JP3769308B2 - エレベーターの群管理制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各階のエレベーターホールに案内表示装置を備えたエレベーターの群管理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の群管理制御方式においては、複数台のエレベーターにより能率のよいエレベーターサービスを行なうために、エレベーターホールでホ−ル呼びが登録されると、その呼びに対する各エレベーターの到着予定時間などの評価値を基に、サービスに最適なエレベーターを決定する「ホール呼び割当て方式」が用いられている。
【0003】
この「ホール呼び割当て方式」では、ホールの利用客の待ち時間やかご内での乗車時間を短縮するために、「エレベーターがホール呼びを通過する」ことや
「ホール呼びに遠方のエレベーターを割り当てる」というホール呼び割当て制御を行うことがある。
【0004】
このような群管理エレベーターには、ホールに予約灯や到着灯を設け、エレベーターのサービスを報知しているが、予約灯や到着灯のみではホールの利用客は、エレベーターが「どこにいるのか」とか、「どのぐらい待てば乗れるのか」ということがわからないため不安になる。そこで、エレベーター台数の少ないビルや、台数の多いビルでも顧客要求により、ホールの予約,到着灯の他にエレベーターのかご位置表示器を設置する場合がある。この場合、ホールのかご位置表示器は、全台,常時点灯しているため、前述した「エレベーターがホール呼びを通過する」ことや「ホール呼びに遠方のエレベーターを割り当てる」という現象がかご位置表示器を通して利用客の目に見えるため、かえって、利用客に不信感やイライラ感を抱かせることがあった。
【0005】
この問題を解決するために、いくつかの提案が為されている。
【0006】
特開昭56−28173 号公報には、複数台のエレベーター全台にかご位置表示器を設置した群管理エレベーターにおいて、エレベーターがかご呼びまたはホール呼びに応じて停止予定となった階床に、当該エレベーターの位置を表示することが記載されている。
【0007】
実開昭52−159569号公報には、複数台のエレベーター全台にかご位置表示器を設置し、上記かご位置表示器を常時点灯している群管理エレベーターにおいて、ホール呼び登録時に、このホール呼びにサービスするエレベーターのみかご位置表示を継続し、それ以外のエレベーターのかご位置表示器は消灯するのことが記載されている。
【0008】
実開平1−159683 号公報には、サービス予定エレベーターがホール呼びに所定距離まで近づいたことや、その登録ホール呼びへの到着予定時間が所定時間以内になったことを条件にかご位置表示を行う方法が記載されている。
【0009】
特開平1−192686 号公報には、各階の乗り場に、一定時毎または必要時に全階床の上下方向に関して仮想ホール呼びを発生させる装置を設け、この仮想ホール呼びにサービスするエレベーターを割り当て、既ホール呼びにサービスするエレベーターと共に、その時点における各エレベーターのかご位置と移動方向を合わせて表示することが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
各階のホール呼びが登録されたことを条件に、エレベーターのかご位置表示を行うものにおいては、ホールの利用客がホール釦を押すまでは、かご位置表示は行われていない。そのため、急いで階間を移動したい利用客などは、エレベーターを利用するか否かを判断するために、ホール釦を押して乗り場表示器にかご位置を表示させる。この場合、割り当てられたエレベーターが、その階から遠い位置にいると、ホール釦を押した利用客は階段やエスカレーターを利用するため、エレベーターがサービスした時には乗り場に利用客がいないということがあった。
【0011】
上記とは逆に、各階のホール呼びが登録されたことを条件に、当該ホール呼びの割当てエレベーター以外のエレベーターかご位置表示を消灯するものにおいては、「このエレベーターが来るだろう」と推測し、待っている利用客に対して、かご位置表示の消灯が、裏切り行為となるという問題があった。
【0012】
また、上記どちらの場合も、登録ホール呼びにサービスするエレベーターは、乗り場の利用客の立ち位置とは無関係に決定されるため、複数のエレベーターが並んで配置されている場合に、利用客が立っている位置から遠いエレベーターが割り当てられた時には、利用客がサービスエレベーターの前まで、長い距離を移動しなければならないことがあった。
【0013】
サービス予定エレベーターがホール呼びに所定距離まで近づいたことや、その登録ホール呼びへの到着予定時間が所定時間以内になったことを条件にかご位置表示を行うものにおいては、エレベーターの距離や到着予定時間しか考慮していないため、ビル内が混雑している時などは、かご位置表示を行った後に、かご内が満員になり、かご位置表示を行った階にサービスできないという問題があった。
【0014】
全階のホール呼びを仮想し、その仮想ホール呼びのサービスエレベーターと登録ホール呼びのサービスエレベーターの両方のかご位置と移動方向を合わせて表示するものにおいては、複数のエレベーターがホールにかご位置表示を行うため、利用客の混乱を招き易いという問題があった。
【0015】
本発明の目的は、ホールの利用客がホール釦を押す前に、ホールにかご位置やかご内の混雑具合等を事前に案内し、利用客をサービスエレベーターに誘導すること、各エレベーターに案内表示実施・非実施ゾーンを設定し、案内表示を行う階床を制限することにより、利用客のいる階に近いエレベーターがサービスすることを報知し、利用客の長待ちによるイライラ感を軽減させること、ホール呼び登録時、案内表示を行っているエレベーターにそのホール呼びを割当てることにより、確実な案内表示を行うことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、複数の階床間をサービスする複数台のエレベーターと、前記エレベーターを制御する制御装置と、各階床のエレベーターホールでエレベーターを呼び寄せるホール呼び登録装置と、各階床の各エレベーターの出入口付近に設置されるサービス状況案内表示装置とを備え、前記登録ホール呼びにサービスするエレベーターを割り当てる割当て手段を有するエレベーターの群管理制御装置において、前記サービス状況案内表示装置のうちから運行状況または汎用情報の案内表示を行うサービス状況案内表示装置を選択する表示選択手段と、前記により選択したサービス状況案内表示装置へ運行状況または汎用情報を案内表示する手段と、前記ホール呼び登録後に、当該階の前記サービス状況案内表示装置に案内表示しているエレベーターを優先的に選択し割り当てるサービスエレベーター選択手段とを備えたことにより達成される。
【0017】
【作用】
表示エレベーター選択手段は、各階に案内表示するエレベーターの台数や前記案内表示する階床の制限を行う。また、表示選択手段において選択したサービス状況案内表示装置にエレベーターの運行状況に応じて、エレベーターの運行状況または汎用情報を案内表示する。サービスエレベーター選択手段は、ホール呼び登録後に、当該階のサービス状況案内表示装置の案内表示しているエレベーターを優先的に選択し前記ホール呼びを割り当てる。これらにより、利用客に対するサービスの向上を図る。
【0018】
【実施例】
本発明を、以下図1から図9に示す実施例により説明する。
【0019】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。本実施例におけるシステムは、4台のエレベーターの群管理制御を行う群管理制御装置X01,各エレベーターの運転制御を行う号機制御装置X02−A〜D,各エレベーターの出入口付近に設置されるホール案内表示装置X03−A1〜An,X03−B1〜Bn,X03−C1〜Cn,X03−D1〜Dn、及び各階のホールに設置されるホール呼び登録装置X04−1〜nにより構成される。
【0020】
号機状態テ−ブルT01は、エレベーターの号機制御装置から群管理制御装置に送信される交通流情報や、交通需要を検出するためのかご内荷重(人数)や乗降に関する情報,エレベーター位置,ホール案内表示装置の表示状況,かご呼びの登録状況などの入力情報から成る。
【0021】
案内表示実施・非実施ゾーン設定プログラムP02は、前記号機状態テーブルT01と、運行予測プログラムP03により設定された各種テーブルT03のデータをもとに、図2に示す案内表示実施・非実施ゾーン設定処理フローチャートに従い、図4に示す案内表示実施ゾーンZ1〜Z3及び案内表示非実施ゾーン
Z4を案内表示実施・非実施ゾーンテーブルT02に所定時間ごとに設定する
(図3)。
【0022】
運行予測プログラムP03は、前記号機状態テーブルT01のデータをもとに、各エレベーターの運行予測を行う。その結果を各種テーブルT03に所定時間毎に格納する。各種テーブルT03は、第1,第2到着時間テーブル,第1,第2かご呼びテーブル等で構成される。
【0023】
ホール呼び登録処理プログラムP04またはホール呼び再割当て処理プログラムP05により、新規ホール呼びまたは再割当てホール呼びをホール呼びテーブルT04へ送信する。ホール呼び割当てプログラムP06は、前記ホール呼びテーブルT04における新規ホール呼びまたは再割当てホール呼びの発生時に、各種テーブルT03と案内表示実施・非実施ゾーンテーブルT02の条件から、前記ホール呼びの割当てエレベーターを選択し、割当てる。割当て結果は、ホール呼び割当てテーブルT06に格納する。また、案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブルT02,各種テーブルT03及びホール呼びテーブルT04の情報をもとにサービス階設定テーブルT07を作成し、割当てテーブルT06と共に、群・号機間伝送プログラムP07により号機制御装置へ送信する。
【0024】
案内表示実施ゾーンに案内表示させるための指令は、表示指令コマンド処理プログラムP08にて作成する。作成した表示指令は、表示指令テーブルT08に格納され、群・号機間伝送プログラムP07を通して号機制御装置へ送信される。
【0025】
図2は、案内表示実施・非実施ゾーン設定処理の一実施例を示すフローチャートである。
【0026】
案内表示実施ゾーンは、各エレベーターの進行方向に設定すること、案内表示非実施ゾーンは、各エレベーターの進行とは逆方向に設定することを基本とする。
【0027】
複数台のエレベーターのうち、あるエレベーターaとそのエレベーターaの直後の後続エレベーターbについて、エレベーターa,bの時間的な位置間隔から案内表示実施・非実施ゾーンを設定することを考える。
【0028】
まず、ステップS12において、エレベーターa,bの時間的等間隔位置データを算出する。これにより、各エレ間の時間的等間隔の位置間隔dtabをもとに、ステップS13において、各エレベーターに設定する案内表示優先ゾーンの基準となる基準時間間隔Dを算出する。
【0029】
次に、ステップS14において、時間的等間隔の位置間隔dtabと基準時間間隔Dを比較する。
【0030】
時間的等間隔の位置間隔dtabが基準時間間隔Dより長い場合は、ステップS15において、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaは、エレベーターaの位置Faとする。
【0031】
各エレの時間的等間隔の位置間隔dtabが基準時間間隔Dより短い場合は、エレベーターbの案内表示優先ゾーンが、エレベーターaの位置Faを追い越してしまうため、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaの決定には、エレベーターbの案内表示優先ゾーンへの考慮が必要となる。上記考慮のため、ステップS16で直後のエレベーターbの位置Fbに基準時間間隔Dを階床数に換算した位置f(D)を加算した位置FbDを算出しておく。ステップS17において、エレベーターaの位置FaからFbDの間にエレベーターaの受け持つホール呼びまたはかご呼びがあるか否かを判定する。呼びがない場合は、ステップS19でエレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階FsaをFbDとする。呼びがある場合は、ステップS18でエレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaは、このエレベーターaの位置Faに最も近い呼びのある階床Fayとする。また、ステップS20において、エレベーターaの位置Faから案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaまでを案内表示抑制ゾーンとし、案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブルT02に設定する。
【0032】
ステップS15,S18,S19において、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaが定まった後、ステップS21において、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaに基準時間間隔Dを階床数に換算した位置f(D)を加算し、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの最終階Feaとする。ステップS22において、このFsaからFeaまでを案内表示優先ゾーンとし、案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブルT02に設定する。
【0033】
ステップS23において、案内表示優先ゾーンの最終階Feaの次の階からエレベーターの進行方向における端階までを汎用情報表示ゾーン,エレベーターの進行と逆方向を案内表示保留ゾーンとし、案内表示実施・非実施テーブルT02に設定する。ステップS14からS24の処理が、全エレベーターに関して終了したか否かをステップS25で判定し、全エレベーター終了するまで繰り返す。
【0034】
図3に案内表示実施・非実施ゾーンテーブルの一実施例を示す。
【0035】
図2のフローチャートに示す処理を実施した具体的な例を、エレベーター台数4台,サービス階床数12階の場合を例に図4で説明する。今、エレベーターA号機EAが5階,エレベーターB号機EBが8階,エレベーターC号機ECが2階をアップ方向に走行し、エレベーターD号機EDが9階をダウン方向に走行しているとする。この状態において各エレベーターの案内表示優先ゾーンZ1A,Z1B,Z1C,Z1D,表示内容の一部、例えばかご位置の表示を制限する案内表示抑制ゾーンZ2A,Z2B,Z2D,汎用情報表示ゾーンZ3A,Z3B,Z3C,Z3D,案内表示保留ゾーンZ4A,Z4B,Z4C,Z4Dの設定をエレベーターD号機ED,C号機EC,A号機EA,B号機EBの順に考える。
【0036】
今、案内表示実施・非実施ゾーン設定プログラムにおいて算出した基準時間間隔Dを階床数に換算した値を5階床とする。エレベーターD号機EDとC号機ECの位置間隔は9階床であるので、エレベーターD号機EDの案内表示優先ゾーンZ1DをエレベーターD号機EDの位置9階からダウン方向に5階まで設定する。エレベーターC号機ECとA号機EAの位置間隔は3階床である。エレベーターC号機ECの案内表示優先ゾーンZ1CはエレベーターC号機ECの位置2階からアップ方向に6階までの設定となり、エレベーターの位置間隔が5階床より短いので、エレベーターA号機EAの案内表示優先ゾーンZ1Aは7階から11階まで、エレベーターA号機EAの案内表示抑制ゾーンZ2Aは5階から6階までの設定となる。また、エレベーターA号機EAとB号機EBの位置間隔は3階床であり、エレベーターB号機EBの割当てホール呼びHBも考慮するため、エレベーターB号機EBの案内表示優先ゾーンZ1Bは10階から12階まで、エレベーターB号機EBの案内表示抑制ゾーンZ2Bは8階から9階までの設定となる。各エレベーター共、案内表示優先ゾーン最終階の次の階から進行方向の端階までを汎用情報表示ゾーン(Z3A,Z3B,Z3C,Z3D)とし、進行と逆方向を案内保留ゾーン(Z4A,Z4B,Z4C,Z4D)とする。
【0037】
各エレベーターのホール案内表示装置には、上記にて設定した各ゾーンに以下の案内表示を行う。案内表示優先ゾーン(Z1A,Z1B,Z1C,Z1D)には、エレベーターかご位置と運転方向(HY1−A,B,C,D)を、汎用情報表示ゾーン(Z3A,Z3B,Z3C,Z3D)には、現在の時刻(HY3−A,B,C,D)を表示する。案内表示抑制ゾーン(Z2A,Z2B,Z2D),案内表示保留ゾーン(Z4A,Z4B,Z4C,Z4D)は、運転方向のみまたは非表示(HY4−A,B,C,D)とする。また、エレベーターA号機EAとB号機EBについては、案内表示優先ゾーンZ1A,Z1Bが、10階と11階で重なっており、2台共かご位置を表示すると、ホール利用客の混乱を招く恐れがあるため、エレベーター位置の遠いA号機EAは、運転方向表示のみ(HY2−A)とする。
【0038】
図5,図6,図7にて、各エレベーターの種々の運行状態における各階層の表示状況を説明する。
【0039】
図5は中層階向け表示の例(6階の例)である。パターンa1では、エレベーターB号機(以下B号機)とエレベーターD号機(以下D号機)が6階の近くにいるので、夫々かご位置と運転方向を表示し、エレベーターC号機(以下C号機)はB号機より遠いので時刻を表示し、エレベーターA号機(以下A号機)は、
11階を上方向に走行中のため遠ざかる状況に有り、且つ遠方のため表示をしない。ホール呼びは同方向のB号機に割り当てられる(待ち時間表示有)。パターンa2では、B号機とD号機は食堂階(7階)にサービスする途中であり、「食堂階サービス中」と「かご位置・運転方向」を交互に表示する。B号機はかご内混雑であり満員に近いため、かご内混雑表示にて利用客をB号機へ誘導することを避けている。A号機はB号機の次に6階に近いので、かご位置と運転方向を表示し利用客をA号機に誘導する。パターンa3では、ビル内に利用客が少ない時間帯である場合を示す。この場合C号機が6階で待機しているので、C号機のかご位置を表示し利用客を誘導する。他の号機は表示しない。
【0040】
図6は上層階向け表示の例(11階の例)である。パターンb1では、A号機とB号機とC号機が表示している。B号機とC号機は、夫々10階と9階を上方へ走行中の表示をしている。B号機の方がC号機より11階に近いので、11階に発生したダウンホール呼びはB号機に割り当てられる。A号機は、B,C号機より遠くにいるため時刻を表示している。パターンb2では、A号機とC号機とD号機が表示している。A号機は、12階で戸閉じ中であり、ロビーへ直行運転するため、「ロビーへ直行」と「かご位置」を交互に表示する。発生したダウンホール呼びは一番早くサービスできるC号機が割り当てられている。D号機は5階を走行中につき、時刻を表示している。パターンb3では、B号機とD号機がそれぞれかご位置と運転方向及びサービス方向を表示している。B号機とD号機では、D号機の方が11階に近いが、D号機は12階にかご呼びを持っており、11階のダウンホール呼びに到着が遅れるため、D号機は待ち時間を多く表示し、ホール呼びはB号機に割り当てる。
【0041】
図7は下層出発階向け表示の例(1階の例)である。パターンc1は、出発階混雑の場合であり、A〜D号機全て、表示を出している。A号機とB号機が1階に近いのでかご位置を表示している。パターンc2はA,B号機とC,D号機で分割急行運転を行う場合である。A,B,C,D号機全てサービス階表示と走行表示を交互に行い、1階に近いエレベーターが、かご位置を表示する。
【0042】
案内表示の内容によるホール呼び割当ての例を図8にて説明する。図8において、4台のエレベーターの表示状況がエレベーターA号機EAは運転方向表示のみ、エレベーターB号機EBは運転方向とかご位置表示,エレベーターC号機ECは時刻表示,エレベーターD号機EDは非表示であるとする。この状態において、新規ホール呼びが発生した場合、案内表示優先割当て処理により、新規ホール呼びの割当てエレベーターは、案内表示を出しているエレベーターA号機
EA,B号機EB,C号機ECの中から選択される。その結果、通常、新規ホール呼びは、重要な表示情報の多い号機、即ちかご位置を表示しているエレベーターB号機EBに割り当てられる。しかし、時々刻々の状況の変化、特にロビー階や食堂階から乗り込んだ乗客のかご呼びによる進行の遅れや、満員の発生などによる他の号機が選択されることも、混雑時には多く発生する。
【0043】
かご呼びの登録状況からサービスゾーンを選択表示する例を図9を用いて説明する。図9はA,C,D号機がそれぞれ1,B1,4階をサービス中、B号機が9階を走行中に2階の食堂階にUPホール呼びが発生した場合を示している。この時、A号機には4,5,6階のかご呼びが、C号機には7,9階のかご呼びが登録されており、そのかご呼びにサービスすることが決定している。この時既に登録されているかご呼びから、案内表示用のサービスゾーンをA号機は、4〜6階,C号機は、7〜9階とし、2階の乗り場に設置した案内表示装置に案内表示済みとする。また、この時の食堂階の混雑は過大であると予測されるので、新たに発生した2階のUPホール呼びには、案内表示を出しているA,C号機の2台を割当てる。また、既に登録されているかご呼びから、かご呼び登録不可範囲を既に乗り場に案内している階床通りに設定し、かご呼びの登録を制限することにより、エレベーターの一周時間を短縮する。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ホールに案内表示を実施するエレベーターの台数を制限することにより、ホールにおいて利用客をサービスエレベーターの前に誘導することや、各階毎に、該階に設けた複数の案内表示装置のうちかご位置を表示する案内表示装置を1台とすることにより、利用者がエレベーターを選び易くすることができる。また、ホール呼び登録時に、ホールに案内表示を行っているエレベーターの中から、割当てエレベーターを選択することにより、確実な案内表示となり、案内表示内容に対する利用客の不信感,イライラ感を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の案内表示実施・非実施ゾーン設定処理のフローチャートである。
【図3】本発明の案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブルの構成例である。
【図4】本発明の階床別案内表示実施の例を示す図である。
【図5】本発明の案内表示状況(中層階)の例を示す図である。
【図6】本発明の案内表示状況(上層階)の例を示す図である。
【図7】本発明の案内表示状況(下層出発階)の例を示す図である。
【図8】本発明の案内表示内容によるホール呼び割当ての例を説明する図である。
【図9】本発明のかご呼びの登録状況からサービスゾーンを選択表示する図である。
【符号の説明】
X01…群管理制御装置、X02−A〜D…号機制御装置、X03−A1〜An,X03−B1〜Bn,X03−C1〜Cn,X03−D1〜Dn…案内表示装置、X04−1〜n…ホール呼び登録装置、P02…案内表示実施・非実施ゾーン設定プログラム、P03…運行予測プログラム、P04…ホール呼び登録処理プログラム、P05…ホール呼び再割当て処理プログラム、P06…ホール呼び割当てプログラム、P07…群・号機間伝送プログラム、P08…表示指令コマンド処理プログラム、T01…号機状態テーブル、T02…案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブル、T03…各種テーブル、T04…ホール呼びテーブル、T06…ホール呼び割当てテーブル、T07…サービス階設定テーブル、T08…表示指令テーブル。
Claims (7)
- 複数の階床間をサービスする複数台のエレベーターと,前記エレベーターを制御する制御装置と,各階床のエレベーターホールでエレベーターを呼び寄せるホール呼び登録装置と,各階床の各エレベーターの出入口付近に設置されるサービス状況案内表示装置とを備え、前記登録ホール呼びにサービスするエレベーターを割当てる割当て手段を有するエレベーターの群管理制御装置において、
前記サービス状況案内表示装置のうちから運行状況または汎用情報の案内表示を行うサービス状況案内表示装置を選択する表示選択手段と,前記表示選択手段により選択したサービス状況案内表示装置へ運行状況または汎用情報を案内表示する手段と,前記ホール呼び登録後に、前記表示選択手段からの情報に基づき当該階の前記サービス状況案内表示装置に案内表示しているエレベーターを優先的に選択し割当てるサービスエレベーター選択手段とを備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項1において、
前記表示エレベーター選択手段には、各エレベーターに案内表示実施ゾーン,案内表示非実施ゾーンを設定する手段のいずれかを備え、当該階が案内表示実施ゾーンであるサービス状況案内表示装置を選択することを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項1において、
前記サービスエレベーター選択手段には、案内表示内容に割当て優先順位を付加し、その割当て優先順位の高いエレベーターを選択することを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項1において、
上記運行状況の案内として、エレベーターのかご位置,運転方向,サービス階,かご内の混雑具合,特定階の混雑状況,待ち時間の内1つ以上を案内表示することを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項4において、
各階におけるかご位置を表示するエレベーターは、同方向について1台とすることを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項1において、
現在のかご呼びの登録状況からサービスゾーンを案内する手段を設けたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 - 請求項6において、
案内表示した表示内容に応じてかご呼び登録機能を制限する手段を設けたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
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