JPH07322052A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH07322052A
JPH07322052A JP6112558A JP11255894A JPH07322052A JP H07322052 A JPH07322052 A JP H07322052A JP 6112558 A JP6112558 A JP 6112558A JP 11255894 A JP11255894 A JP 11255894A JP H07322052 A JPH07322052 A JP H07322052A
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JP
Japan
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closed area
closed
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Pending
Application number
JP6112558A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Koyama
俊哉 小山
Yoshihiro Terada
義弘 寺田
Hiroshi Sekine
弘 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6112558A priority Critical patent/JPH07322052A/ja
Publication of JPH07322052A publication Critical patent/JPH07322052A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿画像中の閉領域内に色を付ける処理を行
う場合に、色が閉領域からはみ出さず、色が塗られない
領域ができないようにする。 【構成】 原稿中の指定された閉領域のデータは解像度
が落とされてビットマップメモリ面10に書き込まれ
る。このデータは本走査に同期して読み出されてRAM
テーブル4に入力され、RAMテーブル4から編集領域
情報が読み出される。この編集領域情報は繰り返し回路
14によって元の解像度に戻され、領域拡張回路15に
入力される。領域拡張回路15は、注目画素を中心とし
たブロック内の画像信号を調べ、閉領域の境界線の画像
信号があるか否かを判断し、このブロック内に境界線の
画像信号がなかった場合には、ブロック内の全ての画素
を繰り返し回路14から受け取った編集領域情報と同一
にするが、このブロック内に境界線の画像信号があった
場合には、その境界線の画像情報に1画素分だけ重なる
ように編集領域情報を拡張させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー複写機等の画像
処理装置に係り、特に、原稿画像中の指定された閉領域
に対して、色付け、塗り潰し、色抜き文字等の処理を行
うことができる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特開平2−277174号
公報において、原稿中の所望の閉領域内の背景部に所望
の色を付ける色付け処理、原稿中の所望の閉領域内を所
望の色で塗り潰す塗り潰し処理、原稿中の所望の閉領域
内の背景部に所望の色を付けると共に、当該閉領域内の
文字を所望の色で着色する色抜き文字処理等の編集処理
を行うことができる画像処理装置を提案した。
【0003】このような処理の動作は概略次のようであ
る。このような処理を行う場合には、まずメニューから
実行する処理を選択し、閉領域に塗る色を指定すると共
に、原稿中の閉領域内の1点をポイント指示する。この
ポイント指示は、当該原稿をエディットパッド上に載置
してポインティングデバイスで処理を施す閉領域内の1
点を指示するか、あるいはユーザインターフェース(以
下、UIと称す)のテンキーを使用して、処理を施す閉
領域内の1点の座標値を入力することによって行うこと
ができる。
【0004】その後スタートボタンが押されると、予備
走査(プリスキャン)が開始され、このとき読み取られ
た原稿の画像から指定された閉領域が抽出され、そのイ
メージがビットマップメモリに描画される。閉領域の描
画が終了すると、次に本走査が開始される。このとき本
走査に同期してビットマップメモリから閉領域の情報が
読み出され、本走査で読み取られた画素が閉領域の内部
である場合には指定された色に置換されて出力され、閉
領域の外部の画素である場合にはそのまま出力される。
【0005】このような処理が行われることによって、
色付け処理、塗り潰し処理、色抜き文字処理が達成され
るのであるが、ここで、これらの処理について説明す
る。
【0006】いま、図16Aに示す原稿100中の閉領
域101内の×印で示す箇所を指示して色付け処理を指
示し、スタートボタンを押すと、図16Bに示すような
画像が出力される。この画像においては閉領域101内
の背景にユーザによって指定された色が塗られており、
当該閉領域101内の文字「ABC」は黒のままであ
る。
【0007】また、図16Aに示す原稿100中の閉領
域101内の×印で示す箇所を指示して塗り潰し処理を
指示し、スタートボタンを押すと、図16Cに示すよう
な画像が出力される。この画像においては閉領域101
の内部が全てユーザによって指定された色で塗られ、当
該閉領域101内の文字「ABC」は消去される。
【0008】また、図16Aに示す原稿100中の閉領
域101内の×印で示す箇所を指示して色抜き文字処理
を指示し、スタートボタンを押すと、図16Dに示すよ
うな画像が出力される。この画像においては閉領域10
1の内部がユーザによって指定された色で塗られ、且つ
当該閉領域101内の文字「ABC」の色もユーザによ
って指示された色に変換される。
【0009】ところで、予備走査時に作成してビットマ
ップメモリに描画される閉領域のイメージデータは本走
査時の原稿読み取りの解像度と同じであることが望まし
い。なぜなら、いま例えば原稿の読み取りが 400DPI
(1インチ当たりのドット数:Dot Per Inch)で行われ
るものとすると、ビットマップメモリにも 400DPIで
閉領域のイメージを描画すれば正確な閉領域のイメージ
が描画でき、従って閉領域内に塗る色も閉領域からはみ
出すようなことはなく、きちんと閉領域内に収まるよう
にすることができるからである。
【0010】しかし、閉領域のイメージを本走査時の解
像度と同じ解像度でビットマップメモリに描画しようと
すると、ビットマップメモリに必要なメモリ容量は非常
に大きなものとなるのでコストが掛かるばかりでなく、
閉領域を抽出する処理に時間が掛かるという問題があ
る。
【0011】そこで、従来においては、予備走査時に抽
出した閉領域のイメージは本走査時の解像度より低い解
像度に変換してビットマップメモリに描画し、本走査時
に原稿の読み取りと同期してビットマップメモリに設定
した閉領域を読み出す際には、その閉領域のデータを本
走査時の解像度に戻すようにしている。
【0012】しかしながら、この場合にはビットマップ
メモリに描画される閉領域が原稿に描かれている実際の
閉領域より小さくなり、その結果、出力される画像の当
該閉領域の内部に色が塗られない部分が生じることがあ
る。
【0013】このことを例をあげて説明すると次のよう
である。いま、本走査時の読み取りの解像度は 400DP
Iであり、予備走査時にはそれを 100DPIに変換して
閉領域のイメージをビットマップメモリに描画するもの
とする。
【0014】なお、ここで、400 DPIから 100DPI
への変換の手法は種々考えられるが、ここでは 400DP
Iの画像の縦横それぞれ 4画素、合計16画素を1ブロッ
クとし、1ブロック16画素の論理和を取ることによって
行うものとする。従って、図17Aに示すように 400D
PIの1ブロックの中に1つでも黒の画素があれば、こ
の1ブロックに対応する 100DPIの画素は図17Bに
示すように黒画素となり、図17Cに示すように 400D
PIの1ブロックの全ての画素が白の場合にのみ、当該
ブロックに対応する 100DPIの画素は図17Dに示す
ように白画素となる。
【0015】また、100 DPIから 400DPIへの変換
は、100 DPIの白画素については当該白画素に対応す
る 400DPIの縦横 4画素、合計16画素は全て白画素と
し、100 DPIの黒画素についても当該黒画素に対応す
る 400DPIの縦横 4画素、合計16画素は全て黒画素と
する。従って、図17Dに示す白画素の場合は 400DP
Iに変換すると図17Cに示すように全て白画素に変換
され、図17Bに示す黒画素については 400DPIに変
換すると図17Eに示すように全て黒画素に変換され
る。
【0016】このような解像度変換を行うことによっ
て、原稿の閉領域の境界線が非常に細い線で描かれてい
る場合、あるいは閉領域の境界線の一部がかすれて切れ
ているような場合でもビットマップメモリには閉領域の
境界線は繋がった線として描画されることになる。
【0017】さて、いまある閉曲線の画像を 400DPI
で予備走査したところ図18Aに示すようであったとす
ると、これが上述した解像度変換によって 100DPIに
変換され、その結果この閉曲線は図18Bに示すような
イメージに変換され、最終的には図18Cに示されるイ
メージが当該閉曲線で形成される閉領域としてビットマ
ップメモリに描画される。図18Cにおいては斜線で示
す部分が閉領域の内部であることを示している。
【0018】そして、本走査時にはこのビットマップメ
モリに書き込まれているイメージが同期的に読み出さ
れ、本走査で読み取られた原稿画像の中の当該閉領域の
内部、即ち図18Cの斜線で示す領域に対応する画素に
ついては指定された色が出力されるのであるが、この場
合には出力画像は図18Dに示すようになり、この図か
ら明らかなように、図18Dにおいて黒で示す閉曲線
と、図中斜線で示す色が塗られる部分との間に未編集領
域、即ち色が塗られない領域が発生してしまう。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、本出願
人は、上述した問題を解決するために、特開平4−51
666号公報において、解像度変換した後の閉領域のイ
メージをビットマップメモリに書き込む際に当該閉領域
の大きさを縦横斜めの方向に1画素分だけ拡大すること
を提案した。
【0020】その概略を説明すると次のようである。い
ま、図18A〜Dに示した場合を例にとれば、特開平4
−51666号公報において提案した手法によれば、ビ
ットマップメモリに書き込まれる閉領域は、解像度変換
をした後、縦横斜め方向に1画素分拡大されるので、ビ
ットマップメモリに書き込まれる閉領域のイメージは図
18Eに示されるようになる。
【0021】そして、本走査時にはこのビットマップメ
モリに書き込まれているイメージが同期的に読み出さ
れ、本走査で読み取られた原稿画像の中の当該閉領域の
内部、即ち図18Eの斜線で示す領域に対応する画素に
ついては指定された色が出力されるので、この場合には
出力画像は図18Fに示すようになり、未編集領域が生
じることを防止することができる。
【0022】しかしながら、特開平4−51666号公
報において提案した手法によれば、図18Fから明らか
なように、色が塗られる範囲は 400DPIの解像度の画
像において 4画素分広がることになるので、当該閉領域
を形成する閉曲線の太さが 400DPIで 4画素分、即ち
0.25mm以上であれば編集領域、即ち色が塗られる領域
が閉領域からはみ出ることはないが、閉曲線の太さが0.
25mm未満の場合には編集領域が閉領域からはみ出して
しまうという問題が生じてしまう。
【0023】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、色付け、塗り潰し、色抜き文字等の処理を行う場
合に、未編集領域が生じないようにすると共に、編集領
域が閉領域からはみ出すことがない画像処理装置を提供
することを目的とするものである。
【0024】また、本発明は、閉領域が丸みをもってい
る場合においても高品位な処理を行うことができる画像
処理装置を提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の画像処理装置は、原稿中の閉領域
及びその閉領域に施すべき編集処理が指定された場合に
おいて、予備走査を行って原稿中の指定された閉領域を
本走査時の解像度よりも低い解像度でビットマップメモ
リに設定し、本走査時に原稿の読み取りと同期してビッ
トマップメモリに設定した閉領域を読み出し、その閉領
域のデータを本走査の解像度に戻して当該閉領域に対し
て指定された処理を施す画像処理装置において、予備走
査時にビットマップメモリに設定した閉領域のデータを
本走査の解像度に戻す際に、本走査時に得られた当該閉
領域の境界の情報に基づいて閉領域を拡張する領域拡張
手段を備えることを特徴とする。
【0026】また、請求項2記載の画像処理装置は、原
稿中の閉領域及びその閉領域に施すべき編集処理が指定
された場合において、予備走査を行って原稿中の指定さ
れた閉領域を本走査時の解像度よりも低い解像度でビッ
トマップメモリに設定し、本走査時に原稿の読み取りと
同期してビットマップメモリに設定した閉領域を読み出
し、その閉領域のデータを本走査の解像度に戻して当該
閉領域に対して指定された処理を施す画像処理装置にお
いて、予備走査時にビットマップメモリに設定した閉領
域のデータを本走査の解像度に戻す際に、当該ビットマ
ップメモリ上の閉領域データの隣接画素の状態に基づい
て拡張する画素の白黒を決定する領域拡張手段を備える
ことを特徴とする。
【0027】
【作用】請求項1記載の画像処理装置の作用は次のよう
である。この画像処理装置は、原稿中の閉領域及びその
閉領域に施すべき編集処理が指定された場合において、
予備走査を行って原稿中の指定された閉領域を本走査時
の解像度よりも低い解像度でビットマップメモリに設定
し、本走査時に原稿の読み取りと同期してビットマップ
メモリに設定した閉領域を読み出し、その閉領域のデー
タを本走査の解像度に戻して当該閉領域に対して指定さ
れた処理を施すものであり、領域拡張手段を備える。
【0028】この領域拡張手段は、予備走査時にビット
マップメモリに設定した閉領域のデータを本走査の解像
度に戻す際に、本走査時に得られた当該閉領域の境界の
情報に基づいて閉領域を拡張するものである。
【0029】このように請求項1記載の画像処理装置に
よれば、ビットマップメモリに設定した閉領域のデータ
を拡張する際に、本走査時に得られた閉領域の境界の情
報を参照するので、当該閉領域の内部のみに対して編集
処理を施すことができ、編集領域が閉領域の外側にはみ
出すのを防止することができる。
【0030】次に、請求項2記載の画像処理装置の作用
については次のようである。この画像処理装置は、原稿
中の閉領域及びその閉領域に施すべき編集処理が指定さ
れた場合において、予備走査を行って原稿中の指定され
た閉領域を本走査時の解像度よりも低い解像度でビット
マップメモリに設定し、本走査時に原稿の読み取りと同
期してビットマップメモリに設定した閉領域を読み出
し、その閉領域のデータを本走査の解像度に戻して当該
閉領域に対して指定された処理を施すものであり、領域
拡張手段を備える。
【0031】この領域拡張手段は、予備走査時にビット
マップメモリに設定した閉領域のデータを本走査の解像
度に戻す際に、当該ビットマップメモリ上の閉領域デー
タの隣接画素の状態に基づいて拡張する画素の白黒を決
定するものである。
【0032】このような画像処理装置によれば、ビット
マップメモリに設定した閉領域のデータを本走査の解像
度に戻す際に、当該ビットマップメモリ上の閉領域デー
タの隣接画素の状態に基づいて拡張する画素の白黒が決
定されるので、閉領域が丸みを有している場合において
も編集領域を閉領域の形状と同等のものとすることがで
きる。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明に係る画像処理装置の一実施例の構成を示
す図である。図において、1は原稿の画像を読み取るた
めの画像入力装置を示す。この画像入力装置は、図2に
示すように、プラテンガラス1a上に載置された原稿
(図示せず)を光源1bで照射し、原稿からの反射光を
ミラー1c,1d,1eで反射させ、レンズ1fにより
イメージセンサ1gに結像させ、このイメージセンサ1
gから画像信号を得るようになされている。光源1b及
びミラー1cは全速キャリッジ1hに取りつけられ、ミ
ラー1d,1eは半速キャリッジ1iに取り付けられて
いる。そして、全速キャリッジ1hをプラテンガラス1
aの下面に沿って矢印方向に移動させると供に、半速度
キャリッジを全速キャリッジの半分の速度で同方向に移
動させ、原稿の画像を例えば所定の解像度で読み取るよ
うになされている。ここでは読み取りの解像度は 400D
PIとする。
【0034】画像入力装置1のイメージセンサ1gから
の画像信号はA/D変換回路2により所定の階調を有す
るデジタル信号に変換され、画像処理回路5に送られ
る。画像処理回路5では種々の編集処理が可能である
が、ここでは少なくとも、上述した色付け、塗り潰し、
色抜き文字の処理は可能であるとする。なお、以下にお
いては色付け、塗り潰し、色抜き文字のいずれかの編集
処理を行うものとする。また、画像処理回路5は、少な
くとも現在の注目画素を中心として9×9画素分のFI
FOを備えているものとする。
【0035】これらの処理がユーザによって設定される
と、どのような処理が設定されたか、その内容が機能コ
ードでRAMテーブル4に書き込まれる。このRAMテ
ーブル4に書き込まれた機能コードは本走査時に読み出
されて画像処理回路5に通知される。即ち、画像処理回
路5はこのRAMテーブル4から読み出された機能コー
ドに応じて編集処理を行うようになされているのであ
る。
【0036】そして、画像処理回路5において処理を施
された画像信号は、レーザープリンタ等で構成される画
像出力装置6に供給され、ハードコピーとして出力され
る。
【0037】ここでRAMテーブル4は、ユーザによっ
て設定された編集の種類及び色が書き込まれるテーブル
であり、ここでは図3に示すように16ワードのRAM
から構成されているものとする。そして、RAMテーブ
ル4の各ワード4a〜4pは図4Aに示すように、機能
を設定するために2ビット、第1の色を設定するために
2ビット、第2の色を設定するために2ビットの計6ビ
ットが記憶できるようになされている。機能の欄には図
4Bに示すように、ユーザによって選択された編集の種
類が2ビットのコードで書き込まれる。第1の色である
「色1」の欄には、図4Cに示すように、色付け処理及
び塗り潰し処理が選択された場合には、ユーザによって
設定された閉領域の内部に塗られる色が2ビットで書き
込まれ、色抜き文字処理が選択された場合には文字に塗
られる色が2ビットで書き込まれる。また、第2の色で
ある「色2」の欄には、図4Dに示すように、色抜き文
字が選択された場合に、ユーザによって設定された背景
色が2ビットで書き込まれる。
【0038】従って、ユーザがある閉領域に対して色付
け処理を選択し、編集色として緑を選択したとすると、
あるワードの機能の欄には「01」が書き込まれ、「色
1」の欄には「10」がそれぞれCPU(中央処理装
置)12によって書き込まれることになる。なお、図4
においては「色1」及び「色2」は4色が登録されてお
り、ユーザはこの中から所望の色を選択するようになさ
れているが、これらの色に3ビットを割り当てれば8色
を登録することができることは当業者に明らかである。
【0039】ところで、画像入力装置1からの画像信号
はA/D変換器2でデジタル信号に変換された後に二値
化回路3にも入力される。二値化回路3においては、画
像信号の輝度情報もしくは特定色の情報が抽出され、そ
の抽出された情報が二値化される。二値化回路3からの
出力は密度変換回路7及び直並列変換回路8を介して描
画装置9に供給され、この描画装置9により原稿の画像
がビットマップメモリ10に書きこまれる。
【0040】ビットマップメモリは例えば7面のビット
マップメモリ面10a〜10gを備えており、各ビット
マップメモリ面の密度は本走査時の密度より低い密度、
例えば 100DPIとなされている。従って、密度変換回
路7は入力される 400DPIの解像度の画像信号を 100
DPIの解像度の画像信号に変換するものである。この
密度変換の方式は上述した解像度変換方式と同じ方式で
あるとする。
【0041】そして、予備走査により読み取られた原稿
の画像はビットマップ面10aに書きこまれ、ビットマ
ップ面10b〜10cを指定された閉領域を抽出するた
めのワーキング領域として使用し、最終的にビットマッ
プ面10d〜10gに編集領域が展開される。ここでビ
ットマップ面10d〜10gには、それぞれ、「1」,
「2」,「4」,「8」の順に重み付けがなされてい
る。従って、例えば、各メモリ面10d〜10gのある
ビットに「0100」が書き込まれているものとする
と、このビットには「2」が書き込まれていることにな
る。
【0042】描画装置9は、ビットマップメモリ10へ
の書き込みを高速に行うために設けられているものであ
り、この描画装置9は、ゲート11を介してCPU12
からユーザによって指示されたポイントの座標データ、
編集処理の種類等を与えられることにより、公知のアル
ゴリズムによりビットマップメモリ10に対して直線の
描画、閉領域の塗り潰し、各メモリ面間でのコピー等を
行うものである。なお、閉領域の塗り潰しとは、ビット
マップメモリ10の閉領域に対応するアドレスのビット
を特定の状態に設定することを意味するものである。
【0043】描画装置9には、ゲート11を介してCP
U12が接続されている。このゲート11は、画像入力
装置1により走査が行われている期間は閉となり、それ
以外の期間は開となるものである。
【0044】CPU12は、RAMテーブル4への機能
コード及び色コードの書き込み、及び描画装置9の制御
を行うものであり、デジタイザ13からの指示に基づき
RAMテーブル4の内容を書き換えたり、描画装置9に
対してビットマップメモリ10のどの領域を塗り潰すか
等の指示を与える。
【0045】デジタイザ13はUIとして機能するもの
であって、例えば図2に示されるように、画像入力装置
1のプラテンガラス1aを開閉自在に覆うプラテンカバ
ー1jの上面に設けられている。
【0046】このデジタイザ13は、例えばA3サイズ
の用紙の広さの平面を有しており、スタイラスペン等に
より押圧された位置を座標データとして得るもので、図
5に示されるように、編集すべき領域を指定するエリア
R 、処理の種類を指定する機能指定エリアEF 及び色
を指定するエリアEC が設けられている。
【0047】機能指定エリアER には処理の種類に対応
して複数の窓部13a〜13dが形成されている。例え
ば、各窓部13a〜13dは枠指定、色付け、塗り潰
し、色抜き文字のスイッチに対応している。また、色指
定エリアEC には色に対応して複数の窓部13e〜13
gが形成されている。例えば、各窓部13e〜13gは
赤、青、緑のスイッチに対応している。なお、実際には
これらのスイッチの他にも、指示された2点の座標によ
り矩形を指定するためのスイッチ、あるいは指示された
多点によって自由な形の領域を指定するためのスイッチ
等の種々のスイッチ等が設けられるが図5においては省
略している。
【0048】そして、領域指定エリアER が押圧された
ときには、CPU12はデジタイザ13からの座標デー
タを領域情報として処理し、機能指定エリアEF が押圧
されたときには、CPU12はデジタイザ13からの座
標データを機能情報として処理し、色指定エリアEC
押圧されたときには、CPU12はデジタイザ13から
の座標データを色情報として処理する。
【0049】以上、図1に示す画像処理装置の各部の概
略について説明したが、次にその動作について説明す
る。なお、ここでは図6Aに示すように矩形42の内部
に矩形43が存在するような画像を有する原稿41に対
して、矩形42の内部に色付け処理を行い、図6Bに示
されるような画像に編集して出力する場合を例にあげて
説明する。なお、図6Bにおいて影つけを施した部分が
色付け処理を行った領域を示している。
【0050】まず、編集の対象となる原稿をデジタイザ
13の領域指定エリアER 上に載置し、窓部13aを押
圧して閉領域を枠指定のモードにより規定することを指
示する。次いで、色を付ける閉領域内の任意の点を押圧
することによって閉領域を指定する。ここでは図6Aの
「*」印で示す点を押圧したとする。
【0051】この指示点の座標データはCPU12内の
内部メモリに格納される。この指示点の座標は厳密なも
のではなく、矩形42の内部で且つ矩形43の外部の間
の領域内であればどこでもよいので指示作業は極めて簡
単且つ容易である。
【0052】次に、デジタイザ13上に設けられた色指
定のための窓部EC を押圧して当該閉領域内に付けるべ
き色を指定する。ここでは青を指定したものとする。
【0053】次いで、プラテンカバー1jを開け、この
原稿を画像入力装置1のプラテンガラス1a上に載置し
たのちプラテンカバー1jを閉じて画像入力装置1に設
けられているスタートボタン(図1、図2には図示せ
ず)を押す。これによって画像入力装置1に設けられた
光源1d、ミラー1c,1d,1eからなる走査光学系
が走査を開始し、画像読み取りが開始される。この走査
が予備走査である。
【0054】この予備走査のときに画像入力装置1で得
られた画像信号は、A/D変換回路2、二値化回路3、
密度変換回路7及び直並列変換回路8を介して描画装置
9に供給され、描画装置9によりビットマップメモリ面
10aに入力される。これによってビットマップメモリ
面10には、図7Aに示されるように原稿に対応したビ
ットパターンが形成される。なお、図7においては黒が
ビットマップメモリ上の「1」データを表し、白が
「0」データを表すものとする。
【0055】ここで本実施例では画像入力装置1からの
画像信号は密度変換回路7により縦横それぞれ1/4に
密度変換されるので、ビットマップメモリ面10には、
原画像の1/16の密度で画像データが格納されること
になることになるのは当然である。このように原画像デ
ータの密度よりビットマップメモリ面10の密度を小さ
くすることでビットマップメモリの容量を少なくするこ
とができ、コストを低減できることは上述したとおりで
ある。
【0056】以上が予備走査時の動作であり、この予備
走査が終了するとゲート11は開となる。そして、CP
U12は閉領域塗り潰しの指示をゲート11を介して描
画装置9に供給する。これによって描画装置9は、先に
デジタイザ13により指定された座標を開始点として、
ビットマップメモリ10aに書き込まれた画像を境界と
し、ビットマップメモリ10bを塗り潰す。即ち、ビッ
トマップメモリ面10a,10bは図7Bに示すように
なる。
【0057】次に、描画装置9は、ビットマップメモリ
面10bの黒画像の領域外の点、例えばビットマップメ
モリ面10bのコーナー部分を開始点とし、ビットマッ
プメモリ面10cを塗り潰す。これによりビットマップ
メモリ面10a〜10cは図7Cに示すようになる。
【0058】次に、描画装置9はビットマップメモリ面
10cの「1」と「0」を反転してビットマップメモリ
面10dにコピーする。これによってビットマップメモ
リ面10a〜10dは図7Dに示すようになる。
【0059】このときビットマップメモリ面10d〜1
0gは図7Eに示すような状態にあるが、ここで、ビッ
トマップメモリ面10dを最下位ビット(LSB)、ビ
ットマップメモリ面10gを最上位ビット(MAB)と
すると、原稿の全ての位置に対して4ビットの領域番号
を割り付けることができる。この実施例においては、
「0000」、「0001」の2種類の領域番号があ
り、領域番号0001は図6Aの原稿41の枠42の内
側を表し、領域番号0000は原稿41において編集処
理、この場合は色付け処理を行わない領域を表してい
る。
【0060】次に、CPU12はRAMテーブル4に機
能コード及び色コードを設定する。ここで、ビットマッ
プメモリ面10d〜10gに展開された領域番号000
0はRAMテーブル4a、領域番号0001はRAMテ
ーブル4bとそれぞれ対応しており、領域番号1111
はRAMテーブル4pに対応しているものとする。
【0061】従って、ここでは上述したように領域番号
0000,0001の2種類がビットマップメモリ面1
0d〜10gに展開され、領域番号0000は未編集領
域、領域番号0001は編集領域を示しているので、未
編集領域である領域番号0000に対応するRAMテー
ブル4aの機能の欄には編集なしのコードが書き込ま
れ、編集領域である領域番号0001に対応するRAM
テーブル4bの機能の欄には色付けのコードが書き込ま
れ、「色1」の欄には青色のコードが書き込まれる。従
って、この場合にはRAMテーブル4a,4bは図8A
に示すようになる。
【0062】なお、この実施例においては編集が1種類
で、色も1色だけであるので、RAMテーブル4c〜4
pは使用せず、CPU12はこれらのRAMテーブル4
c〜4pには何も設定しない。また、この実施例では青
で色付けするものとしたが、赤で塗り潰しを設定した場
合には、RAMテーブル4a,4bは図8Bに示すよう
に設定され、青の背景に緑で色抜き文字を設定した場合
にはRAMテーブル4a,4bは図8Cに示すように設
定される。
【0063】以上の動作が終了すると、画像入力装置1
は再度原稿の画像を読み取る走査を行う。これが本走査
であり、このときCPU12は本走査の画像読み取りに
同期して描画装置9を動作させる。これによってビット
マップメモリ10の7面のビットマップメモリ面10a
〜10gに書き込まれているビットパターンのうち、ビ
ットマップメモリ面10d〜10gに書かれているデー
タをビット単位で読み出し、直並列回路8により4ビッ
トのアドレス信号としてRAMテーブル4に供給する。
【0064】RAMテーブル4には、上述したようにC
PU12により予め設定された編集の種類と色を表すコ
ードが書き込まれているので、RAMテーブル4からは
ビットマップメモリ10に設定された領域番号に対応し
て機能コード及び色コードがビット単位で読み出され
る。
【0065】ここで、この実施例においては、ビットマ
ップメモリ面10に格納されている領域のデータは、縦
横それぞれ1/4に解像度変換されたものであるので、
RAMテーブル4から読み出された機能コード、色コー
ドは繰り返し回路14により縦横方向に同一データを4
回繰り返して発生させるようにする。これにより原稿の
画像と編集領域の解像度は同じになり、原稿の画像と編
集領域の対応がとれることになる。
【0066】繰り返し回路14から読み出された機能コ
ード及び色コードは領域拡張回路15に入力される。こ
の領域拡張回路15は、原稿画像の指定された閉領域の
境界線と編集領域との間に隙間を発生させないようにす
るために、編集領域を拡張する処理を行うものである。
【0067】この領域拡張回路15の動作について説明
すると次のようである。繰り返し回路14より送られて
きたデータが編集領域を示す情報であった場合、領域拡
張回路15は、画像処理回路5内のFIFOの中の現在
処理の対象となっている注目画素を中心とした9×9画
素のブロック内の画像信号を調べ、閉領域の境界線の画
像信号があるか否かを判断する。
【0068】そして、この9×9画素のブロック内に閉
領域の境界線の画像信号がなかった場合には、9×9ブ
ロック内の全ての画素を繰り返し回路14から受け取っ
た編集領域情報と同一にする。即ち、編集領域情報は上
下左右斜め方向に最大4画素分拡張されることになる。
【0069】しかし、この9×9画素のブロック内に閉
領域の境界線の画像信号があった場合には、その境界線
の画像情報に1画素分だけ重なるように編集領域情報を
拡張させる。
【0070】以上の処理を例をあげて説明する。いま、
RAMテーブル4から読み出されたデータを繰り返し回
路14で 400DPIに密度変換したとき、編集領域情報
が図9Aに示すようであったとする。なお、この図9A
は編集領域情報の一部の9×9画素のみを示すものであ
る。そして、本走査で得られたこの部分に対応する画像
信号が図9Bに示すようであったとする。図9Bにおい
て黒で示される画素は閉領域の境界線を示している。
【0071】このとき、注目画素はこのブロックの中央
にある画素Pであり、領域拡張回路15は、図9Bに示
す画像信号を参照しながら、上下左右斜め方向に閉領域
の境界線に1画素だけ重なるように編集領域情報を拡張
して出力する。この結果、この場合には編集領域情報は
図9Cに示すように拡張されることになる。
【0072】ここで、閉領域の境界線に1画素分重なる
ように編集領域情報を拡張させるのは、走査時の読み取
りのばらつきなどの機械的な誤差を考慮したためであ
る。
【0073】また、この実施例においては原稿の閉領域
の境界線の画像情報を調べる範囲を注目画素を中心とし
た9×9画素のブロックとしたが、これはこの実施例で
は閉領域のデータを作成するときに画素密度、即ち解像
度を画像入力装置1における読み取り密度の1/4に変
換して行っているために最も効率的であるサイズにした
だけであり、9×9画素のサイズに限定されるものでは
ない。
【0074】さて、画像処理回路5は、領域拡張回路1
5から出力される編集領域情報、即ち機能コード、色コ
ードに基づいて編集処理を行う。具体的には、編集の種
類が色付けである場合には、編集領域内で、A/D変換
回路2から出力される画像信号の濃度が一定値以下の画
素、即ち背景部の画素を、色コードの「色1」で指定さ
れている色に変換する。この実施例では青で色付けが設
定されているので、編集領域内の背景部を青色にする。
【0075】また、編集の種類が塗り潰しである場合に
は、編集領域内で、A/D変換回路2から出力される画
像信号の全ての画素を色コードの「色1」で設定されて
いる色に変換する。また、編集の種類が色抜き文字の場
合には、編集領域内で、A/D変換回路2から出力され
る画像信号の濃度が一定値以上の画素は黒文字の部分で
あると判断して、色コードの「色1」の色に変換すると
共に、A/D変換回路2から出力される画像信号の濃度
が一定値以下の画素は背景部であると判断して色コード
の「色2」に設定されている色に変換する。
【0076】以上のような処理が施された画像処理回路
5からの画像信号は、画像出力装置6に供給され、ハー
ドコピーとして出力される。
【0077】以上、第1の実施例について説明したが、
次に、第2の実施例について説明する。なお、この実施
例の構成は図1に示すと同様であり、第1の実施例と異
なるのは領域拡張回路15の動作だけであるので、ここ
では領域拡張回路15の動作のみを説明し、その他につ
いては説明を省略する。
【0078】編集領域情報の機能コードで色抜き文字が
設定されている場合には、領域拡張回路15は、繰り返
し回路14より送られてきたデータが編集領域を示す情
報であった場合、画像処理回路5内のFIFOの中の現
在処理の対象となっている注目画素を中心とした9×9
画素のブロック内の画像信号を調べ、閉領域の境界線の
画像信号があるか否かを判断する。
【0079】そして、この9×9画素のブロック内に閉
領域の境界線の画像信号がなかった場合には、9×9ブ
ロック内の全ての画素を繰り返し回路14から受け取っ
た編集領域情報と同一にする。この点は第1の実施例と
同じである。
【0080】しかし、この9×9画素のブロック内に閉
領域の境界線の画像信号があった場合には、その境界線
の画像情報に重ならないように編集領域情報を拡張させ
る。
【0081】この処理について図10を参照して説明す
る。いま、RAMテーブル4から読み出されたデータを
繰り返し回路14で 400DPIに密度変換したとき、編
集領域情報が図10Aに示すようであったとする。な
お、この図10Aは編集領域情報の一部の9×9画素の
みを示すものである。そして、本走査で得られたこの部
分に対応する画像信号が図10Bに示すようであったと
する。図10Bにおいて黒で示される画素は閉領域の境
界線を示している。
【0082】このとき、注目画素はこのブロックの中央
にある画素Pであり、領域拡張回路15は、図10Bに
示す画像信号を参照しながら、上下左右斜め方向に閉領
域の境界線に重ならないように編集領域情報を拡張して
出力する。この結果、この場合には編集領域情報は図1
0Cに示すように拡張されることになる。
【0083】ここで、編集領域情報を拡張するに際して
閉領域の境界線に重ならないようにするのは次のような
理由による。
【0084】即ち、色抜き文字の場合には、上述したよ
うに、編集領域内で、且つA/D変換回路2から出力さ
れる画像信号の濃度が一定値以上の画素は黒文字の部分
であると判断されて色コードの「色1」の色に変換さ
れ、編集領域内で且つA/D変換回路2から出力される
画像信号の濃度が一定値以下の画素は背景部であると判
断されて色コードの「色2」に設定されている色に変換
される。従って、上述した第1の実施例のように編集領
域情報を拡張するに際して閉領域の境界線に1画素だけ
重ねるようにすると、この重なった部分は編集領域内
で、且つ黒画素であるから、この部分には「色1」で設
定されている色が塗られてしまうことになり、背景部と
黒の境界線の間に文字部と同じ色が現れてしまうため、
見苦しい画像となってしまう。
【0085】そこで、このような事態を避けるために、
編集領域情報を拡張するに際して閉領域の境界線に重な
らないようにするのである。
【0086】次に、第3の実施例について説明する。こ
の実施例の構成は図1に示すと同様であり、第1の実施
例と異なるのは繰り返し回路14の動作だけであるの
で、ここでは繰り返し回路14に関する動作を説明し、
その他については説明を省略する。
【0087】この実施例は閉領域の一部に丸みがある場
合に特に有効であり、ここでは図11Aに示すように原
稿の画像中に青色のR矩形を書きこむという編集処理を
施した出力画像を得る場合を例にとって説明する。な
お、R矩形とは、矩形の4頂点を丸めた図形をいうもの
とする。
【0088】上述した第1の実施例と同様に、編集の対
象となる原稿をデジタイザ13の領域指定エリアER
に載置し、図5には図示しない「R矩形」のスイッチを
押圧しR矩形指定モードにする。次に、R矩形を印刷す
る対角の2点を押圧してR矩形の領域を指定すると共
に、そのR矩形内に塗る色を指定するために窓部EC
押圧して付けるべき色を指定する。
【0089】次いでこの原稿を画像入力装置1のプラテ
ンガラス1a上に載置したのちプラテンカバー1jを閉
じて画像入力装置1に設けられているスタートボタン
(図1、図2には図示せず)を押す。これによって画像
入力装置1は予備走査を開始し、ビットマップメモリ面
10には描画装置9によって指定したR矩形の領域が書
き込まれる。図11Bはその一部の丸みをもった曲線部
の様子を示すものである。
【0090】次に、本走査時にはこのビットマップメモ
リ面10に書きこまれた領域情報が原稿読み取りと同期
して読み出されてRAMテーブル4に入力され、RAM
テーブル4からビットマップメモリ10に設定された領
域番号に対応して編集領域情報、即ち機能コード及び色
コードがビット単位で読み出される。
【0091】そして、RAMテーブル4から読み出され
た編集領域情報が繰り返し回路14によって 400DPI
の画素密度に戻されるのであるが、上述した実施例にお
けるように、ただ単に同一データを4回ずつ発生させる
だけでは、走査方向に対して垂直あるいは水平な直線部
については問題ないが、画像入力装置1の主走査方向、
副走査方向に対して傾いた直線あるいは曲線部について
は図12に示すようにギザギザ、いわゆるジャギーが目
立ってしまうことになる。
【0092】そこでCPU12は繰り返し回路14の動
作を切り換え、RAMテーブル4からのデータに対し
て、周囲の画素の状態に基づいて補間処理を行う。即
ち、図11に示す場合には、繰り返し回路14は、図1
3に示すように曲線部が滑らかになるようなデータを出
力する。これによれば、画像入力装置1の主走査方向、
副走査方向に対して傾いた直線や曲線部も滑らかにする
ことができる。
【0093】このような処理を行うには、繰り返し回路
14に図12に示すようなデータから図13に示すよう
なデータを生成させるための補間演算を行う機能を持た
せてもよく、あるいはパターンマッチングの手法を用い
て行ってもよい。
【0094】パターンマッチングの手法を用いた場合に
ついて説明すると次のようである。この場合には繰り返
し回路14は図14、図15に示すようなマッチングパ
ターンをROM等に備えている。このマッチングパター
ンは、注目画素を中心とした3×3画素のマトリクス構
成になっており、画素密度は 100DPIである。そし
て、図中のA,Bは互いに異なる編集領域情報を示して
おり、図中「×」印で示す画素はどのような編集領域情
報でもいいものである。
【0095】そして、注目画素の周辺が図14Aのマッ
チングパターンの関係にあったとすると、繰り返し回路
14はこの注目画素については図14Aの右側に示す 4
00DPIの画素密度の出力パターンで出力する。図14
B〜F及び図15A〜Fに示す場合も同様である。な
お、図14、図15の出力パターンにおいて、白で示す
画素はマッチングパターンのAで示す画素と同じ編集領
域情報を有する画素であり、黒で示す画素はマッチング
パターンのBで示す画素と同じ編集領域情報を有する画
素である。
【0096】これにより、上述した第1、第2の実施例
で説明したように単純に同一データを4回ずつ発生させ
たときに生じるジャギーを回避することが可能になる。
【0097】繰り返し回路14から出力された編集領域
情報は領域拡張回路15を介して画像処理回路5に入力
され、その後は上述したと同様の処理が行われ、ハード
コピーが出力されることになる。なお、この場合には編
集領域情報を拡張する必要はないので、領域拡張回路1
5は、入力されたデータがそのまま出力されるスルーモ
ードになされる。
【0098】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形が可能であることは当業者に明らかである。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、指定された閉領域の内部に塗られる色が当該
閉領域の境界線からはみ出すことを防止でき、且つ未編
集領域をも解消することができる。
【0100】また、閉領域が丸みを持ったものである場
合にも、編集領域の周囲にジャギーを生じさせることが
なく、高品位の画像編集が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】 図1の画像入力装置1の構成例を示す図であ
る。
【図3】 図1のRAMテーブル4の構造例を示す図で
ある。
【図4】 RAMテーブル4に書き込まれるデータの例
を示す図である。
【図5】 図1のデジタイザ13の構成例を示す図であ
る。
【図6】 第1の実施例で説明する処理を説明するため
の図である。
【図7】 ビットマップメモリ面10で行われる閉領域
の抽出を説明するための図である。
【図8】 RAMテーブル4に書き込まれたデータの例
を示す図である。
【図9】 第1の実施例における領域拡張回路15の動
作を説明するための図である。
【図10】 第2の実施例における領域拡張回路15の
動作を説明するための図である。
【図11】 第3の実施例で説明する処理を説明するた
めの図である。
【図12】 閉領域が丸みを有している場合に生じるジ
ャギーを示す図である。
【図13】 第3の実施例における繰り返し回路14の
動作を説明するための図である。
【図14】 第3の実施例において、パターンマッチン
グの手法を用いてジャギーを解消するためのマッチング
パターン及びその出力パターンを示す図である。
【図15】 第3の実施例において、パターンマッチン
グの手法を用いてジャギーを解消するためのマッチング
パターン及びその出力パターンを示す図である。
【図16】 色付け処理、塗り潰し処理、色抜き文字処
理を説明するための図である。
【図17】 解像度変換を説明するための図である。
【図18】 従来の画像処理装置の問題点を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…画像入力装置、2…A/D変換回路、3…二値化回
路、4…RAMテーブル、5…画像処理回路、6…画像
出力装置、7…密度変換回路、8…直並列変換回路、9
…描画装置、10a〜10g…ビットマップメモリ面、
11…ゲート、12…CPU、13…デジタイザ、14
…繰り返し回路、15…領域拡張回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿中の閉領域及びその閉領域に施すべき
    編集処理が指定された場合において、予備走査を行って
    原稿中の指定された閉領域を本走査時の解像度よりも低
    い解像度でビットマップメモリに設定し、本走査時に原
    稿の読み取りと同期してビットマップメモリに設定した
    閉領域を読み出し、その閉領域のデータを本走査の解像
    度に戻して当該閉領域に対して指定された処理を施す画
    像処理装置において、 予備走査時にビットマップメモリに設定した閉領域のデ
    ータを本走査の解像度に戻す際に、本走査時に得られた
    当該閉領域の境界の情報に基づいて閉領域を拡張する領
    域拡張手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】原稿中の閉領域及びその閉領域に施すべき
    編集処理が指定された場合において、予備走査を行って
    原稿中の指定された閉領域を本走査時の解像度よりも低
    い解像度でビットマップメモリに設定し、本走査時に原
    稿の読み取りと同期してビットマップメモリに設定した
    閉領域を読み出し、その閉領域のデータを本走査の解像
    度に戻して当該閉領域に対して指定された処理を施す画
    像処理装置において、 予備走査時にビットマップメモリに設定した閉領域のデ
    ータを本走査の解像度に戻す際に、当該ビットマップメ
    モリ上の閉領域データの隣接画素の状態に基づいて拡張
    する画素の白黒を決定する領域拡張手段を備えることを
    特徴とする画像処理装置。
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Cited By (1)

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