JP2841492B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2841492B2
JP2841492B2 JP1169247A JP16924789A JP2841492B2 JP 2841492 B2 JP2841492 B2 JP 2841492B2 JP 1169247 A JP1169247 A JP 1169247A JP 16924789 A JP16924789 A JP 16924789A JP 2841492 B2 JP2841492 B2 JP 2841492B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像情報を読み込んで種々の画像処理を行
う画像処理方法に関し、特に、指定した領域に対して他
領域と異なる処理を行う画像処理方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、画像処理装置においては、原稿の画像が画像
入力装置により読み取られて電気的な画像信号に変換さ
れる。そして、この画像信号に対して種々の画像処理を
施したのち、レーザプリンタ等の画像出力装置により画
像として出力するようになっている。
このような画像処理装置において、従来、原稿画像の
一部分を領域指定し、他領域と異なる処理を行うことが
特開昭60−242480号公報,特開昭60−213168号公報等に
開示されている。このような画像処理装置を複写機に適
用すると、指定領域内の画像に対してのみ、削除,抽
出,色変換,ネガポジ反転,色付け等の編集を施すこと
が可能となる。
このような編集可能な複写機においては、編集すべき
領域を指定する必要がある。このため、通常、数値キー
或いはディジタイザにより原稿上の座標を入力して閉領
域を指定している。この閉領域の指定に際しては、たと
えば、対角線上の2頂点の座標を指定して長方形の領域
を設定したり、或いは、多点を順次指定して多角形の領
域を設定したりすることが行われている。
しかしながら、このような指定方法では希望の領域の
みを正確に指定することが困難であった。
たとえば、第13図(a)に示すような原稿上の円グラ
フの*印を付した扇状部分に色付けを施して、同図
(b)のような複写画像を得る場合、円グラフの円弧部
分を指定するためには円周方向に沿って多数点の座標を
入力しなければならず、非常に手間がかかる。また、座
標数を減らすと領域の誤差が増加するという問題が生じ
る。更に、領域を指定する際には、原稿を見ながら座標
を入力するわけであるが、この場合、機械誤差,原稿載
置位置誤差等により、実際に画像入力装置により読み取
られた画像の位置と入力した座標が正確に一致しないお
それもある。
そこで、上述の問題点を解決するために、原稿の画像
を読み込んで閉領域を検出するための予備走査と、この
閉領域の検出結果に基づいて実際の画像の処理を行う本
走査の2回の走査を行うことが特願昭62−328060号とし
て本出願人より提案されている。
この特願昭62−328060号の明細書に記載の画像処理装
置においては、予備走査により原稿の画像が読み取ら
れ、原稿画像用ビットマップメモリには原稿の画像に対
応したビットパターンが形成される。そして、このとき
読み取った原稿の画像に基づいて編集点を開始点として
閉領域が検出されると共に、この検出結果に基づきビッ
トマップメモリとは別に設けられた塗り潰し用ビットマ
ップメモリの前記画像の閉領域に対応する領域が塗り潰
される。すなわち、塗り潰し用ビットマップメモリの前
記閉領域に対応するアドレスのビットが予め決められた
特定の状態に設定される。この塗り潰しは、たとえば、
専用の描画回路により公知のアルゴリズムにより行われ
る。
たとえば、原稿の画像が円グラフである場合、第14図
(a)に示されるように、原稿画像用ビットマップメモ
リ40aにその輪郭が記憶され、塗り潰し用ビットマップ
メモリ40b〜40dにおいては、同図(b)〜(d)に示さ
れるように、所定の面の扇状の領域に対応する領域が塗
り潰される。なお、図の例では塗り潰し用ビットマップ
メモリ40bのみが塗り潰されているが、どのビットマッ
プメモリが塗り潰されるかは、画像処理の種類によって
異なる。
次いで、本走査が行われて、原稿の画像が再度読み取
られ、この読み取りに同期して前記塗り潰し用ビットマ
ップメモリ40b〜40dの内容が読み出される。塗り潰し用
ビットマップメモリ40b〜40dの内容は、原稿の画像の編
集領域及び画像処理の種類に対応しているので、この領
域の情報に基づいて所定の画像処理を行えば、原稿画像
の指定された領域に対してのみ予め決められた画像処理
が行われることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述の画像処理装置による画像処理方法で
は、枠部分を自動的に編集領域として指定した場合に
は、画像処理の種類として色付け処理しか行うことがで
きず、削除,抽出,色変換,ネガポジ反転等の他の画像
処理を行うことができなかった。
この理由について、文字「S」が矩形の枠で囲まれた
画像を有する原稿に対して画像処理を施す場合を例に挙
げて、第15図(a)〜(c)を参照して説明する。な
お、この図においては、説明を簡単にするため、画像の
画素とビットマップメモリのビットとの関係を単純化し
て図示してある。図において、斜線部分は画像の黒部分
を示し、太線は原稿のサイズすなわち画像領域を示して
いる。
前述の予備走査により、ビットマップメモリには、第
15図(a)に示すように画像の黒部分に対応して「1」
が書き込まれる。なお、ビットマップメモリの初期値は
「0」であるとする。いま、*印を付した画素が編集点
すなわち指定点であるとすると、次に、ビットマップメ
モリは、同図(b)に示すように、この指定点を開始点
とし、「1」を境界として、機能に応じて異なった値が
割り当てられた機能番号「N」で塗り潰される。
次に、本走査の際に、このビットマップメモリの内容
に基づいて画像処理を行うと、同図(c)に示すよう
に、枠と文字「S」の線の間の領域(図中、ドットが施
された領域)が色付けされる。
ここで色付け以外の処理を行おうとすると、画像その
ものの情報も必要となる。たとえば、色変換を行う場合
は、本走査に同期してビットマップメモリの内容を読み
取り、色変換に対応する機能番号「N」が書き込まれい
る部分を走査したときに、原稿を読み取って得た画像信
号を、予め決められた色信号に変換するようにしてい
る。ところが、上述の画像処理装置による画像処理方法
では、機能番号「N」は、画像に直接対応する領域には
書き込まれていないので、ビットマップメモリから機能
番号「N」を読み出して色変換を行おうとしても不可能
である。
また、上述の画像処理装置による画像処理方法では、
原稿の画像の形態によっては画像処理後の画像が不自然
になることがある。
たとえば、原稿の画像が、文字,図形等を枠で囲った
ようなものである場合に、枠内を強調するために枠の内
部の領域に色を付けたい場合がある。このとき使用者の
意識としては、枠内を塗り潰すのであるから、枠内の適
当な点を編集点として指定して色付け処理を指示するこ
とになる。
ところが、上記従来の画像処理方法により、たとえ
ば、色付け処理を行うと、編集点に連続する枠内の領域
に対しては色付けが行われるが、枠内に存在する文字,
図形等の閉領域の部分に対しては色付けが行われない。
たとえば、文字「PQRS」を例に挙げて説明すると、文字
「S」に対しては先に述べたように正常に色付けが行わ
れるが、文字「PQR」のように閉じたループを有する画
像に対しては、閉じたループの内側は色付けが行われな
い。
この理由について、文字「P」が矩形の枠で囲まれた
画像を有する原稿に対して画像処理を施す場合を例に挙
げて第16図(a)〜(c)を参照して説明する。
文字「S」の場合と同様に、予備走査により、ビット
マップメモリには、第16図(a)に示すように画像の黒
部分に対応して「1」が書き込まれる。次に、ビットマ
ップメモリは、*印で示される指定点を開始点とし、
「1」を境界として、機能に応じて異なった値が割り当
てられた機能番号「N」で塗り潰される。したがって、
塗り潰し後のビットマップメモリは、同図(b)に示す
ようになり、文字「P」の閉じたループの内側の値は、
初期値の「0」のままとなっている。
このため、本走査の際にこのビットマップメモリの内
容に基づいて画像処理を行うと、同図(c)に示すよう
に、枠と文字「P」の線の間の領域(図中、ドットが施
された領域)は色付けされるが、文字「P」の閉じたル
ープの内側には色付けされず、不自然な画像となってし
まう。なお、このような不都合は、文字のみに限らず、
閉領域を有する図形等についても発生する。
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたも
のであって、枠により指定された部分に対して画像処理
を施すに際し、任意の画像処理を行うことを可能とする
とともに、画像処理後の画像を自然なものとすることを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像処理方法は、前記目的を達成するため、
原稿を予備走査することにより得られた画像情報を第1
のデータでビットマップメモリに書き込み、前記原稿の
領域内に設定された指定点を開始点とし、前記第1のデ
ータを境界として第2のデータで前記ビットマップメモ
リを塗り潰し、前記原稿の領域外を開始点として前記第
2のデータを境界として第3のデータで前記ビットマッ
プメモリを塗り潰し、前記指定点を開始点として前記第
3のデータを境界として第4のデータで前記ビットマッ
プメモリを塗り潰し、本走査による原稿の画像の読み取
りに同期して前記ビットマップメモリの内容を読み出
し、読み出された前記第4のデータに基づいて前記原稿
の画像に対して予め決められた画像処理を行うことを特
徴とする。
また、前記第4のデータを画像処理の種類に応じて異
ならせることにより、複数種類の画像処理が可能とな
る。
また、前記第4のデータで塗り潰される領域が独立し
て複数領域ある場合、各領域に対して、前記第4のデー
タとして同じ値を割り当てることにより、同一原稿の複
数領域に対して同じ画像処理を行なったり、また、少な
くとも二つの領域に対して、前記第4のデータとして互
いに異なった値を割り当てることにより、同一原稿の複
数領域に対して互いに異なった画像処理を行うことがで
きる。
また、本発明の画像処理方法は、原稿を予備走査する
ことにより得られた画像情報を第1のデータでビットマ
ップメモリに書き込み、第1の画像処理においては、前
記第1のデータによるビットマップメモリへの書き込み
に続いて、前記原稿の領域内に設定された指定点を開始
点とし、前記第1のデータを境界として第2のデータで
前記ビットマップメモリを塗り潰し、前記原稿の領域外
を開始点として前記第2のデータを境界として第3のデ
ータを前記ビットマップメモリを塗り潰し、前記指定点
を開始点として前記第3のデータを境界として第4のデ
ータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、第2の画像
処理においては、前記第1のデータによるビットマップ
メモリへの書き込みに続いて、前記原稿の領域内に設定
された指定点を開始点とし、前記第1のデータを境界と
して前記第4のデータで前記ビットマップメモリを塗り
潰し、前記第1及び第2の画像処理に共通して、本走査
による原稿の画像の読み取りに同期して前記ビットマッ
プメモリの内容を読み出し、読み出された前記第4のデ
ータに基づいて前記原稿の画像に対して予め決められた
画像処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の画像処理方法は、原稿を予備走査する
ことにより得られた画像情報を第1のデータでビットマ
ップメモリに書き込み、前記原稿の領域内に設定された
指定点を開始点とし、前記第1のデータを境界として第
2のデータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、前記
原稿の領域外を開始点として前記第2のデータを境界と
して第3のデータで前記ビットマップメモリを塗り潰
し、第1の画像処理を行う領域に対しては、前記指定点
を開始点として前記第3のデータを境界として第4のデ
ータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、第2の画像
処理を行う領域に対しては、前記指定点を開始点として
前記第3のデータ及び前記第1のデータを境界として第
4のデータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、本走
査による原稿の画像の読み取りに同期して前記ビットマ
ップメモリの内容を読み出し、読み出された前記第4の
データに基づいて前記原稿の画像に対して予め決められ
た画像処理を行うことを特徴とする。
また、前記第4のデータによる前記ビットマップメモ
リの塗り潰しに先立って、前記第2の画像処理を行う領
域に対しては、前記第1のデータを前記ビットマップメ
モリの初期値に置換するか、或いは、前記第4のデータ
による前記ビットマップメモリの塗り潰しに引き続い
て、前記第1のデータを前記ビットマップメモリの初期
値に置換するようにすれば、選択できる処理の数が減少
することがない。
〔作用〕
本発明の画像処理方法によれば、編集すべき領域を求
めるに際して、先ず、原稿を予備走査することにより得
られた画像情報が第1のデータたとえば「5」でビット
マップメモリに書き込まれる。次に使用者が指定した指
定点を含む閉領域が第2のデータたとえば「3」で塗り
潰される。その後、原稿の領域外を開始点として閉領域
の外側全部が第3のデータたとえば「1」で塗り潰され
る。更に、前記指定点を開始点として前記第3のデータ
を境界として第4のデータたとえば処理の種類に対応す
る値「N」で前記ビットマップメモリが塗り潰される。
以上の処理により、閉領域の内側全部が「N」で塗り潰
される。したがって、「N」を処理の種類に対応させ、
本走査による原稿の画像の読み取りに同期して前記ビッ
トマップメモリの内容を読み出し、この読み出された
「N」に基づいて前記原稿の画像に対する画像処理を行
えば、閉領域の中に更に閉領域が存在するような場合で
も、指定点を含む枠の内側全部に対して所望の画像処理
を行うことが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。
第1図は本発明の画像処理方法を実施するための画像
処理装置のブロック図を示す。
図において、1は原稿の画像を読み取るための画像入
力装置を示している。この画像入力装置1は、第2図に
示すようにプラテンガラス1a上に載置された原稿(図示
せず)を光源1bで照射し、原稿からの反射光をミラー1
c,1d,1eで反射させ、レンズ1fによりイメージセンサ1g
に結像させ、このイメージセンサ1gから画像信号を得る
ようにしている。光源1b及びミラー1cは全速キャリッジ
1hに取りつけられ、ミラー1d,1eは半速キャリッジ1iに
取りつけられている。そして、全速キャリッジ1hをプラ
テンガラス1aの下面に沿って矢印方向に移動させると
共、半速キャリッジ1iを全速キャリッジ1hの半分の速度
で同方向に移動させ、原稿の画像をたとえば約16ドット
/mm(400ドット/インチ)の解像度で読み取るようにし
ている。
画像入力装置1からの画像信号は、第1図に示すA/D
変換器2によりディジタル信号に変換され、写真原稿等
の中間調画像はディザ処理回路3を介して、また、文字
原稿等の二値画像は二値化回路4を介して画像処理回路
5に供給される。この画像処理回路5には、削除,抽
出,色変換,色付け,ネガポジ反転等の処理の種類を示
す機能コードが予め格納されたRAM(ランダムアクセス
メモリ)テーブル6が接続されており、このRAMテーブ
ル6から読み出された機能コードに応じて上記各処理を
行うようになっている。なお、7は色付け時に網状のパ
ターンを発生するための網発生回路である。画像処理回
路5において処理を施された画像信号は、レーザプリン
タ等の画像出力装置8に供給され、画像として出力され
る。すなわち、原稿の画像に編集が施された状態で複写
が行われる。
また、二値化回路4からの出力は、間引き回路9及び
直並列変換回路10を介して描画装置11に供給され、この
描画装置11により原稿の画像がビットマップメモリ12に
書き込まれる。ビットマップメモリ12は、4面のビット
マップメモリ面12d〜12aから構成され、「8」,
「4」,「2」,「1」の順に重み付けられている。た
とえば、各メモリ面12d〜12aの特定のビットに「0010」
が書き込まれるということは、「2」が書き込まれると
いうことを意味する。
前記描画装置11は、ビットマップメモリ12への書き込
みを高速に行うために設けられており、CRTC(陰極線管
制御装置)、たとえば、HD63484(日立製作所製)等の
描画専用の集積回路が使用される。この描画装置11は、
外部から座標データ,処理の種類等を与えることによ
り、公知のアルゴリズムによりビットマップメモリ12に
対して直線の描画,閉領域の塗り潰し等を行うものであ
る。なお、閉領域の塗り潰しとは、ビットマップメモリ
12の閉領域に対応するアドレスのビットを特定の状態に
設定することを意味する。
この描画装置11には、ゲート13を介してCPU(中央処
理装置)14が接続されている。このゲート13は、画像入
力装置1により走査が行われている期間は、すなわち、
直並列変換回路10と描画装置11の間でデータの受け渡し
を行っている期間は閉となり、それ以外の期間は開とな
る。
CPU14は、前記RAMテーブル6への機能コードの書き込
み及び前記描画装置11の制御を行うもので、ディジタイ
ザ15からの指示に基づき、RAMテーブル6の内容を書き
換えたり、ビットマップメモリ12のどの領域を塗り潰す
かの指示を描画装置11へ与えるようになっている。RAM
テーブル6の出力は、繰り返し回路16を介して画像処理
回路5に供給される。
上述のディジタイザ15は、たとえば、A3サイズの用紙
の広さの平面を有しており、ペン等により押圧された位
置を座標データとして得るもので、第3図に示されるよ
うに、編集すべき領域を指定する領域指定エリアERと処
理の種類等を指定する機能指定エリアEFが設けられてい
る。機能指定エリアEFには処理の種類等に対応して複数
の窓部15a〜15fが形成されている。たとえば、各窓部15
a〜15fは、枠指定,削除,抽出,色変換,色付け,ネガ
ポジ反転のスイッチに対応している。なお、実際にはこ
れらのスイッチの他に、枠指定以外の他の領域を規定す
る方法、たとえば、二点の座標により矩形の領域を規定
する方法、或いは、多点により自由形の領域を規定する
方法等を指定するためのスイッチ等が設けられている
が、ここでは省略している。そして、領域指定エリアER
が押圧されたときは、CPU14は座標データを領域情報と
して処理し、機能指定エリアEFの窓部15a〜15fのいずれ
かが押圧されたときは座標データを機能情報として処理
する。
このディジタイザ15は、たとえば、第2図に示される
ように、画像入力装置1のプラテンガラス1aを開閉自在
に覆うプラテンカバー1jの上面に設けられている。
次に、上述の画像処理装置の動作について、第4図
(a)に示すような、文字21が枠22で囲まれた画像を有
する原稿20に対して、枠22で囲まれた部分に色付け処理
を行って、第4図(b)に示されるような画像に編集す
る場合を例に挙げて、第5図に示すフローチャートを参
照しながら説明する。なお、第4図(b)においてドッ
トを施した部分が色付け処理を行った領域である。
まず、編集の対象となる原稿をディジタイザ15の領域
指定エリアER(第2図及び第3図参照)上に載置し、窓
部15aを押圧して領域を枠指定のモードにより規定する
ことを指示する。次いで、領域を指定する。すなわち、
色を付ける領域内の或る一点(第4図(a)に*印で示
す)を押圧して指示する。この指示点の座標データは、
CPU14に供給され、塗り潰しの開始点の座標データとし
てCPU14内のレジスタ又はメモリ(いずれも図示せず)
に格納される。この指示点の位置は厳密なものではな
く、文字21と枠22との間の領域内であればどこでもよい
ので、指示作業は極めて容易である。次に、ディジタイ
ザ15上に設けられた色指定のための窓部(図示せず)を
押圧して付けるべき色を指定する。
次いで、プラテンカバー1jを開けて、この原稿を今度
は画像入力装置1のプラテンガラス1a上に載置したのち
プラテンカバー1jを閉じる。そして画像入力装置1内に
設けられた光源1b,ミラー1c,1d,1e等からなる走査光学
系を移動させて画像読み取りを開始する。このときの走
査を予備走査と呼ぶ。この予備走査のときに画像入力装
置1から得られた画像信号は、A/D変換器2,二値化回路
4,間引き回路9及び直並列変換回路10を介して描画装置
11に供給され、描画装置11によりビットマップメモリ面
12d〜12aに対して「0101」の書き込みが行われる。すな
わち、「5」が書き込まれる(第5図ステップ101)。
したがって、ビットマップメモリ12には、第6図(a)
に示されるように原稿の画像に対応した「5」のビット
パターンが形成される。本実施例では、原稿の画像に対
応した個所に「5」のビットパターンを書き込んだが、
この値に限定されるものではなく、奇数であればよい。
なお、ビットマップメモリ12は、画像領域30より僅かに
広い連続したアドレス領域を有している。
このビットマップメモリ12への書き込みは、DMA(dir
ect memory access)と呼ばれる手法により行われる。
すなわち、メモリの高速動作が要求される予備走査及び
後述する本走査においては、原稿走査に同期して発生す
るDMA制御信号SDMAによりゲート13が閉とされて描画装
置11がCPU14から切り離され、CPU14の管理を受けること
なく、DMA制御回路(図示せず)により、直接ビットマ
ップメモリ12の書き込み及び読み出しが行われる。
ここで本実施例では、画像入力装置1からの画像信号
は、間引き回路9により縦横それぞれ1/4に間引かれる
ので、ビットマップメモリ12には、原画像の1/16の容量
の画像データが格納される。このように画像データを間
引いて格納することにより、メモリの容量を大幅に少な
くすることができ、装置のコストを下げることができ
る。なお、ビットマップメモリ12は、後述する閉領域の
塗り潰し等に使用されるものであり原稿の画像の輪郭だ
けを記憶すればよいものであるから、画像入力装置1の
分解能に比べて低い約4ドット1/mm(100ドット/イン
チ)の解像度でも実際上問題とはならない。また、この
間引きの際には、原稿の画像の状態が4×4の画素サイ
ズの画像単位で順次検出され、16画素のうち1画素でも
黒であればその画像単位は黒として格納するようにして
いる。したがって、原稿の画像の線の連続性が確保さ
れ、単純にサンプリングしたときのように線が不連続と
なって閉領域の検出が不可能となるようなことはない。
上述の予備走査が終了すると、ゲート13は開となる。
次に、CPU14からの閉領域塗り潰しの指示がゲート13
を介して描画装置11に供給され、この描画装置11は、先
にディジタイザ15により指定した座標を開始点として、
ビットマップメモリ12に記憶された、すなわち、「5」
で書き込まれた原稿の画像を境界とし、ビットマップメ
モリ12を「3」で塗り潰す(ステップ102)。すなわ
ち、ビットマップメモリ面12d〜12aに「0011」を書き込
む。したがって、ビットマップメモリ12のビットパター
ンは第6図(b)に示すようになる。
次に、画像領域30の外側を開始点とし、「3」を境界
として「1」で塗り潰す(ステップ103)。すなわち、
ビットマップメモリ面12d〜12aに「001」を書き込む。
したがって、ビットマップメモリ12のビットパターンは
第6図(c)に示すようになる。なお、画像領域30の外
側の開始点としては、ビットマップメモリ12の画像領域
30の外側に対応するアドレスであれば任意の点を使用す
ることができる。
次に、指定点を開始点とし、「1」を境界として機能
番号「N」で塗り潰す(ステップ104)。したがって、
ビットマップメモリ12のビットパターンは第6図(d)
に示すようになる。
すなわち、ディジタイザ15から指示された処理の種類
に基づいて、特定の組み合わせでビットマップメモリ面
12d〜12aが塗り潰される。このとき、本実施例において
は、文字「P」を含んだ枠の内側全部の領域に機能番号
「N」が書き込まれる。この領域が、画像処理回路5に
おいて処理を施すべき領域に対応する。
本実施例においては、4面のビットマップメモリ面12
d〜12aのうち上位3ビットをRAMテーブル6の参照番号
「M」として使用し、それに対応したRAMテーブル6の
内容すなわち機能コードにより処理の種類を指定してい
るので、23通りの状態をとることができる。第1表に、
参照番号「M」,ビットマップメモリ面12d〜12aの状
態,処理の種類の関係の一例を示す。
なお、表中の×印は、ドンケア・ビットすなわち
「1」であるか「0」であるかを問わないビットを示
す。また、参照番号「M」は、4ビットで表される機能
番号「N」の上位3ビットで表したものであり、機能番
号「N」と参照番号「M」との関係は、第2表に示すよ
うになる。
上述のステップ104の塗り潰しの際には、ビットマッ
プメモリ12は、描画装置11により開始点を中心として順
次塗り潰されるが、塗り潰そうとする領域に機能番号
「N」と一致する閉ループが存在すると、そのループ内
は塗れなくなってしまい正常に塗り潰しが行われなくな
る。そこで、本実施例においては、文字部分のデータす
なわち予備走査により書き込まれるデータを奇数とし、
機能番号「N」として偶数を選択して両者が一致しない
ようにしている。
次に、CPU14によりRAMテーブル6に機能コードを設定
する。
第1表に示される参照番号「M」と処理の種類の対応
は固定されたものではなく、CPU14からの指示により同
表に示したものとは異なる組み合わせとすることができ
る。たとえば、画像処理回路5に対して実際の指示を行
う機能コードが8ビットで表現されるとすると、処理の
種類としては256種類設定することができ、RAMテーブル
6を書き換えることにより、このうちの任意の7種類の
処理を同時に指定することができる。
最後に、画像入力装置1により再度原稿の画像を読み
取る本走査を行い、この画像の読取時に発生する同期信
号SSYNCに同期して描画装置11を動作させ、ビットマッ
プメモリ12の4面のビットマップメモリ面12b〜12aに書
き込まれているビットパターンのうち上位3ビットのデ
ータ、すなわち、ビットマップメモリ面12d〜12bに書き
込まれているデータをビット単位で読み出し、直並列変
換回路10により3ビットのアドレス信号としてRAMテー
ブル6に供給する。
RAMテーブル6には、先に述べたように、CPU14により
予め上述の処理の種類を表す参照番号「M」と機能コー
ドとの対応関係が書き込まれている。したがって、RAM
テーブル6からは、ビットマップメモリ12の塗り潰され
た領域に対応して機能コードがビット単位で読み出され
る。ここで、本実施例においては、ビットマップメモリ
12に格納されている領域のデータは、縦横それぞれ1/4
に間引かれたものであるで、読み出しの際には繰り返し
回路16により縦横方向に同一データを4回繰り返して発
生させ、原稿の画像と編集領域の対応がとれるようにす
る。
画像処理回路5においては、繰り返し回路16からの機
能コードに対応した処理が行われる。この処理の種別
が、たとえば、色付けである場合は、網発生回路7から
の網信号を使用して、ディザ処理回路3或いは二値化回
路4からの画像信号に対して処理を施す。
このとき、文字21を含んだ枠22の内側全部の領域に対
して機能番号「N」が書き込まれているので、画像処理
としては、色付け以外の任意の処理を行うことができ
る。たとえば、本走査に同期してビットマップメモリ12
の内容を読み取り、機能番号「N」が書き込まれている
部分を走査したときに、原稿を読み取って得た画像信号
を、予め決められた色信号に変換することにより色変換
を行うことができる。同様に、機能番号「N」が書き込
まれている領域で、原稿画像信号の極性を反転すればネ
ガポジ反転となり、原稿画像信号を遮断すれば削除とな
る。また、この領域の原稿画像信号のみ選択して出力す
れば抽出となる。
画像処理後の画像信号は画像出力装置8に供給され、
第6図(e)に示される出力画像が得られる。
上述の説明においては、原稿の画像に対して一種類の
画像処理を行う場合を例に挙げて説明したが、同一原稿
に対して複数の領域を設定し、各領域に対してそれぞれ
異なった画像処理を行うこともできる。この場合の使用
者の設定操作と装置の動作を第7図及び第8図を参照し
て説明する。
図の例は、二重構造となった矩形の枠が5個描かれた
原稿画像の各画像I1〜I5に対して、第8図に示すフロー
チャートに沿って、それぞれ削除,抽出,色変換,色付
け,ネガポジ反転の処理のための設定を行っている。す
なわち、先ず、窓部15aを押して領域指定方法が枠指定
であることを指示し、次いで画像I1の外枠と内枠の間の
点を押圧して塗り潰しの開始点として指定し、最後に削
除に対応する窓部15bを押圧する。画像I2以降の画像に
ついても同様に処理する。但し、色変換,色付け,ネガ
ポジ反転の場合は、処理の指定の後に色の指定を行う。
次に、ビットマップメモリ12のビットパターンの変化
の状態を第7図を参照して説明する。
先に述べたように、先ず、予備走査により複数の画像
に対応して「3」が書き込まれる(第7図(a)参
照)。次に、「3」を境界として外枠と内枠の間の指定
点から「5」で塗り潰される(同図(b)参照)。次
に、「5」を境界として外側から「1」で塗り潰される
(同図(c)参照)。最後に、「1」を境界として外枠
と内枠の間の指定点からそれぞれ、削除,抽出,色変
換,色付け,ネガポジ反転に対応した機能番号で塗り潰
される(同図(d)参照)。すなわち、各画像I1〜I5
外枠の内側全部がそれぞれ所定機能番号で塗り潰され
る。
次に、本走査による原稿の画像の読み取りに同期して
ビットマップメモリ12の内容を読み出し、読み出された
データに基づいて前記原稿の画像に対して予め決められ
た画像処理を行うことにより、各画像I1〜I5に対してそ
れぞれ異なった画像処理を施すことが可能となる。
なお、各画像I1〜I5に対して同じ機能番号を割り当て
て各画像I1〜I5に対してそれぞれ同じ画像処理を施すこ
とも当然可能である。
また、上述の実施例においては、枠内の全領域を画像
処理の対象としたが、原稿の画像の種類によっては先に
提案された画像処理方法と同様に、枠内の領域のうち指
定点に連続している閉領域内のみを画像処理の対象とし
た方がよい場合がある。そこで、必要に応じて二つの処
理を切り換えられるようにすることが望ましい。
最も単純な方法としては、原稿の画像の種類に応じ
て、画像領域全体の処理を切り換えることが考えられ
る。第9図はこの場合の処理を示すフローチャートであ
る。基本的には第5図に示すフローチャートと同様であ
るが、ステップ106で処理の種類を判別し、たとえば、
画像処理の種類が枠内閉領域色付けである場合は、ステ
ップ107において、指定点を開始点とし、「5」を境界
として機能番号「N」で塗り潰す。したがって、ビット
マップメモリ12のビットパターンは、第6図(b)の
「3」を「N」で置き換えたものとなる。この後、ステ
ップ105に進めば定点を含む閉領域のみが塗り潰され、
このビットマップメモリ12のビットパターンに基づいて
画像処理を行えば第16図(c)に示すような従来例と同
様な出力画像が得られる。
また、画像処理の種類が枠内全領域色付けである場合
は、ステップ106からステップ102〜105に進み、先に述
べたように、第6図(e)に示すような出力画像が得ら
れる。すなわち、第9図に示すフローチャートに基づく
処理を行うことにより使用者の要求に応じて適当な処理
方法を選択できる。
次に、同一原稿に対して枠内全領域色付け及び枠内閉
領域色付けの双方を設定する場合について説明する。第
10図はこの場合の操作の手順を示しており、同図に示す
フローチャートは、基本的には第8図に示すものと同様
であるが、色付け処理が、枠内全領域色付けと枠内閉領
域色付けの二種類に分かれている点が異なっている。こ
の場合、色付けに対応した窓部15eに代えて、枠内全領
域色付けと枠内閉領域色付けに対応した二つの窓部(図
示せず)を設け、設定の際には使用者の希望に応じて適
した側を押圧すればよい。
ここでは、第11図(a)に示すような、二重構造とな
った矩形の枠が2個描かれた原稿画像の一方の画像J1
対して枠内全領域色付けを行い、他方の画像J2の一方に
対して枠内閉領域色付けを行う場合を例に挙げて説明す
る。
先ず、第10図に示すフローチャートに沿って、それぞ
れ枠内全領域色付けと枠内閉領域色付けの処理のための
設定を行う。すなわち、画像J1に対して窓部15aを押し
て枠指定であることを指示し、次いで外枠と内枠の間の
点を押圧して塗り潰しの開始点を指定した後、枠内全領
域色付けに対応する窓部(図示せず)を押圧する。次
に、画像J2に対しても同様に枠指定であることを指示す
るとともに開始点を指定するが、その後、今度は枠内閉
領域色付けに対応する窓部(図示せず)を押圧する。こ
れらの画像の領域と処理の種類の関係を示すデータは、
CPU14に内蔵されたメモリ或いは外付けのメモリに格納
される。
第11図(a)〜(d)は上述の設定に基づいてビット
マップメモリを塗り潰す場合のビットマップメモリの変
化を示す模式図である。
先に述べたように、先ず、予備走査により複数の画像
に対応して「3」が書き込まれる(第11図(a)参
照)。次に、「3」を境界として、*印で示される指定
点から「5」で塗り潰される(同図(b)参照)。次
に、「5」を境界として、画像外の開始点から「1」で
塗り潰される(同図(c)参照)。最後に、画像J1に対
しては「1」を境界として、また、画像J2に対しては
「1」及び「3」を境界として色付けに対応した機能番
号「N」で塗り潰される(同図(c)参照)。すなわ
ち、画像J1に対しては、外枠の内側全部が処理対象領域
となり、画像J2に対しては外枠と内枠に囲まれた閉領域
のみが処理対象領域となる。
次に、本走査による原稿の画像の読み取りに同期して
ビットマップメモリ12の内容を読み出し、読み出された
データに基づいて前記原稿の画像に対して予め決められ
た画像処理を行うことにより、同図(e)に示すよう
に、同一原稿内の各画像J1,J2に対して、枠内全領域色
付けと枠内閉領域色付けの異なった画像処理を施すこと
が可能となる。
なお、第11図において説明した画像処理方法において
は、ビットマップメモリ12に対して機能番号「N」によ
り塗り潰しを行った際に、枠内閉領域色付けの領域に関
しては、第11図(d)に示すように、内枠の画像の部分
に「3」すなわち2進数で「0011」が残っている。本走
査の際にはビットマップメモリ12の上位3ビット「00
1」が読み出されるが、このデータにより原稿画像が処
理を受けては不都合なので、この「001」すなわち10進
数で「1」に対応する画像処理を無処理に対応させなけ
ればならない。したがって、選択可能な画像処理の種類
が無処理を除いて6種類になってしまう。
そこで、第11図(c)に示す画像J2部分の「3」が書
き込まれた領域を「0」に書き換えて第11図(f)に示
すようなビットパターンとし、更に「1」及び「0」を
境界として「N」で塗り潰す。したがって、ビットマッ
プメモリ12の上位3ビットに着目したとき、「N」が書
き込まれた領域以外は「0」となり無処理に対応するこ
とになるので、選択可能な画像処理の種類を、無処理を
除いて7(=23−1)種類とすることができる。
また、第11図(f)に示す処理に代えて、第11図
(d)に示す処理の後に、「3」が書き込まれた領域を
「0」に書き換え、このビットパターンに基づいて画像
処理を行うこともできる。
更に、上述のようにソフトウェア的に処理するのに代
えて、第12図に示されるようにハードウェア的に処理す
るようにしてもよい。すなわち、特定ビットを最下位ビ
ットとすると、第1図に示されるビットマップメモリ12
の上位3ビットのデータ、すなわち、ビットマップメモ
リ面12d〜12bの出力をそれぞれANDゲート17d〜17bを介
してRAMテーブル6(第1図参照)に供給するととも
に、ビットマップメモリ12の最下位ビットのデータ、す
なわち、ビットマップメモリ面12aの出力をインバータ1
7aで反転して各ANDゲート17d〜17bにゲート信号として
供給する これにより、ビットマップメモリ12の最下位ビット
「1」であるときは、ビットマップメモリ12の上位3ビ
ットのデータが「000」とされる。したがって、画像処
理回路5における処理の種類は無処理となる。このよう
に、ハードウェア的に処理した場合、第11図に示すよう
なソフトウェア的な処理手順が不要となり、全体として
のソフトウェアの負荷が軽くなる。
なお、上述の実施例においては、描画装置11として専
用の集積回路を使用したが、これに特定されるものでは
なく、CPU14として高速動作可能なものを使用して、ビ
ットマップメモリ12に対する描画或いは書き込み及び読
み出しを行うようにしてもよい。
また、上述の実施例においては、枠内を塗り潰す場合
を例に挙げて説明したが、これに限らず、編集すべき領
域が閉領域でありさえすれば、文字が重ね打ちされた円
グラフ,棒グラフ或いはこれ以外のどのような画像に対
しても対応することができる。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明においては、ビットマッ
プメモリ上に編集領域に対応したビットパターンを形成
するに際し、単に指定点を含む閉領域を塗り潰してこれ
を編集領域とするのではなく、その後、原稿の領域外か
ら閉領域の外側を別のデータで塗り潰し、更に、領域の
内側から更に別のデータ塗り潰しを行うようにしてい
る。これにより、最後に塗り潰された領域は、閉領域の
内側全部に対応するものとなる。すなわち、原稿画像の
情報はこの閉領域内に含まれている。したがって、原稿
の画像を読み取りながら、この領域に基づいて予め決め
られた画像処理を行えば、色付けに限らず,削除,抽
出,色変換等の任意の画像処理が可能となる。また、た
とえば、原稿の画像が、文字,図形等を枠で囲ったよう
なものであり、この枠内に色付けを行うような場合でも
色付け漏れがなく、文字の形状に拘わらず自然な色付け
が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明実施例の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図、第2図は画像入力装置及びディジタイザを示す
概略断面図、第3図はディジタイザの概略平面図、第4
図(a),(b)は本発明の画像処理方法による原稿と
画像処理後の画像との関係を示す説明図、第5図は本発
明の画像処理方法を説明するためのフローチャート、第
6図(a)〜(d)はビットマップメモリ内に格納され
るビットパターンの変化を模式的に示す説明図、第6図
(e)は画像処理後の画像を示す説明図、第7図(a)
〜(d)は同一の原稿に対して処理の種類が異なる複数
の領域を設定する場合のビットマップメモリ内に格納さ
れるビットパターンの変化を模式的に示す説明図、第8
図は各種画像処理の種類を設定する際の操作手順を示す
フローチャート、第9図は処理領域の種類が2種類ある
場合の画像処理の流れを示すフローチャート、第10図は
同一原稿内に種類が異なる処理領域を設定する場合の操
作手順を示すフローチャート、第11図(a)〜(d)は
同一原稿内に種類が異なる処理領域が設定された場合の
ビットマップメモリ内に格納されるビットパターンの変
化を模式的に示す説明図、第11図(e)は画像処理後の
画像を示す説明図、第11図(f)はビットパターンの他
の例を示す説明図、第12図はハードウェア的に画像処理
の種類の減少を防ぐための構成を示す回路図である。ま
た、第13図(a),(b)は画像処理の対象となる画像
及び画像処理後の画像の一例を示す説明図、第14図
(a)〜(d)は先に提案された画像処理装置による枠
内色付けを行う場合のビットパターンを模式的に示す説
明図、第15図(a),(b)は同じくビットパターンの
変化の詳細を模式的に示す説明図、第15図(c)は画像
処理後の画像を示す説明図、第16図(a),(b)は同
じく先に提案された画像処理装置により、枠内に更に閉
じたループを有する画像に対して枠内色付けを行う場合
のビットマップメモリ内に格納されるビットパターンの
変化を模式的に示す説明図、第16図(c)は画像処理後
の画像を示す説明図である。 1:画像入力装置、2:A/D変換器 3:ディザ処理回路、4:二値化回路 5:画像処理回路、6:RAMテーブル 7:網発生回路、8:画像出力装置 9:間引き回路、10:直並列変換回路 11:描画装置 12:ビットマップメモリ 12a〜12d:ビットマップメモリ面 13:ゲート、14:CPU 15:ディジタイザ、16:繰り返し回路 17a:インバータ、17b〜17d:ANDゲート 20:原稿、21:文字 22:枠、30:画像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 1/00 - 11/80 H04N 1/38 - 1/393

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を予備走査することにより得られた画
    像情報を第1のデータでビットマップメモリに書き込
    み、 前記原稿の領域内に設定された指定点を開始点とし、前
    記第1のデータを境界として第2のデータで前記ビット
    マップメモリを塗り潰し、 前記原稿の領域外を開始点として前記第2のデータを境
    界として第3のデータで前記ビットマップメモリを塗り
    潰し、 前記指定点を開始点として前記第3のデータを境界とし
    て第4のデータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、 本走査による原稿の画像の読み取りに同期して前記ビッ
    トマップメモリの内容を読み出し、読み出された前記第
    4のデータに基づいて前記原稿の画像に対して予め決め
    られた画像処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記第4のデータを画像処理の種類に応じ
    て異ならせることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】前記第4のデータで塗り潰される領域が独
    立して複数領域ある場合、各領域に対して、前記第4の
    データとして同じ値を割り当てることを特徴とする請求
    項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記第4のデータで塗り潰される領域が独
    立して複数領域ある場合、少なくとも二つの領域に対し
    て、前記第4のデータとして互いに異なった値を割り当
    てることを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】原稿を予備走査することにより得られた画
    像情報を第1のデータでビットマップメモリに書き込
    み、 第1の画像処理においては、 前記第1のデータによるビットマップメモリへの書き込
    みに続いて、 前記原稿の領域内に設定された指定点を開始点とし、前
    記第1のデータを境界として第2のデータで前記ビット
    マップメモリを塗り潰し、 前記原稿の領域外を開始点として前記第2のデータを境
    界として第3のデータで前記ビットマップメモリを塗り
    潰し、 前記指定点を開始点として前記第3のデータを境界とし
    て第4のデータで前記ビットマップメモリを塗り潰し、 第2の画像処理においては、 前記第1のデータによるビットマップメモリへの書き込
    みに続いて、 前記原稿の領域内に設定された指定点を開始点とし、前
    記第1のデータを境界として前記第4のデータで前記ビ
    ットマップメモリを塗り潰し、 前記第1及び第2の画像処理に共通して、本走査による
    原稿の画像の読み取りに同期して前記ビットマップメモ
    リの内容を読み出し、読み出された前記第4のデータに
    基づいて前記原稿の画像に対して予め決められた画像処
    理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】原稿を予備走査することにより得られた画
    像情報を第1のデータでビットマップメモリに書き込
    み、 前記原稿の領域内に設定された指定点を開始点とし、前
    記第1のデータを境界として第2のデータで前記ビット
    マップメモリを塗り潰し、 前記原稿の領域外を開始点として前記第2のデータを境
    界として第3のデータで前記ビットマップメモリを塗り
    潰し、 第1の画像処理を行う領域に対しては、前記指定点を開
    始点として前記第3のデータを境界として第4のデータ
    で前記ビットマップメモリを塗り潰し、 第2の画像処理を行う領域に対しては、前記指定点を開
    始点として前記第3のデータ及び前記第1のデータを境
    界として第4のデータで前記ビットマップメモリを塗り
    潰し、 本走査による原稿の画像の読み取りに同期して前記ビッ
    トマップメモリの内容を読み出し、読み出された前記第
    4のデータに基づいて前記原稿の画像に対して予め決め
    られた画像処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記第4のデータによる前記ビットマップ
    メモリの塗り潰しに先立って、前記第2の画像処理を行
    う領域に対しては、前記第1のデータを前記ビットマッ
    プメモリの初期値に置換することを特徴とする請求項6
    記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】前記第4のデータによる前記ビットマップ
    メモリの塗り潰しに引き続いて、前記第1のデータを前
    記ビットマップメモリの初期値に置換することを特徴と
    する請求項6記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記ビットマップメモリから読み出された
    前記第4のデータの特定ビットが1であるとき、前記原
    稿の画像に対する画像処理を無処理とすることを特徴と
    する請求項6記載の画像処理方法。
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