JPH07320038A - オートラジオグラフィ画像解析装置 - Google Patents

オートラジオグラフィ画像解析装置

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JPH07320038A
JPH07320038A JP13093994A JP13093994A JPH07320038A JP H07320038 A JPH07320038 A JP H07320038A JP 13093994 A JP13093994 A JP 13093994A JP 13093994 A JP13093994 A JP 13093994A JP H07320038 A JPH07320038 A JP H07320038A
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JP
Japan
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image
image data
graphic
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Application number
JP13093994A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Umeda
知昭 梅田
Masato Some
真人 染
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP13093994A priority Critical patent/JPH07320038A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 いかなる形状の画像領域を定量解析する場合
でも同じアルゴリズムで画像領域内の画素を抽出して解
析することができる装置を提供する。 【構成】 オートラジオグラフィ画像解析装置は、定量
解析すべき画像領域に対応する画像データに2値化デー
タのうちのいずれか一方のデータを割り当てるデータ割
当て手段106と、割り当てられた2値化データに基づ
き画像領域に含まれる画素に対応する単位画像データの
位置データを抽出する画素抽出手段108と、抽出され
た各単位画像データの位置データに基づいて画像データ
記憶手段66から画像データを読み出す画像データ読み
出し手段110より読み出された画像データに基づいて
データを定量解析する定量解析手段116を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートラジオグラフィ
画像解析装置に関するものであり、さらに詳細には、所
望のように、オートラジオグラフィ画像を定量解析する
ことのできるオートラジオグラフィ画像解析装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】放射性標識を付与した物質を、生物体に
投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織の一
部を試料とし、この試料を、高感度X線フィルムなどの
放射線フィルムに一定時間重ね合わせることによって、
放射線フィルムを感光させあるいは露光し、放射線フィ
ルムの感光された部位に基づき、試料中における放射性
標識物質の位置情報を得るようにしたオートラジオグラ
フィ測定法が知られている。このオートラジオグラフィ
は、たとえば、生物体における投与物質の代謝、吸収、
排泄の経路、状態などを詳しく研究するために利用され
ており、また、放射性標識を付与された生物体の組織お
よび/または生物体由来の物質を含む媒体における放射
性標識物質の位置情報を得るためにも利用されている。
たとえば、蛋白質、核酸などのような生物体由来の高分
子物質に放射性標識を付与し、その放射性標識を付与さ
れた高分子物質、その誘導体、あるいは、その分解物な
どをゲル電気泳動などの分離操作にかけて、ゲル状支持
体において分離し、そのゲル状支持体を、高感度X線フ
ィルムなどの放射線フィルムに一定時間重ね合わせるこ
とによって、放射線フィルムを感光させ、放射線フィル
ムの感光された部位から得られる放射性標識物質の位置
情報に基づき、高分子物質の分離、同定、あるいは、高
分子物質の分子量、特性の評価などをおこなう方法が開
発されて、一般に利用されている。さらに、オートラジ
オグラフィは、DNAなどの核酸の塩基配列の決定にも
効果的に利用されている。
【0003】しかしながら、従来のオートラジオグラフ
ィにおいては、放射性標識物質の放射線強度が微弱であ
るのに対して、高感度X線フィルムなどの放射線フィル
ムの感度が十分に高くはないため、露光操作に、数日な
いし数週間のように、きわめて長い時間を要し、効率的
でないという問題があった。このような問題を少しでも
改善するため、放射線フィルムの感度を向上させる方法
として、化学カブリによる画質の低下を防止するため
や、さらには、蛍光増感紙を用いて増感露光をおこなう
場合に、増感紙からの発光の輝度が低く、室温のような
比較的高い温度では、潜像を形成しにくいという銀塩の
特性に対応するために、放射線フィルムの露光操作は、
たとえば、0℃〜−80℃のように、低温でおこなわな
ければならず、特別の設備を必要とするという問題もあ
った。そこで、特公平1−60784号公報、特公平1
−60782号公報、特公平4−3952号公報など
は、従来の放射線フィルムに代えて、放射線が照射され
ると、放射線のエネルギーを吸収して蓄積し、その後
に、可視光、赤外光などの電磁波を用いて励起すると、
照射された放射線エネルギーの量に応じた光量の輝尽光
を発する特性を有する輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体
層が形成された蓄積性蛍光体シートを、放射性標識物質
の位置情報を得るための感光材料として用いることによ
り、従来のオートラジオグラフィ測定法の問題点を解決
したオートラジオグラフィ測定法を提案している。
【0004】この方法は、生物体の組織、および、生物
体の組織および/または生物体由来の物質を含む媒体か
らなる群より選ばれる試料に含まれる放射性標識物質の
位置情報を、試料と、輝尽性蛍光体を結合剤中に分散し
てなる輝尽性蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シートと
を、一定時間重ね合わせることにより、試料中の放射性
標識物質から放射される放射線エネルギーの少なくとも
一部を、蓄積性蛍光体シートに吸収させた後、蓄積性蛍
光体シートを電磁波によって走査して、蓄積性蛍光体シ
ートに蓄積されている放射線エネルギーを輝尽光として
放出させ、放出した輝尽光を検出することにより、試料
中の放射性標識物質の位置情報を得るものである。放射
性標識物質の位置情報を得るための感光材料として、蓄
積性蛍光体シートを用いるこのオートラジオグラフィ測
定法においては、従来の放射線フィルムを用いるオート
ラジオグラフィ測定法に比して、著しく短時間で、露光
をすることができるだけでなく、室温あるいはその近傍
の温度条件下で、露光をしても、得られる試料中の放射
性標識物質の位置情報を測定精度が低下することがな
く、効率的にかつ簡易な操作で、オートラジオグラフィ
測定が可能になるという利点を有している。
【0005】さらに、この方法は、蓄積性蛍光体シート
を電磁波によって走査する際に、蓄積性蛍光体シートか
ら放出される輝尽光を、光電的に検出して、試料から蓄
積性蛍光体シートに転写された放射性標識物質の位置情
報を電気信号に変換することができるから、所望のデー
タ処理を施すことにより、放射性標識物質の位置情報を
精度良く得るのに適した画像を、写真フィルム上にある
いはCRT画面などの表示手段に再生することができる
という利点も有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなオートラジ
オグラフィにおいては、画像化された試料の放射性標識
物質の位置情報を定量解析するため、CRT画面などの
表示手段に表示された画像のうち、特定の画像領域を、
図形により囲んで、特定し、その図形により囲まれた画
像領域内の画素を抽出し、その濃度を積算するなどし
て、その画像領域内の試料に含まれる放射線の量を求め
る必要がしばしばある。このようにして、定量解析をお
こなう場合、定量解析すべき画像領域の形状にしたがっ
て、矩形状図形のみならず、円形や楕円形、あるいは多
角形状の図形を用いて、定量解析すべき画像領域を囲
み、走査線と画像との交点を数学的に算出して、画素を
抽出する必要があるが、画素を抽出するためのアルゴリ
ズムが、用いる図形の形状によって異なるという問題が
あった。すなわち、矩形状図形を用いて、その内部に含
まれる画素を抽出する場合は、矩形の二辺と直行する走
査線と、図形との交点を求めつつ、走査線を、走査線と
直行する方向に、画素1つ分づつ、移動させて、走査す
ることにより、容易に、矩形状図形内に含まれる画素を
抽出することができ、したがって、簡易なアルゴリズム
で、定量解析すべき画像領域内の画素を抽出し、その画
像領域内の試料に含まれる放射線の量を求めることがで
きる。
【0007】しかるに、円形状あるいは楕円形状図形を
用いて、その内部に含まれる画素を抽出する場合には、
走査線と図形との交点は、数学的な意味での点であるの
に対し、画素はある大きさを有しているため、その画素
を図形が斜めに横切っているときなどは、走査線と図形
との交点を求めつつ、走査線を、走査線と直行する方向
に、画素1つ分づつ、移動させて、走査した結果、ある
画素が、走査線と図形との交点を含んでいない場合であ
っても、図形が、その画素を横切っている場合があり、
したがって、矩形状図形とは、異なったアルゴリズムに
したがって、図形内の画素を抽出することが必要であ
り、多角形状の図形を用いる場合には、その形状によ
り、さらに、複雑なアルゴリズムが必要とされていた。
しかしながら、このように、定量解析に用いる図形の形
状によって、画素を抽出するためのアルゴリズムが異な
る場合には、アルゴリズムを変えることなく、オートラ
ジオグラフィ画像解析装置に、新たな機能を付加した
り、あるいは、オートラジオグラフィ画像解析装置をバ
ージョンをアップすることが困難であるという問題があ
った。このことは、試料中の放射性標識物質の位置情報
を、従来のオートラジオグラフィと同様に、放射線フィ
ルムに記録し、可視画像を、一旦、形成した後に、この
可視画像を光電的に読み取り、電気信号化し、得られた
画像データに、所望のデータ処理を施すことにより、放
射性標識物質の位置情報を、画像として、CRT画面な
どの表示手段に再生する場合にも、同様に問題になる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、試料中の放射性標識物質の位
置情報を電気信号に変換して得た画像データを記憶する
画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段に記憶され
た画像データに基づき、オートラジオグラフィ画像を形
成する表示手段を備え、表示手段に形成されたオートラ
ジオグラフィ画像を定量解析するオートラジオグラフィ
画像解析装置であって、いかなる形状の画像領域を定量
解析する場合にも、同じアルゴリズムによって、画像領
域内の画素を抽出して、定量解析することのできるオー
トラジオグラフィ画像解析装置を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、定量解析すべき
画像領域に対応する画像データに、2値化データのうち
のいずれか一方のデータを割り当てるデータ割当て手段
と、該データ割当て手段により割り当てられた2値化デ
ータに基づいて、前記画像領域に含まれる画素に対応す
る単位画像データの位置データを抽出する画素抽出手段
と、該画素抽出手段によって抽出された各単位画像デー
タの位置データに基づいて、前記画像データ記憶手段か
ら、画像データを読み出す画像データ読み出し手段と、
該画像データ読み出し手段により読み出された画像デー
タに基づいて、データを定量解析する定量解析手段とを
備えたオートラジオグラフィ画像解析装置によって達成
される。本発明の好ましい実施態様においては、さら
に、図形データを記憶する図形データメモリと、該図形
データメモリに記憶された図形データから、定量解析す
べき画像領域に対応する図形データを選択する図形デー
タ選択手段と、図形データ選択手段によって選択された
図形データに外接する矩形データを生成する矩形データ
生成手段と、前記図形データ選択手段によって選択され
た前記図形データおよび該図形データに外接する前記矩
形データを、一時的に記憶するデータメモリとを備え、
前記データ割当て手段が、前記データメモリに一時的に
記憶された前記図形データにより特定された画像データ
に、2値化データのうちのいずれか一方のデータを割り
当てるように構成されている。
【0010】本発明の更に好ましい実施態様において
は、前記画像データ記憶手段が、試料中の放射性標識物
質の位置情報を電気信号に変換して得た画像データを記
憶する画像データメモリと、該画像データメモリに記憶
された画像データを、二次元的に展開して、一時的に記
憶する一時メモリとを備え、前記画像データ読み出し手
段が、画素抽出手段により抽出された前記画像領域に含
まれる画素に対応する画像データの位置情報に基づい
て、画像データを、前記一時メモリから読み出すように
構成されている。本発明の更に好ましい実施態様におい
ては、画像データ記憶手段が、さらに、一時メモリに記
憶された画像データの一部が選択され、拡大もしくは縮
小され、または、拡大、縮小されることなく、二次元的
に展開されて、一時的に記憶される選択画像データメモ
リと、選択画像データメモリに記憶された画像データ
が、図形データメモリに記憶された図形データと合成さ
れて、二次元的に展開され、一時的に記憶される合成デ
ータ記憶部と、合成データ記憶部に記憶された画像デー
タおよび図形データの一部が、二次元的に展開され、一
時的に記憶されるウインドメモリとを有し、さらに、一
時メモリに、一時的に記憶された画像データの一部を選
択する画像データ選択手段と、画像データ選択手段によ
って選択された画像データを、拡大または縮小し、選択
画像データメモリに、二次元的に展開して、一時的に記
憶するとともに、図形データメモリに記憶された図形デ
ータを、拡大または縮小するデータ拡大/縮小手段と、
選択画像データメモリに記憶された画像データに、図形
データメモリに記憶された図形データを合成して、合成
データ記憶部に、二次元的に展開して、一時的に記憶す
るデータ合成手段と、合成データ記憶部に記憶された画
像データおよび図形データの一部の領域を、ウインドメ
モリに、二次元的に展開して、一時的に記憶するデータ
領域選択手段と、合成データ記憶部に記憶された図形デ
ータを、データメモリに、一時的に記憶する図形データ
記憶手段とを備えている。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画像データが、蓄積性蛍光体シートを用いて生
成されている。本発明において、位置情報とは、試料中
における放射性標識物質もしくはその集合体の位置を中
心とした各種の情報、たとえば、試料中に存在する放射
性標識物質の集合体の存在位置と形状、その位置におけ
る放射性標識物質の濃度、分布などからなる情報の一つ
もしくは任意の組み合わせとして得られる各種の情報を
意味するものである。本発明において、図形データによ
り特定された画像データとは、図形データに対応するC
RT画面などの表示手段に表示された図形により囲まれ
たCRT画面などの表示手段に表示された画像に対応す
る画像データをいう。本発明において、単位画像データ
とは、画像の画素に対応する画像データをいう。また、
本発明において使用される蓄積性蛍光体シートに用いら
れる輝尽性蛍光体としては、米国特許第 3859527号、特
開昭55-12143号公報、特開昭55-12144号公報、特開昭55
-12145号公報、特開昭55−160078号公報、特開昭55−11
6777号公報、特開昭57-23673号公報、特開昭57-23675号
公報、特開昭58-69281号公報、特開昭58−206678号公
報、特開昭59-27980号公報、特開昭59-47289号公報、特
開昭59-56479号公報、特開昭59-56480号公報、特開昭59
-75200号公報などに記載された輝尽性蛍光体が挙げられ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、オートラジオグラフィ画像解
析装置は、通常のオペレーションシステムに備えられ、
所定の画像領域に対応する画像データに、2値化データ
のうちのいずれか一方のデータを割り当てるデータ割当
て手段を用いて、定量解析すべき画像領域に対応する画
像データに、2値化データのうちのいずれか一方を割り
当て、割り当てられた2値化データに基づいて、画像領
域に含まれる画素に対応する単位画像データの位置デー
タを抽出する画素抽出手段により、画像領域に含まれる
画素に対応する単位画像データの位置データを抽出し、
抽出された各単位画像データの位置データに基づいて、
画像データを、画像データ記憶手段から読み出して、定
量解析手段により、データを定量解析しているから、定
量解析すべき画像領域の形状にかかわらず、同一のアル
ゴリズムで、オートラジオグラフィの定量解析をおこな
うことが可能になる。本発明の好ましい実施態様によれ
ば、さらに、図形データを記憶する図形データメモリ
と、図形データメモリから、定量解析すべき画像領域に
対応する図形データを選択する図形データ選択手段と、
図形データに外接する矩形データを生成する矩形データ
生成手段と、図形データ選択手段によって選択された図
形データおよび図形データに外接する矩形データを、一
時的に記憶するデータメモリとを備え、データ割当て手
段が、データメモリに一時的に記憶された図形データに
より特定された画像データに、2値化データのうちのい
ずれか一方のデータを割り当てるように構成されている
から、矩形データ生成手段により生成された図形データ
に外接する矩形データの座標によって、抽出された画素
と、画像データとを正確に対応させて、定量解析するこ
とが可能になるとともに、データ割当て手段が、図形デ
ータにより特定された画像データに、2値化データのう
ちのいずれか一方のデータを割り当てているために、走
査する範囲を最小限にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明にかかる
好ましい実施例につき、詳細に説明を加える。図1は、
本発明の実施例にかかるオートラジオグラフィ画像解析
装置により解析すべき画像データを生成する画像読み取
り装置の一例を示す略斜視図である。図1において、蓄
積性蛍光体シート1には、試料(図示せず)に含まれる
放射性標識物質の位置情報が、放射線エネルギーの形
で、蓄積されている。本実施例においては、実験用マウ
スにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状態な
どを研究するための放射性標識物質の位置情報が、蓄積
性蛍光体シート1に蓄積記録されている。こうして試料
中の放射性標識物質の位置情報が蓄積記録された蓄積性
蛍光体シート1を、レーザ光2により、走査して、励起
し、輝尽光を発生させる。レーザ光2は、レーザ光源3
により発生され、フィルタ4を通過することにより、レ
ーザ光2による励起によって蓄積性蛍光体シート1から
発生する輝尽光の波長領域に対応する波長領域の部分が
カットされる。次いで、レーザ光2は、ビーム・エクス
パンダ5により、そのビーム径が正確に調整され、ガル
バノミラー等の光偏向器6に入射する。光偏向器6によ
って偏向されたレーザ光2は、fθレンズ7を介して、
平面反射鏡8により反射され、蓄積性蛍光体シート1上
に、一次元的に入射する。fθレンズ7は、蓄積性蛍光
体シート1上を、レーザ光2により走査するときに、つ
ねに、均一のビーム速度で、走査がなされることを保証
するものである。
【0014】このようなレーザ光2による走査と同期し
て、蓄積性蛍光体シート1は、図1において、矢印の方
向に移動され、その全面が、レーザ光2によって走査さ
れるようになっている。蓄積性蛍光体シート1は、レー
ザ光2が照射されると、蓄積記録していた放射線エネル
ギーに比例する光量の輝尽光を発光し、発光した輝尽光
は、導光性シート9に入射する。導光性シート9は、そ
の受光端部が直線状をなし、蓄積性蛍光体シート1上の
走査線に対向するように近接して配置され、また、その
射出端部は、円環状をなし、フォトマルチプライアなど
の光電変換型の光検出器10の受光面に接続されてい
る。この導光性シート9は、アクリル系合成樹脂などの
透明な熱可塑性樹脂シートを加工して作られており、受
光端部から入射した光が、その内面で、全反射を繰り返
しながら、射出端部を経て、光検出器10の受光面に伝
達されるように、その形状が定められている。したがっ
て、レーザ光2の照射に応じて、蓄積性蛍光体シート1
から発光した輝尽光は、導光性シート9に入射し、その
内部で、全反射を繰り返しながら、射出端部を経て、光
検出器10によって受光される。
【0015】光検出器10の受光面には、蓄積性蛍光体
シート1から発光される輝尽光の波長領域の光のみを透
過し、レーザ光2の波長領域の光をカットするフィルタ
が貼着されており、光検出器10は、蓄積性蛍光体シー
ト1から発光された輝尽光のみを光電的に検出するよう
に構成されている。光検出器10によって光電的に検出
された輝尽光は、電気信号に変換され、所定の増幅率を
有する増幅器11によって、所定のレベルの電気信号に
増幅された後、A/D変換器12に入力される。電気信
号は、A/D変換器12において、信号変動幅に適した
スケールファクタで、ディジタル信号に変換され、ライ
ンバッファ13に入力される。ラインバッファ13は、
走査線1列分の画像データを一時的に記憶するものであ
り、以上のようにして、走査線1列分の画像データが記
憶されると、そのデータを、ラインバッファ13の容量
よりもより大きな容量を有する送信バッファ14に出力
し、送信バッファ14は、所定の容量の画像データが記
憶されると、画像データを、オートラジオグラフィ画像
解析装置に出力するように構成されている。図2は、本
発明の実施例にかかるオートラジオグラフィ画像解析装
置および画像読み取り装置のブロックダイアグラムであ
る。
【0016】図2において、オートラジオグラフィ画像
解析装置30は、蓄積性蛍光体シート1に蓄積記録さ
れ、画像読み取り装置20により読み取られて、ディジ
タル信号に変換された試料に含まれる放射性標識物質の
位置情報を含む画像データを受け、濃度、色調、コント
ラストなどが適正で、観察解析特性に優れた可視画像を
再生し得るように、データ処理を施すデータ処理手段6
0と、画像読み取り装置20からデータ処理装置60に
入力され、データ処理が施された画像データを記憶する
画像データ記憶手段40と、試料に含まれる放射性標識
物質の位置情報を含む画像データを画像として再生する
CRT50と、CRT50の画面上に再生された画像の
所定の画像領域に対応する画像データを定量解析する定
量解析手段100を備えている。画像読み取り装置20
の送信バッファ14に、一時的に記憶された画像データ
は、オートラジオグラフィ画像解析装置30のデータ処
理手段60の受信バッファ62に入力されて、一時的に
記憶され、受信バッファ62内に、所定量の画像データ
が記憶されると、記憶された画像データが、画像データ
記憶手段40の画像データ一時記憶部41に出力され、
記憶される。このようにして、画像読み取り装置20の
送信バッファ14から、データ処理手段60の受信バッ
ファ62に送られ、一時的に記憶された画像データは、
さらに、受信バッファ62から、画像データ記憶手段4
0の画像データ一時記憶部41に記憶される。こうし
て、蓄積性蛍光体シート1の全面を、レーザ光2によっ
て走査して得られた画像データが、画像データ記憶手段
40の画像データ一時記憶部41に記憶されると、デー
タ処理手段60のデータ処理部64は、画像データ一時
記憶部41から画像データを読み出し、データ処理手段
60の一時メモリ66に記憶して、必要なデータ処理を
施した後、このような画像データのみを、画像データ記
憶手段40の画像データ記憶部42に記憶させる。しか
る後、データ処理部64は、画像データ一時記憶部41
に記憶されている画像データを消去する。
【0017】画像データ記憶手段40の画像データ記憶
部41に記憶された画像データは、操作者が、画像を観
察解析するために、データ処理部64によって、読み出
されて、CRT50の画面上に表示されるようになって
いる。図3は、データ処理手段60および定量解析手段
100のブロックダイアグラムである。図3において、
データ処理手段60は、画像読み取り装置20の送信バ
ッファ14から、画像データを受け取る受信バッファ6
2と、データ処理を実行するデータ処理部64と、画像
データを、二次元的に展開して、一時的に記憶する一時
メモリ66を備えている。データ処理手段60は、さら
に、一時メモリ66に一時的に記憶された画像データの
中から、画像データの一部を選択する画像データ選択部
68と、画像データ選択部68によって選択された画像
データを拡大あるいは縮小する画像データ拡大/縮小部
70と、画像データ拡大/縮小部70により拡大あるい
は縮小された画像データを、二次元的に展開して、一時
的に記憶する拡大/縮小画像データ記憶部72と、CR
T50の画面上に表示すべき種々の図形データを、画像
データに対する位置および形状が定められた座標データ
の形で、記憶する図形データメモリ74と、拡大/縮小
画像データ記憶部72に一時的に記憶された画像データ
と、図形データメモリ74に記憶され、CRT50の画
面上に表示すべき図形データとを合成するデータ合成部
76と、データ合成部76によって合成された画像デー
タおよび図形データを、二次元的に展開して、一時的に
記憶する合成データ記憶部77と、合成データ記憶部7
7に一時的に記憶された画像データおよび図形データの
中から、所定のデータ領域を選択するデータ領域選択部
78と、データ領域選択部78によって選択された画像
データおよび図形データのデータ領域を、二次元的に展
開して、一時的に記憶するウインドメモリ79と、ウイ
ンドメモリ79に一時的に記憶された画像データおよび
図形データを、CRT50の画面上に表示する画像表示
部80を備えている。
【0018】画像データ選択部68には、選択画像デー
タ決定手段82からの画像データ選択信号が入力され、
画像データ拡大/縮小部70には、画像データ倍率決定
手段84からの拡大/縮小信号が入力されている。さら
に、図形データメモリ74には、図形データ選択手段8
6からの図形データ選択信号が入力され、データ合成部
76には、どの図形データを選択し、どのように、画像
データと図形データを合成して、CRT50の画面上に
表示するかを決定するデータ合成指示手段88からのデ
ータ合成信号が入力されている。また、データ領域選択
部78には、データ領域指定手段90からのデータ領域
指定信号が入力されている。また、画像表示部80に
は、画像表示指示手段92からの画像表示指示信号が入
力されている。ここに、本実施例においては、選択画像
データ決定手段82、画像データ倍率決定手段84、図
形データ選択手段86、データ合成指示手段88、デー
タ領域指定手段90および画像表示指示手段92は、マ
ウス(図示せず)によって操作可能に構成されている。
定量解析手段100は、合成データ記憶部77に、二次
元的に展開され、一時的に記憶された図形データを、一
時的に記憶するデータメモリ102と、データメモリ1
02に、一時的に記憶された図形データに外接する外接
矩形データを生成して、データメモリ102に、二次元
的に展開して、一時的に記憶する矩形データ生成部10
4と、図形データにより特定された画像データ、すなわ
ち、CRT50の画面上に形成され、図形データに対応
する図形により囲まれた画像領域に対応する画像データ
に、2値化データのうち、“1”のデータを割り当てる
データ割当て部106と、矩形データ生成部104によ
り生成された図形データに外接する外接矩形データの座
標を記憶するとともに、矩形データ生成部104により
生成された図形データに外接する外接矩形データの領域
を走査して、“1”のデータが割り当てられた定量解析
すべき画像領域画像データを求めて、記憶している外接
矩形データの座標に基づき、“1”のデータが割り当て
られた画素に対応する単位画像データの位置データを抽
出する画素抽出部108と、画素抽出部108によって
抽出された画素に対応した単位画像データの位置データ
に基づいて、画像データを、一時メモリ66から読み出
す画像データ読み出し部110と、画像データ読み出し
部110により読み出された画像データに基づいて、た
とえば、図形データに対応する図形によって囲まれた画
像領域内の各画素の放射線量を積算して、その画像領域
を定量解析する定量解析部112を備えている。これら
のうち、データメモリ102、矩形データ生成部104
およびデータ割当て部106は、通常のオペレーション
システムに備えられている。
【0019】さらに、合成データ記憶部77に、一時的
に記憶された図形データを、データメモリ102に、一
時的に記憶させる図形データ記憶手段114が設けら
れ、矩形データ生成部104に、矩形データ生成信号
を、データ割当て部106にデータ割り当て信号を、画
素抽出部108に画素抽出信号を、画像データ読み出し
部110に、画像データ読み出し信号を、定量解析部1
12に、定量解析信号を、それぞれ、入力する定量解析
実行手段116が設けられており、これらは、マウス
(図示せず)によって、操作可能に構成されている。図
4は、このように構成された本発明の実施例にかかるオ
ートラジオグラフィ画像解析装置により、定量解析すべ
き画像領域を特定するための操作を示すフローチャート
である。図4に示されるように、操作者は、まず、CR
T50の画面上に表示するべき画像データを、画像デー
タ記憶手段40の画像データ記憶部42から、一時メモ
リ66に読み出して、二次元的に展開して、一時的に記
憶させる。次いで、マウスを用いて、選択画像データ決
定手段82を操作し、画像選択部68に画像データ選択
信号を入力して、一時メモリ66に二次元的に展開され
て、一時的に記憶された画像データから、観察解析すべ
き画像領域を含む画像データを選択するとともに、必要
に応じて、画像データ倍率決定手段84を操作して、画
像データ拡大/縮小部70に、拡大/縮小信号を入力
し、選択した画像データを拡大あるいは縮小して、拡大
/縮小画像データ記憶部72に、二次元的に展開して、
一時的に記憶させる。その後、操作者は、データ合成指
示手段88を操作して、データ合成部76によって、拡
大/縮小画像データ記憶部72に記憶された画像データ
を、合成画像記憶部77に、二次元的に展開して一時的
に記憶させる。さらに、操作者は、データ領域指定手段
90を操作し、データ領域選択部78に、データ領域選
択信号を入力して、CRT50の画面上に表示すべき画
像データの領域を選択し、ウインドメモリ79に、二次
元的に展開して、一時的に記憶させる。
【0020】その後、画像表示指示手段92から、画像
表示指示信号が入力されると、画像表示部80により、
ウインドメモリ79に、二次元的に展開されて、一時的
に記憶された画像データが、画像として、CRT50の
画面上に表示される。こうして、操作者は、定量解析す
べき画像領域を含む画像を、CRT50の画面上に形成
する。その後、操作者は、CRT50の画面上に表示さ
れた画像の中から、定量解析すべき画像領域を決定し、
図形データ選択手段86を操作して、図形データメモリ
74に記憶されている図形データの中から、定量解析す
べき画像領域を囲むのに適した図形データを選択する。
さらに、操作者は、データ合成指示手段88を操作し
て、データ合成部76によって、選択した所定の図形デ
ータと、拡大/縮小画像データ記憶部72に記憶された
画像データとを合成して、合成画像記憶部77に、二次
元的に展開して一時的に記憶させる。次いで、データ領
域指定手段90を操作し、データ領域選択部78に、デ
ータ領域選択信号を入力して、CRT50の画面上に表
示すべき画像データの領域を選択し、ウインドメモリ7
9に、二次元的に展開して、一時的に記憶させ、さら
に、画像表示指示手段92を操作して、ウインドメモリ
79に、二次元的に展開されて、一時的に記憶された画
像データおよび図形データを、CRT50の画面上に表
示させ、定量解析すべき画像領域を、選択された図形デ
ータに対応する図形により囲んで、特定する。
【0021】図5は、こうして、ウインドメモリ79内
に一時的に記憶された画像データおよび図形データを、
CRT50の画面上に、画像および図形として、表示し
た図面である。図5に示されるように、CRT50の画
面上に、定量解析すべき画像領域が、選択された図形デ
ータに対応する図形120により囲まれて、特定される
と、操作者は、図形120によって囲まれて、特定され
た画像領域の定量解析を開始する。図6は、本発明の実
施例にかかるオートラジオグラフィ画像解析装置によっ
てなされる画像領域の定量解析の操作を示すフローチャ
ートである。図6において、操作者は、まず、定量解析
実行手段116を、マウスによって操作して、図形デー
タ選択手段86により選択された図形データに対応する
外接矩形データを、すなわち、可視化した場合に、図形
データに対応する図形に外接する矩形を形成する外接矩
形データを、矩形データ生成部104に算出、生成させ
て、算出された外接矩形データに対応するデータメモリ
102の領域を確保する。
【0022】次いで、マウスを操作して、図形データ記
憶手段114により、合成データ記憶部77に、一時的
に記憶された図形データを、外接矩形データにより確保
されたデータメモリ102に、一時的に記憶させる。さ
らに、マウスを用いて、定量解析実行手段116を操作
し、データ割当て部106により、図形データにより特
定された画像データの単位画像データ、すなわち、図形
データに対応する図形によって囲まれた画像領域内の画
素に対応する単位画像データに、それぞれ、2値化デー
タのうち、“1”のデータが割り当てる。図7は、デー
タ割当て部106により、図形データにより特定された
画像データの単位画像データに、それぞれ、2値化デー
タのうち、“1”のデータが割り当てられた状態を概念
的に示す図面であり、黒く塗られた部分は、図形データ
に対応する図形130により囲まれ、“1”のデータが
割り当てられた画像データ領域を示し、白く示された部
分は、“0”のデータが割り当てられた画像データ領域
を示し、外接矩形データ132内の画像データ領域で、
図形データに対応する図形130によって囲まれていな
い画像データ領域を示している。次いで、画素抽出部1
08に、矩形データ生成部104によって生成され、デ
ータメモリ102内に記憶された図形データに対応する
外接矩形データの座標が記憶されるとともに、画素抽出
部108によって、矩形データ生成部104によって生
成された図形データに外接する外接矩形データの領域が
走査され、“1”のデータが割り当てられた単位画像デ
ータの位置データが、それぞれ、読み取られる。
【0023】こうして、画素抽出部108により、図形
データに対応する図形により囲まれた画像領域の画素に
対応する“1”のデータが割り当てられた単位画像デー
タの位置データが抽出されると、画像データ読み出し部
110は、画素抽出部108により抽出された各単位画
像データの位置データを、一時メモリ66から読み出し
て、画像データ信号を、定量解析部112に出力する。
定量解析部112は、画像データ読み出し部110から
の画像データ信号を受けると、画像データ読み出し部1
10により読み出された画像データに基づき、たとえ
ば、図形データに対応する図形によって囲まれた画像領
域内の各画素の放射線量を積算して、図形データに対応
する対応する図形によって囲まれた画像領域を定量解析
する。本実施例によれば、オペレーションシステムに、
通常、備えられているデータメモリ102、矩形データ
生成部104およびデータ割当て部106を利用するこ
とにより、定量解析すべき画像領域の形状にかかわら
ず、つねに、同じアルゴリズムで、所定の画像領域の定
量分析をすることが可能になり、定量解析のためのアル
ゴリズムを変更することなく、オートラジオグラフィ画
像解析装置に、新たな機能を追加したり、あるいは、オ
ートラジオグラフィ画像解析装置を、バージョン・アッ
プすることが可能になる。
【0024】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることがいうまでもない。たとえば、前記
実施例においては、実験用マウスにおける投与物質の代
謝、吸収、排泄の経路、状態などを研究するためのオー
トラジオグラフィについて説明を加えたが、本発明は、
かかるオートラジオグラフィに限定されることなく、た
とえば、蛋白質の薄層クロマトグラフィ(TLC)によ
り生成された画像の濃度プロファイル、サザン・ブロッ
ティング法によるハイブリタイゼーション法を利用した
遺伝子のオートラジオグラフィ、ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法によって、蛋白質の分離、同定、あるい
は、分子量、特性の評価などをおこなうオートラジオグ
ラフィなどの他のオートラジオグラフィにも適用するこ
とができる。さらに、前記実施例においては、図形デー
タメモリ74にあらかじめ記憶されている図形データの
中から、定量解析すべき画像領域に対応する図形データ
を選択し、定量解析すべき画像領域を囲んで、定量解析
を実行しているが、マウスを用いて、CRT50の画面
上に、定量解析すべき画像領域を囲む図形を生成し、対
応する図形データを、図形データメモリ74に記憶させ
ることもできる。
【0025】また、前記実施例においては、蓄積性蛍光
体シート1を用いて、試料中の放射性標識物質の位置情
報を電気信号に変換して得た画像データを、CRT50
の画面上に、画像として表示しているが、蓄積性蛍光体
シート1に代えて、放射線フィルムを用いて、一旦、可
視画像を形成し、この可視画像を光電的に読み取り、電
気信号に変換した画像データに対して、同様の処理をお
こなうことも可能である。また、前記実施例において
は、オートラジオグラフィ画像を、CRT50の画面上
に形成しているが、CRT50以外の表示手段に、オー
トラジオグラフィ画像を形成させることもできる。さら
に、本明細書において、手段とは、必ずしも物理的手段
を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウエ
アによって実現される場合も包含する。また、一つの手
段の機能が二以上の物理的手段により実現されても、二
以上の手段の機能が一つの物理的手段により実現されて
もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、試料中の放射性標識物
質の位置情報を電気信号に変換して得た画像データを記
憶する画像データ記憶手段と、画像データ記憶手段に記
憶された画像データに基づき、オートラジオグラフィ画
像を形成する表示手段を備え、表示手段に形成されたオ
ートラジオグラフィ画像を定量解析するオートラジオグ
ラフィ画像解析装置であって、いかなる形状の画像領域
を定量解析する場合にも、同じアルゴリズムによって、
画像領域内の画素を抽出して、定量解析することのでき
るオートラジオグラフィ画像解析装置を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像解析装置により解析すべき画像データを生
成する画像読み取り装置の一例を示す略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像解析装置および画像読み取り装置のブロッ
クダイアグラムである。
【図3】図3は、データ処理手段および定量解析手段の
ブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像解析装置により、定量解析すべき画像領域
を特定するための操作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、定量解析すべき画像領域が、選択され
た図形データに対応する図形により囲まれて、特定され
たCRT画面を示す図面である。
【図6】図6は、本発明の実施例にかかるオートラジオ
グラフィ画像解析装置によってなされる画像領域の定量
解析の操作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、データ割当て部によって、図形データ
内の画素に、2値化データのうち、“1”のデータが割
り当てられた状態を概念的に示す図面である。
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 レーザ光 3 レーザ光源 4 フィルタ 5 ビーム・エクスパンダ 6 光偏向器 7 fθレンズ 8 平面反射鏡 9 導光性シート 10 光検出器 11 増幅器 12 A/D変換器 13 ラインバッファ 14 送信バッファ 20 画像読み取り装置 30 オートラジオグラフィ画像解析装置 40 画像データ記憶手段 41 画像データ一時記憶部 42 画像データ記憶部 50 CRT 60 データ処理手段 62 受信バッファ 64 データ処理部 66 一時メモリ 68 画像データ選択部 70 画像データ拡大/縮小部 72 拡大/縮小画像データ記憶部 74 図形データメモリ 76 データ合成部 77 合成データ記憶部 78 データ領域選択部 79 ウインドメモリ 80 画像表示部 82 選択画像データ決定手段 84 画像データ倍率決定手段 86 図形データ選択手段 88 データ合成指示手段 90 データ領域指定手段 92 画像表示手段 100 定量解析手段 102 データメモリ 104 矩形データ生成部 106 データ割当て部 108 画素抽出部 110 画像データ読み出し部 112 定量解析部 114 図形データ記憶手段 116 定量解析実行手段
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】図5は、定量解析すべき画像領域が、選択され
た図形データに対応する図形により囲まれて、特定され
たディスプレー上に表示した中間調画像を示す写真であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中の放射性標識物質の位置情報を電
    気信号に変換して得た画像データを記憶する画像データ
    記憶手段と、画像データ記憶手段に記憶された画像デー
    タに基づき、オートラジオグラフィ画像を形成する表示
    手段を備え、表示手段に形成されたオートラジオグラフ
    ィ画像を定量解析するオートラジオグラフィ画像解析装
    置において、定量解析すべき画像領域に対応する画像デ
    ータに、2値化データのうちのいずれか一方のデータを
    割り当てるデータ割当て手段と、該データ割当て手段に
    より割り当てられた2値化データに基づき、前記画像領
    域に含まれる画素に対応する単位画像データの位置デー
    タを抽出する画素抽出手段と、該画素抽出手段によって
    抽出された各単位画像データの位置データに基づいて、
    前記画像データ記憶手段から、画像データを読み出す画
    像データ読み出し手段と、該画像データ読み出し手段に
    より読み出された画像データに基づいて、データを定量
    解析する定量解析手段とを備えたことを特徴とするオー
    トラジオグラフィ画像解析装置。
  2. 【請求項2】 さらに、図形データを記憶する図形デー
    タメモリと、該図形データメモリに記憶された図形デー
    タから、定量解析すべき画像領域に対応する図形データ
    を選択する図形データ選択手段と、図形データ選択手段
    によって選択された図形データに外接する矩形データを
    生成する矩形データ生成手段と、前記図形データ選択手
    段によって選択された前記図形データおよび該図形デー
    タに外接する前記矩形データを、一時的に記憶するデー
    タメモリとを備え、前記データ割当て手段が、前記デー
    タメモリに一時的に記憶された前記図形データにより特
    定された画像データに、2値化データのうちのいずれか
    一方のデータを割り当てるように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のオートラジオグラフィ画像解析
    装置。
  3. 【請求項3】 前記画像データ記憶手段が、試料中の放
    射性標識物質の位置情報を電気信号に変換して得た画像
    データを記憶する画像データメモリと、該画像データメ
    モリに記憶された画像データを、二次元的に展開して、
    一時的に記憶する一時メモリとを備え、前記画像データ
    読み出し手段が、画素抽出手段により抽出された前記画
    像領域に含まれる画素に対応する画像データの位置情報
    に基づいて、画像データを、前記一時メモリから読み出
    すように構成されたことを特徴とする請求項1または2
    に記載のオートラジオグラフィ画像解析装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ記憶手段が、さらに、前
    記一時メモリに記憶された画像データの一部が選択さ
    れ、拡大もしくは縮小され、または、拡大、縮小される
    ことなく、二次元的に展開されて、一時的に記憶される
    選択画像データメモリと、該選択画像データメモリに記
    憶された画像データが、前記図形データメモリに記憶さ
    れた図形データと合成されて、二次元的に展開され、一
    時的に記憶される合成データ記憶部と、該合成データ記
    憶部に記憶された画像データおよび図形データの一部
    が、二次元的に展開され、一時的に記憶されるウインド
    メモリとを有し、さらに、前記一時メモリに、一時的に
    記憶された画像データの一部を選択する画像データ選択
    手段と、該画像データ選択手段によって選択された画像
    データを、拡大または縮小し、前記選択画像データメモ
    リに、二次元的に展開して、一時的に記憶するととも
    に、前記図形データメモリに記憶された図形データを、
    拡大または縮小するデータ拡大/縮小手段と、前記選択
    画像データメモリに記憶された画像データに、前記図形
    データメモリに記憶された図形データを合成して、前記
    合成データ記憶部に、二次元的に展開して、一時的に記
    憶するデータ合成手段と、前記合成データ記憶部に記憶
    された画像データおよび図形データの一部の領域を、前
    記ウインドメモリに、二次元的に展開して、一時的に記
    憶するデータ領域選択手段と、前記合成データ記憶部に
    記憶された図形データを、前記データメモリに、一時的
    に記憶する図形データ記憶手段とを備えたことを特徴と
    する請求項3に記載のオートラジオグラフィ画像解析装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像データが、蓄積性蛍光体シート
    を用いて生成されたものであることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載のオートラジオグラフ
    ィ画像解析装置。
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