排出検知手段が
穀粒排出筒4から穀粒が排出されていることを検知する
と、エンジン回転数低下手段の作動は解除されエンジン
回転数はスロットルレバー9で設定された回転数に復帰
する。
【0008】請求項2記載のエンジン回転数制御装置に
おいては、コンバインの走行検知手段が、一定時間以上
継続して走行停止を検知し(実施例では走行変速レバー
10が走行停止位置にあることを感知する走行停止感知
スイッチS2が一定時間以上継続してON)、かつ選別
物量検出センサーS5が設定少量以下の被選別物を検出
することにより脱穀作業検知手段が脱穀装置2が非脱穀
作業中であることを検知した時、ソレノイド20等より
なるエンジン回転数低下手段が作動して、スロットルレ
バー9により設定されたエンジン回転数に優先して、エ
ンジンは低回転数となる。従って、機体が走行停止し、
かつ非脱穀作業中にエンジン回転数を自動的に低回転数
に変更制御し、燃料消費量や騒音を低減させるものであ
りながら、圃場での回向時や移動時の前・後進切換えの
際の単時間の機体走行停止では、仮に脱穀装置2内にお
ける脱穀選別作業が終了していたとしてもエンジン回転
数が低下するようなことがない。また、脱穀装置2内の
被選別物が設定少量を越える時には、エンジン回転数低
下手段は作動せず、上記スロットルレバー9で設定され
たエンジン回転数が維持されるから、選別部2d内に多
くの被選別物が滞留している時選別部2dの各装置の回
転数が低下して選別不良が生じるようなこともない。
【0009】尚、エンジン回転数低下手段が作動してエ
ンジン回転数が低下した後、走行検知手段が走行停止を
検知しなくなるか、または選別物量検出センサーS5が
設定少量を越える被選別物を検出すると、エンジン回転
数低下手段の作動は解除されエンジン回転数はスロット
ルレバー9で設定された回転数に復帰する。また、実施
例では、脱穀装置2に刈取作業状態と手扱作業状態とに
切換可能な手扱補助装置Eと、該手扱補助装置Eが手扱
作業状態に切換えられているか否かを検知する手扱検知
手段(実施例では手扱状態感知スイッチS5)とを設
け、上記手扱検知手段が手扱補助装置が手扱作業状態に
切換えられていることを検知している時には、走行検知
手段が一定時間以上継続して走行停止を検知し、かつ選
別物量検出センサーS5が設定少量以下の被選別物を検
出しても、エンジン回転数低下手段は作動しないように
することにより、機体の走行を停止させた手扱作業中
に、脱穀装置2内の被選別物が途切れてなくなる毎に、
エンジン回転数が低下し脱穀装置2のフイードチェン7
の移送速度や扱胴2bの回転数等が低下して手扱作業に
支障を来すようなことを防いでいる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図5に基づいて説
明する。1はコンバインの前部に設けた刈取搬送装置、
2はその後方一側に搭載した脱穀装置、5は他側に設け
た運転操作部、6はエンジンルーム、3はエンジンルー
ム6の後方に配設した穀粒タンク、4は移送螺旋4aを
内装した穀粒排出筒であり、該穀粒排出筒4の始端は穀
粒タンク3に連通されている。1aは前記刈取搬送装置
1に設けた扱深さ搬送体であり、該扱深さ搬送体1aに
は搬送される穀稈の有無を検出する穀稈感知センサーS
1が設けてある。
【0011】次に脱穀装置2の詳細構造を説明する。2
aは扱胴2bを内装軸架しその外周に受網2cを有する
扱室、7は扱室2aの一側に配設したフイードチェン、
8はフイードチェン7に上方から対設した挟持レールで
ある。該挟持レール8の先端部分8aは支点8bを中心
に上下回動自在で、上方に回動した手扱作業状態と下方
に回動した刈取作業状態とに切換可能となっており、こ
れにより手扱補助装置Eが構成されている。8cは挟持
レール8の先端部分8aを上方に回動させた手扱作業状
態で固定するロック装置、S4は挟持レール8の先端部
分8aが上記手扱位置にセットされていることを感知す
る手扱状態感知スイッチ、即ち手扱検出手段である。2
4は機台に取り付けられた手扱用の足場台であり、該足
場台24は起立した格納状態と水平方向に突出した作業
状態とに切換固定自在に構成されている。尚、上記手扱
補助装置Eは上記構成に限られることなく、手扱作業が
しやすいように補助する、例えば上記足場台24であっ
てもよく、また手扱検出手段も上記構造に限られること
なく手扱補助装置Eが手扱作業状態に切換られているこ
とを検出するものであればよい。
【0012】一方、前記扱室2aの下方から後方に亘り
選別部2dが設けらており、該選別部2dの始端部には
圧風ファン9aが、終端部下方には吸引ファン9bが夫
々配設されている。13は選別部2d内に架設した揺動
選別体であり、該揺動選別体13の始端側に設けた揺動
流板13aの上方には、揺動選別体13上の被選別物の
量(厚さ)を検出する選別物量検出センサーS5が設け
られている。そして、後述するように、選別物量検出セ
ンサーS5の検出値Xが設定少量値a以下である場合は
脱穀装置2が非脱穀作業中であると判断し、検出値Xが
設定少量値aを越える場合は脱穀作業中であると判断す
ることにより、脱穀装置2が脱穀作業中であるか否かを
検知する脱穀作業検知手段が構成されている。尚、設定
少量値aは0であってもよい。
【0013】次に前記運転操作部5の詳細構造を説明す
る。9はエンジン6の回転数を変更設定するスロットル
レバー、10は走行停止から高速まで無段階に走行速度
を変速する走行変速レバー、11は前後進切換レバー、
12は脱穀装置2のクラッチレバー、12aは穀粒排出
筒4に内装された移送螺旋4aのクラッチレバー、23
はランプである。また、S2は走行変速レバー10が走
行停止位置にあることを感知する走行停止感知スイッチ
であり、これにより機体が走行中であるか否か(停止し
ているか)を検知する走行検知手段が構成されている。
S3は上記移送螺旋4aのクラッチレバー12aが入り
位置にあることを検出する穀粒排出筒駆動検出スイッチ
であり、これにより穀粒排出筒4から穀粒が排出中であ
るか否かを検知する穀粒排出検知手段が構成されてい
る。SWはエンジン回転数制御を作動させるの手動メイ
ンスイッチ(切換スイッチ)である。尚、上記走行検知
手段は上記の構成に限らず、機体の走行の有無を検知で
きるものであればよく、例えば上記本発明の実施例とは
逆に走行変速レバー10が走行位置にあることを感知す
る走行感知スイッチにより構成してもよく、また車軸の
回転の有無を直接検知するもの等であってもよい。ま
た、穀粒排出検知手段も上記の構成に限らず、例えば穀
粒排出筒4の排出部に排出穀粒感知センサーを設け、該
センサーにより穀粒が排出中であることを直接検知する
ようにしてもよい。
【0014】次に前記エンジン6の回転数を変更する構
造を図3に基づき説明する。9は支点軸9aを中心に回
動固定自在に構成されたスロットルレバーで、該スロッ
トルレバー9の一端にはインナーワイヤ14が連結さ
れ、該インナーワイヤ14の他端は支点21bを中心に
回動自在なガバナ21に固定金具14aを介して連結さ
れている。15はインナーワイヤ14を挿通するアウタ
ーワイヤであり、該アウターワイヤ15の上記スロット
ルレバー9側端部15aは機体に固定されている。19
はエンジン6に固定されたプレート17に支点19aを
中心に回動自在に取り付けられた回動リンクであり、上
記アウターワイヤ15のガバナ21側端部15bがこの
回動リンク19に枢支連結されている。20は前記プレ
ート17と一体の支持板18に固定されたソレノイドで
あり、ソレノイドピン20aが上記回動リンク19の支
点19aと反対側部分に枢着されている。上記ソレノイ
ドピン20aは非通電状態(非作動状態)では実線で示
す縮小した位置にあるが、通電状態となると仮想線で示
すように突出すると共に回動リンク19を仮想線で示す
ように回動させる。18aは回動リンク19の戻しスプ
リング、21aはガバナ21の戻しスプリング、22は
蛇腹状のカバーである。
【0015】上記において、スロットルレバー9の操作
による通常のエンジン回転数変更は、ソレノイド20が
非通電状態即ちソレノイドピン20aが縮小して回動リ
ンク19が実線位置で固定された状態で行われ、スロッ
トルレバー9を実線位置Hに操作するとインナーワイヤ
14が引っ張られてガバナ21が実線位置Hとなり、エ
ンジン6は高回転数となる。一方スロットルレバー9を
仮想線位置Lに操作するとガバナ21は仮想線位置Lと
なりエンジン2は低回転数となる。そして上記スロット
ルレバー9でエンジン回転数を高回転数に設定している
状態であっても、ソレノイド20が通電されると、ソレ
ノイドピン20aが突出して回動リンク19が仮想線で
示すようにガバナ21側に回動し、アウターワイヤ15
がインナーワイヤ14と共にガバナ21方向に移動しガ
バナ21が仮想線位置に回動してエンジン回転数は低回
転数となる。即ち、上記によりエンジン6の回転数をス
ロットルレバー9による設定回転数に優先して低回転数
に変更するエンジン回転数低下手段が構成されている。
【0016】上記構成のコンバインにおいて、作業者は
スロットルレバー9によりエンジン回転数を比較的高い
適正回転数に設定した状態で、また挟持レール8の先端
部分8aを下方に回動した刈取作業状態にセットして刈
取作業を行う。そして穀粒タンク3が満杯になると刈取
作業を中断し機体を路上のトラック等の近くまで移動さ
せて走行変速レバー10を走行停止位置に操作して機体
を停止させ、穀粒排出筒移動用レバー(図示せず)を操
作して穀粒排出筒4の先端がトラック等の荷台の上方に
臨むように穀粒排出筒4を移動させ、次に移送螺旋4a
のクラッチレバー12aを入り操作して穀粒排出筒4に
より穀粒タンク2に充填された穀粒をトラック等の荷台
に排出する。また、手扱作業を行う場合は、前記挟持レ
ール8の先端部分8aを上方に回動させた手扱作業状態
でロック装置8cにより固定し、作業者は機体の走行・
停止を繰り返しながら、穀稈をフイードチェン7の始端
に直接供給し、脱穀作業を行う。
【0017】次に、図5のフローチャート図に基づき、
エンジン回転数制御の実施例を説明する。先ず、エンジ
ン回転数制御のメインスイッチSWをON操作するとエ
ンジン回転数制御が作動状態となると共にランプ23が
点灯する。そしてこの状態でコンバインによる刈取作業
を行い、その後刈取作業を一時中断して小休止する場合
や、前述したように穀粒タンク3から穀粒を機外に排出
する場合は、走行変速レバー10を操作して走行を停止
させるために、走行停止感知スイッチS2がONとな
る。そして、走行停止感知スイッチS2のON状態が一
定時間(数秒乃至数十秒)以上継続すると共に、前記刈
取搬送装置1で搬送される穀稈がなくなって穀稈感知セ
ンサーS1がOFFとなり、かつ脱穀装置2内に設けた
選別物量検出センサーS5の検出値Xが設定少量値a以
下となり(この時脱穀作業検知手段は非脱穀作業中であ
ると判断する)、しかもこの時穀粒排出筒4に内装され
た移送螺旋4aのクラッチレバー12aが切り位置で穀
粒排出筒駆動検出スイッチS3がOFFで、かつ前記手
扱補助装置Eが刈取作業状態に切換られていて手扱状態
感知スイッチS4がOFFであると、ソレノイド20が
作動してエンジン回転数はスロットルレバー9による設
定回転数に優先して自動的に低回転数に変更される。
尚、図中F1はフラッグである。
【0018】従って機体が走行停止し、かつ非脱穀作業
中である時にエンジン回転数を自動的に低回転数に変更
制御し、燃料消費量や騒音を低減させるものでありなが
ら、穀粒排出筒4により穀粒タンク3から穀粒を排出し
ている時は非脱穀作業中であってもエンジン回転数低下
手段は作動しないから、エンジン回転数は低下せずスロ
ットルレバー9で設定された回転数が維持され、穀粒排
出作業において穀粒排出筒4に内装した移送螺旋4aの
回転数が低下して排出不良が生じるようなことがない。
【0019】また、コンバインが一定時間以上継続して
走行停止し、かつ選別物量検出センサーS5が設定少量
以下の被選別物を検出した時に、エンジン回転数が低回
転数となるものであるから、圃場での回向時や移動走行
時の前・後進切換えの際の単時間の機体停止では、仮に
脱穀装置2における脱穀作業が終了していたとしてエン
ジン回転数が低下するようなことがないと共に、脱穀装
置2内の被選別物が設定少量を越える時には、エンジン
回転数は低下せず前記スロットルレバー9で設定された
エンジン回転数が維持されるから、選別部2d内に多く
の非選別物が残っている時に選別部2dの各装置の回転
数が低下して選別不良が生じるようなこともない。
【0020】また、手扱検知手段が手扱作業状態を検知
している時には、エンジン回転数低下手段は作動しない
から、機体を停止させた手扱作業中に脱穀装置2内の被
選別物が途切れてなくなる毎にエンジン回転数低下手段
が作動して、脱穀装置2のフイードチェン7の移送速度
や扱胴2bの回転数等が低下して手扱作業に支障を来す
ようなことがない。また、エンジン回転数低下手段が作
動してエンジン回転数が低下した後、走行変速レバー1
0を走行位置に操作し走行停止感知スイッチS2がOF
Fとなるか、または穀稈感知センサーS1がONとなる
か、または選別物量検出センサーS5が設定少量を越え
る被選別物を検出するか、または移送螺旋4aのクラッ
チレバー12aを入り操作して穀粒排出筒駆動検出スイ
ッチS3がONとなるか、または手扱補助装置Eが手扱
作業状態に切換られ手扱状態感知スイッチS4がONと
なると、エンジン回転数低下手段の作動は解除されエン
ジン回転数はスロットルレバー9で設定された回転数に
復帰する。
【0021】尚、上記実施例では、走行停止感知スイッ
チS2が一定時間以上継続してON、即ち走行検知手段
が一定時間以上継続して走行停止を検出することが、エ
ンジン回転数低下手段が作動する必要条件となっている
が、図6の他の実施例のフローチャート図に示すよう
に、走行検知手段による走行停止の検知、穀稈感知セン
サーS1のOFF及び脱穀作業検知手段による非脱穀作
業中の検知のいずれもが同時に一定時間以上継続するこ
とを、エンジン回転数低下手段が作動する必要条件とし
てもよいものである。また、特に請求項1記載のエンジ
ン回転数制御装置においては、走行停止感知スイッチS
2即ち走行検知手段が一定時間以上継続して走行停止を
検出しなくても、単に走行停止を検出することをエンジ
ン回転数低下手段が作動する必要条件としてもよく、ま
た、例えば脱穀作業検知手段は、脱穀装置2のクラッチ
レバー12の入・切を検出するセンサーを設け、かかる
センサーのON・OFFにより脱穀装置2が脱穀作業中
であるか否かを検知するようにしてもいよものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下の効
果を奏する。請求項1のエンジン回転数制御装置は、コ
ンバインの走行検知手段が、走行停止を検知し、かつ脱
穀作業検知手段が脱穀装置が非脱穀作業中であることを
検知すると共に、穀粒排出検知手段が穀粒排出筒から穀
粒が排出されていないことを検知した時、エンジン回転
数低下手段が作動して、スロットルレバーによるエンジ
ン回転数設定に優先してエンジンが低回転数に変更され
るように構成したことにより、機体が走行停止し、かつ
非脱穀作業中にエンジン回転数を自動的に低回転数に変
更制御し、燃料消費量や騒音を低減させるものでありな
がら、穀粒排出筒により穀粒タンクから穀粒が排出され
ている時は、非脱穀作業中であってもエンジン回転数を
低下させずにスロットルレバーで設定された回転数を維
持させることにより、穀粒排出作業において穀粒排出筒
に内装した移送螺旋の回転数が低下して排出不良等を生
じるようなことがない。
【0023】請求項2のエンジン回転数制御装置は、コ
ンバインの走行検知手段が、一定時間以上継続して走行
停止を検知し、かつ選別物量検出センサーが設定少量以
下の被選別物を検出することにより脱穀作業検知手段が
脱穀装置が非脱穀作業中であることを検知した時、エン
ジン回転数低下手段が作動して、スロットルレバーによ
るエンジン回転数設定に優先してエンジンが低回転数に
変更されるように構成したことにより、機体が走行停止
し、かつ非脱穀作業中にエンジン回転数を自動的に低回
転数に変更制御し、燃料消費量や騒音を低減させるもの
でありながら、圃場での回向時や移動時の前・後進切換
えの際の単時間の機体停止では、仮に脱穀装置における
脱穀作業が終了していたとしてもエンジン回転数が低下
するようなことがなく、従って回向時や移動時にエンジ
ン回転数が低下してコンバイン作業が非能率となること
がない。また、脱穀装置内の被選別物が設定少量を越え
る時には、エンジン回転数低下手段は作動しないから、
選別部内に多くの非選別物がある時に選別部の各装置の
回転数が低下して選別不良が生じるようなこともない。
【0024】また、請求項3のように、刈取搬送装置若
しくは脱穀装置に刈取作業状態と手扱作業状態とに切換
可能な手扱補助装置と、該手扱補助装置が手扱作業状態
に切換えられているか否かを検出する手扱検出手段とを
設け、該手扱検知手段が手扱作業状態を検知している時
には、走行検知手段が所定時間以上継続して走行停止を
検知し、かつ選別物量検出センサーが設定少量の被選別
物を検出しても、エンジン回転数低下手段が作動しない
ようにすると、機体を停止させた手扱作業中に、脱穀装
置内の被選別物が途切れてなくなる毎に、エンジン回転
数が低下しフイードチェンの移送速度や扱胴の回転数等
が低下して手扱作業に支障を来すようなことを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの平面図である。
【図2】脱穀装置の一部を破断した同上側面図である。
【図3】エンジンにおけるガバナ部分の拡大図である。
【図4】制御機構のブロック図である。
【図5】エンジン回転数制御におけるフローチャート図
である。
【図6】他の実施例のエンジン回転数制御におけるフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 刈取搬送装置 2 脱穀装置 3 穀粒タンク 4 穀粒排出筒 5 運転操作部 6 エンジン 9 スロットルレバー 20 ソレノイド E 手扱補助装置 S2 走行停止感知スイッチ S3 穀粒排出筒駆動検出スイッチ S4 手扱状態感知スイッチ S5 選別物量検出センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前部に刈取搬送装置を、その後方
    に運転操作部、エンジン、脱穀装置及び穀粒タンクを搭
    載し、該穀粒タンクに充填された穀粒を機外に排出する
    穀粒排出筒を設けたコンバインにおいて、前記エンジン
    の回転数を変更設定するスロットルレバーと、エンジン
    の回転数をスロットルレバーによる設定回転数に優先し
    て低回転数に変更するエンジン回転数低下手段と、機体
    が走行中であるか否かを検知する走行検知手段と、前記
    脱穀装置が脱穀作業中であるか否かを検知する脱穀作業
    検知手段と、前記穀粒排出筒から穀粒が排出中であるか
    否かを検知する穀粒排出検知手段とを設け、前記エンジ
    ン回転数低下手段は、前記走行検知手段が走行停止を検
    知し、かつ前記脱穀作業検知手段が脱穀装置が非脱穀作
    業中であることを検知すると共に、前記穀粒排出検知手
    段が穀粒排出筒から穀粒が排出されていないことを検知
    した時に自動的に作動するように構成したことを特徴と
    するコンバインにおけるエンジン回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 機体の前部に刈取搬送装置を、その後方
    に運転操作部、エンジン及び脱穀装置を搭載したコンバ
    インにおいて、前記エンジンの回転数を変更設定するス
    ロットルレバーと、エンジンの回転数をスロットルレバ
    ーによる設定回転数に優先して低回転数に変更するエン
    ジン回転数低下手段と、機体が走行中であるか否か検知
    する走行検知手段と、前記脱穀装置内に設けた選別物量
    検出センサーの検出結果に基づき脱穀装置が脱穀作業中
    であるか否かを検知する脱穀作業検知手段とを設け、前
    記エンジン回転数低下手段は、前記走行検知手段が一定
    時間以上継続して走行停止を検知し、かつ前記選別物量
    検出センサーが設定少量以下の被選別物を検出すること
    により、前記脱穀作業検知手段が脱穀装置が非脱穀作業
    中であることを検知した時に自動的に作動するように構
    成したことを特徴とするコンバインにおけるエンジン回
    転数制御装置。
  3. 【請求項3】 刈取搬送装置若しくは脱穀装置に刈取作
    業状態と手扱作業状態とに切換可能な手扱補助装置と、
    該手扱補助装置が手扱作業状態に切換えられているか否
    かを検出する手扱検出手段とを設け、該手扱検出手段
    が、手扱補助装置が手扱作業状態に切換えられているこ
    とを検出した時にはエンジン回転数低下手段は作動しな
    いように構成した請求項2記載のコンバインにおけるエ
    ンジン回転数制御装置。
JP15287494A 1994-06-10 1994-06-10 コンバインのエンジン回転数制御装置 Pending JPH07327467A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012090607A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Kubota Corp コンバイン
JP2013192548A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2015126739A (ja) * 2015-02-27 2015-07-09 井関農機株式会社 コンバイン
JP2015188395A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社クボタ コンバイン

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