JPH07323968A

JPH07323968A - エレベーターの案内装置

Info

Publication number: JPH07323968A
Application number: JP7149960A
Authority: JP
Inventors: Yuichi Seo; 裕一瀬尾; Kenji Yoneda; 健治米田; Takafumi Nakada; 尚文仲田; Takaaki Uejima; 孝明上島; Toshimitsu Hida; 敏光飛田
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1995-06-16
Filing date: 1995-06-16
Publication date: 1995-12-12
Anticipated expiration: 2012-10-22
Also published as: JP2666776B2

Abstract

(57)【要約】【目的】予約されたエレベーターが割当て変更された時
に、利用者に変更されたエレベーターへの移動を行わせ
るため、スムーズに所望のエレベーター前に移動させる
ための報知装置を提供する。【構成】複数台のエレベーターと、前記各階床の乗り場
に設けられた情報案内装置と、呼び登録装置と、呼び登
録された呼びを前記複数台のエレベーターのいずれかに
割当てるホール呼び割当て手段と、前記割当て手段で割
当てられた呼びを、所定の条件で見直しするホール呼び
再割当て手段または割当て変更手段と、前記ホール呼び
再割当て手段または割当て変更手段により割当てが変更
されたとき、前記情報案内装置に割当て変更の案内をア
ニメーション表示で報知する情報処理手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベーター制御シス
テムに係り、特に予約変更時の案内を行うのに好適なエ
レベーターの案内装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は特開昭59−53374 号公報に
記載のように、予約エレベーターの到着までの時間を表
現したり、特開昭58−157683号公報に記載のように、対
面配置のエレベーターにおいて、「反対側のエレベータ
ーがまいります」を報知したりするものや、あと何人乗
れるかを案内するものや、予約変更理由を報知（実開昭
57−151360号公報）する等のエレベーター群管理制御装
置が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、割
当てられたエレベーターが混雑状態で到着した場合に、
乗り場の待ち客に不満を与え、時としてサービス停車し
たエレベーターに乗り込まずに次のエレベーターを再び
呼び寄せるという極めて非能率なサービス状況が発生す
るという問題があった。

【０００４】また、予約変更された場合に新しく割当て
られたエレベーターがどのエレベーターなのか気付きに
くいことがあった。

【０００５】本発明の目的は、上記問題点を解消し、個
々の利用者の好みに適応したサービス制御を実行すると
共に、１目で予約変更されたエレベーターが分かるエレ
ベーターの案内装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、利用者の不
満感が生じる可能性の高い条件を予測データ等により識
別した際には情報案内装置等に予約変更が可能であるこ
と、その時エレベーターの状況と、もし利用者が変更し
たい場合、変更する操作方法を案内し、また、自動的に
変更する場合はその時のエレベーターの状況と決定した
内容を報知し、それに応じた制御を行う。また、予約変
更する場合には、新しく割当てられたエレベーターへの
サービス案内を行う他に、既に予約していたエレベータ
ーから新しく割当てられたエレベーターへ利用者を誘導
するために、新旧エレベーターの配置図と、人形の移動
や矢印の点滅表示などの動的な表示手段との組合せから
なる、アニメーション表示を行う構成とした。

【０００７】

【作用】上記構成とすることにより、従来、サービス予
定のエレベーターが所定の状態になったことにより不満
足感が高まる条件となっていた状態を解消することがで
きる。例えば、割当てられたエレベーターが到着前に混
雑状態となった場合にその時のエレベーターの状態「意
志決定ができる」例えば予約変更が可能であることを情
報案内装置等で案内する。それによって、乗り場の待ち
客はエレベーターの状態を知り、予約変更したいか否か
の意志を決定し、その行動に応じたサービスが享受でき
る。また、混雑状態で到着した際の待ち客へ与える不満
を和らげることができる。変更の要否に関する意志決定
を行い、この結果に従ってサービス制御を行う。

【０００８】また、サービスエレベーターの予約が変更
された場合に、どのエレベーターの前で待てば良いかを
人形の移動や矢印の点滅などのアニメーション表示を行
うことにより、待ち客は新しく割当てられたエレベータ
ーを容易に知ることができ、即、次の行動に移ることが
できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図７により
説明する。

【００１０】図１は、本発明の全体構成図である。エレ
ベーター制御装置１は群管理制御装置２と各号機制御装
置３から構成されている。群管理制御装置２は、各階に
設けられたホール呼び釦ＨＢの信号を取り込み、発生し
たホール呼びをサービス指令と予約案内指令として該当
する号機制御装置３に送信する。号機制御装置３は、当
該呼び装置階へのサービス制御と予約案内制御を行う。

【００１１】乗りかご４には、かご内の荷重を検出する
かご内荷重検出装置５と、かご呼び釦６が有り、検出し
た信号は号機制御装置３を経由して通信される。

【００１２】乗り場に設けた情報案内装置ＨＤは、各階
のエレベーターのドアの上部（ホール呼び釦ＨＢの近
傍）に取り付けられており、群管理制御装置２からの指
令または号機制御装置３が作成した指令により各種案内
を表示案内機能または音声案内機能により行う。

【００１３】尚、群管理制御装置２，号機制御装置３，
情報案内装置ＨＤは、公知のマイコン制御を採用してお
り、情報データの受渡しや表示を行う情報案内装置ＨＤ
の指定や、案内仕様，意志決定制御等は表示制御ソフト
ウェアを汎用実行処理プログラム部，データ部より構成
することにより、データ部の修正だけで自由に追加，変
更ができるようになっている。

【００１４】また、表示する図形，文字情報の登録及び
上記表示制御仕様は情報制御装置７により自由に追加，
変更ができる。

【００１５】図２，図３は、群管理制御装置２の処理ブ
ロック図である。

【００１６】図２は、満員，混雑，長待ちの判定処理を
示している。かご内荷重信号テーブル１０と利用者の不
満足感の判定用スペックテーブル１９を混雑判定処理部
２０で比較判定し、混雑の場合は、満員信号２３または
混雑信号２４を出力する。また、ホール呼び信号テーブ
ル１１，かご呼び信号テーブル１２，利用状況設定値や
階高ピッチ等のエレベーター仕様などから成る予測用デ
ータテーブル１３，エレベーター状態テーブル１４を基
に到着予測かご内荷重演算処理部１５及び到着予測時間
演算部１７で予測データが演算処理され、予測かご内荷
重テーブル１６と予測到着時間テーブル１８が作成され
る。それらのテーブルと、比較用スペックテーブル１９
または２２との値を用いて混雑度判定処理部２０または
長待ち判定処理部２１で比較判定され、満員信号２３
や、混雑信号２４や、長待ち信号２５が発せられる。

【００１７】図３は、情報案内装置ＨＤ，ＨＬの案内デ
ータ出力のための判定処理を示している。操作釦信号テ
ーブル３３（図２のテーブル１１，１２と同一内容）と
エレベーター状態テーブル１４が運転制御指令作成処理
部３５に入り、予約変更信号の判定を行い、予約変更す
る場合は予約変更信号３６が発せられる。情報案内モー
ド選択処理部３７では、表示データ３２，満員信号２
３，混雑信号２４，長待ち信号２５，予約変更信号２６
から成る案内制御要素を基に案内モードを優先または交
互案内ロジック（ルール）により選択処理する。

【００１８】どの情報案内装置Ｎo.データ４０には、ど
のディスプレイに表示を行うのかのデータが入る。ま
た、状況表示データ３８及びガイダンスデータ３９には
表示内容データが入る。ホール呼び釦近傍に設置した情
報案内装置ＨＤに案内を行う場合はインタフェース処理
部４１により案内指令が出力される。また、各エレベー
ター乗降口部に設置した情報案内装置ＨＬへ案内を行う
場合は、号機制御インタフェース処理部４２により、号
機制御装置３を介してＨＬに案内指令の送信が行われ
る。

【００１９】図４は、ある階の４号機のエレベーターに
ホール呼びが割当てられサービス予約案内していたが、
前記したいずれかの不満感の高い条件成立により、意志
決定要請案内（Ｄｔ１１）を行い、かつ、再度釦が押さ
れたことにより、２号機のエレベーターに呼び割当てが
変更され、サービス予約案内の内容を変更する場合の情
報案内装置ＨＬの表示例Ｄｔ１２〜Ｄｔ１４を示したも
のである。案内モード例Ｄｔ１２〜Ｄｔ１４は、表示機
への表示状態の変化を説明する図である。

【００２０】次に、この図を用いて動作を説明する。

【００２１】表示例Ｄｔ１１は、ホール呼びにより割当
てられた４号機のエレベーターが混雑状態に至るか、当
階へ到着するときは混雑が予測されるようになった場合
は、その状況と予約変更が可能であることを表示してい
る。表示内容は「混雑（７０％）しております。再度ボ
タンを押せば他のエレベーターに変更いたします。」と
いうメッセージを流動表示させる。また同一内容の表示
が中央付近を通るときと同一タイミングで音声にて案内
する。

【００２２】表示例Ｄｔ１２〜Ｄｔ１４は、エレベータ
ーの利用者が混雑を嫌って再度釦が押されたことによ
り、２号機のエレベーターに該呼びが新らしく割当てら
れた（割当て変更された）ことを示している。表示図形
Ｄｔ１ａは予約変更されたことを強く表現するために
「変更」の抜き文字表示とする。Ｄｔ１ｂ〜Ｄｔ１ｅは
それぞれＮo.１号機〜４号機のエレベーターを示し、実
際の乗り場のエレベーターの配置と対応している。ここ
で、Ｄｔ１ｂが１号機，Ｄｔ１ｃが２号機，Dt1dが３号
機，Ｄｔ１ｅが４号機を示している。

【００２３】図４に示す案内表示は４号機の前で待って
いたエレベーターを利用客に対する表示である。そのた
め、表示例Ｄｔ１２のＤｔ１ｇの人形を、４号機を示す
Dt1eの部分にまず第１に表示する。次に２号機サービス
エレベーターが予約変更されたことを表現するためにＤ
ｔ１ｆの部分をフリッカする。同じに、表示例Ｄｔ13に
示す人形図形Ｄｔ１Ｈ，表示例Ｄｔ１４に示す人形図形
Ｄｔ１ｉのように人形を４号機から２号の部分へ歩かせ
ることにより強く表現する。従って、利用者は新しく割
当てられたエレベーターがどの号機であるかを容易に知
ることができ、利用者はすぐに次の行動に移ることがで
きる。

【００２４】図５は、ある階の４号機のエレベーターに
割当てられていたホール呼びが、再度釦が押されたこと
により、６号機のエレベータに新たに割当てられた場合
の情報案内装置ＨＬの表示例を示したものである。Ｄｔ
２１〜Ｄｔ２４は、表示機の表示状態の変化を説明する
ためのタイミングである。この例は、８台のエレベータ
ーが４台ずつ対面配置されている例である。

【００２５】次に、この例の動作を説明する。

【００２６】表示例Ｄｔ２１はホール呼びにより割当て
られた４号機のエレベーターが、混雑状態になった場合
に、その旨と予約変更が可能であることを流動表示して
いる。

【００２７】表示例Ｄｔ２１〜Ｄｔ２４は、再度釦が押
されたことにより、４号機のエレベーターから６号機の
エレベーターへ予約が変更されたことを示している。表
示例Ｄｔ２２のＤｔ２ａ、及び表示例Ｄｔ２４のＤｔ２
ｃは予約が変更されたことをメッセージで案内してい
る。表示例Ｄｔ２３とＤｔ２ｂは、対面配置で後側の列
にあるエレベーターに新しく割当てられたことを案内し
ている。Ｄｔ２ａ→Dt2b→Ｄｔ２ｃの様に交互に表示す
ることにより利用者に強く印象づける。

【００２８】Ｄｔ２ｄ〜Ｄｔ２ｋはエレベーターを示
し、実際の乗り場の上から見たエレベーターの配置と対
応している。ここで、Ｄｔ２ｄが１号機、Ｄｔ２ｅが２
号機、Ｄｔ２ｆが３号機、Ｄｔ２ｇが４号機、Ｄｔ２Ｈ
が５号機、Ｄｔ２ｉが６号機、Ｄｔ２ｊが７号機、Ｄｔ
２ｋが８号機を示している。

【００２９】この表示は４号機の前で待っている客に対
する表示であるから、表示例Dt22〜Ｄｔ２４のＤｔ２Ｌ
→Ｄｔ２Ｍ→Ｄｔ２Ｎの様に矢印を、４号機を示すＤｔ
22ｇから６号機を示すＤｔ２ｉへ動かす。この時、印象
を強くするためにＤｔ２ｇとＤｔ２ｉをフリッカさせ
る。Ｄｔ２２→Ｄｔ２３→Ｄｔ２４を繰り返すことによ
り、利用者は新しく割当てられたエレベーターが自分の
後側に有っても容易に知ることができる。

【００３０】さらに、破線矢印Ｄｔ２Ｎに太く短い矢印
を４号機から６号機の方へ移動させる。

【００３１】図６は、乗り場に設けられたディスプレイ
付きスイッチの表示例を示したものである。ＵＢ，ＤＢ
がディスプレイ付きスイッチで、Ｄｔ３１〜Ｄｔ３５
は、ＵＢの表示状態の変化を説明するための表示例を示
す。

【００３２】ディスプレイ付きスイッチはディスプレイ
とスイッチを兼ね備えたものである。表示例Ｄｔ３１
は、呼びのない状態で、ホール呼び釦と同じ状態であ
る。

【００３３】表示例Ｄｔ３２は、釦が押され、どのエレ
ベーターが割当てられたかを案内している。もし、割当
てられたエレベーターが混雑状態となった場合にはＤｔ
３３及びＤｔ３４の表示を交互に表示することにより予
約変更が可能であることを案内し待ち客に意志決定をさ
せることができる。再度釦が押され新しいエレベーター
が割当てられると表示例Ｄｔ３５の様に表示し、どのエ
レベーターが割当てられたのかを表示する。

【００３４】図７は、ホール呼び登録装置ＨＢ２にユー
ザコマンドボードを使用した際の説明図である。Ｕ１が
ユーザコマンドボードで、Ｕ２が表示画面である。Ｕ
３，Ｕ４は押し釦である。このユーザコマンドボードを
乗り場に設置して、図６で説明したディスプレイ付きス
イッチ機能を持たせることができる。

【００３５】呼びのない時は、Ｕ５のように三角形の枠
のみを表示し、Ｕ３またはＵ４を押すことにより呼びが
発生した場合にはＵ６の様に三角形に色を付ける。ま
た、メッセージ案内は、Ｕ７とＵ８の部分に図６のＤｔ
３２〜Ｄｔ３５のような切り換え表示やスクロールにて
行う。

【００３６】また、他の案内方法としては表示画面Ｕ２
を使って図４と図５に示した案内を行うことができる。

【００３７】上記のように、予約変更の案内は各種考え
られる。このように割当てられたエレベーターの混雑を
検出してその状況と、予約の変更が可能であることを表
示すれば、混雑到着による待ち客の不満を解消できる。
また、待ち客の意志に従ったサービスを行うことができ
る。さらに、予約変更により新しく割当てられたエレベ
ーターへの誘導表示をアニメーションを用いて行うこと
により待ち客は容易に新しく割当てられたエレベーター
を判断し、その割当てられたエレベーターの場所に移動
することができる。

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、エレベーターの乗り場
に設けられた情報案内装置に対して、予約エレベーター
の変更が可能であることと、その時のエレベーターの状
態を表示することにより、待ち客に対して予約変更の意
志決定機能を有するため、待ち客の不満を現象できる。
さらに、予約変更により新しく割当てられたエレベータ
ーへ待ち客を誘導するために、アニメーション表示で表
示することにより待ち客が容易に新たなエレベーターの
前に移動することができ、乗り遅れ等の問題の発生を未
然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体構成図。

【図２】群管理制御装置の処理のブロック図。

【図３】群管理制御装置の情報処理のブロック図。

【図４】乗り場に設けられた情報案内装置の表示例を示
す図。

【図５】乗り場に設けられた情報案内装置の他の表示例
を示す図。

【図６】椅子プレイ付きスイッチの表示例を示す図。

【図７】ユーザコマンドボードの表示例を示す図。

【符号の説明】

１…エレベーター制御装置、２…群管理制御装置、３…
号機制御装置、４…乗りかご、５…かご内荷重検出装
置、６…かご呼び釦、７…情報制御装置、ＨＤ，ＨＬ…
情報案内装置、ＨＢ…ホール呼び釦。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者上島孝明茨城県勝田市市毛1070番地株式会社日立製作所水戸工場内 (72)発明者飛田敏光茨城県日立市久慈町4026番地株式会社日立製作所日立研究所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の階床をサービスする複数台のエレベ
ーターと、前記各階床の乗り場に設けられた情報案内装
置と、呼び登録装置と、呼び登録された呼びを前記複数
台のエレベーターのいずれかに割当てるホール呼び割当
て手段と、前記割当て手段で割当てられた呼びを、所定
の条件で見直しするホール呼び再割当て手段または割当
て変更手段と、前記ホール呼び再割当て手段または割当
て変更手段により割当てが変更されるとき、前記情報案
内装置に割当て変更の案内をアニメーション表示で報知
することを特徴とするエレベーターの案内装置。
【請求項２】請求項１において、前記アニメーション表
示では人形の移動と移動先をアニメーションにより表示
することを特徴とするエレベーターの案内装置。
【請求項３】請求項１において、前記情報案内装置は、
割当て変更時に、エレベーターのレイアウト図と、割当
て変更エレベーターへ人形や矢印を移動先に時分割で移
動させることにより案内するよう構成したことを特徴と
するエレベーター制御方法。