JP2693617B2 - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

エレベータの群管理制御装置

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JP2693617B2
JP2693617B2 JP2069757A JP6975790A JP2693617B2 JP 2693617 B2 JP2693617 B2 JP 2693617B2 JP 2069757 A JP2069757 A JP 2069757A JP 6975790 A JP6975790 A JP 6975790A JP 2693617 B2 JP2693617 B2 JP 2693617B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、複数階床間に複数のエレベータを稼動さ
せる場合に用いられるエレベータの群管理制御装置に関
する。
(従来の技術) 近時のエレベータでは、並設された複数台のエレベー
タの運転効率向上およびエレベータ利用者へのサービス
向上を図るため、各階床の乗場呼びに対して応答するエ
レベータを、マイクロコンピュータを用いて合理的且つ
速やかに割当てることが行われている。
すなわち、乗場呼びが発生すると、群管理制御装置
は、複数のエレベータのうらからその乗場呼びに対して
サービスする最適なエレベータを選択して割当て、他の
エレベータにはその乗場呼びに応答させないようにして
いる。
そして、エレベータ乗場においては、割当てられたエ
レベータの入口付近に設置された割当て表示ランプが点
灯し、さらにエレベータが到着する直前になると、チャ
イムの鳴動と共に、このランプが点滅するようにしてい
る。
また、このようなエレベータシステムでは、最近のマ
イクロコンピュータの発達に伴い、各エレベータが乗場
呼びに応答した場合のかご呼び登録データ、あるいは乗
降荷重データなどについての測定がリアルタイムにて行
われ、各階床間の交通流の把握が行われている。
そして、群管理制御装置では、このようにして把握し
た交通流から、乗場呼び発生時以降の交通需要を予測
し、この予測に基づいて上記したエレベータの割当てを
行っている。
第12図は、このようなエレベータの群管理制御装置の
概略構成図である。
すなわち、n階の各階床の乗場の呼び釦101〜10nには
乗場呼び入出力制御部201〜20nが接続されており、これ
ら入出力制御部201〜20nは低速伝送路3を介して群管理
制御部4に接続されている。
群管理制御部4は、この低速伝送路3を介してm台の
各エレベータに設置された単体制御部501〜50mおよび監
視室内に設置された監視盤6に接続されており、また、
群管理制御部4と単体制御部501〜50mとは高速伝送路7
によっても接続されている。
このようなエレベータの群管理制御装置では、いま、
例えばn階の乗場にて利用者が呼び釦10nを押したとす
ると、乗場呼び入出力制御部20nは群管理制御部4に呼
び信号を送出する。群管理制御部4は、この呼び信号が
入力されると、m台の各エレベータの現在位置の検出に
より予測未反応時間(予測到着時間+呼び経過時間)を
演算し、この演算結果に基づいて最適号機のエレベータ
をn階の乗場呼びに割当てる。
そして、例えば最適の号機が単体制御部501に係るエ
レベータ(1号機とする)であったとすると、群管理制
御部4は単体制御部501に割当て指令信号を送出すると
共に、乗場呼び入出力制御部20nに、1号機のエレベー
タが割当てられたことを知らせる信号を出力する。
乗場呼び入出力制御部20nは、この信号に基づいて1
号機のエレベータの入口扉付近に設置された割当て表示
ランプ(図示せず)を点灯させる。この割当て表示ラン
プの点灯により、n階で待っている利用者は、複数の入
口扉のうち、1号機のエレベータの入口扉の前で待機し
ていればよいことが分かる。
ここで、昼休みなどでは食堂階への需要がほとんどと
なり、特定階(食堂階と仮定する)へ向けての交通需要
が極端に上昇するが、このような場合には輸送力を増強
させるために、次のような制御を行う。
例えば、第13図(a)に示す状態において、1号機か
ら5階に停止して客扱いを終えて出発する際に非満員で
ある場合、7階にも立ち寄ることにより、サービス水準
低下階床の乗場呼びである7階の乗場呼びに応答させ
る。すなわち、特定階集中需要において、サービス水準
の低い階床fp(図中の例では7階)を検出し、特定階に
向かう号機(1号機)の荷重状態を調べ、非満員であれ
ば一度反転させてfp階にも応答させる制御を行い、輸送
力増強を図る制御を行うのである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のエレベータの群管理
制御装置では、反転後の逆向走行中、すなわち背後の特
定階方向の呼びに応答する途中の階床に生じた、または
すでに生じていたfp′階の呼びに応答してしまって途中
に停止する事態も起こり、乗場やかご内の乗客が戸惑っ
てしまうなどの混乱が生じる場合があった。
すなわち、第13図(a)の例では、反転することによ
りUP方向にて走行するため、逆向途中階fp′である6階
などのUP呼びに応答すると、6階にて停止時にUP方向の
ランタンをフリッカーさせ、このために、今まで乗車し
ていたかご内の乗客は、「下方向のエレベータに乗車し
たはずなのにおかしい」と、矛盾を感じさせてしまうこ
とになり、他方、6階で乗車した乗客は、最上階の9階
にかご呼びを登録しようと思っても、エレベータは7階
で再び下方向へ強制的に反転するので、これもまた乗客
に不満を抱かせてしまうことになるので、このような事
態を避ける必要がある。
そこで、このような場合には、反転後は背後の呼びの
あったサービス水準低下階床(7階)までは乗りかごが
直行するように制御する対策も提案されている。
ところが、このように配慮したとしても、エレベータ
かごが反転することで一度方向を変えて進行するように
なると、エレベータ内の乗客は驚きや不満を抱くことが
完全に避けられるわけではなく、なお混乱は残るものと
なる問題点があった。
加えて、反転階からサービス水準低下階まで直行運転
するとしても、反転して逆向走行(5階から7階へ走
行)している間に5階から7階より上方階へのUP呼びや
第13図(b)に示すように7階より上方階(9階)から
のDOWN呼びがあれば、これにも応答して割当てられるこ
とがあって、S部分だけ長い距離の走行を行うことにな
ってしまうが場合もあり、そうすると、5階で乗車して
いたかご内の乗客が1階に到着するまでに長い時間がか
かることになり、不満を抱かせることになってしまう問
題点があった。
この発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、ある階から特定階へ行く向きと逆の方向にある
サービス水準低下階床へ反転して逆向走行する時には、
アナウンスあるいは表示によりかご内の乗客に対してそ
のかごが反転運転中であることを報知するようにして乗
客に混乱を起こさせないようにできるエレベータの群管
理制御装置を提供することを目的とする。
またこの発明は、反転階からサービス水準低下階に停
止するまでの間の階床、およびサービス水準低下階から
逆向走行時の順方向の終端階までのいずれかの階床に発
生した乗場呼びの割当てを制限し、乗客が不満感を抱く
機会を少なくし、かつ効率の良い運行サービスを行うこ
とのできるエレベータの群管理制御装置を提供すること
を他の目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 請求項1の発明のエレベータの群管理制御装置は、複
数の階床間に複数のエレベータを移動させ、利用者によ
る各階床からの乗場呼びに対して前記複数のエレベータ
の内のいずれかを割当てて応答させるようにする割当て
制御手段と、 エレベータの稼動状況を検出する稼動状況検出手段
と、 前記稼動状況検出手段の検出結果に基づいて前記利用
者の目的階床が特定階床に集中した状態にあるか否かを
判別する集中状態判別手段と、 前記集中状態判別手段が集中した状態にあると判別し
た場合に、サービス水準が低下した状態となる階床を前
記稼動状況検出手段の検出に基づき検出するサービス水
準低下階床検出手段と、 前記サービス水準低下階床検出手段で検出されたサー
ビス水準低下階床に前記特定階床へ向けてすでに通過し
たエレベータの内、応答するエレベータを割当てる特定
階床方向エレベータ割当て手段と、 前記特定階床方向エレベータ割当て手段で割当てられ
たエレベータが進行方向を反転して前記サービス水準低
下階床へ立寄る場合の輸送効率を演算する輸送効率演算
手段と、 前記輸送効率演算手段の演算結果に基づいて、前記サ
ービス水準低下階床の乗場呼びに対して前記特定階床方
向エレベータ割当て手段で割当てられたエレベータが応
答するように前記エレベータの割当てを変更する応答エ
レベータ割当て手段と、 進行方向を反転するエレベータに対して、音声または
表示手段により反転走行の報知を指令するメッセージ出
力指令手段とを備えたものである。
請求項2の発明のエレベータの群管理制御装置は、複
数の階床間に複数のエレベータを移動させ、利用者によ
る各階床からの乗場呼びに対して前記複数のエレベータ
の内のいずれかを割当てて応答させるようにする割当て
制御手段と、 エレベータの稼動状況を検出する稼動状況検出手段
と、 前記稼動状況検出手段の検出結果に基づいて前記利用
者の目的階床が特定階床に集中した状態にあるか否かを
判別する集中状態判別手段と、 前記集中状態判別手段が集中した状態にあると判別し
た場合に、サービス水準が低下した状態となる階床を前
記稼動状況検出手段の検出に基づき検出するサービス水
準低下階床検出手段と、 前記サービス水準低下階床検出手段で検出されたサー
ビス水準低下階床に前記特定階床を向けてすでに通過し
たエレベータの内、応答するエレベータを割当てる特定
階床方向エレベータ割当て手段と、 前記特定階床方向エレベータ割当て手段で割当てられ
たエレベータが進行方向を反転して前記サービス水準低
下階床へ立寄る場合の輸送効率を演算する輸送効率演算
手段と、 前記輸送効率演算手段の演算結果に基づいて、前記サ
ービス水準低下階床の乗場呼びに対して前記特定階床方
向エレベータ割当て手段で割当てられたエレベータが応
答するように前記エレベータの割当てを変更する応答エ
レベータ割当て手段と、 進行方向を反転させてサービス水準低下階床まで応答
する間、進行方向を反転した階からサービス水準低下階
床までの順方向の割当てと、サービス水準低下階床から
終端階までの間の割当てとを制限し、かつサービス水準
低下階床応答後にサービス水準低下階床から元の反転し
た階まで行く途中階の順方向の割当てを制限する追加割
当て制御手段とを備えたものである。
さらに請求項2の発明のエレベータの群管理制御装置
において、 同一号機のエレベータにおけるサービス水準低下階床
に反転させる反転動作回数を制限し、所定の回数に達し
た後は反転動作を禁止して特定階床に運行させる反転回
数制限手段を備えたものとすることができる。
(作用) 請求項1の発明のエレベータの群管理制御装置では、
稼動状況検出手段が各エレベータの稼動状況の検出を行
うが、この検出に基づいて集中状態判別手段が利用者の
目的階床が特定階床に集中した状態にあるか否かを判別
する。
そして、集中した状態と判別された場合、サービス水
準低下階床検出手段が、利用者に対するサービス水準が
低下した状態となる階床を稼動状況検出手段の検出に基
づいて検出する。
特定階床方向エレベータ割当て手段が、このサービス
水準低下階床を特定階床へ向けてすでに通過したエレベ
ータのうちから、応答するエレベータを割当てる。
そして、輸送効率演算手段が、特定階床方向エレベー
タ割当て手段により割当てられたエレベータが進行方向
を反転してサービス水準低下階床に立ち寄る場合の輸送
効率を演算し、この演算結果に基づいて、応答エレベー
タ割当て手段がサービス水準低下階床の乗場呼びに対し
て、特定階床方向エレベータ割当て手段により割当てら
れたエレベータが応答するようにエレベータの割当てを
変更する。
メッセージ出力指令手段は、進行方向を反転するエレ
ベータに対して、そのエレベータ内の乗客に対し音声ま
たは表示により反転運転中であることを報知するように
指令し、乗客が反転運転に気付かないで混乱する事態を
避ける。
請求項2の発明のエレベータの群管理制御装置では、
請求項1と同様に稼動状況検出手段が各エレベータの稼
動状況の検出を行うが、この検出に基づいて集中状態判
別手段が利用者の目的階床が特定階床に集中した状態に
あるか否かを判別する。
そして、集中した状態と判別された場合、サービス水
準低下階床検出手段が、利用者に対するサービス水準が
低下した状態となる階床を稼動状況検出手段の検出に基
づいて検出する。
特定階床方向エレベータ割当て手段が、このサービス
水準低下階床を特定階床へ向けてすでに通過したエレベ
ータのうちから、応答するエレベータを割当てる。
そして、輸送効率演算手段が、特定階床方向エレベー
タ割当て手段により割当てられたエレベータが進行方向
を反転してサービス水準低下階床に立ち寄る場合の輸送
効率を演算し、この演算結果に基づいて、応答エレベー
タ割当て手段がサービス水準低下階床の乗場呼びに対し
て、特定階床方向エレベータ割当て手段により割当てら
れたエレベータが応答するようにエレベータの割当てを
変更する。
追加割当て制御手段は、エレベータがサービス水準低
下階床に逆向き走行する際、反転階からサービス水準低
下階床に停止するまでの間の各階床、およびサービス水
準低下階床終端階までの間の各階床に発生した乗場呼び
の割当てを制限し、サービス水準低下階床に反転して逆
向き走行するエレベータに反転階床で乗り込んだ乗客が
特定階まで到達するのにあまり長く待たされることがな
いようにし、乗客サービスの向上を図る。
また請求項3の発明のエレベータの群管理制御装置で
は、さらに同一号機のエレベータの反転回数を制限する
ことによって、何度も反転して逆向走行することにより
かご内の乗客に特定階まで到達するのに長い時間待たせ
ることを防止する。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説する。
第1図はこの発明の一実施例を示すブロック図であ
る。群管理制御部4内には稼動状況検出手段8が設けら
れており、この稼動状況検出手段8は低速伝送路3およ
び高速伝送路7を介して、単体制御部501〜50m各々の内
部の単体制御回路511〜51m(但し、単体制御部501以外
は図示せず)から各エレベータに関する稼動状況(例え
ば、各エレベータ内のかご呼び登録の内容など)を検出
するようになっている。
稼動状況検出手段8で検出された検出信号は、集中状
態判別手段9、サービス水準低下階床検出手段10、特定
階床方向エレベータ割当て手段11に送出されるようにな
っている。
輸送効率演算手段12、応答エレベータ割当て手段13、
途中階応答阻止手段14およびメッセージ出力指令手段15
は、高速伝送路7を介して単体制御回路511〜51mとの間
で信号の入出力を行えるようになっており、応答エレベ
ータ割当て手段13、途中階応答阻止手段14およびメッセ
ージ出力指令手段15はさらに、低速伝送路3を介して第
5図に示した乗場呼び入出力制御部201〜20nおよび監視
盤6との間でも信号の入出力を行えるようになってい
る。
メッセージ出力指令手段15は、第2図に示すように各
号機の単体制御部51i(i=1〜m)と接続されたかご
内の情報装置としての音声出力装置151とかご表示装置1
52、さらに伝送ライン153で結ばれているデータ入出力
装置154とにより構成されている。
そして音声出力装置151は第3図に示すように、単体
制御部50iより発生する信号を受け取って分析する選択
制御部1511と、アナウンスする幾つかの情報を記録して
いる音声記録部1512と、この音声記録部1512に記録され
ている音声アナウンス情報の中からアナウンスすべき情
報を選択して再生する音声再生部1513と、再生音声を増
幅する音声増幅部1514と、スピーカ1515とにより構成さ
れている。
さらに必要に応じて反転運転を表示するためのかご表
示装置152は第4図に示すように、伝送ライン153からの
入力に対するターミナル1521と、演算制御装置としての
CPU1522と、表示情報を画像情報として記憶する表示用
記憶装置1523と、表示制御部1524と、表示信号制御部15
25と、伝送処理部1526と、実際にメッセージを表示する
表示装置1527とで構成されている。
次に、上記の構成のエレベータの群管理制御装置の動
作について説明する。
動作の概略は第5図に示すように、例えば、同図
(a)に示すように5階に停止中の1号機が非満員状態
で、かつ、次停止階が1階(特定階である食堂階)であ
る場合に、同図(b)に示すように2号機の代わりにこ
の1号機の方向を反転させて7階に立ち寄らせ、サービ
ス水準が低くて長待ち状態となっている7階の利用者を
乗せた後、1階へ運行させる。そしてこの時に、「一度
上に上がります」というメッセージをかご内の乗客に報
知し、反転運転していることを知らせようとするもので
ある。
そこでまず、第6図のフローチャートに示すように、
稼動状況検出手段8が単体制御回路511〜51mなどから各
エレベータの稼動状況、すなわち交通需要を検出し、集
中状態判別手段9が、この検出に基づいて各階床の利用
者の目的階床が食堂階などの特定階床に一定レベル以上
集中した状態にあるか否かを判別する(ステップ51)。
この場合の判別条件としては、各階床の乗場呼びの呼び
方向およびかご呼び登録に関し、特定階についてのもの
が一定割合以上であり、かつ特定階床での到着平均降車
荷重が、例えば70%を超えることなどの条件を設定す
る。
そして、集中状態判別手段9が集中した状態であるこ
とを判別すると、群管理制御部4が輸送効率を高めて集
中状態に対応するため、各エレベータに対して順次ステ
ップ53〜56の動作を行う(ステップ52)。ここで、「C
=0;CMAX」の表記は、エレベータが例えば1号機から8
号機までの8台である場合には「C=0;7」となる。
ステップ53では、サービス水準低下階床検出手段10
が、各号機の扉が開いている状態において、エレベータ
応答時間が一定以上となってサービス水準が低下してい
る階床(fp階とする)を検出する。ここで、応答時間が
一定以上になる例としては、例えば次のような場合が考
えられる。
(イ)fp階に割当てられていた号機が満員のためfp階を
通過してしまった場合。
(ロ)予測未応答時間が一定値以上になっている場合。
(ハ)呼び継続時間が一定値以上になっている場合。
(ニ)割当て時と現在時との予測未応答時間を比較し、
この予測未応答時間における到着時間が増大している場
合。
次に、特定階床方向エレベータ割当て手段11が、各号
機のエレベータにつき、サービス水準低下階床であるfp
階を既に通過したか否かを検出し、その号機がfp階を既
に通過している場合、輸送効率演算手段12がその号機の
現在位置からfp階までの走行距離を演算し、さらにその
号機の現在位置から特定階床までの走行距離を演算し、
その号機がfp階へ立ち寄ることができるか否かを判別す
る(ステップ54,55)。
そして、応答可能である場合、応答エレベータ割当て
手段13が、その号機(例えば、単体制御部501に係る1
号機であるとする)がfp階の乗場呼びに応答するよう
に、単体制御部501の単体制御回路511に優先割当て指令
信号を送出する(ステップ56)。
ステップ57において、このような動作が全号機のエレ
ベータに対して順次行われたと判断された後、応答エレ
ベータ割当て手段13が、各号機の出発タイミング、すな
わち扉が閉じる際に、各号機に対してステップ59〜65の
動作を行う(ステップ58〜66)。
すなわち、応答エレベータ割当て手段13が優先割当て
指令を行った1号機の単体制御回路511からの優先割当
て指令に対する応答を確認し、さらに、その応答の内容
が優先割当てを許可するものであるか否かを判断する
(ステップ59,60)。
このステップ60において、優先割当てを許可するもの
である場合、応答エレベータ割当て手段13が、fp階の乗
場呼び入出力制御部に割当て変更指令信号を送出する
(ステップ61)。つまり、それまでfp階の乗場呼びに対
して2号機が割当てられ、2号機の入口付近の割当て表
示ランプが点灯していたとすれば、1号機の表示ランプ
を点灯する。これにより、fp階で待っている利用者は2
号機から1号機に割当てが変更されたことを知ることが
できる。
前記ステップ60において、優先割当てを許可しないも
のである場合、応答エレベータ割当て手段13が、単体制
御回路511に出力していた優先割当て指令をリセットす
る(ステップ62)。
ステップ61に続くステップ63では、メッセージ出力指
令手段15は、1号機に対してそのかご内の乗客が不満や
驚きを抱かないように、音声または/および表示により
メッセージを出力するように指令する。
続くステップ64,65では、途中階応答阻止手段14は、f
p階に予約変更応答指令を受けた1号機に対し、指令を
受けた時点の階床(これをfc階とする)からfp階まで直
行するように指令を出力する。すなわち、fc階からfp階
までの順方向(反転方向)乗場呼びの割当てと、fp階ま
でのかご呼び登録禁止の指令を出力する。
次に、第7図のフローチャートに基づき、単体制御回
路511の動作を説明する。
現在時点が1号機の出発タイミング、すなわち扉が締
まる直前である場合(ステップ71)、単体制御回路511
は応答エレベータ割当て手段から優先割当て指令がある
か否かを判断し、優先割当て指令がある時には、1号機
のかご荷重が一定値以下であり、さらに利用者を十分搭
乗させる余裕があるか否かを判断する(ステップ72)。
なお、ステップ71で、扉がすでに閉じるなどして出発タ
イミングを失した場合、あるいは優先割当て指令が無か
った場合、1号機はそのまま通常の停止要求階、すなわ
ち特定階床へ向けて進行することになる。
ステップ72において、かご荷重が一定値以下である場
合、単体制御回路511は応答エレベータ割当て手段13に
対して優先割当て許可指令信号を送出し(ステップ7
3)、かご荷重が一定値以上である場合には優先割当て
不許可指令信号を送出する(ステップ74)。
単体制御回路511は、優先割当て許可指令信号を送出
した後、サービス水準低下階床であるfp階へ向かう方向
(上昇方向)に方向選択を行い、それまでの進行方向
(下降方向)を反転させる(ステップ75)。
そして方向反転後、メッセージ出力指令手段15より1
号機はかご内乗客に対して、不満や驚きを抱かせないよ
うにするため、メッセージを送る(ステップ76)。なお
ここでのメッセージは、音声により「一度上に上がりま
す。」と報知するものである。また必要ならば、かご内
にディスプレイなどの装置を設けて、そキディスプレイ
上にも表示させるようにすることも可能である。
このメッセージ出力指令手段15により反転運転を報知
する動作について説明すると、第2図に示したように、
データ入出力装置154にあらかじめ入力しておいたデー
タが伝送ライン513を介して送られてくると、音声出力
については、第3図に示す音声出力装置151が単体制御
部501より発生する信号を受け取り、選択制御部1511に
より分析し、音声記録部1512がこの結果に基いて、どの
メッセージを放送するかを選択し、音声再生部1513にて
選択メッセージを再生し、スピーカ1515を通してメッセ
ージを乗客に報知するものである。
一方、ディスプレイについては、第4図に示すように
単体制御部501からの信号が伝送ライン153を介してター
ミナル1521に送られてくると、CPU1522により入力信号
から表示すべき文字やパターンを決定する。そしてこの
データを表示用記憶装置1523に画像データとして送る。
さらに、表示制御部1524で文字を送る間隔や量を制御し
ながら、表示信号制御部1525に読出し、伝送処理部1526
を介して表示装置1527にデータを送り、ここで「一度上
へ上がります。」という表示が行われ、乗客に知らせる
のである。
第7図に戻って、上記のメッセージ報知と同時に、1
号機は途中階応答阻止手段14より1号機はfp階までのか
ご呼び登録禁止指令を受ける(ステップ76)。これは、
fc階からfp階まで直行することによりfp階へ立ち寄るダ
メージを減少させるためである。
そしてfp階に到着後は、反転により変更された走行方
向(上昇方向)をリセットし、さらに、特定階に向かう
方向(下降方向)に方向選択を行う(ステップ77〜8
0)。すなわち、fp階で待っていた利用者を乗せた後、
1号機は再度方向を反転して特定階へ向かうことにな
る。
以上のようにこの実施例では、ある階で特定階方向へ
のかご呼びがあった時に、当該エレベータが非満員状態
であれば、サービス水準の低い背後の階fpからの乗場呼
びに対しても応答させ、まず元の階fcでエレベータを反
転させてサービス水準低下階床fpまで運行し、サービス
水準低下階床で乗客を乗せた後に特定階までエレベータ
を運行するようにし、しかもこの反転運転の時にはメッ
セージを音声により、または音声と共に表示装置により
反転運転であることを報知するようにしているため、う
っかりしてかごに乗り込んだ乗客がなぜ自分の行こうと
している特定階とは逆の方向にエレベータが運行するの
か不審に思ったり、不満を感じたりする機会を減少させ
ることができ、乗客へのサービスの向上が図れることに
なる。
第8図は請求項2および請求項3の発明の実施例を示
しており、第1図の実施例と同様に群管理制御部4内に
は稼動状況検出手段8が設けられており、この稼動状況
検出手段8は低速伝送路3および高速伝送路7を介し
て、単体制御部501〜50m各々の内部の単体制御回路511
〜51m(但し、単体制御部501以外は図示せず)から各エ
レベータに関する稼動状況(例えば、各エレベータ内の
かご呼び登録の内容など)を検出するようになってい
る。
稼動状況検出手段8で検出された検出信号は、集中状
態判別手段9、サービス水準低下階床検出手段10、特定
階床方向エレベータ割当て手段11に送出されるようにな
っている。
輸送効率演算手段12、応答エレベータ割当て手段13、
途中階応答阻止手段14および追加割当て制御手段16は、
高速伝送路7を介して単体制御回路511〜51mとの間で信
号の入出力を行えるようになっており、応答エレベータ
割当て手段13、途中階応答阻止手段14および追加割当て
制御手段16はさらに、低速伝送路3を介して第12図に示
した乗場呼び入出力制御部201〜20nおよび監視盤6との
間で信号の入出力を行えるようになっている。
次に、上記の構成のエレベータの群管理制御装置の動
作について説明する。
動作の概略は第9図に示すように、例えば、5階に停
止中の1号機が非満員状態で、かつ、次停止階が1階
(特定階である食堂階)である場合に、2号機の代わり
にこの1号機の方向を反転させて7階に立ち寄らせ、サ
ービス水準が低くて長待ち状態となっている7階の利用
者を乗せた後、1階へ運行させる。そしてこの時に、1
号機は5階から7階までは、他の階床に停止せずに直行
させるようにするのである。
そこでまず、第10図のフローチャートに示すように、
稼動状況検出手段8が単体制御回路511〜51mなどから各
エレベータの稼動状況、すなわち交通需要を検出し、集
中状態判別手段9が、この検出に基づいて各階床の利用
者の目的階床が食堂階などの特定階床に一定レベル以上
集中した状態にあるか否かを判別する(ステップ15
1)。この場合の判別条件としては、各階床の乗場呼び
の呼び方向およびかご呼び登録に関し、特定階について
のものが一定割合以上であり、かつ特定階床での到着平
均降車荷重が、例えば70%を超えることなどの条件を設
定する。
そして、集中状態判別手段9が集中した状態であるこ
とを判別すると、群管理制御部4が輸送効率を高めて集
中状態に対応するため、各エレベータに対して順次ステ
ップ153〜156の動作を行う(ステップ152)。ここで、
「C=0;CMAX」の表記は、エレベータが例えば1号機か
ら8号機までの8台である場合には「C=0;7」とな
る。
ステップ153では、サービス水準低下階床検出手段10
が、各号機の扉が開いている状態において、エレベータ
応答時間が一定以上となってサービス水準が低下してい
る階床(fp階とする)を検出する。ここで、応答時間が
一定以上になる例としては、例えば次のような場合が考
えられる。
(イ)fp階に割当てられていた号機が満員のためfp階を
通過してしまった場合。
(ロ)予測未応答時間が一定値以上になっている場合。
(ハ)呼び継続時間が一定値以上になっている場合。
(ニ)割当て時と現在時との予測未応答時間を比較し、
この予測未応答時間における到着時間が増大している場
合。
次に、特定階床方向エレベータ割当て手段11が、各号
機のエレベータにつき、サービス水準低下階床であるfp
階を既に通過したか否かを検出し、その号機がfp階を既
に通過している場合、輸送効率演算手段12がその号機の
現在位置からfp階までの走行距離を演算し、さらにその
号機の現在位置から特定階床までの走行距離を演算し、
その号機がfp階へ立ち寄ることができるか否かを判別す
る(ステップ154,155)。
そして、応答可能である場合、応答エレベータ割当て
手段13が、その号機(例えば、単体制御部501に係る1
号機であるとする)がfp階の乗場呼びに応答するよう
に、単体制御部501の単体制御回路511に優先割当て指令
信号を送出する。(ステップ156)。
ステップ157において、このような動作が全号機のエ
レベータに対して順次行われたと判断された後、応答エ
レベータ割当て手段13が、各号機の出発タイミング、す
なわち扉が閉じる際に、各号機に対してステップ159〜1
66の動作を行う(ステップ158〜167)。
すなわち、応答エレベータ割当て手段13が優先割当て
指令を行った1号機の単体制御回路511からの優先割当
て指令に対する応答を確認し、さらにその応答の内容が
優先割当てを許可するものであるか否かを判断する(ス
テップ159,160)。
このステップ160において、優先割当てを許可するも
のである場合、応答エレベータ割当て手段13が、fp階の
乗場呼び入出力制御部に割当て変更指令信号を送出する
(ステップ161)。つまり、それまでfp階の乗場呼びに
対して2号機が割当てられ、2号機の入口付近の割当て
表示ランプが点灯していたとすれば、1号機の表示ラン
プを点灯する。これにより、fp階で待っている利用者は
2号機から1号機に割当てが変更されたことを知ること
ができる。
ステップ160において、優先割当てを許可しないもの
である場合、応答エレベータ割当て手段13が単体制御回
路511に出力していた優先割当て指令をリセットする
(ステップ162)。
ステップ161に続くステップ163,164において、途中階
応答阻止手段14が途中階応答阻止動作を行う。つまり、
fp階に予約変更応答指令を受けた1号機に対して、指令
を受けた時点の階床fcからfp階までの順方向(反転方
向)乗場呼びの割当てを禁止する(ステップ163)。さ
らに1号機にfp階に応答するまでのかご呼び登録禁止の
指令を出力する(ステップ164)。
その後、1号機の乗場呼び割当て制御を行う。すなわ
ち、fp階から終端階までの両方向の乗場呼びに対して1
号機(予約変更応答指令を受けた号機)の割当てを制限
するのである(ステップ165)。
これは、従来、乗場呼びの割当ては各号機ごとに乗場
呼び発生階床までの予測未応答時間で評価を行っている
が、そこで、例えば1号機のように反転したケースで
は、反転前、すなわちfp階に予約変更応答指令を受けた
時点の階床fc階下降方向にいる状態を仮定し、評価を行
うことにより実現できる。
次のステップ166においては、この実施例では請求項
3をも実施しているために、1号機が反転してfp階に向
かって逆向走行をし、サービス水準低下階床の輸送力を
向上させようとしているが、このような反転の回数を制
限する制御を行う。つまり、1号機に対してfc階にて反
転させた場合、予約変更指令を出力し(ステップ16
1)、ステップ162〜ステップ165までの処理を行った後
に、反転運転履歴としての情報を出力するのである。な
おこの情報は、1号機が1階の食堂階(利用者が集中し
ている特定階)に到着するまでリセットしないように
し、同一号機に反転が何度も起こることを防いでいる。
次に、第11図のフローチャートに基づき、この請求項
2の発明の実施例における単体制御回路511の動作を説
明する。
現在時点が1号機の出発タイミング、すなわち扉が締
まる直前である場合(ステップ171)、単体制御回路511
は応答エレベータ割当て手段から優先割当て指令がある
か否かを判断し、優先割当て指令がある時には、1号機
のかご荷重が一定値以下であり、さらに利用者を十分搭
乗させる余裕があるか否かを判断する(ステップ17
2)。なお、ステップ171で、扉がすでに閉じるなどして
出発タイミングを失した場合、あるいは優先割当て指令
が無かった場合、1号機はそのまま通常の停止要求階、
すなわち特定階床へ向けて進行することになる。
ステップ172において、かご荷重が一定値以下である
場合、ステップ173へ進み、かご荷重が一定値以上であ
る場合には優先割当て不許可指令信号を送出する(ステ
ップ174)。
ステップ173において、優先割当ての指令を受けて反
転し、サービス水準低下階床に立ち寄った後に利用者集
中階(1階の食堂階)へ向かう途中であるかどうかを確
認する。すなわち、優先割当てを受けて反転した履歴の
有無を調べる。そして、このような履歴がなければ、単
体制御回路511は応答エレベータ割当て手段13に対して
優先割当て許可指令信号を送出してステップ175に進
み、履歴が有れば、分岐して優先割当て不許可指令信号
を送出する(ステップ174)。
ステップ175において、単体制御回路511は、優先割当
て許可指令信号を送出した後、サービス水準低下階床で
あるfp階へ向かう方向(上昇方向)に方向選択を行い、
それまでの進行方向(下降方向)を反転させ、これと同
時に、途中階応答阻止手段14より1号機はfp階までのか
ご呼び登録禁止指令を受ける。
fp階に到着後は、反転により変更の方向(上昇方向)
をリセットし、さらに、特定階床に向かう方向(下降方
向)に方向選択を行う(ステップ176,177)。すなわ
ち、fp階で待っていた利用者を乗せた後、1号機は再度
方向を反転して特定階床へ向かうことになる。
前記ステップ175において、1号機は途中応答阻止手
段14よりfp階までのかご呼び登録禁止指令を受ける。す
なわち、かご呼び、乗場呼び双方に応答しないように
し、さらに追加割当て制御手段16から輸送力強化の目的
でfp階に立ち寄るために反転した履歴を持つ指令を受け
る。こうして、fp階へ立ち寄ることにより乗客に対する
ダメージを最小限にとどめ、しかもfp階へ逆行する前の
階床fc階での乗客の乗車時間も長くなり過ぎないように
することができる。
fp階到着後は直ぐに再び反転し(ステップ176,17
7)、食堂階へ向かう(ステップ178,179)。そして食堂
階(1階)に到着後、直ちに反転した履歴をリセットす
る(ステップ180)。
このようにしてこの実施例の場合、複数のエレベータ
についてこのような群管理制御を行うこととすれば、昼
休みの前半などの特別な時間において、食堂階などの特
定階に利用者を運ぶ場合の輸送効率を上昇させることが
できる。
またfc階で反転後はサービス水準低下階床であるfp階
へ逆向走行し、そのサービス水準低下階床のfp階で利用
客を乗せ、再び反転して特定階床に向かって走行を再開
し、元の階床fc階に再び戻ってくるまでの間はかご呼び
および乗場呼びに応答させることがなく、またサービス
水準低下階床から終端階までの間の乗場呼びにも応答さ
せないようにしたので、乗客や各階乗場で待つ客に対し
て混乱を招くことを防止することができ、しかもfc階で
乗車した乗客をかご内であまり長い間待たさせることも
ない運行が実現できるのである。
さらに反転回数を制限するようにしているので、反転
前の階床で乗り込んだ乗客に対して乗車時間の延長を短
く抑えることができ、混乱や不満を与えることをいっそ
うよく防止できることになる。
なおこの請求項2の発明は、上記の実施例に限定され
ることはなく、その要旨を変更しない範囲で適宜に変更
することができる。例えば、サービス水準低下階床応答
後に反転階まで行く間の途中階にかご呼びが一致する場
合には、その応答によっても時間的な遅延があまり生じ
ないのでその割当てを許可するようにしてもよい。
また、反転回数の履歴を取って、それに制限を課する
のは特に限定されるものではなく、単に途中階の乗場呼
び割当てを制限するだけの構成としてもよい。さらに逆
に、反転動作の履歴を取って反転回数を制限する場合に
は、実施例のように1回のみに限定して制御を行わず、
適切な回数として2回以上の回数を設定することもでき
る。
[発明の効果] 以上のように請求項1および請求項2の発明によれ
ば、共に、昼食時の食堂階のように特定階床に目的階が
集中する際、満員でない号機を反転制御してサービス水
準低下階床からの背後呼びに応答させることにより輸送
効率を上げることができる。
しかも請求項1の発明によれば、このサービス水準低
下階床への反転後にはメッセージ出力指令手段によりか
ご内の乗客に対してアナウンスにより、または表示によ
り反転動作中であることを報知するようにしているの
で、自分の行こうとしている階とは逆向の走行が起こっ
ても乗客が混乱を来すことを避けることができ、乗客サ
ービスの向上が図れる。
また請求項2の発明によれば、背後呼びに応答してサ
ービス水準の低い通過階床の位置に戻るまでの間は反転
走行方向の乗場呼びに対する割当てを禁止してサービス
水準低下階床に直行するようにしているため、乗客の混
乱や戸惑いをなくすことができ、無駄に途中階停止する
こともなくなって輸送力の向上も可能となる。さらに、
反転走行時に、サービス水準低下階床から逆向走行の順
方向の終端階床までの乗場呼びの割当てを制限している
ために、反転走行しているかご内の乗客に対する乗車時
間の増加分を最小限にとどめることができる。
なお、逆向走行中の評価を反転前の状態と仮定するこ
とにより、逆向走行中の評価が不当にならず、他の群管
理制御上の割当て制御に影響を与えることを防ぐことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図は上
記実施例におけるメッセージ出力指令手段の詳しい構成
を示すブロック図、第3図は上記のメッセージ出力指令
手段の備える音声出力装置のブロック図、第4図は上記
のメッセージ出力指令手段の備えるかご表示装置のブロ
ック図、第5図(a),(b)それぞれは上記実施例の
動作を説明するエレベータ状態図、第6図および第7図
は上記実施例の動作を説明するためのフローチャート、
第8図はこの発明の他の実施例のブロック図、第9図は
上記実施例の動作を説明するエレベータ状態図、第10図
および第11図は上記実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャート、第12図は一般的な群管理制御エレベータシ
ステムのブロック図、第13図(a),(b)それぞれは
従来例の動作を説明するためのエレベータ状態図であ
る。 101〜10n…乗場呼び釦 201〜20n…乗場呼び入出力制御部 3…低速伝送路、4…群管理制御部 501〜50m…単体制御部 511〜51m…単体制御回路 6…監視盤、7…高速伝送路 8…稼動状況検出手段、9…集中状態判別手段 10…サービス水準低下階床検出手段 11…特定階床方向エレベータ割当て手段 12…輸送効率演算手段 13…応答エレベータ割当て手段 14…途中階応答阻止手段 15…メッセージ出力指令手段 16…追加割当て制御手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の階床間に複数のエレベータを移動さ
    せ、利用者による各階床からの乗場呼びに対して前記複
    数のエレベータの内のいずれかを割当てて応答させるよ
    うにする割当て制御手段と、 エレベータの稼動状況を検出する稼動状況検出手段と、 前記稼動状況検出手段の検出結果に基づいて前記利用者
    の目的階床が特定階床に集中した状態にあるか否かを判
    別する集中状態判別手段と、 前記集中状態判別手段が集中した状態にあると判別した
    場合に、サービス水準が低下した状態となる階床を前記
    稼動状況検出手段の検出に基づき検出するサービス水準
    低下階床検出手段と、 前記サービス水準低下階床検出手段で検出されたサービ
    ス水準低下階床に前記特定階床へ向けてすでに通過した
    エレベータの内、応答するエレベータを割当てる特定階
    床方向エレベータ割当て手段と、 前記特定階床方向エレベータ割当て手段で割当てられた
    エレベータが進行方向を反転して前記サービス水準低下
    階床へ立寄る場合の輸送効率を演算する輸送効率演算手
    段と、 前記輸送効率演算手段の演算結果に基づいて、前記サー
    ビス水準低下階床の乗場呼びに対して前記特定階床方向
    エレベータ割当て手段で割当てられたエレベータが応答
    するように前記エレベータの割当てを変更する応答エレ
    ベータ割当て手段と、 進行方向を反転するエレベータに対して、音声または表
    示手段により反転走行の報知を指令するメッセージ出力
    指令手段とを備えて成るエレベータの群管理制御装置。
  2. 【請求項2】複数の階床間に複数のエレベータを移動さ
    せ、利用者による各階床からの乗場呼びに対して前記複
    数のエレベータの内のいずれかを割当てて応答させるよ
    うにする割当て制御手段と、 エレベータの稼動状況を検出する稼動状況検出手段と、 前記稼動状況検出手段の検出結果に基づいて前記利用者
    の目的階床が特定階床に集中した状態にあるか否かを判
    別する集中状態判別手段と、 前記集中状態判別手段が集中した状態にあると判別した
    場合に、サービス水準が低下した状態となる階床を前記
    稼動状況検出手段の検出に基づき検出するサービス水準
    低下階床検出手段と、 前記サービス水準低下階床検出手段で検出されたサービ
    ス水準低下階床に前記特定階床へ向けてすでに通過した
    エレベータの内、応答するエレベータを割当てる特定階
    床方向エレベータ割当て手段と、 前記特定階床方向エレベータ割当て手段で割当てられた
    エレベータが進行方向を反転して前記サービス水準低下
    階床へ立寄る場合の輸送効率を演算する輸送効率演算手
    段と、 前記輸送効率演算手段の演算結果に基づいて、前記サー
    ビス水準低下階床の乗場呼びに対して前記特定階床方向
    エレベータ割当て手段で割当てられたエレベータが応答
    するように前記エレベータの割当てを変更する応答エレ
    ベータ割当て手段と、 進行方向を反転させてサービス水準低下階床まで応答す
    る間、進行方向を反転した階からサービス水準低下階床
    までの順方向の割当てと、サービス水準低下階床から終
    端階までの間の割当てとを制限し、かつサービス水準低
    下階床応答後にサービス水準低下階床から元の反転した
    階まで行く途中階の順方向の割当てを制限する追加割当
    て制御手段とを備えて成るエレベータの群管理制御装
    置。
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