JPH073226A - 両面粘着テープの製造方法 - Google Patents

両面粘着テープの製造方法

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JPH073226A
JPH073226A JP14762393A JP14762393A JPH073226A JP H073226 A JPH073226 A JP H073226A JP 14762393 A JP14762393 A JP 14762393A JP 14762393 A JP14762393 A JP 14762393A JP H073226 A JPH073226 A JP H073226A
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JP
Japan
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adhesive tape
double
sensitive adhesive
roll
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP14762393A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH073226A publication Critical patent/JPH073226A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輪切り切断後も巻き巣4の発生が無く、優れ
た外観と商品価値を有す両面粘着テープ2の簡便な製造
方法を提供することを目的とする。 【構成】 肉厚が4mm以上で含水率が2%以下の紙製
巻き芯1に巻き取った小巻き原反を加湿熟成した後、輪
切り切断することを特徴とする両面粘着テープ2の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻き巣が発生しない両
面粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】両面粘着テープは、塗工ラインで例えば
巾1250mm、長さ1000mで巻き取られた所謂ジ
ャンボ原反から、紙製等の巻き芯に例えば長さ50mで
巻き戻された小巻き原反を、例えば巾5〜1200mm
の任意の巾に輪切り切断して製品化される。
【0003】ところが、輪切り切断されて製品化された
両面粘着テープの品質面の問題点の一つとして、輪切り
切断面の片面又は両面に部分的に隙間が発生する現象、
所謂巻き巣発生の問題がある。
【0004】巻き巣が発生すると、そのままでも、又、
場合によっては型崩れが生じて、外観不良となり、両面
粘着テープの商品価値が低下する。
【0005】巻き巣発生の原因は、二つに大別され、一
つは両面粘着テープに塗工されている粘着剤の塗工厚の
巾方向のばらつき(厚み差)によるものであり、いま一
つは塗工時に発生する粘着剤の発泡が塗工乾燥された粘
着剤層に残り、巻き取られた後の時間経過とともに体積
減少を起こすことによるものである。
【0006】両面粘着テープのジャンボ原反は、不織
布、和紙、布等を基材として用い、粘着剤を片面に塗工
乾燥した両面剥離紙の粘着剤塗工面を基材の片面に貼り
合わせ巻き取って一次面塗工を完了し、次いで、一次面
塗工物を巻き戻しながら、同様にして粘着剤を片面に塗
工乾燥した別の両面剥離紙の粘着剤塗工面と基材のもう
一方の面を貼り合わせ巻き取って二次面塗工を完了し得
られる。
【0007】両面粘着テープの粘着剤の塗工厚は、一般
的に固形分で両面100〜180μm程度の範囲に設定
されているが、塗工厚の巾方向のばらつき(厚み差)が
7μm以上になると巻き巣が発生し易くなる。
【0008】両面粘着テープの粘着剤の塗工厚の巾方向
のばらつき(厚み差)を抑えるためには、塗工時の厚み
精度を上げる必要があり、塗工ロールの温度制御や粘着
剤の液温制御、塗工厚みの設定等をきめ細かく管理する
ことが行われている。
【0009】しかし、これらの対応は人手によることが
多く、また設備面の制約等もあって、粘着剤の塗工厚の
巾方向のばらつき(厚み差)を7μm未満に抑えるのは
困難であり、粘着剤の塗工厚の巾方向のばらつき(厚み
差)に起因する巻き巣発生の問題は依然解消されていな
い。
【0010】また、塗工時に発生する粘着剤の発泡が塗
工乾燥された粘着剤層に残るのを防止するために、粘着
剤の乾燥条件をきめ細かく設定したり、ライン速度を遅
くしたりすることも行われているが、これらの対応にも
限度があり、塗工時の粘着剤の発泡に起因する巻き巣発
生の問題も依然解消されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消するため、輪切り切断後も巻き巣の発生が
無く、優れた外観と商品価値を有す両面粘着テープの簡
便な製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の両面粘着テープ
の製造方法は、前記した従来技術の限界に鑑み、粘着剤
の塗工厚の巾方向のばらつき(厚み差)や塗布時の粘着
剤の発泡が塗工乾燥された粘着剤層に残るのを抑制して
巻き巣を防ぐ方法によるのではなく、両面粘着テープを
ジャンボ原反から、含水率の低い一定肉厚以上の紙製巻
き芯に巻き戻し、この小巻き原反を加湿熟成することに
より、紙製巻き芯を吸湿膨張させて、小巻き原反の巻き
取り断面に部分的に発生した隙間を埋めることにより、
輪切り切断後の両面粘着テープの巻き巣発生を防止する
という考え方に基づいて成されたものである。
【0013】即ち、本発明の両面粘着テープの製造方法
は、ジャンボ原反から巻き戻して小巻きする時の巻き芯
として、肉厚が4mm以上で含水率が2%以下の紙製巻
き芯を用い、巻き取り後の小巻き原反を加湿熟成したの
ち、輪切り切断することを特徴とする。
【0014】本発明の両面粘着テープの製造方法に使用
される基材は、特に限定されるものではなく、不織布、
和紙、布等両面粘着テープの基材として一般的に使用さ
れるもので良い。
【0015】本発明の両面粘着テープの製造方法に使用
される粘着剤は、特に限定されるものではなく、ゴム系
溶剤型又はエマルジョン型粘着剤、アクリル系溶剤型又
はエマルジョン型粘着剤等が使用されるが、耐候性の良
いアクリル系粘着剤が好ましい。
【0016】本発明の両面粘着テープの製造方法に使用
される剥離紙は、特に限定されるものではなく、紙又は
紙にアンカーコートとしてポリエチレン樹脂を押出しラ
ミネートしたポリエチレン加工紙にシリコン系離型剤も
しくは長鎖アルキル基含有化合物系離型剤等で離型処理
を施して得られるもので良い。
【0017】本発明の両面粘着テープの製造方法におい
ては、ジャンボ原反から巻き戻して小巻きする時の巻き
芯は、肉厚が4mm以上で、含水率が2%以下の紙製巻
き芯であることが必要である。紙製巻き芯の内径は、特
に限定されるものではなく、25〜250mm程度の一
般的に使用されるもので良い。
【0018】また、上記紙製巻き芯に巻き戻し小巻きさ
れた小巻き原反は、加湿熟成された後、輪切り切断され
ることが必要である。
【0019】紙製巻き芯の肉厚が4mm未満であると、
小巻き原反を加湿熟成した時の紙製巻き芯の吸湿膨張が
不十分となり、巻き巣防止効果が乏しくなる。
【0020】紙製巻き芯の含水率が2%を超えると、小
巻き原反を加湿熟成した時の紙製巻き芯の吸湿膨張が不
十分となり、巻き巣防止効果が乏しくなる。
【0021】紙製巻き芯の含水率を2%以下に調整する
方法は、特に限定されるものではないが、使用前に紙製
巻き芯を、例えば50〜70℃の雰囲気下で12〜24
時間程度乾燥することにより、所望の含水率の紙製巻き
芯を得ることが出来る。
【0022】上記紙製巻き芯に巻き戻し小巻きされた小
巻き原反を加湿熟成するのは、紙製巻き芯を吸湿させ膨
張させることにより、小巻き原反の巻き取り断面に部分
的に発生する隙間を埋めて巻き巣の発生を防止するため
である。
【0023】小巻き原反を加湿熟成する条件は、特に限
定されるものではないが、輪切り切断される前に小巻き
原反を、例えば温度30〜50℃、相対湿度70〜90
%の雰囲気下で24〜48時間程度保管することによ
り、紙製巻き芯に所望の吸湿膨張を与え、小巻き原反の
巻き取り断面に部分的に発生する隙間を埋めて、巻き巣
の発生を防止することが出来る。
【0024】加湿熟成された上記小巻き原反を、輪切り
切断機等の切断機により所望の巾に輪切り切断すること
により、切断面に巻き巣のない優れた外観の両面粘着テ
ープが得られる。
【0025】
【作用】本発明の製造方法による両面粘着テープは、肉
厚4mm以上で含水率2%以下の紙製巻き芯を用いて小
巻き原反を作成し、該小巻き原反を加湿熟成することに
より、紙製巻き芯を吸湿膨張させて、小巻き原反の巻き
取り断面に部分的に発生した隙間を埋めた後、輪切り切
断して得られるものであり、切断面に巻き巣がなく、優
れた外観を有すものである。
【0026】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例をあげる。
【0027】(実施例1)
【0028】(1)ジャンボ原反の作成 グラシン紙の両面にシリコン系離型剤を塗工して離型処
理を施した剥離紙を用い、該剥離紙の片面にアクリル系
溶剤型粘着剤(固形分40%)を固形分の塗工厚が60
μmになるように塗工乾燥し、レーヨンパルプ製不織布
を基材として、該不織布の片面と貼り合わせ巻き取っ
て、一次面塗工の完了した巻き物を得た。
【0029】次いで、上記と同様の剥離紙を用い、該剥
離紙の片面に一次面塗工の場合と同様にして、アクリル
系溶剤型粘着剤を固形分の塗工厚が60μmになるよう
に塗工乾燥し、一次面塗工で得た巻き物を巻き戻しなが
ら、該巻き物の粘着剤の塗工されていない不織布面と貼
り合わせ巻き取って二次面塗工を完了し、ジャンボ原反
を得た。該ジャンボ原反は、巾1250mm、長さ10
00mであった。
【0030】(2)小巻き原反の作成 予め60℃で24時間乾燥して含水率を1.5%に調節
した肉厚4mm、内径75mmの紙製巻き芯を用い、上
記ジャンボ原反を巻き戻して、巾1250mm、長さ5
0mの小巻き原反を得た。該小巻き原反の粘着剤の塗工
厚の巾方向のばらつき(厚み差)は、10μmであっ
た。
【0031】(3)両面粘着テープの作成 得られた小巻き原反を、40℃−80%RHの雰囲気下
で24時間保管して加湿熟成を行った後、輪切り切断機
を用いて、巾25mmに輪切り切断して、両面粘着テー
プを得た。
【0032】(4)評価 図1に示すように、得られた巾25mmの両面粘着テー
プ2の切断面3を観察し、巻き巣4の数及び巻き巣高さ
(mm)5を測定し5点法で評価した。結果及び評価基
準は表1に示すとおりであった。
【0033】(実施例2)
【0034】小巻き原反の作成において、含水率2.0
%、肉厚10mm、内径100mmの紙製巻き芯1を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープ
2を得た。
【0035】得られた両面粘着テープ2の切断面3の巻
き巣4の数及び巻き巣高さ5を実施例1と同様にして測
定し、評価した結果は表1に示すとおりであった。
【0036】(比較例1)
【0037】両面粘着テープ2の作成において、小巻き
原反の加湿熟成を行わなかったこと以外は、実施例1と
同様にして両面粘着テープ2を得た。
【0038】得られた両面粘着テープ2の切断面3の巻
き巣4の数及び巻き巣高さ5を実施例1と同様にして測
定し、評価した結果は表1に示すとおりであった。
【0039】(比較例2)
【0040】小巻き原反の作成において、含水率6.5
%、肉厚4mm、内径75mmの紙製巻き芯1を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープ2を
得た。
【0041】得られた両面粘着テープ2の切断面3の巻
き巣4の数及び巻き巣高さ5を実施例1と同様にして測
定し、評価した結果は表1に示すとおりであった。
【0042】(比較例3)
【0043】小巻き原反の作成において、含水率1.5
%、肉厚3mm、内径75mmの紙製巻き芯1を用いた
こと以外は、実施例1と同様にして両面粘着テープ2を
得た。
【0044】得られた両面粘着テープ2の切断面3の巻
き巣4の数及び巻き巣高さ5を実施例1と同様にして測
定し、評価した結果は表1に示すとおりであった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法に
よる両面粘着テープは、小巻き原反から輪切り切断され
た切断面に巻き巣の発生が無く、優れた外観と高い商品
価値を有すものである。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】両面粘着テープの断面図である。
【0001】
【符号の説明】
1 紙製巻き芯 2 両面粘着テープ 3 切断面 4 巻き巣 5 巻き巣高さ(mm)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚が4mm以上で含水率が2%以下の
    紙製巻き芯に巻き取った小巻き原反を加湿熟成した後、
    輪切り切断することを特徴とする両面粘着テープの製造
    方法。
JP14762393A 1993-06-18 1993-06-18 両面粘着テープの製造方法 Pending JPH073226A (ja)

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